JP7096394B2 - 椅子用背凭れ - Google Patents
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このような椅子では、施設の前後方向に複数並設されることから、自席の背面側に位置する椅子に着座する他の着座者からの視認性を下げることを目的として、背面板部材との前後方向の間隔を大きく設定するとともに、背当部材に対して背面板部材の幅方向の寸法も大きくしている。
すなわち、上述したような手掛かりが設けられた椅子では、その手掛かりを利用者が把持して瞬間的に椅子に利用者が体重をかけることによって大きな荷重がかかった状態になる。このような場合には、その椅子に着座している利用者に前記荷重によって椅子を揺さぶるような動きに伴う違和感を与えるおそれがあった。
また、劇場や講堂等の施設では、他の利用者を避けながら椅子の背面側の空間を幅方向に移動するという状況が多く発生する。そして、とくに特許文献3に開示されるようなリング状の手掛かり部を有する構成の場合には、上述したような幅方向の移動の際にリング状の手掛かり部に利用者の荷物が引っ掛かり、移動が妨げられるという問題があった。
この場合には、椅子の全体形状として背面板部材の上辺の角の部分が反り上がるような形状となり、その角の部分である外周縁部に位置する平坦面を形成する第一連結辺に視覚的特徴を付与することによって、例えば椅子の幅方向に設けられる通路を通る利用者から視認し易くなる。
この場合には、背面板部材の上辺と側辺とが背当部材から外側に張り出しているので、利用者に背面板部材が視認し易くなり、背面板部材の上辺の外側端部の位置や形状が瞬時に視認することが可能となる。
また、本発明に係る椅子用背凭れでは、前記椅子は、前記幅方向に複数並んで連結された連結椅子を構成し、前記上辺の外側端部は、前記連結椅子の前記幅方向の両側に配置されていることを特徴としてもよい。
ここで、脚部2の下端には床面Fに床固定板21が設けられ、この床固定板21が例えば不図示のアンカーボルトを使用して床面Fに固定される。つまり、床面Fに埋設されたアンカーボルトに床固定板21を貫通し、そのアンカーボルトにナットを螺着し締め込むことで、脚部2が床面Fに固定される。
このように、座部3が跳ね上げ式(回動式)のため、図3及び図4に示すように、座部3の着座面3a及び背面3bと背凭れ部4の前面との相互間には、座部3が使用姿勢3A、収納姿勢3B、及び使用姿勢3Aと収納姿勢3Bの中間姿勢(回動途中の姿勢)のうち、いずれか1以上の姿勢にある状態で、座部3の下方へと連なる隙間S(図1参照)が生じることになる。
係合プレート25の厚さ寸法は、開口溝23aの溝幅D1よりも小さく、かつ開口溝23aに左右一対の両側のサイドパネル20、20のそれぞれの係合プレート25、25が同時に嵌合されるような寸法(つまり開口溝23aの溝幅D1の1/2以下の寸法)に設定されている。そのため、開口溝23aには、左右一対のサイドパネル20、20に設けられる係合プレート25の両方が嵌合される。
このとき、係合プレート25の復元方向と反対向きにボルトを締め付けることとなり、サイドパネル20が起立板22に固定されている。
ここで、背面板部材6の前面6aの上部側には、フック形状の連結具43が一つの背当部材40に対して複数設けられている。この連結具43に上述した外周構成部材42の連結開口を掛止させることにより背当部材40が背面板部材6の前面6aに支持される。
ここで、背面板部材6の上辺63と側辺64とは、それぞれ背当部材40の上方及び側方に突出している。第一連結辺65は、背当部材40より突出した部分となる上辺63と側辺64との角部に設けられている。
そして、傾斜部材62は、下面62aと床面Fとの間に空間Rを形成するように配置されている。
また、傾斜部材62の下面62a側に形成される閉塞空間Rは、床面Fとの間において、後方に向かって次第に大きくなる側面視三角形状の空間となっている。
図1に示すように、本実施形態では、背凭れ部4の背面板部材6の外周縁部に外側方に向けて下傾する平坦面を形成する第一連結辺65を有しているので、とくに劇場や講堂等の施設に設置される椅子1に採用された場合には、背面板部材6の第一連結辺65に形成された平坦面に利用者の手(図2に示す符号H)を一時的に載置する部位として機能させることができる。
したがって、利用者の手Hから入力された荷重は、第一連結辺65の平坦面に対して直交する方向(矢印P)に作用することとなる。すなわち、例えばリング状の手掛け部材を椅子の背凭れ部の背面板部材に形成した場合のように、背面板部材を厚さ方向に揺さぶる力が発生しにくくなり、また利用者の荷物が引っ掛かることを防止することができる。
しかも、上辺63の水平辺63Aと外側端部63aとを連接する第二連結辺63Bが湾曲した形状となり、上辺63に所定の角度をもった屈曲部が形成されなくなる。そのため、とくに劇場・講堂に設置される椅子1に採用された場合において、第一連結辺65に手Hを載置した後、上辺に手Hを沿わせながら移動する際に、手Hに加わる衝撃を小さくすることができ、利用者の移動をより好適なものとすることができる。
2 脚部
3 座部
3A 使用姿勢
3B 収納姿勢
4 背凭れ部
5 肘掛部
6 背面板部材
20 サイドパネル
22 起立板
63 上辺
63a 外側端部
63A 水平辺
63B 第二連結辺
64 側辺
65 第一連結辺
66 背面上部
F 床面(設置面)
R 閉塞空間
X1 左右方向(幅方向)
X2 前後方向(奥行方向)
Claims (10)
- 椅子の奥行方向の手前側に配置され、着座者の背中に接する背当部材と、
該背当部材を奥行方向の奥側から支持する背面板部材と、を備え、
前記背面板部材は、
上辺と、
前記椅子の奥行方向に交差する幅方向において前記上辺よりも外側方に位置する側辺と、を備え、
前記上辺の外側端部は、前記椅子の設置面からの高さが前記上辺の他の部分よりも高い位置であり、
前記背面板部材は、前記上辺と前記側辺とがそれぞれ前記背当部材の上方及び側方に突出し、
前記突出した前記上辺と前記側辺との角部に、前記上辺の外側端部が設けられていることを特徴とする椅子用背凭れ。 - 前記背当部材の上面は、水平であり、
前記上辺の外側端部は、前記背当部材の上面の高さより上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の椅子用背凭れ。 - 前記椅子は、前記幅方向に複数並んで連結された連結椅子を構成し、
前記上辺の外側端部は、前記連結椅子の前記幅方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子用背凭れ。 - 椅子の奥行方向の手前側に配置され、着座者の背中に接する背当部材と、
該背当部材を奥行方向の奥側から支持する背面板部材と、を備え、
前記背面板部材は、
上辺と、
前記椅子の奥行方向に交差する幅方向において前記上辺よりも外側方に位置する側辺と、を備え、
前記上辺の外側端部は、前記椅子の設置面からの高さが前記上辺の他の部分よりも高い位置であり、
前記背当部材の上面は、水平であり、
前記上辺の外側端部は、前記背当部材の上面の高さより上方に位置することを特徴とする椅子用背凭れ。 - 前記椅子は、前記幅方向に複数並んで連結された連結椅子を構成し、
前記上辺の外側端部は、前記連結椅子の前記幅方向の両側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の椅子用背凭れ。 - 椅子の奥行方向の手前側に配置され、着座者の背中に接する背当部材と、
該背当部材を奥行方向の奥側から支持する背面板部材と、を備え、
前記背面板部材は、
上辺と、
前記椅子の奥行方向に交差する幅方向において前記上辺よりも外側方に位置する側辺と、を備え、
前記上辺の外側端部は、前記椅子の設置面からの高さが前記上辺の他の部分よりも高い位置であり、
前記椅子は、前記幅方向に複数並んで連結された連結椅子を構成し、
前記上辺の外側端部は、前記連結椅子の前記幅方向の両側に配置されていることを特徴とする椅子用背凭れ。 - 前記側辺の上端部は、前記上辺の外側端部よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の椅子用背凭れ。
- 前記上辺は、水平方向に延設される水平部から前記外側端部に向けて漸次上方となるように湾曲している請求項1乃至7のいずれか1項に記載の椅子用背凭れ。
- 前記上辺は、
前記外側端部よりも前記幅方向の内側において水平方向に延設される水平辺と、
該水平辺の前記幅方向の外端部と前記上辺の外側端部とを連結する第二連結辺と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の椅子用背凭れ。 - 前記第二連結辺は、前記外側端部から前記水平辺に向けて漸次、下方へ向けて突となるように湾曲していることを特徴とする請求項9に記載の椅子用背凭れ。
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