JP6910945B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子に関する。
椅子の背凭れや肘掛けは、座部、又は座部を支持する支持構造体に連結されている。
例えば特許文献1には、座部(ベース)に設けられた背支持フレームに、腰部アウター部材を介して背凭れ(背板)を取り付ける構成が開示されている。この構成において、腰部アウター部材は、前向きに突出する係合部を、背支持フレームに形成された凹型被係合部に嵌めている。また、特許文献1に開示された椅子は、肘掛けを備えている。肘掛けは、内向きに突出する連結筒部を有している。連結筒部は、背支持フレームに形成された連結基部に嵌合されている。
このように、特許文献1においては、背凭れと肘掛けとは、それぞれ独立して背支持フレームに連結されている。このような構成において、背凭れに作用した荷重は、背凭れから腰部アウター部材を介して背支持フレームに伝達され、肘掛けに作用した荷重は、連結筒部を介して背支持フレームに伝達される。つまり、背凭れに作用した荷重が肘掛けに影響を及ぼすことはなく、肘掛けに作用した荷重が背凭れに影響を及ぼすことはないと考えられる。
特開2014−97149号公報
ところで、背凭れと肘掛けとが一体に連結された椅子が存在する。このような椅子においては、背凭れに荷重が作用すると、その荷重が肘掛けに伝わる。例えば、背凭れを後方に倒す方向の荷重が作用した場合、肘掛けには、肘掛けを上方に引っ張り上げるような方向のモーメント力が作用する。また、肘掛けに荷重が作用すると背凭れにも影響が及ぶ。例えば、使用者が肘掛けに体重を掛けながら立ち上がろうとした場合、肘掛けを幅方向外側に倒すような方向の力が作用すると、背凭れにも、これを前方や幅方向外側に倒すようなモーメント力が作用する。このようなモーメント力が作用すると、シェルを座部や支持構造体に連結するボルト等に過大な力が掛かってしまう。
そこでなされた本発明の目的は、背凭れと、例えば肘掛けのような前方に延出する部位と、が一体化されたシェルをシェル支持部材に対して強固に固定することができる椅子を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る椅子は、背凭れ、及び前記背凭れの幅方向両側から前方に向けて前記背凭れに一体で連なるとともに、前記背凭れよりも高さの低い肘掛けを有するシェルと、座部、及び前記座部を支持する支持構造体の少なくとも一方に設けられ、前記背凭れから前記肘掛けに亘って延びるとともに、前記シェルにおける前記背凭れ及び前記肘掛け下方から支持するシェル支持部材と、前記背凭れと前記肘掛けとが連続するシェル連続方向における前記シェルの前記シェル支持部材に対する変位を拘束する変位拘束部と、前記変位拘束部に対して前記シェル連続方向の少なくとも一方に設けられ、前記シェル支持部材と前記シェルとを上下方向に連結する連結部と、を備えている。
この構成によれば、変位拘束部と連結部とを介してシェルをシェル支持部材に連結するようにした。シェルの背凭れや連続部に荷重が作用し、シェルがシェル支持部材に対してシェル連続方向に変位しようとした場合、変位拘束部によって、その変位が拘束される。これにより、連結部に、シェルの背凭れや連続部に作用した荷重によるモーメント力が作用するのを抑えることができる。したがって、連結部に過大な力が作用するのを抑え、シェルをシェル支持部材に強固に固定することができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記変位拘束部は、前記背凭れの前記幅方向両側にそれぞれ設けられていてもよい。
この構成によれば、背凭れに作用した荷重による影響が、背凭れの幅方向両側に設けられる連続部に及ぶのを確実に抑えるとともに、連続部に作用した荷重による影響が背凭れに及ぶのを確実に抑えることができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記変位拘束部は、前記シェル支持部材および前記シェルの一方に形成され、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に向かって突出する凸部と、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に形成され、前記凸部が嵌入される凹部と、を備えていてもよい。
この構成によれば、凸部を凹部に嵌入させることで、シェルのシェル支持部材に対するシェル連続方向の変位を拘束することができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記凸部は、基端部から先端部に向かってその太さが漸次小さくなるテーパ形状であってもよい。
この構成によれば、凸部をテーパ形状にすることで、シェルをシェル支持部材に組み付ける際に、凸部を凹部に容易に挿入することができる。また、凸部の基端部を太くすることで、凸部の強度を高めることができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記変位拘束部は、前記凸部に形成され、前記シェル連続方向に交差する凸部側拘束面と、前記凹部に形成され、前記シェル連続方向において前記凸部側拘束面に対向する凹部側拘束面と、を備えていてもよい。
この構成によれば、凹部側拘束面と凸部側拘束面とが互いに突き当たることによって、シェルのシェル支持部材に対するシェル連続方向の変位を拘束することができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記連結部は、前記凸部に対し、前記シェル連続方向において前記肘掛け側に設けられ、前記シェル支持部材と前記肘掛け同士を上下方向に連結していてもよい。
この構成によれば、シェルの連続部(例えば、肘掛け)側の部分をシェル支持部材に連結することができる。また、この連結部には、変位拘束部により、過大な力が作用するのを抑えることができ、シェルをシェル支持部材に強固に固定することができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記連結部は、前記凸部に対し、前記シェル連続方向において前記背凭れ側に設けられ、前記シェル支持部材と前記背凭れ同士を上下方向に連結していてもよい。
この構成によれば、シェルの背凭れ側の部分をシェル支持部材に連結することができる。また、この連結部には、変位拘束部により、過大な力が作用するのを抑えることができ、シェルをシェル支持部材に強固に固定することができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記シェル支持部材および前記シェルの一方に形成され、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に向かって突出するとともに、前記シェル連続方向に延びる突条と、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に形成され、前記突条が挿入される溝と、を備えていてもよい。
この構成によれば、突条が溝に挿入されることによって、シェル支持部材に対してシェルがシェル連続方向に交差する方向に変位するのを拘束することができる。これによっても、シェルをシェル支持部材に強固に固定することができる。
本発明の一態様に係る椅子によれば、背凭れと、例えば肘掛けのような前方に延出する部位(連続部)と、が一体化されたシェルを、シェル支持部材に強固に固定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る椅子の全体構成を示す正面図である。 上記椅子の側面図である。 上記椅子の底面図である。 上記椅子の要部の構成を示す部品展開図である。 上記椅子のシェルとシェル支持部材とを示す部品展開図である。 上記椅子のシェルフレームとシェル支持部材とを前方から見た正面図である。 図6のA−A矢視断面図である。 図6のB−B矢視断面図である。 図6のC−C矢視断面図である。 図6のD−D矢視断面図である。 図6のE−E矢視断面図である。 シェル支持部材に設けられた凸部を、シェル連続方向の内側から見た図である。 シェル支持部材に設けられた凸部を、側方から見た図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による椅子を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る椅子100の全体構成を示す正面図である。図2は、椅子100の側面図である。図3は、椅子100の底面図である。
図1〜図3に示すように、椅子100は、脚部1と、座部4と、シェル5と、シェル支持部材7(図4参照)と、変位拘束部8(図4参照)と、締結部9(図6参照)と、を備えている。
以下の説明において、便宜上、座部4に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」と称する。また、椅子100が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を「上下方向」と称する。また、椅子100の幅方向、つまり前後方向と直交する水平方向を「幅方向」と称する。また、図中において、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示し、幅方向の左方を矢印LHで示す。
脚部1は、床面F上に設置される。脚部1は、キャスタ11A付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)を内蔵する脚柱12と、を有している。
脚部1の上部には、支基(支持構造体)2が設けられている。支基2は、前方に二又で延びる前部支基杆21と、後方に二又で延びる後部支基杆22と、を備えている。支基2には、脚柱12の昇降調整機構が内蔵されている。支基2の上部には、座部4を支持する座受け部材3が設けられている。
座部4は、着座者が着座する。座部4は、座受け部材3にスライド可能に支持されている。座部4は、座フレーム40(図3参照)と、座フレーム40に張設された張材41と、を有している。張材41の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面41fとされている。
シェル5は、座部4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ5Aと、座部4に着座した着座者の肘を掛ける肘掛け(連続部)5Bと、を一体に備えている。
背凭れ5Aは、シェル5における幅方向の中央部に配置されている。背凭れ5Aは、座部4の後端部から上方に向かって延びている。背凭れ5Aは、下方から上方に向かうに従い幅方向の寸法が漸次縮小している。背凭れ5Aは、幅方向から見た側面視で前方に凸の湾曲形状とされ、かつ上方から見た平面視で後方に凸の湾曲形状とされている。
肘掛け5Bは、背凭れ5Aに対し、幅方向の両側に配置され、背凭れ5Aから前方に延在している。具体的に、肘掛け5Bは、上方から見た平面視で幅方向の外側に凸の湾曲形状とされ、背凭れ5Aの湾曲形状に倣って前方に延在している。肘掛け5Bは、座部4の幅方向両側の端部から上方に向かって延びている。肘掛け5Bは、背凭れ5Aよりも座部4からの突出高さが小さい。
図4は、椅子100の要部の構成を示す部品展開図である。
図4に示すように、シェル5は、シェルフレーム50と、シェルフレーム50に張設される張材51と、を有している。
図5は、椅子100のシェル5を構成するシェルフレーム50とシェル支持部材7とを示す部品展開図である。図6は、椅子100のシェルフレーム50とシェル支持部材7とを前方から見た正面図である。
図5、図6に示すように、シェルフレーム50は、上述したシェル5の骨格を形成する。具体的に、シェルフレーム50は、ベースプレート50aと、ベースプレート50aと一体に形成された補強リブ50bと、ベースプレート50aの外周部に沿って形成された枠部50cと、を有している。シェルフレーム50は、シェル支持部材7に支持されている。
図7は、図6のA−A矢視断面図である。図8は、図6のB−B矢視断面図である。図9は、図6のC−C矢視断面図である。図10は、図6のD−D矢視断面図である。図11は、図6のE−E矢視断面図である。
図7〜図11に示すように、ベースプレート50aの枠部50cのうち下方に位置する下枠部分には、シェル支持部材7の突条72が挿入される溝52が形成されている。溝52は、シェルフレーム50の下端面から上方に窪み、背凭れ5Aと肘掛け5Bとが連続するシェル連続方向Dsに連続している。
図5に示すように、シェル支持部材7は、ベース部71と、突条72と、を有している。
ベース部71は、シェル5の下端部の形状に応じ、平面視で後方に凸の湾曲形状とされている。ベース部71は、シェル連続方向Dsにおいて、シェルフレーム50と同等の長さを有している。ベース部71は、シェルフレーム50の下端面を下方から覆うことで、シェルフレーム50に張設された張材51の周縁部を覆っている。これにより、張材51の捲れや張材51の周縁部が外部に露呈するのを防止している。
突条72は、ベース部71の上面に一体に形成されている。突条72は、ベース部71におけるシェル連続方向Dsの両端部を除く部分の全体に亘って連続している。突条72は、シェルフレーム50の溝52に挿入されるようベース部71から上方に突出している。なお、突条72の形成範囲は適宜変更が可能である。例えば、突条72は、シェル連続方向Dsに間欠的に形成されていてもよい。
図7、図8に示すように、シェル支持部材7は、支基2の後部支基杆22に複数本のボルト73,74によって連結されている。図7に示すように、ボルト73は、シェル支持部材7を上方から下方に向かって貫通し、後部支基杆22に形成された雌ネジ部24に締結されている。図8に示すように、ボルト74は、後部支基杆22を下方から上方に向かって貫通し、シェル支持部材7(枠部50c)に設けられたナット76に締結されている。但し、シェル支持部材7は、座部4(例えば、座フレーム40)に連結されていてもよい。
図5、図6に示すように、変位拘束部8は、シェル連続方向Dsにおけるシェル5の、シェル支持部材7に対する変位を拘束する。変位拘束部8は、シェル支持部材7に形成された凸部81と、シェル5のシェルフレーム50に形成された凹部82と、を備える。
凸部81は、シェル連続方向Dsに間隔をあけた複数個所に設けられている。本実施形態において、凸部81は、シェル支持部材7において、背凭れ5Aの幅方向両端部近傍に対応する部分にそれぞれ設けられている。各凸部81は、突条72の一部がさらに上方に突出して形成されている。
図12は、シェル支持部材7に設けられた凸部81を、シェル連続方向Dsの内側から見た図である。図13は、シェル支持部材7に設けられた凸部81を、側方から見た図である。
図12、図13に示すように、凸部81は、基端部81a(下端部)から先端部81b(上端部)に向かって、前後方向及びシェル連続方向Dsのそれぞれにおいて、その太さ(厚さ)が漸次小さくなるテーパ形状を有している。凸部81は、シェル連続方向Dsの両側に、シェル連続方向Dsに交差して延在する凸部側拘束面81f,81gを有している。凸部81の太さは、基端部81aから先端部81bに亘って一様であってもよく、基端部81aから先端部81bにかけて段々と変化していてもよい。
図6に示すように、凹部82は、シェルフレーム50の下端部に、シェル連続方向Dsに間隔をあけた複数個所に設けられている。図9に示すように、各凹部82は、凸部81が嵌入される。凹部82は、溝52の底壁に形成された開口部82aと、開口部82aより上方に延設されてベースプレート50aに達し、リブ50bを一部切除することで形成される凹部本体82bと、を有している。凹部82は、凸部81を補形している。すなわち、凹部82は、下端部から上端部に向かって、その内形寸法が漸次小さくなるテーパ形状を有している。凹部82は、シェル連続方向Dsの両側に、シェル連続方向Dsに交差し、凸部側拘束面81f,81gに対向する凹部側拘束面82f,82gを有している。
図5、図6に示すように、締結部(連結部)9は、シェル支持部材7とシェル5とを上下方向に締結する。締結部9は、肘掛け側締結部材91と、背凭れ側締結部材92と、を備えている。
肘掛け側締結部材91は、各凸部81に対し、シェル連続方向Dsにおいて肘掛け5B側(前方)に設けられている。図10に示すように、肘掛け側締結部材91は、上下方向に延び、シェル支持部材7と枠部50cの下枠部分とを下方から上方に向かって貫通するボルト91aと、枠部50cにおける下枠部分の上面に設けられ、ボルト91aに螺着されるナット部材91bと、を備える。
図5、図6に示すように、背凭れ側締結部材92は、各凸部81に対し、シェル連続方向Dsにおいて背凭れ5A側(幅方向中央寄り)に設けられている。図11に示すように、背凭れ側締結部材92は、上下方向に延び、シェル支持部材7と枠部50cの下枠部分とを下方から上方に向かって貫通するボルト92aと、枠部50cにおける下枠部分の上面に設けられ、ボルト92aに螺着されるナット部材92bと、を備える。
シェルフレーム50とシェル支持部材7とは、変位拘束部8において凸部81と凹部82とが互いに嵌合し、かつ変位拘束部8の両側に配置された肘掛け側締結部材91と背凭れ側締結部材92とで連結されることで固定される。
このような椅子100においては、着座者が背凭れ5Aに寄りかかる等して背凭れ5Aに荷重が作用すると、背凭れ5Aから肘掛け5Bに、肘掛け5Bを後方に引っ張る方向の力が作用しようとする。しかし、背凭れ5Aと肘掛け5Bとの間には、変位拘束部8が設けられており、凸部81の前側の凸部側拘束面81fと凹部82の前側の凹部側拘束面82fとが互いに突き当たる。これにより、背凭れ5Aから肘掛け5Bに、肘掛け5Bを後方に引っ張る方向の力が作用するのを遮る。したがって、変位拘束部8に対して肘掛け5B側に位置する肘掛け側締結部材91に、背凭れ5Aに作用した荷重によるモーメント力が作用するのが抑えられる。
また、例えば、着座者が椅子100から立ち上がる際に肘掛け5Bに体重を掛けると、肘掛け5Bには幅方向外側に倒すような方向の力が作用する。すると、肘掛け5Bと一体に設けられた背凭れ5Aには、背凭れ5Aを前方や幅方向外側に倒すようなモーメント力が作用しようとする。しかし、背凭れ5Aと肘掛け5Bとの間には、変位拘束部8が設けられており、凸部81の後側の凸部側拘束面81gと凹部82の後側の凹部側拘束面82gとが互いに突き当たる。これにより、肘掛け5Bから背凭れ5Aに、これを前方や幅方向外側に引っ張る方向の力が作用するのを遮る。したがって、変位拘束部8に対して背凭れ5A側に位置する背凭れ側締結部材92に、肘掛け5Bに作用した荷重によるモーメント力が作用するのが抑えられる。
このように、本実施形態では、変位拘束部8と締結部9とを介してシェル5をシェル支持部材7に連結するようにした。シェル5の背凭れ5Aや肘掛け5Bに荷重が作用し、シェル5がシェル支持部材7に対してシェル連続方向Dsに変位しようとした場合、変位拘束部8によって、その変位が拘束される。これにより、締結部9に、シェル連続方向Dsの力が作用するのを抑えることができる。したがって、締結部9に過大な力が作用するのを抑え、背凭れ5Aと肘掛け5Bとが一体に連結されたシェル5をシェル支持部材7に強固に固定することができる。
本実施形態では、変位拘束部8が、背凭れ5Aの幅方向両側にそれぞれ設けられている構成とした。
このように構成することで、背凭れ5Aに作用した荷重による影響が、背凭れ5Aの幅方向両側に設けられる肘掛け5Bに及ぶのを確実に抑えるとともに、肘掛け5Bに作用した荷重による影響が背凭れ5Aに及ぶのを確実に抑えることができる。
本実施形態では、変位拘束部8が、シェル支持部材7に形成された凸部81と、シェル5に形成され、凸部81が嵌入される凹部82と、を備えている構成とした。
このような構成によれば、凸部81と凹部82とを嵌合させることで、シェル連続方向Dsにおけるシェル5のシェル支持部材7に対する変位を確実に拘束することができる。
本実施形態では、凸部81は、基端部81aから先端部81bに向かってその太さが漸次小さくなるテーパ形状を有している。
このような構成によれば、凸部81をテーパ形状にすることで、シェル5をシェル支持部材7に組み付ける際に、凸部81を凹部82に容易に挿入することができる。また、凸部81の基端部81aを太くすることで、凸部81の強度を高めることができる。
本実施形態では、変位拘束部8は、凸部81においてシェル連続方向Dsを向く凸部側拘束面81fと、凹部82において凸部側拘束面81fに対向する凹部側拘束面82fと、を備えている。
このような構成によれば、凹部82の凹部側拘束面82fと凸部81の凸部側拘束面81fとが互いに突き当たることによって、シェル連続方向Dsにおけるシェル5のシェル支持部材7に対する変位を拘束することができる。
本実施形態では、締結部9は、凸部81に対し、シェル連続方向Dsにおいて肘掛け5B側に設けられている構成とした。
このように構成することで、シェル5の肘掛け5B側に設けられた締結部9に、過大なモーメント力が作用するのを抑え、シェル5をシェル支持部材7に強固に固定することができる。
本実施形態では、締結部9は、凸部81に対し、シェル連続方向Dsにおいて背凭れ5A側に設けられている構成とした。
このように構成することで、シェル5の背凭れ5A側に設けられた締結部9に過大な力が作用するのを抑え、シェル5をシェル支持部材7に強固に固定することができる。
本実施形態では、椅子100は、シェル支持部材7に形成され、シェル5に向かって突出するとともに、シェル連続方向Dsに延びる突条72と、シェル5に形成され、突条72が挿入される溝52と、を備えている構成とした。
このような構成によれば、突条72が溝52に挿入されることによって、シェル支持部材7に対してシェル5がシェル連続方向Dsに交差する方向に変位するのを拘束することができる。これによっても、シェル5をシェル支持部材7に強固に固定することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の椅子は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態において、凸部81をシェル支持部材7に設け、凹部82をシェル5に設けるようにしたが、これに限らない。凸部81をシェル5に設け、凹部82をシェル支持部材7に設けてもよい。さらに、凸部81を上方に突出させるようにしたが、例えば、凸部81を前方に突出させるようにしてもよい。
上記実施形態では、変位拘束部8が幅方向に間隔をあけて2つ設けられた構成について説明したが、この構成のみに限らず、1つや3つ以上の複数設けられていてもよい。
上記実施形態では、変位拘束部8に対して両側に締結部9が設けられた構成について説明したが、この構成のみに限られない。締結部9は、変位拘束部8に対して少なくとも一方側に設けられていればよい。
また、シェル5は、その具体的な形状を適宜変更することができる。上記実施形態のシェル5は、背凭れ5Aよりも座部4からの突出高さが小さい肘掛け5Bを連続部として説明したが、この構成のみに限られない。背凭れ5Aと同等の高さを有する連続部を背凭れ5Aの幅方向の両側から前方に延在させてシェルを構成してもよい。この場合、着座者の臀部から肩部付近に至る部位が、後方から側方にかけてシェルに取り囲まれる。
上記実施形態では、肘掛け5Bが背凭れ5Aから前方(奥行方向の一方)に延出している構成について説明したが、この構成のみに限られない。連続部は、背凭れから前方及び後方の少なくとも一方に延出していればよい。
さらに、脚部1や座部4の構成は、上記実施形態で示した構成に限るものではない。例えば、脚部1は、キャスタ11A付きの多岐脚11と脚柱12とを備えるようにしたが、キャスタ11Aを備えず、床面Fに設置する複数本の脚を備える構成としてもよい。このような場合には、座部にシェル支持部材7が設けられていてもよい。
上記実施形態では、シェル支持部材7とシェル5が締結部9によって締結される構成について説明したが、この構成のみに限らず、シェル支持部材7とシェル5は少なくとも連結されていればよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
2 支基(支持構造体)
4 座部
5 シェル
5A 背凭れ
5B 肘掛け(連続部)
7 シェル支持部材
8 変位拘束部
9 締結部(連結部)
52 溝
72 突条
81 凸部
81a 基端部
81b 先端部
81f,81g 凸部側拘束面
82 凹部
82f,82g 凹部側拘束面
91 肘掛け側締結部材
92 背凭れ側締結部材
100 椅子
Ds シェル連続方向

Claims (8)

  1. 背凭れ、及び前記背凭れの幅方向両側から前方に向けて前記背凭れに一体で連なるとともに、前記背凭れよりも高さの低い肘掛けを有するシェルと、
    座部、及び前記座部を支持する支持構造体の少なくとも一方に設けられ、前記背凭れから前記肘掛けに亘って延びるとともに、前記シェルにおける前記背凭れ及び前記肘掛け下方から支持するシェル支持部材と、
    前記背凭れと前記肘掛けとが連続するシェル連続方向における前記シェルの前記シェル支持部材に対する変位を拘束する変位拘束部と、
    前記変位拘束部に対して前記シェル連続方向の少なくとも一方に設けられ、前記シェル支持部材と前記シェルとを上下方向に連結する連結部と、を備えている椅子。
  2. 前記変位拘束部は、前記背凭れの前記幅方向両側にそれぞれ設けられている請求項1に記載の椅子。
  3. 前記変位拘束部は、
    前記シェル支持部材および前記シェルの一方に形成され、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に向かって突出する凸部と、
    前記シェル支持部材および前記シェルの他方に形成され、前記凸部が嵌入される凹部と、を備える請求項1又は請求項2に記載の椅子。
  4. 前記凸部は、基端部から先端部に向かってその太さが漸次小さくなるテーパ形状である請求項3に記載の椅子。
  5. 前記変位拘束部は、
    前記凸部に形成され、前記シェル連続方向に交差する凸部側拘束面と、
    前記凹部に形成され、前記シェル連続方向において前記凸部側拘束面に対向する凹部側拘束面と、を備えている請求項3又は請求項4に記載の椅子。
  6. 前記連結部は、前記凸部に対し、前記シェル連続方向において前記肘掛け側に設けられ、前記シェル支持部材と前記肘掛け同士を上下方向に連結していることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の椅子。
  7. 前記連結部は、前記凸部に対し、前記シェル連続方向において前記背凭れ側に設けられ、前記シェル支持部材と前記背凭れ同士を上下方向に連結していることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の椅子。
  8. 前記シェル支持部材および前記シェルの一方に形成され、前記シェル支持部材および前記シェルの他方に向かって突出するとともに、前記シェル連続方向に延びる突条と、
    前記シェル支持部材および前記シェルの他方に形成され、前記突条が挿入される溝と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の椅子。
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