JP6905383B2 - 什器 - Google Patents
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このような椅子では、脚部材としての支持体の手前側面が化粧板としての第一パネル部材によって覆われるとともに、支持体の内側面と外側面とが第二パネル部材によって覆われている。このような構成の椅子の場合には、化粧板が外的衝撃を受けて破損することがあり、とりわけ奥行方向における手前側端部において、さらにその外側角部が、着座者が椅子の手前側にアプローチする際の経路に向けて開放されていることから破損しやすい。そこで、最も破損しやすい領域に対応する化粧板を、他部位に対応する化粧板とは別部材とすることで交換性をもたせたものがある。
そこで、特許文献2に開示される構成を採用することが考えられる。この構成においては、脚部材としての支脚に、上方に開口されるコ字状をなす側板用フレームを固着し、このフレームの上端開放から化粧板が挿入される。このような構成を採用することによって、側板用フレームにより荷重を受け止められる化粧板の支脚に対しての支持が容易になる。
すなわち、化粧板の挙動(揺動)を防止するために、側板用フレームの形状が上向きコ字状に限定されることになるため、デザイン面での制約が大きくなる。例えば、この化粧板を支脚の奥行方向の手前側まで延出させることが困難になるという問題があった。
また、本発明では、凹部や開口部が起立部材の面方向に沿って配置され、起立部材や板部材の厚さ方向に突出するような連結部材が不要となるので、簡単な取り付け構造となり、取り付け作業も容易に行うことができる。
図1及び図2に示す本実施形態による椅子1(什器)は、例えば劇場、講堂、ホール、会議場、待合室等において、建物の床面F(設置面)に左右方向X1に複数配列した状態で設置される。椅子1は、左右方向X1に複数(図では三脚)並び、これらが一体的に連結されて連結椅子1Aを構成し、かつこの連結椅子1Aが前後方向X2、及び左右方向X1に複数並んで設置される。
ここで、脚部2の下端には床面Fに床固定板21が設けられ、この床固定板21が例えば不図示のアンカーボルトを使用して床面Fに固定される。つまり、床面Fに埋設されたアンカーボルトに床固定板21を貫通し、そのアンカーボルトにナットを螺着し締め込むことで、脚部2が床面Fに固定される。
このように、座部3が跳ね上げ式(回動式)のため、図3及び図4に示すように、座部3の着座面3a及び背面3bと背凭れ部4の前面との相互間には、座部3が使用姿勢3A、収納姿勢3B、及び使用姿勢3Aと収納姿勢3Bの中間姿勢(回動途中の姿勢)のうち、いずれか1以上の姿勢にある状態で、座部3の下方へと連なる隙間S(図1参照)が生じることになる。
係合プレート25の厚さ寸法は、第一開口溝23aの溝幅D1よりも小さく、かつ第一開口溝23aに左右一対の両側のサイドパネル20、20のそれぞれの係合プレート25、25が同時に嵌合されるような寸法(つまり第一開口溝23aの溝幅D1の1/2以下の寸法)に設定されている。そのため、第一開口溝23aには、左右一対のサイドパネル20、20に設けられる係合プレート25の両方が嵌合される。
このとき、係合プレート25の復元方向と反対向きにボルトを締め付けることとなり、サイドパネル20が起立板22に固定されている。
ここで、背面板部材6の前面6aの上部側には、フック形状の連結具43が一つの背当部材40に対して複数設けられている。この連結具43に上述した外周構成部材42の連結開口を掛止させることにより背当部材40が背面板部材6の前面6aに支持される。
ここで、背面板部材6の上辺63と側辺64とは、それぞれ背当部材40の上方及び側方に突出している。第一連結辺65は、背当部材40より突出した部分となる上辺63と側辺64との角部に設けられている。
そして、傾斜部材62は、下面62aと床面Fとの間に空間Rを形成するように配置されている。
また、傾斜部材62の下面62a側に形成される閉塞空間Rは、床面Fとの間において、後方に向かって次第に大きくなる側面視三角形状の空間となっている。
図12に示すように、本実施形態では、係合プレート25を備えたサイドパネル20の内側面20bが脚部2における起立板22の側板取付部2Aに接した状態で、図11に示すように、サイドパネル20を斜めにしながら、係合プレート25の全体を第一開口部24の内側に挿入させるとともに、上部フランジ23の第一開口溝23aに係合プレート25を嵌合させる。このとき、図9(a)に示すように、嵌合した係合プレート25が付勢力により第一開口溝23aの内面が押圧された状態となる。これにより係合プレート25が保持され、サイドパネル20を起立板22に取り付けることができる。
また、本実施の形態の場合には、係合プレート25の付勢に抗して復元しようとする向きと反対向きにサイドパネル20がボルト等の締結部によって起立板22に固定させることにより、サイドパネル20を起立板22に確実に固定させることができる。
また、本実施の形態では、第一開口部24や第一開口溝23aが起立板22の面方向に沿って配置され、起立板22やサイドパネル20の厚さ方向に突出するような連結部材が不要となるので、簡単な取り付け構造となり、取り付け作業も容易に行うことができる。
次に、第2の実施の形態による椅子1について、図面に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施の形態の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、これらについては、説明が重複するので詳しい説明は省略する。
図14に示すように、起立板22の側板取付部2Aには、プレート面を側板取付部2Aの面に平行に配置され、かつ各第二開口部26の嵌合開口領域26Bの下側部分を塞ぐようにプレート材26Cが固着されている。プレート材26Cには、上下方向で嵌合開口領域26B側に突出する突出部26aが形成されている。そして、前記第二開口溝27は、起立板22を挟む両側に位置するプレート材26Cの突出部26a、26aによって形成されている。
このとき、係合プレート28の復元方向と反対向きにボルトを締め付けることによりサイドパネル20が起立板22に固定されている。
また、本実施の形態の場合には、係合プレート28が付勢に抗して復元しようとする向きと反対向きにサイドパネル20がボルト等の締結部によって起立板22に固定させることにより、サイドパネル20を起立板22に確実に固定させることができる。
また、本実施の形態では、起立板22に形成される凹部(第一開口部24、第二開口部26)が起立板22の厚さ方向を貫通する開口となっているが、貫通していることに制限されず、厚さ方向に凹んだ形状の凹部であってもよい。
具体的には、開口部の下部外側縁が係合突部より前記厚さ方向で外側方に位置する構成であってもい。この場合には、開口部の間口が広がっているので、係合突部を開口部に差し込み易くなる。これと同様に、開口部の下部外側縁側の部分に面取り部を形成した構成であってもよい。このような面取り部を形成する場合も開口部の間口が広がることになることから、係合突部を開口部に差し込み易くなる。
また、開口部の上部外側縁が係合突部より前記厚さ方向で外側方に位置する構成とすることもできる。この場合には、係合突部の弾性変形の回数を増やすことができ付勢力を増大させることができる。
2 脚部(起立部材)
3 座部
3A 使用姿勢
3B 収納姿勢
4 背凭れ部
5 肘掛部
6 背面板部材
20 サイドパネル(板部材)
20a 外側面
20b 内側面
22 起立板
23 上部フランジ
23a 第一開口溝(開口部)
24 第一開口部(凹部)
25 係合プレート(係合突部)
26 第二開口部(凹部)
27 第二開口溝(開口部)
28 係合プレート(係合突部)
29 凹部
F 床面
R 閉塞空間
X1 左右方向
X2 前後方向
Claims (4)
- 起立部材と、
該起立部材の外側面に取り付けられ、該外側面を覆う内側面を有する板部材と、
を備える什器であって、
前記起立部材は、起立板と、該起立板の上端に前後方向に延びるとともに、前記上端を中心として左右両側に張り出した上部フランジと、を有し、
前記起立板の上端側には、前記起立板の厚さ方向に凹む凹部を有し、
前記上部フランジには、前記起立板の前記凹部に向けて開口するとともに、前後方向に延びる開口部が形成され、
前記板部材は、前記開口部に嵌合する係合突部を備え、
前記係合突部の高さ寸法は、前記凹部の上下方向の寸法と前記開口部の深さ寸法とを合わせた寸法に設定され、
前記板部材の前記内側面が前記起立板の前記外側面に接した状態で、前記係合突部が前記開口部に嵌合され、
前記開口部に嵌合した前記係合突部は、前記凹部の内側に挿入され、かつ前記開口部の内面を押圧するように付勢されていることを特徴とする什器。 - 前記開口部の開口幅方向の両側に位置する開口縁は、前記起立板の両外側面に前記板部材が取り付けられた状態で、一対の前記係合突部における離間方向の外面よりも前記開口幅方向の内方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の什器。
- 前記板部材は、前記起立板の両外側面のそれぞれに取り付けられ、
前記開口部には、前記両外側面に設けられる一対の前記板部材のそれぞれの前記係合突部が嵌合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の什器。 - 前記板部材は、該板部材の外側面からボルト締結により前記起立板に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の什器。
Priority Applications (1)
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JP2017082136A JP6905383B2 (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | 什器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017082136A JP6905383B2 (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | 什器 |
Publications (2)
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JP2018175589A JP2018175589A (ja) | 2018-11-15 |
JP6905383B2 true JP6905383B2 (ja) | 2021-07-21 |
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JP2017082136A Active JP6905383B2 (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | 什器 |
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JP (1) | JP6905383B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2566893Y2 (ja) * | 1991-05-01 | 1998-03-30 | タカノ株式会社 | パネル取付け構造 |
-
2017
- 2017-04-18 JP JP2017082136A patent/JP6905383B2/ja active Active
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JP2018175589A (ja) | 2018-11-15 |
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