JP5427391B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、座の前部を支持する前部座受け横ビームと後部を支持する後部座受け横ビームとを少なくとも有する座フレーム部を備える椅子の座の取付構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、金属パイプまたは棒を折り曲げて成る脚フレームの座フレーム部に座を取り付ける椅子に関する。
従来の金属パイプまたは棒を折り曲げた脚フレームにより座を支える椅子は、例えば図14に示すように、前脚101と後脚102とを連結部材103を介して連結して成る脚フレームに対して座104を4点で支持する4枚の座受け板105を溶接付けにより予め固着しておき、そこに裏面側からビス106をねじ込むことで座104の枠部分を固定する構造とされている。
特公平6−93854
しかしながら、この座の取付構造の椅子では、座104を脚フレームに取り付けるには、脚フレームを組み立てた後に一旦脚フレームを逆さまにひっくり返し、座104を脚フレームの4枚の座受け板105を通してビス106で止め付ける作業工程が必要となる。そして、その後、再び椅子をひっくり返して元の状態に戻してから、背の取付やその他の必要な作業あるいは搬出を行う必要がある。このため、椅子を一旦逆さまにひっくり返し、さらに再びひっり返して元に戻す分だけ作業工数が余分にかかり、作業時間が多くかかる問題がある。また、椅子をひっくり返す作業は作業者にとっても大きな負担ともなる。
また、曲げ加工した後の前脚101に座104を取り付けるための4枚の座受け板105を溶接付けし、4本のビスで固定することから、溶接工程が余分に必要となるばかりか、4箇所の座受け板105と4本のビスとを必要とし、部品点数の増加によるコストアップの問題も伴う。そこで、作業の簡易化と部品点数の削減が望まれる。
さらに、脚フレームへの座の固定が脚フレームに座を載せた状態で下からビス止めするだけなので、製造誤差や組み付け誤差を配慮して適宜クリアランスを設定する必要があることから、座後方の脚フレームとの間に隙間が生じて外観が悪くなる問題がある。また、椅子の下から見た場合にも、ビス106並びに座受け板105部分が剥き出しとなるため、見た目の悪いものとなる。
本発明は、組み立て作業中に脚をひっくり返さずに全て上あるいは斜め前方からの作業で座を脚に取り付けることができる構造の椅子を提供することを目的とする。さらに、本発明は、作業工程並びに部品点数を削減できる座の取付構造の椅子を提供することを目的とする。さらに、本発明は、座と脚フレームとの間の隙間の発生や座受け金具などが剥き出しとなることがない椅子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明は、座の前部を支持する前部座受け横ビームと後部を支持する後部座受け横ビーム並びに前部座受け横ビームと後部座受け横ビームとに連結される複数本の座受け縦ビームとを有する座フレーム部を含む脚フレームと座フレーム部に支持される座とを備える椅子において、座の後端面と該後端面と対向する後部座受け横ビームのいずれか一方に前後方向に向けて突出する爪部材を、他方に爪部材を嵌入させる凹部を備えると共に、座の裏面に座受け縦ビームを嵌合させる溝を構成するリブ壁を備え、座の前方の裏面側に前部座受け横ビームの前方からねじ込まれるビスで前部座受け横ビームに座を取り付けるための前部取付部を備え、凹部を爪部材に嵌め込んだ状態で前部取付部を前部座受け横ビームに前方からねじ込まれるビスで連結することにより座を座フレーム部に固定するようにしている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の椅子において、爪部材には凹部への嵌入方向と直交する方向に突出すると共に弾性変形する弾性突起を備え、凹部には弾性突起が陥入する貫通孔が設けられ、凹部に爪部材が完全に嵌入されたときに爪部材の弾性突起が凹部の貫通孔に陥入して座と後部座受け横ビームとが連結されるようにしている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の椅子において、前部座受け横ビームに前方からビスをねじ込み可能とするねじ穴を設け、該ねじ穴に座の前部取付部を貫通させて直接ねじ止めすることで座の前部座受け横ビームへの固定が完了するようにしている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1つに記載の椅子において、座の前方の裏面側に前部座受け横ビームの後側に当接して前部座受け横ビームを受け支える前部ストッパを備え、該前部ストッパから座の後端面までの間隔を前部座受け横ビームと後部座受け横ビームとの間隔よりも広めに設定し、座の後端と後部座受け横ビームとの間の凹部と爪部材とを嵌め込んだ状態で座の前方の前部ストッパを前部座受け横ビームの後側に押し込むことにより座を後方へ押す力を発生させ、座の後端が後部座受け横ビームに押し込まれ隙間をなくすようにしている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1つに記載の椅子において、座の後端縁または背の下端縁には空所が形成され、空所に手を通して後部座受け横ビームを直接把持することにより椅子の持ち上げを可能とするようにしている。
請求項1記載の椅子によれば、座を後部座受け横ビームへ向けてスライドさせて後端に配置されている爪部材と凹部とを嵌合させると共に座の前方の前部取付部を前部座受け横ビームに前方からねじ込むビスで連結することで座を座フレーム部に固定できるため、座の後端と後部座受け横ビームとの間にクリアランスを設ける必要もなければ隙間が発生することもないことから、外観が悪くなることがない。
しかも、座の組み付け作業は、脚をひっくり返さずに全て上あるいは斜め前方からの作業で完了することができるので、椅子を一旦逆さまにひっくり返し、さらに再びひっり返して元に戻す作業が必要となくなるので、その分の作業時間を削減することができると共に作業者に与える負担を軽減でき、大幅な作業効率の向上が望める。また、座の組み付け作業が全て上からのあるいは斜め前方からのものであるので、楽な作業姿勢で組み立て作業を進めることができる。
また、座を脚に固定する手段は、座の後端面と後部座受け横ビームとの間で嵌入される爪部材と凹部並びに座の前部取付部を貫通して前部座受け横ビームにねじ込まれるビスであってほとんど隠されるため、脚に座を取り付けるための座受け金具などを用いた従来の座の取付構造に比べて剥き出しとなるものが少なく、見た目の良いものとなる。しかも、座を取り付けるための座受け金具を無くし、ビス止め箇所を減らして座の前部のねじ止めだけで座の脚フレームへの組み付けが完了するので、部品点数並びにねじ止め工数を減らすことができる。この部品点数並びに作業工程の削減により製造コストを低減することができる。
さらに、座フレーム部を構成する座受け縦ビームを嵌合させるリブ壁によって座の左右方向へのずれを防いで安定的に座の支持を行うことができる。しかも、リブ壁が座の後端と後部座受け横ビームとの間の係止爪と凹部との嵌入を図るときのガイドを兼ねることから、組み立て作業が一層容易になる。加えて、リブ壁が縦ビームの側方を覆い隠す目隠し効果を与えることから、見た目を良くできる。さらに、リブ壁の存在によってリブ効果が得られるため、座の強度を上げることができる。
さらに請求項2記載の椅子によれば、爪部材の弾性突起が凹部の貫通孔に陥入して座と後部座受け横ビームとが完全に連結されると、爪部材の弾性突起が凹部の貫通孔に陥入するクリック止めによる音(「カチッ」という音)と動きとでしっかりと嵌った状態が確認できる。このため、組み立て時の座の後部の連結不良を未然に防ぐことができる。
さらに請求項3記載の椅子によれば、座の前部と前部座受け横ビームとを前部座受け横ビームに直接ねじ止めで連結することにより座の固定を完了するようにしているので、部品点数並びにねじ止め工数を減らすことができ、製造コストを削減できる。しかも、前部座受け横ビームに座の前部を直接固定するため、座の前後移動、上下移動がなくなり、しっかりと座が固定できる。
さらに請求項4記載の椅子によれば、前部座受け横ビームと後部座受け横ビームとの間隔よりも座の前部ストッパから後端面までの間隔を広めに設定しているので、座の前部ストッパを前部座受け横ビームの後側(後部座受け横ビーム側)に押し込むと同時に座を後部座受け横ビーム側へ押す力が発生することにより、座の後端が後部座受け横ビームに押し込まれ、座が後部座受け横ビームに隙間無く密着するように嵌合させることができる。したがって、座の後端における脚フレームとの間の隙間の発生を防ぐことができる。
さらに請求項5記載の椅子によれば、座の後端縁または背の下端縁に形成された空所を通して後部座受け横ビームに直接手をかけることができるので、椅子の持ち上げ・持ち運びが容易となる。このため、椅子をスタッキングさせる場合に、この空所を利用して後部座受け横ビームをスタッキング持ち手部として利用することができるので、スタックキング作業が容易となる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図12に本発明をサークル脚椅子と呼ばれる椅子に適用した実施形態の一例を示す。この椅子1は、棒鋼を折り曲げた脚フレームに、硬質の樹脂製座板(座)13並びに背板(背)26を取付るようにしたものである。
脚フレームは、1本の棒鋼を折り曲げることによって、前脚フレーム部19と後脚フレーム部20及びこれらを連結する底部連結フレーム部21並びに背板26を支持する背板取付フレーム部22とを連続的に形成した一対の脚部材から成り、この一対の脚部材を脚継ぎバーとしての前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2とで互いに連結することにより、所謂サークルフレームと呼ばれる脚を構成している。さらに、前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2との間には、これら前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2との間で座フレーム部を構成する複数本例えば2本の座受け縦ビーム3が配置され、溶接付けにより前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2とに連結されている。2本の座受け縦ビーム3は、前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2の両端寄りで座板13を安定して支持するために十分な横の間隔をあけて配置されている。尚、本実施形態では、フレーム材としては一般に使われるパイプに比べて遙かに細径となる直径12mm程度の低炭素鋼あるいは機械構造用炭素鋼の無垢の丸棒が使用されている。したがって、座板13と背板26とが隙間無く密着される後部座受け横ビーム2は前方からは見えず、一見すると座板13と背板26とが一体に見える外観を呈する。勿論、座フレーム部並びに該座フレーム部を含む脚フレームを構成する丸棒の大きさや材質には特に上述の細径丸棒に限定されず、一般的に使用されている大きさのパイプや丸棒、方形ないし多角形のパイプや棒材なども使用可能である。
座板13は、硬質の合成樹脂例えばポリプロピレンなどで成形されている。そして、その裏面側には、前部座受け横ビーム1に座板13を取り付けるための前部取付部4と前部ストッパ9及び座受け縦ビーム3を収容する溝11を構成するためのリブ壁10並びに台座12が一体成形されている。さらに、座板13の後端には、後端面14に開口して後部座受け横ビーム2から突出する爪部材5を嵌入させる凹部6が一体成形されている。尚、座板13には必要に応じて上張地あるいはクッション材を取り付けることもある。
前部取付部4は、前部座受け横ビーム1の前方からねじ込まれるビス17で前部座受け横ビーム1の前面側に座板13の前部を取り付けるためのものであり、前部座受け横ビーム1に対向する立て壁に固定用のビス17を貫通させるための貫通孔16があけられている。立て壁には補強のためにリブ壁が両側に一体形成され、座板13を固定するに必要な強度が確保されている。この前部取付部4は、本実施形態の場合、座受け縦ビーム3を嵌合させる溝11を構成するリブ壁10の前方にそれぞれ配置され、リブ壁10の前端縁との間で前部座受け横ビーム1を抱持するように係合しかつ取り外し方向にはアンダーカットとなる係止手段を構成し、座板13を前部座受け横ビーム1の上に載置して押し込むだけで前部座受け横ビーム1への装着を可能としている。具体的には、前部座受け横ビーム1と対向するリブ壁10並びに前部取付部4の縁部は、棒鋼より成る前部座受け横ビーム1よりも僅かに大きな曲率半径で湾曲し、ビス17で固定されていない状態でも座板13を前部座受け横ビーム1から取り外す方向の動きに対しては僅かにアンダーカットとして機能する。また、リブ壁10並びに前部取付部4の縁部の開口端側(前部座受け横ビーム1が出入りする部分)には、これらの間に前部座受け横ビーム1が押し込まれる際にリブ壁10の前端縁と前部取付部4との間を押し広げる力が発生して僅かに撓み前部座受け横ビーム1を通過させるようにする案内面が形成されている。したがって、座板13を上から押しつけるだけで、リブ壁10の前端縁と前部取付部4との間が広がって前部座受け横ビーム1を受け入れ挟持する。
他方、前部座受け横ビーム1には前方からビス17をねじ込み可能とするねじ穴18が設けられており、このねじ穴18に前部取付部4の貫通孔16を通してねじ込まれるビス17によって座板13の前部が前部座受け横ビーム1へ直接固定される。
また、座板13の前部の裏面側には、図1に示すように、前部座受け横ビーム1の後側に差し込まれて前部座受け横ビーム1を受け支える前部ストッパ9が座板13の中央に配置されている。この前部ストッパ9は、図12に示すように、前部座受け横ビーム1を後方から受け支える支持壁と該支持壁を補強するリブ壁とで構成されている。本実施形態の場合、支持壁は座板13の幅方向に間隔をあけて3箇所設置され、これらがほぼ垂直に座板13の裏面から前部座受け横ビーム1と平衡に垂下するリブ壁によって連結されている。そして、支持壁の前部座受け横ビーム1と対向する縁部は、座板13寄りの上半分が前部座受け横ビーム1とほぼ同じあるいはそれよりも僅かに大きな曲率半径の湾曲面で構成されると共に下半分がほぼ鉛直となる直線面で構成されている。したがって、前部座受け横ビーム1の中心よりも後ろ側に前部ストッパ9の先端が当接されて座板13が前部座受け横ビーム1側へ押し込まれると、前部座受け横ビーム1の周面に沿って前部ストッパ9が移動し、座板13が後方へ移動されられる。ここで、前部ストッパ9(より詳細には前部座受け横ビーム1と接する前面)から座板13の後端面14までの間隔L1、は、前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2との間隔L2よりも広めに設定されている。具体的には、L2よりもL1が0.5mm程度大きめに設定される。これにより、座板13の後端面14と後部座受け横ビーム2との間の凹部6と爪部材5とを嵌め込んだ状態で座板13の前方の前部ストッパ9を前部座受け横ビーム1の後側に押し込むだけで座板13を後方へ押す力を発生させ、座板13の後端面14が後部座受け横ビーム1に押し込まれようにしている。これにより、座板13の後端面14が後部座受け横ビーム1とが密着してそれらの間に隙間をなくすように設けられている。
また、リブ壁10は座受け縦ビーム3の両側を覆い隠し、椅子の側方から見て座受け縦ビーム3が見えないようにしている。この座受け縦ビーム3を収容する溝11の底部には、座受け縦ビーム3と座板13との間の隙間・形状の相違を吸収するための台座12が形成されている。したがって、座受け縦ビーム3は台座12を介して座板13を支持するように設けられている。左右の溝を構成する縦リブ10の前端は湾曲した曲面に形成され、前部座受け横ビーム1を挟んで反対側に配置される前部取付部4との間で前部座受け横ビーム1を挟持する。尚、リブ壁10、前部取付部4並びに前部ストッパ9は、場合によっては座板13と別部材に構成されたものを取り付けるようにしても良い。
さらに、座板13の後端部には空所15が形成され、この空所15に手を通して後部座受け横ビーム2を直接把持することにより椅子の持ち上げを可能としている。本実施形態において空所15は、座板13の後端面14の中央に1箇所だけ形成されているが、場合によっては左右に振り分けるように2箇所あるいは3箇所以上設けるようにしても良い。また、空所15は、場合によっては背板26の下端縁に設けて座板13側には形成しないこともあるし、さらには座板13と背板26の双方に設けることもある。
上述の座板13の後端面14と該後端面14と対向する後部座受け横ビーム2のいずれか一方には前後方向に向けて突出する爪部材5が、他方には爪部材5を嵌入させる凹部6が備えられて、座板13と後部座受け横ビーム2とが連結される。本実施形態では、図5、6並びに図10に示すように、爪部材5は後部座受け横ビーム2に前部座受け横ビーム1へ向けて突出するように溶接付けによって取り付けられる一方、凹部6は座板13の後端面14に爪部材5を前後方向に陥入させるように樹脂製座板13に一体形成されている。そして、爪部材5は凹部6への嵌入方向と直交する方向に突出すると共に弾性変形する弾性突起8を備え、凹部6には弾性突起8が陥入する貫通孔7が設けられ、凹部6に爪部材5が完全に嵌入されたときに爪部材5の弾性突起8が凹部6の貫通孔7に陥入して座板13と後部座受け横ビーム2とが連結されるように設けられている。本実施形態では、爪部材5及び凹部6は、左右の座受け縦ビーム3を挟むようにそれぞれ2箇所づつ、合計4組が左右均等な位置に設置されているが、必要に応じてこれよりも多くあるいは少なくしても良い。例えば空所15を座板13の後端に設けずに背26の下端に設ける場合には、座板13の左右に対称に配置するだけでなく後端面14の中心にも爪部材5及び凹部6を配置して、合計5組あるいは3組とすることが好ましい。
また、本実施形態では、図9に示すように、背板26が後部座受け横ビーム2に設けられた複数箇例えば4枚の背板補強板23と背板取付フレーム22に嵌め込まれて取り付けられている。背板補強板23は、図5及び図7に示すように、背板取付フレーム22に沿って上向きに立てられて後部座受け横ビーム2に溶接付けされており、背板26の下端面にあけられた背板補強板用凹部28に嵌合される。また、背板26は、差し込みバー挿入用孔27を有し、後部座受け横ビーム2に設けられた差し込みバー用貫通孔24を通して圧入される差し込みバー25によっても固定される。
以上のように構成された椅子によれば、座板13を脚フレームに組み付ける際には、座フレーム部の座受け縦ビーム3上に座板13の裏面のリブ壁10で区画された溝部11を嵌め合わせるように位置合わせして載せるだけで、脚フレームに対する座板13の大まかな横方向の位置決めが為される。そこで、座板13を後部座受け横ビーム2へ向けてスライドさせるように押し込むだけで、座板13の後端面の凹部6に係止爪5が嵌入されて座板13の後端面14側が後部座受け横ビーム2に連結されると共にほぼ正確な位置決めが済む。さらに、座板13の前方を押し下げると、前部座受け横ビーム1に裏側の前部取付部4並びに前部ストッパ9が変形しながら嵌合して、座板13の前後方向の位置決めが完了する。このとき、前部ストッパ9から座板13の後端面14までの間隔L1が前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2との間隔L2よりも僅かに広めに設定されていることから、座板13には前部座受け横ビーム1との間で後方へ押される力が発生し、後ろ側へ押される。そして、座板13の後端面14が後部座受け横ビーム2に隙間無く密着される。この状態では座板13の前部と前部座受け横ビーム1とは摩擦力で固定されている。そこで、座板13あるいは脚フレームを持って椅子の前方を僅かに持ち上げてから座側の前部取付部4の穴16を通して前部座受け横ビーム1のねじ穴18にビス17をねじ込むことで、座板13の前部取付部4を介して前部座受け横ビーム1に座板13を直接ねじ止めによる固定を完了することができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態の座板13は、硬質のプラスチック製座板にクッション材と上張り地を施したものが採用されているが、これに特に限られるものでなく、例えば図示していないが環状の座枠に対して座面を構成できるだけの張力や強度を有するメッシュシートを張り付けた座や、更には前述のメッシュシートの上に必要に応じてクッション材や上張り地を覆ったものなど、様々な構造や材料からなる座の採用が可能である。この場合には、左右の脚フレームを繋ぐ前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2との間で座フレーム部を構成する複数の座受け縦ビームは環状の座枠を支持するように前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2の各両端同士を連結する位置に配置されることが好ましい。
また、本実施形態においては、座フレーム部は前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2並びにこれら両ビーム1,2の間に縦(椅子の前後方向)に配置されて両ビーム1,2を連結している2本の座受け縦ビーム3とで構成されているが、少なくとも前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2とで座フレーム部が構成されていれば本発明の座の取付構造は適用することができる。特に、前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2とを連結する座受け縦ビーム3は場合によっては必要ではなく、前脚フレーム19と後脚フレーム20とを座板13から離れた位置で連結して前後の脚フレームを継ぐようにしても良い。この場合には、座は前部座受け横ビームと後部座受け横ビームとで構成される座フレーム部によって支えられる。また、前部座受け横ビーム1と後部座受け横ビーム2のみで座を支持できる場合には、座板の中程を支持する複数の座受け縦ビームを設ける必要はなく、かつそれを覆い隠すための縦リブ壁も設ける必要がなくなる。
また、本実施形態では、座と背とが一体と見えるような構成の椅子とした例を挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、座の前部を支持する前部座受け横ビームと後部を支持する後部座受け横ビームとを少なくとも有する座フレーム部を含むものであれば、座に対して背が離れて完全に独立した形態で設けられている椅子や、背を有さない椅子、回転椅子、連結椅子などの種々の椅子の座の取付構造として本発明は適用できるものである。
また、後部座受け横ビーム2と座板13の後端を連結する爪部材5と凹部6とは、座板13の後端面14と後部座受け横ビーム2のいずれか一方に爪部材5を、他方に凹部6を備えればよく、座の後端面14に爪部材5を、後部座受け横ビーム2側に凹部6を形成するようにしても良い。
本発明の椅子を構成する座の一実施形態を示す底面図である。 図1の座の中央縦断面図である。 本発明の椅子を構成する脚フレームの一実施形態を示す平面図である。 同脚フレームの正面図である。 後部座受け横ビームと座受け縦ビーム、背板補強板並びに爪部材との関係を示す斜視図である。 後部座受け横ビームと爪部材との関係を示す縦断面図である。 後部座受け横ビームと背板補強板との関係を示す縦断面図である。 本発明の椅子の一実施形態を背板を省いて示す平面図である。 本発明の椅子の一実施形態を座板を省いて示す正面図である。 爪部材と凹部とを嵌合させた状態の座板と後部座受け横ビームとの連結構造の一実施形態を示す縦断面図である。 前部座受け横ビームと前部取付部との連結構造の一実施形態を示す縦断面図である。 前部座受け横ビームと前部ストッパの一実施形態を示す縦断面図である。 座板と座受け縦ビームとの関係を示す横断面図である。 従来の椅子の座の取付構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 前部座受け横ビーム
2 後部座受け横ビーム
3 座受け縦ビーム
4 前部取付部
5 爪部材
6 凹部
7 貫通孔
8 弾性突起
9 前部ストッパ
10 リブ壁
11 溝
12 台座
13 座板(座)
14 座の後端面
15 空所
16 前部取付部の貫通孔
17 ビス
18 前部座受け横ビームのねじ穴
L1 座の裏面に形成される前方の爪部から後端面までの間隔
L2 前部座受け横ビームと後部座受け横ビームとの間隔

Claims (5)

  1. 座の前部を支持する前部座受け横ビームと後部を支持する後部座受け横ビーム並びに前記前部座受け横ビームと前記後部座受け横ビームとに連結される複数本の座受け縦ビームとを有する座フレーム部を含む脚フレームと前記座フレーム部に支持される座とを備える椅子において、前記座の後端面と該後端面と対向する前記後部座受け横ビームのいずれか一方に前後方向に向けて突出する爪部材を、他方に前記爪部材を嵌入させる凹部を備えると共に、前記座の裏面に前記座受け縦ビームを嵌合させる溝を構成するリブ壁を備え、前記座の前方の裏面側に前記前部座受け横ビームの前方からねじ込まれるビスで前部座受け横ビームに前記座を取り付けるための前部取付部を備え、前記凹部を前記爪部材に嵌め込んだ状態で前記前部取付部を前記前部座受け横ビームに前方からねじ込まれる前記ビスで連結することにより前記座を前記座フレーム部に固定するものである椅子。
  2. 前記爪部材は前記凹部への嵌入方向と直交する方向に突出すると共に弾性変形する弾性突起を備え、前記凹部には前記弾性突起が陥入する貫通孔が設けられ、前記凹部に前記爪部材が完全に嵌入されたときに前記爪部材の前記弾性突起が前記凹部の前記貫通孔に陥入して前記座と前記後部座受け横ビームとが連結されるものである請求項1記載の椅子。
  3. 前記前部座受け横ビームに前方からビスをねじ込み可能とするねじ穴を設け、該ねじ穴に前記座の前部取付部を貫通させて直接ねじ止めすることで前記座の前記前部座受け横ビームへの固定が完了することを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
  4. 前記座の前方の裏面側に前記前部座受け横ビームの後側に当接して前記前部座受け横ビームを受け支える前部ストッパを備え、該前部ストッパから前記座の後端面までの間隔を前記前部座受け横ビームと前記後部座受け横ビームとの間隔よりも広めに設定し、前記座の後端と前記後部座受け横ビームとの間の前記凹部と前記爪部材とを嵌め込んだ状態で前記座の前方の前部ストッパを前部座受け横ビームの後側に押し込むことにより前記座を後方へ押す力を発生させ、前記座の後端が後部座受け横ビームに押し込まれ隙間をなくすものである請求項1から3のいずれか1つに記載の椅子。
  5. 前記座の後端縁または背の下端縁には空所が形成され、前記空所に手を通して前記後部座受け横ビームを直接把持することにより椅子の持ち上げを可能としたものである請求項1から4のいずれか1つに記載の椅子。
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