JP3482437B2 - 開閉扉閉止装置 - Google Patents
開閉扉閉止装置Info
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Description
開閉扉を閉止する閉止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来流し台等の戸棚に設けた開閉扉は、
扉体の一端をヒンジで枢着し、このヒンジ側には閉方向
に作用させたバネを設けて自動的に閉鎖させるものや、
扉体側に係止片を設け、この係止片と対応させて本体側
にクリップ金具を取付け、扉体を閉じると係止片をクリ
ップで挾み込んで係止する構造が一般に用いられてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記一般に用いられて
いる前者では、バネを使用するため組付けが不便である
と共に故障し易く、しかも耐久性に問題があり、更に後
者では長く使用するとクリップが疲労しクリップ作用を
しなくなって係止できない等の欠点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は斯様な実情に鑑
み、前記課題に対処するため、内部に上下に可動する係
止杆を案内する案内孔と、この案内孔と対応させた誘導
孔を設けた匣体を有し、この匣体の案内孔を有した案内
板の内面には案内孔に向けた傾斜面を有し、更にこの傾
斜面と対応させて傾斜面を設けたフランジを前記係止杆
に設けると共に、この対応させた傾斜面間には、傾斜面
上を転動可能とした球体を設け、この球体の転動移動で
係止杆を匣体から出没させる係止機構を、前面に開閉扉
体を設けた戸棚本体内に取付け、更に前記係止機構内の
係止杆と対応させて、係止杆を掛止する掛止部と、係止
杆を掛止から解除するカム部を有した開閉手段を扉体側
に設け、戸棚本体が地震等の揺れで、両傾斜面間に位置
させた球体の転動移動で係止杆を匣体から突出させて開
閉手段の掛止部で係止杆を掛止させて扉体を閉止させる
開閉扉閉止装置を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の開閉扉の閉止装置の最も
好ましい形態を図面によって説明する。 【0006】1は、前面に開閉可能な開閉扉体2と、内
部に棚板を配装した戸棚本体で、この戸棚本体1内の天
板1aには、開口部3側に係止杆4を出没可能とする係
止機構Aを取付けてある。更に開閉扉体2の内面には、
前記係止機構Aの係止杆4に対応させて係止杆4と掛止
する掛止部5aと係止杆4を係止機構A内に押上げる第
1カム部5bと、第2カム部5c及びセット位置で係止
杆4が落下した時の逃し面5dを有した開閉操作板5を
取付けて設け、この開閉操作板5は戸棚本体1の内部に
向けて張出させてある。 【0007】前記係止機構Aは、戸棚本体1の天板1a
に取付ける取付け片7aを設けた環状匣体7と、この匣
体7の内部に中央に案内孔7bを設けた底板8と、案内
孔7bと対応して誘導孔7cを設けた誘導体9を天板7
aに設けてある。前記底板8には僅かに案内孔7bに向
けて傾斜させた傾斜面C1 を設け、前記案内孔7bと誘
導孔7cには前記係止杆4を嵌めて上下に可動する時の
案内を行うようにしてある。また係止杆4には中間部に
前記底板8の傾斜面C1 に対応させて下面に傾斜面C2
を設けたフランジ板10を取付けてある。 【0008】更に、フランジ板10と前記底板8の間
に、前記フランジ板10を受け止める転動可能な鋼球1
1を介装させ、前記戸棚本体1が地震等によって揺れた
時鋼球11が傾斜面に沿って転動すると、鋼球11によ
って受け止められたフランジ板10は鋼球11から外れ
て係止杆4を自重により落下するようになっている。 【0009】この時、係止杆4の落下は、係止杆4に対
応した下部に位置させた開閉扉体2からの開閉操作板5
の上に落下し、開閉扉体2を開くために引くと開閉操作
板5に設けた掛止部5aが係止杆4を掛止して開くこと
を阻止する。 【0010】また開閉扉体2を開く場合は、開閉扉体2
を僅かに押して開閉操作板5の掛止部5aで受け止めら
れた係止杆4の先端を、開閉操作板5に設けた第1カム
部5bによって匣体7内に押上げる。この時底板8とフ
ランジ板10の間が開かれ底板8上の鋼球11は底板8
の傾斜面C1 によって中央部に向けて転動して底板8と
フランジ板10の間に移動して位置させることができ
て、係止杆4のフランジ板10は鋼球11によって受け
られて係止杆4の落下を阻止する。従って開閉扉体2の
開閉は、第1カム部5bで押上げられた係止杆4は匣体
7内に位置させるので開閉は自由となる。 【0011】次に図3は、戸棚本体の底板に係止機構A
を設けた別の実施例を示したもので、戸棚本体1の底板
1b上に前記係止機構Aを設けて係止杆4aを上向きに
可動して、係止杆4aに対応させた上部に設けた開閉操
作板5と係脱可能としてある。この場合の係止杆4aは
反発スプリング12を付勢させ、上部に向けて可動す
る。即ち、地震等で戸棚本体が揺れると鋼球11で受け
止められた係止杆4aのフランジ板10は鋼球11が転
動し移動することで受け止めは解除されて反発スプリン
グ6の反発作用で係止杆4aは上方向に可動して開閉操
作板5と係合し掛止される構成となっている。 【0012】 【発明の効果】本発明は上述のように、上下に可動する
係止杆と係止杆を動作する球体と、球体を常に係止杆方
向に転動させる傾斜面を設けてなる係止機構を戸棚本体
内に設け、更に、本体の揺動で係止杆の可動を阻止した
球体を転動移動させて阻止を解除することで係止杆を可
動させて対応させた開閉操作板で確実に掛止でき、又は
傾斜面と開閉操作板に設けたカム部で簡単に復元させる
もので構成は簡単であり、更に組付けも煩わしさがな
い。また振動による作動手段も傾斜角度を調整すること
で変化させることができる等の効果がある。
板に係止機構を取付けた一実施例の側面図である。 【図2】図1の一部拡大断面図である。 【図3】係止機構を戸棚本体の底板に取付けた他の実施
例の一部拡大断面図である。 【符号の説明】 1 戸棚本体 1a 天板 1b 底板 2 開閉扉体 3 開口部 4,4a 係止杆 5 開閉操作板 5a 掛止部 5b 第1カム部 5c 第2カム部 5d 逃し面 6 反発スプリング 7 匣体 7a 取付け片 7b 案内孔 7c 誘導孔 8 底板 9 誘導体 10 フランジ板 11 鋼球 A 係止機構 C1 ,C2 傾斜面
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部に上下に可動する係止杆を案内する
案内孔と、この案内孔と対応させた誘導孔を設けた匣体
を有し、この匣体の案内孔を有した案内板の内面には案
内孔に向けた傾斜面を有し、更に、この傾斜面と対応さ
せて傾斜面を設けたフランジを前記係止杆に設けると共
に、この対応させた傾斜面間には、傾斜面上を転動可能
とした球体を設け、この球体の転動移動で係止杆を匣体
から出没させる係止機構を、前面に開閉扉体を設けた戸
棚本体内に取付け、更に前記係止機構内の係止杆と対応
させて、係止杆を掛止する掛止部と、係止杆を掛止から
解除するカム部を有した開閉手段を扉体側に設け、開閉
扉体を押して開閉手段の掛止部で受け止められた係止杆
の先端を、開閉手段のカム部によって匣体側に押し戻す
ことを特徴とした開閉扉閉止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12722896A JP3482437B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 開閉扉閉止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12722896A JP3482437B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 開閉扉閉止装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001174266A Division JP2002021407A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 開閉扉閉止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310550A JPH09310550A (ja) | 1997-12-02 |
JP3482437B2 true JP3482437B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=14954908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12722896A Expired - Fee Related JP3482437B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 開閉扉閉止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3482437B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009275446A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Sun Wave Ind Co Ltd | 耐震ラッチ装置 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12722896A patent/JP3482437B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09310550A (ja) | 1997-12-02 |
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