JP2017527354A - 高さ調節可能なデスク・システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

一実施例において、揚動機構は、第1部材(35)と、該第1部材(35)に対し第1長手軸心に沿って移動可能な第2部材(36)とを含む第1脚部アセンブリ(32)と、第3部材(115)と、該第3部材(115)に対し第2長手軸心に沿って移動可能な第4部材(116)とを含む第2脚部アセンブリ(33)と、第1および第2脚部アセンブリを接続する同期アセンブリであって、第1および第2脚部アセンブリの間の移動を平衡化するように構成され、第1張力部材(66)および第2張力部材(67)に接続されたホイール・アセンブリを含み、第1張力部材(66)は第1脚部アセンブリ(32)および第2脚部アセンブリ(33)の少なくとも一方に接続され、第1張力部材(66)は第1脚部アセンブリ(32)および第2脚部アセンブリ(33)の少なくとも一方に接続される、同期アセンブリと、を備え得る。【選択図】図17

Description

優先権の主張
本特許出願は、“高さ調節可能なデスク・システムおよび方法”と称されると共に2014年8月11日に出願されたエルグン等に対する米国仮特許出願第62/035,700号(代理人整理番号:5983.242PRV)に対する優先権の利益を主張するものであり、該出願は言及したことによりその全体が本明細書中に援用される。
本開示内容は概略的に、高さ調節可能なデスクのためのシステムおよび方法に関する。
高さ調節可能なデスクは、着座/起立用途、または、他の用途において使用され得る。
本開示内容は、高さ調節可能なデスクのための独自のシステムおよび方法を提供する。本開示内容の目的に対し、“デスク”という語句は、任意の種類のデスクもしくは机、テーブル、作業面部、または、展示面部を包含し得る。本開示内容において提供される高さ調節可能デスクの実施例は、少なくとも2本の管材を有する複数の嵌合伸縮脚部を含み得る。本開示内容の目的に対し、“上昇器”という語句は、デスクに対して支持を提供し得る任意の種類の脚部または伸張部材を包含し得る。上昇器または脚部アセンブリは、当該管状部材が相互の内側に配置され得る様に種々の直径を有する、複数の管状部材を含み得る。協働する管状部材は、矩形、円形、または、楕円形の如き、任意の断面形状で構成され得る。管状部材は、嵌合伸縮機構を介し、相互に摺動可能に係合かつ接続され得る。管状部材の内のひとつは固定され得ると共に、ひとつ以上の他の管状部材またはブラケットは、固定された脚部アセンブリから外向き摺動して高さ調節を提供し得る。組み合わされたとき、嵌合伸縮脚部は、起立位置にある背の高いユーザが必要とする最高のデスク高さを提供し得ると共に、管状部材が収縮されたとき、嵌合伸縮脚部は、着座位置にあるより背の低いユーザが必要とする最低のデスク高さを提供し得る。
幾つかの実施例において、嵌合伸縮脚部は、回転カム機構の如き対抗釣合機構を含み得る。幾つかの実施例においては、高さ調節可能なデスクの各脚部内に、対抗釣合機構が含まれ得る。高さ調節のために、脚部は、デスク表面部の下方に中心合わせされた単一脚部として、個別的に使用され得るか、または、2つ以上の同期脚部が、デスク表面部の下方にて使用され得る。他の例において、対抗釣合機構は、脚部同士の間に、且つ、デスク表面部に対して平行に配置され得る。
別実施例において、調節可能デスクは、気体スプリングとプーリ・アセンブリとを用いる重量対抗釣合機構を含み得る。この実施例は、二部材式または三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ、および、非嵌合伸縮式の脚部アセンブリに対して適用されることで、作業面部を支持し得る。作業面部は、単一の脚部アセンブリ、または、複数の脚部アセンブリにより支持され得る。もし、作業面部を支持すべく複数の脚部アセンブリが使用されたなら、全ての脚部アセンブリにおいて等しい高さ調節を達成するために、同期方法が含まれ得る。本開示内容においては、気体スプリングに関連付けられたプーリ配置機構を用いて、気体スプリングの行程の2倍である総高さ調節量が達成され得る。本開示内容において、脚部アセンブリまたは上昇器は、概略的に垂直な支持構造であり得ると共に、語句は互換的に使用され得る。
本明細書中に開示される“高さ調節可能なデスク・システムおよび方法”を更に説明するために、此処では、実施例の非限定的なリストが提供される。
実施例1において、揚動機構は、第1脚部アセンブリであって、第1部材と、前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能である第2部材と、を含む、第1脚部アセンブリと、第2脚部アセンブリであって、第3部材と、前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能である第4部材と、を含む、第2脚部アセンブリと、を備え得る。揚動機構はまた、前記第1および第2脚部アセンブリを接続する同期アセンブリであって、前記同期アセンブリは、前記第1および第2脚部アセンブリの間の移動を平衡化するように構成されており、前記同期アセンブリはホイール・アセンブリを含み、前記ホイール・アセンブリは第1張力部材および第2張力部材に接続され、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に接続され、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、同期アセンブリも備え得る。
実施例2において、実施例1の揚動機構は、前記ホイール・アセンブリは第1ホイールおよび第2ホイールを備え、前記第1ホイールおよび第2ホイールは作業面部の下側面に対して回転的に連結される、ように選択的に構成され得る。
実施例3において、実施例2の揚動機構は、前記第1ホイールは前記第2ホイールに対して取り付けられ、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは共有回転軸心を有する、ように選択的に構成され得る。
実施例4において、実施例2の揚動機構は、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、一体的に形成されるとともに、共有回転軸心を有する、ように選択的に構成され得る。
実施例5において、実施例2の揚動機構は、前記ホイール・アセンブリは、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールの各々の少なくとも一部分の周りに延在する可撓部材を備え、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、前記可撓部材が移動するときに、一致して回転するように構成されている、ように選択的に構成され得る。
実施例6において、実施例1から5のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記第1張力部材および前記第2張力部材は各々、前記ホイール・アセンブリに対する中点取付け部を備える連続的な張力部材を形成し、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して取付けられた2つの端部を有し、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して取付けられた2つの端部を有する、ように選択的に構成され得る。
実施例7において、実施例1から5のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記同期アセンブリは、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第3張力部材を含み、前記同期アセンブリは、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第4張力部材を含む、ように選択的に構成され得る。
実施例8において、実施例7の揚動機構は、前記第2部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第1プーリと、前記第2部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第2プーリと、前記第2部材の底部の近傍に回転的に取付けられた第3プーリと、を備え、前記第1張力部材は、前記第1プーリおよび前記第3プーリの周りに延在するとともに、前記第1部材に対して取付けられる、ように選択的に構成され得る。
実施例9において、実施例7から8のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記第4部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第4プーリと、前記第4部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第5プーリと、前記第4部材の底部の近傍に回転的に取付けられた第6プーリと、を備え、前記第3張力部材は、前記第4プーリおよび前記第6プーリの周りに延在するとともに、前記第3部材に対して取付けられる、ように選択的に構成され得る。
実施例10において、実施例7から9のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記作業面部の下側面に対して回転的に取付けられた第1遊動プーリと、前記作業面部の下側面に対して回転的に取付けられた第2遊動プーリと、を備える、ように選択的に構成され得る。
実施例11において、実施例1から10のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記揚動機構に対して接続され、前記作業面部に及ぼされる力に対抗するように構成されている対抗釣合機構であって、シリンダおよび可動ピストンを有する気体スプリングと、前記気体スプリングに対して移動可能に接続されたホイールと、を含む、対抗釣合機構と、前記ホイールに対して係合された対抗釣合張力部材であって、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、対抗釣合張力部材と、を備える、ように選択的に構成され得る。
実施例12において、実施例11の揚動機構は、前記第1脚部アセンブリは、第1対抗釣合機構の第1気体スプリングを含み、前記第2脚部アセンブリは、第2対抗釣合機構の第2気体スプリングを含む、ように選択的に構成され得る。
実施例13において、実施例11の揚動機構は、前記気体スプリングは、前記作業面部の下側面に対して取付けられる、ように選択的に構成され得る。
実施例14において、実施例1から13のいずれかひとつまたは任意の組み合わせの揚動機構は、前記第1脚部アセンブリは、前記第2部材に対して移動可能な第5部材を含み、前記第2脚部アセンブリは、前記第4部材に対して移動可能な第6部材を含む、ように選択的に構成され得る。
実施例15において、実施例14の揚動機構は、前記作業面部に対して及ぼされる力に対抗するように構成されている対抗釣合機構であって、シリンダに対して摺動可能に取付けられた可動ピストンを有する第1気体スプリングであって、前記シリンダは、前記第2部材および前記第4部材の一方の第1端部に対して取付けられる、第1気体スプリングと、前記第2部材および前記第4部材の前記一方の第2端部に対して取付けられる第2気体スプリングであって、前記第1気体スプリングから逆方向に延在する、第2気体スプリングと、を含む、対抗釣合機構を備える、ように選択的に構成され得る。
実施例16において、高さ調節可能デスクは、作業面部に対して接続された第1脚部アセンブリであって、第1部材と、前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能である第2部材と、を含む、第1脚部アセンブリと、前記作業面部に対して接続された第2脚部アセンブリであって、第3部材と、前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能である第4部材と、を含む、第2脚部アセンブリと、を備え得る。前記高さ調節可能デスクはまた、前記第1および第2脚部アセンブリを接続する同期アセンブリであって、前記同期アセンブリは、前記第1および第2脚部アセンブリの間の移動を平衡化するように構成されており、前記同期アセンブリは、第1張力部材および第2張力部材に対して接続されたホイール・アセンブリを含み、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続され、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、同期アセンブリも備え得る。
実施例17において、実施例16の高さ調節可能デスクは、前記ホイール・アセンブリは、前記作業面部の下側面に対して回転的に連結された第1ホイールおよび第2ホイールを備える、ように選択的に構成され得る。
実施例18において、方法は、デスクを配備する段階であって、前記デスクが、作業面部と、前記作業面部に対して連結された第1脚部アセンブリであって、第1部材と、前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能な第2部材と、前記第2部材の底部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第1プーリと、前記第2部材の頂部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第2プーリと、前記第2部材の前記頂部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第3プーリと、を含む、第1脚部アセンブリと、前記作業面部に対して連結された第2脚部アセンブリであって、第3部材と、前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能な第4部材と、前記第4部材の底部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第4プーリと、前記第4部材の頂部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第5プーリと、前記第4部材の前記頂部の近傍にて該第4部材に対して回転的に連結された第6プーリと、を含む、第2脚部アセンブリと、を有する、段階と、第1ホイールおよび第2ホイールを有するホイール・アセンブリであって、前記第1ホイールおよび第2ホイールが前記作業面部の下側面に対して回転的に連結された、ホイール・アセンブリと、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第1張力部材であって、前記第3プーリの周りに延在し且つ前記第1部材に対して接続された、第1張力部材と、前記ホイール・アセンブリに対し且つ前記第1部材に対して接続された第2張力部材と、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第3張力部材であって、前記第6プーリの周りに延在し且つ前記第3部材に対して接続された、第3張力部材と、前記ホイール・アセンブリに対し且つ前記第3部材に対して接続された第4張力部材と、を配備する段階と、前記作業面部の高さ調節に応じて、前記第4部材の移動に対して前記第2部材の垂直移動を同期させる段階であって、前記第1プーリと前記第1部材に対する接続部との間に配置された前記第1張力部材の部分の長さを、第1距離だけ調節する段階と、前記第2プーリと前記第1部材に対する接続部との間に配置された前記第2張力部材の部分の長さを、第2距離だけ調節する段階であって、第1距離が長さの増加分であるときに前記第2距離は長さの減少分であり且つ前記第1距離が長さの減少分であるときに前記第2距離は長さの増加分であるように、前記第1距離および前記第2距離が実質的に等しく且つ逆向きである、段階と、前記第3プーリと前記第3部材に対する接続部との間に配置された前記第3張力部材の部分の長さを、前記第1距離だけ調節する段階と、前記第4プーリと前記第3部材に対する接続部との間に配置された前記第4張力部材の部分の長さを、前記第2距離だけ調節する段階と、を備える、段階と、を備え得る。
実施例19において、実施例18の方法は、前記ホイール・アセンブリは、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールの各々の少なくとも一部分の周りに延在する可撓部材を備え、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、前記可撓部材が移動するときに一致して回転するように構成されている、ように選択的に構成され得る。
実施例20において、実施例18の方法は、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、相互に回転的に連結されるとともに、共通軸心を共有する、ように選択的に構成され得る。
実施例21において、実施例1から20のいずれかひとつもしくは任意の組み合わせの揚動機構または高さ調節可能デスクまたは方法は、記述された全ての要素、作用または他の選択肢が、使用または選択のために利用可能である、ように選択的に構成され得る。
本発明の揚動機構、高さ調節可能デスクおよび方法の、これらのおよび他の実施例および特徴は、部分的に、以下の図面および詳細な説明において示される。この概説は、本発明の主題の非限定的な実施例を提供することが意図されており、排他的または網羅的な説明を提供することは意図されない。以下における詳細な説明は、本発明の揚動機構、高さ調節可能デスクおよび方法に関する更なる情報を提供するために含まれる。
前記開示内容のひとつ以上の見地の詳細は、添付図面、および、以下の説明中に示される。他の特徴、目的および利点は、説明および図面から、且つ、請求項から明らかとなろう。
幾つかの図を通して、対応する参照符号は対応する部材を表す。本明細書中に示される例証内容は、本開示内容の好適実施例を示すと共に、斯かる例証内容は、如何なる意味においても、本開示内容の有効範囲を制限すると解釈されるべきでない。
本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、嵌合伸縮脚部を備えた高さ調節可能デスクの斜視図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、固定高さ脚部および移動ブラケットを備えた高さ調節可能デスクの側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、二部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリを備えた高さ調節可能な作業面部の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリング式の対抗釣合機構の力分布図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、二部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリと、第2部材に対して取付けられた気体スプリングとを備える高さ調節可能な作業面部の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、伸張位置における三部材式の脚部アセンブリの側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、収縮位置における三部材式の脚部アセンブリの側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、上側および下側の嵌合部材に対する滑動部材を示す図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、遊動プーリ・アセンブリを含む三部材式の脚部アセンブリの側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリにおいて気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリにおいて気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリにおいて気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリにおいて気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、同期プーリ・アセンブリの前面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、上側および下側のホイールおよび張力部材経路の平面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、ホイール回転および張力部材運動を示す同期プーリ・アセンブリの前面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、同期プーリ・アセンブリの前面図である。 本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、同期プーリ・アセンブリの平面図である。 本発明の主題の少なくともひとつの実施例に係る、作業面部の高さを調節する方法を記述するフローチャートである。
図1は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、嵌合伸縮脚部を備えた高さ調節可能デスク30の斜視図を示している。高さ調節可能デスク30は、高さ調節31を提供する少なくともひとつの脚部アセンブリ29または上昇器を含み得る。高さ調節可能デスク30は、デスク頂部またはテーブル頂部であり得る作業面部34の下方に配置された2本の脚部、すなわち、第1脚部アセンブリ32および第2脚部アセンブリ33を含んで示される。各脚部は、2本以上の管材または上昇器部材を含み得ると共に、図1において、高さ調節可能デスク30は、3本の管材または部材、すなわち嵌合伸縮式に組重ねられた配置構成における第1部材35、第2部材36および第3部材37を含み得る。幾つかの実施例において、第1および第2脚部アセンブリ32、33は、クロスバー38により相互に接続され得る。他の実施例において、クロスバー38は必要とされないこともある。第1および第2脚部アセンブリ32、33の各々は、底端部にては、第1基底部39および第2基底部40に対して取付けられ、且つ、上端部にては、デスク表面部の(不図示の)底部表面に対して取付けられ得る。一方または両方の脚部アセンブリは、デスク表面部を所望高さにて固定するブレーキ機構を含み得る。必要とされたとき、ユーザはブレーキ・ハンドル41を起動して、(不図示の)ブレーキ機構を解除し、作業面部34を第2高さまで移動し得る。ブレーキ・ハンドル41が解放されたとき、作業面部34は前記第2高さにて固定される。幾つかの実施例において、ひとつ以上の脚部の内側には対抗釣合機構が配置され得る。他の実施例において、前記対抗釣合機構は、作業面部34の下方にて、いずれかの脚部の外部に配置され得る。作業面部34は、ひとつ以上の第1および第2脚部アセンブリ32、33の上端部に対して取付けられ得ると共に、第1および第2基底部39、40は、第1および第2脚部アセンブリ32、33の各々の下端部に対して取付けられ得る。幾つかの形態において、第1および第2基底部39、40の底部に対しては、キャスタ45が取付けられることで、移動性を提供し得る。
図2は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、固定高さ脚部および移動ブラケットを備えた高さ調節可能デスク30の側面図を示している。他の実施例において、脚部アセンブリ29は固定高さにあり得、且つ、可動ブラケット42は、脚部アセンブリ29に対して摺動可能に係合され得ると共に、図2に示された如く高さ調節31を提供し得る。基礎部44の頂部に対しては、固定高さの第1部材43が取付けられ得る。基礎部44は、前記ユニットに対して移動性を提供し得るキャスタ45を含み得る。固定高さの第1部材43に対しては、可動ブラケット42の如き第2部材36が摺動可能に係合され得る。可動ブラケット42に対しては、作業面部34が取付けられ得る。可動ブラケット42は、固定高さの第1部材43の内側に配置された対抗釣合機構46(図3参照)により支持され得る。対抗釣合機構46は、気体スプリング、エネルギ蓄積部材に対して取付けられたプーリ・システム、電気モータ、線形アクチュエータ、油圧式アクチュエータ、または、他の同様のデバイスもしくは方法の内の任意のものであり得る。
図3は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、対抗釣合機構46の側面図を示している。対抗釣合機構46は、気体スプリング47を含み得る。気体スプリング47はシリンダ48およびピストン49を含み得ると共に、ピストン49は、シリンダ48に出入り移動し得る。気体スプリング47は、固定高さの第1部材43に対し、支持ブラケット50を介して取付けられ得る。支持ブラケット50は、固定高さの第1部材43に対して固定的に取付けられ得ると共に、固定高さの第1部材43の長さに沿う任意の箇所に配置され得る。支持ブラケット50に対しては、シリンダ基部51が取付けられ得る。ピストン49は、高さ調節31の間において、気体スプリング47に出入り移動することが許容され得る。ピストン49に対しては、ピストン外端部53上で、プーリ52が回転的に連結され得る。プーリ52とピストン49との間の連結を提供すべく、(図3には示されない)インタフェース・ブラケットが使用され得る。シリンダ上端部54の近傍にて固定高さの第1部材43とシリンダ48との間に(図3には示されない)付加的な支持ブラケットも取付けられることで、気体スプリング47が、高さ調節31の間において固定高さの第1部材43に対する自身の配向を維持することを確実とし得る。固定高さの第1部材43と可動であり得る第2部材36との間には、張力部材55が取付けられ得る。該張力部材55は、ロープ、チェーン、ワイヤ、ケーブルまたはベルトの如き、任意の線形接続部材であり得る。固定高さの第1部材43に対しては、張力部材の第1端部56が固定的に取付けられ得る。張力部材55はプーリ52の周りに経路設定され得ると共に、第2部材36に対しては張力部材の第2端部57が取付けられ得る。本開示内容において、張力部材に関する“経路”または“経路設定”という語句の使用は、“延在”または“延在する”と同一の意味を有する。実施例において、張力部材55はプーリ52の周りに延在し得る。図3に示された如き例示的な構成において、気体スプリング47のピストン49がXの距離を移動したとき、前記可動ブラケットは2Xの距離を踏破し得る。
図4には、本開示内容の実施例に係る、二部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ29を備える高さ調節可能デスク30が示される。脚部アセンブリ29は第1部材35および第2部材36を含み得ると共に、第2部材36は第1部材35に対して摺動可能に係合され得る。第1部材35は、該第1部材の底端部59にて、基礎部44に対して固定的に取付けられ得る。第2部材36は、高さ調節31の間において第1部材35に対して出入り移動することで、脚部アセンブリ29の全高を変化させ得る。作業面部34は、第2部材の上端部60に対して取付けられ得る。作業面部34の高さは、脚部アセンブリ29の高さが変更されるにつれて調節され得る。脚部アセンブリ29の内側に収容された対抗釣合機構46(図3参照)は、高さ調節31の間において揚動支援を提供する。対抗釣合機構46は、第2部材36と、作業面部34と、該作業面部34上に配置され得る任意の構成要素との合計重量の少なくとも一部を担持し得る。基礎部44は、キャスタ45を含むことで、可動ユニットを提供し得る。
図5Aから図5Bは、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリングを用いる対抗釣合機構の側面図を示している。脚部アセンブリ29は、気体スプリング47を有する対抗釣合機構46を含み得る。脚部アセンブリ29は、第1部材35および第2部材36の嵌合伸縮式構成を含み得る。第1部材の底端部59に対しては、シリンダ基部51が固定的に取付けられ得る。ピストン49は、高さ調節31の間にシリンダ48に出入り移動することが許容され得る。ピストン外端部53にて、ピストン49にはプーリ52が回転的に連結され得る。プーリ52とピストン49との間の連結を提供するために、(図5Aから図5Bには示されない)インタフェース・ブラケットが使用され得る。第1部材35と第2部材36との間には、張力部材55が取付けられ得る。張力部材の第1端部56は、第2部材36に対して固定的に取付けられ得る。張力部材55はプーリ52の周りに経路設定され得ると共に、張力部材の第2端部57は、第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。第1部材35および第2部材36に対する張力部材55の取付け箇所は、用途に依存して変更され得る。図5Aから図5Bに示された構成に依れば、気体スプリング47のピストン49がXの距離を移動し得るとき、脚部アセンブリ29の第2部材36は、故に、作業面部34(図4参照)は、2Xの距離を移動し得る。気体スプリング47はロックされ得ると共に、ピストン49はシリンダ48に出入り移動しない。プーリ52はピストン49に対して固定的に取付けられ得るので、気体スプリング47がロックされたときに、第2部材36を下降させることはできない。この構成において気体スプリング47をロックしても、第2部材36の上向き移動は依然として許容され得る。気体スプリング47はロック解除され得ると共に、ピストン49は、シリンダ48から外向き移動することから、第2部材36を上向きに押し進め得る。
図6は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリング47を含む対抗釣合機構46に対する力分布図を示している。対抗釣合機構46は、第2部材36と、作業面部34と(図4、図8、図17を参照)、該作業面部34上に配置される構成要素との合計重量Wの少なくとも一部を担持し得る。プーリおよび張力部材アセンブリによれば、気体スプリング47により提供される総揚力Fの半分(すなわちF/2)が、第2部材36に対して伝達される。故に、気体スプリングの力Fの半分(すなわちF/2)が、第2部材36、作業面部34、および、該作業面部上に配置される任意の構成要素の合計重量Wに略々等しいように、気体スプリングの揚力Fは適切に設定され得る。もし、対抗釣合機構46がWよりも小さい力を提供して重量Wに対抗するなら、デスクのユーザは付加的な力を提供して前記作業面部を上向きに移動し得る。対抗釣合機構は、特定のデスクまたは作業面部に適合すべく、且つ、該作業面部が支持するであろう特定の荷重に適合すべく、選択または調節され得る。
図7Aから図7Bは、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、気体スプリング47を用いる対抗釣合機構46の別実施例の側面図を示している。ピストン外端部53に対してはプーリ・ブラケット61が取付けられ得ると共に、該プーリ・ブラケット61は、ピストン49と共に移動し得る。プーリ・ブラケット61の少なくとも一部は、シリンダ48に重なり合い得る。プーリ・ブラケットの上端部63に対しては第1プーリ62が取付けられ得ると共に、プーリ・ブラケットの下端部65に対しては第2プーリ64が取付けられ得る。第1プーリ62および第2プーリ64に対しては、第1張力部材66および第2張力部材67が係合し得る。第1張力部材の第1端部68は、第2部材36に対して固定的に取付けられ得る。第1張力部材66は、上向きに、且つ、第1プーリ62の周りに経路設定され得ると共に、第1張力部材の第2端部69は、シリンダ上端部54に対して固定的に取付けられ得る。シリンダ48は第1部材35に対して固定的に取付けられ得るので、シリンダ48に対する第1張力部材66の取付けは、第1部材35に対する第1張力部材66の取付けと同様である。他の実施例において、第1張力部材の第2端部69を第1部材35に対して取付けるために、別体のロッドまたはブラケットの如き、他の種々の手段が採用され得る。第2張力部材の第1端部70は、第2部材36に対して固定的に取付けられ得る。第2張力部材67は、下向きに、且つ、第2プーリ64の周りに経路設定され得ると共に、第2張力部材の第2端部71は、シリンダ48に対して固定的に取付けられ得る。図7Aから図7Bに示された対抗釣合機構46は、図5Aから図5Bに示された対抗釣合機構46と同一様式で動作し得る。この構成において、シリンダ48はロックされ得ると共に、作業面部34(図4参照)は、上向きまたは下向きに移動され得ない。
図8は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、二部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリと、第2部材に対して取付けられた気体スプリングとを備える、高さ調節可能な作業面部の側面図を示している。図4から図7に示された対抗釣合機構において、シリンダ48は、第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。代替実施例において、図4から図7のシリンダ48は、本開示内容の概略的な意図を変更することなく、図8に示された如く第2部材36に対して取付けられ得る。対抗釣合機構46は依然として、同様の様式で機能し得る。図8に示された如く、脚部アセンブリ29は、基礎部44に対して取付けられた第1部材35および第2部材36を含み得る。基礎部44は、キャスタ45を含み得る。シリンダ基部51は、作業面部34、または、第2部材36の上端部に対して取付けられ得る。ピストン49は、第2部材36の底部から外向きに移動し得ると共に、プーリ52および張力部材55を含み得る。張力部材55は、張力部材の第1端部56にては第1部材35に対し、且つ、張力部材の第2端部57にては第2部材36に対して取付けられ得る。
図9は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、伸張位置72における三部材式の脚部アセンブリ29の側面図を示している。図10は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、収縮位置73における三部材式の脚部アセンブリ29の側面図を示している。三部材式の脚部アセンブリ29は、第1部材35、第2部材36および第3部材37を含み得ると共に、第1、第2および第3部材35、36、37は、断面が管状であり得、且つ、それらは、限定的なものとしてで無く、円形、正方形、矩形、楕円形、または、他の断面形状などの任意の断面形状を有し得る。第2部材36は第1部材35に対して摺動可能に係合され得ると共に、第3部材37は第2部材36に対して摺動可能に係合され得る。隣接する部材に対する各部材の移動または摺動は、以下の段落において記述される如く同期され得る。もし前記第2部材が第1部材35に対してXの距離を摺動するなら、第3部材37もまた第2部材36に対してXの距離を摺動し得ると共に、第1部材35に対する第3部材37の全行程は、2Xの距離に等しくあり得る。
(以下において更に詳細に記述される)滑動子74は、一定箇所にて各部材間に配置されることで、第1、第2および第3部材35、36、37間の円滑な滑動を提供すると共に、高さ調節可能デスク30(図1、図4、図8、図17を参照)に対する構造的支持を提供して、一切の不都合な揺動を阻止し得る。本開示内容の少なくともひとつの実施例に従い、図9に示された如く、一群の滑動子74は、第3部材の底部外縁部75に対し、第2部材の頂部内縁部76および第2部材の底部外縁部77に対し、且つ、第1部材の頂部内縁部78に対して、取付けられ得る。但し、他の滑動子配向も可能である。幾つかの形態において、滑動子74の代わりに、部材間には垂直摺動子が使用され得る。伸張位置72において、隣り合う滑動子74同士の間における距離は最小であり得る。伸張位置72は、第2部材の底部外縁部77と第1部材の頂部内縁部78とにおける隣り合う滑動子74同士の間における第1の最小重複長79を提供し得る。伸張位置72は、第3部材の底部外縁部75と第2部材の頂部内縁部76とにおける隣り合う滑動子74同士の間における第2の最小重複長80を提供し得る。
収縮位置73において、隣り合う滑動子74は、相互から離間している。これにより、隣り合う滑動子74同士の間における最大距離が提供され得ると共に、収縮位置73は、第2部材の底部外縁部77と第1部材の頂部内縁部78とにおける隣り合う滑動子74同士の間における第1の最大重複長81を提供し得る。収縮位置73は、第3部材の底部外縁部75と第2部材の頂部内縁部76とにおいて隣り合う滑動子74同士の間における第2の最大重複長82を提供し得る。収縮位置73において、脚部アセンブリ29の嵌合伸縮部材は、相互の内側に組重なると共に、脚部アセンブリ29の最小全高83を提供する。部材間の重複長を減少させずに、または、作業面部34(図4、図8、図17を参照)に対する総高さ調節の距離を減少せずに、更に低い作業面部高さが達成可能とされ得るので、斯かる構成は有用であり得る。距離Xは、第2部材36に対する第3部材37の踏破距離であり得ると共に、同様の距離Xは、第1部材35に対する第2部材36の行程でもあり得る。距離2Xは、第1部材35に対する第3部材37の踏破距離であり得る。
図11は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、上側および下側の嵌合部材に対する滑動部材を示している。滑動子74は、一体片の型成形プラスチックで作成され得る。但し、幾つかの形態においては、隣接する嵌合伸縮部材同士の間の滑動表面として、複数片の型成形プラスチック滑動子、または、テフロン(登録商標)の如き低摩擦材料で作成されたテープが使用され得る。図11に示された如く、型成形プラスチックは突起84を含むことで、嵌合伸縮部材同士の間に更に小さい接触表面を提供して、摩擦を低下させ得る。滑動表面上にはグリースが使用されることで、摩擦を減少し得る。他の構成において、滑動子は、嵌合伸縮部材93を相互に対して案内する垂直摺動子により置き換えられ得る。実施例において、外側滑動子85および内側滑動子86の断面構成は、矩形形状を含み得る。内側滑動子86は内側管材87の外側面に対して取付けられ得る一方、外側滑動子85は外側管材88の内側面に対して取付けられ得る。突起84は、隣接する管材の滑動表面89に対して係合し得る。
図12は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、遊動プーリ・アセンブリ90を含む三部材式の脚部アセンブリ29の側面図を示している。遊動プーリ・アセンブリ90は、第1および第2遊動プーリ91、92、ならびに、第1および第2張力部材66、67を含み得る。脚部アセンブリ29の嵌合伸縮部材93は遊動プーリ・アセンブリ90を介して相互に接続されることで、第2および第3部材36、37が同期して移動することを確実とし、且つ、第2および第3部材36、37が相互に対して滑らないことを確実とし得る。第1および第2遊動プーリ91、92の両方が、第2部材36に対して回転的に連結され得る。第1張力部材66は、第1遊動プーリ91の周りに経路設定され得、且つ、第1圧着部94の箇所における一端上で第1部材35に対して取付けられ得ると共に、第2圧着部95の箇所における他端上で第2部材36に対して取付けられ得る。第2張力部材67は、第2遊動プーリ92の周りに経路設定され得ると共に、第1圧着部94の箇所における一端上で第1部材35に対し、且つ、第2圧着部95の箇所における他端上で第3部材37に対して取付けられ得る。図12に示された構成は、例示目的のためだけであり、本開示内容を限定すると解釈されるべきでない。遊動プーリ91、92は、第2部材36に対して多数の異なる箇所にて取付けられることで、設計態様の幾何学的制限を満足し得る。幾つかの形態において、第1張力部材66および第2張力部材67はひとつの連続ループの一部であり得ると共に、該ひとつの連続ループは、第1圧着部94および第2圧着部95の箇所にて、夫々、第1部材35および第3部材37に対して取付けられ得る。他の構成において、第1および第2遊動プーリ91、92は、嵌合伸縮部材93の両側に夫々配置され得ると共に、第1圧着部94および第2圧着部95の箇所は、第1張力部材66および第2張力部材67に対して異なり得る。張力部材は、非金属ロープ、チェーン、鋼鉄ケーブル、ベルト、または、他の任意の可撓要素であり得る。
図13は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ29において気体スプリング47を用いる対抗釣合機構46の側面図を示している。脚部アセンブリ29の嵌合伸縮部材93の運動は、図12に関して説明された如く、遊動プーリ・アセンブリ90により同期され得る。第1部材35と第2部材36との間には、気体スプリング47が取付けられ得る。第1部材の底端部59に対しては、シリンダ基部51が固定的に取付けられ得る。第2部材の上端部60に対しては、ピストン外端部53が取付けられ得る。第2部材36は、高さ調節31の間において、ピストン49と共に運動し得る。この構成において、第3部材37の全行程96は、ピストン49の行程97の2倍の長さであり得ると共に、気体スプリングの力2Wは、対抗釣合いされ得る所望の重量Wの2倍であり得る。
図14は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ29において気体スプリング47を用いる対抗釣合機構46の側面図を示している。脚部アセンブリ29の嵌合伸縮部材93の運動は、図12に関して説明された如く、遊動プーリ・アセンブリ90により同期され得る。第2部材36と第3部材37との間には、気体スプリング47が取付けられ得る。第2部材の底端部99に対しては、シリンダ基部51が固定的に取付けられ得る。第3部材の上端部98に対しては、ピストン外端部53が取付けられ得る。高さ調節31の間において、第2部材36に対する第3部材37の変位または行程は、ピストン49の行程97と同一の変位であり得る。この構成において、第3部材37の全行程96は、行程97の2倍の長さであり得ると共に、気体スプリングの力2Wは、対抗釣合いされ得る所望の重量Wの2倍であり得る。
図15は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ29において気体スプリング47を用いる対抗釣合機構46の側面図を示している。脚部アセンブリ29の嵌合伸縮部材93の運動は、図12に関して説明された如く、遊動プーリ・アセンブリ90により同期され得る。この構成において、第1部材の底端部59に対してはシリンダ基部51が固定的に取付けられ得る。ピストン49は、シリンダ48に自由に出入り移動し得る。ピストン外端部53に対しては、プーリ52が回転的に連結され得る。第1部材35と第2部材36との間には、張力部材55が取付けられ得る。張力部材の第1端部56は、第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。張力部材55は、上向きにプーリ52の周りに経路設定され得ると共に、張力部材の第2端部57は、第2部材36に対して固定的に取付けられ得る。この構成において、第2部材36は、ピストン49の行程97の距離の2倍である変位100を含み得る。第3部材37の全行程96はピストン49の行程の4倍であり得ると共に、気体スプリングの力4Wは、対抗釣合いされ得る所望重量Wの4倍であり得る。
図16は、2つの気体スプリングを含み得る別実施例における三部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリ29を示している。対抗釣合機構46は、第1気体スプリング101および第2気体スプリング102を含み得る。第1気体スプリング101は、第1ピストン145および第1シリンダ143を含み得る。第2気体スプリング102は、第2ピストン146および第2シリンダ144を含み得る。この構成において、第1および第2気体スプリング101、102は、第2部材36に対して取付けられ得る。第1シリンダの基部103は、第2部材の底端部99に対して固定的に取付けられ得る。第1ピストンの外端部104は、第3部材の上端部98に対して固定的に取付けられ得る。第2部材36に対する第3部材37の変位100は、第1気体スプリング101の行程97と同一であり得る。第2気体スプリング102は、第1気体スプリング101に対し、倒立して配向され得る。第2シリンダの基部105は、第2部材の上端部60に対して固定的に取付けられ得る。第2ピストンの外端部106は、第1部材の底端部59に対して固定的に取付けられ得る。第1部材35に対する第2部材36の変位100は、第2気体スプリング102の行程97と同一であり得る。各気体スプリングの力は、対抗釣合いされ得る所望重量に等しくあり得る。この揚動機構を構築するために、遊動プーリ・アセンブリ90(図12参照)は必要とされない。対抗釣合機構46は、遊動プーリ・アセンブリ90なしで機能する。但し、第1部材35と第2部材36との間の嵌合伸縮動作を、第2部材36と第3部材37との間の嵌合伸縮動作に同期させるために、遊動プーリ・アセンブリ90が使用され得る。
図5から図16に関連した先述の段落においては、単一の脚部アセンブリ29により支持された作業面部34に対する高さ調節機構の種々の実施例が記述された。しかし、高さ調節31のために、複数の脚部アセンブリ29が使用され得る。高さ調節31のために2つ以上の脚部アセンブリ29が使用されるとき、各脚部における変位100は同期されて、作業面部34を水平位置107(図17参照)に維持し得る。
図17は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、同期プーリ・アセンブリ108の前面図を示している。作業面部34は、2つの脚部アセンブリ29により支持され得る。各脚部アセンブリ29は、作業面部34、および、該作業面部34上に配置される任意の機器の重量を担持する対抗釣合機構46を包含し得る。脚部アセンブリ29の内の少なくともひとつのアセンブリの内側には、本開示内容の先の段落において記述された対抗釣合機構46のいずれかひとつが配置され得るが、本開示内容は、本明細書中に記述された対抗釣合機構に限定されると解釈されるべきでなく、且つ、脚部アセンブリ29に対して接続され得るかまたは作業面部34の下方に配置され得る任意の対抗釣合機構が使用され得る。故に、対抗釣合機構46は、明瞭化のために図17から図21においては示されず、且つ、本開示内容を制限すると解釈されるべきでない。
同期プーリ・アセンブリ108は、中央ホイール・アセンブリ110を含み得る。該中央ホイール・アセンブリ110は、“ホイール・アセンブリ”とも称され得ると共に、高さ調節可能デスクにおいて中央に配置される必要はない。中央ホイール・アセンブリ110は、上側ホイール109および下側ホイール111を含み得る。上側ホイール109および下側ホイール111は、“第1ホイール”および“第2ホイール”とも称され得ると共に、実施例においては、積層形態である。図18には、上側ホイール109および下側ホイール111、ならびに、ホイールの周りの張力部材経路設定112の対応平面図が示される。図17から図18は、前記高さ調節機構の最高位置に対応し得る。中央ホイール・アセンブリ110は、作業面部34の下側面113に対して回転的に連結され得る。上側ホイール109および下側ホイール111は相互に対して固定的に取付けられ得ることから、それらは一致して回転し得る。
作業面部34の下側面113に対しては、第1脚部アセンブリ32が固定的に取付けられ得る。第1脚部アセンブリ32は、第1部材35および第2部材36を含み得る。第2部材36は、第1部材35に対して摺動可能に係合され得る。第2部材の上端部60の近傍にて、第1脚部アセンブリ32に対しては、第1プーリ62および第2プーリ64が回転的に連結され得る。第2部材の底端部99の近傍にて、第1脚部アセンブリ32の第2部材36に対しては、第3プーリ114が回転的に連結され得る。第1張力部材の第1端部68は、第1脚部アセンブリ32の第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。第1張力部材66は、下向きに、且つ、第3プーリ114の周りに経路設定されることで、該第1張力部材66は上向きに導向され得る。第1張力部材66は更に、第1プーリ62の周りで、上側ホイール109に向けて経路設定され得る。図18に示された如く、第1張力部材66は、上側ホイール109の周りにおいて一周り以上の完全周回を行い得ると共に、第1張力部材の第2端部69は、上側ホイール109に対して固定的に取付けられ得る。第2張力部材の第1端部70は、上側ホイール109に対して固定的に取付けられ得る。第2張力部材67は、第2プーリ64の周りで下向きに経路設定され得ると共に、第2張力部材の第2端部71は、第1脚部アセンブリ32の第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。幾つかの形態において、第1張力部材66および第2張力部材67は、一本の長寸の張力部材の一部であり得る。斯かる一本の長寸の張力部材を有する場合、該長寸の張力部材は、上述された如く上側ホイール109に対して固定的に取付けられることで、一切の滑りを阻止し得る。
作業面部34の下側面113に対しては、第2脚部アセンブリ33が固定的に取付けられ得る。該第2脚部アセンブリは、第3部材115および第4部材116を含み得る。第4部材116は、第3部材115に対して摺動可能に係合され得る。第4部材の上端部119の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材116に対しては、第4プーリ117および第5プーリ118が回転的に連結され得る。第4部材の底端部121の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材118に対しては、第6プーリ120が回転的に連結され得る。第3張力部材の第1端部122は、第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。第3張力部材123は、下向きに、且つ、第6プーリ120の周りに経路設定されることで、該第3張力部材123は上向きに導向され得る。第3張力部材123は更に、第4プーリ117の周りで下側ホイール111に向けて経路設定され得る。図18に示された如く、第3張力部材123は、下側ホイール111の周りにおいて一周り以上の完全周回を行い得ると共に、第3張力部材の第2端部124は、下側ホイール111に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材の第1端部125は、下側ホイール111に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材126は第5プーリ118の周りで下向きに経路設定され得ると共に、第4張力部材の第2端部127は第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。幾つかの形態において、第3張力部材123および第4張力部材126は、一本の長寸の張力部材の一部であり得る。斯かる一本の長寸の張力部材を有する場合、該長寸張力部材は、上述された如く下側ホイール111に対して固定的に取付けられることで、一切の滑りを阻止し得る。
図19は、作業面部高さが下降されるときの中央ホイール・アセンブリ110のホイール回転および張力部材の運動を示す、同期プーリ・アセンブリ108の前面図を示している。中央ホイール・アセンブリ110は、時計回り方向128に回転し得る。時計回り方向128において示されるが、張力部材は逆様式で装備され得ると共に、中央ホイール・アセンブリ110の回転は反時計回り方向であり得る。作業面部34の下向き移動129の間、第1張力部材66および第3張力部材123は中央ホイール・アセンブリ110から巻出されて、第1脚部アセンブリ32の第1部材の上端部130および第2部材の底端部99の間の距離の増大、ならびに、第2脚部アセンブリ33の嵌合伸縮脚部の第3部材の上端部131および第4部材の底端部121の間の距離の増大、に対処するための張力部材長さを提供し得る。同様に、作業面部34の下向き運動の間、第2張力部材67および第4張力部材126は中央ホイール・アセンブリ110の周りに巻き付くことで、第1部材の上端部130と第2部材の上端部60との間において短縮化された距離、および、第3部材の上端部131と第4部材の上端部119との間において短縮化された距離、に起因する張力部材のたるみを吸収し得る。作業面部34の上向き運動の間、中央ホイール・アセンブリ110の回転、および、張力部材の運動は、逆とされ得る。
図20は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、同期プーリ・アセンブリ108の前面図を示している。接続された中央ホイール・アセンブリ110’の対応平面図は、図21に示される。図20および図21はいずれも、前記高さ調節機構の最高位置に対するプーリおよびホイール・アセンブリを表し得る。作業面部34の下側面113に対しては、第1ホイール134および第2ホイール135が取付けられ得る。第1ホイール134および第2ホイール135は、作業面部34に対して回転的に連結され得る。第1ホイール134および第2ホイール135が同一距離だけ回転する様に、該第1ホイール134および第2ホイール135の周りには、チェーン136が巻回され得る。図21に示された如く、チェーン136に対しては、第1取付けブラケット137および第2取付けブラケット138が固定的に取付けられ得る。チェーン136は、ベルト、ケーブル、または、ロープの如き、任意の可撓部材としても構成され得る。
第1脚部アセンブリ32は、作業面部34の下側面113に対して固定的に取付けられ得る。第1脚部アセンブリ32は、第1部材35および第2部材36を含み得る。第2部材36は、第1部材35に対して摺動可能に係合され得る。第2部材の上端部60の近傍にて、第1脚部アセンブリ32の第2部材36に対しては、第1プーリ62および第2プーリ64が回転的に連結され得る。第2部材の底端部99の近傍にて、前記第1脚部アセンブリの第2部材36に対しては、第3プーリ114が回転的に連結され得る。第1脚部アセンブリ32の近傍にて、作業面部34に対しては第1遊動プーリ91が回転的に連結され得る。第1張力部材の第1端部68は、第1脚部アセンブリ32の第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。第1張力部材66は、下向きに、且つ、第3プーリ114の周りに経路設定されることで、該第1張力部材66は上向きに導向され得る。図21に示された如く、第1張力部材66は更に、接続された中央ホイール・アセンブリ110’に向けて第1プーリ62の周りに経路設定され得ると共に、第1張力部材の第2端部69は、第1取付けブラケット137に対して固定的に取付けられ得る。第2張力部材の第1端部70は、第2取付けブラケット138に対して固定的に取付けられ得る。第2張力部材67は、第1遊動プーリ91および第2プーリ64の周りを下向きに経路設定され得ると共に、第2張力部材の第2端部71は、第1脚部アセンブリ32の第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。
第2脚部アセンブリ33は、作業面部34の下側面113に対して固定的に取付けられ得る。第2脚部アセンブリ33は、第3部材115および第4部材116を含み得る。第4部材116は、第3部材115に対して摺動可能に係合され得る。第4部材の上端部119の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材116に対しては、第4プーリ117および第5プーリ118が回転的に連結され得る。第4部材の底端部121の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材116に対しては第6プーリ120が回転的に連結され得る。第2脚部アセンブリ33の近傍にて、作業面部34に対しては第2遊動プーリ92が回転的に連結され得る。第3張力部材の第1端部122は、第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。第3張力部材123は、下向きに、且つ、第6プーリ120の周りに経路設定されることで、該第3張力部材123を上向きに導向され得る。図21に示された如く、第3張力部材123は更に、接続された中央ホイール・アセンブリ110’に向けて第4プーリ117の周りに経路設定され得ると共に、第3張力部材の第2端部124は第2取付けブラケット138に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材の第1端部125は、第1取付けブラケット137に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材126は、第2遊動プーリ92および第5プーリ118の周りを下向きに経路設定され得ると共に、第4張力部材の第2端部127は、第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。
図20および図21に示された如く、作業面部34の下向き行程の間、第1張力部材66および第2張力部材67は、夫々、第1方向139および第2方向140に移動し得ると共に、第3張力部材123および第4張力部材126は、夫々、第3方向141および第4方向142に移動し得る。作業面部34の上向き行程の間、これらの方向は逆転され得る。
幾つかの形態において、第1張力部材66および第4張力部材126は1本の連続的な張力部材の一部であり得ると共に、1本の連続的な張力部材は、第1張力部材の第1端部68および第4張力部材の第2端部127の箇所にて、第1部材35および第3部材115に対して夫々取付けられ得る。斯かる連続部材は、該連続部材の中点において可撓部材136に対して取付けられ得る。斯かる構成において、第2張力部材67および第3張力部材123は1本の連続的な張力部材の一部であり得ると共に、該1本の連続的な張力部材は、第2張力部材の第1端部71および第3張力部材の第2端部122の箇所にて、第1部材35および第3部材115に対して夫々取付けられ得る。
他の構成において、第1および第2遊動プーリ91、92は、嵌合伸縮部材93の両側に夫々配置され得ると共に、第1圧着部94および第2圧着部95の箇所は、第1張力部材66および第2張力部材67に対して異なり得る。
図17から図21に関して上述された同期方法は、二部材式の嵌合伸縮脚部に関して記述されているが、三部材式の嵌合伸縮脚部に対しても、同様の同期方法が適用され得る。三部材式の嵌合伸縮脚部において、嵌合伸縮脚部の第2部材および第3部材に対して同一の同期方法が適用され得る。嵌合伸縮脚部の第2および第3部材は、図9から図16に示される。
図22は、本発明の主題の少なくともひとつの実施例に係る、作業面部の高さを調節する方法を記述するフローチャートを示している。方法200は、202にて、作業面部、第1脚部アセンブリ、および、第2脚部アセンブリを有するデスクを配備する段階を含んでいる。前記第1脚部アセンブリは、前記作業面部に対して連結され得ると共に、第1部材および第2部材を含み得る。前記第2部材は、前記第1部材に対し、長手軸心に沿って移動可能であり得る。前記第1脚部アセンブリはまた、底部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第1プーリ、頂部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第2プーリ、および、頂部の近傍にて前記第2部材に対して第3プーリも含み得る。前記第2脚部アセンブリは、前記作業面部に対して連結され得ると共に、第3部材および第4部材を含み得る。前記第4部材は、前記第3部材に対し、長手軸心に沿って移動可能であり得る。前記第2脚部アセンブリはまた、底部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第4プーリ、頂部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第5プーリ、および、頂部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第6プーリも含み得る。
方法200は、204にて、ホイール・アセンブリを配備する段階であって、ホイール・アセンブリは第1ホイールおよび第2ホイールを有し、第1ホイールおよび第2ホイールは前記作業面部の下側面に対して回転的に連結されている、ホイール・アセンブリを配備する段階を含む。前記ホイール・アセンブリはまた、該ホイール・アセンブリと前記第1部材とに対して接続された第1張力部材、および、該ホイール・アセンブリと前記第1部材とに対して接続された第2張力部材も含み得る。前記ホイール・アセンブリはまた、該ホイール・アセンブリと前記第3部材とに対して接続された第3張力部材、および、該ホイール・アセンブリと前記第3部材とに対して接続された第4張力部材も含み得る。前記ホイール・アセンブリの一切の運動により張力部材も運動せしめられるように、張力部材は全て、前記第1部材または第3部材と、前記ホイール・アセンブリとに対して接続される。
方法200は、206にて、前記作業面部の高さ調節に応じて、前記第4部材の移動に対して前記第2部材の垂直移動を同期させる段階を含む。垂直移動を同期させる段階は、以下に概説される要素208から214を備え得る。
方法200は、208にて、前記第1張力部材の部分の長さを調節する段階を含む。前記第1張力部材の前記部分は、前記第1プーリと、前記第1部材に対する接続部との間に配置され得る。長さの調節は、第1距離によるものであり得る。
方法200は、210にて、前記第2張力部材の部分の長さを調節する段階を含む。前記第2張力部材の前記部分は、前記第2プーリと、前記第1部材に対する接続部との間に配置され得る。長さの調節は、第2距離によるものであり得る。前記第1距離および前記第2距離は、第1距離が増加分であるときに第2距離は減少分であり、且つ、第1距離が減少分であるときに第2距離は増加分である如く、実質的に等しく且つ逆向きであり得る。前記作業面部が上向きに調節されるとき、第1張力部材の前記部分は長さが第1距離だけ減少し得ると共に、前記第2張力部材の前記部分は長さが第2距離だけ増大し得る。前記作業面部が下向きに調節されるとき、張力部材の長さの変化は、逆とされ得る。第1張力部材の前記部分は、長さが第1距離だけ増加し得ると共に、前記第2張力部材の前記部分は、長さが第2距離だけ減少し得る。前記第1および第2距離は、等しいが、逆向きであり得る。
方法200は、212にて、前記第3張力部材の部分の長さを調節する段階を含む。前記第3張力部材の前記部分は、前記第3プーリと、前記第3部材に対する接続部との間に配置され得る。長さの調節は、前記第1距離によるものであり得る。
方法200は、214にて、前記第4張力部材の部分の長さを調節する段階を含む。前記第4張力部材の前記部分は、前記第4プーリと、前記第3部材に対する接続部との間に配置され得る。長さの調節は、前記第2距離によるものであり得る。
図3A及び図3Bは、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、対抗釣合機構46の側面図を示している。対抗釣合機構46は、気体スプリング47を含み得る。気体スプリング47はシリンダ48およびピストン49を含み得ると共に、ピストン49は、シリンダ48に出入り移動し得る。気体スプリング47は、固定高さの第1部材43に対し、支持ブラケット50を介して取付けられ得る。支持ブラケット50は、固定高さの第1部材43に対して固定的に取付けられ得ると共に、固定高さの第1部材43の長さに沿う任意の箇所に配置され得る。支持ブラケット50に対しては、シリンダ基部51が取付けられ得る。ピストン49は、高さ調節31の間において、気体スプリング47に出入り移動することが許容され得る。ピストン49に対しては、ピストン外端部53上で、プーリ52が回転的に連結され得る。プーリ52とピストン49との間の連結を提供すべく、(図3には示されない)インタフェース・ブラケットが使用され得る。シリンダ上端部54の近傍にて固定高さの第1部材43とシリンダ48との間に(図3には示されない)付加的な支持ブラケットも取付けられることで、気体スプリング47が、高さ調節31の間において固定高さの第1部材43に対する自身の配向を維持することを確実とし得る。固定高さの第1部材43と可動であり得る第2部材36との間には、張力部材55が取付けられ得る。該張力部材55は、ロープ、チェーン、ワイヤ、ケーブルまたはベルトの如き、任意の線形接続部材であり得る。固定高さの第1部材43に対しては、張力部材の第1端部56が固定的に取付けられ得る。張力部材55はプーリ52の周りに経路設定され得ると共に、第2部材36に対しては張力部材の第2端部57が取付けられ得る。本開示内容において、張力部材に関する“経路”または“経路設定”という語句の使用は、“延在”または“延在する”と同一の意味を有する。実施例において、張力部材55はプーリ52の周りに延在し得る。図3に示された如き例示的な構成において、気体スプリング47のピストン49がXの距離を移動したとき、前記可動ブラケットは2Xの距離を踏破し得る。
図8は、本開示内容の少なくともひとつの実施例に係る、二部材式の嵌合伸縮脚部アセンブリと、第2部材に対して取付けられた気体スプリングとを備える、高さ調節可能な作業面部の側面図を示している。図4から図7に示された対抗釣合機構において、シリンダ48は、第1部材35に対して固定的に取付けられ得る。代替実施例において、図4から図7のシリンダ48は、本開示内容の概略的な意図を変更することなく、図8に示された如く第2部材36に対して取付けられ得る。対抗釣合機構46は依然として、同様の様式で機能し得る。図8に示された如く、脚部アセンブリ29は、基礎部44に対して取付けられた第1部材35と、第2部材36を含み得る。基礎部44は、キャスタ45を含み得る。シリンダ基部51は、作業面部34、または、第2部材36の上端部に対して取付けられ得る。ピストン49は、第2部材36の底部から外向きに移動し得ると共に、プーリ52および張力部材55を含み得る。張力部材55は、張力部材の第1端部56にては第1部材35に対し、且つ、張力部材の第2端部57にては第2部材36に対して取付けられ得る。
作業面部34の下側面113に対しては、第2脚部アセンブリ33が固定的に取付けられ得る。該第2脚部アセンブリは、第3部材115および第4部材116を含み得る。第4部材116は、第3部材115に対して摺動可能に係合され得る。第4部材の上端部119の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材116に対しては、第4プーリ117および第5プーリ118が回転的に連結され得る。第4部材の底端部121の近傍にて、第2脚部アセンブリ33の第4部材116に対しては、第6プーリ120が回転的に連結され得る。第3張力部材の第1端部122は、第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。第3張力部材123は、下向きに、且つ、第6プーリ120の周りに経路設定されることで、該第3張力部材123は上向きに導向され得る。第3張力部材123は更に、第4プーリ117の周りで下側ホイール111に向けて経路設定され得る。図18に示された如く、第3張力部材123は、下側ホイール111の周りにおいて一周り以上の完全周回を行い得ると共に、第3張力部材の第2端部124は、下側ホイール111に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材の第1端部125は、下側ホイール111に対して固定的に取付けられ得る。第4張力部材126は第5プーリ118の周りで下向きに経路設定され得ると共に、第4張力部材の第2端部127は第2脚部アセンブリ33の第3部材115に対して固定的に取付けられ得る。幾つかの形態において、第3張力部材123および第4張力部材126は、一本の長寸の張力部材の一部であり得る。斯かる一本の長寸の張力部材を有する場合、該長寸張力部材は、上述された如く下側ホイール111に対して固定的に取付けられることで、一切の滑りを阻止し得る。
幾つかの形態において、第1張力部材66および第4張力部材126は1本の連続的な張力部材の一部であり得ると共に、1本の連続的な張力部材は、第1張力部材の第1端部68および第4張力部材の第2端部127の箇所にて、第1部材35および第3部材115に対して夫々取付けられ得る。斯かる連続部材は、該連続部材の中点において可撓部材136に対して取付けられ得る。斯かる構成において、第2張力部材67および第3張力部材123は1本の連続的な張力部材の一部であり得ると共に、該1本の連続的な張力部材は、第2張力部材の第2端部71および第3張力部材の第1端部122の箇所にて、第1部材35および第3部材115に対して夫々取付けられ得る。

Claims (20)

  1. 第1脚部アセンブリであって、
    第1部材と、
    前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能である第2部材と、
    を含む、第1脚部アセンブリと、
    第2脚部アセンブリであって、
    第3部材と、
    前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能である第4部材と、
    を含む、第2脚部アセンブリと、
    前記第1および第2脚部アセンブリを接続する同期アセンブリであって、前記同期アセンブリは、前記第1および第2脚部アセンブリの間の移動を平衡化するように構成されており、前記同期アセンブリはホイール・アセンブリを含み、前記ホイール・アセンブリは第1張力部材および第2張力部材に接続され、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に接続され、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、同期アセンブリと、
    を備える、揚動機構。
  2. 前記ホイール・アセンブリは第1ホイールおよび第2ホイールを備え、前記第1ホイールおよび第2ホイールは作業面部の下側面に対して回転的に連結される、請求項1記載の揚動機構。
  3. 前記第1ホイールは前記第2ホイールに対して取り付けられ、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは共有回転軸心を有する、請求項2記載の揚動機構。
  4. 前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、一体的に形成されるとともに、共有回転軸心を有する、請求項2記載の揚動機構。
  5. 前記ホイール・アセンブリは、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールの各々の少なくとも一部分の周りに延在する可撓部材を備え、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、前記可撓部材が移動するときに、一致して回転するように構成されている、請求項2記載の揚動機構。
  6. 前記第1張力部材および前記第2張力部材は各々、前記ホイール・アセンブリに対する中点取付け部を備える連続的な張力部材を形成し、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して取付けられた2つの端部を有し、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して取付けられた2つの端部を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の揚動機構。
  7. 前記同期アセンブリは、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第3張力部材を含み、前記同期アセンブリは、前記ホイール・アセンブリに対して接続された第4張力部材を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の揚動機構。
  8. 前記第2部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第1プーリと、
    前記第2部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第2プーリと、
    前記第2部材の底部の近傍に回転的に取付けられた第3プーリと、
    を備え、
    前記第1張力部材は、前記第1プーリおよび前記第3プーリの周りに延在するとともに、前記第1部材に対して取付けられる、
    請求項7記載の揚動機構。
  9. 前記第4部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第4プーリと、
    前記第4部材の頂部の近傍に回転的に取付けられた第5プーリと、
    前記第4部材の底部の近傍に回転的に取付けられた第6プーリと、
    を備え、
    前記第3張力部材は、前記第4プーリおよび前記第6プーリの周りに延在するとともに、前記第3部材に対して取付けられる、
    請求項7記載の揚動機構。
  10. 前記作業面部の下側面に対して回転的に取付けられた第1遊動プーリと、
    前記作業面部の下側面に対して回転的に取付けられた第2遊動プーリと、
    を備える、請求項7記載の揚動機構。
  11. 前記揚動機構に対して接続され、前記作業面部に及ぼされる力に対抗するように構成されている対抗釣合機構であって、
    シリンダおよび可動ピストンを有する気体スプリングと、
    前記気体スプリングに対して移動可能に接続されたホイールと、
    を含む、対抗釣合機構と、
    前記ホイールに対して係合された対抗釣合張力部材であって、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、対抗釣合張力部材と、
    を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の揚動機構。
  12. 前記第1脚部アセンブリは、第1対抗釣合機構の第1気体スプリングを含み、前記第2脚部アセンブリは、第2対抗釣合機構の第2気体スプリングを含む、請求項11記載の揚動機構。
  13. 前記気体スプリングは、前記作業面部の下側面に対して取付けられる、請求項11記載の揚動機構。
  14. 前記第1脚部アセンブリは、前記第2部材に対して移動可能な第5部材を含み、前記第2脚部アセンブリは、前記第4部材に対して移動可能な第6部材を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の揚動機構。
  15. 前記作業面部に対して及ぼされる力に対抗するように構成されている対抗釣合機構であって、
    シリンダに対して摺動可能に取付けられた可動ピストンを有する第1気体スプリングであって、前記シリンダは、前記第2部材および前記第4部材の一方の第1端部に対して取付けられる、第1気体スプリングと、
    前記第2部材および前記第4部材の前記一方の第2端部に対して取付けられる第2気体スプリングであって、前記第1気体スプリングから逆方向に延在する、第2気体スプリングと、
    を含む、対抗釣合機構
    を備える、請求項14記載の揚動機構。
  16. 作業面部に対して接続された第1脚部アセンブリであって、
    第1部材と、
    前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能である第2部材と、
    を含む、第1脚部アセンブリと、
    前記作業面部に対して接続された第2脚部アセンブリであって、
    第3部材と、
    前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能である第4部材と、
    を含む、第2脚部アセンブリと、
    前記第1および第2脚部アセンブリを接続する同期アセンブリであって、前記同期アセンブリは、前記第1および第2脚部アセンブリの間の移動を平衡化するように構成されており、前記同期アセンブリは、第1張力部材および第2張力部材に対して接続されたホイール・アセンブリを含み、前記第1張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続され、前記第2張力部材は、前記第1脚部アセンブリおよび前記第2脚部アセンブリの少なくとも一方に対して接続される、同期アセンブリと、
    を備える、高さ調節可能デスク。
  17. 前記ホイール・アセンブリは、前記作業面部の下側面に対して回転的に連結された第1ホイールおよび第2ホイールを備える、請求項16記載の高さ調節可能デスク。
  18. デスクを配備する段階であって、前記デスクが、
    作業面部と、
    前記作業面部に対して連結された第1脚部アセンブリであって、
    第1部材と、
    前記第1部材に対し、第1長手軸心に沿って移動可能な第2部材と、
    前記第2部材の底部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第1プーリと、
    前記第2部材の頂部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第2プーリと、
    前記第2部材の前記頂部の近傍にて前記第2部材に対して回転的に連結された第3プーリと、
    を含む、第1脚部アセンブリと、
    前記作業面部に対して連結された第2脚部アセンブリであって、
    第3部材と、
    前記第3部材に対し、第2長手軸心に沿って移動可能な第4部材と、
    前記第4部材の底部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第4プーリと、
    前記第4部材の頂部の近傍にて前記第4部材に対して回転的に連結された第5プーリと、
    前記第4部材の前記頂部の近傍にて該第4部材に対して回転的に連結された第6プーリと、
    を含む、第2脚部アセンブリと、
    を有する、段階と、
    第1ホイールおよび第2ホイールを有するホイール・アセンブリであって、前記第1ホイールおよび第2ホイールが前記作業面部の下側面に対して回転的に連結された、ホイール・アセンブリと、
    前記ホイール・アセンブリに対して接続された第1張力部材であって、前記第3プーリの周りに延在し且つ前記第1部材に対して接続された、第1張力部材と、
    前記ホイール・アセンブリに対し且つ前記第1部材に対して接続された第2張力部材と、
    前記ホイール・アセンブリに対して接続された第3張力部材であって、前記第6プーリの周りに延在し且つ前記第3部材に対して接続された、第3張力部材と、
    前記ホイール・アセンブリに対し且つ前記第3部材に対して接続された第4張力部材と、を配備する段階と、
    前記作業面部の高さ調節に応じて、前記第4部材の移動に対して前記第2部材の垂直移動を同期させる段階であって、
    前記第1プーリと前記第1部材に対する接続部との間に配置された前記第1張力部材の部分の長さを、第1距離だけ調節する段階と、
    前記第2プーリと前記第1部材に対する接続部との間に配置された前記第2張力部材の部分の長さを、第2距離だけ調節する段階であって、第1距離が長さの増加分であるときに前記第2距離は長さの減少分であり且つ前記第1距離が長さの減少分であるときに前記第2距離は長さの増加分であるように、前記第1距離および前記第2距離が実質的に等しく且つ逆向きである、段階と、
    前記第3プーリと前記第3部材に対する接続部との間に配置された前記第3張力部材の部分の長さを、前記第1距離だけ調節する段階と、
    前記第4プーリと前記第3部材に対する接続部との間に配置された前記第4張力部材の部分の長さを、前記第2距離だけ調節する段階と、
    を備える、段階と、
    を備える、方法。
  19. 前記ホイール・アセンブリは、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールの各々の少なくとも一部分の周りに延在する可撓部材を備え、前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、前記可撓部材が移動するときに一致して回転するように構成されている、請求項18記載の方法。
  20. 前記第1ホイールおよび前記第2ホイールは、相互に回転的に連結されるとともに、共通軸心を共有する、請求項18記載の方法。
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