JP6758933B2 - 椅子用荷重支持体及び椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子用荷重支持体及び椅子に関するものである。
従来から、強度部材としての枠部材と、面直方向からの荷重に対して弾性抵抗力(反発力)を有する張材と、を備えた背凭れ部材や座部材等の椅子用荷重支持体が一般的に知られている。
例えば、特許文献1に記載のように、枠状をなす締付枠に、枠状をなす座フレームが固定され、締付枠と座フレームとの固定部分にネット部材の端部が巻き込まれた椅子が知られている。締付枠と座フレームとの固定部分は、それぞれに凹凸を設けて互いに嵌合されるとともに、螺子止めされる構成である。
このような構成では、締付枠と座フレームとの固定部分は、互いに嵌合され螺子止めされることにより、強固に固定されている。このため、枠部材に張設された張材のみが面直方向に変位し、締付枠や座フレーム等の枠部材自体が着座者の荷重に対して十分に変形せず、着座者の身体に沿って安定的に支持することができなかった。また、着座者の荷重が張材の中心から偏心した位置に作用した場合には、枠部材が着座者の身体に接触して痛みを感じたり、不快に感じたりする可能性があった。
そこで、特許文献2に記載のように、張り材と、張り材が取り付けられ張り材から作用する力に応じで弾性変形可能な一対の縦枠部と、一対の縦枠部の上端部どうしを連結する上枠部と、上枠部と縦枠部の下部とを連結支持する背凭れ後部支持部材と、を備え、縦枠部と背凭れ後部支持部材とは側面視で環状に形成された椅子が提案されている。この構成では、縦枠部と背凭れ後部支持部材との間には前後方向に空間が形成されているため、着座者からの荷重が張り材に作用すると、弾性変形可能な縦枠部は着座者の背に追従するように大きく後方に変形する。
特許第4061160号公報 特開2014-79510号公報
しかしながら、上記の特許文献2に記載の構成では、縦枠部のような張材が取り付けられた環状体を支持する背凭れ後部支持部材は、背凭れの幅方向の中央に配置されているため、大きな荷重が幅方向の端部側に作用すると縦枠部が大きく後方に変位し過ぎてしまう可能性がある。このため、縦枠部等の枠部材が柔軟に変形しつつ、安定した着座感が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、張材が取り付けられた環状体の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる椅子用荷重支持体及び椅子を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子用荷重支持体は、着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、該張材の周囲に環状に配置されて、該張材が取り付けられた環状体と、を備え、前記環状体は、前記荷重支持面に沿って離間して配置され、前記張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の第一部位と、該環状体の延在方向における前記一対の第一部位の間に配置された第二部位と、を有し、前記第二部位には、剛性を高める補強部が設けられ、前記補強部の延在方向と前記第二部位の延在方向とは、同じであり、前記補強部は、前記第二部位における前記着座者から荷重の入力方向に対して奥側の部分に配置され、前記補強部と前記第二部位とは、前記荷重支持面の面直方向に一体として構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体は、着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、該張材の周囲に環状に配置されて、該張材が取り付けられた環状体と、を備え、前記環状体は、前記荷重支持面に沿って離間して配置され、前記張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の第一部位と、該環状体の延在方向における前記一対の第一部位の間に配置された第二部位と、を有し、前記第二部位には、剛性を高める補強部が設けられ、前記第二部位が前記第一部位側の端部側に向かうにしたがって次第に前記着座者からの荷重の入力方向の手前側に傾斜することによって、前記第一部位は前記第二部位よりも前記着座者からの荷重の入力方向の手前側に配置されていることを特徴とする。
このように構成された椅子用荷重支持体では、張材は荷重支持面の中央側で荷重の入力方向に柔軟に撓むとともに、荷重支持面に沿って離間して配置された環状体の第一部位は着座者から作用する荷重に応じて、着座者の身体に追従するように弾性変形する。よって、第一部位は張材とともに着座者を包み込むように受け止めることができる。
また、環状体の第一部位及び第二部位のうち第二部位にのみ剛性を高める補強部が設けられているため、第二部位を強固に補強することができる。よって、一対の第一部位の間に配置された第二部位により、第一部位の過剰な変位や折れ曲がりを抑制することができる。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体は、前記補強部と前記第二部位とは、前記荷重支持面の面直方向に一体として構成されていてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、補強部と第二部位とを一体として、これら一体の部材の荷重支持面の面直方向の厚みを大きくすることで構成すればよい。よって、第二部位の延在方向(長手方向)の広範囲にわたって容易に補強することができる。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体では、前記補強部は、前記第二部位とは別体として構成されていてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、補強部は第二部位とは別体として構成されているため、補強部と第二部位とを一体として成形する場合には形状が複雑になったり体積が大きくなったりすることにより成形不良になる可能性があるが、本発明では、補強部を第二部位に接着や螺子止め等により連結させればよいため、容易に製造することができる。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体は、前記着座者からの荷重の入力方向に対して、前記第一部位は前記第二部位よりも手前側に配置されていることが好ましい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、第一部位は第二部位よりも荷重の入力方向の手前側に配置されているため、第一部位が着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位しやすい。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体では、前記補強部は一対で構成され、前記環状体は、一対の前記補強部の両端どうしを連結し、前記第一部位と前記荷重支持面の面直方向に離間して配置された連結補強部を有していてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、補強部及び連結補強部により環状に形成されているため、剛性が高められ、環状体の第一部位を安定的に支持することができる。
また、第一部位は連結補強部と荷重支持面の面直方向に離間して配置されているため、第一部位は当該面直方向の距離に対応して十分に弾性変形することができる。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体では、前記第一部位は、前記荷重支持面側から該荷重支持面を前記面直方向視視して前記連結補強部よりも外側に配置されていてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、第一部位は荷重支持面側から荷重支持面を面直方向視して連結補強部よりも外側に配置されているため、第一部位は張材に引っ張られて荷重支持面の中央側に変位しやすいとともに着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位しやすい。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体では、前記第一部位は、前記荷重支持面の面直方向を厚さ方向とする板状に形成されていてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、第一部位は荷重支持面の面直方向を厚さ方向とする板状に形成されているため、第一部位自体が荷重支持面に沿って変形しやすい。よって、第一部位は張材に引っ張られて、着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように、一層変位しやすい。
また、本発明に係る椅子用荷重支持体では、前記第一部位は、対をなすもう一方の前記第一部位側に向かうにしたがって、前記荷重支持面の面直方向の厚みが薄くなるように形成されていてもよい。
このように構成された椅子用荷重支持体では、第一部位は対をなすもう一方の第一部位側に向かうにしたがって面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。よって、第一部位において、もう一方の第一部位側(内縁側)では張材に引っ張られて荷重の入力方向の奥側に変位するとともに、反対側(外縁側)では内縁側の変位にともなって立ち上がる方向(荷重の入力方向の手前側)に変位しやすい。
また、本発明に係る椅子は、床面に設置される支持体と、該支持体に支持された座体及び背凭れと、を備え、前記座体及び前記背凭れの少なくとも一方は、上記のいずれか一に記載の椅子用荷重支持体で構成されていることを特徴とする。
このように構成された椅子では、座体及び背凭れの少なくとも一方は、上記のいずれか一に記載の椅子用荷重支持体で構成されているため、枠杆の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる。
本発明に係る椅子用荷重支持体及び椅子によれば、張材が取り付けられた環状体の弾性変形を許容しつつ、過剰な変位を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子を側方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を左右方向に沿って切断した鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体を前後方向に沿って切断した鉛直断面図であり、図4よりも座体の左右方向の外側で切断している。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る椅子について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る椅子を側方から見た斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る椅子を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。
図1及び図2に示すように、椅子100は、床面F上に設置される脚部1と、脚部1の上部に設置される不図示のボックス状の支基2と、支基2の上部に取り付けられた座受け部材3と、座受け部材3にスライド可能に支持され着座者が着座する座体(椅子用荷重支持体)4と、支基2から延び座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ7と、を備えている。
以下の説明において、便宜上、座体4に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」と称する。また、椅子100が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を「上下方向」と称する。また、椅子100の幅方向、つまり前後方向と直交する水平方向を「左右方向」と称する。また、図中において、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで浸みし、左方を矢印LHで示す。
脚部1は、キャスタ11A付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)を内蔵する脚柱12と、を有している。
脚柱12の下部を構成する外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。脚柱12の上部を構成する内筒14は、上端部に支基2を固定して支持するとともに、下部が外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。
支基2には、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ7の傾動調整機構が内蔵されている。
座受け部材3は、支基2の上部に取り付けられた4本のリンクアーム(不図示。以下同じ。)と、リンクアームどうしを連結する左右一対の固定フレーム31(図3に示す破線参照)と、を有している。
本実施形態では、脚部1、支基2及び座受け部材3が支持体30を構成している。
座体4は、座フレーム(環状体)40と、座フレーム40に張設され弾性変形可能な張材60と、を有している。張材60の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面60Uとされている。
図3は、椅子100の座体4を左右方向に沿って切断した鉛直断面図である。図4は、椅子100の座体4を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。図5は、椅子100の座体4を前後方向に沿って切断した鉛直断面図である。図5は、図4よりも座体4の左右方向の外側で切断した断面図である。図3から図5において、張材60の図示を省略している。
図3から図5に示すように、座フレーム40は、固定フレーム31に支持された座下枠40Dと、座下枠40Dの上面に固定された座上枠50Uと、を有している。座下枠40D及び座上枠50Uは、それぞれ環状に形成されている。
座下枠40Dは、一対の固定フレーム31にそれぞれスライド可能に設けられた第一座補強杆(連結補強部)41と、第一座補強杆41の両端部41Eどうしを連結する第二座補強杆(補強部)42と、を有している。第一座補強杆41と第二座補強杆42とは、例えば樹脂等で一体として形成され、所定の強度を有している。
図3に示すように、第一座補強杆41は、前後方向に沿って延びている。第一座補強杆41は、荷重支持面60U(図1参照。以下同じ。)と直交する面直方向に沿った断面において、下向きコ字状をなす形状をしている。換言すると、第一座補強杆41の下部には上向きに凹む凹部41Cが形成されている。凹部41C内に、固定フレーム31が配置されている。
第一座補強杆41の両端部41Eは、前後方向の中央側の部分よりも左右方向の幅が広く形成されている。第一座補強杆41の両端部41Eは、先端側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜している。
図4に示すように、第二座補強杆42は、左右方向に沿って延びている。第二座補強杆42は、面直方向に沿った断面(前後方向に沿った鉛直断面)において、前後方向に幅広な板状をなしている。
図3から図5に示すように、座上枠50Uは、左右方向に(荷重支持面60Uに沿って)離間して配置された一対の枠杆(第一部位)51と、枠杆51の両端部どうしを連結する連結杆(第二部位)52と、を有している。枠杆51と連結杆52とは、例えば樹脂等で一体として形成され、張材60(図1参照。以下同じ。)から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図3に示すように、枠杆51は、前後方向に沿って延びている。枠杆51は、面直方向に沿った断面(左右方向に沿った鉛直断面)において、荷重支持面60Uに沿うとともに左右方向に幅広な板状をなしている。
枠杆51は、内縁(左右方向の内側の端部)51J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。また、枠杆51の内縁51Jは、下方に向かって傾斜している。
枠杆51の外縁(左右方向の外側の端部)51Kには、内方に向かって凹む溝53が形成されている。溝53に、張材60の端部が巻き込まれている。
図4に示すように、連結杆52は、左右方向に沿って延びている。連結杆52は、面直方向に沿った断面(前後方向に沿った鉛直断面)において、前後方向に幅広な板状をなしている。
後側の連結杆52は、後方に向かうにしたがって、次第に下方に向かうように傾斜している。
後側の連結杆52は、内縁(前後方向の内側の端部)52J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。前側の連結杆52の内縁52Jには、水平面に沿って板状に延びる補強板部54が設けられている。
補強板部54は、左右方向の両端部がそれぞれ枠杆51に連結されている。このため、着座者の身体から入力される荷重により、枠杆51と連結杆52との間の境界領域を含む座上枠50Uの前部が、前方や下方に垂れ下がることが防止される。
補強板部54の上面には、弾性を有するクッション体(不図示。以下同じ。)を載置することができる。これにより、座上枠50Uに張設された張材60の前部は、クッション体に支持されて上方に付勢される。着座者は、太腿を張材60により柔軟に支持されて良好な座り心地を感じるとともに、大腿が連結杆52の内周縁と直接接触しないため連結杆52の硬さを感じて不快に感じることがない。
連結杆52の外縁(前後方向の外側の端部)52Kには、内方に向かって凹む溝53が形成されている。溝53に、張材60の端部が巻き込まれている。
連結杆52の内縁52J側の下部には、第二座補強杆42が設けられている。連結杆52の両端部は、それぞれ第二座補強杆42の端部と、螺子52Xにより螺合されている。
連結杆52の長さは、座下枠40Dの第二座補強杆42の長さよりも長い。これにより、連結杆52の端部に連結された枠杆51は、荷重支持面60U側から荷重支持面60Uを面直方向視して第二座補強杆42の端部に連結された第一座補強杆41よりも外側(左右方向の外側)に配置されている。
本実施形態では、連結杆52の端部、第二座補強杆42の端部及び螺子52Xが、枠杆51と第一座補強杆41とを連結する連結体5を構成している。第一座補強杆41の端部41Eが先端側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜していることで、枠杆51は第一座補強杆41よりも上方に配置されている。
また、連結杆52の端部は、左右方向の外側に向かうにしたがって次第に上方に向かって傾斜している。これにより、枠杆51は、連結杆52よりも上方に配置されている。
図1及び図2に示すように、背凭れ7は、背フレーム70と、背フレーム70に張設された張材90と、を有している。張材90の前面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面90Fとされている。
背フレーム70は、支基2に連結された背後枠70Bと、背後枠70Bの前方に設けられた背前枠80Fと、を有している。
背後枠70Bは、下辺部71と、側辺部72と、上辺部73と、を有している。下辺部71と側辺部72と上辺部73とは、例えばアルミ等の金属または所定の強度を有する樹脂等により一体に形成されている。
下辺部71は、支基2内の傾動調整機構に連結され、支基2の後部の左右両側から延びている。下辺部71は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜されている。また、各下辺部71には、側方に延びる肘掛け74が設けられている。
各下辺部71の上端部には、側辺部72が連結されている。各側辺部72は、上方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に向かって傾斜している。
側辺部72の下部は、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。側辺部72の上部は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。各側辺部72の上部どうしは、上辺部73で連結されている。
図6は、図2のA−A断面図である。図7は、図2のB−B断面図である。
図1、図2、図6及び図7に示すように、背前枠80Fは、背後枠70Bの側辺部72の上部に連結された上部腕部81と、側辺部72の下部に連結された下部腕部82と、左右方向に(荷重支持面60Uに沿って)離間して配置された一対の縦杆86と、一対の縦杆86の上端どうしを連結する上杆87と、を有している。上部腕部81、下部腕部82、縦杆86及び上杆87は、例えば樹脂等で一体として形成されている。縦杆86及び上杆87は、張材90から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図6に示すように、上部腕部81は、背後枠70Bの側辺部72の上部にボルト81Xにより固定されている。上部腕部81は、背後枠70Bの側辺部72から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びている。
図7に示すように、背後枠70Bの側辺部72の下部には、固定コマ83がボルト83Xで固定されている。下部腕部82は、固定コマ83を外嵌している。下部腕部82と固定コマ83とは、抜け止めピン84により固定されている。下部腕部82は、背後枠70Bの側辺部72から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びている。
図1に示すように、縦杆86は、上部で上部腕部81が連結されるとともに、下部で下部腕部82に連結されている。
図2に示すように、各縦杆86は、上下方向に沿って延びている。詳細には、縦杆86は、下方に向かうにしたがって次第に左右方向の内側に向かって傾斜している。一対の縦杆86の下端どうしは、互いに連結されている。
図1に示すように、縦杆86の下部86Aは、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。縦杆86の上部は86B、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。これにより、側面視において、下部86Aと上部86Bとの境界部86Cは、前方に突出する形状とされている。当該境界部86Cの後面には、下部腕部82が連結されている。
図6及び図7に示すように、縦杆86は、荷重支持面90F(図1参照)と直交する面直方向に沿った断面(左右方向に沿った水平断面)において、荷重支持面90Fにとともに左右方向に幅広な板状をなしている。
図7に示すように、縦杆86の下部では、内縁(左右方向の内側の端部)86J側に向かうにしたがって、面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。
縦杆86の外縁(左右方向の外側の端部)86Kには、内方に向かって凹む溝88が形成されている。溝88に、張材90の端部が巻き込まれている。
上部腕部81及び下部腕部82が前方に向かうにしたがって次第に左右方向の外側に延びていることで、縦杆86は側辺部72よりも左右方向の外側に配置されている。
次に、上記の椅子100の座体4に、着座者が着座した際の座体4の変形について説明する。
まず、着座者が座体4の荷重支持面60Uの左右方向(幅方向)の中央部における後部に着座する場合(以下、第一着座状態と称する。)について説明する。
荷重支持面60Uは弾性変形可能な張材60により構成されているため、着座者から作用する荷重により張材60は下方に沈むように弾性変形する。
張材60が張設された後側の連結杆52は後方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように傾斜しているため、当該連結杆52は下方へ弾性変形しやすい。ここで、連結杆52の下部には第二座補強杆材42が設けられているため、連結杆52の左右方向の中央部が下方へ過剰に下がってしまったり、中央部が折れ曲がってしまったりすることが抑制される。
また、後側の連結杆52の前端部における左右両側と、前側の連結杆52の後端部における左右両側とは、それぞれ第一座補強杆41で連結されている。このため、連結杆52よりも左右方向の外側に配置された左右の枠杆51は、連結杆52に拘束され、後部から徐々に上方に弾性変形する。
次に、着座者が座体4の荷重支持面60Uの左右方向(幅方向)の中央部且つ前後方向の中央部よりもやや前方に着座する場合(以下、第二着座状態と称する。)について説明する。
第二着座状態では、第一着座状態よりも着座位置が前方であるため、後側の連結杆52の下方へ弾性変形量は第一着座状態の場合よりも小さい。
しかし、張材60の面直方向に沿う断面視において板状をなす枠杆51は、面直方向に弾性変形した張材60に引っ張られることにより、着座者の身体側に立ち上がり、身体を側方から包み込むように弾性変形する。このとき、前後一対の連結杆52は、枠杆51の過剰な弾性変形を抑制する。
次に、着座者が背凭れ7に背中を当てた場合の背凭れ7の変形について説明する。
張材90から構成される背凭れ7の荷重支持面90Fに背中を当てた場合には、張材90に作用する面直方向の荷重は座体4の荷重支持面60Uに作用する荷重程大きくない。さらに、背中と当接するのは、側面視において前方に突出した境界部86C近傍である。これらのことから、縦杆86が張材90に引っ張られることにより、着座者の身体側への立ち上がり、身体を側方から包み込むように弾性変形する。つまり、縦杆86の上部どうしを連結する上杆87や縦杆86の下部どうしの連結部分等の部位の後方への弾性変形に起因することなく、縦杆86は弾性変形する。このとき、上杆87は、縦杆86の過剰な弾性変形を抑制している。
このように、本発明における支持部を構成する座体4の座上枠50Uにおける枠杆51、及び背凭れ7の背前枠80Fにおける縦杆86は、その断面形状や荷重支持面を構成する張材60,90の張力、座上枠50Uを構成する他の部位、及び背前枠80Fを構成する他の部位との係わり合いといった複合的な要因により、弾性変形が促進されるとともに、過剰な変形が抑制される。
このように構成された椅子100では、張材60は荷重支持面60Uの中央側で荷重の入力方向に柔軟に撓むとともに、対向配置された枠杆51は上記のように着座者から作用する荷重により、着座者の身体に追従するように弾性変形する。よって、枠杆51は張材60とともに着座者を包み込むように受け止めることができる。
また、枠杆51及び連結杆52のうち連結杆52にのみ剛性を高める第二座補強杆42が設けられているため、連結杆52を強固に補強することができる。よって、一対の枠杆51の間に配置された連結杆52により、枠杆51の過剰な変位や折れ曲がりを抑制することができる。
また、枠杆51は連結杆52よりも荷重の入力方向の手前側(上方)に配置されているため、枠杆51が着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位しやすい。
また、第一座補強杆41及び第二座補強杆42により環状に形成されているため、剛性が高められ、枠杆を安定的に支持することができる。
また、枠杆51は第一座補強杆41と荷重支持面60Uの面直方向に離間して配置されているため、枠杆51は当該面直方向の距離に対応して十分に弾性変形することができる。
また、枠杆51は荷重支持面60U側から荷重支持面60Uを面直方向視して第一座補強杆41よりも外側に配置されているため、枠杆51は張材60に引っ張られて荷重支持面60Uの中央側に変位しやすいとともに着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように変位しやすい。
また、枠杆51は荷重支持面60Uに沿う板状に形成されているため、枠杆51自体が荷重支持面60Uに沿って変形しやすい。よって、枠杆51は張材60に引っ張られて、着座者の身体側に立ち上がり身体を側方から包み込むように、一層変位しやすい。
また、枠杆51は内縁側に向かうにしたがって面直方向の厚みが薄くなるように形成されている。よって、枠杆51において、内縁側では張材60に引っ張られて荷重の入力方向の奥側(下方)に変位するとともに、外縁側では内縁側の変位にともなって立ち上がる方向(荷重の入力方向の手前側、上方)に変位しやすい。
また、第二座補強杆42は連結杆52とは別体として構成されているため、補強部と環状体とを一体として成形する場合には形状が複雑になったり体積が大きくなったりすることにより成形不良になる可能性があるが、本発明では、第二座補強杆42を連結杆52に螺子52Xにより連結させればよいため、容易に製造することができる。
また、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、座体4が本発明にかかる椅子用荷重支持体で構成されているが、本発明はこれに限られず、背凭れが本発明にかかる椅子用荷重支持体で構成されていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、第二部位と補強部とが別体として構成されているが、本発明はこれに限られず、第二部位と補強部とが一体として構成されていてもよい。この場合は、一体とされた第二部位及び補強部の部材の面直方向の厚みを大きくすることで構成される。よって、第二部位の延在方向(長手方向)の広範囲にわたって容易に補強することができる。
1…脚部
2…支基
3…座受け部材
4…座体(椅子用荷重支持体)
5…連結体
7…背凭れ
30…支持構造体
40…座フレーム(環状体)
40D…座下枠
41…第一座補強杆(連結補強部)
42…第二座補強杆(補強部)
50U…座上枠
51…枠杆(第一部位)
52…連結杆(第二部位)
60…張材
60U…荷重支持面
70…背フレーム
70B…背後枠
71…下辺部
72…側辺部
73…上辺部
80F…背前枠
81…上部腕部
82…下部腕部
86…縦杆
87…上杆
90…張材
100…椅子

Claims (10)

  1. 着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、
    該張材の周囲に環状に配置されて、該張材が取り付けられた環状体と、を備え、
    前記環状体は、
    前記荷重支持面に沿って離間して配置され、前記張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の第一部位と、
    該環状体の延在方向における前記一対の第一部位の間に配置された第二部位と、を有し、
    前記第二部位には、剛性を高める補強部が設けられ、
    前記補強部の延在方向と前記第二部位の延在方向とは、同じであり、
    前記補強部は、前記第二部位における前記着座者から荷重の入力方向に対して奥側の部分に配置され
    前記補強部と前記第二部位とは、前記荷重支持面の面直方向に一体として構成されていることを特徴とする椅子用荷重支持体。
  2. 着座者の荷重を受ける荷重支持面が形成された張材と、
    該張材の周囲に環状に配置されて、該張材が取り付けられた環状体と、を備え、
    前記環状体は、
    前記荷重支持面に沿って離間して配置され、前記張材から作用する力に応じて弾性変形可能な一対の第一部位と、
    該環状体の延在方向における前記一対の第一部位の間に配置された第二部位と、を有し、
    前記第二部位には、剛性を高める補強部が設けられ、
    前記第二部位が前記第一部位側の端部側に向かうにしたがって次第に前記着座者からの荷重の入力方向の手前側に傾斜することによって、前記第一部位は前記第二部位よりも前記着座者からの荷重の入力方向の手前側に配置されていることを特徴とする椅子用荷重支持体。
  3. 前記着座者からの荷重の入力方向に対して、前記第一部位は前記第二部位よりも手前側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子用荷重支持体。
  4. 前記補強部と前記第二部位とは、前記荷重支持面の面直方向に一体として構成されていることを特徴とする請求項に記載の椅子用荷重支持体。
  5. 前記補強部は、前記第二部位とは別体として構成されていることを特徴とする請求項に記載の椅子用荷重支持体。
  6. 前記補強部は一対で構成され、
    前記環状体は、
    一対の前記補強部の両端どうしを連結し、前記第一部位と前記荷重支持面の面直方向に離間して配置された連結補強部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持体。
  7. 前記第一部位は、前記荷重支持面側から該荷重支持面を面直方向視して前記連結補強部よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の椅子用荷重支持体。
  8. 前記第一部位は、前記荷重支持面の面直方向を厚さ方向とする板状に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持体。
  9. 前記第一部位は、対をなすもう一方の前記第一部位側に向かうにしたがって、前記荷重支持面の面直方向の厚みが薄くなるように形成されている請求項1から8のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持体。
  10. 床面に設置される支持体と、
    該支持体に支持された座体及び背凭れと、を備え、
    前記座体及び前記背凭れの少なくとも一方は、請求項1から9のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持体で構成されていることを特徴とする椅子。
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