JP6081342B2 - 感震式落下防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地震などの振動による棚からの収納物の落下を防止する感震式落下防止装置に関する。
従来、書架など収納物を収納する棚には、地震などの振動によって収納物が棚板上から落下するなどしないよう収納物の落下を防止する落下防止装置が知られている。
特許文献1には、カウンターウエイトを有し、棚板の両側に対をなして設けられる揺動部材と、棚板の両側の揺動部材の端部に連結されて設けられ、カウンターウエイトにより物品出し入れ面に向かって移動する向きに揺動付勢された規制バーと、を備え、地震の震動を感知すると、規制バーが収納物の収納空間前方、適宜の高さ位置に進出するものが開示されている。
特許第3333475号
しかしながら、規制バーは、その素材や棚の間口の広さによって荷重が変わるものであるため、特許文献1のような落下防止装置では、多様な種類の規制バーに対応するよう都度製造する必要があり、汎用性に乏しかった。
即ち、このような落下防止装置では、規制バーの荷重に対してカウンターウエイトの荷重が重過ぎると、地震の震動による揺動とは関係なくカウンターウエイトが自重によって下方に移動して、規制バーが常時収納物の収納空間前方で固定されたままとなり、規制バーの荷重に対してカウンターウエイトの荷重が軽過ぎると、カウンターウエイトの自重では下方に移動することができず、地震の震動を感知しても規制バーを上方に移動させることができなくなり、多様な種類の規制バーに対応出来なかった。
本発明は、より汎用的に使用することができ、地震などの振動による収納物の落下を確実に防止する感震式落下防止装置の提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[3]に記載の構成を有する。
[1] 収納物を載置した棚に取付けられる感震式落下防止装置であって、
揺動自在に設けられる揺動部材と、
前記揺動部材の端部に取付けられ、水平に設けられるとともに前記棚板の前面側の規制位置と退避位置との間で移動可能に設けられる規制バーと、
前記揺動部材に取付位置を変更可能に設けられるカウンターウエイトと、
を備え、
前記規制バーは、振動により前記カウンターウエイトが下方に揺動すると、退避位置から規制位置へ移動するように構成されることを特徴とする感震式落下防止装置。
[2] 前記揺動部材には、複数の前記カウンターウエイトを取り付け可能に構成され、少なくとも一部の前記カウンターウエイトが着脱可能に取付けられることを特徴とする前項1に記載の感震式落下防止装置。
[3] 前記揺動部材は、前記規制バーが退避位置にある場合に、前記揺動部材の揺動する支点よりも上方位置で前記カウンターウエイトが取付けられることを特徴とする前項1または2に記載の感震式落下防止装置。
上記[1]に記載の発明によれば、収納物を載置した棚に取付けられる感震式落下防止装置であって、揺動自在に設けられる揺動部材と、揺動部材の端部に取付けられ、水平に設けられるとともに棚板の前面側の規制位置と退避位置との間で移動可能に設けられる規制バーと、揺動部材に取付位置を変更可能に設けられるカウンターウエイトと、を備え、規制バーは、振動によりカウンターウエイトが下方に揺動すると、退避位置から規制位置へ移動するように構成されるので、地震などの振動による揺動部材の揺動動作に伴って規制バーが退避位置から規制位置へ移動するため、棚板に載置した収納物の落下や飛び出しなどが確実に防止される。
揺動部材に取付位置を変更可能にカウンターウエイトが設けられるので、用いる素材や棚の間口の広さによって規制バーの荷重が変わる場合であっても、カウンターウエイトの取付位置を調整して様々な荷重の規制バーとつり合いを取り、様々な規制バーに対応させることができるより汎用性の高い感震式落下防止装置とすることができる。
上記[2]に記載の発明によれば、揺動部材には、複数のカウンターウエイトを取り付け可能に構成され、少なくとも一部のカウンターウエイトが着脱可能に取付けられるので、カウンターウエイトの取付数を調整して規制バーの荷重とつり合いを取ることができ、様々な規制バーの荷重に対応させることができ、より汎用性を高められる。
上記[3]に記載の発明によれば、揺動部材は、規制バーが退避位置にある場合に、揺動部材の揺動する支点よりも上方位置でカウンターウエイトが取付けられるので、規制バー、揺動部材及びカウンターウエイトの全体としてのウエイト(荷重)が支点位置よりも上方に偏った構成であるため、揺動部材が揺動した際にカウンターウエイトの下方への移動が容易になり、規制バーを上方に移動させやすくなる。
本発明に係る感震式落下防止装置の全体図である。 本発明に係る感震式落下防止装置について説明するための説明図である。 本発明に係る感震式落下防止装置の各部の構成について説明するための説明図である。 本発明に係る感震式落下防止装置の各部を組み合わせた構成について説明するための説明図である。 本発明に係る感震式落下防止装置の動作について説明するための支柱に取付けた状態の正面図及びA−A断面図である。 本発明に係る感震式落下防止装置の動作について説明するための支柱に取付けた状態の正面図及びA−A断面図である。 本発明に係る感震式落下防止装置の揺動部材及びカウンターウエイトの動作について説明するための説明図である。 本発明の別実施形態に係る感震式落下防止装置の動作について説明するための支柱に取付けた状態の正面図及びB−B断面図である。 本発明の別実施形態に係る感震式落下防止装置の動作について説明するための支柱に取付けた状態の正面図及びB−B断面図である。 本発明の別実施形態に係る感震式落下防止装置について説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、感震式落下防止装置10の全体図、図2は、感震式落下防止装置10について説明するための説明図、図3は、感震式落下防止装置10の各部の構成について説明するための説明図、図4は、感震式落下防止装置10の各部を組み合わせた構成について説明するための説明図、図5,6は、感震式落下防止装置10の動作について説明するための支柱101に取付けた状態の正面図及びA−A断面図、図7は、感震式落下防止装置10の揺動部材2及びカウンターウエイト3の動作について説明するための説明図、図8,9は、別実施形態の感震式落下防止装置10の動作について説明するための支柱101に取付けた状態の正面図及びB−B断面図、図10は、別実施形態の感震式落下防止装置10について説明するための説明図である。
この実施形態では、図1〜7に示すように、書架などの棚100に感震式落下防止装置10(以下、「落下防止装置10」と省略して記す。)を適用する場合について説明している。
尚、以降では、棚板102から収納物を取り出す側の面を前面或いは前方と定義する。
図1に示すように床に載置された棚100は、例えば、壁面に接するように設置される棚100であり、左右及び中央に配置された支柱101と、棚板受によって支柱101間毎に横架される6段の棚板102と、支柱101間に架設されたビーム104と、支柱101の下部から前方側に伸びてなる脚部105と、上部側のビーム104の上部に設けられた壁面固定金具106と、脚部105間に架設された巾木107と、を備えて構成される。
棚100は、脚部105によって支持されて、ねじ部材などにより壁面固定金具106で壁面に固定されている。
各支柱101の前面側には、支持孔103が鉛直方向に所定の間隔で設けられており、支持孔103には、落下防止装置10の筐体となる扁平矩形の箱体1が取付けられる。
箱体1は、その後方側壁から突出するように形成された複数の取付片11が設けられており、これらの取付片11が支柱101の支持孔103に差し込まれることにより、箱体1が支柱101より前方へ突出するようにして取付けられる。
箱体1は、棚板受を兼用するものであり、その下部には、棚板102を下部から支持するための板状体が突出した下面支持部12が設けられ、左右側壁のうち何れか一方の側壁外面には、棚板102の側部を支持するための上向きL字状に形成された側面支持部13が設けられている。
棚板102の側部には、箱体1の側面支持部13に係合する係合部102aが設けられており、棚板102が、箱体1の下面支持部12及び側面支持部13によって強固に支持される。
箱体1は、棚板102の前方への突出長さと略同等の長さ寸法で前方へ突出するように設定されている。
箱体1は、開閉可能に構成されており、その内部に、一部が箱体1から突出して揺動自在に設けられる揺動部材2と、揺動部材2に着脱可能に取付けられるカウンターウエイト3と、が取り付け及び取り出し可能に設けられる。
箱体1の左右側壁のうち一方の側壁の内側面には、揺動部材2の揺動動作の支点となる支点軸15が固定的に突き出して設けられ、箱体1の内側底部には、下方に移動した揺動部材2の後方のそれ以上下方への移動を阻止するためのストッパ16が設けられる。
また、箱体1の前面側には、縦方向に伸びて形成された長孔14が設けられ、箱体1は、長孔14から揺動部材2の端部が箱体1の外部に突出するように構成されている。 箱体1の外部に突出した当該揺動部材2の端部には規制バー4が取付けられ、揺動部材2は、地震などによる振動によって揺動動作し、棚板102に沿って水平に架けられた規制バー4が、揺動部材2の揺動動作によって棚板102の前面側の規制位置と退避位置との間で移動するように構成されている。
落下防止装置10は、平常時には、規制バー4が棚板102の前面側で書籍などの収納物の出し入れに影響しない下方位置などに位置しており、地震などによる振動を感知して揺動部材2が揺動動作することによって、規制バー4が上方位置に移動して所定の高さ位置に維持され、収納物の落下や飛び出しなどが防止される。
尚、本発明の落下防止装置10は、手動で規制バー4を上方に移動させて、収納物の落下や飛び出しなどが防止することも可能な構成となっている。
以降では、平常時における棚板102の前面側で書籍などの収納物の出し入れに影響しないように規制バー4が設けられる位置を退避位置と定義し、揺動部材2の揺動動作時における棚板102の前面側で収納物の落下や飛び出しなどを防止することができるように規制バー4が設けられる位置を規制位置と定義する。
図2に基づいて詳述すると、揺動部材2は、板状体からなり、例えば、略四角形状に形成され、後方に配設される本体部材21と、本体部材21から前方に向かってアーム状に形成されたアーム部22とが一体形成された板状部材からなる。
アーム部22は、その基端部22bに円形状の穿孔24が設けられ、箱体1に固定的に設けられた支点軸15が穿孔24に挿入されることによって、揺動部材2が箱体1に支持される。
アーム部22の基端部22bに挿入される支点軸15が、揺動部材2の揺動する支点となる。
本体部材21が箱体1の内部に配設され、アーム部22が箱体1の前面側の長孔14から前方に突出するようにして配設される。
アーム部22の先端部22aには、連結孔23が設けられており、連結孔23にネジ部材などの螺合部材43が挿入されて規制バー4の端部が取付けられている。
本体部材21は、アーム部22よりも後方に設けられ、平常時において、アーム部22よりも上方に位置するように設けられる。
揺動部材2は、例えば、本実施形態においては、少なくとも規制バー4を取付けていない状態では、アーム部22よりも後方に位置する本体部材21側の荷重が大きくなるような形状に形成され、本体部材21がウエイトとして機能している。
平常時、揺動部材2は、規制バー4が取付けられた状態で、アーム部22よりも上方に本体部材21が配置されるように構成される。
この時、揺動部材2は、前方に荷重がかかった状態となっており、支点軸15を支点として前方に移動しようとする力が揺動部材2に働くことにより、アーム部22の先端部22aが、箱体1の下部側面に当接して揺動部材2の前方に移動しようとする力を阻止する。
このように平常時には、揺動部材2の反時計回りの方向(前方)に移動しようとする力によって、アーム部22の先端部22aが箱体1の下部側面に当接することにより、本体部材21がアーム部22よりも上方に配置された状態で安定的につり合いが取れた状態に維持される。
揺動部材2は、地震などの振動によって支点軸15を揺動部材2の揺動する支点として後方側に揺動すると、バランスを欠いた状態で揺動して、揺動部材2の後方が下方に移動する。
このように、揺動部材2は、先端部22aに規制バー4が取付けられ、前方に向かってアーム状に形成されたアーム部22と、アーム部22と一体に形成され、アーム部22よりも後方に設けられる本体部材21と、を有し、揺動部材2の揺動する支点が、アーム部22の基端部22bに設けられて、揺動部材2の荷重が、アーム部22よりも後方に設けられる本体部材21に偏るように形成される。
揺動部材2は、本体部材21が下方に移動すると、本体部材21の26が箱体1の底部に設けられたストッパ16に当接するように構成されている(以降、26を「当接部26」と記す。)。
このように構成されることにより、本体部材21がそれ以上下方に移動することがない。
本体部材21には、揺動部材2を揺動させるためのウエイト(荷重)を調整するために用いられるカウンターウエイト3を取付けるための複数の調整用孔25が設けられている。
調整用孔25は、カウンターウエイト3の取付位置を変更可能にするため複数設けられており、カウンターウエイト3の取付位置を変化させることによって揺動部材2側の荷重を調整することができる。
平常時のアーム部22よりも上方に本体部材21が配置されている状態で、調整用孔25は、揺動部材2の揺動する支点となる穿孔24が設けられた位置の鉛直線上の位置から略水平且つ離間する方向に一列に、例えば、3つ並んで設けられている。
図3に示すように、カウンターウエイト3は、例えば、略四角形の下部が湾曲して湾曲部32が形成されている。
カウンターウエイト3は、中央位置よりも上部側位置に取付孔31を有し、揺動部材2に着脱可能に取り付けられる。
取付孔31及び揺動部材2の調整用孔25は、略同径に形成されており、取付孔31及び調整用孔25に、各孔31,25と略同径の円筒形状に形成された取付部材5が挿入されることにより、カウンターウエイト3が揺動部材2に取付けられる。
尚、本実施形態では、取付部材5が、カウンターウエイト3及び揺動部材2とは別体の部材として説明するが、揺動部材2或いはカウンターウエイト3に、互いの連結を可能とする取付部材が設けられた構成であってもよい。
取付孔31は、例えば、カウンターウエイト3の左右幅方向の略中央、且つ図2の高さ方向の上端からおおよそ1/3の位置に設けられており、カウンターウエイト3は、揺動部材2に取付けられた状態で、カウンターウエイト3の荷重が下部側に偏るように構成されている。
このため、カウンターウエイト3は、揺動部材2に対して揺動自在に取付けられている場合には、湾曲部32が、カウンターウエイト3の自重により常に下側に位置するように構成される。
規制バー4は、棒状部材からなるバー本体41を有し、アーム部22の先端部22aに棚板102に沿って水平に取付けられて、棚板102の前面側の規制位置と退避位置との間で移動するように構成されている。
バー本体41の両端には、螺合孔が形成されてなる連結部材42がそれぞれ取付けられ、連結部材42とアーム部22の先端部22aとが螺合部材43を介して着脱可能に取付けられている。
規制バー4は、平常時には、書籍などの収納物の出し入れに影響しない位置などの退避位置、例えば、図5に示すような、棚板102の前側面に当接する収納物の下部位置などに位置している。
本体部材21が、本体部材21及び本体部材21に取付けられたカウンターウエイト3の自重により下方に移動することで、規制バー4が、上方に移動して、規制位置である棚板102の前面側における所定の高さ位置に移動して、収納物の落下や飛び出しなどを防止する。
以降では、図5,6に基づいて、落下防止装置10の使用方法について説明しながら、揺動部材2及び規制バー4の動作について説明する。
カウンターウエイト3の数や揺動部材2への取付位置は、アーム部22の先端部22aに取付けられる規制バー4の荷重によって決定されるとよいが、ここでは、図5,6に示すように、揺動部材2を両側から挟み込むようにして、規制バー4の最も近くに位置する調整用孔25にカウンターウエイト3を取付けた場合について説明する。
平常時、揺動部材2の本体部材21は、アーム部22よりも上方に位置するように設定することで、規制バー4が退避位置に位置する。
この時、カウンターウエイト3が取付けられ、アーム部22よりも上方に位置した本体部材21の荷重が、規制バー4の位置する前面側に偏っているため、規制バー4を取付けたアーム部22の先端部22aが箱体1の前面側に当接している。
地震などの振動が発生すると、揺動部材2及び本体部材21に取付けたカウンターウエイト3が揺動することによって、揺動部材2及びカウンターウエイト3の重心が、揺動部材2の揺動する支点(支点軸15)の位置よりもより後方に変位し、揺動部材2の後方側の本体部材21が、支点軸15を支点として下方に移動する(図7参照)。
本体部材21が下方に移動するのに伴って、アーム部22の先端部22aに取付けられた規制バー4が上方へ、即ち、退避位置から規制位置へ移動する。
下方に移動した本体部材21は、当接部26が箱体1の底部のストッパ16に当接することにより、それより下方への本体部材21の移動が阻止される。
このように構成されることにより、本体部材21が、支点軸15を揺動する支点として揺動して本体部材21及びカウンターウエイト3の自重で下方に移動し、アーム部22が箱体1の長孔14の範囲内で上方に移動して、アーム部22の先端部22aに取付けられた規制バー4が上方に移動する。
本体部材21の当接部26がストッパ16に当接してアーム部22のそれ以上上方への移動が停止されることにより、規制バー4が所定の高さ位置に維持され、例えば、収納物の半分程度の高さ位置に位置する規制位置で維持されることにより、収納物の落下や飛び出しなどが防止される。
規制バー4を規制位置から平常時の退避位置に戻すには、規制位置にある規制バー4を退避位置まで手動で下ろせばよい。
規制バー4を退避位置まで下ろすと、箱体1内部のストッパ16に当接していた本体部材21が上方に移動して、平常時のように、本体部材21がアーム部22よりも上方に位置するように設定される。
揺動部材2は、規制バー4が退避位置にある場合に、揺動部材2の揺動する支点よりも上方位置でカウンターウエイト3が取付けられるので、規制バー4、揺動部材2及びカウンターウエイト3の全体のウエイト(荷重)が支点位置よりも上方に偏った構成であるため、揺動部材2が揺動した際にカウンターウエイト3の下方への移動が容易になり、規制バー4を上方に移動させやすくなる。
アーム部22の先端部22aに取り付ける規制バー4の重さがより重い場合ほど、規制バー4から離間する側に位置する調整用孔25にカウンターウエイト3を取付けることにより、規制バー4の荷重に応じて揺動部材2側の荷重を調整することができる。
カウンターウエイト3の揺動部材2への取付位置を調整できるよう構成されることによって、用いる素材や棚100の間口の広さによって規制バー4の荷重が変わる場合であっても、カウンターウエイト3の取付位置を調整して様々な荷重の規制バー4とつり合いを取り、様々な規制バー4に対応させることができるより汎用性の高い感震式落下防止装置10とすることができる。
上述した揺動部材2は、本体部材21が略四角形に形成されていたが、図8,9に示すように本体部材61が例えば、五角形などの多角形状に形成されるのであってもよく、その形状は特に限定されるものではない。
また、カウンターウエイト7の形状も、揺動部材6の後方への荷重の偏りに適した形状のカウンターウエイト7を用いればよく、特に限定されるものではない。
例えば、先の実施形態と同様、揺動部材6は、アーム部62の基端部62bに穿孔64を有し、箱体1に取り付けられた支点軸15が穿孔64に挿入されて、揺動部材6が揺動自在に構成される。
カウンターウエイト7は、本体部材61に設けられた調整用孔65に着脱可能に取付けられる。
本体部材61が下方に移動すると、ストッパとなる箱体1の底部16に当接部66が当接することにより、本体部材61のそれ以上下方への移動が阻止される。
本体部材61が下方に移動することにより、アーム部62が上方へ移動して、アーム部62の先端部62aの連結孔63に螺合部材43などにより取付けられた規制バー4が棚板102の前面側の規制位置で維持される。
箱体1の前方への突出長さや、規制バー4の上方へ移動させた際の上限位置などは、棚板102の取付間隔や棚板102の突出長さなど、棚100の構成に合わせて適宜決定するとよい。
尚、図8,9に示す箱体1は、先の実施形態と違って、支柱101に取付可能な取付片111を備える棚板受110に装着されて構成されている。
先の実施形態で説明したように、支柱101に取付可能な箱体1の内部に本実施形態の揺動部材6及びカウンターウエイト7が設けられるのであってもよいし、本実施形態のような棚板受110に装着された箱体1に先の実施形態の揺動部材2及びカウンターウエイト3が設けられるように構成するのであってもよく、箱体1の形状や揺動部材2、6及びカウンターウエイト3,7との組み合わせについても特に限定されるものではない。
また、カウンターウエイト3,7は、図10(a)に示すように円形状などの重心位置が変化しない形状のカウンターウエイト8として形成されるのであってもよい。
更に、図10(b)に示すように、カウンターウエイト3,7,8が揺動しないように揺動部材2,6に取り付けられて構成されるのであってもよいし、片面のカウンターウエイト3,7,8のみが揺動部材2,6に固着されて、他面のカウンターウエイト3,7,8が着脱可能に構成されるのであってもよい。
上述の実施例では、揺動部材2,6の両面にカウンターウエイト3,7,8が取付けられるように説明したが、例えば、揺動部材2,6の片面のみにカウンターウエイト3,7,8が取り付けられるように構成するのであってもよく、少なくとも一部のカウンターウエイトが着脱可能に構成されるのであればよい。
カウンターウエイト3,7,8の取り付け方及びカウンターウエイト3,7,8を取り付ける数は規制バー4の荷重などによって適宜決定するとよく、少なくとも、カウンターウエイト3,7,8が、揺動部材2,6に着脱可能に取付けられるとよい。
カウンターウエイト3,7,8が複数取付けられる場合には、それぞれ異なる形状のものが取付けられるのであってもよい。
上述した揺動部材2,6は、それ自身がウエイト機能を有するものとして説明したが、カウンターウエイト3,7,8を取付可能であれば揺動部材2,6自身がウエイト機能を有しない形状とするのであってもよい。また、揺動部材2,6が、板状以外の形状に形成されているのであってもよく、その形状についても特に限定されるものではない。
揺動部材2,6には、複数のカウンターウエイト3,7,8を取り付け可能に構成され、少なくとも一部のカウンターウエイト3,7,8が着脱可能に取付けられるので、カウンターウエイト3,7,8の取付数を調整して規制バー4の荷重とつり合いを取ることができ、様々な規制バー4の荷重に対応させることができ、より汎用性を高められる。
本発明の落下防止装置10は、棚板受の機能を兼ねたものに限定されるものではない。
例えば、落下防止装置10は、箱体1の後方側部から突出した取付片11が支柱101の支持孔103に差し込まれるように構成されたり、箱体1が棚板102や支柱101などにねじ部材や貼着部材などによって取付けられるように構成されるなど、棚板受の機能を備えないものとするのであってもよい。
この場合、棚板102は、その側部に突片を設け、支柱101の内側壁面に鉛直方向に所定間隔に設けられた棚板位置調整用孔に棚板102の突片が差し込まれて、支柱101に棚板102が取付けられるように構成すればよい。
上述では、揺動部材2,6の本体部材21,61が本体部材21,61及びカウンターウエイト3,7,8の自重により下方に移動すると、本体部材21,61の当接部26,66が箱体1の底部のストッパ16に当接することによりそれ以上下方への移動が阻止されるように説明したが、本体部材21,61が本体部材21,61及びカウンターウエイト3,7,8の自重により下方に移動すると、本体部材21,61以外の箇所に設けられた当接部がストッパ16に当接するように構成されるのであってもよい。
例えば、本体部材21,61が下方に移動すると規制バー4が上方に移動し、箱体1の前面側の長孔14の上端部に規制バー4が当接することによって、揺動部材2,6のそれ以上下方への移動が阻止されるように構成すればよい。
また、上述の落下防止装置10は、箱体1に揺動部材2,6及びカウンターウエイト3,7,8が設けられるように説明したが、箱体1は必須の構成ではなく、少なくとも規制バー4及びカウンターウエイト3,7,8を着脱可能な揺動部材2,6が揺動するような構成であれば足る。
例えば、棚100の側板の前面側に揺動部材2,6のアーム部22を突出させる縦に長い孔を備え、側板の側面側の何れか一方に支点軸15を設けて、当該支点軸15を揺動支点として揺動部材2,6が揺動して、規制バー4を棚板102の前面側で上下に移動可能に構成するのであってもよい。
以上説明したように、本発明に係る感震式落下防止装置10は、収納物を載置した棚100に取付けられ、揺動自在に設けられる揺動部材2,6と、揺動部材2,6の端部に取付けられ、水平に設けられるとともに棚板102の前面側の規制位置と退避位置との間で移動可能に設けられる規制バー4と、揺動部材2,6に取付位置を変更可能に設けられるカウンターウエイト3,7,8と、を備え、規制バー4は、振動によりカウンターウエイト3,7,8が下方に揺動すると、退避位置から規制位置へ移動するように構成されるので、地震などの振動による揺動部材2,6の揺動動作に伴って規制バー4が退避位置から規制位置へ移動するため、棚板102に載置した収納物の落下や飛び出しなどが確実に防止される。
揺動部材2,6に取付位置を変更可能にカウンターウエイト3,7,8が設けられるので、用いる素材や棚100の間口の広さによって規制バー4の荷重が変わる場合であっても、カウンターウエイト3,7,8の取付位置を調整して様々な荷重の規制バー4とつり合いを取り、様々な規制バー4に対応させることができるより汎用性の高い感震式落下防止装置10とすることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において具体的構成などを適宜変更設計できることは言うまでもない。
2,6…揺動部材
3,7,8…カウンターウエイト
4…規制バー
15…支点軸
21…本体部材
22…アーム部
22a…端部(先端部)
10…感震式落下防止装置
100…棚(書架)
102…棚板

Claims (3)

  1. 収納物を載置した棚に取付けられる感震式落下防止装置であって、
    揺動自在に設けられる揺動部材と、
    前記揺動部材の端部に取付けられ、水平に設けられるとともに前記棚板の前面側の規制位置と退避位置との間で移動可能に設けられる規制バーと、
    前記揺動部材に取付位置を変更可能に、かつ前記揺動部材に対する重心位置を変化させるように揺動自在に設けられるカウンターウエイトと、
    を備え、
    前記規制バーは、振動により前記カウンターウエイトが下方に揺動すると、退避位置から規制位置へ移動するように構成されることを特徴とする感震式落下防止装置。
  2. 前記揺動部材には、複数の前記カウンターウエイトを取り付け可能に構成され、少なくとも一部の前記カウンターウエイトが着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1に記載の感震式落下防止装置。
  3. 前記揺動部材は、前記規制バーが退避位置にある場合に、前記揺動部材の揺動する支点よりも上方位置で前記カウンターウエイトが取付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の感震式落下防止装置。
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