JP2654457B2 - 家具用の取付金具 - Google Patents
家具用の取付金具Info
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- JP2654457B2 JP2654457B2 JP4096795A JP4096795A JP2654457B2 JP 2654457 B2 JP2654457 B2 JP 2654457B2 JP 4096795 A JP4096795 A JP 4096795A JP 4096795 A JP4096795 A JP 4096795A JP 2654457 B2 JP2654457 B2 JP 2654457B2
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- furniture
- locking
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- wall
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具を壁等に取付ける
ための金具に関し、特に地震があった場合に家具が倒れ
てこないようにこれを壁等に固定するのに適した取付金
具に関するものである。
ための金具に関し、特に地震があった場合に家具が倒れ
てこないようにこれを壁等に固定するのに適した取付金
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンスや食器棚、あるいは本棚等の家具
は、地震があった場合に倒れてこないようにするため
に、壁や他の家具等に固定しておかなければならない
が、そのために種々な取付金具が提案されてきている。
は、地震があった場合に倒れてこないようにするため
に、壁や他の家具等に固定しておかなければならない
が、そのために種々な取付金具が提案されてきている。
【0003】従来のこの種の取付金具としては、例えば
図5に示すようなものが採用されている。この取付金具
は、家具側(通常は家具の内部)に取り付けられる取付
本体から外方に係止アームを突出させて、この係止アー
ムの先端を、壁等に固定した係止板に係止させるように
したものである。すなわち、この従来の取付金具は、そ
の係止アームの先端を垂直下方に折曲しておき、この先
端を壁等に固定した係止板の上縁に係止させることによ
り、家具の壁等に対する固定を行うものである。
図5に示すようなものが採用されている。この取付金具
は、家具側(通常は家具の内部)に取り付けられる取付
本体から外方に係止アームを突出させて、この係止アー
ムの先端を、壁等に固定した係止板に係止させるように
したものである。すなわち、この従来の取付金具は、そ
の係止アームの先端を垂直下方に折曲しておき、この先
端を壁等に固定した係止板の上縁に係止させることによ
り、家具の壁等に対する固定を行うものである。
【0004】このような従来の取付金具は、地震の横振
れに対しては、その機能を十分発揮するものであるが、
縦振れに対しては固定機能を発揮することができないも
のである。何故なら、係止アームの先端は係止板の上縁
に単に係合させてあるだけであるから、家具が係止板に
対して相対的に上動した場合には、両者の係合が外れて
しまうからである。特に、地震があった場合、家屋の中
の家具等には種々な方向から複雑な力が加わるのであ
り、係止アームと係止板とが離れたときにさらに両者が
離れるような力が加われば、両者間の係合は簡単に外れ
てしまうのである。そして、その場合に、家具は倒れて
しまうのであり、この種の取付金具を使用していたこと
が全く無意味となってしまうからである。
れに対しては、その機能を十分発揮するものであるが、
縦振れに対しては固定機能を発揮することができないも
のである。何故なら、係止アームの先端は係止板の上縁
に単に係合させてあるだけであるから、家具が係止板に
対して相対的に上動した場合には、両者の係合が外れて
しまうからである。特に、地震があった場合、家屋の中
の家具等には種々な方向から複雑な力が加わるのであ
り、係止アームと係止板とが離れたときにさらに両者が
離れるような力が加われば、両者間の係合は簡単に外れ
てしまうのである。そして、その場合に、家具は倒れて
しまうのであり、この種の取付金具を使用していたこと
が全く無意味となってしまうからである。
【0005】それなら、多くの金具を使用して家具を壁
側に完全に固定してしまえばよさそうであるが、家屋の
壁等と、この家屋内に配置される家具とは全く時を異に
して形成されるものであるため、家具を多くの金具を使
用して壁側に完全に固定することは事実上不可能であ
る。つまり、家具を配置するときに、取付金具を利用し
て壁等に固定するのであり、その取付作業も容易に行え
るようにしておかなければならないのである。その点、
図5に示した従来の取付金具は、家具の配置時に使用で
きるものである点では優れたものではあるのである。
側に完全に固定してしまえばよさそうであるが、家屋の
壁等と、この家屋内に配置される家具とは全く時を異に
して形成されるものであるため、家具を多くの金具を使
用して壁側に完全に固定することは事実上不可能であ
る。つまり、家具を配置するときに、取付金具を利用し
て壁等に固定するのであり、その取付作業も容易に行え
るようにしておかなければならないのである。その点、
図5に示した従来の取付金具は、家具の配置時に使用で
きるものである点では優れたものではあるのである。
【0006】そこで、本発明者は、従来の取付金具にお
ける長所を十分生かしながら、地震のあらゆる振れに対
して、家具の固定を十分行えるようにするにはどうした
らよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を
完成したのである。
ける長所を十分生かしながら、地震のあらゆる振れに対
して、家具の固定を十分行えるようにするにはどうした
らよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を
完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基いてなされたもので、その解決しようとする課題
は、あらゆる種類の振れに対しても家具を壁等に確実に
固定し得るようにすることである。
に基いてなされたもので、その解決しようとする課題
は、あらゆる種類の振れに対しても家具を壁等に確実に
固定し得るようにすることである。
【0008】すなわち、本発明の目的とするところは、
地震の横振れは勿論、縦振れに対しても十分耐え得る家
具の固定を行うことができて、その固定作業を簡単に行
え、しかも構成の簡単な家具用の取付金具を提供するこ
とにある。
地震の横振れは勿論、縦振れに対しても十分耐え得る家
具の固定を行うことができて、その固定作業を簡単に行
え、しかも構成の簡単な家具用の取付金具を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上を解決するために、
本発明の採った手段は、実施例において使用する符号を
付して説明すると、「家具側30に固定されて係止アー
ム13を有する取付本体10と、壁40側に固定されて
その先端部に形成した係止部分22に係止アーム13が
係止される固定部材20とにより構成した家具用の取付
金具100であって、取付本体10を、係止アーム13
を位置調整自在に支持するケーシング11と、このケー
シング11の外面に一体化されて家具30側からのネジ
16を螺着するネジ穴12aを有した取付突起12と、
先端部に固定部材20上に係止される係止片13aと固
定部材20の先端が挿入される挿入穴13bとを有した
係止アーム13とにより構成するとともに、固定部材2
0を、壁40等に固定される固定部分21と、この固定
部分21から突出する係止部分22と、この係止部分2
2から壁面と平行になる挿入部分23と、この挿入部分
23から壁40側に突出する係止突起24とにより構成
したことを特徴とする家具用の取付金具100」であ
る。
本発明の採った手段は、実施例において使用する符号を
付して説明すると、「家具側30に固定されて係止アー
ム13を有する取付本体10と、壁40側に固定されて
その先端部に形成した係止部分22に係止アーム13が
係止される固定部材20とにより構成した家具用の取付
金具100であって、取付本体10を、係止アーム13
を位置調整自在に支持するケーシング11と、このケー
シング11の外面に一体化されて家具30側からのネジ
16を螺着するネジ穴12aを有した取付突起12と、
先端部に固定部材20上に係止される係止片13aと固
定部材20の先端が挿入される挿入穴13bとを有した
係止アーム13とにより構成するとともに、固定部材2
0を、壁40等に固定される固定部分21と、この固定
部分21から突出する係止部分22と、この係止部分2
2から壁面と平行になる挿入部分23と、この挿入部分
23から壁40側に突出する係止突起24とにより構成
したことを特徴とする家具用の取付金具100」であ
る。
【0010】すなわち、この取付金具100は、その取
付本体10を構成している係止アーム13の係止片13
aが、壁40側に固定される固定部分21の係止部分2
2あるいは挿入部分23に係止されることにより、家具
30の前後動に対する固定を行い、係止アーム13の挿
入穴13bに固定部材20側の係止突起24を係止する
とともに、係止アーム13の係止片13aが固定部材2
0側の係止部分22に係止することにより、家具30の
壁40に対する上下動を規制して、家具30の壁40に
対する固定を完全なものとするものである。
付本体10を構成している係止アーム13の係止片13
aが、壁40側に固定される固定部分21の係止部分2
2あるいは挿入部分23に係止されることにより、家具
30の前後動に対する固定を行い、係止アーム13の挿
入穴13bに固定部材20側の係止突起24を係止する
とともに、係止アーム13の係止片13aが固定部材2
0側の係止部分22に係止することにより、家具30の
壁40に対する上下動を規制して、家具30の壁40に
対する固定を完全なものとするものである。
【0011】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る取付
金具100の作用を、その取付作業手順とともに説明す
ると、次の通りである。すなわち、この取付金具100
は、まずその取付本体10を家具30に取付け、一方固
定部材20を壁40側に固定して使用されるのである。
金具100の作用を、その取付作業手順とともに説明す
ると、次の通りである。すなわち、この取付金具100
は、まずその取付本体10を家具30に取付け、一方固
定部材20を壁40側に固定して使用されるのである。
【0012】取付本体10の家具30に対する取付は、
図1に示すように、そのケーシング11に一体的に設け
てある取付突起12を挿入するための取付穴32を家具
30の例えば側板31に形成しておいて、この側板31
内に各取付突起12を強制嵌合するのである。各取付突
起12の外周面には抜け止め部12bが形成してあるか
ら、これら各抜け止め部12bによって各取付突起12
の側板31からの抜け止めは十分なし得るが、本発明に
おいては、側板31の外側からネジ込まれるネジ16に
よって取付本体10の家具30に対する固定をより強固
なものとしている。すなわち、図1に示したように、家
具30側の各取付穴32内に強制嵌合された各取付突起
12のネジ穴12aに対して、取付穴32の外側からネ
ジ16をネジ込むことにより、取付本体10の家具30
への固定はより一層確実になされるのである。
図1に示すように、そのケーシング11に一体的に設け
てある取付突起12を挿入するための取付穴32を家具
30の例えば側板31に形成しておいて、この側板31
内に各取付突起12を強制嵌合するのである。各取付突
起12の外周面には抜け止め部12bが形成してあるか
ら、これら各抜け止め部12bによって各取付突起12
の側板31からの抜け止めは十分なし得るが、本発明に
おいては、側板31の外側からネジ込まれるネジ16に
よって取付本体10の家具30に対する固定をより強固
なものとしている。すなわち、図1に示したように、家
具30側の各取付穴32内に強制嵌合された各取付突起
12のネジ穴12aに対して、取付穴32の外側からネ
ジ16をネジ込むことにより、取付本体10の家具30
への固定はより一層確実になされるのである。
【0013】なお、以上のような取付本体10の固定に
際しては、係止アーム13のための各上下調整ネジ15
及び前後調整ネジ15はできるだけ緩めておくものとす
る。また、係止アーム13の先端は家具30の背面等か
ら外方に突出させなければならないから、それに対応す
る家具30側のバックパネル等には係止アーム13のた
めの挿通穴を形成しておくものとする。特に、以下に示
す実施例においては、取付本体10のケーシング11を
箱型のものとしているから、これを家具30の内側の隅
角部に当接するように配置すれば、このケーシング11
は最大3面にて家具30側に支持されるから、これによ
ってもその取付強度を増加し得るものである。
際しては、係止アーム13のための各上下調整ネジ15
及び前後調整ネジ15はできるだけ緩めておくものとす
る。また、係止アーム13の先端は家具30の背面等か
ら外方に突出させなければならないから、それに対応す
る家具30側のバックパネル等には係止アーム13のた
めの挿通穴を形成しておくものとする。特に、以下に示
す実施例においては、取付本体10のケーシング11を
箱型のものとしているから、これを家具30の内側の隅
角部に当接するように配置すれば、このケーシング11
は最大3面にて家具30側に支持されるから、これによ
ってもその取付強度を増加し得るものである。
【0014】一方、固定部材20については、これを図
1または図2に示したように、その固定部分21を壁4
0または他の家具30等に固定しておく。この場合、壁
40が図2に示したようなコンパネを利用して形成され
るものであれば、固定部分21として図示したようなネ
ジ状ものもを使用してもよいが、壁40が単なるコンク
リート壁であれば、コンクリート壁用の固定金具を使用
すればよい。また、この固定部材20の壁40に対する
固定に際しては、固定部材20の挿入部分23が上方を
向くようにしておく。このようにしておくことにより、
家具30側の取付本体10を構成している係止アーム1
3の係止片13aをこの挿入部分23上から差し込むだ
けでよいからである。
1または図2に示したように、その固定部分21を壁4
0または他の家具30等に固定しておく。この場合、壁
40が図2に示したようなコンパネを利用して形成され
るものであれば、固定部分21として図示したようなネ
ジ状ものもを使用してもよいが、壁40が単なるコンク
リート壁であれば、コンクリート壁用の固定金具を使用
すればよい。また、この固定部材20の壁40に対する
固定に際しては、固定部材20の挿入部分23が上方を
向くようにしておく。このようにしておくことにより、
家具30側の取付本体10を構成している係止アーム1
3の係止片13aをこの挿入部分23上から差し込むだ
けでよいからである。
【0015】さて、以上のように、各取付本体10及び
固定部材20の取付けが済めば、当該家具30を少し持
ち上げて、係止アーム13の係止片13aを固定部材2
0側の係止部分22上に載置されるように、家具30の
位置調整をするのである。これが済めば、取付本体10
側の上下調整ネジ14及び前後調整ネジ15を所定量回
動させて、係止アーム13の位置が最適なものとなるよ
うにするのである。すなわち、この上下調整ネジ14及
び前後調整ネジ15の調整によって、図2示したよう
に、係止アーム13の係止片13aの下端が、固定部材
20の挿入部分23の内側にある係止部分22上に当接
するようにするとともに、固定部材20側の係止突起2
4が係止アーム13の挿入穴13bから上方に突出して
これに上方から係止されるようにするのである。勿論、
必要に応じて、家具30と壁40間の距離ができるだけ
小さくなるようにもするのである。
固定部材20の取付けが済めば、当該家具30を少し持
ち上げて、係止アーム13の係止片13aを固定部材2
0側の係止部分22上に載置されるように、家具30の
位置調整をするのである。これが済めば、取付本体10
側の上下調整ネジ14及び前後調整ネジ15を所定量回
動させて、係止アーム13の位置が最適なものとなるよ
うにするのである。すなわち、この上下調整ネジ14及
び前後調整ネジ15の調整によって、図2示したよう
に、係止アーム13の係止片13aの下端が、固定部材
20の挿入部分23の内側にある係止部分22上に当接
するようにするとともに、固定部材20側の係止突起2
4が係止アーム13の挿入穴13bから上方に突出して
これに上方から係止されるようにするのである。勿論、
必要に応じて、家具30と壁40間の距離ができるだけ
小さくなるようにもするのである。
【0016】以上の調整によって、係止アーム13の係
止片13aは、固定部材20の係止部分22によって支
持されるとともに壁40と挿入部分23間に配置される
ことになり、また、固定部材20の挿入部分23は挿入
穴13b内に当接したものとなる。これにより、家具3
0の図示左右方向のズレは、完全に阻止されることにな
る。一方、係止アーム13の係止片13aの下端は固定
部材20の係止部分22上に当接しており、固定部材2
0の係止突起24は係止アーム13の挿入穴13bから
上方に突出して係止アーム13の先端部上面に当接して
いる。これにより、家具30の図2の図示上下方向への
ズレは阻止されるのである。
止片13aは、固定部材20の係止部分22によって支
持されるとともに壁40と挿入部分23間に配置される
ことになり、また、固定部材20の挿入部分23は挿入
穴13b内に当接したものとなる。これにより、家具3
0の図示左右方向のズレは、完全に阻止されることにな
る。一方、係止アーム13の係止片13aの下端は固定
部材20の係止部分22上に当接しており、固定部材2
0の係止突起24は係止アーム13の挿入穴13bから
上方に突出して係止アーム13の先端部上面に当接して
いる。これにより、家具30の図2の図示上下方向への
ズレは阻止されるのである。
【0017】この取付金具100による取付作業は、ま
ず取付本体10及び固定部材20を家具30及び壁40
側にそれぞれ取付けておき、その後に家具30の位置調
整を行い、最後に各上下調整ネジ14および前後調整ネ
ジ15による調整作業を家具30内にて行うのであるか
ら、非常に容易なものとなっている。つまり、部屋内に
家具30を配置し得る空間さえあれば(当然そうなるの
であるが)、その壁40に対する取付作業は専門家でな
くとも容易に行えるのである。
ず取付本体10及び固定部材20を家具30及び壁40
側にそれぞれ取付けておき、その後に家具30の位置調
整を行い、最後に各上下調整ネジ14および前後調整ネ
ジ15による調整作業を家具30内にて行うのであるか
ら、非常に容易なものとなっている。つまり、部屋内に
家具30を配置し得る空間さえあれば(当然そうなるの
であるが)、その壁40に対する取付作業は専門家でな
くとも容易に行えるのである。
【0018】
【実施例】次に、本発明を図面に示した実施例である取
付金具100について説明すると、図1にはこの取付金
具100による家具30の壁40に対する作業手順が示
してある。つまり、この取付金具100は、家具30側
に固定されるべき取付本体10と、壁40側に固定され
るべき固定部材20とからなっているのである。
付金具100について説明すると、図1にはこの取付金
具100による家具30の壁40に対する作業手順が示
してある。つまり、この取付金具100は、家具30側
に固定されるべき取付本体10と、壁40側に固定され
るべき固定部材20とからなっているのである。
【0019】取付本体10は図3に示したように、ケー
シング11とこのケーシング11を家具30側に固定す
るためにケーシング11の表面に一体成形した複数(実
施例では一つの面のみに2個)の取付突起12と、ケー
シング11内に上下調整ネジ14及び前後調整ネジ15
によって位置調整可能に支持される係止アーム13とを
有しているのである。
シング11とこのケーシング11を家具30側に固定す
るためにケーシング11の表面に一体成形した複数(実
施例では一つの面のみに2個)の取付突起12と、ケー
シング11内に上下調整ネジ14及び前後調整ネジ15
によって位置調整可能に支持される係止アーム13とを
有しているのである。
【0020】ケーシング11は、係止アーム13を収納
し得る空間を有したものであり、その家具30側に対向
する面に取付突起12を一体成形したものである。この
取付突起12は、図1にも示したように、側板31内に
入る程度の長さを有した円筒形のものであり、その外周
面には多数の抜け止め部12bが形成してある。また、
この取付突起12の先端部には、側板31の外面側ネジ
込まれるネジ16を螺着するためのネジ穴12aが形成
してあり、側板31側にはこの取付突起12が強制嵌合
されるべき取付穴32が形成されるものである。
し得る空間を有したものであり、その家具30側に対向
する面に取付突起12を一体成形したものである。この
取付突起12は、図1にも示したように、側板31内に
入る程度の長さを有した円筒形のものであり、その外周
面には多数の抜け止め部12bが形成してある。また、
この取付突起12の先端部には、側板31の外面側ネジ
込まれるネジ16を螺着するためのネジ穴12aが形成
してあり、側板31側にはこの取付突起12が強制嵌合
されるべき取付穴32が形成されるものである。
【0021】係止アーム13は、そのケーシング11内
に挿入されるべき内端に、ケーシング11の一部によっ
て位置決めされる前後調整ネジ15が螺着され、ケーシ
ング11に回動自在ではあるが位置決めされた上下調整
ネジ14が挿通されるものである。上下調整ネジ14上
には2個の位置決め部材14a・14aが係止アーム1
3の上下に螺着してあり、上下調整ネジ14を回転させ
ることにより、各位置決め部材14a・14aが上下動
して、係止アーム13の傾斜角度を調整するようにして
ある。
に挿入されるべき内端に、ケーシング11の一部によっ
て位置決めされる前後調整ネジ15が螺着され、ケーシ
ング11に回動自在ではあるが位置決めされた上下調整
ネジ14が挿通されるものである。上下調整ネジ14上
には2個の位置決め部材14a・14aが係止アーム1
3の上下に螺着してあり、上下調整ネジ14を回転させ
ることにより、各位置決め部材14a・14aが上下動
して、係止アーム13の傾斜角度を調整するようにして
ある。
【0022】そして、この係止アーム13のケーシング
11から突出する先端には、図1〜図3に示したよう
に、係止アーム13の先端から垂下する係止片13a
と、係止アーム13の先端部にて開口する挿入穴13b
とが形成してあるのである。なお、図1に示したよう
に、係止アーム13側のこれらの係止片13a及び挿入
穴13bは、固定部材20側の係止部分22や係止突起
24の幅よりも大きな幅あるいは長さを有したものとし
てあり、この係止アーム13の固定部材20に対する係
止が行い易くなるようにしてある。
11から突出する先端には、図1〜図3に示したよう
に、係止アーム13の先端から垂下する係止片13a
と、係止アーム13の先端部にて開口する挿入穴13b
とが形成してあるのである。なお、図1に示したよう
に、係止アーム13側のこれらの係止片13a及び挿入
穴13bは、固定部材20側の係止部分22や係止突起
24の幅よりも大きな幅あるいは長さを有したものとし
てあり、この係止アーム13の固定部材20に対する係
止が行い易くなるようにしてある。
【0023】一方、図1及び図2に示した固定部材20
は、簡単に表現すれば、頭部を略コ字状に屈曲した一本
のネジ釘としたものである。すなわち、この固定部材2
0は、壁40等に固定される固定部分21と、この固定
部分21から突出する係止部分22と、この係止部分2
2から壁面と平行になる挿入部分23と、この挿入部分
23から壁40側に突出する係止突起24とにより構成
したことを特徴としたものである。図4に示した固定部
材20は、固定部分21のみをコンクリート壁固定用の
ネジ部材としたものであり、他は図1に示したものと同
様なものである。
は、簡単に表現すれば、頭部を略コ字状に屈曲した一本
のネジ釘としたものである。すなわち、この固定部材2
0は、壁40等に固定される固定部分21と、この固定
部分21から突出する係止部分22と、この係止部分2
2から壁面と平行になる挿入部分23と、この挿入部分
23から壁40側に突出する係止突起24とにより構成
したことを特徴としたものである。図4に示した固定部
材20は、固定部分21のみをコンクリート壁固定用の
ネジ部材としたものであり、他は図1に示したものと同
様なものである。
【0024】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明において
は、上記実施例にて例した如く、「家具側30に固定さ
れて係止アーム13を有する取付本体10と、壁40側
に固定されてその先端部に形成した係止部分22に係止
アーム13が係止される固定部材20とにより構成した
家具用の取付金具100であって、取付本体10を、係
止アーム13を位置調整自在に支持するケーシング11
と、このケーシング11の外面に一体化されて家具30
側からのネジ16を螺着するネジ穴12aを有した取付
突起12と、先端部に固定部材20上に係止される係止
片13aと固定部材20の先端が挿入される挿入穴13
bとを有した係止アーム13とにより構成するととも
に、固定部材20を、壁40等に固定される固定部分2
1と、この固定部分21から突出する係止部分22と、
この係止部分22から壁面と平行になる挿入部分23
と、この挿入部分23から壁40側に突出する係止突起
24とにより構成したこと」にその構成上の特徴があ
り、これにより、地震の横振れは勿論、縦振れに対して
も十分耐え得る家具の固定を行うことができて、その固
定作業を簡単に行え、しかも構成の簡単な家具用の取付
金具を提供することができるのである。
は、上記実施例にて例した如く、「家具側30に固定さ
れて係止アーム13を有する取付本体10と、壁40側
に固定されてその先端部に形成した係止部分22に係止
アーム13が係止される固定部材20とにより構成した
家具用の取付金具100であって、取付本体10を、係
止アーム13を位置調整自在に支持するケーシング11
と、このケーシング11の外面に一体化されて家具30
側からのネジ16を螺着するネジ穴12aを有した取付
突起12と、先端部に固定部材20上に係止される係止
片13aと固定部材20の先端が挿入される挿入穴13
bとを有した係止アーム13とにより構成するととも
に、固定部材20を、壁40等に固定される固定部分2
1と、この固定部分21から突出する係止部分22と、
この係止部分22から壁面と平行になる挿入部分23
と、この挿入部分23から壁40側に突出する係止突起
24とにより構成したこと」にその構成上の特徴があ
り、これにより、地震の横振れは勿論、縦振れに対して
も十分耐え得る家具の固定を行うことができて、その固
定作業を簡単に行え、しかも構成の簡単な家具用の取付
金具を提供することができるのである。
【図1】 本発明に係る取付金具を使用して家具を壁側
に固定する作業を説明する分解斜視図である。
に固定する作業を説明する分解斜視図である。
【図2】 同取付金具による固定が完了した状態を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図3】 同取付金具を構成している取付本体の拡大断
面図である。
面図である。
【図4】 同取付金具を構成している固定部材の他の実
施例を示す部分拡大断面図である。
施例を示す部分拡大断面図である。
【図5】 従来の取付金具を係止突起示す断面図であ
る。
る。
100 取付金具 10 取付本体 11 ケーシング 12 取付突起 12a ネジ穴 12b 抜け止め部 13 係止アーム 13a 係止片 13b 挿入穴 14 上下調整ネジ 15 前後調整ネジ 16 ネジ 20 固定部材 21 固定部分 22 係止部分 23 挿入部分 24 係止突起 30 家具 31 側板 32 取付穴 40 壁
Claims (1)
- 【請求項1】家具側に固定されて係止アームを有する取
付本体と、壁側に固定されてその先端部に形成した係止
部分に前記係止アームが係止される固定部材とにより構
成した家具用の取付金具であって、 前記取付本体を、前記係止アームを位置調整自在に支持
するケーシングと、このケーシングの外面に一体化され
て家具側からのネジを螺着するネジ穴を有した取付突起
と、先端部に前記固定部材上に係止される係止片と前記
固定部材の先端が挿入される挿入穴とを有した前記係止
アームとにより構成するとともに、 前記固定部材を、壁等に固定される固定部分と、この固
定部分から突出する前記係止部分と、この係止部分から
壁面と平行になる挿入部分と、この挿入部分から壁側に
突出する係止突起とにより構成したことを特徴とする家
具用の取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096795A JP2654457B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 家具用の取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096795A JP2654457B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 家具用の取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08228866A JPH08228866A (ja) | 1996-09-10 |
JP2654457B2 true JP2654457B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12595247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4096795A Expired - Fee Related JP2654457B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 家具用の取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2654457B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP4096795A patent/JP2654457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08228866A (ja) | 1996-09-10 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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