JP6715731B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、上方を向く座面を有する座と、座を支持する支持構造体とを備えた椅子に関するものである。
この種の椅子として、着座者の荷重を受ける座が、座の下面側において支持構造体の座フレームにボルト締結等によって結合されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような椅子においては、座の組付け時に組み付け作業者が座の下方に屈み込んで、支持構造体に対する座の結合作業を行わなければならないため、組付け作業者に困難な組付け作業を強いることになる。
座の組付け作業性を改善した椅子として、支持構造体に対する座の結合作業を座の椅子幅方向外側から行えるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の椅子は、座と背凭れを支持する支持構造体の上部に、座支持部材である座支持ブラケットが設けられ、その座支持ブラケットが座の椅子幅方向外側の端面に、椅子幅方向外側からボルト締結されるようになっている。座の椅子幅方向外側の端面には、椅子幅方向外側と上方に開口する溝が形成されており、座に対する座支持ブラケットのボルト締結時に、その溝に座支持ブラケットが嵌合されるようになっている。特許文献2に記載の椅子においては、座の椅子幅方向外側の溝に座支持ブラケットを嵌合し、その状態において、組み付け作業者が座の椅子幅方向外側から座支持ブラケットを座にボルト締結することができる。
実公昭62−000517号公報 特許第4594849号公報
しかしながら、特許文献2に記載の椅子においては、座支持ブラケットを座の椅子幅方向外側から座に対して締結固定できるようになるものの、座支持ブラケットを座に締結する際には、組付け作業者が、座面が上を向くように座を座支持ブラケットに位置決めした状態のまま座を手で支えなければならない。このため、特許文献2に記載の椅子においては、座に対する座支持ブラケット(座支持部材)の締結作業が難しく、組付け作業性のさらなる改善が望まれている。
そこで本発明は、支持構造体に対する座の組付け作業性を向上させることができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明に係る椅子は、上方を向いて着座者の荷重を受ける座面を有する座と、前記座を支持する支持構造体と、を備え、前記支持構造体は、前記座の椅子幅方向外側領域に結合される座支持部材を有し、前記座は、椅子幅方向外側領域に、椅子幅方向外側に向かって開口し前記座支持部材が嵌合される凹部を有し、前記凹部には、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の下方変位を前記座支持部材によって規制される下方変位規制部が設けられ、前記凹部は、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、下面が前記座支持部材の上面と当接可能な天井壁を有し、前記座支持部材は、前記座の椅子幅方向外側の端面に略沿って起立するベース壁と、前記ベース壁の下側の辺から椅子幅方向内側に向かって延出する内向きフランジと、を備え、前記凹部には、前記座支持部材の前記内向きフランジが挿入される挿入溝が形成され、前記下方変位規制部は、前記凹部の前記天井壁の下面と、前記挿入溝の下方側に向く面と、によって構成されていることを特徴とする。
上記の構成により、座面を上方に向けた姿勢の座を座支持部材に取り付ける場合には、座の椅子幅方向外側領域の凹部に座支持部材を嵌合することにより、凹部の下方変位規制部が座支持部材に当接して座の下方変位を規制されることになる。組付け作業者は、この状態のまま座の椅子幅方向外側位置において、座支持部材の位置を目視確認しつつ座支持部材を座に対して結合することができる。
また、この場合、座面を上方に向けた姿勢の座を座支持部材に取り付けるときには、座支持部材の内向きフランジを凹部内の挿入溝に挿入することにより、座の下方変位を容易に規制することができる。
前記凹部には、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の椅子後方側への変位を前記座支持部材によって規制される後方変位規制部が設けられるようにしても良い。
この場合、座面を上方に向けた姿勢の座を座支持部材に取り付ける場合には、座の椅子幅方向外側領域の凹部に座支持部材を嵌合することにより、凹部の下方変位規制部が座支持部材に当接して座の下方変位を規制されるとともに、凹部の後方変位規制部が座支持部材に当接して座の後方側への変位を規制されることになる。このため、組付け作業者は、座の下方変位規制部と後方変位規制部を座支持部材に当接させることにより、座支持部材を座に位置決めしてより容易に結合することができる。
前記凹部は、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、前記天井壁の椅子前方側に連設されて前記座支持部材の椅子前方側の端部と当接可能な端部壁を有し、前記端部壁が前記後方変位規制部を構成するようにしても良い。
この場合、座の下方変位規制部と後方変位規制部とが、座の椅子幅方向外側領域で相互に連続する天井壁と端部壁とによって構成されるため、下方変位規制部と後方変位規制部とを堅牢な構造とすることができる。
前記凹部は、前記端部壁に連設されて、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、前記座支持部材の下面と当接可能な底部壁を有し、前記凹部は、前記底部壁と前記天井壁の離間幅が前記端部壁の側に向かって狭まる側面視形状とされており、前記座支持部材は、前記凹部の側面視形状と略合致する側面視形状の嵌合部を有する構成であっても良い。
この場合、座を支持構造体に組み付けるときには、座支持部材が凹部の端部壁に近接するように、座の凹部に座支持部材が挿入されることにより、凹部の天井壁と底部壁に対する座支持部材の離間幅が次第に狭まる。これにより、座支持部材を凹部内の適正な嵌合位置に誘導することが可能になる。また、座を支持構造体から取り外す場合には、座に対する座支持部材の結合を解除した後に、座支持部材が凹部の端部壁から離反するように、座の凹部から座支持部材が引き出されることにより、凹部の天井壁と底部壁に対する座支持部材の離間幅が次第に拡がる。これにより、座の天井壁と底部壁が座支持部材から次第に離間し、座を座支持部材から容易に取り外すことが可能になる。
前記座支持部材は、前記支持構造体の本体部に対し、前記座の椅子幅方向に沿う軸線回りに回動可能に支持されているとともに、前記後方変位規制部との当接部が椅子前方を向く第1の姿勢位置と、前記後方変位規制部との当接部が上方を向く第2の姿勢位置において回動規制されるようにしても良い。
この場合、座支持部材が第1の姿勢位置にあるときには、座の凹部内の下方変位規制部が座支持部材に当接することにより、座の下方変位が規制されることになる。また、座支持部材が第2の姿勢位置にあるときには、座の凹部内の後方変位規制部が座支持部材に当接することにより、座の下方変位が規制されることになる。したがって、座支持部材が第1の姿勢位置と第2の姿勢位置のいずれの位置にあるときにも、座を座支持部材に対して容易に組み付けることが可能になる。
前記座支持部材は、前記ベース壁から椅子幅方向内側に略L字状に屈曲する屈曲壁を備え、前記凹部は、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の後方側で前記屈曲壁の前面が当接する当接面を有し、前記当接面は、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の椅子後方側への変位を規制される後方変位規制部を構成するようにしても良い。
この場合、座面を上方に向けた姿勢の座を座支持部材に取り付けるときには、座支持部材の屈曲壁の前面が凹部内の当接面に当接することにより、座の後方変位が規制されることになる。
本発明によれば、座の椅子幅方向外側領域の凹部に座支持部材が嵌合されることにより、凹部の下方変位規制部が座支持部材に当接して座の下方変位が規制されるため、組付け作業者が座を大きな力で支えることなく、座支持部材の位置を椅子幅方向外側から目視確認しつつ、座支持部材を座に容易に結合することができる。したがって、本発明によれば、支持構造体に対する座の組付け作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る椅子の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の側面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の図3のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子を図3のV−V線に沿って一部を破断した部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の図3のV−V線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の模式的な側面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の模式的な側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る椅子10は、競技場や劇場、講堂等に設置される椅子である。なお、以下の椅子10の説明において、前後、左右、上下の各呼称は、特別に断らない限り、着座者が椅子10に正規姿勢で着座したときにおける着座者を中心とした向きと合致する向きを意味するものとする。
なお、図面の適所には、着座者を中心とした上方、前方、左側方を指す矢印UP,FR,LHが記されている。
図1は、競技場の段床等の床面1に設置された本実施形態に係る椅子10を前側左斜め上方から見た図であり、図2は、椅子10を分解して前側左斜め上方から見た図である。図3は、椅子10を左側方から見た図である。また、図4は、椅子10の図3のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は、図3のV−V線に沿って一部を破断した椅子10を前側左斜め上方から見た図である。図6は、椅子10の図3のV−V線に沿う断面図である。
本実施形態の場合、椅子10は、図1に示すように、複数個が組になって横並びに配置されている。組をなす複数の椅子10は、矩形状の断面形状が左右方向に延出する金属製の梁部材2に支持固定されている。梁部材2は、複数の支柱3を介して床面1に固定設置されている。梁部材2と複数の支柱3は、複数個の椅子10を床面1に設置する設置ベースを構成している。
椅子10は、着座者の背部及び腰部を支持する背凭れ11と、着座者の臀部及び腿部を支持する座12と、背凭れ11と座12を椅子幅方向両側において支持する一対の支持構造体20と、を備えている。各支持構造体20は、梁部材2に固定設置された側部フレーム13と、側部フレーム13に回動自在に支持された座支持ブラケット16(座支持部材)と、を備えている。側部フレーム13は、支持構造体20の本体部を構成している。
側部フレーム13は、下端が梁部材2に嵌合固定される脚部13aと、脚部13aの上端部から後部上方に傾斜した後に上方に起立する背凭れ支持部13bと、を有している。脚部13aの上端部の椅子幅方向の内側部分には、図2に示すように、ベースプレート14が取り付けられている。ベースプレート14には、椅子幅方向に沿う支軸15が椅子幅方向内側に向かって突設されている。支軸15には、座12の椅子幅方向外側の端部(椅子幅方向外側領域)に結合される座支持ブラケット16が回動自在に支持されている。座支持ブラケット16は、座12の椅子幅方向外側の端部に一体に結合されるようになっている。
座支持ブラケット16は、座12の椅子幅方向外側の端面に略沿って起立するベース壁16aを有している。ベース壁16aは、座12の椅子幅方向外側の端面に沿うように一方向に長く延出する台形状の側面視形状に形成されている。ベース壁16aの延出方向の一端側には、挿通孔17aを有する回動規制ブロック17が一体に固定されている。回動規制ブロック17の挿通孔17aには、ベースプレート14の支軸15が挿通されるようになっている。
ベースプレート14の座支持ブラケット16に臨む側の面には、支軸15を間に挟むように一対のストッパ突起18が突設されている。座支持ブラケット16は、回動規制ブロック17がベースプレート14側のストッパ突起18と当接することによって回動範囲を規制されている。座支持ブラケット16は、取り付けられた座12の座面12aが上方を向く第1の姿勢位置と、取り付けられた座12の座面12aが後方を向く第2の姿勢位置とで回動を規制される。
また、ベースプレート14の支軸15は、座支持ブラケット16の回動規制ブロック17と座支持ブラケット16のベース壁16aを貫通して椅子幅方向内側に突出している。ベース壁16aを貫通した支軸15の先端部には、座支持ブラケット16を跳ね上げ方向に付勢する捩りコイルばね19の一端部が結合されている。捩りコイルばね19の他端部は座支持ブラケット16のベース壁16aに係止されている。座支持ブラケット16に支持された座12は、捩りコイルばね19により、支軸15を中心として上方に跳ね上げられる方向に付勢されている。
本実施形態の場合、背凭れ11と座12の各主要部は硬質樹脂によって一体に型成形されている。
背凭れ11は、椅子幅方向外側の両側の端面に下端部から上下方向の略中間部に亘る凹溝21が形成されている。この凹溝21には側部フレーム13の背凭れ支持部13bが嵌合されている。また、背凭れ支持部13bの上端部には、椅子幅方向内側に向かって屈曲する内向きフランジ22が延設されている。背凭れ支持部13bは、背凭れ11の凹溝21に嵌合された状態において、内向きフランジ22が背凭れ11の背面に締結固定されている。
また、支持構造体20には、座支持ブラケット16の椅子幅方向外側を覆う樹脂製のカバー部材23が組み付けられている。カバー部材23は、座支持ブラケット16の側面視形状とほぼ合致する側面視形状に形成されている。また、カバー部材23の長手方向の一端部側には、ベースプレート14のストッパ突起18と座支持ブラケット16の回動規制ブロック17の周域を覆う環状壁23aが設けられている。カバー部材23はストッパ突起18と回動規制ブロック17の周域を環状壁23aで取り囲んだ状態において、座支持ブラケット16の椅子幅方向外側を覆うようになっている。
ここで、座支持ブラケット16のベース壁16aは、前述のように台形状の側面視形状に形成されているが、より正確には、第1の姿勢位置にあるときに、前側に位置される辺16a−1と後側に位置される辺16a−2とが略平行になり、かつ、上側に位置される辺16a−3と下側に位置される辺16a−4の離間幅が前方側に向かって次第に狭まる形状とされている。
座支持ブラケット16は、ベース壁16aの下側の辺16a−4に椅子幅方向内側に向かって延出する内向きフランジ30が連設されている。また、ベース壁16aの後側の辺16a−2には、椅子幅方向内側に向かって多段に屈曲する屈曲壁16bが連設されている。ベース壁16aには、図2に示すように、複数のボルト挿通孔31が形成されている。ボルト挿通孔31には、座支持ブラケット16を座12の椅子幅方向外側の端部に締結固定するためのボルト32が挿入されるようになっている。
座12は、椅子幅方向外側の両側の端面に、椅子幅方向外側に向かって開口する凹部24が設けられている。凹部24は、座面12aを上方に向けた姿勢の座12の後端部から前端部の近傍部に亘る領域に形成されている。また、凹部24は、座面12aを上方に向けた姿勢の座12において、座面12aに略沿って延びる天井壁25と、天井壁25の前端部側に連設される端部壁26と、端部壁26の下端に連設される底部壁27と、を有している。底部壁27の上面と天井壁25の下面とは相互に対向し、かつ両者の離間幅が端部壁26の側に向かって(前方側に向かって)次第に狭まっている。
座12の椅子幅方向外側の凹部24には、対応する座支持ブラケット16が嵌合可能とされている。座支持ブラケット16は、座12の凹部24に嵌合された状態において、ベース壁16aの各辺16a−3,16a−1,辺16a−4が、凹部24の天井壁25と端部壁26と底部壁27とにそれぞれ当接可能になる。天井壁25は、座12が座面12aを上方に向けた状態において、座支持ブラケット16のベース壁16aの上側の辺16a−3に当接することにより、座支持ブラケット16によって座12の下方変位を規制される。端部壁26は、座12が座面12aを上方に向けた状態において、座支持ブラケット16のベース壁16aの前側の辺16a−1に当接することにより、座支持ブラケット16によって座12の後方変位を規制される。
本実施形態においては、天井壁25が下方変位規制部を構成し、端部壁26が後方変位規制部を構成している。また、座支持ブラケット16のベース壁16aは、凹部24の側面視形状と略合致する側面視形状の座支持ブラケット16の嵌合部を構成している。
また、座12の凹部24内には、底部壁27の上面に連続するように挿入溝28が形成されている。挿入溝28には、座支持ブラケット16が凹部24に嵌合されるときに、座支持ブラケット16の内向きフランジ30が挿入されるようになっている。本実施形態の場合、挿入溝28の内面28a(座12の座面12aが上方を向く状態で下方側を向く面)も、座支持ブラケット16によって座12の下方変位を規制される下方変位規制部を構成している。
また、座12の凹部24は、座面12aを上方に向けた座12の後部側のコーナ部分にも回り込んで形成されている。この凹部24の回り込み部分24Aには、座支持ブラケット16の屈曲壁16bが嵌合されるようになっている。座支持ブラケット16の屈曲壁16bは、凹部24内の回り込み部分24Aの後面24A−1に当接することにより、座の後方側への変位を規制する。屈曲壁16bは、回り込み部分24Aの後面24A−1(当接面)に対してビスやクリップ止め等の係止手段によって固定可能とされている。本実施形態の場合、回り込み部分24Aの後面24A−1も、座の後方変位を規制する後方変位規制部を構成している。
次に、本実施形態に係る椅子10の座12の組付けの一例について説明する。
背凭れ11の椅子幅方向の両端部には、一対の支持構造体20の側部フレーム13を予め取り付けておく。そして、各支持構造体20の側部フレーム13の下端は、梁部材2上の設定位置に固定しておく。
なお、この状態において、各支持構造体20のカバー部材23は、ベースプレート14と座支持ブラケット16の連結部に環状壁23aを係止させて、座支持ブラケット16の外側を覆うカバー本体部を下方に垂らしておく。つまり、座支持ブラケット16の外側の主要部分がカバー部材23によって覆われない状態にしておく。
この状態において、各支持構造体20の座支持ブラケット16を、捩りコイルばね19の力に抗して前方に倒して第1の姿勢位置にする。
この状態において、座12を座面12aが上方を向く姿勢にして、一対の支持構造体20の座支持ブラケット16の間の前方位置に配置し、座12の椅子幅方向両側の凹部24に座支持ブラケット16が挿入されるように、座12を後方に変位させる。
図7は、座面12aを上方に向けた状態で座12を座支持ブラケット16に組み付けるときの様子を模式的に示した椅子10の側面図である。なお、図7においては、座支持ブラケット16と座12の主要部が実線で示され、その他の部分が仮想線で示されている。また、図7においては、座支持ブラケット16の屈曲壁16bとカバー部材23は省略されている。
図7に示すように、第1の姿勢位置にある座支持ブラケット16に対して座12を後方側に変位させると、左右の各座支持ブラケット16が座12の凹部24に前端部側から次第に挿入されるようになる。このとき、前方側に向かって上下幅が狭まった座支持ブラケット16が凹部24の天井壁25と底部壁27とにガイドされつつ凹部24内に挿入される。
こうして、座支持ブラケット16の前端部が座12の凹部24に所定量挿入されたところで、各凹部24の挿入溝28内に座支持ブラケット16の内向きフランジ30を挿入させる。この後、座12をさらに後方に変位させると、内向きフランジ30が挿入溝28の内面28aと摺接するようになる。この結果、座12は、座支持ブラケット16の内向きフランジ30によって下方変位を規制されるようになる。座12がさらに後方に変位すると、座支持ブラケット16のベース壁16aの上側の辺16a−3が凹部24の天井壁25の下面に次第に近接する。こうして、ベース壁16aの上側の辺16a−3が天井壁25の下面に近接して天井壁25が辺16a−3に当接したときには、座支持ブラケット16のベース壁16aによっても座12の下方変位が規制されることになる。
こうして、座12が所定量後方に変位すると、座支持ブラケット16のベース壁16aの前側の辺16a−1が、座12の凹部24内の端部壁26に当接するとともに、座支持ブラケット16の屈曲壁16b(図2参照)が、座12の凹部24後方の回り込み部分24Aの後面24A−1に当接する。これにより、座12の後方変位が規制される。このとき、座12は、座支持ブラケット16に対して上下方向と前後方向に位置決めされる。座支持ブラケット16は、この状態において、ベース壁16a部分がボルト32によって座12の椅子幅方向外側の端部に締結固定されるとともに、屈曲壁16b部分が座12の後部に係止手段によって固定される。
座12が、こうして左右の座支持ブラケット16に結合されると、この後に左右の支持構造体20のカバー部材23を前部上方側に回動変位させて、座12の左右の凹部24に嵌合する。これにより、座12の左右の凹部24と、その内部の座支持ブラケット16がカバー部材23によって覆われることになる。
以上では、座支持ブラケット16を、捩りコイルばね19の力に抗して前方に倒して第1の姿勢位置にして、その状態で座12を組み付ける場合について説明したが、座支持ブラケット16を上方に跳ね上げた第2の姿勢位置にして、その状態で座12を組み付けることも可能である。
図8は、座支持ブラケット16を第2の姿勢位置にし、座面12aを後方に向けた状態で座12を座支持ブラケット16に組み付けるときの様子を模式的に示した椅子10の側面図である。なお、図8においては、図7と同様に、座支持ブラケット16の屈曲壁16bとカバー部材23が省略されている。
図8に示すように、座支持ブラケット16を第2の姿勢位置にして、座12を対応する座支持ブラケット16に組み付ける場合には、座12を下方に変位させることにより、座12の椅子幅方向両側の凹部24に、対応する座支持ブラケット16の先端部を挿入する。このときも座支持ブラケット16の内向きフランジ30は凹部24内の挿入溝28に挿入され、支持ブラケット16のベース壁16aの辺16a−3は凹部24の天井壁25に次第に近接するようになる。
そして、座12が所定量下方に変位すると、座支持ブラケット16の先端側の辺16a−1が凹部24の端部壁26に当接するとともに、座支持ブラケット16の屈曲壁16b(図2参照)が、座12の凹部24後方の回り込み部分24Aの後面24A−1に当接する。これにより、座12の下方変位が規制される。各座支持ブラケット16は、この状態において座12に結合される。
以上のように、本実施形態に係る椅子10においては、座12の椅子幅方向外側の端部の凹部24に座支持ブラケット16が嵌合されることにより、凹部24の下方変位規制部(天井壁25や挿入溝28の内面28a)が座支持ブラケット16と当接して、座面12aを上方に向けた姿勢の座12の下方変位を規制することができる。このため、組付け作業者が座12を大きな力で支えることなく、座支持ブラケット16の位置を椅子幅方向外側から目視確認しつつ、座支持ブラケット16を座12に容易に結合することができる。したがって、本実施形態に係る椅子10を採用した場合には、支持構造体20に対する座12の組付け作業性を良好にすることができる。
また、本実施形態に係る椅子10においては、座面12aを上方に向けた姿勢の座12の後方変位を、座支持ブラケット16によって規制される後方変位規制部(端部壁26や回り込み部分24Aの後面24A−1)が凹部24に設けられている。このため、支持構造体20に対する座12の組み付け時に、座12の前後位置を容易に位置決めすることができる。したがって、本実施形態に係る椅子10を採用した場合には、座支持ブラケット16と座12を前後方向でも位置決めして、座12を座支持ブラケット16により容易に結合することができる。
さらに、本実施形態に係る椅子10の場合、座12の凹部24は、座12の座面12aが上方に向く状態において、座支持ブラケット16の上側の辺16a−3と当接可能な天井壁25と、天井壁25の前方側に連設されて座支持ブラケット16の前側の辺16a−1と当接可能な端部壁26と、を有しており、天井壁25が下方変位規制部を構成し、端部壁26が後方変位規制部を構成している。したがって、本実施形態の場合、下方変位規制部と後方変位規制部とが略L字状に連続した一体構造となるため、下方変位規制部と後方変位規制部とを堅牢な構造とすることができる。
また、本実施形態に係る椅子10は、座12の凹部24が、天井壁25と端部壁26と底部壁27に囲まれて構成され、底部壁27と天井壁25の離間幅が端部壁26側に向かって狭まる側面視形状とされるとともに、座支持ブラケット16のベース壁16aが凹部24の側面視形状と略合致する側面視形状とされている。このため、座12を座支持ブラケット16に組み付けるときには、座12の凹部24に座支持ブラケット16が先端部から挿入されることにより、凹部24の天井壁25と底部壁27に対する座支持ブラケット16の離間幅が次第に狭まる。したがって、座12の組付け時には、座支持ブラケット16を座12の凹部24内の適正な位置に容易に誘導することができる。
また、座12を座支持ブラケット16から取り外すときには、座12の凹部24から座支持ブラケット16の先端部が引き離されることにより、凹部24の天井壁25と底部壁27に対する座支持ブラケット16の離間幅が次第に拡がる。したがって、座12の取り外し時には、座12を座支持ブラケット16から容易に取り外すことができる。
また、本実施形態に係る椅子10の場合、座支持ブラケット16が側部フレーム13に椅子幅方向に沿う支軸15を中心として回動可能に支持され、その座支持ブラケット16が、先端部が前方を向く第1の姿勢位置と、先端部が上方を向く第2の姿勢位置において回動規制されるようになっている。そして、座支持ブラケット16が第1の姿勢位置にあるときには、凹部24内の下方変位規制部(天井壁25や挿入溝28の内面28a)が座支持ブラケット16に当接することにより、座12の下方変位を規制され、座支持ブラケット16が第2の姿勢位置にあるときには、凹部24内の後方変位規制部(端部壁26や回り込み部分24Aの後面24A−1)が座支持ブラケット16に当接することにより、座12の下方変位を規制されるようになっている。
したがって、本実施形態に係る椅子10においては、座支持ブラケット16が第1の姿勢位置と第2の姿勢位置のいずれの位置にあるときにも、座12を下方から大きな力で支えることなく、座12を座支持ブラケット16に対して容易に組み付けることができる。
さらに、本実施形態に係る椅子10においては、座支持ブラケット16が座12の椅子幅方向外側の端面に略沿って起立するベース壁16aと、ベース壁16aから椅子幅方向内側に向かって延出する内向きフランジ30と、を有し、座12の凹部24内に、内向きフランジ30が挿入される挿入溝28が形成されている。そして、挿入溝28の下方に向く内面28aが下方変位規制部を構成している。このため、座面12aを上方に向けた姿勢の座12を座支持ブラケット16に取り付けるときに、座支持ブラケット16の内向きフランジ30を凹部24内の挿入溝28に挿入することにより、座12の下方変位を容易に規制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、座支持ブラケット16の内向きフランジ30が挿入溝28の内面28aに当接し、かつ、ベース壁16の上側の辺16a−3が天井壁25の下面に当接するようになっているが、ベース壁16の上側の辺16a−3は必ずしも天井壁25の下面に当接しなくても良い。また、上記の実施形態においては、凹部24が座12の椅子幅方向外側の端部に形成されているが、凹部24は、座12の椅子幅方向外側の端部よりも内側位置において、椅子幅方向外側に向かって開口するように形成しても良い。
さらに、上記の実施形態においては、下方変位規制部を構成する天井壁25と、同じく下方変位規制部を構成する挿入溝28の内面28aがそれぞれ設けられているが、これらはいずれか一方のみ設けるようにしても良い。また、上記の実施形態においては、後方変位規制部を構成する端部壁26と、同じく後方変位規制部を構成する凹部24の回り込み部分24Aの後面24A−1がそれぞれ設けられているが、これらもいずれか一方のみ設けるようにしても良い。
10 椅子
12 座
12a 座面
13 側部フレーム(本体部)
16 座支持ブラケット(座支持部材)
16a ベース壁(嵌合部)
16b 屈曲壁
20 支持構造体
24 凹部
24A−1 後面(当接面,後方変位規制部)
25 天井壁(下方変位規制部)
26 端部壁(後方変位規制部)
27 底部壁
28 挿入溝
28a 内面(下方変位規制部)
30 内向きフランジ

Claims (6)

  1. 上方を向いて着座者の荷重を受ける座面を有する座と、
    前記座を支持する支持構造体と、を備え、
    前記支持構造体は、前記座の椅子幅方向外側領域に結合される座支持部材を有し、
    前記座は、椅子幅方向外側領域に、椅子幅方向外側に向かって開口し前記座支持部材が嵌合される凹部を有し、
    前記凹部には、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の下方変位を前記座支持部材によって規制される下方変位規制部が設けられ
    前記凹部は、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、下面が前記座支持部材の上面と当接可能な天井壁を有し、
    前記座支持部材は、前記座の椅子幅方向外側の端面に略沿って起立するベース壁と、前記ベース壁の下側の辺から椅子幅方向内側に向かって延出する内向きフランジと、を備え、
    前記凹部には、前記座支持部材の前記内向きフランジが挿入される挿入溝が形成され、
    前記下方変位規制部は、前記凹部の前記天井壁の下面と、前記挿入溝の下方側に向く面と、によって構成されていることを特徴とする椅子。
  2. 前記凹部には、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の椅子後方側への変位を前記座支持部材によって規制される後方変位規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記凹部は、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、前記天井壁の椅子前方側に連設されて前記座支持部材の椅子前方側の端部と当接可能な端部壁を有し、前記端部壁が前記後方変位規制部を構成していることを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 前記凹部は、前記端部壁に連設されて、前記座が前記座面を上方に向けた状態において、前記座支持部材の下面と当接可能な底部壁を有し、
    前記凹部は、前記底部壁と前記天井壁の離間幅が前記端部壁の側に向かって狭まる側面視形状とされており、
    前記座支持部材は、前記凹部の側面視形状と略合致する側面視形状の嵌合部を有していることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記座支持部材は、前記支持構造体の本体部に対し、前記座の椅子幅方向に沿う軸線回りに回動可能に支持されているとともに、前記後方変位規制部との当接部が椅子前方を向く第1の姿勢位置と、前記後方変位規制部との当接部が上方を向く第2の姿勢位置において回動規制とされていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の椅子。
  6. 前記座支持部材は、前記ベース壁から椅子幅方向内側に略L字状に屈曲する屈曲壁を備え、
    前記凹部は、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の後方側で前記屈曲壁の前面が当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記座面を上方に向けた姿勢の前記座の椅子後方側への変位を規制される後方変位規制部を構成していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の椅子。
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