JP6978909B2 - 引出用ラッチ装置及び家具 - Google Patents

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Description

本発明は、引出用ラッチ装置及び家具に関し、更に詳細には、家具等の引出部材の飛び出しを防止するラッチ装置及びラッチ装置を具備した家具に関する。
地震発生時や運搬時に、机やたんす等の家具が傾斜したことによって引出部材が家具本体から飛び出すことを防止する引出用ラッチ装置(ロック装置)として、棚部を具備し、引出部材に取り付けられたケーシング及びケーシングに揺動自在に取り付けられたシーソ部材と、棚部上に載せられた鋼球とを有し、家具が傾斜すると、鋼球がシーソ部材の一端上に落下することにより鋼球の重みによってシーソ部材の他端側(係合部)が跳ね上がり、当該他端側が家具本体に設けられている被係合部に係合することにより引出部材を家具本体に係止(ラッチ動作)するもの(例えば、特許文献1)や、水平軸線周りの回動中心より上方に重心を有して水平姿勢を保つ振子が家具本体に取り付けられ、家具が傾斜すると、振子が引出部材の底部に設けられたラック歯に係合することにより引出部材を家具本体に係止(ラッチ動作)するもの(例えば、特許文献2)が知られている。
また、他の引出用ラッチ装置として、係合爪を形成された一端を具備して家具本体に揺動自在に取り付けられたシーソ式掛止部材と、シーソ式掛止部材上に転動可能に配置された転がり部材とを有し、家具が水平状態にある時には転がり部材がシーソ式掛止部材の他端側に位置することによりシーソ式掛止部材が跳ね上げ位置にあって係合爪が引出部材に設けられている被係合部から離間した位置に位置して引出部材の移動を自由に許し、家具が傾斜すると、転がり部材がシーソ式掛止部材の一端側に移動することによりシーソ式掛止部材が転がり部材の重みによって降下回動し、係合爪が被係合部に係合することにより引出部材を家具本体に係止(ラッチ動作)するもの(例えば、特許文献3)が知られている。
特開平9−224765号公報 特開2007−37930号公報 特開2013−81632号公報
特許文献1に示されているような引出用ラッチ装置は、ラッチ動作を解除する作業が煩雑である。特許文献2に示されているような引出用ラッチ装置は、確実なラッチ動作を担保するための振子のバランス設定が難しく、少しの振動でもラッチ動作が行われたり、地震発生時等にラッチ動作が行われたりする虞がある。特許文献3に示されているような引出用ラッチ装置は、転がり部材の重みによってシーソ式掛止部材を当該シーソ式掛止部材の自重に抗して跳ね上げ位置に保持するため、確実なラッチ動作を担保するための転がり部材とシーソ式掛止部材との重量設定が難しく、大きい重量の転がり部材が必要となる。
本発明が解決しようとする課題は、ラッチ動作の解除作業が簡単で、振子の難しいバランス設定や、大きい重量の転がり部材を必要とすることなく、地震発生時や運搬時には引出部材が家具本体から飛び出すことを防止するラッチ動作が確実に行われることである。
本発明の一つの実施形態による引出用ラッチ装置は、家具本体(10)に格納位置と引出位置との間を水平方向にスライド可能に設けられた引出部材(16)のラッチ装置であって、前記家具本体(10)に固定され、前記格納位置側に向けて下り勾配の上向きの第1の傾斜面(48)を有する本体(32)と、前記本体(32)に水平な軸線周りに回動可能に設けられ、自重による降下方向の回動によって前記引出部材(16)に設けられた被係合部(22)に係合することにより前記引出部材を前記家具本体(10)に係止する係合部(44)及び前記第1の傾斜面(48)の上方にあって前記引出位置側に向けて上り勾配の下向きの第2の傾斜面(56)を有するラッチアーム(40)と、前記第1の傾斜面(48)上に前記引出部材(16)のスライド方向と同方向に移動可能に設けられ、前記第2の傾斜面(56)に当接することにより前記ラッチアーム(40)の降下方向の回動を規制する移動体(50)とを具備し、前記移動体(50)は、前記家具本体(10)が水平状態にある時には、自重によって前記第1の傾斜面(48)の下位側に位置して前記第2の傾斜面(56)の下位側に当接することにより前記係合部(44)が前記被係合部(22)との係合から離脱する離脱位置に前記ラッチアーム(40)を保持し、前記家具本体(10)が、前記引出部材(16)の前記引出位置側が下位なる傾斜状態にある時には、自重によって前記第1の傾斜面(48)の上位側に移動して前記第2の傾斜面(56)の上位側に当接することにより前記係合部(44)が前記被係合部(22)と係合する係合位置に前記ラッチアーム(40)が回動することを許容する。
この構成によれば、移動体(50)が第1の傾斜面(48)と第2の傾斜面(56)とに挟まれることにより、ラッチアーム(40)の係合位置側への回動が規制され、ラッチアーム(40)を離脱位置に保持するから、移動体(50)及びラッチアーム(40)の重量設定の自由度が高く、ラッチアーム(40)を自重に抗して跳ね上げ位置に保持するために必要な大きい重量の移動体(50)を要することなく、地震発生時や運搬時に引出部材(16)が家具本体(10)から飛び出すことを防止するラッチ動作が確実に行われる。
上記引出用ラッチ装置において、好ましくは、前記移動体は前記第1の傾斜面(48)上を転動する転動体(50)である。
この構成によれば、移動体は転動によって第1の傾斜面(48)上を低摩擦抵抗のもとに確実に移動する。
上記引出用ラッチ装置において、好ましくは、前記転動体は球体(50)である。
この構成によれば、移動体は転動によって第1の傾斜面(48)上を、より一層の低摩擦抵抗のもとに確実に移動する。
上記引出用ラッチ装置において、好ましくは、前記本体(32)は、前記第1の傾斜面(48)を画定する底壁に、前記第1の傾斜面(48)の周りに延在して前記球体の移動可能範囲を設定する囲い壁を有する。
この構成によれば、移動体が球体(50)であっても、球体(50)が第1の傾斜面(48)外に脱落することがない。
上記引出用ラッチ装置において、好ましくは、前記被係合部は前記引出部材(16)が前記格納位置から所定量Tだけ引出された位置にて前記係合部(44)が没入できるように前記引出部材(16)の上面に開口した係合用開口(44)であり、前記係合部(22)は、前記引出位置側から前記係合用開口(44)の前記格納位置側の開口縁(22A)に当接して前記引出部材(16)の前記引出位置側への移動を阻止する起立面(40C)と、当該係合部(22)が前記係合用開口(44)に係合した状態で前記引出部材(16)が前記格納位置に戻される過程において前記係合用開口(44)の前記引出位置側の開口縁(22B)に当接して前記ラッチアーム(40)を前記離脱位置へ移動させる傾斜下面(40D)とを有する。
この構成によれば、ラッチ動作の解除が、引出部材16を格納位置に戻すだけで、簡単且つ確実に行われる。
上記引出用ラッチ装置において、好ましくは、前記ラッチアーム(40)は当該ラッチアーム(40)の回動軸線の一方の側に張り出した張出片を有し、前記張出片は前記第1の傾斜面の上方にあって前記第2の傾斜面(56)を画定している。
この構成により、引出用ラッチ装置(30)のコンパクト化が図られる。
本発明の一つの実施形態による家具は、上述の実施形態による引出用ラッチ装置を具備している。
本発明による引出用ラッチ装置によれば、ラッチ動作の解除作業が簡単で、振子の難しいバランス設定や、大きい重量の転がり部材を必要とすることがなく、地震発生時や運搬時に引出部材が家具本体から飛び出すことを防止するラッチ動作が確実に行われる。
本発明による引出用ラッチ装置の一つの実施形態を示す斜視図 本実施形態による引出用ラッチ装置の分解斜視図 本実施形態による引出用ラッチ装置の平常時(水平時)の状態を示す説明図及び要部の拡大図 本実施形態による引出用ラッチ装置の傾斜初期の状態を示す説明図及び要部の拡大図 本実施形態による引出用ラッチ装置のラッチ動作時の状態を示す説明図及び要部の拡大図 本実施形態による引出用ラッチ装置の水平復元時の状態を示す説明図及び要部の拡大図 本実施形態による引出用ラッチ装置のラッチ動作の解除時の状態を示す説明図及び要部の拡大図
以下に、本発明による引出用ラッチ装置をスチール製事務机に適用した一つの実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。
スチール製事務机1は、図3に示されているように、天板(家具本体)10の底部に、当該天板10を左右方向(紙面を直交する方向)に延在する溝形断面形状の複数の横梁部材12が前後に間隔をおいて接合されている。前部2個目の横梁部材12及び最後部の横梁部材12には前後方向に延在する左右一対のガイドレール14の前部及び後部が係止ピン14A及び係止フック14Bによって固定されている。
各ガイドレール14は、スチール製事務机1が水平な床上に設置された平常時には、図3に示されているように、天板10と共に水平に延在する。各ガイドレール14は、トレイ状の引出部材16を前後方向に移動可能、つまり引き出し可能に支持している。引出部材16は、全体が天板10の下方に位置する格納位置を天板10の後側に設定され、天板10より前方に引き出された引出位置を天板10の前側に設定され、左右一対のガイドレール14に案内されて前記格納位置と前記引出位置との間を天板10に対して水平方向にスライド可能である。
引出部材16の前部には引出部材16を天板10に対して前後移動させるためのハンドル(取っ手)18が取り付けられている。
引出部材16の左右片側のフランジ部20には、後述するラッチアーム40の係合部44が上側から没入できる被係合部として、フランジ部20の上面に開口した平面形状が矩形の係合用開口22が形成されている。
ガイドレール14の上面と天板10の底面との間には隙間24が存在する。左右片側のガイドレール14の上面には引出用ラッチ装置30の本体32が設けられる。本体32は、両面粘着テープ(不図示)等によって片側のガイドレール14の上面上に固定され、隙間24内に配置される。
本体32が設けられたガイドレール14には後述するラッチアーム40の遊端側が上下方向に自由に通過可能な開口26が形成されている。
引出用ラッチ装置30の詳細を、図1及び図2を参照して説明する。本体32は、樹脂成形品であり、左右方向に間隔をおいて形成された一対のブラケット片34と、ブラケット片34の左右一方の側(左側)に隣接して形成された転動体配置部36とを一体に有する。
各ブラケット片34には互いに同一の水平軸線A上を水平方向に延在する支持孔38が形成されている。各支持孔38にはラッチアーム40の基端40A側の左右の各側面に突出形成された軸部42が回動可能に係合している。これにより、ラッチアーム40は本体32に水平軸線A周りに回動可能に支持される。
ラッチアーム40は、基端40Aから前記格納位置側(後方)に向けて延出しており、その延出側に、換言すると遊端側に、図1及び図3に示されている後述する初期状態(ディフォルト状態)において、略水平に前後方向に延在する水平下面40B及び水平下面40Bの後縁から前倒方向に少し傾斜して起立した起立面40Cによる尖った三角爪形状の係合部44を有する。ラッチアーム40は、更に、初期状態において水平下面40Bの前縁から基端40A側に向けて上り勾配の傾斜下面40Dを有する。
ラッチアーム40は、自重による降下方向(図で見て時計廻り方向)の回動によって遊端側が開口26を通過し、係合部44が係合用開口22に上側から没入(係合)する係合位置(図5参照)と、自重に抗した上昇方向(図で見て反時計廻り方向)の回動によって係合用開口22から上方に抜け出した離脱位置との間を水平軸線A周りに回動可能である。
係合用開口22は、引出部材16が前述の格納位置から所定量T(図5参照)だけ前方に引き出された位置にて係合部44が没入できる前後方向の位置に設けられている。従って、係合用開口22に対する係合部44の没入は、引出部材16が格納位置から所定量Tだけ前方に引き出された状態の時に行われる。
転動体配置部36は、一対のブラケット片34によるラッチアーム40の支持部から当該ラッチアーム40の回動軸線の一方の側(左側)に偏倚した位置に設けられており、底壁46を含む。底壁46は前記格納位置(後方)に向けて下り勾配の上向きの第1の傾斜面48を画定している。第1の傾斜面48上には移動体として鋼鉄製あるいは樹脂製の球体50が引出部材16のスライド方向と同方向(前後方向)に転動可能に載置されている。
球体50は、図3に示されているように、天板10が水平状態にある時には、自重(重力)によって第1の傾斜面48の下位側に位置し、図4に示されているように、天板10の前側、つまり引出部材16の前記引出位置側が下位なる傾斜状態にある時には、自重(重力)によって第1の傾斜面48上を前側(前記引出位置側)に転動して第1の傾斜面48の上位側に移動する。
転動体配置部36には第1の傾斜面48の周りに延在する囲い壁52が形成されている。囲い壁52は、球体50の前後方向の移動可能範囲を設定すると共に球体50が左右方向にずれ動くことを規制し、球体50が第1の傾斜面48外に脱落することを防止する。
ラッチアーム40は上部からラッチアーム40の回動軸線の一方の側(左側)に張り出した張出片54を一体に有する。張出片54は、第1の傾斜面48の上方にあって前記引出位置側に向けて上り勾配に傾斜しており、同傾斜の下向きの第2の傾斜面56を画定している。
この構成により、引出用ラッチ装置30のコンパクト化が図られる。
張出片54は球体50上に載せられ、第2の傾斜面56が球体50の上面に点接触(当接)している。これにより、球体50は、第1の傾斜面48と第2の傾斜面56とに上下に挟まれ、介在物のようにして、ラッチアーム40の前記係合位置側への回動を規制する。
球体50は、天板10が水平状態にある時には、図3に示されているように、自重によって第1の傾斜面48の下位側に位置して第2の傾斜面56の下位側に当接することにより、ラッチアーム40を前記離脱位置に保持し、図5に示されているように、天板10が、引出部材16の引出位置側、つまり前側が下位になる傾斜状態にある時には、自重によって第1の傾斜面48の上位側に移動して第2の傾斜面56の上位側に当接することによりラッチアーム40が前記係合位置に回動することを許容する。
次に、上述の構成による引出用ラッチ装置30の動作を、図3〜図7を参照して説明する。
天板10が水平状態にある平常時には、図3に示されているように、球体50が自重によって第1の傾斜面48の下位側に位置して第2の傾斜面56の下位側に当接している。これにより、ラッチアーム40が前記係合位置より引き揚げられた前記離脱位置に保持される。この時には、引出用ラッチ装置30は、引出部材16の引き出し移動を規制するラッチ作用を行わないので、引出部材16は引出位置及び格納位置に障害なく移動できる。
地震等によって天板10が、前側が下位になる方向に水平面に対して傾斜角θ以上傾斜すると、図4に示されているように、引出部材16が引出位置側に飛び出そうとする。天板10が傾斜したことにより球体50は自重によって第1の傾斜面48上を上位側に転動し、それに伴いラッチアーム40が自重によって前記係合位置側に回動し、係合部44が引出部材16のフランジ部20の上面に当接する。傾斜角θは、例えば、震度5程度の揺れによって生じる角度であってよい。
引出部材16が格納位置から所定量Tだけ前方に引出位置側に移動すると、図5に示されているように、球体50が自重によって第1の傾斜面48上を更に上位側に転動し、それに伴いラッチアーム40が自重によって前記係合位置に回動し、係合部44が、上側から係合用開口22に没入し、係合用開口22に係合する。この状態では、係合用開口22の格納位置側の開口縁(後縁)22Aがラッチアーム40の起立面40Cに衝当し、つまり、引出用ラッチ装置30がラッチ作用を行い、引出部材16がそれ以上前方に飛び出すことが阻止される。
その後、天板10が水平状態に戻っても、図6に示されているように係合部44の噛み込み等によって引出用ラッチ装置30がラッチ作用している状態が保持されることがある。
この場合には、引出部材16を格納位置へ押すことにより、図7に示されているように、引出部材16が前記格納位置に戻される過程において、ラッチアーム40の傾斜下面40Dが係合用開口22の前記引出位置側の開口縁(前縁)22Bと当接することにより、ラッチアーム40が前記離脱位置へ向けて回動し、係合部44が、係合用開口22から引き揚げられ、係合用開口22との係合より離脱する。これにより、引出用ラッチ装置30がラッチ作用が解除され、引出部材16が自由に前記格納位置と前記引出位置との間を移動できるようになる。そして、球体50が、図3に示されているように、元の位置に戻り、ラッチアーム40が前記離脱位置に戻る。
これにより、ラッチ動作の解除は、引出部材16を格納位置に戻すだけで、簡単且つ確実に行われる。
本実施形態の引出用ラッチ装置30は、球体50が第1の傾斜面48と第2の傾斜面56とに挟まれることにより、ラッチアーム40の前記係合位置側への回動を規制し、ラッチアーム40を前記離脱位置、つまり跳ね上げ位置に保持するものであり、球体50の重みによってラッチアーム40を自重に抗して跳ね上げ位置に保持するものではないから、球体50及びラッチアーム40の重量設定の自由度が高く、ラッチアーム40を自重に抗して跳ね上げ位置に保持するために必要な大きい重量の球体50を要さない。また、ラッチアーム40に、傾斜感知の振子のような微妙なバランス設定も必要としない。
これらのことにより、引出用ラッチ装置30の小型軽量化が図られると共に、少しの振動等によって不必要にラッチ動作が行われることがなく、家具が所定角以上前倒方向に傾斜した際には確実にラッチ動作が行われ、引出部材16の飛び出しが防止される。
かくして、引出用ラッチ装置30は、ラッチ動作の解除作業が簡単で、振子の難しいバランス設定や、大きい重量の転がり部材を必要とすることがなく、地震発生時や運搬時には引出部材が家具本体から飛び出すことを防止する。
本実施形態では、転動体として球体50が用いられていることにより、転動体の転がり動作が低い摩擦抵抗のもとに円滑且つ確実に行われる。このことによっても、引出用ラッチ装置30のラッチ動作及びラッチ解除動作が確実に行われる。そして、転動体として、転がり易い球体50が用いられても、囲い壁52が設けられているので、球体50が第1の傾斜面48外に脱落することがない。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。第1の傾斜面48上の移動体は、球体50に限られることなく、第1の傾斜面48上を転動可能な「ころ」或いは第1の傾斜面48上を摺動可能なブロックであってもよい。引出部材16は、トレー構造の限られることはなく、食器棚等に設けられる引き出し式のテーブル板等であってもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 :スチール製事務机
10 :天板(家具本体)
12 :横梁部材
14 :ガイドレール
14A :係止ピン
14B :係止フック
16 :引出部材
20 :フランジ部
22 :係合用開口(被係合部)
24 :隙間
26 :開口
30 :引出用ラッチ装置
32 :本体
34 :ブラケット片
36 :転動体配置部
38 :支持孔
40 :ラッチアーム
40A :基端
40B :水平下面
40C :起立面
40D :傾斜下面
42 :軸部
44 :係合部
46 :底壁
48 :第1の傾斜面
50 :球体(移動体)
52 :囲い壁
54 :張出片
56 :第2の傾斜面

Claims (6)

  1. 家具本体に格納位置と引出位置との間を水平方向にスライド可能に設けられた引出部材のラッチ装置であって、
    前記家具本体に固定され、前記格納位置側に向けて下り勾配の上向きの第1の傾斜面を有する本体と、
    前記本体に水平な軸線周りに回動可能に設けられ、自重による降下方向の回動によって前記引出部材に設けられた被係合部に係合することにより前記引出部材を前記家具本体に係止する係合部及び前記第1の傾斜面の上方にあって前記引出位置側に向けて上り勾配の下向きの第2の傾斜面を有するラッチアームと、
    前記第1の傾斜面上に前記引出部材のスライド方向と同方向に移動可能に設けられ、前記第2の傾斜面に当接することにより前記ラッチアームの降下方向の回動を規制する移動体とを具備し、
    前記本体と前記ラッチアームとは前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との上下方向の間隔が前記引出位置側に向けて拡大した形状をなし、
    前記移動体は、前記家具本体が水平状態にある時には、当該移動体の自重によって前記第1の傾斜面の下位側に位置して前記第2の傾斜面の下位側に当接することにより前記係合部が前記被係合部との係合から離脱する離脱位置に前記ラッチアームを保持し、前記家具本体が、前記引出部材の前記引出位置側が下位なる傾斜状態にある時には、当該移動体の自重によって前記第1の傾斜面の上位側に移動して前記第2の傾斜面の上位側に当接することにより前記係合部が前記被係合部と係合する係合位置に前記ラッチアームが当該ラッチアームの自重によって回動することを許容し、
    前記ラッチアームは当該ラッチアームの回動軸線の一方の側に張り出した張出片を有し、前記張出片は前記第1の傾斜面の上方にあって前記第2の傾斜面を画定している引出用ラッチ装置。
  2. 前記移動体は前記第1の傾斜面上を転動する転動体である請求項1に記載の引出用ラッチ装置。
  3. 前記転動体は球体である請求項2に記載の引出用ラッチ装置。
  4. 前記本体は、前記第1の傾斜面を画定する底壁に、前記第1の傾斜面の周りに延在して前記球体の移動可能範囲を設定する囲い壁を有する請求項3に記載の引出用ラッチ装置。
  5. 前記被係合部は前記引出部材が前記格納位置から所定量引出された位置にて前記係合部が没入できるように前記引出部材の上面に開口した係合用開口であり、
    前記係合部は、前記引出位置側から前記係合用開口の前記格納位置側の開口縁に当接して前記引出部材の前記引出位置側への移動を阻止する起立面と、当該係合部が前記係合用開口に係合した状態で前記引出部材が前記格納位置に戻される過程において前記係合用開口の前記引出位置側の開口縁に当接して前記離脱位置へ移動させる傾斜下面とを有する請求項1から4の何れか一項に記載の引出用ラッチ装置。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載の引出用ラッチ装置を具備した家具。
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