JP4590251B2 - 部材の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、レール状部材に支持部材等の固定部材を固定する部材の固定構造に係り、例えば、居間やクローゼットなどに設置され、物や衣類などを収納したり、展示したりするフレーム収納体などに用いられる部材の固定構造に関する。
従来、フレーム収納体として、例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。このフレーム収納体(収納ラック)は、収納庫の奥壁から前方に所定間隔を隔てた位置で左右に間隔を隔てて複数本の支柱を立設し、収納庫の奥行き方向である前後方向に長手方向を向けて配置した天枠材を支柱の上端に連結し、支柱の上端と略同レベルで奥壁に沿って水平にレール材を取着し、天枠材の後端に設けた引っ掛け部をレール材の引っ掛け溝に引っ掛け係止し、左右に隣り合う天枠材間に天板を懸架して取り付けたものである。
そして、支柱の両側の側面には上下に適当な間隔を隔てて引っ掛け穴を穿設してあり、上下の引っ掛け穴の間に深さの浅い浅溝を形成してある。この引っ掛け穴や浅溝を設けた前後には上下全長に亙って位置決め溝を形成してある。位置決め溝は開口の巾が広く奥が狭くなるように傾斜面を設けてある。一方、棚受け材は縦片と横片とで断面略L字状に形成されており、縦片の前後方向の中央には略逆L字状の引っ掛け片を切り起こしにて形成してあり、引っ掛け片の下には浅溝の深さと同じ深さの突起を突設してあり、縦片の前後には切り起こしにて位置決め突片を形成してある。この棚受け材は支柱の適宜の高さ位置に配置され、引っ掛け片を引っ掛け穴に挿入して引っ掛け係止することで取り付けられる。このように棚受け材を取り付けたとき、突起が浅溝に嵌合され、位置決め突片が位置決め溝に挿入される。これにより棚受け材が突起の浅溝への嵌合と位置決め突片の位置決め溝への挿入にて3点で止められ、棚受け材ががたつかないように取り付けられる。この棚受け材30により、支柱間に掛け渡される棚板を支持する。
特開2003−219921号公報
しかしながら、このフレーム収納体において、支柱に棚受け材を固定する固定構造は、所定間隔をおいて設けられた引っ掛け穴の位置に棚受け材の固定位置が限定され、支柱の長手方向の自由な位置に固定することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたもので、レール状部材に固定部材を固定する場合に、レール状部材の長手方向の自由な位置に固定部材を固定することができる部材の固定構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の部材の固定構造は、レール状部材に固定部材を固定する部材の固定構造であって、前記レール状部材には、長手方向に延びる溝が形成され、この溝の開口の両側端部には、係合部が該溝に沿って形成され、前記固定部材は、前記レール状部材の前記溝に挿脱されて前記係合部に係脱可能であるとともに、前記溝に沿って移動可能なスライダと、該固定部材を挿通したねじに螺合されているとともに、前記溝に挿入可能で、かつ挿入後に前記ねじを締め付ける方向に回転させることにより前記ねじとともに回転し、前記溝の側面に係合可能なナット部材とを備え、前記溝の底面には、所定間隔をおいて凹部が形成されており、前記スライダには、この凹部に圧接されて係合される凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明において、レール状部材に固定部材を固定するには、まず、スライダをレール状部材の溝に挿入し、係合させる。このとき、ナット部材は溝に挿入可能な状態にしておく。次いで、ねじを締め付ける方向に回転させる。そうすると、ねじに螺合されているナット部材がねじとともに回転し、ナット部材が溝の側面に当接して、それ以上回転できなくなる。この状態でさらにねじを締め付ける方向に回転させると、ナット部材にねじがねじ込まれて行き、レール状部材の係合部がナット部材と固定部材とにより挟み込まれる。
他方、レール状部材から固定部材を取り外すには、まず、ねじを緩める方向に回転させる。そうすると、ナット部材からねじが抜けて行き、ナット部材と固定部材とによるレール状部材の挟持状態が解除される。その後、さらにねじを緩める方向に回転させて、ナット部材をねじとともに回転させ、ナット部材を溝から取り出し可能な状態にする。この状態で、スライダと溝との係合状態を離脱させて(解除して)、固定部材をレール状部材から外す。
なお、レール状部材から固定部材を取り外すのではなく、固定部材の固定位置を変える場合には、ねじを緩める方向に回転させて、ナット部材と固定部材とによるレール状部材の係合部の挟持状態を解除した後、スライダを溝に沿って移動させつつ、固定部材をレール状部材の長手方向に移動させて、固定部材を固定する位置に位置させる。このようにして固定部材の位置を変えた後、ねじを締め付けて、ナット部材と固定部材とにより係合部を挟持する。
このように、請求項1に記載の発明においては、レール状部材の長手方向の自由な位置に固定部材を簡単に固定することができる。さらに、外観の面でも、レール状部材に長手方向に延びる溝が形成された斬新なデザインとなり、美観を与えるものである。
また、請求項1に記載の発明においては、ナット部材と固定部材とによるレール状部材の係合部の挟持状態が解除されている状態で、スライダを溝に沿って移動させて、固定位置に位置する凹部にスライダの凸部を位置させると、凸部が凹部に圧接されて係合される。したがって、固定位置に位置する凹部にスライダの凸部が位置するように、固定部材を移動させれば、固定部材を所定の固定位置に位置させることができる。固定部材を固定したい位置に対応するように、凹部は溝の長手方向の所定位置に複数個形成される。
請求項2に記載の部材の固定構造は、請求項1に記載の発明において、前記固定部材には、ねじを緩める方向に回転させることにより、ナット部材が前記ねじとともに回転して該ナット部材が前記溝から取り出し可能な位置まで回転すると、該ナット部材の回転を阻止するストッパが設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、ねじを緩める方向に回転させると、ナット部材がねじとともに回転し、固定部材のストッパにより、ナット部材が溝から取り出し可能な位置でそれ以上の回転を阻止され、ナット部材が取り出し可能状態よりも回転し過ぎるということがない。したがって、ねじを緩める方向に回転させることにより、ナット部材を取り出し可能状態にすることができるので、固定部材の取り外し作業が容易になる。なお、ストッパは、固定部材のスライダに設けるのが好ましい。
請求項3に記載の部材の固定構造は、請求項1または請求項2に記載の発明において、壁から所定間隔をおいて垂直に延び、下端部を床に固定された垂直フレームと、この垂直フレームの上端から前記壁に向かって延び、該壁に壁側端部が固定された壁支えフレームとから支柱が構成され、この支柱が前記壁に沿って間隔をおいて複数個配置され、これらの支柱間に棚板やハンガーパイプ等の収納部が設けられているフレーム収納体において、前記支柱が前記レール状部材とされ、前記収納部を支持する支持部材が前記固定部材とされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、フレーム収納体において、棚板等を支持する支持部材を支柱の長手方向の自由な位置に簡単に固定することができるので、収納部を所望の位置に設置することができ、フレーム収納体の使い勝手を良くすることができる。さらに、外観の面でも、支柱に長手方向に延びる溝が形成された斬新なデザインとなり、美観を与えるものである。
本発明の部材の固定構造によれば、レール状部材に支持部材等の固定部材を固定する場合に、レール状部材の長手方向の自由な位置に固定部材を固定することができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図15は、本発明の実施の形態を示す図である。図1はフレーム収納体を示す斜視図である。図2は壁支えフレームの固定部を示す斜視図である。図3ないし図5はフレーム側固定部材を示す図であって、図3は斜視図であり、図4は側面図であり、図5は正面図である。図6および図7は壁側固定部材を示す図であって、図6は側面図であり、図7は正面図である。図8は垂直フレームの斜視図である。図9は垂直フレームへの支持部材の固定構造を示す斜視図である。図10は支持部材を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。図11は垂直フレームへの支持部材の固定構造を裏面側から示す斜視図である。図12はスライダを示す斜視図である。図13はスライダを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。図14は板ナットを示す斜視図である。図15は垂直フレームの溝とスライダと板ナットとの関係を説明するための図である。
図1に示すように、本実施の形態のフレーム収納体は、壁Wに沿って間隔をおいて配置された複数個の支柱1と、これらの支柱1の間に設けられた収納部2とを備えている。収納部2としては、たとえば、支柱1間に架け渡された棚板2a、ハンガーパイプ2bあるいは網籠など、または支柱1間に配置されるキャビネット2cあるいはコンテナーなどがある。
支柱1は、壁Wから前側に所定間隔をおいて垂直に延び、下端部を床Fに固定された垂直フレーム3と、この垂直フレーム3の上端から壁Wに向かって延び、壁Wに壁側端部が固定された壁支えフレーム4とから構成されている。これらの垂直フレーム3および壁支えフレーム4はともに、中空構造を有するアルミニウム合金製の押出形材からなり、断面形状が同じに形成され、これらの垂直フレーム3と壁支えフレーム4とが連結されて構成された支柱1は、上端部分が壁W側に直角に折曲している、一体的に連続する鉤形(L字状)に形成されている。
垂直フレーム3の下端には、台座5が高さを調節可能に取り付けられており、この台座5が床Fにねじ等の固定具により固定されている。
また、図1および図2に示すように、壁支えフレーム4の壁側端部には、フレーム側固定部材6が設けられている。図3ないし図5に示すように、このフレーム側固定部材6には、挿入部11と覆い部12とが一体的に形成されている。挿入部11は、上下左右および中央部の5つの突起部21,22,23,24,25を備えており、これらの突起部が壁支えフレーム4の壁側端から該壁支えフレーム4の中空部あるいは溝内に挿入され、壁支えフレーム4の上壁と上側の突起部21とがねじで締め付けられて、フレーム側固定部材6が壁支えフレーム4に固定されている。覆い部12は、方形の箱型に形成されており、挿入部11側(壁支えフレーム4側)が底壁31で反対側が開口となっている。覆い部12内の上部には、底壁31から開口に向かって突出する係止部32が形成されており、この係止部32の下面は、底壁31から開口に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面33となっている。また、底壁31の下端部は、下方に向かうにつれて開口側に近づくように傾斜した傾斜部35が形成されており、この傾斜部35にねじ穴36が形成されている。このねじ穴36は、左右方向に長い長穴になっている。
一方、図6および図7に示すように、壁Wには、板状の壁側固定部材7が設けられている。この壁側固定部材7は、帯板状の壁固定部41を備えており、この壁固定部41の裏面に貼り付けられた両面テープで壁Wに貼り付けられた後、ねじ等の固定具により壁Wに固定されている。壁固定部41の左右端部にはそれぞれ、前方に突出する係止部42が形成されており、係止部42の上面は、前方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面43となっている。この傾斜面43の傾斜角度は、フレーム側固定部材6の係止部32の傾斜面33の傾斜角度と同じに設定されている。また、壁固定部41の下端には、側面視においてく字状に折曲された壁支えフレーム固定部44が形成されており、この下部の傾斜角度は、フレーム側固定部材6の傾斜部35の傾斜角度と同じにされており、ここに雌ねじ45が形成されている。壁側固定部材7は、フレーム側固定部材6の箱型の覆い部12内に全体が収まる寸法に設定されている。また、覆い部12内において、壁側固定部材7が左右に少し位置をずらすことが可能になっている。
壁支えフレーム4の壁側端に固定されたフレーム側固定部材6は、その係止部32が壁側固定部材7の係止部42に引っ掛けられるとともに、傾斜部35のねじ穴36を通して、壁支えフレーム固定部44の雌ねじ45にねじ37がねじ込まれることにより、傾斜部35が壁支えフレーム固定部44に固定されている。このとき、図2に示すように、壁側固定部材7は、フレーム側固定部材6の箱状の覆い部12内に収まり、外側から見えないようになっている。
また、図1に示すように、支柱1には、支柱1間に掛け渡される棚板2aを支持するための支持部材8が固定されている。支柱(レール状部材)1に支持部材(固定部材)8を固定する固定構造を、以下に説明する。
図8に示すように、支柱1を構成する垂直フレーム3は断面形状が概略長方形の筒状に形成され、両側面の中央部にはそれぞれ、長手方向(垂直方向)に連続して延びる断面形状が方形の溝51が形成されており、この溝51の開口の両側端部には、板状の係合部52が該溝51に沿って連続して形成され、溝51の開口の両側端部を塞いでいる。また、溝51の底面には、溝51に沿って間隔をおいて複数個の凹部53が形成されている。
図9および図10に示すように、支持部材8は、板材をL字状に折曲して形成されたアングルであって、前後方向(奥行き方向)に垂直に位置している固定部55と、水平に位置している支持部56とを備えている。
図11に示すように、固定部55の前後方向(奥行き方向)中央部の裏面には、高さ方向中央部の位置に、合成樹脂からなるスライダ60が設けられている。図12および図13に示すように、このスライダ60は、直方体状の取付部61を備えており、この取付部61には表裏方向に貫通する貫通孔62が上下に2つ形成され、これらの各貫通孔62にそれぞれ固定部55の各ねじ穴55Aを通してねじ57がねじ込まれることにより、取付部61が固定部55の裏面に固定されている。
取付部61の両側部にはそれぞれ、弾力性の良い概略横断面形状がやじり状の係合部63が形成されているとともに、裏面には、取付部61との間に間隙をおいて弾力性の良い縦断面形状がアーチ状のアーチ部64が形成されている。アーチ部64の中央部には球面状の凸部65が形成されている。両係合部63の各係合面66がそれぞれ、垂直フレーム3の溝51の両側部の各係合部52の裏面に、係合部63の弾性力により圧接されて係合されているとともに、凸部65が溝51の底面の凹部53の1つに、アーチ部64の弾性力により圧接されて係合されている。
また、取付部61の上面および下面の中央部にはそれぞれ、上方および下方に突出する山形のストッパ67が形成されている。
また、図9および図11に示すように、支持部材8の固定部55の裏面には、スライダ60の上下にそれぞれ、概略長方形板状の板ナット(ナット部材)70が設けられている。この板ナット70は、固定部55のねじ穴71に挿入されたねじ72に、その中央部の雌ねじ73が螺合されている。図14に示すように、板ナット70の上部および下部にはそれぞれ、上方および下方に突出する山形の係合部74が形成されている。各係合部74はそれぞれ、中央部から板ナット70の締め付け方向に少し寄った位置に設けられている。図15に示すように、板ナット70の幅は、垂直フレーム3の溝51の幅より少し小さく設定され、長さは溝51の幅よりも大きく設定されており、これにより板ナット70は、長手方向を溝51に沿って位置させる(垂直に位置させる)と溝51に挿入可能であり、溝51に挿入後、板ナット70を締め付ける方向にねじ72を回転させると板ナット70がねじ72とともに回転し、板ナット70の上下端部の一部がそれぞれ、溝51の両側面に当接するとともに、上下端部分がそれぞれ各係合部52に係合可能な位置に位置する。また、板ナット70を緩める方向にねじ72を回転させると板ナット70がねじ72とともに回転し、スライダ60の上下のストッパ67にそれぞれ、上側の板ナット70の下方の係合部74および下側の板ナット70の上方の係合部74が係合し、各板ナット70がそれ以上回転するのを規制する。このとき、各板ナット70は、垂直に位置しており、溝51から抜き出せるようになっている。また、各板ナット70の上部および下部の中央部にはそれぞれ、浅い凹部が形成されており、スライダ60の上下のストッパ67にそれぞれ、上側の板ナット70の下方の係合部74および下側の板ナット70の上方の係合部74が係合した際に、前記各浅い凹部にそれぞれスライダ60の上下のストッパ67の先端部が軽く嵌合するようになっている。
また、図10および図11に示すように、支持部材8の固定部55には、支持部材8の振れ止めのための2つのガイド81が間隔をおいて設けられている。これらのガイド81は、固定部55の裏面側に突出しかつ上下方向に延びる突条に形成されており、これらのガイド81の間隔は、垂直フレーム3の前後方向(奥行き方向)の幅に合わせて設定され、ガイド81間に垂直フレームを挟むと、支持部材8の奥行き方向の振れが阻止されるようになっている。また、これらのガイド81を垂直フレーム3の幅に合わせて押し付けることで、支持部材8の横方向の位置合わせの目安にすることができるようになっている。
垂直フレーム3に支持部材8を取り付けには、まず、スライダ60の両係合部63を弾性変形させるようにして、スライダ60を垂直フレーム3の溝51に押し込み、溝51の底面の凹部53のうち、取付位置に位置する凹部53に、スライダ60の凸部65を係合させる。このとき、板ナット70は垂直の状態にして、溝51に挿入できるようにしておく。このようにして、スライダ60を溝51に押し込むと、両係合部63の各係合面66がそれぞれ、溝51の両側部の各係合部52の裏面に、係合部63の弾性力により圧接されて係合されるとともに、凸部65が凹部53に、アーチ部64の弾性力により圧接されて係合される。
なお、溝51のうち、取付位置に位置する凹部53の近くの適当な位置に、スライダ60を押し込み、その後支持部材8を上下させて、取付位置に位置する凹部53にスライダ60の凸部65を位置させるようにしてもよい。
次いで、ねじ72を締め付ける方向に回転させる。そうすると、ねじ72に螺合されている板ナット70がねじ72とともに回転し、その上端部および下端部の一部がそれぞれ、溝51の両側面に当接して、それ以上回転できなくなる。この状態でさらにねじ72を締め付ける方向に回転させると、板ナット70の雌ねじにねじ72がねじ込まれて行き、係合部52が板ナット70の上下端部分と固定部55とにより挟み込まれる。
なお、板ナット70がねじ72とともに回転し易くするために、緩み止め剤を塗布して板ナット70をねじ72に螺合させておくようにしてもよい。あるいは、板ナット70をねじ72に螺合させた後に、ねじ部を若干加締めておくようにしてもよい。
他方、垂直フレーム3から支持部材8を取り外すには、まず、ねじ72を緩める方向に回転させる。そうすると、板ナット70の雌ねじからねじ72が抜けて行き、板ナット70の上下端部分と固定部55とによる係合部52の挟持状態が解除される。その後、さらにねじ72を緩める方向に回転させると、板ナット70がねじ72とともに回転し、スライダ60の上下のストッパ67にそれぞれ、上側の板ナット70の下方の係合部74および下側の板ナット70の上方の係合部74が係合して、各板ナット70がそれ以上回転できなくなるとともに、板ナット70が垂直に位置し、溝51から抜き出し可能状態になる。この状態で、支持部材8を引く。そうすると、スライダ60の各係合部63が弾性変形して、溝51の各係合部52から離脱する。
なお、垂直フレーム3から支持部材8を取り外すのではなく、支持部材8の固定位置を変える場合には、板ナット70の上下端部分と固定部55とによる係合部52の挟持状態を解除した後、支持部材8を上下させて、取付位置に位置する凹部53にスライダ60の凸部65を位置させる。そうすると、アーチ部64の弾性力により凸部65が凹部53に圧接されて係合される。なお、支持部材8を上下移動させる際に、両ガイド部81によりガイドされるので、支持部材8が奥行き方向に振れることがなく、取付姿勢を保ったまま支持部材8が移動する。また、スライダ60が摩擦抵抗が低い合成樹脂からなるので、移動抵抗も少ない。このようにして支持部材8の位置を変えた後、ねじ72を締め付けて、支持部材8を垂直フレーム3に固定する。
次に、このフレーム収納体を設置する手順を説明する。
まず、予め、支柱1に、フレーム側固定部材6および台座5を取り付けておく。
ついで、支柱1を設置する位置決めを行い、これに対応する位置に壁側固定部材7を固定する。壁側固定部材7は、壁固定部41をその裏面に貼設された両面テープで壁Wに貼り付けた後、壁固定部41をねじ等の固定具により壁Wに固定する。
次いで、壁側固定部材7に、フレーム側固定部材6を仮固定する。すなわち、フレーム側固定部材6の係止部32を壁側固定部材7の係止部42に引っ掛けるとともに、傾斜部35のねじ穴36を通して、壁支えフレーム固定部44の雌ねじ45にねじを途中までねじ込む。このとき、壁側固定部材7の係止部42の傾斜面43にフレーム側固定部材6の係止部32の傾斜面33が係合しているとともに、壁支えフレーム固定部44の下部が傾斜部35に接触している。なお、フレーム側固定部材6の係止部32を壁側固定部材7の係止部42に引っ掛ければ、手を離しても、フレーム側固定部材6は落下せず、したがって支柱1は倒れない。また、フレーム側固定部材6の係止部32を壁側固定部材7の係止部42に引っ掛けた後、フレーム側固定部材6の覆い部12を左右に少し動かして左右位置を調整することができる。
次いで、支柱1の下端の台座5の高さを調節して、床Fに台座5を仮固定する。
次いで、もう一度、支柱1の上下左右の位置の確認あるいは調整を行った後、壁側固定部材7にフレーム側固定部材6を完全に固定するとともに、床Fに台座5を完全に固定する。
次いで、同様にして、壁Wに沿って所定間隔をおいて支柱1を所定数設置する。
次いで、支柱1に支持部材8を固定するなどした後、支柱1の間に、棚板2aやハンガーパイプ2b等の収納部2を架け渡したり、あるいはキャビネット2c等の収納部2を配置する。
このように構成されたフレーム収納体においては、垂直部材3(支柱1)の長手方向の自由な位置に棚板2a等を支持する支持部材8を簡単に固定することができるので、棚板a等の収納部2を所望の位置に設置することができ、フレーム収納体の使い勝手を良くすることができる。さらに、垂直部材3(支柱1)に長手方向に延びる溝が形成された斬新なデザインであり、外観に美観を与えるものである。
また、板ナット70と支持部材8の固定部材55とによる垂直部材3の係合部52の挟持状態が解除されている状態で、スライダ60を垂直部材3の溝51に沿って移動させて、取付位置に位置する凹部53にスライダ60の凸部65を位置させると、凸部65が凹部53に圧接されて係合される。したがって、取付位置に位置する凹部53にスライダ60の凸部65が位置するように、支持部材8を移動させれば、支持部材8を所定の取付位置に位置させることができる。
さらに、支持部材8を垂直フレーム3の長手方向に移動させる際に、両ガイド部81が支持部材8をガイドするので、支持部材8が奥行き方向に振れるのを防止することができ、取付姿勢を保ったまま支持部材を移動させることができる。
また、ねじ72を緩める方向に回転させると、板ナット70がねじ72とともに回転し、支持部材8のスライダ60のストッパ67により、板ナット70が垂直部材3の溝51から抜き出し可能な位置でそれ以上の回転を阻止され、板ナット70が抜き出し可能状態よりも回転し過ぎるということがない。したがって、ねじ72を緩める方向に回転させることにより、板ナット70を抜き出し可能状態にすることができるので、支持部材8の取り外し作業が容易になる。
さらに、スライダ60の上下のストッパ67にそれぞれ、上側の板ナット70の下方の係合部74および下側の板ナット70の上方の係合部74が係合した際に、各板ナット70の下部および上部の中央部の浅い凹部にそれぞれ、スライダ60の上下のストッパ67の先端部が軽く嵌合するので、スライダ60を垂直部材(レール状部材)3の溝51に挿入する際も、各板ナット70が抜き出し状態の姿勢を保持しているため、スライダ60の取付作業を容易に行うことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変形等が可能である。例えば、前記実施の形態では、フレーム収納体において、支柱に支持部材を固定する場合に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、レール状部材に固定部材を固定する場合に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るフレーム収納体を示す斜視図である。 壁支えフレームの固定部を示す斜視図である。斜視図である。 フレーム側固定部材を示す図であって、図3は斜視図である。 同、側面図である。 同、正面図である。 壁側固定部材を示す図であって、側面図である。 同、正面図である。 垂直フレームの斜視図である。 垂直フレームへの支持部材の固定構造を示す斜視図である。 支持部材を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 垂直フレームへの支持部材の固定構造を裏面側から示す斜視図である。 スライダを示す斜視図である。 スライダを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 板ナットを示す斜視図である。 垂直フレームの溝とスライダと板ナットとの関係を説明するための図である。
符号の説明
1 支柱(レール状部材)
2 収納部
3 垂直フレーム
4 壁支えフレーム
8 支持部材(固定部材)
51 溝
52 係合部
53 凹部
60 スライダ
65 凸部
67 ストッパ
70 板ナット(ナット部材)
72 ねじ

Claims (3)

  1. レール状部材に固定部材を固定する部材の固定構造であって、
    前記レール状部材には、長手方向に延びる溝が形成され、この溝の開口の両側端部には、係合部が該溝に沿って形成され、
    前記固定部材は、前記レール状部材の前記溝に挿脱されて前記係合部に係脱可能であるとともに、前記溝に沿って移動可能なスライダと、該固定部材を挿通したねじに螺合されているとともに、前記溝に挿入可能で、かつ挿入後に前記ねじを締め付ける方向に回転させることにより前記ねじとともに回転し、前記溝の側面に係合可能なナット部材とを備え
    前記溝の底面には、所定間隔をおいて凹部が形成されており、前記スライダには、この凹部に圧接されて係合される凸部が形成されていることを特徴とする部材の固定構造。
  2. 前記固定部材には、ねじを緩める方向に回転させることにより、ナット部材が前記ねじとともに回転して該ナット部材が前記溝から取り出し可能な位置まで回転すると、該ナット部材の回転を阻止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の部材の固定構造。
  3. 壁から所定間隔をおいて垂直に延び、下端部を床に固定された垂直フレームと、この垂直フレームの上端から前記壁に向かって延び、該壁に壁側端部が固定された壁支えフレームとから支柱が構成され、この支柱が前記壁に沿って間隔をおいて複数個配置され、これらの支柱間に棚板やハンガーパイプ等の収納部が設けられているフレーム収納体において、前記支柱が前記レール状部材とされ、前記収納部を支持する支持部材が前記固定部材とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部材の固定構造。
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