JP2014097149A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子における背の高い背もたれ2を上下2つの部材を連結した構成とするときの強度を大きくする。
【解決手段】椅子の背もたれ2は腰部アウター部材11と、腰部アウター部材11の前面に重なるように配置された背板12と、腰アウター部材11の前面上部と背板12の背面下部との重なり部に介挿される補強部材21とにより構成され、腰部アウター部材11と背板12とは補強部材21とそれぞれ連結固定されている
【選択図】図7

Description

本願発明は、事務用または役員用などの椅子の背もたれの構成に関するものである。
椅子において、背もたれを、アウター部材とインナー部材とを備えた構成にしてインナー部材をアウター部材に取付け、インナー部材の前面にクッション体を張ることが行われている。
その従来例として、例えば、特許文献1では、着座した人の腰を包むように平面視で前向き凹状に形成された腰部アウター部材とこの腰部アウター部材の前面に取付けられた背もたれ用インナー部材とを備え、背もたれ用インナー部材のうち腰部アウター部材から上方に露出した部分の背面には背カバー(背アウター部材)を取付け、背もたれ用インナー部材の前面にクッション体を取付けることが開示されている。
特開2002−102009号公報
ところで、特許文献1では、腰部アウター部材の前面上部に上向き鉤型係合爪が左右中央部の1カ所とそれより下方の左右両側の2カ所に形成されている一方、背もたれ用インナー部材の下部で腰部アウター部材と重なる部分の背面には、腰部アウター部材の上記3箇所の上向き鉤型係合爪にそれぞれ上方から嵌め入れる下向き鉤型係合爪が形成されている。また、腰部アウター部材の上端縁と背もたれ用インナー部材との間には上向きに開口した隙間が空いており、この隙間に背カバーの下端に形成された段違い部を差し込み、背カバーの左右両端寄り部位に形成された前向き膨出部が背もたれ用インナー部材の受け爪に嵌まるように構成されている。
背もたれに着座した人が背もたれに寄り掛かった場合に座受体等に設けられたばね手段に抗して背もたれが後傾するようなロッキング椅子では、背もたれには後傾方向の荷重が作用する。特に役員用の椅子等のように背もたれの高さ寸法が大きいものでは、背もたれ用インナー部材の上部側により大きな後傾力が作用するため、腰部アウター部材と背もたれ用インナー部材の上記取付け部(上向き鉤型係合爪と下向き鉤型係合爪との係合箇所)が大きな外力に耐えるようにするには、その部分の強度を高く設定する必要があり、そうすると、上記取付け部の形状(特に背もたれの厚さ方向の寸法)が大きくなってしまい。椅子のデザイン上あまり好ましくなくなる。なお、ロッキング(後傾動)しない椅子であっても、人が背もたれに寄り掛かる場合に、腰部アウター部材と背もたれ用インナー部材の上記取付け部の強度を大きくしなければならないことは同様である。
また、背もたれ用インナー部材と腰部アウター部材とを剛性の高い合成樹脂やアルミなどのダイキャストにより一体的に形成するとすれば、その形成のための金型が大きくなり、製造コストが大幅に高くなると共に、デザインの変更が困難になるという問題があった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、背もたれ用インナー部材(背板)と腰部アウター部材との連結箇所の強度を大きくすることができると共に、背もたれ全体の厚さをなるべく薄くした状態で、デザインの優れている椅子を提供することを目的とするものである。また、本願では多くの改良点を開示しており、これらの改良点を提供することも目的と成り得る。
本願発明は各請求項の構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は上位概念を成すものであり、座と、背もたれとが備えられ、前記背もたれは腰部アウター部材と、該腰部アウター部材の前面に重なるように配置された背板と、前記腰アウター部材の前面上部と前記背板の背面下部との重なり部に介挿される補強部材とにより構成され、前記腰部アウター部材と前記背板とは前記補強部材とそれぞれ連結固定されているものである。
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、請求項1において、前記補強部材は椅子の左右方向に延びた帯び状に形成されているものである。
請求項3の発明は請求項2を具体化したもので、前記座または背もたれの下部には、左右両側にループ状肘フレームが取付けられ、前記背もたれの左右両側端と前記補強部材の左右両端部とが前記各ループ状肘フレームに固着されているものである。
請求項4の発明は請求項1乃至3のいずれかの椅子を好適に具体化したもので、前記腰部アウター部材と前記背板との両背面が実質的に同一面に並び、少なくとも前記背板の前面側にクッション体を有し、前記クッション体の前面と前記腰部アウター部材及び前記背板の背面部を袋状の表装体にて一体的に覆ったものである。
本願発明は、背もたれは腰部アウター部材と、該腰部アウター部材の前面に重なるように配置された背板と、前記腰アウター部材の前面上部と前記背板の背面下部との重なり部に介挿される補強部材とにより構成されている。したがって、特にロッキング椅子に適用しても、背もたれの強度を高めることができる。そして、前記腰部アウター部材と前記背板とは前記補強部材とそれぞれ連結固定されるので、連結作業も簡単となる。
請求項2の発明によれば、補強部材は椅子の左右方向に延びた帯び状に形成されているものであるから、補強部材を板状に形成すれば、従来の、腰部アウター部材及び背板にそれぞれ形成された係合爪どうしの係合に比べて、腰部アウター部材と背板との連結部分の厚さを薄くできるものでありながら、連結部の強度(背板への後傾方向の抵抗力)を大きくすることができる。
請求項3の発明によれば、座または背もたれの下部には、左右両側にループ状肘フレームが取付けられ、前記背もたれの左右両側端と前記補強部材の左右両端部とが前記各ループ状肘フレームに固着されているものである。したがって、ループ状肘フレームの取付け箇所が複数箇所となって、取付け強度を高めることができる。
本願の請求項4の発明では、腰部アウター部材と前記背板との両背面が実質的に同一面に並び、少なくとも前記背板の前面側にクッション体を有し、前記クッション体の前面と前記腰部アウター部材及び前記背板の背面部を袋状の表装体にて一体的に覆ったものである。従来の背もたれがアウター部材とインナー部材とクッション体のような3枚構成に比べて、部材数を少なくすることができるものでありながら、シャープなデザインの椅子を提供することができる。
(A)は第1実施形態に係る椅子の正面図、(B)は右側面図、(C)は平面図である。 椅子全体の右側下方からの斜視図である。 椅子の脚部及びクッション体を除去した右側下方からの斜視図である。 支持機構部、腰部アウター部材、補強部材及び背板の分解斜視図である。 支持機構部、ループ状肘と半割り状態の腰部アウター部材及び背板の斜視図である。 支持機構部及び腰部アウター部材及び背板を前下方から見た斜視図である。 支持機構部と半割り状態の腰部アウター部材及び背板の一部断面側面図である。 支持機構部と、半割り状態の座及と腰部アウター部材及び背板等を示す上方から見た斜視図である。 (A)は半割り状態で示す背板の第2実施形態の前面図、(B)は同じく背面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図8に示す第1実施形態から説明する。以下の説明では方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、この前後左右の文言は着座した人を基準にしている。正面視方向は着座した人と対峙した方向であり、従って、正面視での左右と着座した人から見た左右とは逆になる。
[椅子の概略]
まず、椅子の概要を、主として図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態は事務用等に多用されている回転椅子に適用しており、図1に示すように、椅子は、座1及び背もたれ2と、脚3とを備えている。
脚3は、脚柱としてのガスシリンダ4と、これを支えて放射状に延びる複数本の枝杆5とを備えており、各枝杆5の先端にはキャスタ6を取付けている。従って、本実施形態は座1及び背もたれ2の高さ調節できる回転椅子に適用されている。
ガスシリンダ4の上端には、座受け部材の一例としてのベース7が固定されている。例えば図1、図2 及び図8に示すように、ベース7の上に金属板製の中間金具(座受け金具)8が配置されており、この中間金具8に樹脂製の座アウター部材9が取り付けられている。
座1は、樹脂製の座アウター部材9とその上面に重ね配置した座クッション材10とを有しており、座クッション材10はクロス等の表皮材で上から覆われている。
図1及び図2に示すように、背もたれ2は樹脂製の腰部アウター部材11と、同じく樹脂製の背板12と、図示しない背クッション体が前面に張り付けられ、その後、後に詳述するように、袋状の表装体13にてすっぽり覆われている。また、座1の左右両側にはループ状の肘14が設けられている。
本実施形態では、ロッキング椅子(背もたれが後傾動する椅子)に適用されているが、ロッキングしない椅子に適用しても良いことはいうまでもない。
[支持機構部の概略]
本実施形態では、例えば図4、図6、図8に示すように、ベース7には背支持フレーム15が後傾動自在に連結されていると共に、背支持フレーム15に背もたれ2が取り付けられている。背支持フレーム15は樹脂製又はアルミダイキャスト製であり、図6や図8に示すように、ベース7の後ろにおいて左右方向に広がる基部15aと、基部15aの左右両側部からベース7の外側位置で前向きに延びるアーム部15bとを有しており、左右アーム部15bの前端部が左右横長の第1軸16(図6参照)でベース7に連結されている。従って、背もたれ2は第1軸16の軸心回りに傾動する。
背支持フレーム15における左右アーム部15bの前部は左右内側に入り込んだクランク部(不図示)になっており、クランク部の基端部に第1軸16が貫通している。また、左右クランク部の前端は、不図示の弾力調節ユニットのロッキングバネを押圧するための押圧部の一例として左右横長の押動軸(不図示)で一体に繋がっている。
既述のように、背支持フレーム15は第1軸16を中心にして後傾動する。そこで、ベース7の内部に弾力調節ユニットを設けて、背支持フレーム15の後傾動に抵抗を付与している。なお、上記弾力調節ユニット及びロック用ガスシリンダは本願発明の主たる構成ではないので、詳細な説明は省略する。弾力調節ユニットは、ロッキングに対する抵抗の大きさを段階的または無段階に調節するためのものであり、ロック用ガスシリンダは背もたれ2を任意の後傾角度に保持し、またはロック解除するためのロック装置である。
本実施形態の椅子は、背もたれ2の後傾に連動して座1が後退しつつ後傾するシンクロタイプの椅子であり、中間金具8の前部を弾力調節ユニットの前部に後退動可能に連結し、中間金具8の後部は、背支持フレーム15に上向き突設したブラケット部20に左右横長の第2軸(不図示)で連結されている。また、中間金具8の前部は上向き移動不能に保持され、且つベース7に対して前後摺動可能に設けられている。このため、座1の前部を上に持ち上げても中間金具8がベース7から外れることはない。
記述したように、背もたれ2は腰部アウター部材11と背板12と帯状の補強部材21とを有しており、腰部アウター部材11は側面視略L字状に湾曲したシェル体である。腰部アウター部材11の下端は前向きに突出する連結部17が一体的に形成され、この連結部17には前向きに突出する係合部17aが左右一対設けられ、この一対の係合部17aが背支持フレーム15の後部下面の凹型被係合部15cに嵌まり、左右及び前後方向の位置決めがなされる。連結部17のボルト装着部17bと背支持フレーム15の後部のボルト装着部15dとをボルト(不図示)止めする(図4〜図8参照)。但し、図5、図7、図8では、腰部アウター部材11の左半分のみ示されている。
[腰部アウター部材及び背板とその連結構造]
腰部アウター部材11の上部前面には、上下方向寸法H1の帯状の補強部材21が上下方向にずれないように嵌まる凹所22(上下方向寸法H1)を左右両側に伸びるように形成する(図5参照)。また、腰部アウター部材11の前面には、凹所22の下端側に複数(実施形態では、左右に2つ)の爪22aが突設されており(図4、図5参照)、これにより凹所22に嵌まった補強部材21の脱落を防止することができる。
補強部材21の左右両側端部は一旦後側に屈曲させた屈曲部21aを形成したのち、屈曲部21aの後端から端部21bを左右両側外側に延出する(図4参照)。腰部アウター部材11の凹所22より左右両側外側には、補強部材21の屈曲部21a及び端部21bが前方から添え配置できるように、屈曲部23a及び端部23bが同様に形成されている(図4参照)。
補強部材21の左右中央部位には、左右一対の雌ねじ部24が形成されており、背板12に形成されているねじ取付け穴25を介して背板12の前面側からねじ26にて補強部材21を連結固定する(図4参照)。他方、腰部アウター部材11における両端部23bに形成されているねじ取付け穴27を介して腰部アウター部材11の後面側からねじ28にて補強部材21を連結固定する(図2、図4、図5参照)。これらにより、前側の背板12と後側の腰部アウター部材11との前後重なり部に補強部材21が間に介挿されて強固に連結固定される。
また、背板12の下端に形成された前向き突条部29が腰部アウター部材11の下部寄り部位の前面に形成された段部30に載置される。一方、補強部材21より上方位置の背板12の背面(後面)側に形成された段部31には、下向き開口した位置決め穴32が複数穿設されている(図7参照)。腰部アウター部材11の上端には、上記各位置決め穴32に嵌まる上向き突起33(実施形態では計5箇所)が一体的に形成される(図4、図7等参照)。これらの嵌め合いにより、腰部アウター部材11と背板12とが位置ずれすることなくしっかりと連結固定され、さらに、腰部アウター部材11及び背板12の両背面が実質的に同一面に揃うように連結することができる(図2、図7等参照)。
ループ状の肘14は、アルミダイキャスト製でループ状肘フレーム40と、上カバー体41と、前カバー体42とを備えている。上カバー体41は、ループ状肘フレーム40の上面とそれに対応する内側面とを覆うように断面L型に形成されており、前カバー体42は、ループ状肘フレーム40の前面とそれに対応する内側面を覆うように断面L型に形成されている。上カバー体41及び前カバー体42はそれぞれ合成樹脂製であり、ループ状肘フレーム40に対して着脱可能に取付けられる。
ループ状肘フレーム40の下部には内向きに突出する連結筒部45が設けられる。背支持フレーム15のアーム部15aの外側面に設けられた三角状穴を有する連結基部44に継ぎ足す同じく三角状の補足部46を介して連結筒部45が嵌合し、補足部46に連結筒部45が嵌合した状態で両者をネジ止めすることで、背支持フレーム15の左右両側に肘14が立設される(図4、図5、図8参照)。なお、連結基部44または連結筒部45に補足軸部46が一体的に形成されても良いし、筒部と軸部の関係が図示の実施形態と逆であっても良い。
補強部材21の左右両側の端部21bは、補強部材21が背板12に取付けられた状態では、当該背板12の左右両側の翼部34の先端部まで伸びるように形成されて翼部34の背面に沿う。そして、上記立設された肘14における上カバー体41を取り外した状態のループ状肘フレーム40の内側面に補強部材21の端部21bを当接させる。次いで、翼部34の先端部などに設けられたネジ取付け穴36及び補強部材21の端部21bの貫通穴37を介してねじを挿通させ、そのねじをループ状肘フレーム40の雌ねじ部43に締着することで、ループ状肘フレーム40と補強部材21の端部21bと背板12の翼部34の先端部との三者を共締めする。これらの取付けにより、肘14が背もたれ2に対して下部と後部とに固定されるので、下部だけの連結よりも肘14は一層強固に連結固定されることになる。また、図4、図5及び図6に示すように、腰アウター部材11の左右両側の凹湾曲した端面に上下複数箇所の係合凹所38が形成され、ループ状肘フレーム40の後部湾曲縦辺の外面に上下複数箇所の係合突起39が設けられている。腰アウター部材11の左右両側の凹湾曲した端面にループ状肘フレーム40の後部湾曲縦辺の外面を当接させると、各係合凹所38と係合突起39とが互いに嵌まり係合して位置ずれしない。なお、係合突起が腰部アウター部材11に、係合凹所38がループ状肘フレーム40に各々設けられていても良い。
翼部34と補強部材21の端部21b及びネジ止め部は、ループ状肘フレーム40に装着した上カバー体41の後部内側面にて隠される(図3、図8参照)。したがって、外観上、背もたれ2とループ状の肘14との一体感がより一層向上する。
なお、ロッキング椅子でない場合には、ベース7または座受体の外側面に三角状穴を有する連結基部44を設ければ良い。
第1実施形態では、翼部34は背板12に一体的に形成されていた。第2実施形態(図9(A),図9(B)参照)では、背板12は縦長の本体部12aの左右両側に別体で形成された翼部34を連結したものである。したがって、請求項にいう背板とは、本体部12aと翼部34とを含む概念である。なお、図9(A),図9(B)では本体部12aが半割り状態で示されている。
より詳細に説明すると、翼部34の傾斜状内則面34aが、本体部12aの側面下部の傾斜面12bとがぴったり合わさる。そして、傾斜状内則面34aに突出する複数の突起34bが傾斜面12bの対応する箇所に形成されている凹係合部12cに嵌まり係合する。翼部34の先端部には、第1実施形態と同様に、ネジ取付け穴36が設けられている。第2実施形態の本体部12aの背面には、補強部材21が嵌まる凹所22aが形成されており、腰部アウター部材11における凹所22と共に補強部材21を取り囲む。
第2実施形態では、腰部アウター部材11の凹所22に補強部材21を固定し、次いで左右の翼部34を補強部材21の前面の左右両側端部にネジ止めする。その後、左右の翼部34の間に縦長の本体部12aを上方から落としこむと、翼部34の傾斜状内則面34aと、本体部12aの傾斜面12bとがぴったり合わさると共に、各突起34bと凹係合部12cどうしが嵌合する。この状態で、本体部12aの前面からネジ取付け穴25を介して補強部材21にねじ止めすることで、背もたれ2の組立ができる。
[表装体の装着構成]
上記腰部アウター部材11と背板12とが連結された状態で、少なくとも背板12の前面全体にわたって、ラバーフォーム等のクッション体(不図示)を張設する。しかる後、合成皮革製、天然皮革製、布製等からなる袋状の表装体13にて、クッション体の前面と腰部アウター部材11及び背板12の背面部を一体的に覆う(図1、図2、図3、図7、図8の二点鎖線参照)。その場合、本実施形態では背もたれ2の背面側の左右方向中央に縦方向に長い分離縁を設け、この上下に長い分離縁部にファスナを設けて、袋状の表装体13の下端から開くことができるようにして、表装体13の装着及び取り外し作業が容易になるようにしている。
また、表装体13の背面側の下端部は、例えば図2に示すように、腰部アウター部材11を覆った後、当該腰部アウター部材11の左右両側縁に沿う湾曲線部13aと、背板12の翼部34とループ状の肘14の後縁及び上面の隙間に嵌まる線部13bを有する。図7及び図8に示すように、例えば表装体13の前面側の下端部は、背板12の翼部34前面基部とループ状肘フレーム40の後側内面との隙間に嵌まる線部13cと、クッション体の前面下端を包んだ後に、背板12の下端に形成された前向き突条部29と腰部アウター部材11の段部30との間に形成される溝35に沿って嵌め入れられる横線状の線部13dとを有する。各線部13a〜13dでは、表装体13のしわを延ばした状態で、タッカーなどにより打ち込むステープルで固定しても良いし、接着剤等で貼着しても良い。
[まとめ]
既述のとおり、本願発明は、背もたれ2は腰部アウター部材11と、該腰部アウター部材11の前面に重なるように配置された背板12と、腰アウター部材の前面上部と背板12の背面下部との重なり部に介挿される補強部材21とにより構成されている。したがって、特にロッキング椅子に適用しても、背もたれ2の強度を高めることができる。そして、腰部アウター部材11と背板12とは補強部材21とそれぞれ連結固定されるので、連結作業も簡単となる。
請求項2の発明によれば、補強部材21は椅子の左右方向に延びた帯び状に形成されているものであるから、補強部材21を板状に形成すれば、従来の、腰部アウター部材及び背板にそれぞれ形成された係合爪どうしの係合に比べて、腰部アウター部材11と背板12との連結部分の厚さを薄くできるものでありながら、連結部の強度(背板への後傾方向の抵抗力)を大きくすることができる。
請求項3の発明によれば、座1または背もたれ2の下部には、左右両側にループ状肘フレーム40が取付けられ、背もたれ2の左右両側端と補強部材21の左右両端部とが各ループ状肘フレーム40に固着されているものである。したがって、ループ状肘フレーム40の取付け箇所が複数箇所となって、取付け強度を高めることができる。
本願の請求項4の発明では、腰部アウター部材11と背板12との両背面が実質的に同一面に並び、少なくとも背板12の前面側にクッション体を有し、クッション体の前面と腰部アウター部材11及び背板12の背面部を袋状の表装体13にて一体的に覆ったものである。従来の背もたれがアウター部材とインナー部材とクッション体のような3枚構成に比べて、部材数を少なくすることができるものでありながら、シャープなデザインの椅子を提供することができる。
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、適用対象は移動自在な回転椅子には限らず、劇場用椅子のような固定式の椅子にも適用できる。ベース等の構成部材は必要に応じて各種の形態を採用できる。
本願発明は椅子に具体化することができる。従って、産業上利用できる。
1 座
2 背もたれ
11 腰部アウター部材
12 背板
13 表装体
14 肘
15 背支持フレーム
21 補強部材
40 ループ状肘フレーム
41 上カバー体

Claims (4)

  1. 座と、背もたれとが備えられ、
    前記背もたれは腰部アウター部材と、該腰部アウター部材の前面に重なるように配置された背板と、前記腰アウター部材の前面上部と前記背板の背面下部との重なり部に介挿される補強部材とにより構成され、
    前記腰部アウター部材と前記背板とは前記補強部材とそれぞれ連結固定されている椅子。
  2. 前記補強部材は椅子の左右方向に延びた帯び状に形成されている、請求項1に記載した椅子。
  3. 前記座または背もたれの下部には、左右両側にループ状肘フレームが取付けられ、前記背もたれの左右両側端と前記補強部材の左右両端部とが前記各ループ状肘フレームに固着されている、請求項2に記載した椅子。
  4. 前記腰部アウター部材と前記背板との両背面が実質的に同一面に並び、少なくとも前記背板の前面側にクッション体を有し、前記クッション体の前面と前記腰部アウター部材及び前記背板の背面部を袋状の表装体にて一体的に覆った、
    請求項1乃至3のいずれかに記載した椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019118440A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 株式会社オカムラ 椅子

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