JP3851888B2 - 開き戸の閉止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開き戸の閉止装置に関し、特に、簡便な構成により閉止装置をコンパクトに形成するとともに、開き戸のロック状態を通常の動作により簡単に解除することができる開き戸の閉止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家具や吊り戸棚等の開き戸を有する収納装置では、地震の揺れにより開き戸が開いて収納物が落下するのを防止するために、最近では、地震時に開き戸の開放を規制する閉止装置が設けられる。
このような開き戸の閉止装置は、収納装置本体に設けられた係止手段が平常時にはケース内に没入状態にあり、地震の揺れによりこの係止手段がケース下方に突出し、この突出した係止手段が開き戸に設けられた係止具に係止して開き戸の開放が規制され、収納物の落下が防止されるようになっている(例えば、特許文献1又は2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−322663号公報
【特許文献2】
特開平10−165249号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の開き戸の閉止装置では、開き戸をわずかに隙間を有した半開きの状態にロックするため、地震が終わった後に、このロック状態を解除するのに特別な解除動作が必ず必要となって非常に面倒であり、また、構造が複雑であることから、装置全体が大きくなり外部から見えたりするという問題を有している。
【0005】
本発明は、上記従来の開き戸の閉止装置が有する問題点に鑑み、簡便な構成により閉止装置をコンパクトに形成するとともに、開き戸のロック状態を通常の動作により簡単に解除することができる開き戸の閉止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の開き戸の閉止装置は、家具や吊り戸棚等の開き戸を有する収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置において、先端にフックを備え、基端が収納装置の本体側に揺動可能に枢着されたロックカムと、該ロックカムの下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカムのフックを後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボールと、開き戸側に配設され、ロックカムのフックが下降位置で係合するストライクと、前記ボールが転動可能に配設されたボール室の前方に摺動可能に配設され、開き戸の閉止動作により押圧されて作動し、開き戸の閉止位置で前記ボールを後退位置に押し戻す長さに設定されたリセット部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この開き戸の閉止装置は、先端にフックを備え、基端が収納装置の本体側に揺動可能に枢着されたロックカムと、該ロックカムの下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカムのフックを後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボールと、開き戸側に配設され、ロックカムのフックが下降位置で係合するストライクと、前記ボールが転動可能に配設されたボール室の前方に摺動可能に配設され、開き戸の閉止動作により押圧されて作動し、開き戸の閉止位置で前記ボールを後退位置に押し戻す長さに設定されたリセット部材とを備えることから、地震により収納装置が揺れて開き戸が開きかけたときに、リセット部材による押圧が解かれたボールが前進位置に移動し、これにより、ロックカムのフックが下降してストライクと係合し、開き戸がロックされる。
そして、地震後は、開き戸を閉止位置に戻すことにより、リセット部材がボールを後退位置に押し戻し、これにより、ロックカムのフックが上昇して、開き戸のロック状態を解除することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の開き戸の閉止装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図3に、本発明の開き戸の閉止装置の一実施例を示す。
この開き戸の閉止装置は、家具や吊り戸棚等の開き戸を有する収納装置に設けられ、地震時に開き戸Dの開放を規制するもので、先端にフック11を備え、基端が収納装置の本体H側に揺動可能に枢着されたロックカム1と、該ロックカム1の下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカム1のフック11を後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボール2と、開き戸D側に配設され、ロックカム1のフック11が下降位置で係合するストライク3と、開き戸Dの閉止動作により摺動し、閉止位置で前記ボール2を後退位置に押し戻すリセットピン4とを備えている。
【0010】
ロックカム1は、収納装置の本体Hに固定されたケース5に基端が軸13により枢着され、この軸13を中心に揺動することにより、先端に形成された下向きのフック11を昇降させる。
このロックカム1の下部には、後退位置のボール2にその頂部よりやや前で当接する凸部12が形成されている。
なお、ロックカム1のフック11側は、ケース5のスリット51を介して開き戸D側に突出している。
【0011】
ボール2は、ケース5の下部に凹設されたボール室52に前後に転動可能に配設されており、後退位置でロックカム1の凸部12に当接することによりロックカム1を下から支持している。
そして、このボール2は、図1に示すように、後退位置では、凸部12に当接することによりロックカム1のフック11を上昇させるとともに、前進位置では、凸部12から外れることによりロックカム1のフック11を下降させる。
また、ボール2を収容するボール室52の底壁には、後退位置のボール2にその底頂部よりやや前で当接する凸部53が形成されるとともに、この凸部53から前方にかけては、ボール2が転動しやすいように下り傾斜が付けられている。
【0012】
ストライク3は、開き戸Dに固定されたコ字状の部材からなり、図1に示すように、ロックカム1のフック11が下降したときに、該フック11と係合することにより開き戸Dがそれ以上開かないようにロックする。
このストライク3の頂部31には、リセットピン4の先端が当接し、リセットピン4は、このストライク3を介して開き戸Dの閉止動作により摺動する。
【0013】
リセットピン4は、リセット部材として、ボール室52の前方に形成されたケース5のピン穴54に摺動可能に配設されており、ボール室52側に頭部41を設けて抜け止めされている。
このリセットピン4は、開き戸Dの閉止動作によりストライク3を介して先端が押圧され、図1(a)に示すように、開き戸Dが閉止した状態では、ボール2を後退位置に押し戻す長さに設定されている。
なお、本実施例においては、リセットピン4を、ボール室52の前方に形成されたケース5のピン穴54に摺動可能に配設するようにしたが、ストライク3等の開き戸D側に配設することもできる。
【0014】
かくして、本実施例の開き戸の閉止装置は、先端にフック11を備え、基端が収納装置の本体H側に揺動可能に枢着されたロックカム1と、該ロックカム1の下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカム1のフック11を後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボール2と、開き戸D側に配設され、ロックカム1のフック11が下降位置で係合するストライク3と、開き戸Dの閉止動作により摺動し、閉止位置で前記ボール2を後退位置に押し戻すリセットピン4とを備えることから、図1(b)に示すように、地震により収納装置が揺れて開き戸Dが開きかけたときに、リセットピン4による押圧が解かれたボール2が前進位置に移動し、これにより、図1(c)に示すように、ロックカム1のフック11が下降してストライク3と係合し、開き戸Dがロックされる。
そして、地震後は、図1(c)〜(a)に示すように、開き戸Dを閉止位置に戻すことにより、リセットピン4がボール2を後退位置に押し戻し、これにより、ロックカム1のフック11が上昇して、開き戸Dのロック状態を解除することができる。
このように、本実施例の開き戸の閉止装置は、簡便な構成により閉止装置をコンパクトに形成するとともに、開き戸Dのロック状態を通常の動作により極めて簡単に解除することができる
【0015】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の開き戸の閉止装置の構成は、この実施例の記載に限定されるものではなく、例えば、リセットピンを揺動するようなリセット部材で構成するなど、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することが可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明の開き戸の閉止装置によれば、開き戸の閉止装置は、先端にフックを備え、基端が収納装置の本体側に揺動可能に枢着されたロックカムと、該ロックカムの下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカムのフックを後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボールと、開き戸側に配設され、ロックカムのフックが下降位置で係合するストライクと、前記ボールが転動可能に配設されたボール室の前方に摺動可能に配設され、開き戸の閉止動作により押圧されて作動し、開き戸の閉止位置で前記ボールを後退位置に押し戻す長さに設定されたリセット部材とを備えることから、地震により収納装置が揺れて開き戸が開きかけたときに、リセット部材による押圧が解かれたボールが前進位置に移動し、これにより、ロックカムのフックが下降してストライクと係合し、開き戸がロックされる。
そして、地震後は、開き戸を閉止位置に戻すことにより、リセット部材がボールを後退位置に押し戻し、これにより、ロックカムのフックが上昇して、開き戸のロック状態を解除することができる。
このように、本発明の開き戸の閉止装置は、簡便な構成により閉止装置をコンパクトに形成するとともに、開き戸のロック状態を通常の動作により極めて簡単に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開き戸の閉止装置の一実施例を示し、(a)は開き戸の閉止状態の断面図、(b)は開き戸が開きかけた状態の断面図、(c)は開き戸をロックした状態を示す断面図である。
【図2】 同実施例のケースを示し、(a)は平面図、(b)は一部を残した断面正面図、(c)は底面図、(d)は右側面図である。
【図3】 (a)はロックカムの正面図、(b)は同底面図、(c)はストライクの平面図、(d)は同側面図、(e)はボールの正面図、(f)はリセットピンの正面図、(g)は同右側面図である。
【符号の説明】
1 ロックカム
11 フック
12 凸部
13 軸
2 ボール
3 ストライク
31 頂部
4 リセットピン
41 頭部
5 ケース
51 スリット
52 ボール室
53 凸部
54 ピン穴
D 開き戸
H 収納装置の本体
Claims (1)
- 家具や吊り戸棚等の開き戸を有する収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置において、先端にフックを備え、基端が収納装置の本体側に揺動可能に枢着されたロックカムと、該ロックカムの下部を支持して前後に転動可能に配設され、ロックカムのフックを後退位置で上昇させるとともに前進位置で下降させるボールと、開き戸側に配設され、ロックカムのフックが下降位置で係合するストライクと、前記ボールが転動可能に配設されたボール室の前方に摺動可能に配設され、開き戸の閉止動作により押圧されて作動し、開き戸の閉止位置で前記ボールを後退位置に押し戻す長さに設定されたリセット部材とを備えたことを特徴とする開き戸の閉止装置。
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JP2003151811A JP3851888B2 (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 開き戸の閉止装置 |
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Publications (2)
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2003
- 2003-05-29 JP JP2003151811A patent/JP3851888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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