JP6742163B2 - 座体及び椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、座体及び椅子に関するものである。
従来から、強度部材としての枠部材と、面直方向からの荷重に対して弾性抵抗力(反発力)を有する張材と、を備えた背凭れ部材や座部材等の椅子用荷重支持構造体が一般的に知られている。
例えば、特許文献1に記載のように、枠状をなす締付枠に、枠状をなす座フレームが固定され、締付枠と座フレームとの固定部分にネット部材の端部が巻き込まれた椅子が知られている。締付枠と座フレームとの固定部分は、それぞれに凹凸を設けて互いに嵌合されるとともに、螺子止めされる構成である。
このような構成では、締付枠と座フレームとの固定部分は、互いに嵌合され螺子止めされることにより、強固に固定されている。このため、枠部材に張設された張材のみが面直方向に変位し、締付枠や座フレーム等の枠部材自体が着座者の荷重に対して十分に変形せず、着座者の身体に沿って安定的に支持することができなかった。また、着座者の荷重が張材の中心から偏心した位置に作用した場合には、枠部材が着座者の身体に接触して痛みを感じたり、不快に感じたりする可能性があった。
そこで、特許文献2に記載のように、張り材と、張り材が取り付けられ張り材から作用する力に応じで弾性変形可能な一対の縦枠部と、一対の縦枠部の上端部どうしを連結する上枠部と、上枠部と縦枠部の下部とを連結支持する背凭れ後部支持部材と、を備え、縦枠部と背凭れ後部支持部材とは側面視で環状に形成された椅子が提案されている。この構成では、縦枠部と背凭れ後部支持部材との間には前後方向に空間が形成されているため、着座者からの荷重が張り材に作用すると、弾性変形可能な縦枠部は着座者の背に追従するように大きく後方に変形する。
特許第4061160号公報 特開2014-79510号公報
しかしながら、上記の特許文献2に記載の構成では、縦枠部のような張材が取り付けられた支持部を支持する背凭れ後部支持部材は、背凭れの幅方向の中央に配置されているため、大きな荷重が幅方向の端部側に作用すると縦枠部が大きく後方に変位し過ぎてしまう可能性がある。このため、縦枠部等の枠部材が柔軟に変形しつつ、安定した着座感が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、張材が取り付けられた支持部の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる座体及び椅子を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る座体は、着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、左右方向に対をなして設けられ、前記張材が取り付けられ、該張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の支持部と、前記一対の支持部の両端部どうしをそれぞれ連結する連結部と、前記一対の支持部に対して前記荷重支持面側と反対側に、前記荷重支持面の面直方向に離間して配置されるとともに、前記支持部の延在方向に沿う第一補強部と、前記支持部の両端部側と前記第一補強部の両端部側とをそれぞれ連結する連結体と、を備え、前記支持部は、前記荷重支持面側から該荷重支持面を前記面直方向視して前記第一補強部よりも外側に配置されるとともに、前記第一補強部と離間して配置されていることを特徴とする。
このように構成された座体では、支持部は第一補強部と面直方向に離間して配置されている。よって、支持部は、着座者から作用する荷重により、当該面直方向の距離に対応して、着座者の身体に追従するように弾性変形する。また、支持部は荷重支持面側から荷重支持面を面直方向視して第一補強部よりも外側に配置されているため、支持部は張材に引っ張られて荷重支持面の中央側に変位するとともに着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位する。したがって、着座者は、安定した状態で着座することができる。
また、着座者が張材の荷重支持面の中央からずれた位置に着座しても、支持部自体が弾性変形して撓むため、支持部自体の硬さを感じて不快感を呈することがない。
また、支持部の両端部側はそれぞれ、該支持部に沿って配置された第一補強部の両端部側と連結体で連結されている。よって、支持部は、延在方向にわたって第一補強部で支持されるため、過剰な変位が抑制される。
また、一対の支持部の両端部どうしは連結部で連結されているため、支持部の過剰な変位がより一層抑制される。
また、本発明に係る座体では、前記支持部は、前記面直方向を厚さ方向とする板状に形成されていることが好ましい。
このように構成された座体では、支持部は面直方向を厚さ方向とする板状に形成されているため、支持部自体が荷重支持面に沿って変形しやすい。よって、支持部は張材に引っ張られて、着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように、一層変位しやすい。
また、本発明に係る座体では、前記支持部は、対をなすもう一方の前記支持部側に向かうにしたがって、前記面直方向の厚みが薄くなるように形成されていてもよい。
このように構成された座体では、支持部は対をなすもう一方の支持部側に向かうにしたがって面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。よって、支持部において、もう一方の支持部側(内縁側)では張材に引っ張られて荷重の入力方向に変位するとともに、反対側(外縁側)では内縁側の変位にともなって立ち上がる方向に変位しやすい。
また、本発明に係る座体は、前記一対の支持部と対応した前記第一補強部の両端部どうしを連結し、前記連結部を支持する第二補強部を、備えていてもよい。
このように構成された座体では、連結部を支持する第二補強部が設けられているため、連結部を強固に補強することができる。よって、着座者からの荷重により、連結部の撓みを抑えつつ、連結部に連結された支持部を確実に撓ませることができる。
また、第一補強部及び第二補強部により環状に形成されるため、剛性が高められ、支持部を安定的に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、床面に設置される支持体と、該支持体に支持され、上記のいずれか一に記載の座体、を備えることを特徴とする。
このように構成された椅子では、座体及び背凭れの少なくとも一方は、上記のいずれか一に記載の座体で構成されているため、支持部の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる。
本発明に係る座体及び椅子によれば、張材が取り付けられた支持部の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子を側方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を左右方向に沿って切断した鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を前後方向に沿って切断した鉛直断面図であり、図4よりも座体の左右方向の外側で切断している。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る椅子について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る椅子を側方から見た斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る椅子を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。
図1及び図2に示すように、椅子100は、床面F上に設置される脚部1と、脚部1の上部に設置される不図示のボックス状の支基2と、支基2の上部に取り付けられた座受け部材3と、座受け部材3にスライド可能に支持され着座者が着座する座体(椅子用荷重支持構造体)4と、支基2から延び座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ(椅子用荷重支持構造体)7と、を備えている。
以下の説明において、便宜上、座体4に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」と称する。また、椅子100が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を「上下方向」と称する。また、椅子100の幅方向、つまり前後方向と直交する水平方向を「左右方向」と称する。また、図中において、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで浸みし、左方を矢印LHで示す。
脚部1は、キャスタ11A付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)を内蔵する脚柱12と、を有している。
脚柱12の下部を構成する外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。脚柱12の上部を構成する内筒14は、上端部に支基2を固定して支持するとともに、下部が外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。
支基2には、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ7の傾動調整機構が内蔵されている。
座受け部材3は、支基2の上部に取り付けられた4本のリンクアーム(不図示。以下同じ。)と、リンクアームどうしを連結する左右一対の固定フレーム31(図3に示す破線参照)と、を有している。
本実施形態では、脚部1、支基2及び座受け部材3が支持体30を構成している。
座体4は、座フレーム40と、座フレーム40に張設され弾性変形可能な張材60と、を有している。張材60の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面60Uとされている。
図3は、椅子100の座体4を左右方向に沿って切断した鉛直断面図である。図4は、椅子100の座体4を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。図5は、椅子100の座体4を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。図5は、図4よりも座体4の左右方向の外側で切断した断面図である。図3から図5において、張材60の図示を省略している。
図3から図5に示すように、座フレーム40は、固定フレーム31に支持された座下枠40Dと、座下枠40Dの上面に固定された座上枠50Uと、を有している。座下枠40D及び座上枠50Uは、それぞれ環状に形成されている。
座下枠40Dは、一対の固定フレーム31にそれぞれスライド可能に設けられた第一座補強杆(第一補強部)41と、第一座補強杆41の両端部41Eどうしを連結する第二座補強杆(第二補強部)42と、を有している。第一座補強杆41と第二座補強杆42とは、例えば樹脂等で一体として形成され、所定の強度を有している。
図3に示すように、第一座補強杆41は、前後方向に沿って延びている。第一座補強杆41は、荷重支持面60U(図1参照。以下同じ。)と直交する面直方向に沿った断面において、下向きコ字状をなす形状をしている。換言すると、第一座補強杆41の下部には上向きに凹む凹部41Cが形成されている。凹部41C内に、固定フレーム31が配置されている。
第一座補強杆41の両端部41Eは、前後方向の中央側の部分よりも左右方向の幅が広く形成されている。第一座補強杆41の両端部41Eは、先端側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜している。
図4に示すように、第二座補強杆42は、左右方向に沿って延びている。第二座補強杆42は、面直方向に沿った断面(前後方向に沿った鉛直断面)において、前後方向に幅広な板状をなしている。
図3から図5に示すように、座上枠50Uは、左右方向に(荷重支持面60Uに沿って)離間して配置された一対の枠杆(支持部)51と、枠杆51の両端部どうしを連結する連結杆(連結部)52と、を有している。枠杆51と連結杆52とは、例えば樹脂等で一体として形成され、張材60(図1参照。以下同じ。)から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図3に示すように、枠杆51は、前後方向に沿って延びている。枠杆51は、面直方向に沿った断面(左右方向に沿った鉛直断面)において、荷重支持面60Uに沿うとともに左右方向に幅広な板状をなしている。
枠杆51は、内縁(左右方向の内側の端部)51J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。また、枠杆51の内縁51Jは、下方に向かって傾斜している。
枠杆51の外縁(左右方向の外側の端部)51Kには、内方に向かって凹む溝53が形成されている。溝53に、張材60の端部が巻き込まれている。
図4に示すように、連結杆52は、左右方向に沿って延びている。連結杆52は、面直方向に沿った断面(前後方向に沿った鉛直断面)において、前後方向に幅広な板状をなしている。
後側の連結杆52は、後方に向かうにしたがって、次第に下方に向かうように傾斜している。
後側の連結杆52は、内縁(前後方向の内側の端部)52J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。前側の連結杆52の内縁52Jには、水平面に沿って板状に延びる補強板部54が設けられている。
補強板部54は、左右方向の両端部がそれぞれ枠杆51に連結されている。このため、着座者の身体から入力される荷重により、枠杆51と連結杆52との間の境界領域を含む座上枠50Uの前部が、前方や下方に垂れ下がることが防止される。
補強板部54の上面には、弾性を有するクッション体(不図示。以下同じ。)を載置することができる。これにより、座上枠50Uに張設された張材60の前部は、クッション体に支持されて上方に付勢される。着座者は、太腿を張材60により柔軟に支持されて良好な座り心地を感じるとともに、大腿が連結杆52の内周縁と直接接触しないため連結杆52の硬さを感じて不快に感じることがない。
連結杆52の外縁(前後方向の外側の端部)52Kには、内方に向かって凹む溝53が形成されている。溝53に、張材60の端部が巻き込まれている。
連結杆52の内縁52J側の下部には、第二座補強杆42が設けられている。連結杆52の両端部は、それぞれ第二座補強杆42の端部と、螺子52Xにより螺合されている。
連結杆52の長さは、座下枠40Dの第二座補強杆42の長さよりも長い。これにより、連結杆52の端部に連結された枠杆51は、荷重支持面60U側から荷重支持面60Uを面直方向視して第二座補強杆42の端部に連結された第一座補強杆41よりも外側(左右方向の外側)に配置されている。
本実施形態では、連結杆52の端部、第二座補強杆42の端部及び螺子52Xが、枠杆51と第一座補強杆41とを連結する連結体5を構成している。第一座補強杆41の端部41Eが先端側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜していることで、枠杆51は第一座補強杆41よりも上方に配置されている。
また、連結杆52の端部は、左右方向の外側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜している。これにより、枠杆51は、連結杆52よりも上方に配置されている。
図1及び図2に示すように、背凭れ7は、背フレーム70と、背フレーム70に張設された張材90と、を有している。張材90の前面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面90Fとされている。
背フレーム70は、支基2に連結された背後枠70Bと、背後枠70Bの前方に設けられた背前枠80Fと、を有している。
背後枠70Bは、下辺部71と、側辺部(第一補強部)72と、上辺部73と、を有している。下辺部71と側辺部72と上辺部73とは、例えばアルミ等の金属または所定の強度を有する樹脂等により一体に形成されている。
下辺部71は、支基2内の傾動調整機構に連結され、支基2の後部の左右両側から延びている。下辺部71は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜されている。また、各下辺部71には、側方に延びる肘掛け74が設けられている。
各下辺部71の上端部には、側辺部72が連結されている。各側辺部72は、上方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に向かって傾斜している。
側辺部72の下部は、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。側辺部72の上部は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。各側辺部72の上部どうしは、上辺部73で連結されている。
図6は、図2のA−A断面図である。図7は、図2のB−B断面図である。
図1、図2、図6及び図7に示すように、背前枠80Fは、背後枠70Bの側辺部72の上部に連結された上部腕部(連結体)81と、側辺部72の下部に連結された下部腕部(連結体)82と、左右方向に(荷重支持面60Uに沿って)離間して配置された一対の縦杆(支持部)86と、一対の縦杆86の上端どうしを連結する上杆(連結部)87と、を有している。上部腕部81、下部腕部82、縦杆86及び上杆87は、例えば樹脂等で一体として形成されている。縦杆86及び上杆87は、張材90から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図6に示すように、上部腕部81は、背後枠70Bの側辺部72の上部にボルト81Xにより固定されている。上部腕部81は、背後枠70Bの側辺部72から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びている。
図7に示すように、背後枠70Bの側辺部72の下部には、固定コマ83がボルト83Xで固定されている。下部腕部82は、固定コマ83を外嵌している。下部腕部82と固定コマ83とは、抜け止めピン84により固定されている。下部腕部82は、背後枠70Bの側辺部72から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びている。
図1に示すように、縦杆86は、上部で上部腕部81が連結されるとともに、下部で下部腕部82に連結されている。
図2に示すように、各縦杆86は、上下方向に沿って延びている。詳細には、縦杆86は、下方に向かうにしたがって次第に左右方向の内側に向かって傾斜している。一対の縦杆86の下端どうしは、互いに連結されている。
図1に示すように、縦杆86の下部86Aは、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。縦杆86の上部は86B、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。これにより、側面視において、下部86Aと上部86Bとの境界部86Cは、前方に突出する形状とされている。当該境界部86Cの後面には、下部腕部82が連結されている。
図6及び図7に示すように、縦杆86は、荷重支持面90F(図1参照)と直交する面直方向に沿った断面(左右方向に沿った水平断面)において、荷重支持面90Fに沿うとともに左右方向に幅広な板状をなしている。
図7に示すように、縦杆86の下部では、内縁(左右方向の内側の端部)86J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。
縦杆86の外縁(左右方向の外側の端部)86Kには、内方に向かって凹む溝88が形成されている。溝88に、張材90の端部が巻き込まれている。
上部腕部81及び下部腕部82が前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びていることで、縦杆86は側辺部72よりも左右方向の外側に配置されている。
次に、上記の椅子100の座体4に、着座者が着座した際の座体4の変形について説明する。
まず、着座者が座体4の荷重支持面60Uの左右方向(幅方向)の中央部における後部に着座する場合(以下、第一着座状態と称する。)について説明する。
荷重支持面60Uは弾性変形可能な張材60により構成されているため、着座者から作用する荷重により張材60は下方に沈むように弾性変形する。
張材60が張設された後側の連結杆52は後方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように傾斜しているため、当該連結杆52は下方へ弾性変形しやすい。ここで、連結杆52の下部には第二座補強杆42が設けられているため、連結杆52の左右方向の中央部の折れ曲がりは抑制される。
また、後側の連結杆52の前端部における左右両側と、前側の連結杆52の後端部における左右両側とは、それぞれ第一座補強杆41で連結されている。このため、連結杆52よりも左右方向の外側に配置された左右の枠杆51は、連結杆52に拘束され、後部から徐々に上方に弾性変形する。
次に、着座者が座体4の荷重支持面60Uの左右方向(幅方向)の中央部且つ前後方向の中央部よりもやや前方に着座する場合(以下、第二着座状態と称する。)について説明する。
第二着座状態では、第一着座状態よりも着座位置が前方であるため、後側の連結杆52の下方へ弾性変形量は第一着座状態の場合よりも小さい。
しかし、張材60の面直方向に沿う断面視において板状をなす枠杆51は、面直方向に弾性変形した張材60に引っ張られることにより、着座者の身体側に立ち上がり、身体を側方から包み込むように弾性変形する。このとき、前後一対の連結杆52は、枠杆51の過剰な弾性変形を抑制する。
次に、着座者が背凭れ7に背中を当てた場合の背凭れ7の変形について説明する。
張材90から構成される背凭れ7の荷重支持面90Fに背中を当てた場合には、張材90に作用する面直方向の荷重は座体4の荷重支持面60Uに作用する荷重程大きくない。さらに、背中と当接するのは、側面視において前方に突出した境界部86C近傍である。これらのことから、縦杆86が張材90に引っ張られることにより、着座者の身体側への立ち上がり、身体を側方から包み込むように弾性変形する。つまり、縦杆86の上部どうしを連結する上杆87や縦杆86の下部どうしの連結部分等の部位の後方への弾性変形に起因することなく、縦杆86は弾性変形する。このとき、上杆87は、縦杆86の過剰な弾性変形を抑制している。
このように、本発明における支持部を構成する座体4の座上枠50Uにおける枠杆51、及び本発明における支持部を構成する背凭れ7の背前枠80Fにおける縦杆86は、その断面形状や荷重支持面を構成する張材60,90の張力、座上枠50Uを構成する他の部位、及び背前枠80Fを構成する他の部位との係わり合いといった複合的な要因により、弾性変形が促進されるとともに、過剰な変形が抑制される。
このように構成された椅子100では、座体4において、枠杆51は第一座補強杆41よりも上方に配置されている。よって、枠杆51は、上記のように着座者から作用する荷重により、当該枠杆51と第一座補強杆41との上下方向の離間距離に対応して、着座者の身体に追従するように弾性変形する。また、枠杆51は荷重支持面60U側から荷重支持面60Uを面直方向視して第一座補強杆41よりも外側に配置されているため、枠杆51は張材60に引っ張られて、荷重支持面60Uの中央側に変位するとともに着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位する。したがって、着座者は、安定した状態で着座することができる。
また、背凭れ7において、縦杆86は、縦杆86は側辺部72よりも前方に配置されている。よって、縦杆86は、着座者から作用する荷重により、当該縦杆86と側辺部72との前後方向の離間距離に対応して、着座者の身体に追従するように弾性変形する。また、縦杆86は荷重支持面90F側から荷重支持面90Fを面直方向視して側辺部72よりも外側に配置されているため、縦杆86は張材90に引っ張られて、荷重支持面90Fの中央側に変位するとともに着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位する。したがって、着座者は、安定した状態で着座することができる。
また、着座者が張材60,90の荷重支持面60U,90Fの中央からずれた位置に着座しても、枠杆51、縦杆86自体が弾性変形して撓むため、枠杆51、縦杆86自体の硬さを感じて不快感を呈することがない。
また、座体4において、枠杆51の両端部はそれぞれ、該枠杆51に沿って配置された第一座補強杆41の両端部41Eと連結杆52の端部、第二座補強杆42の端部及び螺子52Xを介して連結されている。よって、枠杆51は、延在方向(前後方向)にわたって第一座補強杆41で支持されるため、過剰な変位が抑制される。
また、背凭れ7において、縦杆86の両端部側はそれぞれ、該縦杆86に沿って配置された側辺部72の両端部側と上部腕部81及び下部腕部82で連結されている。よって、縦杆86は、延在方向(上下方向)にわたって側辺部72で支持されるため、過剰な変位が抑制される。
また、枠杆51及び縦杆86はそれぞれ荷重支持面60U,90Fの面直方向を厚さ方向とする板状に形成されているため、枠杆51及び縦杆86自体が荷重支持面60U,90Fに沿って変形しやすい。よって、枠杆51及び縦杆86は張材60,90に引っ張られて、着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように、一層変位しやすい。
また、枠杆51及び縦杆86は内縁側に向かうにしたがって面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。よって、枠杆51及び縦杆86において、内縁側では張材60に引っ張られて荷重の入力方向(枠杆51ならば下方、縦杆86ならば後方)に変位するとともに、外縁側では内縁側の変位にともなって立ち上がる方向(枠杆51ならば上方、縦杆86ならば前方)に変位しやすい。
また、座体4において、一対の枠杆51の両端部どうしは連結杆52で連結されているため、枠杆51の過剰な変位がより一層抑制される。
また、座体4において、連結杆52の下部には第二座補強杆42が設けられているため、連結杆52を強固に補強することができる。よって、着座者からの荷重により、連結杆52の撓みを抑えつつ、連結杆52に連結された枠杆51を確実に撓ませることができる。
また、座体4において、第一座補強杆41及び第二座補強杆42により環状に形成されるため、剛性が高められ、枠杆51を安定的に支持することができる。
また、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、座体4及び背凭れ7の両方が、本発明にかかる椅子用荷重支持構造体で構成されているが、本発明はこれに限られず、少なくともいずれか一方のみが本発明の椅子用荷重支持構造体で構成されていればよい。
また、上記に示す実施形態では、枠杆51及び縦杆86は、それぞれ荷重支持面60U,90Fに沿う板状に形成されているが、本発明はこれに限られず、板状に形成されていなくてもよい。
また、上記に示す実施形態では、座下枠40Dと座上枠50Uとは別体として構成されているが、本発明にこれに限られず、座下枠40Dと座上枠50Uが一体的に形成されていてもよい。この場合、樹脂の二色成形等の手段を採用することにより、座下枠40D及び座上枠50Uのそれぞれの強度を異ならせることも可能であり、あるいは双方の強度を同一とすることも可能である。双方の強度が同一の場合には、座下枠40Dが座受け部材3に支持されることにより、座下枠40Dにおける第一座補強杆41及び第二座補強杆42がそれぞれ第一補強部及び第二補強部として機能する。
1…脚部
2…支基
3…座受け部材
4…座体(椅子用荷重支持構造体)
5…連結体
7…背凭れ(椅子用荷重支持構造体)
30…支持体
40…座フレーム
40D…座下枠
41…第一座補強杆(第一補強部)
42…第二座補強杆(第二補強部)
50U…座上枠
51…枠杆(支持部)
52…連結杆(連結部)
60…張材
60U…荷重支持面
70…背フレーム
70B…背後枠
71…下辺部
72…側辺部(第一補強部)
73…上辺部
80F…背前枠
81…上部腕部(連結体)
82…下部腕部(連結体)
86…縦杆(支持部)
87…上杆(連結部)
90…張材
100…椅子

Claims (5)

  1. 着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、
    左右方向に対をなして設けられ、前記張材が取り付けられ、該張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の支持部と、
    前記一対の支持部の両端部どうしをそれぞれ連結する連結部と、
    前記一対の支持部に対して前記荷重支持面側と反対側に、前記荷重支持面の面直方向に離間して配置されるとともに、前記支持部の延在方向に沿う第一補強部と、
    前記支持部の両端部側と前記第一補強部の両端部側とをそれぞれ連結する連結体と、を備え、
    前記支持部は、前記荷重支持面側から該荷重支持面を前記面直方向視して前記第一補強部よりも外側に配置されるとともに、前記第一補強部と離間して配置されていることを特徴とする座体。
  2. 前記支持部は、前記面直方向を厚さ方向とする板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の座体。
  3. 前記支持部は、対をなすもう一方の前記支持部側に向かうにしたがって、前記面直方向の厚みが薄くなるように形成されている請求項1または2に記載の座体。
  4. 前記一対の支持部と対応した前記第一補強部の両端部どうしを連結し、前記連結部を支持する第二補強部を、備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の座体。
  5. 床面に設置される支持体と、
    該支持体に支持され、請求項1から4のいずれか一項に記載の座体、を備えることを特徴とする椅子。
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