JP6637651B2 - 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置 - Google Patents

落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6637651B2
JP6637651B2 JP2014222895A JP2014222895A JP6637651B2 JP 6637651 B2 JP6637651 B2 JP 6637651B2 JP 2014222895 A JP2014222895 A JP 2014222895A JP 2014222895 A JP2014222895 A JP 2014222895A JP 6637651 B2 JP6637651 B2 JP 6637651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
fall prevention
pair
arm
slide cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014222895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016086982A (ja
Inventor
祥啓 石川
祥啓 石川
Original Assignee
株式会社 規文堂
株式会社 規文堂
祥啓 石川
祥啓 石川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 規文堂, 株式会社 規文堂, 祥啓 石川, 祥啓 石川 filed Critical 株式会社 規文堂
Priority to JP2014222895A priority Critical patent/JP6637651B2/ja
Publication of JP2016086982A publication Critical patent/JP2016086982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6637651B2 publication Critical patent/JP6637651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

この発明は、落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置に関し、特に、積載棚等に載置される物品の落下を防止するための落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置に関する。
従来から、地震等の振動が発生した場合において、積載棚等に載置される物品の落下を防止するための落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置が知られている。例えば、特許文献1〜12に記載のものが知られている。
特許文献1には、ラック本体の前面間口部両側縁に沿って設けられるレールと該レールにスライド自在に取り付けられる側枠間に落下防止バーが棚板に対応して架け渡された落下防止枠と、該落下防止枠を上方に向けて付勢する引張コイルばねと、該引張コイルばねの付勢力に抗して該落下防止枠を下降位でロックすると共に、振動の感知によって上記ロックを解除して、該落下防止枠を該引張コイルばねの付勢力により上昇させて該落下防止バーを対応する棚板よりも上方の前面間口部に配置させるロック解除装置と備えるラックの収納物落下防止装置が開示されている。
特許文献2には、棚間口面に沿って水平に指向きし棚段の上下所定位置間を昇降可能に設けられる水平部材と該水平部材を上方の所定位置に付勢支持して収納物品の落下を防止できる付勢手段と、該水平部材を下方の所定位置に付勢支持して収納物品の出し入れに影響しないようにする付勢手段に抗して係脱自在に係合支持する係合支持機構の係合を解く感震手段とを備え、該感震手段が震動を感知すると該係合支持機構が作動し該係合支持が解かれ該水平部材が上方に移動、前記所定高さで支持され収納物品の落下が防止される収納物品落下防止装置が開示されている。
特許文献3には、上記特許文献2で水平部材を下方の所定位置に付勢支持して収納物品の出し入れに影響しないようにする付勢手段を上方の所定位置で付勢支持し、上記特許文献2と同様に感震手段が震動を感知すると係合支持機構が作動し係合支持が解かれ該水平部材が上記特許文献2とは逆に下方に移動、前記所定高さで支持され収納物品の落下が防止される収納物品落下防止装置が開示されている。
特許文献4には、書架の前支柱に取り付けられた取り付け具に、先端部に書籍止め杆と支持部に取り付け具を介して回転支持軸を取り付けた支持腕部を、該取り付け具に設けた円形孔と該円形孔に連なる長方形状孔に該回転支持軸を嵌合させた回転機構により、該支持腕部の前方回転を規制して該書籍止め杆書籍類の前方位置に保持することのできる棚載置物落下防止装置が開示されている。
特許文献5には、間口部の両側に内側面側の上下方向に複数の係止孔を所定間隔毎に有し、且つ後面側に開口を有した中空状の支柱を備え、該両支柱間に該係止孔を利用して棚板を取り付け、また、該両支柱間に、両端に軸部を有し、更に該軸部から延びたアームと該アーム先端間に略水平な規制バーを有し、且つ少なくとも一方の軸部からアームとは反対側に延びた取り付け杆にウエイトを取り付けた規制部材で両軸部を棚板上方の両支柱の相対向する一対の係止孔に回転可能にして係止させた書架における感震式物品落下防止装置が開示されている。
特許文献6には、落下防止部材を棒状のものにし、地震等の振動を検知した場合に、この落下防止部材を棚板と略重複する待機位置から棚板上に載置した収納物Cの落下を阻止する係止位置までラック2の開口面に沿って上下方向にスライドさせて開口からの収納物の落下を防止するようにした棚の収納物落下防止装置が開示されている。
特許文献7には、物品を収容する棚に、常時は物品の出し入れを妨げないように上方に待機し、地震が発生すると案内部材に案内されて棚口へ降下し、物品を受け止める物品の落下防止部材を、上方の待機位置に磁石で保持させるようにした物品の落下防止構造であって、上記磁石は、中央部に円形もしくは多角形の小面積の吸着部を有し、該吸着部の周囲には外側が次第に高くなる非磁性材の離脱用斜面を巡らし設けられたものであり、上記物品の落下防止部材は、案内部材に前後、上下、左右の遊動が許容されるように支持されて、上記磁石に対応する部分には、小面積の頂部で磁石に接する山形の磁性材を取り付けられている物品の落下防止構造が開示されている。
特許文献8には、水平に配置されたロッド本体の両端部に歯車部材をそれぞれ回転不能に設けられ、本棚の左右一対の側板には、基板をそれぞれ設け、一方の基板と他方の基板とには、ガイド溝を鏡対称に形成し、ガイド溝には、歯部を形成し、各ガイド溝の歯部には、歯車部材をそれぞれ噛み合わせる落下防止装置が開示されている。
特許文献9には、棚段の上下所定位置間を昇降可能な水平部材と、水平部材の両端部に連結され、上下方向に回動する1対の支持アームと、水平部材を上向きに付勢する引張コイルばねと、その引張により水平部材を上方位置まで上昇させるとともに、支持アームと引張コイルばねとを連係する引上げ部材と、水平部材が下方位置にあるとき、この引上げ部材の上方への移動を阻止し、水平部材が上昇したとき、引上げ部材との係合が解除され、水平部材を上方位置まで上昇させる係止レバーと、振動を感知することにより、係止レバーを、引上げ部材との係合が解除される方向に作動させるウエイトとを備える感震式物品落下防止装置が開示されている。
特許文献10には、揺動部材の端部に設けられた水平部材を具備し揺動付勢された落下防止手段を有し、揺動部材のガイド溝は一端が係合溝となっており、揺動部材は、軸を中心にガイド溝の範囲内で揺動可能、長孔の範囲内で奥行き方向にスライド可能であり、通常は、係合溝とピンが係合して揺動部材の揺動が規制され、水平部材は物品の出し入れに影響のない位置に存在し、一定以上の震動の発生で、揺動部材が長孔の範囲内でスライド移動し係合溝とピンとの係合が解除され、揺動部材が付勢力で軸を中心にガイド溝の範囲内で揺動し、水平部材は物品出し入れ面に移動する棚の物品落下防止装置が開示されている。
特許文献11には、棚本体の側板に設けられた取付金具の係着孔に係合する棚受け具を、棚板の下面四隅近傍に長さ方向に形成された凹溝に嵌入された受け部材に嵌合させることにより、その従来技術における、係止部材と棚受け具との間に隙間が形成されるため、棚板が上下方向にぐらつくことが起こりうる等の問題を解決でき、棚板が棚受け具から取外れるのが防止でき、棚板がぐらつくことなく安定した状態で保持できる、棚装置の棚板取付け装置が開示されている。
特許文献12には、側板の棚受け具と係合する、棚板の前・後部レールの少なくとも一方に、棚受け具の下方の開口を覆う係止部材を設けることにより、棚板上の前後のいずれかに書籍等の負荷が集中した場合でも、棚受け具からの棚板の浮き上がりや逸脱を防止できる書棚の棚板取付装置が開示されている。
特開2002−112845号公報 特許第2826811号 特開平9−173170号公報 特許第3383213号 特許第3629961号 特許第3469799号 特許第5204004号 特許第5314951号 特開2014−68998号公報 特許第3333475号 特許第4675609号 特許第3585665号
特許文献1〜5に記載の落下防止装置は、棚板の上方に水平に落下防止バーを備えることにより、棚上の物品の落下を防止している。しかしながら、特許文献1〜4は部品点数が多く、組み立ても複雑で、低コスト化を図れていないという問題があった。
また、特許文献1、4、5に記載の落下防止装置は、棚本体に専用の支柱が必要であり、既成の棚にそのまま装着できないという問題があった。
また、特許文献1〜3、5に記載の落下防止装置は感震機構を備えているが、振り子タイプの揺動機構であり、上下方向の振動では作動しないという問題があった。さらに、不規則な振動によっても共振して作動しないという問題があった。さらに、落下防止バーを回転させながら上下に動かす支点は1箇所で、長く振動が続くと該支点を中心に該落下防止バーが上下に揺れ動き、棚上の物品を支える位置が変化し、下に下がったところで該棚上の物品が前に押し出されたときにバランスを崩して落下しやすくなるという問題もあった。
また、特許文献4に記載の落下防止装置は、落下防止バーを一旦上にずらし180度上下どちらかに回転させ、また下ろす作業を棚上の物品の前方位置に設置する場合と該棚上の物品の出し入れ時毎にする必要があり操作が煩雑であった。
また、特許文献6、7、8、9に記載の落下防止装置は、可動棚の場合棚位置の変更と共に付け替えが必要であるという問題があった。また、特許文献6〜10は、棚板を取り外すことが可能なタイプの積載棚に対応していない。
さらに、特許文献11の棚装置の棚板取付け装置および特許文献12の書棚の棚板取付装置は、いずれも、専ら静的な原因、すなわち、本棚の組立て精度や書籍の載置位置の偏り等に起因する棚板の脱落に対して対策を施したものにすぎず、動的な原因、すなわち、地震等により外部から加わった振動により、棚板が浮かび上がって脱落したり飛び出すことがある不具合に対しての対策が講じられたものではなかった。
この発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、積載棚に載置された物品の落下を防止できる状態と、物品の出し入れを支障なく行うことができる状態との切り替え作業が容易な落下防止装置を提供することを目的とする。また、本棚等の積載棚に振動が加わった際に、着脱可能な棚板がその係止位置より浮き上がり、積載棚より落下したり飛び出したりする事故が起こりうるのを防止できる、棚板自体に耐震性を持たせた棚板固定装置を提供することを目的とする。さらに、落下防止装置及び棚板固定装置の両方の機能を備えた棚板用落下防止装置を提供することを目的とする。
この発明に係る落下防止装置は、積載棚を構成する互いに平行に立設された側板に設けられる棚板に載置される物品の落下を防止するための作動状態と、前記棚板からの前記物品の出し入れを支障なく行うことができる開放状態とを切り替え可能な落下防止装置であって、
前記落下防止装置は、
前記棚板の上面の前方にそれぞれ固定される左右一対の本体プレートと、
前記左右一対の本体プレートの内部にそれぞれ設けられる左右一対のアームと、
前記左右一対の本体プレートの内部にそれぞれ設けられ、前記左右一対のアームを略上
方に付勢する左右一対の付勢手段と、
左右方向の両端部を前記左右一対のアームにそれぞれ嵌合され、前記左右一対の本体プ
レートの前方側面に沿って上下方向に移動可能な落下防止バーと、
前記左右一対の本体プレートの上方部分に突設され、前記左右一対のアームと係合する
ことにより、前記作動状態を維持するための上部常設維持手段と、
前記左右一対のプレートの下方部分に突設され、前記左右一対のアームと係合すること
により、前記開放状態を維持するための下部常設維持手段と、
前記左右一対のアームの後方端を移動可能に支持することにより、前記左右一対のアー
ムを前後方向及び上下方向の交わる平面において回転させるためのアーム回転支持手段と

振動により前記アームと前記下部常設維持手段との係合を外すオモリを有する感震機構
とを備え、
前記上部常設維持手段と、前記下部常設維持手段と、前記アーム回転支持手段と、前記
付勢手段の一方端を掛ける本体バネ掛け孔とが、本体プレートに設けられ、
前記落下防止バーは、振動発生時に前記感震機構が作動することにより、前記落下防止
バーが前記物品の下方に位置する前記開放状態から自動的に前記物品の前方に位置する前
記作動状態となるように構成され、
前記上部常設維持手段は、略上下方向に延びる上部上下方向ガイドと、前記上部上下方
向ガイドの上端で前方に屈曲し、水平方向に延びる上部前後方向ガイドとを含み、
前記下部常設維持手段は、前後方向に延びる下部前後方向ガイドを含み、
前記アーム回転支持手段は、前記左右一対のアームの後方端を前後方向に移動可能な態
様で移動させるための中空の空間を有し、
前記アームは、前記空間の遊びによって前後方向に移動でき、且つ前記下部常設維
持手段との係合が外れて前記付勢手段により上方に移動するように設けられた、落下防止
装置。
好ましくは、左右一対のアームには、前記上部常設維持手段及び前記下部常設維持手段に係合するためのアームガイドダボが突設され、
前記上部常設維持手段は、略上下方向に延びる上部上下方向ガイドと、前記上部上下方
向ガイドの上端で前方に屈曲し、水平方向に延びる上部前後方向ガイドと、前記上部前後
方向ガイドの前方端から下方に向けて鉤状に湾曲する上部アームロック部とを含み、
前記下部常設維持手段は、前後方向に延びる下部前後方向ガイドと、前記下部前後方向
ガイドの後方端で上方に向けて鉤状に湾曲する下部アームロック部とを含み、
前記アーム回転支持手段が前記左右一対のアームの後方端を前後方向に移動可能な態様
で回転させるための中空の空間を有することにより、前記アームガイドダボの前記上部ア
ームロック部及び前記下部アームロック部への移動を可能とする。
好ましくは、落下防止バーは、手動で下方に移動させ、且つ振動が発生したとき付勢手
段により自動的に下方から上方に移動する。
さらに好ましくは、感震機構は、前記落下防止バーに内設される所定の重量を有する第1のオモリを含み、
振動発生時に前記所定の重量により前記落下防止バーが揺れ動くことで、前記アームガ
イドダボと前記下部常設維持手段との係合が外れ、前記左右一対のアームが前記左右一対の付勢手段により略上方に付勢され、前記アームガイドダボが前記上部常設維持手段と係合する。
さらに好ましくは、アームガイドダボは、左右一対のアームの内側と外側の両方に突設
され、左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボが上部常設維持手段及び下
部常設維持手段と係合し、感震機構は、左右一対の本体プレートにそれぞれ内設される第
2のオモリを含み、第2のオモリは、長手方向に延びる形状であり、後方端に設けられる
所定の重量を有するオモリ部と、オモリ部から長手方向に延び、中央付近で屈曲する長手
部と、前方端に設けられ、左右一対のアームと係合するための係合部とを含み、長手部の
長手方向の中央付近で屈曲する部分よりも前方の下面には、左右一対の本体プレートの底
面と当接する支点部が設けられ、係合部は、左右一対のアームの外側に突設されるアーム
ガイドダボを載置するための載置部を有し、第2のオモリが、振動発生時に支点部を支点
として後方に傾くことにより、載置部に載置される左右一対のアームの外側に突設される
アームガイドダボが載置部とともに上方に移動し、これにより左右一対のアームの内側に
突設されるアームガイドダボと下部常設維持手段との係合が外れて、左右一対の付勢手段
により略上方に付勢される左右一対のアームが略上方に回転し、左右一対のアームの内側
に突設されるアームガイドダボと上部常設維持手段とが係合する。
さらに好ましくは、アームガイドダボは、左右一対のアームの内側と外側の両方に突設
され、左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボが上部常設維持手段及び下
部常設維持手段と係合し、感震機構は、左右一対のアームの長手方向に摺動可能に設けら
れる第3のオモリを含み、第3のオモリが、振動発生時に左右一対のアームの長手方向に
摺動して左右一対のアームの外側に突設されるアームガイドダボと衝突し、これにより左
右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボと下部常設維持手段との係合が外れ
て、左右一対の付勢手段により略上方に付勢される左右一対のアームが略上方に回転し、
左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボと上部常設維持手段とが係合する

好ましくは、落下防止バーと棚板の前方部とを網状または布状などの落下防止具で長手
方向に亘って繋ぐことを特徴とする。
好ましくは、落下防止バーの長手方向の両端部の近傍には、各種の棚板の幅方向の寸法
に合わせて、落下防止バーの長手方向の寸法を調整するための調節孔がそれぞれ設けられ
る。
この発明に係る棚板固定装置は、積載棚を構成する互いに平行に立設された側板に設け
られる棚板の下面に配置され、棚板を側板への係止具に固定するための棚板固定装置であ
って、棚板固定装置は、棚板を係止具により係止させたときに、係止具が嵌入されるよう
に係止具を囲む略U字状の空隙部が形成された棚板固定具本体と、棚板固定具本体の空隙
部に係止具が嵌入されたときに、空隙部を塞ぐとともに、嵌入された係止具の下方を覆う
ように棚板固定具本体に挿入されるスライドカバーと、を含み、前記棚板固定具本体は、
横長開口の貫通孔が形成され、該貫通孔の両側にスリット溝により形成された開口がつな
がって形成され、前記スライドカバーは、前記スリット溝に嵌合される両側突起を有し、
積載棚に外部から振動が加わったときに、スライドカバーの棚板固定具本体に対する動
きを抑えるように構成されるスライドカバー制動部をさらに備え、前記スライドカバー制
動部は、前記棚板固定具本体の前記スライドカバーが挿入される貫通孔内で、前記スライ
ドカバーが前記外部からの揺動により撓んだときに、前記スライドカバーの端部に形成さ
れた突起が、前記棚板固定具本体の穴に嵌入されるように形成されたことを特徴とする。
好ましくは、スライドカバーは、略矩形に形成され、その長辺に沿った中央部付近が両
端部より可撓性が大きくなるように形成され、かつ、スライドカバー制動部は、スライド
カバーの端部に形成された突起と、棚板固定具本体の、スライドカバーが挿入される貫通
孔内でスライドカバーが外部からの振動により撓んだときに、突起の形成位置に対応する
位置に形成された、突起が嵌入されるブレーキ穴とからなることを特徴とする。
この発明に係る棚板用落下防止装置は、上記した落下防止装置と、棚板固定装置とを備
える。
この発明に係る落下防止装置は、独自の本体プレート構造を有することによって、積載棚等に載置された物品の落下を防止できる状態と、物品の出し入れを支障なく行うことができる状態との切り替え作業が容易であるという効果を奏する。
また、この発明に係る落下防止装置は、上述のように構成したことにより、地震等により、外部より積載棚に振動が加わったときに、棚板が係止具に固定され、積載棚より落下するのを防止できる効果がある。
さらに、この発明に係る棚板用落下防止装置は、落下防止装置及び落下防止装置を備えるため、上記した全ての効果を奏する。
この発明の第1及び第2の実施の形態に係る落下防止装置の作動状態(振動発生時の状態)を示す斜視図である。 この発明の第1及び第2の実施の形態に係る落下防止装置の開放状態(通常時の状態)を示す斜視図である。 この発明に係る落下防止装置が備える左右一対の本体プレートについて示す斜視図である。 この発明に係る落下防止装置が備える左右一対のアームについて示す斜視図である。 この発明に係る落下防止装置が備える落下防止バーについて示す斜視図である。 この発明の第1及び第2の実施の形態に係る落下防止装置の作動状態(振動発生時の状態)を示す右側面図である。 この発明の第1及び第2の実施の形態に係る落下防止装置の開放状態(通常時の状態)を示す右側面図である。 この発明の第2の実施の形態に係る落下防止装置が備える第1のオモリについて示す斜視図である。 この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置の通常時の状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置の振動発生時の状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置の左右一対の第2のオモリについて示す斜視図である。 この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置の通常時の状態を示す右側面図である。 この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置の振動発生時の状態を示す右側面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る落下防止装置の通常時の状態を示す右側面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る落下防止装置の振動発生時の状態を示す右側面図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の斜視図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の斜視図である。 この発明の第1および第2の実施の形態による棚板固定装置を構成する棚板固定具本体及びスライドカバーの詳細な構成を示す斜視図であり、図18(a)は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を構成する棚板固定具本体及びスライドカバーの詳細な構成を示す斜視図、図18(b)は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を構成する棚板固定具本体及びスライドカバーの詳細な構成を示す斜視図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の正面図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の下面図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の正面図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の下面図である。 この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止させた状態の右側面図である。 この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の右側面図である。 この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の静止時における正面図である。 この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の地震時における正面図である。
<第1の実施の形態について>
以下、この発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、図1及び図2を参照してこの実施の形態の概要を説明する。図1は、この実施の形態に係る落下防止装置10を作動状態としたとき、すなわち、落下防止装置10を用いて積載棚200に載置される物品250の落下を防止できる状態としたときの斜視図である。また図2は、この実施の形態に係る落下防止装置10を開放状態としたとき、すなわち、積載棚200に載置される物品250の出し入れを支障なく行うことができる状態としたときの斜視図である。
図1及び図2に示すように、この実施の形態に係る落下防止装置10は、例えば、図中一点鎖線で示す物品250が図中二点鎖線で示す積載棚200から落下することを防止するために、積載棚200の棚板206の上面206aに取り付けられる。この積載棚200は、水平面に対して垂直かつ互いに平行に立設される左右一対の側板202と、これら左右一対の側板202の後方をカバーするように設けられる背板204と、左右一対の側板202および背板204の間に挟まるように水平面に平行に設けられる少なくとも一枚の棚板206とから構成される。積載棚200の棚板206の上面206aに物品250が載置される。
なお、以下の説明において、左右方向とは積載棚200の側板202の延在する方向であり、前後方向とは水平面と平行かつ左右方向と垂直に交わる方向であり、上下方向とは側板202および背板204の延在する方向である。また、説明を容易とするため、全ての図面において積載棚200から落下防止装置10が透けた状態で見えるように記載してある。
落下防止装置10は、棚板206の上面206aの左右方向両端部の前方にそれぞれ取り付け固定される左右一対の本体プレート20と、左右一対の本体プレート20の内部にそれぞれ設けられる左右一対のアーム80と、同じく左右一対の本体プレート20の内部にそれぞれ設けられ、アーム80を略上方に付勢する付勢手段たる左右一対のバネ120と、左右方向両端部を左右一対のアーム40にそれぞれ嵌合される落下防止バー140とを備える。
落下防止装置10は、落下防止バー140を手動で左右一対の本体プレート20の前方側面104に沿って上下方向に移動させることにより、図1に示す作動状態と図2に示す開放状態とを切り替えることができる。
図1に示す作動状態では、落下防止バー140が、左右一対のアーム80によって本体プレート20の前方側面104の上方部分に沿う位置に支持される。すなわち、落下防止バー140が棚板206に載置される物品250の前方に位置する。したがって、地震等の振動が発生した場合において、積載棚200から物品250が落下することを防止できる。
また、図2の開放状態では、落下防止バー140が、左右一対のアーム80によって本体プレート20の前方側面の下前方向の位置(棚板206の前方側面に沿う位置)に支持される。すなわち、落下防止バー140が棚板206に載置される物品250の下方に位置する。したがって、落下防止バー140に妨げられることなく、積載棚200から物品250の出し入れを支障なく行うことができる。
次に、落下防止装置10の備える構成要素それぞれの詳細について説明する。なお、落下防止装置10は、上記した落下防止バー140を除く全ての部材が左右一対である。したがって、特に指定する場合を除いて左右一対のうちの一方のみを説明し、もう一方の同様となる説明は繰り返さない。また、図面では見た目の煩雑さを避けるため、細部の構成の参照番号は左右一対のうち一方のみに付し、もう一方の同様となる参照番号は適宜省略する。
<本体プレート20について>
図3は、左右一対の本体プレート20について示す斜視図である。本体プレート20は、棚板206の上面206aの左右方向両端部の前方に、その底面102をビス、両面テープ又は接着剤等の固定手段により固定することによって取り付けられる。本体プレート20は、棚板206の上面206aに固定される底面102と、底面102の前方端辺から垂直方向に立ち上がったあと、緩やかに後方に湾曲しながらさらに立ち上がる前方側面104と、底面102の後方端辺から垂直方向に立ち上がる後方側面106と、底面102の積載棚200に取り付けられた場合における内側端辺から立ち上がる内側面108と、底面102と平行な上面110とから成る。
前方側面104は、幅方向の中央付近に上下方向に亘って前後方向の段差を有している。段差の外側に位置する外側前方側面104aと、段差の内側に位置し、段差によって外側前方側面104aよりも後方に位置する内側前方側面104bとを含む。
本体プレート20は、前方側面104が底面の前方端辺から垂直方向に立ち上がったあと、緩やかに後方に湾曲しながらさらに立ち上がる形状を有することにより、アーム80を上下方向によりスムーズに移動させることが可能となる。
<本体スリット部22について>
本体プレート20の前方側面104の内側前方側面104bには、上下方向に延びる本体スリット部22が設けられる。本体スリット部22は、上下方向に延びる本体スリット孔24と、本体スリット孔24の上端に一体的に形成される本体スリット孔24よりも幅方向の寸法が大きい本体スリットワイド孔26から成る。この本体スリット部22は、アーム80が落下防止バー140を支持する前方端を覗かせた状態で上下方向に移動するために設けられる。
<上部常設維持手段40について>
本体プレート20の内側面108の内壁における本体スリット部22の上端近傍には、アーム80を作動状態に位置決めするための上部常設維持手段40が突設される。ここで、上部常設維持手段40は、図7の側面図に参照番号を付して示すように、略上下方向に延びる上部上下方向ガイド42と、上部上方上下ガイド42の上端で前方に屈曲し、水平方向に延びる上部前後方向ガイド44と、上部前後方向ガイド44の前方端から下方に向けて鉤状に湾曲する上部アームロック部46とから成る。上部常設維持手段40に係合する後に説明する内側のアームガイドダボ86aは、上部アームロック部46の遊びによって前後方向に移動できる。
<下部常設維持手段50について>
本体プレート20の前方側面104の内壁における本体スリット部22の下端近傍には、アーム80を開放状態に位置決めするための下部常設維持手段50が突設される。ここで、下部常設維持手段50は、図6の側面図に参照番号を付して示すように、前方側面104の内壁における本体スリット部22の下端近傍から水平方向に延びる下部前後方向ガイド52と、下部前後方向ガイド52の後方端で上方に向けて鉤状に湾曲する下部アームロック部54とから成る。なお、下部アームロック部54は、下部前後方向ガイド52に対して略45°上方に向けて鉤状に湾曲する形状である。
<本体バネ掛けリブ30について>
本体プレート20の上面110の内壁における後方側面106の近傍には、本体バネ掛けリブ30が突設される。この本体バネ掛けリブ30には、バネ120の一方端を掛けて取り付けるための本体バネ掛け孔32が複数個設けられる。
<アーム回転支持手段60について>
本体プレート20の底面102における後方側面106の近傍には、アーム80の後方端を回転可能に支持することにより、アーム80を前後方向及び上下方向の交わる平面において回転させるためのアーム回転支持手段60が設けられる。アーム回転支持手段60は、本体プレート20の底面102の近傍からそれぞれ垂直方向に立ち上がる前方側面及び後方側面と、本体プレート20の底面102と平行な上面と、前方側面、後方側面、上面及び本体プレート20の底面102を外壁として形成される中空の空間であって、アーム80の後方端がそこで回転運動するための回転空間70とを有する中空の略立方体形状である。アーム回転支持手段60に係合するアーム回転ダボ86は、回転空間70の遊びによって前後方向に移動できる。
アーム回転支持手段60の上面の前後方向における中央付近には、幅方向全域に亘ってアーム押え68が突設される。また、アーム回転支持手段60の前方側面の下端から上面のアーム押え68の位置までに亘り、回転支持ボックススリット部62が設けられる。回転支持ボックススリット部62は、上面のアーム押え68の位置から前方側面の上下方向における中央付近までに設けられる回転支持ボックススリット孔64と、前方側面の上下方向の中央付近から下端までに設けられる回転支持ボックススリット孔64よりも幅方向の寸法が大きい回転支持ボックススリットワイド孔66とから成る。
<アーム80について>
図4は、左右一対のアームについて示す斜視図である。アーム80は、前後方向に延びるアーム略直方体部96と、アーム略直方体部96の前方端から下方に向けて屈曲するアーム屈曲部98とから成る。アーム80は、アーム屈曲部98の下方端、すなわちアーム80全体としての前方端であるアーム前方端82から内側方向に向けて突設されるアーム先端突起82aと、後方端であるアーム後方端84と、アーム略直方体部96におけるアーム屈曲部98の近傍の両側面(内側面、外側面)に突設されるアームガイドダボ86(86a、86b)と、アーム後方端84の近傍の両側面に突設されるアーム回転ダボ88と、アーム略直方体部96の長手方向の中央付近の上面に突設されるアームバネ掛けリブ90とを有する。
アーム先端突起82aは、対応する落下防止バー140の左右方向の端部の孔に嵌合することにより、落下防止バー140を支持するために設けられる。また、アーム80の内側面のアームガイドダボ86aは、上部常設維持手段40及び下部常設手段50と係合するために設けられる。
また、アーム80の外側面のアームガイドダボ86bは、後に説明する第3の実施の形態の第2のオモリ160及び第4の実施の形態の第3のオモリ190と協働することにより、下部常設維持手段50と内側面のアームガイドダボ86aとの係合を外すために設けられる。なお、アームガイドダボ86(86a、86b)の形状は様々なものが考えられるが、上部常設維持手段40及び下部常設維持手段50と係合させることやその係合を外すことをスムーズに行うため、円筒状や半円筒状等の湾曲する外周を有することが好ましい。また、内側面のアームガイドダボ86aと外側面のアームガイドダボ86bを互いに異なる形状としてもよい。
また、アーム回転ダボ88は、アーム80を前後方向及び上下方向の交わる平面において、その後方端を中心として回転させるようアーム回転支持手段60と係合するために設けられる。また、アームバネ掛けリブ90には、バネ120の他方端を掛けて取り付けるためのバネ掛け孔92が複数個設けられる。
左右一対のアーム先端突起82aの断面形状と、これらを嵌合される落下防止バー140の両端部の対応する孔の断面形状は、アーム80同士がずれないよう平行に相対するような形状であることが好ましい。
<バネ120について>
付勢手段たる左右一対のバネ120は、図1及び図2に示すように、その一方端を本体バネ掛けリブ30に複数個設けられる本体バネ掛け孔32のいずれかに掛けられ、その他方端をアームバネ掛けリブ90に複数個設けられるアームバネ掛け孔92のいずれかに掛けられることにより、アーム80を略上方に付勢する。なお、バネ120の一方端を掛ける本体バネ掛け孔32、及び他方端を掛けるアームバネ掛け孔92を複数個のうちの別のものに変更しすることで、アーム80の略上方への付勢力が調整されうる。なお、バネ120に限らず、ダンパーやゴムなどその他の付勢手段を用いてもよい。
<落下防止バー140について>
図5は、落下防止バー140について示す斜視図である。落下防止バー140は、左右方向に延びる中空の略直方体形状を有する。上記したように、落下防止バー140は、左右方向両端の孔それぞれに左右一対のアーム先端突起82aを嵌合させることにより支持される。落下防止バー140の底面の左右方向両端部の近傍には、左右方向に延びる調節孔142がそれぞれ設けられる。この調節孔142は、落下防止装置10を取り付ける各種の積載棚等の幅方向の寸法に応じて、落下防止バー140の長手方向の寸法を調節するために設けられる。すなわち、各種の積載棚等の幅方向の寸法に合わせて、アーム先端突起82aの長さを調節して落下防止バー140に嵌合させたあと、螺子などの固定手段を調節孔142の適当な位置から貫通させて固定する。
<取り付け手順について>
次に、図6及び図7を参照して、この実施の形態に係る落下防止装置10の取り付け手順及び作動状態と開放状態との切り替え手順について説明し、これによって落下防止装置10の構成をより詳細に説明する。図6及び図7は、積載棚200に取り付けられた落下防止装置10を右方向から見た側面図である。図6が作動状態を示す側面図であり、図7が開放状態を示す側面図である。まず、落下防止装置10を積載棚200に取り付ける手順について説明し、続いて作動状態と開放状態との切り替え手順について説明する。
まず、棚板206上面の左右方向両端部の前方に、本体プレート20の底面102をビス、両面テープ又は接着剤等の固定手段により固定する。
次に、左右一対のアーム80のアーム先端突起82aを落下防止バー140の長手方向の両端部の孔にそれぞれ嵌合する。
次に、本体プレート20の前方側面104に設けられる本体スリット部22から、アーム80のアーム後方端84を挿入する。このとき、特にアーム80の両側面に突設されるアームガイドダボ86(86a、86b)及びアーム回転ダボ88は、本体スリット部22の上端に設けられる幅方向の寸法が大きい本体スリットワイド孔26から挿入する。
次に、アーム80の内側面に突設されるアームガイドダボ86aを、上部常設維持手段40に係合させる。ここで、内側面のアームガイドダボ86aを上部常設維持手段40に係合させるとは、内側面のアームガイドダボ86aを、上部上下方向ガイド42に当接させたあと、上部上下方向ガイド42に沿って、上部上下方向ガイド42と上部前後方向ガイド44との接続部付近まで上方に摺動させることをいう。
また、この手順(内側面のアームガイドダボ86aを上部常設維持手段40に係合させる手順)と同時に、アーム回転ダボ88を回転支持ボックススリットワイド孔66からアーム回転支持手段60の内部に挿入する。
次に、予め本体バネ掛け孔32にその一方端を掛けて取り付けてあるバネ120の他方端を、アームバネ掛け孔92に掛けて、アーム80を略上方に付勢する。
以上により、落下防止装置10の積載棚200への取り付け作業は完了し、図6に示す作動状態となる。上記した手順を行うと、本体プレート20の前方側面104の本体スリット部22の上端付近からアーム80がそのアーム屈曲部98を覗かせる。そして、このアーム屈曲部98の下端(すなわち、アーム前方端82)に設けられるアーム先端突起82aにその両端部を嵌合される落下防止バー140が、棚板206に載置される物品250の前方に位置するようになる。したがって、地震等の振動が発生した場合において、積載棚200からの物品250の落下を防止することができる。
<切り替え手順について(作動状態から開放状態)>
続いて、作動状態と開放状態との切り替え手順について説明する。作動状態の落下防止装置10を開放状態に切り替えるには、手動で落下防止バー140を下方に移動させる。このとき、アーム80がその後方端を中心として、前後方向及び上下方向の交わる平面で下方に向けて(右方向から見て反時計回りに)回転する。下方に向けて回転したアーム80は、最終的に内側面のアームガイドダボ86aが下部常設維持手段50に係合することにより位置決めされる。ここで、内側面のアームガイドダボ86aが下部常設維持手段50に係合するとは、内側面のアームガイドダボ86aが下部前後方向ガイド52に当接したあと、下部前後方向ガイド52に沿って摺動し、最終的に下部アームロック部54に係合することをいう。
以上により、作動状態から開放状態への切り替え作業は完了し、図7に示す開放状態となる。開放状態の落下防止装置10は、落下防止バー140が棚板206の前方側面の前方に沿う位置、すなわち物品250の下方に位置する。したがって、開放状態の落下防止装置10は、落下防止バー140に妨げられることなく、積載棚200から物品250の出し入れを支障なく行うことができる。
<切り替え手順について(開放状態から作動状態)>
次に、開放状態の落下防止装置10を作動状態に切り替えるには、手動で落下防止バー140を前方に引き込み、下部アームロック部54と内側面のアームガイドダボ86aとの係合を外す。その後、手動で落下防止バー140を上方に引き上げる。このとき、アーム80がバネ120によって略上方に向けて(右方向から見て時計回りに)付勢されているため、落下防止バー140を容易に引き上げることができる。落下防止バー140を引き上げることにより、アーム80が上方に向けて(右方向から見て時計回りに)回転し、内側面のアームガイドダボ86aが上部常設維持手段40に係合する。
以上により、開放状態から作動状態への切り替え作業は完了し、図6に示す作動状態となる。
<第2の実施の形態について>
次に、この発明の第2の実施の形態に係る落下防止装置10について説明する。なお、第2の実施の形態に係る落下防止装置10は、落下防止バー140の内部に第1のオモリ150が設けられ、これにより感震機構が構成されることを除いて、第1の実施の形態の落下防止装置10と同様の構成であるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
<第1のオモリについて>
図8は、この実施の形態の特徴である第1のオモリについて示す斜視図である。第1のオモリ150は所定の重量を有する。ここで、所定の重量とは、振動によりアーム80と下部常設維持手段50との係合が外れるために必要な重量である。また、中空の落下防止バー140に内設されるために適した長手方向に延びる略直方体形状を有する。
この実施の形態に係る落下防止装置10は、普段は図2に示した開放状態(通常時の状態)で使用する。すなわち、落下防止バー140が棚板206の上面206aに載置される物品250の下方に位置するため、落下防止バー140に妨げられることなく、物品250の出し入れを支障なく行うことができる。そして、地震等の振動が発生したとき、感震機構が作動することにより、自動的に落下防止バー140が上方に移動し、図1に示した作動状態(振動発生時の状態)となる。
ここで、この実施の形態において感震機構が作動する態様を説明する。上記したように、この実施の形態の落下防止装置10は、普段は図2に示した開放状態(通常時の状態)で使用する。そして、地震等の振動が発生したとき、落下防止バー140に内設される第1のオモリ150によって、落下防止バー140が激しく揺れ動く。これによって、下部常設維持手段50と内側面のアームガイドダボ86aとの係合が外れる。そうすると、バネ120の付勢力によって、アーム80がその後方端を中心に右方向から見て時計回りに回転し、内側面のアームガイドダボ86aが上部常設維持手段40に係合して、図1に示した作動状態(振動発生時の状態)となる。なお、内側面のアームガイドダボ86aと、上部常設維持手段40及び下部常設維持手段50との係合の態様は、上記した第1の実施の形態と同様である。
上記のように作動する感震機構を備えることにより、この実施の形態に係る落下防止装置10は、地震等の振動が発生したとき下方に位置する落下防止バー140が自動的に上方に移動する。したがって、通常時は落下防止バー140に妨げられることなく積載棚200から物品250の出し入れができるとともに、振動発生時や必要に応じて落下防止バー140を手動で上方に移動させる手間が生じない。
<第3の実施の形態について>
次に、この発明の第3の実施の形態に係る落下防止装置10について、図9〜図13を参照して説明する。なお、第3の実施の形態に係る落下防止装置10は、第1のオモリ150の代わりに第2のオモリ160が設けられ、これにより本体プレート20の内部に感震機構が構成されることを除いて、第2の実施の形態の落下防止装置10と同様の構成であるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図9は、この第3の実施の形態に係る落下防止装置10の通常時の状態を示す斜視図であって、図2の開放状態に対応する図である。また、図10は、この第3の実施の形態に係る落下防止装置10の振動発生時の状態を示す斜視図であって、図1の作動状態に対応する図である。
この第3の実施の形態に係る落下防止装置10は、普段は図9に示す通常時の状態で使用する。すなわち、落下防止バー140が棚板206に載置される物品250の下方に位置するため、落下防止バー140に妨げられることなく、物品250の出し入れを支障なく行うことができる。
そして、地震等の振動が発生したとき、本体プレート20の内部に構成される感震機構が作動することにより、自動的に落下防止バー140が上方に移動し、図10に示す振動発生時の状態となる。
<第2のオモリについて>
次に、この実施の形態の特徴である左右一対の第2のオモリ160について説明する。図11は、この第2のオモリ160について示す斜視図である。第2のオモリ160は、長手方向に延びる形状であり、後方端に設けられる、所定の重量を有するオモリ部162と、オモリ部162から長手方向に延び、中央付近で屈曲する長手部164と、長手部164の前方端に設けられる係合部170とから成る。ここで、第2のオモリ部の所定の重量とは、振動によりアーム80と下部常設維持手段50との係合が外れるために必要な重量である。
第2のオモリ160は、図9及び図10に示すように、本体プレート20の後方側面106から突設される側面オモリ位置決め部34及び本体プレート20の底面102から突設される底面オモリ位置決め部36と、本体プレート20の内側面108との間に挟まれることにより、本体プレート20の内部で左右方向において位置決めされる。
長手部164の長手方向の中央付近で屈曲する部分よりも前方の下面には、下方に向けて尖った形状を有し、本体プレート20の底面102に当接して第2のオモリ160の支点となる支点部166が設けられる。係合部170には、アーム80の外側面に突設されるアームガイドダボ86bを載置するための湾曲する上面を有するアームガイドダボ載置部172と、アーム80の長手方向に延びる部分をその上面に載置するためのアーム載置部174と、アーム載置部174の上面における前方端の近傍の内側(第2のオモリ160単体で見るとその外側)に突設される突設部176とから成る。
アーム80を第2のオモリ160の長手部164と突設部176とで幅方向に挟み込むことにより、より安定してアーム80をアーム載置部172に載置できる。また、突設部176は、アーム80の内側面に突設されるアームガイドダボ86aの後方に位置する。したがって、地震等の振動が発生し、第2のオモリ160が大きく前方向に動こうとしても、突設部176が下部常設維持手段50の後端(すなわち、下部アームロック部54)に当接してその動きが妨げられる。その結果、第2のオモリ160をより安定して定位置に維持することが可能となる。
<感震機構の作動態様について(第3の実施の形態)>
次に、この実施の形態の感震機構の作動態様について、図12及び図13を参照して説明する。図12及び図13は、この実施の形態に係る落下防止装置10を右方向から見た側面図である。図12が通常時の状態を示す側面図であって、図7に対応する図である。また、図13は、振動発生時の状態を示す側面図であって、図6に対応する図である。
図12に示すように、通常時の状態では、第2のオモリ160が支点部166から前方に向けて傾いた状態である。すなわち、第2のオモリ160の後方端であるオモリ部162の底部が本体プレート20の底面102から離れて浮いており、その分、第2のオモリ160の前方端である係合部170が下方に傾いている。このとき、上記したように、第2のオモリ160のアームガイドダボ載置部172の湾曲した上面に、アーム80の外側面に突設されるアームガイドダボ86bが載置された状態である。
そして、地震等の振動が発生すると、第2のオモリ160が揺れ動いて、アームガイドダボ載置部172が外側面のアームガイドダボ86bを動かす。すると、内側面のアームガイドダボ86aと下部アームロック部54との係合が外れ、第2のオモリ160がその支点部66から後方に向けて傾いて、オモリ部162の底部が本体プレート20の底面102に当接し、その分、係合部170が上方に傾く。そうすると、バネ120の付勢力によって、アーム80がその後方端を中心に右方向から見て時計回りに回転し、内側面のアームガイドダボ86aが上部常設維持手段40に係合して、図13に示す振動発生時の状態となる。なお、内側面のアームガイドダボ86aと、上部常設維持手段40及び下部常設維持手段50との係合の態様は、上記した第1及び第2の実施の形態と同様である。
<第4の実施の形態について>
次に、この発明の第4の実施の形態に係る落下防止装置10について、図14及び図15を参照して説明する。なお、第4の実施の形態に係る落下防止装置10は、第1のオモリ150、第2のオモリ160の代わりに第3のオモリ190が設けられることを除いて、第2、第3の実施の形態の落下防止装置10と同様の構成であるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図14は、この第4の実施の形態に係る落下防止装置10の通常時の状態を示す右方向から見た側面図であって、図7及び図12に対応する図である。また、図15は、この第4の実施の形態に係る落下防止装置10の振動発生時の状態を示す右方向から見た側面図であって、図6及び図13に対応する図である。
この実施の形態に係る落下防止装置10が備える第3のオモリ190は、アーム80の長手方向に摺動可能に取り付けられる。地震等の振動が発生すると、第3のオモリ190がアーム80の長手方向に摺動して、アーム80の外側面に突設されるアームガイドダボ86bに衝突する。これにより、内側面のアームガイドダボ86aと下部アームロック部54との係合が外れる。すると、バネ120の付勢力によって、アーム80がその後方端を中心に右方向から見て時計回りに回転する。そして、内側面のアームガイドダボ86aが上部常設維持手段40に係合し、第4の実施の形態に係る落下防止装置10は、図15に示す振動発生時の状態となる。
<落下防止装置10のまとめ>
上記した第1の実施の形態に係る落下防止装置10は、落下防止バー140が棚板206に載置される物品250の前方に位置する作動状態のとき、地震等の振動が発生しても、積載棚200からの物品250の落下を防止することができる。
また、手動で落下防止バー140を下方に動かし、開放状態とすることによって、落下防止バー140に妨げられることなく、積載棚200から物品250の出し入れを支障なく行うことが可能となる。
なお、手動で落下防止バー140を下方に動かすとき、内側面のアームガイドダボ86aを上部上下方向ガイドに沿って下方に移動させ、その後手前に引くだけで、内側面のアームガイドダボ86aを下部アームロック部54の最深部に係合できるため、容易に作動状態から開放状態への切り替え作業を行うことができる。
さらに、開放状態のときは、バネ120がアーム80を常に略上方に付勢しているので、落下防止バー140を軽く前方に引けば、内側面のアームガイドダボ86aと下部アームロック部54との係合が外れる。そして、手動で落下防止バー140を上方に移動させ、内側面のアームガイドダボ86aを上部上下方向ガイド42に戻し、さらに上部上下方向ガイドに沿って上方に移動させることにより作動状態となる。なお、このとき、アーム80がバネ120の付勢力によって略上方に付勢されているため、落下防止バー140を手動で容易に上方へと移動させることができる。上記の通りであるため、開放状態から作動状態への切り替え作業も容易に行うことができる。
また、上記した第2〜第4の実施の形態に係る落下防止装置10は、感震機構を備えることで、地震等の振動が発生したとき下方に位置する落下防止バー140が自動的に上方に移動する。したがって、第2〜第4の実施の形態に係る落下防止装置10は、通常時は落下防止バー140に妨げられることなく積載棚200から物品250の出し入れができるとともに、振動発生時や必要に応じて落下防止バー140を手動で上方に移動させる手間が生じない。また、下部アームロック部54が下部前後方向ガイド52に対して略45°上方に向けて鉤状に湾曲する形状を有することにより、上下方向及び前後方向のいずれの振動でも内側面のアームガイドダボ86aと下部アームロック部54との係合が外れる。したがって、従来の振り子タイプ等の感震機構で生じていた上下方向の振動や不規則な振動によって作動しないという問題が解決されたものである。したがって、より確実に積載棚200からの物品250の落下を防止することができる。
また、上部常設維持手段40に係合する内側面のアームガイドダボ86aが上部アームロック部46の遊びにより前後方向に移動可能であり、且つアーム回転支持手段60に係合するアーム回転ダボ86が回転空間70の遊びにより前後方向に移動可能である。
従来は、振動が発生して落下防止バー140が下方に移動してしまい、このとき前方に移動してきた物品250が落下防止バー140に衝突すると、内側面のアームガイドダボ86aと上部常設維持手段40との係合が外れ、落下防止バー140が下方に大きく移動してしまうという問題が生じていた。しかしながら、この発明に係る落下防止装置10は、上記した構成を有することにより、地震等の振動が発生してアーム80が揺れ動いても、内側面のアームガイドダボ86aが上部アームロック部46の中に入り込むため、アーム80が下方に移動しない。これにより、従来生じていた問題を解決したものである。
また、地震等の振動が発生することによって、棚板206の上面206aに載置される物品250が落下防止バー140にぶつかって衝撃を与えても、アーム80が前後方向に移動することによって、その衝撃を低減できる。その結果、内側面のアームガイドダボ86aと上部常設維持手段40との係合が外れる等して、落下防止装置10が破損することを防止できるため、より確実に積載棚200からの物品250の落下を防止することができる。
また、本体プレート20の内側面108に、上部上下方向ガイド42、上部前後方向ガイド44及び上部アームロック部46から成る上部常設維持手段40を突設したことにより、従来に比べてより少ない部品点数でアーム80や落下防止バー140の動きを制限することができる。また、第2〜第4の実施の形態について、第1の実施の形態の落下防止装置10にオモリを設けるだけで感震機構を実現したため、これについても従来に比べてより少ない部品点数である。また、螺子等の接合手段を使用することなく、各構成要素の係合、嵌合及び掛け合わせ等によって組立て可能である。以上の通りであるため、低コスト化を実現できた。
また、積載棚200からの物品250の落下を確実に防ぐため、落下防止バー140は常に上方に維持され、物品250の前方に水平方向に延びて位置することを基本とするが、落下防止バー140としてφ10mm以下の棒やパイプなどの円柱形状を有する部材を使用すれば、作動状態(又は振動発生時の状態)でも、積載棚200に載置される物品の閲覧を容易に行うことができ、且つ美観を損なうことがない。
なお、落下防止バー140と棚板206の前方部とを網状又は布状などの落下防止具で長手方向に亘って繋ぐことにより、より確実に積載棚200からの物品250の落下を防止することができる。なお、落下防止具は、網状や布状のものに限らず、長手方向に亘って多数の糸状又は伸び縮み可能な棒状のもので、落下防止バー140と棚板206の前方部とを上下方向に繋ぐ態様のものであってもよい。
なお、上記した実施の形態では、背板204を備える積載棚200に落下防止装置10を取り付ける場合について説明したが、背板204を備えない積載棚200に取り付けてもよい。このとき、本体プレート20の後方側面106にも前方側面104と同様に落下防止バー140を設けることが好ましい。さらに、落下防止装置10の前後方向の寸法を積載棚200のそれと合わせるため、本体プレート20の底面102及び上面110に前後方向の寸法を調整するための任意の構成を備えるようにしてもよい。
なお、棚板206を取り外し可能な積載棚200は、予め棚板206を取り付けた状態で、この発明に係る落下防止装置10の取り付け作業を行うことが好ましい。
上述した落下防止装置10は、棚板206の上面に載置された物品250の落下を防止するための機能を有するが、地震による振動等により、たとえば、棚板206自体が傾くことで、物品250が落下することを防止可能とする棚板固定装置と併用することにより、より確実に、棚板206からの物品250の落下を防止することができる。
以下、上記の棚板固定装置について、説明する。
<棚板固定装置について>
図16は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の斜視図である。図17は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の斜視図である。
棚板固定装置300は、積載棚200に取り付けられる。図において、積載棚200は、側板202、背板204、棚板206、天板(図示せず)および載置台(図示せず)により構成される。積載棚200を構成する側板202は、2枚(図16では片側の1枚のみを示す)が互いに平行にかつ鉛直方向に立設されている。側板202の上端部には天板(図示せず)が、下端部には載置台(図示せず)がそれぞれ水平方向に沿って、また、背面側には背板204が鉛直方向に沿って、それぞれ配設されている。各側板202の天地方向には、丸ダボ棚受け取り付け孔208がそれぞれ所定間隔をあけて互いに並行に2列形成されている。丸ダボ棚受け取り付け孔208には丸ダボ棚受け(係止具)210が、装着される。丸ダボ棚受け210は、頭部210aおよび脚部210bを含む。棚板206は、2枚の側板202間に、その下側主面の四隅付近にそれぞれ長手方向に形成された半円溝(図示せず)にその円筒状の頭部210aの断面上半部がほぼ嵌入される丸ダボ棚受け210により係止される。
図18は、棚板固定具本体302及びスライドカバー304の詳細な形状を示す。棚板固定装置300は、棚板固定具本体302とスライドカバー304とを含む。
棚板固定具本体302は、棚板206の下側主面の丸ダボ棚受けの突出箇所に相当する領域に4個(図16は、棚板206の一方の短辺付近の2個のみを図示)が配置され、それぞれ棚板206の下面に対して固定されている。
図において、棚板固定具本体302は、水平方向に延在するその縁部312とこれと直交する基体本体310aとからなり、縁部312を外側に向けて互いに対向する一対の断面略L字状の基体310と、これら一対の基体310の一端部付近においてのみその上端部同士を連接する上側蓋部314と、該一対の基体310の一端部付近においてのみその下端部同士を連接する下側蓋部316とからなる。また、基体310の縁部312とは反対側の側壁320には、その底部が開口部より幅広となる断面横T字状のスリット溝318がそれぞれ形成されている。また、基体310の一端付近および他端付近には、断面略三角形状の補強部328がそれぞれ形成されている。さらに、該一対の基体310の他端付近には、上記スリット溝318の底部から該基体310の上端部までを貫通するブレーキ穴322がそれぞれ形成されている。また、基体310の他端付近の縁部312には、該基体310を棚板206に固定するためのねじ穴324が形成されている。
従って、棚板固定具本体302は、その一端面では、両側の基体310の側壁320、上側蓋部314および下側蓋部316により横長開口の貫通孔326が形成され、その両側には上記横T字状のスリット溝318により形成された開口がそれぞれ貫通孔326の開口とつながっている。また、棚板固定具本体302はその一端付近以外では上側蓋部314および下側蓋部316は存在せず、三方のうち、両側を、各基体本体310aの上側蓋部314および下側蓋部316の非形成領域により、また正面を、上側蓋部314および下側蓋部316により一対の基体本体310a同士が連接された連接領域により、囲まれた略U字形状の空隙部308が形成されている。この空隙部308には、丸ダボ棚受け210の頭部210aが通され、その下方に位置する棚板206の半円溝(図示せず)に収容できる。
スライドカバー304は、棚板206を丸ダボ棚受け210上に載せて丸ダボ棚受け310が棚板固定具本体302の空隙部308に嵌入されたときに、その丸ダボ棚受け210頭部210a全体を覆い、支持するためのものである。
スライドカバー304は、一方の主面にボンネット状の凸部332、すなわち凸部が主面長手方向に同じ高さで連続して形成され、これに伴い他方の主面がボンネット状の凹部となっている舌片状のスライドカバー本体330と、スライドカバー本体330の一方短辺(直線状)の両端付近に表面側のみならず裏面側にも突起がそれぞれ形成されてなる両側突起334と、スライドカバー本体330の両長辺の湾曲辺側の各端部手前から該各端部に向けて表面側のみならず裏面側にも形成されたガイド部336と、スライドカバー本体330の他方短辺(湾曲状)に、その湾曲辺に沿って断面横T字状となるように付合された帯状のつまみ部338とから構成されている。ガイド部336は、両側突起334とほぼ同じ高さの挿入維持部336aと、挿入維持部336aに連結され、挿入維持部336aより高さの小さく形成される撓り部336bとから構成されている。
このガイド部336における挿入維持部336aは、スライドカバー304を棚板固定具本体302の端面開口から挿入する際に、両側突起334とスリット溝318との嵌合のみではスライドカバー304の直進性が不足するのを補い、スライドカバー304が確実に棚板固定具本体302に装着されるようにガイドするとともに、スライドカバー304が完全に嵌入された際に、スリット溝318との摩擦でスライドカバー304が確実にロックされるようにするためのものである。
また、ガイド部336における撓り部336bは、スライドカバー304に振動や衝撃が加わった際にその中央付近で若干撓みが生じ、両側突起334がブレーキ穴322に嵌入されてスライドカバー304が確実に係止されるようにするためのものである。
スライドカバー制動部340は、積載棚200に外部から振動が加わったときに、前記スライドカバー304の棚板固定具本体304に対する動きを抑えるもので、スライドカバー304の端部に形成された両側突起334と、外部からの振動によりスライドカバー304が撓んだときに、両側突起334が嵌入されるブレーキ穴322とから構成されている。
次に、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置300の使用方法について説明する。
図19は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の正面図であり、図20は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止するためにスライドカバーを引いて開口させた状態の下面図である。すなわち、図19および図20は、丸ダボ棚受けにより棚板を係止させた状態で、棚板固定具本体にスライドカバーの先端を嵌入した状態を示す。
図21は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の正面図であり、図22は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止し、スライドカバーを押して閉口させた状態の下面図である。すなわち、図21および図22は、スライドカバーが棚板固定具本体に完全に押し込まれた状態を示す。
図23は、この発明の第1の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けて丸ダボ棚受けに係止させた状態の右側面図である。図23は、スライドカバーが棚板固定具本体に完全に押し込まれた状態での断面を示す。
図16に示す棚板206下面の各短辺の両端付近には、側板202に対し垂直に、すなわち図中の水平方向に装着される丸ダボ棚受け210の頭部210aの断面上半分とほぼ同形状の半円溝207a(図23参照)がそれぞれ長手方向に形成されている。
この半円溝207aと、図16に示す棚板固定具本体302の上側蓋部314および下側蓋部316の非形成領域、すなわち空隙部308とが一致するように、各々の棚板固定具本体302を位置決めし、位置決めが完了した段階でその縁部312のねじ穴324を用いてねじ止めする等により、棚板固定具本体302を棚板206下面に固定する。
次に、丸ダボ棚受け210の円筒状の脚部(頭部210aよりも小径である)210bを、所望の(但し、4箇所とも同じ高さの)丸ダボ棚受け取り付け孔208に装着する。なお、この装着は、嵌合でもよいが、螺合であってもよい。
そして、図16に示すように、棚板固定具本体302を固定した棚板206を、その下面を下に向けながら2枚の側板202の間に架設する。
この架設は、丸ダボ棚受け210を、棚板固定具本体302を構成する一対の基体310の側壁間を通して、すなわち、棚板固定具300の空隙部308を通して、棚板206下面の半円溝207aで受けることでなされる。
この状態で、図19,図20に示すように、スライドカバー304の両側突起334が形成された側を、棚板固定具本体302の貫通孔326に、空隙部308とは反対側の端面から挿入する。その際、スライドカバー304の両側突起334は、その断面が水平方向に倒れた横T字状となっており、棚板固定具本体302の2つのスリット溝318に嵌入可能な形状となっている。また、スライドカバー本体304のボンネット状の凸部332は、棚板固定具本体302の貫通孔326を通過できる高さとなっている。
ここで、注意すべきは、スライドカバー304は、そのボンネット形状が下に凸になるように、挿入すべきである。図18は天地を逆に描いているので、図18(a)がこの場合に該当する。
そして、スライドカバー304後部のつまみ部338を指等で押すことで、スライドカバー304を押し込んで行くことにより、スライドカバー304のガイド部336が、棚板固定具本体302のスリット溝318と嵌合し、両側突起334のみよりも確実にガイドされる。
さらに、スライドカバー304を、そのつまみ部338の両端部が棚板固定具本体302の端面と接するまで押し進めることで、スライドカバー304の両端突起334が、棚板固定具本体302のブレーキ穴322下方に位置するようになる。この状態では、スライドカバー304のガイド部336と棚板固定具本体302の両側突起334およびスリット溝318との摩擦により、スライドカバー304と棚板固定具本体302とがロックされる。
このように、ロックされた状態では、丸ダボ棚受け210の頭部の下側がスライドカバー304により覆われるため、棚板206の耐震性が増す。
その後、棚板206の架設位置を変更する等で、スライドカバー304を取り外す必要が生じたときは、つまみ部338を指でつまむ等してスライドカバー304を引っぱることにより、スライドカバー304を容易に取り外すことが可能となる。
次に、作用,効果について説明する。
図19,図20に示すように、この発明の棚板固定装置300は、スライドカバー304を完全に押し込むことで、図21に示すように、棚板206の半円溝207aに、頭部210aの断面上半円部が嵌入された丸ダボ棚受け210の断面下半円部が、スライドカバー本体330により覆われる。しかも、この状態ではスライドカバー304が棚板固定具本体302に対し摩擦によりロックされている。
従って、この発明の棚板固定装置300によれば、仮に地震等の上下動が加わり、棚板206が丸ダボ棚受け210に対し浮き上がろうとしても、丸ダボ棚受け210がスライドカバー本体330に当たることで、棚板206の浮き上がりが抑えられ、棚板206が側板202に固定されたのと同等の状態となる。このため、丸ダボ棚受け210の動きと棚板206の動きとがほぼ同期し、地震等による上下動が加わったとしても、棚板206が積載棚200より脱落したりせず、棚板206自体の耐震性を向上させることができる。
ここで、スライドカバー304はその長辺の両端付近に両端突起334およびガイド部336の挿入維持部336aが形成されているため、これらが形成されていない長辺中央部付近の方が可撓性が増している。このため、上述のように丸ダボ棚受け210がスライドカバー本体330に当たることで、スライドカバー制動部340がスライドカバー304の動きを抑える。すなわち、スライドカバー304はその中央部がわずかに下に凸に撓み、その両端突起334の上側突起がブレーキ穴(スリット溝318上面における開口)322に嵌る。このため、かかる対策を施さなかった場合のように、地震波の上下成分に含まれる水平成分によりスライドカバー304が水平方向に動いて抜け落ち、その後の上下成分で棚板が浮き上がるために生じる棚板206の脱落を防止できる。
また、積載棚200に対して前後動が加わった場合でも、棚板206が積載棚200よりその前方に飛び出したりせず、その棚板206自体の耐震性を増すことができる。
なお、この第1の実施の形態にかかる棚板固定装置300では、棚板固定具本体302を棚板206下面に固定した後、丸ダボ棚受け210を、側板202の丸ダボ棚受け取り付け孔208に装着するようにしたが、この順序は逆であってもよく、上記第1の実施の形態の棚板固定装置300と同様の効果が得られる。
また、この第1の実施の形態では、棚板206に半円溝207aを形成したが、丸ダボ棚受け210の頭部210aが係止できるのであれば、この溝形状に限るものではなく、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置について説明する。図24は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の右側面図である。図24は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置が適用される本棚を示す。図25は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定具を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の静止時における正面図である。図25は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置が適用される積載棚200を、静止時において正面より見た状態を示す。図26は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置を棚板下面に取り付けてL型棚受けに係止させた状態の地震時における正面図である。図26は、この発明の第2の実施の形態による棚板固定装置が適用される積載棚200を、地震時において正面より見た状態を示す。
この積載棚200は、第1の実施の形態における積載棚200の丸ダボ棚受け取り付け孔208に代えて、各側板202は、これに互いに並行に上下方向に延在する一対の取付け金具222を設けている。この取付け金具222には、所定間隔で形成された開口224を有する。そして、丸ダボ棚受け210に代えて、L型棚受け(係止具)220を、そのL字を構成する縦長の取付け部材220aの上端に設けられたフック220bを引っ掛けることで係止させ、この状態で、側板202に対し直立突出する、すなわち、取付け部材220aの下端においてこれと直交するように形成された、断面半円弧状となっているその支持部材220c上に棚板206を係止させる。
この第2の実施の形態における棚板固定装置300は、棚板固定具本体302およびスライドカバー304により構成される点では、第1の実施の形態における棚板固定装置300と同様である。
しかしながら、この第2の実施の形態では、L型棚受け220の支持部材220cが断面半円弧状で、第1の実施の形態の丸ダボ棚受け210頭部210aの約半分の厚みである。このため、第1の実施の形態に係る棚板固定装置300とは使用方法が若干異なる。
以下、第2の実施の形態による棚板固定装置300の使用方法について説明する。
まず、棚板固定具本体302を、その上側蓋部314および下側蓋部316の非形成領域である空隙部308と、棚板206の下側主面の四隅付近に形成された四角溝207bとが一致するように位置合わせし、ねじ等で固定する。
そして、図24に示すように、棚板固定具本体302を固定した棚板206を、その下面を下に向けながら2枚の側板202の2対の取付け金具222の間に架設する(図24では1枚の側板202およびその1対の取付け金具222のみを示している)。
この架設は、L型棚受け220の断面半円弧状の支持部材220cを、棚板固定具本体302を構成する一対の基体310の側壁間を通して、すなわち、上側蓋部314および下側蓋部316が形成されていない領域である空隙部308を通して、棚板206下面の四角溝207bで受けることでなされる。
次に、スライドカバー304を、その両側突起334を前にして棚板固定具本体302に挿入する。
その際、第2の実施の形態に係るスライドカバー304は、第1の実施の形態に係るスライドカバー304とはその表裏を逆に、即ち、スライドカバー304をそのボンネット形状が上に凸になるように、挿入する。上述したように、図18は天地を逆に描いているので、図18(b)がこの場合に相当する。
続いて、第1の実施の形態に係る棚板固定装置300と同様に、スライドカバー304後部のつまみ部338を指等で押すことで、スライドカバー304を押し込んで行く。これにより、スライドカバー304のガイド部336が、棚板固定具本体302のスリット溝318と嵌合し、両側突起334のみよりも確実にガイドされる。
この状態では、L型棚受け220の支持部材220cの下端がスライドカバー304により覆われるため、棚板の耐震性が増す。
その後、スライドカバー304を取り外す必要が生じたときは、スライドカバー304のつまみ部338を指でつまむ等してスライドカバー304を引き出すことにより、スライドカバー304を容易に取り外すことが可能となる。
次に、作用,効果について説明する。
この第2の実施の形態による棚板固定装置は、第1の実施の形態による棚板固定装置と同様の作用,効果を奏する。
すなわち、図21,図22に示すのと同様に、スライドカバー304を完全に押し込むことで、図24に示すように、棚板206の四角溝207bに嵌入された、L型棚受け220の断面半円弧状の支持部材220cが、スライドカバー本体330により覆われる。従って、仮に地震等の上下動が加わり、棚板206がL型棚受け220に対し相対的に浮き上がろうとしても、L型棚受け220の支持部材220cがスライドカバー本体330に当たることで、棚板206が側板202に固定されたのと同等の状態となる。このため、L型棚受け220の動きと棚板206の動きとがほぼ同期し、棚板206の浮き上がりが抑えられ、地震等による上下動が加わったとしても、棚板206が浮き上がって脱落したりせず、棚板206自体の耐震性を向上させることができる。
また、この作用効果は、積載棚200に対して前後動が加わった場合でもほぼ同様であり、棚板206が前方に飛び出したりせず、その耐震性を向上することができる。
以上は、回動可能な落下防止バー140を棚板302前下方に移動させた場合である。
落下防止バー140を棚板前上方に移動させた場合の、棚板固定具本体のブレーキ穴とスライドカバーの両側突起の作用効果は以下のようになる。
地震の揺れで棚板206に載置した物品が前方に押し出され、落下防止バー140を押すことで棚板206後部が浮き上がる。これにより、図26中の「○」を付した部分、すなわち、背板204側のL型棚受け220の支持部材220cの根本付近の底面を強く押し上げることにより、逃げ場のなくなった力が、そのスライドカバー304を積載棚200の内側に押し出そうとする。
しかしながら、スライドカバー制動部340がその動きを抑える。すなわち、スライドカバー304が押し上げられ、積載棚200の内側に押し出されると同時にその両側突起334が、せり上がってきたブレーキ穴322に嵌入して動くことができなくなる。
地震の揺れが加わるごとにこの動作を繰り返すことで、スライドカバー304が抜け落ちるのを防止でき、ひいては、棚板206の浮き上がりや、脱落を防止できる。
また、この第2の実施の形態に係る棚板固定装置300では、第1の実施の形態に係る棚板固定装置300とそれぞれ同様の形状を有する棚板固定具本体302およびスライドカバー304を使用でき、単にそのスライドカバー304を第1の実施の形態のスライドカバー304の使用状態とは表裏逆に装着するだけで、第1の実施の形態の丸ダボ棚受け210とはその形状が異なるL型棚受け220により棚板206を係止する積載棚200であっても対応でき、その棚板206自体の耐震性を向上できる。
なお、この第2の実施の形態では、棚板固定具本体302を棚板206下面に固定した後、L型棚受け220を、側板202の取付け金具222の丸ダボ棚受け取り付け孔208に装着するようにしたが、この順序は逆であってもよく、上記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この第2の実施の形態では、棚板206に四角溝207bを形成したが、実施の形態1と同様の半円溝207aとしてもよく、L型棚受け220の支持部材220cが係止できる溝形状であれば、これらに限るものではなく、上記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
さらに、この第2の実施の形態では、支持部材220cを断面半円弧状としたが、丸ダボ棚受け210の頭部210aより薄い厚みにできるのであれば、この形状に限るものではなく、上記第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
この発明に係る落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置は、書棚や店舗の陳列什器、倉庫のストック棚等の各種の積載棚に載置される物品の落下を防止するための落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置に関し、産業上の利用可能性を有する。また、この発明に係る落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置は、取り外し可能な棚板を有する積載棚に対し好適に用いることができる。
10 落下防止装置
20 左右一対の本体プレート
22 本体スリット部
24 本体スリット孔
26 本体スリットワイド孔
30 本体バネ掛けリブ
32 本体バネ掛け孔
34 側面オモリ位置決め部
36 底面オモリ位置決め部
40 上部常設維持手段
42 上部上下方向ガイド
44 上部前後方向ガイド
46 上部アームロック部
50 下部常設維持手段
52 下部前後方向ガイド
54 下部アームロック部
60 アーム回転支持手段
62 回転支持ボックススリット部
64 回転支持ボックススリット孔
66 回転支持ボックススリットワイド孔
68 アーム押え
70 回転空間
80 左右一対のアーム
82 アーム前方端
82a アーム先端突起
84 アーム後方端
86 アームガイドダボ
86a 内側面のアームガイドダボ
86b 外側面のアームガイドダボ
88 アーム回転ダボ
90 アームバネ掛けリブ
92 アームバネ掛け孔
96 アーム略直方体部
98 アーム屈曲部
102 底面
104 前方側面
106 後方側面
108 内側面
110 上面
120 左右一対のバネ
140 落下防止バー
142 調節孔
150 第1のオモリ
160 第2のオモリ
162 オモリ部
164 長手部
166 支点部
170 係合部
190 第3のオモリ
200 積載棚
202 側板
204 背板
206 棚板
206a 棚板の上面
207a 半円溝
207b 四角溝
208 丸ダボ棚受け取り付け孔
210 丸ダボ棚受け
210a 頭部
210b 脚部
220 L型棚受け
220a 取付け部材
220b フック
220c 支持部材
222 取付け金具
224 開口
300 棚板固定装置
302 棚板固定具本体
304 スライドカバー
308 空隙部
310 基体
310a 基体本体
312 縁部
314 上側蓋部
316 下側蓋部
318 スリット溝
320 側壁
322 ブレーキ穴
324 ねじ穴
326 貫通孔
328 補強部
330 スライドカバー本体
332 凸部
334 両側突起
336 ガイド部
336a 挿入維持部
336b 撓り部
338 つまみ部
340 スライドカバー制動部

Claims (11)

  1. 積載棚を構成する互いに平行に立設された側板に設けられる棚板に載置される物品の落
    下を防止するための作動状態と、前記棚板からの前記物品の出し入れを支障なく行うこと
    ができる開放状態とを切り替え可能な落下防止装置であって、
    前記落下防止装置は、
    前記棚板の上面の前方にそれぞれ固定される左右一対の本体プレートと、
    前記左右一対の本体プレートの内部にそれぞれ設けられる左右一対のアームと、
    前記左右一対の本体プレートの内部にそれぞれ設けられ、前記左右一対のアームを略上
    方に付勢する左右一対の付勢手段と、
    左右方向の両端部を前記左右一対のアームにそれぞれ嵌合され、前記左右一対の本体プ
    レートの前方側面に沿って上下方向に移動可能な落下防止バーと、
    前記左右一対の本体プレートの上方部分に突設され、前記左右一対のアームと係合する
    ことにより、前記作動状態を維持するための上部常設維持手段と、
    前記左右一対のプレートの下方部分に突設され、前記左右一対のアームと係合すること
    により、前記開放状態を維持するための下部常設維持手段と、
    前記左右一対のアームの後方端を移動可能に支持することにより、前記左右一対のアー
    ムを前後方向及び上下方向の交わる平面において回転させるためのアーム回転支持手段と

    振動により前記アームと前記下部常設維持手段との係合を外すオモリを有する感震機構
    とを備え、
    前記上部常設維持手段と、前記下部常設維持手段と、前記アーム回転支持手段と、前記
    付勢手段の一方端を掛ける本体バネ掛け孔とが、本体プレートに設けられ、
    前記落下防止バーは、振動発生時に前記感震機構が作動することにより、前記落下防止
    バーが前記物品の下方に位置する前記開放状態から自動的に前記物品の前方に位置する前
    記作動状態となるように構成され、
    前記上部常設維持手段は、略上下方向に延びる上部上下方向ガイドと、前記上部上下方
    向ガイドの上端で前方に屈曲し、水平方向に延びる上部前後方向ガイドとを含み、
    前記下部常設維持手段は、前後方向に延びる下部前後方向ガイドを含み、
    前記アーム回転支持手段は、前記左右一対のアームの後方端を前後方向に移動可能な態
    様で移動させるための中空の空間を有し、
    前記アームは、前記空間の遊びによって前後方向に移動でき、且つ前記下部常設維
    持手段との係合が外れて前記付勢手段により上方に移動するように設けられた、落下防止
    装置。
  2. 前記左右一対のアームには、前記上部常設維持手段及び前記下部常設維持手段に係合す
    るためのアームガイドダボが突設され、
    前記上部常設維持手段は、略上下方向に延びる上部上下方向ガイドと、前記上部上下方
    向ガイドの上端で前方に屈曲し、水平方向に延びる上部前後方向ガイドと、前記上部前後
    方向ガイドの前方端から下方に向けて鉤状に湾曲する上部アームロック部とを含み、
    前記下部常設維持手段は、前後方向に延びる下部前後方向ガイドと、前記下部前後方向
    ガイドの後方端で上方に向けて鉤状に湾曲する下部アームロック部とを含み、
    前記アーム回転支持手段が前記左右一対のアームの後方端を前後方向に移動可能な態様
    で回転させるための中空の空間を有することにより、前記アームガイドダボの前記上部ア
    ームロック部及び前記下部アームロック部への移動を可能とする、請求項1に記載の落下
    防止装置。
  3. 落下防止バーは、手動で下方に移動させ、且つ振動が発生したとき付勢手段により自動
    的に下方から上方に移動する、請求項1または請求項2のいずれかに記載の落下防止装置
  4. 前記感震機構は、前記落下防止バーに内設される所定の重量を有する第1のオモリを含
    み、
    振動発生時に前記所定の重量により前記落下防止バーが揺れ動くことで、前記アームガ
    イドダボと前記下部常設維持手段との係合が外れ、前記左右一対のアームが前記左右一対の付
    勢手段により略上方に付勢され、前記アームガイドダボが前記上部常設維持手段と係合する、
    請求項に記載の落下防止装置。
  5. 前記アームガイドダボは、前記左右一対のアームの内側と外側の両方に突設され、前記
    左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボが前記上部常設維持手段及び前記
    下部常設維持手段と係合し、
    前記感震機構は、前記左右一対の本体プレートにそれぞれ内設される第2のオモリを含
    み、
    前記第2のオモリは、長手方向に延びる形状であり、後方端に設けられる所定の重量を
    有するオモリ部と、前記オモリ部から長手方向に延び、中央付近で屈曲する長手部と、前
    方端に設けられ、前記左右一対のアームと係合するための係合部とを含み、
    前記長手部の長手方向の中央付近で屈曲する部分よりも前方の下面には、前記左右一対
    の本体プレートの底面と当接する支点部が設けられ、
    前記係合部は、前記左右一対のアームの外側に突設されるアームガイドダボを載置する
    ための載置部を有し、
    前記第2のオモリが、振動発生時に前記支点部を支点として後方に傾くことにより、前
    記載置部に載置される前記左右一対のアームの外側に突設されるアームガイドダボが前記
    載置部とともに上方に移動し、これにより前記左右一対のアームの内側に突設されるアー
    ムガイドダボと前記下部常設維持手段との係合が外れて、前記左右一対の付勢手段により
    略上方に付勢される前記左右一対のアームが略上方に回転し、前記左右一対のアームの内
    側に突設されるアームガイドダボと前記上部常設維持手段とが係合する、請求項に記載
    の落下防止装置。
  6. 前記アームガイドダボは、前記左右一対のアームの内側と外側の両方に突設され、前記
    左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボが前記上部常設維持手段及び前記
    下部常設維持手段と係合し、
    前記感震機構は、前記左右一対のアームの長手方向に摺動可能に設けられる第3のオモ
    リを含み、
    前記第3のオモリが、振動発生時に前記左右一対のアームの長手方向に摺動して前記左
    右一対のアームの外側に突設されるアームガイドダボと衝突し、これにより前記左右一対
    のアームの内側に突設されるアームガイドダボと前記下部常設維持手段との係合が外れて
    、前記左右一対の付勢手段により略上方に付勢される前記左右一対のアームが略上方に回
    転し、前記左右一対のアームの内側に突設されるアームガイドダボと前記上部常設維持手
    段とが係合する、請求項に記載の落下防止装置。
  7. 前記落下防止バーと前記棚板の前方部とを網状または布状などの落下防止具で長手方向
    に亘って繋ぐことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の落下防止装置。
  8. 前記落下防止バーの長手方向の両端部の近傍には、各種の前記棚板の幅方向の寸法に合
    わせて、前記落下防止バーの長手方向の寸法を調整するための調節孔がそれぞれ設けられ
    る、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の落下防止装置。
  9. 積載棚を構成する互いに平行に立設された側板に設けられる棚板の下面に配置され、前
    記棚板を前記側板への係止具に固定するための棚板固定装置であって、
    前記棚板固定装置は、
    前記棚板を前記係止具により係止させたときに、前記係止具が嵌入されるように前記係
    止具を囲む空隙部が形成された棚板固定具本体と、
    前記棚板固定具本体の前記空隙部に前記係止具が嵌入されたときに、前記空隙部を塞ぐ
    とともに、嵌入された前記係止具の下方を覆うように前記棚板固定具本体に挿入されるス
    ライドカバーと、
    を含み、
    前記棚板固定具本体は、横長開口の貫通孔が形成され、該貫通孔の両側にスリット溝に
    より形成された開口がつながって形成され、
    前記スライドカバーは、前記スリット溝に嵌合される両側突起を有し、
    前記積載棚に外部から振動が加わったときに、前記スライドカバーの前記棚板固定具本
    体に対する動きを抑えるように構成されるスライドカバー制動部をさらに備え、
    前記スライドカバー制動部は、
    前記棚板固定具本体の前記スライドカバーが挿入される貫通孔内で、前記スライドカバ
    ーが前記外部からの揺動により撓んだときに、前記スライドカバーの端部に形成された突
    起が、前記棚板固定具本体の穴に嵌入されるように形成されたことを特徴とする棚板固定
    装置。
  10. 前記スライドカバーは、略矩形に形成され、その長辺に沿った中央部付近が両端部より
    可撓性が大きくなるように形成され、
    かつ、前記スライドカバー制動部は、
    前記スライドカバーの端部に形成された突起と、
    前記棚板固定具本体の、前記スライドカバーが挿入される貫通孔内で前記スライドカバ
    ーが前記外部からの振動により撓んだときに、前記突起の形成位置に対応する位置に形成
    された、前記突起が嵌入されるブレーキ穴とからなることを特徴とする請求項9に記載の
    棚板固定装置。
  11. 請求項1〜請求項8に記載の落下防止装置と、請求項9に記載の棚板固定装置とを備え
    る棚板用落下防止装置。
JP2014222895A 2014-10-31 2014-10-31 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置 Active JP6637651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014222895A JP6637651B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014222895A JP6637651B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086982A JP2016086982A (ja) 2016-05-23
JP6637651B2 true JP6637651B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=56015574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014222895A Active JP6637651B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6637651B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2826811B2 (ja) * 1995-11-28 1998-11-18 日本ファイリング株式会社 棚収納物品落下防止装置
JPH09215543A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Eijiro Araki 地震力を利用した家具類の収容物落下防止装置 、ゝ
JP4651887B2 (ja) * 2001-09-17 2011-03-16 治機 岡野 地震対策用スクリーン装置
JP3928111B2 (ja) * 2002-06-21 2007-06-13 株式会社Inax 棚板の取付構造
JP5033389B2 (ja) * 2006-10-10 2012-09-26 パナソニック株式会社 ジョイント装置及びこのジョイント装置を有する収納装置
JP5379729B2 (ja) * 2010-03-26 2013-12-25 全玄 河田 地震力を利用した物品落下防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016086982A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012192276A (ja) 収納棚
JP6637651B2 (ja) 落下防止装置、棚板固定装置及びこれらを備えた棚板用落下防止装置
JP2010273955A (ja) 収納物落下防止ユニット
JP2007279227A (ja) 薄型表示装置の転倒防止装置
JPH11178665A (ja) 棚什器の感震落下防止装置
JP6232677B2 (ja) 落下防止装置
JP5314951B2 (ja) 落下防止装置
JP5597445B2 (ja) 収納棚
JP2015021220A (ja) 耐震ラッチ装置
JP2002112845A (ja) ラックの収納物落下防止装置
JP2008073347A (ja) 収納棚及び収納棚の製造方法
JP7348462B2 (ja) 感震式物品落下防止装置
JP2017042281A (ja) 落下防止装置
JP2007037990A (ja) 免震機能付き家具
JP2008032173A (ja) 転倒防止装置
JP6163051B2 (ja) 感震式物品落下防止装置
JP3629961B2 (ja) 書架における感震式物品落下防止装置
JPH0715026Y2 (ja) 楽器本体の仮止め構造
JP6557837B2 (ja) 落下防止装置、及び、棚
JP3155536U (ja) 収納ラックからの収納物の落下防止装置
JP4541064B2 (ja) 本棚装置
JP6084449B2 (ja) ラッチ装置
JP2012249815A (ja) 転倒防止仏壇
JP6483476B2 (ja) 冷蔵庫の棚装置
JP6463144B2 (ja) 陳列棚

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6637651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250