JPH0715026Y2 - 楽器本体の仮止め構造 - Google Patents

楽器本体の仮止め構造

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JPH0715026Y2
JPH0715026Y2 JP1988083345U JP8334588U JPH0715026Y2 JP H0715026 Y2 JPH0715026 Y2 JP H0715026Y2 JP 1988083345 U JP1988083345 U JP 1988083345U JP 8334588 U JP8334588 U JP 8334588U JP H0715026 Y2 JPH0715026 Y2 JP H0715026Y2
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憲市 吉永
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子鍵盤楽器、電気鍵盤楽器等を組立る際の楽
器本体の仮止め構造に関し、支持台側のブラケットに挿
入孔を形成し、本体側の抜け止め部材をこの挿入孔に上
側からのみ挿入可能とすることにより、本体の完全な抜
け防止を達成したものである。
〔従来の技術〕
一般に、電気鍵盤楽器等にあっては、鍵盤等を備えた楽
器本体を所定の高さに保持するため、これを支持脚(ス
タンド)等によって支持している。そして、この楽器を
組み立てるには、支持脚に一旦楽器本体を仮止めして行
うものである。
この場合、従来のスタンドへの仮止め構造としては、例
えば第8図〜第9図に示すようなものが知られている。
これらの図に示すように、楽器本体11の底部を構成する
棚板下面11Aには所定部位に(例えば2箇所に)ボルト
状の係止部材13が下方に向かって突設されている。係止
部材13はヘッド13Aとフランジ13Bとを有し、これらの間
の軸部分13Cが所定の長さだけ棚板下面11Aから突出して
いる。
楽器本体11を載置、固定する支持台(スタンド)21の上
端部には所定の高さ位置にL字状の係止金具23が固着さ
れている。係止金具23の水平片25には所定のスリット27
が前側に開口して形成されている。スリット27の幅は上
記軸部分13Cが遊挿されるとともに、ヘッド13Aが当接し
て上下方向への抜けを阻止する大きさである。
したがって、楽器本体11を支持台21に仮止めするには、
該本体11を所定高さに保持して係止部材13の突出した軸
部分13Cをスリット27に前側開口から挿入していくもの
である。
また、このようにして仮止めした後、所定の締結具によ
って楽器本体11と支持台21とは強固に結合される。例え
ば係止金具23の水平片25に形成した取付孔にボルトを挿
通して固定するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のスリットによる仮止め
構造では、スリットが必ず一方側(前側)に開口してい
たため、楽器本体の仮止めとしては不十分であったとい
う課題が生じていた。すなわち、前方に対しては抜け止
めをすることができなかったのである。例えば支持台が
前方に傾いた場合には楽器本体が脱落する(または転倒
する)という虞があった。
また、仮止めに際しては所定高さ位置に保持して前方側
から楽器本体を動かさなければならず、この点から楽器
本体についてもデザイン上の制限があった。例えば本体
の後端部下面は平坦にしなければならないのである。ま
た、この挿入動作においては、軸とスリットへの位置決
め及びその係合が困難であった。
そこで、本考案は、デザイン上の制限をなくし、位置決
めが容易で、しかも、一旦仮止めされた後は楽器本体が
容易に支持台から脱落することのない仮止め構造を提供
することを、その目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、楽器本体と、この楽器本体が載置される支持
台と、これらの支持台または楽器本体のうちのいずれか
一方に固着され、所定の大きさの挿入孔を有する取付具
と、これらの支持台または楽器本体のうちの残りの他方
に固着され、前記取付具に係止される抜け止め部材とを
備えた楽器本体の仮止め構造であって、前記抜け止め部
材は、前記支持台または楽器本体から突出して設けら
れ、先端が前記挿入孔に挿入される突起と、この突起の
先端に設けられた弾性体からなる変形材と、この変形材
より突起の先端側で変形材に隣接して設けられた変形規
制材とを有するとともに、前記突起の先端は、前記挿入
孔の内径よりも前記変形材の厚み分以上小さい径を有
し、前記変形材は、前記挿入孔の内径よりも大きい径を
有し、前記変形規制材は、前記挿入孔の内径より小さ
く、かつ、前記突起の先端の径より大きい径を有すると
ともに、前記変形材より高剛性の材質で形成され、前記
変形材の厚み分と前記変形規制材の径とを加えた径が前
記挿入孔の径より大きくなる楽器本体の仮止め構造を提
供するものである。
〔作用〕
本考案に係る楽器本体の仮止め構造にあっては、楽器本
体を支持台に仮止めする場合、例えば支持台に取付具を
固着する一方、抜け止め部材は楽器本体に固着する。
そして、抜け止め部材の突起を取付具の挿入孔に挿入す
ることにより、楽器本体は支持台に仮止めされる。この
とき、抜け止め部材を構成する変形材は、挿入時は容易
に変形して変形規制材とともに挿入孔を通り抜ける。そ
して、この変形材は一旦挿入孔を通過した後は、挿入孔
からの逆方向への脱出時はその変形が変形規制材により
規制されて、変形材の挿入孔の通り抜けが防止される。
すなわち、楽器本体の支持台からの脱落は完全に防止さ
れるのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図〜第6図は本考案に係る楽器本体の仮止め構造の一実
施例を示している。
これらの図において、101は例えば電子鍵盤楽器の本体
であり、スタンド(支持台)201に固定されている。
本体101の下面にはその横方向(矢印X)の両端に所定
間隔離れて一対のねじ穴103が形成されている。これら
のねじ穴103には仮止めユニット105がそれぞれ固着され
ている。
一方、スタンド201の内側面にあって所定高さ位置には
仮止めユニット105に対向してL字状の取付金具203が固
着されている。取付金具203の水平片205には所定の径の
挿入孔207が上下方向(厚さ方向)に形成されている。
また、208は本止め用の長孔である。
仮止めユニット105は、ねじ穴103にねじ込まれるボルト
107と、ボルト107の軸部分107Aに遊嵌されるボス(また
はカラー)109と、ボス109の下端とボルト107のヘッド1
07Bとの間に介在されるフェルト円板111および円形のワ
ッシャ113と、を有している。
第2図において示すように、ワッシャ113の径をa、挿
入孔207の内径をb、ボス109の先端部の外径をc、ボス
109の基端部(根元)の外径をc′、フェルト円板111の
厚さをd、フェルト円板111のボス109の下端円筒部外面
からの張り出し長さをe、ボス109の軸方向長さをf、
フェルト円板111の外径をg(g=c+2e)、とする
と、次式が成立するように、これらの値は設定される。
すなわち、c<a<b ……、 c+2d<b ……、 b<a+2d ……、 である。
また、上記フェルト円板111は挿入孔207を上から下に向
かって挿入されるときは前記,式に従って変形し、
逆方向に脱出しようとするときは前記式に従ってその
変形が阻止されて脱出が不可能となるよう材料、寸法が
設定されているものである。したがって、フェルト円板
111、ワッシャ113およびボス109が、このボルト107に係
止され、挿入孔207への挿入時は変形して該挿入孔207を
通り抜け、挿入孔207からの脱出時はその変形が防止さ
れてその挿入孔207の通り抜けを防止する抜け止め部材1
21を構成している。さらに、フェルト円板111は変形材
を、ワッシャ113は変形規制材をそれぞれ構成するもの
である。
また、ボルト107のヘッド107Bは半球形に形成され、取
付金具203の水平片205に該ヘッド107Bが当接した場合水
平片205の上面に摺接して容易に移動可能としている。
さらに、上記ボス109は上端側に向かって大径となるテ
ーパ部を有しており(第2図参照)、このテーパ部によ
って取付金具203をガイドしている。すなわち、挿入時
の取付金具203のボス109への乗り上げを防止してその根
元までスムーズに挿入されるものである。
以上の構成に係る仮止め構造にあっては、第2図に示す
状態から、本体101を下降させ、第4図の状態を経て第
5図に示す状態に仮止めがなされる。第6図は抜け止め
の状態を説明するものである。
第4図に示すように、ヘッド107Bが水平片205の上面に
摺接して、挿入孔207の位置が探されてユニット105が挿
入孔207に挿入される。球面のヘッド107Bはガイドとし
て作用しているものである。
このとき、フェルト円板111の外縁部(ワッシャ113から
張り出した部分)は挿入孔207の内壁面によって上側に
容易に変形する。ここで、上記式(c<a<b)、お
よび、式(c+2d<b)の関係によってフェルト円板
111は挿入孔207を容易に通過する。
第5図に示すように、通過後は本体101の下面が水平片2
05の上面に当接して、本体101はスタンド201に載置、仮
止めされる。
第6図に示すように、何らかの原因によって本体101が
動いた場合にも、仮止めユニット105の抜け止め部材121
の作用によってその脱落及び転倒は完全に防止される。
すなわち、本実施例にあっては、挿入孔207にボルト107
を挿入しているため、水平方向(X、Y方向等)の抜け
は防止されている。また、上方向にあっては、第6図の
状態でその抜けが防止される。上記式(b<a+2d)
が成立しているからである。すなわち、円形の弾性体で
あるフェルト円板111をその厚さ方向および半径方向に
圧縮変形させなければ、抜け止め部材121は挿入孔207よ
り抜けることはないからである。特に、変形規制材であ
るワッシャ113は、挿入孔207の内径と略同一の径を有す
るため、フェルト円板111の前記変形を困難にしている
ものである。
なお、この仮止めの後に所定の締結具によって本体とス
タンドとの本結合がなされる。例えば長孔208にボルト
を挿通して本体に固定するものである。
前記実施例にあっては、抜け止め部材は、その主要部と
してフェルト円板111を用いたが、これに限らず、塩化
ビニール等の軟質プラスチックで形成してもよい。その
際、第7図(a)に示すように、ボス109、フェルト円
板111、ワッシャ113をまとめて(一体として)その頂部
(下端部)を突出させた抜け止め部材111′のような形
状としてもよい。更に、アンダカットを防止するため第
7図(b)に示すような形状に該抜け止め部材111′を
形成してもよい。
〔効果〕
以上説明してきたように、本考案によれば、楽器本体が
支持台から脱落(転倒)することは皆無となる。特に、
挿入時には弾性体である変形材が容易に変形するが、こ
のとき突起の先端側は細くなっているので、この変形材
は変形して挿入孔を通過しやすく、一方、抜ける側には
変形規制材があるために、変形材は変形し難くなってい
る。このように変形材のみが弾性体(例えばフェルト)
で形成されているため、大型かつ重量物である楽器本体
を確実に仮止めすることができる。また、自重により容
易に仮止め位置に係止される。位置決めも簡単なもので
ある。また、楽器本体、支持台の設計(デザイン)に大
きな自由度を与えている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る楽器本体の仮止め構造の一実施例
を示すその分解斜視図、 第2図は一実施例に係る仮止め構造の主要部を示すその
正面図、 第3図は第2図のIII-III矢視図、 第4図は一実施例に係るボルトの挿入孔への挿入途中の
状態を示すその断面図、 第5図は一実施例に係るその挿入後の状態を示す断面
図、 第6図は一実施例に係る抜け防止動作を示す断面図、 第7図(a)は一実施例に係る抜け止め部材の変形例を
示すその分解斜視図、 第7図(b)は同じく一実施例に係る抜け止め部材の他
の変形例を示すその分解斜視図、 第8図は従来の仮止め構造を示す正面図、 第9図は従来の仮止め構造に係る取付金具を示す平面図
である。 101……楽器本体、107……ボルト、109……ボス(突
起)、111……フェルト円板(変形材)、113……ワッシ
ャ(変形規制材)、121……抜け止め部材、201……スタ
ンド(支持台)、203……取付金具、207……挿入孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器本体と、 この楽器本体が載置される支持台と、 これらの支持台または楽器本体のうちのいずれか一方に
    固着され、所定の大きさの挿入孔を有する取付具と、 これらの支持台または楽器本体のうちの残りの他方に固
    着され、前記取付具に係止される抜け止め部材とを備え
    た楽器本体の仮止め構造であって、 前記抜け止め部材は、 前記支持台または楽器本体から突出して設けられ、先端
    が前記挿入孔に挿入される突起と、 この突起の先端に設けられた弾性体からなる変形材と、 この変形材より突起の先端側で変形材に隣接して設けら
    れた変形規制材とを有するとともに、 前記突起の先端は、前記挿入孔の内径よりも前記変形材
    の厚み分以上小さい径を有し、 前記変形材は、前記挿入孔の内径よりも大きい径を有
    し、 前記変形規制材は、前記挿入孔の内径より小さく、か
    つ、前記突起の先端の径より大きい径を有するととも
    に、前記変形材より高剛性の材質で形成され、 前記変形材の厚み分と前記変形規制材の径とを加えた径
    が前記挿入孔の径より大きくなることを特徴とする楽器
    本体の仮止め構造。
JP1988083345U 1988-06-22 1988-06-22 楽器本体の仮止め構造 Expired - Lifetime JPH0715026Y2 (ja)

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JP5239403B2 (ja) * 2008-03-04 2013-07-17 ヤマハ株式会社 電子鍵盤楽器

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