JP7133394B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
即ち、本出願の一の発明に係る椅子は、設置面に離間して設置される一対の支持脚と、一対の前記支持脚に架設される座と、を備えた椅子において、少なくとも一方の前記支持脚は、前記設置面に固定されるベース部と、前記ベース部の前端部よりも後方側位置から上方に起立する支持脚本体と、前記支持脚本体の上部に配置されるとともに、前記支持脚本体の上部前面よりも前方に延びる前方延出部を有する肘掛けと、前記支持脚本体に取り付けられ、前記ベース部の前部領域の上部において、前記支持脚本体の前面よりも前方に張り出すとともに、前記前方延出部の下面との間で前方側に開口する凹部を形成する前縁造形部材と、を備え、前記前縁造形部材は、前記支持脚本体の前面から少なくとも前記ベース部の前端部と略同一位置まで突出する最大突出領域と、前記最大突出領域の上方にあって前記前方延出部の下面との間で前記凹部を形成する凹部形成領域と、を備え、前記最大突出領域の前端面は、鉛直方向に略沿う面を構成し、前記凹部形成領域の前端面は、前記最大突出領域の前端面との隣接位置から後方に向かって上方傾斜する傾斜面を構成し、前記支持脚は、前記支持脚本体に取り付けられるとともに、前記支持脚本体の後面よりも後方に張り出す後縁造形部材をさらに備え、前記後縁造形部材は、前記前縁造形部材を上下反転させた形状に形成されていることを特徴とする。
また、この場合、前縁造形部材の最大突出領域によってベース部の前部領域の上部を最大限広く覆うことができるとともに、最大突出領域と凹部形成領域の前端面間の屈曲形状を緩やかにすることができる。このため、歩行者の身体が最大突出領域と凹部形成領域の間の屈曲形状部分に接触することがあっても、歩行者が怪我をするのを未然に防止することができる。
また、この場合、後縁造形部材の上部側の後端面は鉛直方向に略沿う面を構成し、後縁造形部材の下部側の後端面は、上部から前下方に傾斜する傾斜面を構成する。このため、支持脚本体の上部後方側を、後縁造形部材の上部側の肉厚部分で保護することができるとともに、後縁造形部材の前下方に傾斜する傾斜面部分により、後席に着座した着座者の足元が入り込むスペースを確保することができる。また、後縁造形部材と前縁造形部材とが上下を反転した形状とされているため、後縁造形部材と前縁造形部材とで同じ部品を上下反転させてそのまま用いることもできる。この場合、後縁造形部材や前縁造形部材の破損等に備えて用意する予備交換部品の種類を減らすことができ、交換部品の管理が容易になる。
本実施形態の椅子10は、劇場や講堂等に設置される椅子である。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各呼称は、特別に断らない限り、着座者が正規姿勢で着座したときにおける着座者を中心とした向きと合致する向きを意味するものとする。
本実施形態の椅子10は、2つの椅子10が横方向に一体に連結された連結椅子1として構成されている。連結椅子1は、施設の床面F上に横一列に所定数並べて設置される。連結椅子1の横並びの列は、前後に所定距離離間して施設の床面F上に複数設置される。そして、前後の連結椅子1の間には、歩行者が通り抜け可能なスペースが確保されている。また、連結椅子1の少なくとも一方の側方には、歩行者が歩行する通路が設けられている。
なお、本実施形態では、2つの椅子10が横並びに一体に連結されて連結椅子1が構成されているが、横並びに一体に連結する椅子10の数は2つに限らず任意である。また、椅子10は、連結椅子1に限らず、一対の支持脚11と、各一つの座12と背凭れ13とを持つ単体の椅子であっても良い。
各椅子10の左右両側に配置される支持脚11は、アンカボルト等によって床面F上に固定される前後に長尺なベース部14と、ベース部14の前端部よりも後方側位置から上方に起立する支持脚本体15と、支持脚本体15の上部に取り付けられる肘掛け16と、支持脚本体15の前部に取り付けられる前縁造形部材17と、を備えている。側方の通路に臨む支持脚11は、支持脚本体15の後部に取り付けられる後縁造形部材18をさらに備えている。
前縁造形部材17は、支持脚本体15の前面に脱着可能に取り付けられている。具体的には、支持脚本体15の前面には、複数のだるま孔22が形成されており、前縁造形部材17の後面には、だるま孔22に対して頭部23aが係脱可能な係止ボルト23が取り付けられている。だるま孔22は、係止ボルト23の頭部23aが挿入される大径孔22aが長孔22bの上部に連設されている。前縁造形部材17は、肘掛け16を支持脚本体15の上部に取り付ける前に、だるま孔22の大径孔22aに係止ボルト23の頭部23aを挿入し、その状態で全体を下方にスライドさせることにより、支持脚本体15の前面に係止固定される。また、前縁造形部材17を支持脚本体15から取り外す場合には、先に肘掛け16を支持脚本体15の上部から取り外し、その状態で前縁造形部材17の全体を上方にスライドさせることにより、係止ボルト23の頭部23aをだるま孔22の大径孔22aから離脱させる。
なお、側方の通路に臨む支持脚11では、ベース部14の後端面14bが、後縁造形部材18の傾斜領域18bの後端面18b-1の傾斜に連続するように傾斜している。
よって、本実施形態の椅子10を採用した場合には、支持脚11の設置安定性と肘掛け16の把持のし易さを確保しつつ、歩行者がベース部14の前部領域の上方に足先を踏み入れることによる歩行者の躓きや椅子部材との強接触を未然に防止することができる。
11 支持脚
12 座
14 ベース部
15 支持脚本体
16 肘掛け
16b 前方延出部
17 前縁造形部材
17a 最大突出領域
17b 凹部形成領域
18 後縁造形部材
20 凹部
F 床面(設置面)
Claims (2)
- 設置面に離間して設置される一対の支持脚と、
一対の前記支持脚に架設される座と、を備えた椅子において、
少なくとも一方の前記支持脚は、
前記設置面に固定されるベース部と、
前記ベース部の前端部よりも後方側位置から上方に起立する支持脚本体と、
前記支持脚本体の上部に配置されるとともに、前記支持脚本体の上部前面よりも前方に延びる前方延出部を有する肘掛けと、
前記支持脚本体に取り付けられ、前記ベース部の前部領域の上部において、前記支持脚本体の前面よりも前方に張り出すとともに、前記前方延出部の下面との間で前方側に開口する凹部を形成する前縁造形部材と、を備え、
前記前縁造形部材は、
前記支持脚本体の前面から少なくとも前記ベース部の前端部と略同一位置まで突出する最大突出領域と、
前記最大突出領域の上方にあって前記前方延出部の下面との間で前記凹部を形成する凹部形成領域と、を備え、
前記最大突出領域の前端面は、鉛直方向に略沿う面を構成し、
前記凹部形成領域の前端面は、前記最大突出領域の前端面との隣接位置から後方に向かって上方傾斜する傾斜面を構成し、
前記支持脚は、前記支持脚本体に取り付けられるとともに、前記支持脚本体の後面よりも後方に張り出す後縁造形部材をさらに備え、
前記後縁造形部材は、前記前縁造形部材を上下反転させた形状に形成されていることを特徴とする椅子。 - 設置面に離間して設置される一対の支持脚と、
一対の前記支持脚に架設される座と、を備えた椅子において、
少なくとも一方の前記支持脚は、
前記設置面に固定されるベース部と、
前記ベース部の前端部よりも後方側位置から上方に起立する支持脚本体と、
前記支持脚本体の上部に配置されるとともに、前記支持脚本体の上部前面よりも前方に延びる前方延出部を有する肘掛けと、
前記支持脚本体に取り付けられ、前記ベース部の前部領域の上部において、前記支持脚本体の前面よりも前方に張り出すとともに、前記前方延出部の下面との間で前方側に開口する凹部を形成する前縁造形部材と、を備え、
前記前縁造形部材は、
前記支持脚本体の前面から少なくとも前記ベース部の前端部と略同一位置まで突出する最大突出領域と、
前記最大突出領域の上方にあって前記前方延出部の下面との間で前記凹部を形成する凹部形成領域と、を備え、
前記支持脚は、前記支持脚本体に取り付けられるとともに、前記支持脚本体の後面よりも後方に張り出す後縁造形部材をさらに備え、
前記後縁造形部材は、前記前縁造形部材を上下反転させた形状に形成されていることを特徴とする椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018157834A JP7133394B2 (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018157834A JP7133394B2 (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 椅子 |
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JP2020028678A JP2020028678A (ja) | 2020-02-27 |
JP7133394B2 true JP7133394B2 (ja) | 2022-09-08 |
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ID=69623264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018157834A Active JP7133394B2 (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 椅子 |
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JP (1) | JP7133394B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000041822A (ja) | 1998-08-03 | 2000-02-15 | Okamura Corp | 椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 |
JP2000287776A (ja) | 1999-03-31 | 2000-10-17 | Kokuyo Co Ltd | 椅 子 |
KR101197585B1 (ko) | 2012-03-02 | 2012-11-06 | 삼광산업 주식회사 | 절첩식 관람의자 |
JP2014083390A (ja) | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Okamura Corp | 椅子 |
JP2015123227A (ja) | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 賢司 松林 | 組み立て椅子 |
JP2018164668A (ja) | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
Family Cites Families (1)
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2018
- 2018-08-24 JP JP2018157834A patent/JP7133394B2/ja active Active
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