JP2566893Y2 - パネル取付け構造 - Google Patents

パネル取付け構造

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JP2566893Y2
JP2566893Y2 JP1991030560U JP3056091U JP2566893Y2 JP 2566893 Y2 JP2566893 Y2 JP 2566893Y2 JP 1991030560 U JP1991030560 U JP 1991030560U JP 3056091 U JP3056091 U JP 3056091U JP 2566893 Y2 JP2566893 Y2 JP 2566893Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子等の本体側の枠体
に対するパネルの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、椅子の側板等には、アルミニウ
ム鋳造された枠体に化粧パネル等が嵌め込みされたもの
が使用され、特に、劇場等に使用される椅子において
は、椅子自身に吸音効果が要求されるため、合板等の木
製パネルが取付けされる。この構成の側板において、化
粧パネルは枠体に接着剤によって固着される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
を使用した取付け構造は、製造工程において長時間の硬
化時間を必要とするので、ライン製造には不向きであ
る。しかも、衝撃により剥離等が発生しやすいという欠
点を有する。
【0004】そこで、化粧パネルを枠体にねじ止めする
取付け構造が考えられる。しかし、数mm厚の化粧パネ
ルをねじ止めのみで取付けした場合には、ねじがききに
くく、使用中にガタツキ等が発生しすい。特に、劇場に
配置された椅子に、歩行中の接触等による振動や音によ
る振動が伝わり、異音を発生すると、致命的な問題とな
る。
【0005】以上に問題点に鑑み、本考案の課題は、パ
ネルまたは枠体に固定された弾性支持体を設け、この弾
性支持体を介して、パネルを枠体に固定することによ
り、取付け作業が容易で、かつ安定した状態に取付け可
能なパネル取付け構造を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに、本考案においては、椅子等の枠体側に設けたパネ
ル受け座に外付けパネルの裏面側を当接させた状態で、
当該パネル受け座との当接箇所から離れた位置で前記枠
体と前記パネルとを締結したパネル取付け構造におい
て、前記当接箇所に対して前記のパネルと枠体との締結
箇所とは反対側の位置では前記パネルおよび前記枠体の
うちの一方の部材から弾性支持体が突出しているととも
に、当該弾性支持体は、当該パネルの表面側に位置する
部分が他方の部材に構成されている弾性支持体規制部に
当接して弾性変形しており、当該弾性支持体の形状復帰
力は、前記パネル受け座を支点にして前記パネルの前記
締結箇所側を前記枠体から離間させる方向の力を作用さ
せていることを特徴とする。かかる構成の具体例を、図
1の概略断面図を参照して説明すると、図1において、
枠体13には、その枠部131の近傍のうち、そこに取
り付けられるパネル11の裏面側に相当する位置にパネ
ル受け座14が形成されている。一方、パネル11は、
その端縁から突出した状態に固定された弾性支持体12
を有し、枠部131は、弾性支持体12の先端側が弾接
した状態で位置規定される弾性支持体規制部15を有す
る。ここで、弾性支持体12は、パネル11の形状、重
量等に応じて設計され、パネル11を実線で示す姿勢か
ら二点鎖線で示す姿勢に変え得る弾性を有するものが使
用される。
【0007】一方、支持体規制部15は、枠体13と一
体成型されたもの、または、別の部品が取付けされたも
のとして形成され、例えば、弾性支持体12の先端側が
挿抜可能に形成された差込み受容部13a等の弾性支持
体受容部の内面壁として形成される。ここで、弾性支持
体12は、その先端側に突起または曲折部が形成されて
いてもよく、その形状等に対応して、弾性支持体規制部
15は所定の構造に形成され、その構造は、パネル11
が弾接して位置規制されるものであれば、位置決めが容
易であるように、または、すべり抜けしにくいように凹
凸等が形成されていてもよい。
【0008】本考案においては、弾性支持体12を弾性
支持体規制部15に位置合わせし易いように、また、滑
り抜けにくいように、弾性支持体12は、パネル11の
表面側、すなわち、弾性支持体規制部15の方に屈曲す
る屈曲部12aを有していることが好ましい。
【0009】また、パネル11の重量に対応した弾性を
有する弾性支持体を容易に形成し、また、弾性支持体を
パネル11に容易に固着するために、弾性支持体12
は、ステープルで固着された樹脂板であって、その表面
にはステープルを打ち込みするタッカーの位置決め部が
形成されていることが好ましい。
【0010】そして、上記の構成とは逆に、弾性支持体
は枠部側に固定されているものであってもよく、この場
合の弾性支持体規制部はパネル側に形成される。
【0011】
【作用】ここに、本考案に係る作用を、図1を参照し
て、説明する。なお、図1において、弾性支持体12は
パネル11に固定されている。
【0012】本考案において、パネル11に固定され、
その上端縁より突出した弾性を有する弾性支持体12
を、枠体13に形成された弾性支持体規制部15に位置
合わせすると共に、パネル11の裏面側がパネル受け座
14に支持される状態にする。
【0013】これにより、弾性支持体12は、その前面
(パネル11の表面側に位置する部分)が弾性支持体
規制部15に弾接した状態となる。この図に示す場合に
は、パネル11には自重によりパネル受け座14を回転
中心とする矢印Aに向かう回転力が作用するが、弾性支
持体12は弾性支持体規制部15に支持されているの
で、パネル11の回転が規制され、パネル11は枠体1
3に吊り下げられた状態で仮止めされる。
【0014】この状態で、パネル11に対し矢印Aで向
かう外力を加え、パネル11をパネル受け座14を支点
にして二点鎖線で示す位置11′まで回転させると、弾
性支持体12は、二点鎖線12′で示す形状に撓んで変
形する。しかる後に、パネル11の下端側(パネル11
とパネル受け座14との当接箇所に対して弾性支持体1
2とは反対側)では、パネル11と枠体12とをねじ
(図示せず。)などで締結する。
【0015】このようにしてパネル11を枠体13に取
り付けるだけで弾性支持片12は弾性変形し、その形状
復帰力はねじによる締結箇所においてパネル11を枠体
13から離間させようとする力(撥ね上げ力)を作用さ
せる。この撥ね上げ力は、パネル11に対し、スプリン
グやスプリングワッシャーと同様な機能(枠体13への
くい付き効果)を発揮するので、ガタツキの発生しない
取付け構造を実現できる。
【0016】また、弾性支持体12は、基端側で枠体1
3の前面側に向って屈曲する屈曲部12aと、その先端
側たる差込み代12bとを有する場合には、他の部材と
干渉することなく、差込み代12bを弾性支持体規制部
15に誘導できるので、組立操作が容易であると共に、
吊り下げ状態からパネルが抜けにくい。さらに、屈曲部
12aの角度によって、パネル11の吊り下げ角を規定
でき、仮止め時のパネル11の姿勢を規定することがで
きる。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕 次に、本考案の実施例に係る枠体とパネルとの取付け構
造を、添付図面を参照して、説明する。
【0018】図2は、本例のパネル取付け構造を採用し
た連結椅子の斜視図である。図におて、2連の劇場用連
結椅子1は、シート部2と、背もたれ部3と、各椅子ユ
ニットの両側に取付けされた脚体4a,4b,4cから
なっており、この脚体4a,4b,4cの上部に肘木4
dが固定されている。ここで、両端の脚体4a,4cは
同形であり、いずれも、アルミニウム鋳物に表面塗装さ
れた枠体13と、その外面側に取付けされた外側パネル
11と、その内面側に取り付けされた内側パネル51と
を有する。
【0019】まず、枠体13の構造を、図3及び図4を
参照して、説明する。
【0020】図3は枠体13の外面側からの斜視図であ
り、図4は枠体13の内面側からの斜視図である。
【0021】これらの図において、枠体13は、上枠部
131,下枠部132,前枠部133及び後枠部134
を有し、これらの枠内には、下枠部132,前枠部13
3及び後枠部134に連接する枠体側壁135を有す
る。この枠体側壁135の上端からは、上枠部131に
向って突出する突出部135a,135bを備え、その
下方位置には開口部135cが形成され、さらに、その
下方位置には、ねじ座135f,135gが設けされて
いる。ここで、突出部135a,135bは、内側パネ
ル51を位置規定すると共に、枠体側壁135とによっ
て、外側パネル11を位置規定する。一方、枠体側壁1
35の内面側には、枠体側壁135から突出するシート
部2との取付け部135d,135eが形成され、取付
け部135dと上枠部131の間に、内側パネル51は
嵌め込みされる。
【0022】また、前枠部133の内側には、上枠部1
31との角部から張り出す第1のパネル受け部14aが
形成されており、このパネル受け部14aは、前枠部1
33の内側に沿って枠体側壁135にまで接続されてい
る。一方、後枠部134の内側にも、上枠部131との
角部から張り出す第2のパネル受け部14bが形成さ
れ、また、上枠部131の内側の中央位置にも、角形形
状の第3のパネル受け部14bcが張り出している。こ
こで、各パネル受け部及び枠体側壁135の形成位置及
び厚さは、枠体13の外面側及び内面側に、それぞれ、
パネル11,51を嵌め込み可能な構造になっている。
【0023】さらに、上枠部131において、第3のパ
ネル受け部14bの両側には、四角形状の開口部たる差
込み受容部13a,13b(弾性支持体受容部)が形成
されており、これらの差込み受容部13a,13bは、
上枠部131の内側に形成され、肘木4dの取付け部た
る溝(図示せず)に連通している。また、差込み受容部
13a,13bの内面壁は、いずれも、上方開口が下方
開口に比して広くなるように傾斜しており、この傾斜は
枠体13の鋳造時のぬき角として形成されている。
【0024】次に、パネルの構造を、図5及び図6を参
照して、説明する。
【0025】図5は、枠体13の外側に取付けされる外
側パネルの裏面側の斜視図であり、図6は、枠体13の
内側に取付けされる内側パネルの裏面側の斜視図であ
る。
【0026】図5に示すように、外側パネル11は、縦
長の角形形状の合板からなる化粧パネルであり、その四
方外周面は、枠体13への嵌め込み時に、各枠部と干渉
しないように、テーパ面になっている。外側パネル11
の中央位置には、内側パネル51との共絞め用の平板の
ねじ座111が固着されている。この外側パネル11の
裏面上端部には、所定の剛性を有すると共に、弾性をも
有する合成樹脂からなる2枚の弾性支持体12が、貫通
孔122a,122b,122c,122dに跨がって
打ち込みされた6本のステープル121によって固着さ
れている。ここで、弾性支持体12の表面には、ステー
プル121を打ち込みするタッカーを位置決めするため
の2条のタッカーガイド123(タッカーの位置決め
部)が、リブ状に形成されている。この弾性支持体12
は、先端側が外側パネル11の表面側に向けて屈曲して
おり、屈曲部12aから先端側が、枠体13の差込み受
容部13a,13bに差込みされる差込み代12bにな
っている。ここで、弾性支持体12には、屈曲部12a
近傍に、外側パネル11の上端との位置合わせするため
の1条の位置決めガイド(図示せず)もリブ状に形成さ
れている。
【0027】一方、図6に示すように、内側パネル51
は、略正方形の合板からなる化粧パネルであり、その四
方外周面も、枠体13への嵌め込み時に、各枠部と干渉
しないように、テーパ面になっている。内側パネル51
の下部には、外側パネル11との共絞め用のねじ孔51
1が形成されている。この内側パネル51の裏面上端部
にも、外側パネルと同形の2の弾性支持体12が、ステ
ープル121によって固着されている。
【0028】次に、パネル11,51の枠体13への取
付け構造を、図1及び図7を参照して、説明する。
【0029】図7はパネル11,51の取付け完了後の
枠体13の断面図である。
【0030】まず、図1を参照して、外側パネル11の
取付け工程を説明する。
【0031】図1において、枠体13の上枠部131に
形成された差込み受容部13aに、外側パネル11に固
着されている弾性支持体12の差込み代12を差し込
む。この状態で、外側パネル11から手を離すと、外側
パネル11の裏側上部は、枠体13のパネル受け座14
(第1〜第3のパネル受け座14a,14b,14c)
に当接した状態で支持されると共に、外側パネル11
に、自重によりパネル受け座14を回転中心とする矢印
Aに向かう回転力が作用する。しかし、弾性支持体12
は差込み受容部13aの内面壁13a′に弾接し、弾性
支持体12は、この支持された状態を保持可能な剛性を
有しているため、外側パネル11の回転は規制される。
その結果、パネル11は枠体13に吊り下げ状態で、仮
止めされる。
【0032】ここで、内面壁13a′に弾性支持体12
が弾接する部分が、弾性支持体規制部15であり、弾性
支持体規制部15は、弾性支持体12の先端側を支持す
る先端側規制部15bと、弾性支持体12の基端側を支
持する基端側規制部15aとして機能する。
【0033】この内面壁13a′は上方開口が下方開口
に比して広い幅をもって形成されており、その内面壁1
3a′は傾斜を有している。この傾斜により、内面壁1
3a′(先端側規制部15b),内面壁13a′の下端
(基端側規制部15a),パネル受け座14の前面部の
配置角度は、弾性支持体12の屈曲部12aにおける角
度に比して大きく設定されている。このため、外側パネ
ル11は、これらの角度の差に対応する吊り下げ角をも
って、下端側を前面側(矢印B)に撥ね出す状態に吊り
下げられる。
【0034】次に、仮止めされた外側パネル11を、矢
印Aの方向に押し付けて、図7に示すように、外側パネ
ル11を枠体11の内部に嵌め込む。このとき、弾性支
持体12は、図7に示す形状に、及び図1に想像線で示
す形状に撓んで変形する。この状態で、外側パネル11
は、枠体側壁135のねじ孔135f,135gから螺
着されたねじ112により枠体13に固定される。ここ
で、外側パネル11には、変形した弾性支持体12の復
帰力が作用しており、この復帰力とねじ112により、
外側パネル11は、枠体13に確実に固定される。
【0035】次に、内側パネル51の取付け工程を説明
する。
【0036】ここで、内側パネル51も、外側パネル1
1と同形の弾性支持体12を有しており、前述した外側
パネル11の取付け工程と同様な工程により枠体13に
仮止めされる。
【0037】次に、仮止めされた内側パネル51を、図
7に示すように、枠体11の内部に嵌め込みした後に、
内側パネル51のねじ孔511からねじ512を、外側
パネル11のねじ座111に螺着し、内側パネル51と
外側パネル11とを共締めする。これにより、枠体13
に内側パネル51及び外側パネル11が取付けされる。
この構造の取付け構造においては、ねじ512は、外側
パネル11に直接ねじ込みされず、ねじ座111を介し
て螺着されるので、螺着強度が高い。しかも、取付けさ
れた内側パネル51と外側パネル11には、ねじ512
による共締め力と、これとは逆方向に作用する弾性支持
体12の復帰力が作用している。この復帰力は、スプリ
ングやスプリングワッシャーと同様な効果を奏している
ため、内側パネル51と外側パネル11とは、枠体13
に確実に取付けされ、ガタツキ、衝撃による剥離等が発
生しないようになっている。
【0038】以上のとおり、本例に係るパネル取付け構
造においては、パネル11,51の裏面上端部に固着さ
れた弾性を有する弾性支持体12と、枠体13に形成さ
れた差込み受容部13aと、パネル受け座14によっ
て、パネル11,51は、常にその下端を撥ね上げした
姿勢で枠体13に仮止めされるので、組立が容易であ
る。しかも、この仮止め構造を、そのままパネル11,
51の取付け構造に利用し、撥ね上げ力を、ガタツキ等
の発生防止に利用しているため、従来の接着剤のみ、ね
じのみを利用した取付け構造に比較して、安定した取付
け構造を実現できる。しかも、差込み受容部13a,パ
ネル受け座14は、枠体13の鋳造により一括して形成
しているので、このパネル取付け構造を実現するため
に、枠体に対し加工等を必要としない。例えば、パネル
11,51を撥ね上げ状態に仮止めするための差込み受
容部13aにおいて、その内面壁13a′は、外側が広
く開口した構造になっている。従って、この傾斜構造の
差込み受容部13aを、鋳造時のぬき角として鋳型設計
できる。
【0039】〔実施例2〕 次に、実施例2に係るパネル取付け構造を説明する。
【0040】図8(a)において、弾性支持体32は、
先端側で直角に屈曲しており、その先端面が、枠部33
に形成された差込み受容部34の内面壁を弾性支持体規
制部34aとして弾接するものである。一方、図8
(b)において、弾性支持体35は、その先端側のみで
枠部36に形成された差込み受容部37の内面壁を弾性
支持体規制部37aとして弾接するものである。これら
の構成によっても、パネルの仮止めが可能であって、弾
性支持体32,35の復帰力を利用したパネル取付け構
造を実現できる。なお、弾性支持体32,35の先端形
状については、さらに突起を有するものであってもよ
く、また、弾性支持体規制部34a,37aには、弾性
支持体35の形状に対応して、凹凸等を形成してもよ
い。
【0041】〔実施例3〕 さらに、実施例3として、弾性支持体が枠体に固定され
ている態様を図9に示す。
【0042】図9において、屈曲する弾性支持体36の
基端側が枠部37の側に固定されており、パネル38の
端部に形成された差込み受容部39の内部に、弾性支持
体36の先端側が差込みされている。この構成において
は、受容部39の内面壁が弾性支持体規制部40a,4
0bとして機能することにより、パネル38は枠体に仮
止めされる。
【0043】なお、いずれの実施例においても、2連の
連結椅子を構成する脚体に、上述のパネル取付け構造を
適用したが、この用途に限らず、椅子の背もたれ、さら
には、他の家具等に利用してもよい。
【0044】また、パネルまたは枠体と弾性支持体との
固定構造は、埋め込みによる固定構造、ねじ等の固着部
材を使用した固着構造、または、フック等を利用した掛
止構造等、いずれの固定構造であってもよく、さらに、
各部位の形状、配置位置、材質、弾性支持体及び弾性支
持受容部の数等は、用途等により最適なものに設定され
るべき性質のものであり、パネルは、枠体の両面に限ら
ず、片面のみに取付けされるものであってもよい。
【0045】
【考案の効果】 以上のとおり、本考案に係るパネルの
取付け構造では、パネルの背面側をパネル受け座に当接
させる一方、この当接箇所を挟む両側位置のうちの一方
側でパネルと枠体とをねじなどで締結し、他方側では、
この締結時にパネルがパネル受け座との当接箇所を支点
にして揺動して姿勢を変えるときにパネルと枠体との間
で弾性支持体が支持体規制部に当接して弾性変形する。
従って、本考案によれば、以下の効果を奏する。
【0046】 パネルを枠体に取り付けるだけで、弾
性支持片の形状復帰力は、ねじによる締結箇所において
パネルを枠体から離間させようとする力(撥ね上げ力)
を作用させ、スプリングやスプリングワッシャーと同様
な機能を発揮する。それ故、パネルの締結箇所における
パネルのガタツキを容易に防止することができる。
【0047】 パネルを弾性支持体を介して枠体に支
持し、パネルを吊り下げた状態に仮止めすれば、取付け
作業がより容易になる。
【0048】 弾性支持体が屈曲部を有する場合に
は、他の部材と干渉することなく、弾性支持体の先端側
を弾性支持体規制部に案内できるので、組立操作が容易
であると共に、吊り下げ状態からパネルが抜けにくい。
さらに、屈曲部の角度によって、パネルの吊り下げ角を
規定でき、仮止め時のパネルの姿勢を規定することがで
きる。
【0049】 パネルに固定される弾性支持体が、ス
テープルで固着される樹脂板であって、その表面にはタ
ッカーの位置決め部が形成されている場合には、パネル
の重量に応じた弾性を有する弾性支持体を容易に形成で
き、また、パネルに容易に固着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るパネル取付け機構を示
す取付け部の概略断面図である。
【図2】本考案の実施例1に係るパネル取付け構造を採
用した連結椅子の斜視図である。
【図3】本考案の実施例1に係る枠体の外面側の構造を
示す斜視図である。
【図4】本考案の実施例1に係る枠体の内面側の構造を
示す斜視図である。
【図5】本考案の実施例1に係る外側パネルの構造を示
す斜視図である。
【図6】本考案の実施例1に係る内側パネルの構造を示
す斜視図である。
【図7】本考案の実施例1に係るパネルと枠体との取付
け状態を示す取付け部の概略断面図である。
【図8】本考案の実施例2に係るパネルと枠体との取付
け状態を示す取付け部の概略断面図である。
【図9】本考案の実施例3に係るパネルと枠体との取付
け状態を示す取付け部の概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・連結椅子 11・・・外側パネル 12,32,35,36・・・弾性支持体 13・・・枠体 13a,13b,34,37,39・・・差込み受容部
(弾性支持体受容部) 14,41・・・パネル受け座 14a・・・第1のパネル受け座 14b・・・第2のパネル受け座 14c・・・第3のパネル受け座 15,34a,37a,40a,40b・・・弾性支持
体規制部 38・・・パネル 51・・・内側パネル

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子等の枠体側に設けたパネル受け座に
    外付けパネルの裏面側を当接させた状態で、当該パネル
    受け座との当接箇所から離れた位置で前記枠体と前記パ
    ネルとを締結したパネル取付け構造において、 前記当接箇所に対して前記のパネルと枠体との締結箇所
    とは反対側の位置では前記パネルおよび前記枠体のうち
    の一方の部材から弾性支持体が突出しているとともに、
    当該弾性支持体は、当該パネルの表面側に位置する部分
    が他方の部材に構成されている弾性支持体規制部に当接
    して弾性変形しており、 当該弾性支持体の形状復帰力は、前記パネル受け座を支
    点にして前記パネルの前記締結箇所側を前記枠体から離
    間させる方向の力を作用させていることを特徴とするパ
    ネル取付け構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弾性支持体規制
    部は、前記弾性支持体が挿抜可能に形成された溝状の差
    し込み受容部の内壁部であることを特徴とするパネル取
    付け構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記弾性支
    持体は、その先端側が前記弾性支持体規制部に向かって
    屈曲し、この屈曲している先端側が前記弾性支持体規制
    部に当接していることを特徴とするパネル取付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記弾性支持体は、基端側が前記パネルにステープルで
    固着された樹脂板であって、当該樹脂板には前記ステー
    プルを打ち込みするタッカーの位置決め部が形成されて
    いることを特徴とするパネル取付け構造。
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