JP2017515842A - リン含有シアノヒドリン類を調製する方法 - Google Patents

リン含有シアノヒドリン類を調製する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、主として、式(I)で表される特定のリン含有シアノヒドリンを調製する方法に関し、並びに、特定のリン含有シアノヒドリン類自体、及び、グルホシネート及び/又はグルホシネート塩を調製するためのそれらの使用にも関する。本発明は、さらに、式(I)で表される該リン含有シアノヒドリンを調製するのに特に適している特定の混合物にも関する。【化1】

Description

本発明は、主として、以下で定義されている式(I)で表される特定のリン含有シアノヒドリンを調製する方法に関し、並びに、特定のリン含有シアノヒドリン類自体、及び、グルホシネート及び/又はグルホシネート塩を調製するためのそれらの使用にも関する。本発明は、さらに、以下で定義されている式(I)で表される該リン含有シアノヒドリンを調製するのに特に適している特定の混合物にも関する。
リン含有シアノヒドリン類は、さまざまな主題の分野における有用な中間体であり、特に、医薬及び/又は農芸化学の分野において使用することが可能な生物学的に活性な物質を製造するための有用な中間体である。
US 4,168,963には、除草活性を有するさまざまなリン含有化合物が記載されており、その中で、特に、ホスフィノトリシン(2−アミノ−4−[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]ブタン酸; 一般名:グルホシネート)及びその塩は、農芸化学の分野において獲得された商業上の重要性を有している。
Figure 2017515842
除草活性を有しているこの種のリン含有化合物(特に、グルホシネート)を合成するための中間体を製造する方法は、例えば、US 4,521,348、DE 3047024、US 4,599,207及びUS 6,359,162B1に記載されている。
CN 102372739Aには、(3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸を二酸化炭素、アンモニア及び水と反応させることによる、グルホシネートの調製方法が記載されている。
CN 102399240Aには、グルホシネート及びグルホシネート類似体を調製する方法が開示されており、ここで、その調製方法における出発物質には、PCl、CHMgCl及び亜リン酸の特定のトリアルキルエステルが含まれている。該出発物質から調製されたメチルホスホン酸ジアルキル及びメチルホスフィン酸アルキル(alkyl methyphosphinates)を、次に、マイケル付加及びさらなる反応段階によって反応させて、グルホシネート及びグルホシネート類似体を形成させる。
CN 101830926Aは、ホスフィン酸ジアルキル金属の調製及び難燃剤としてのその使用に関する。記載されている調製方法では、ホスフィン酸アルキルを末端オレフィンと反応させており、ここで、該反応は、メタンホスフィン酸モノブチルとシクロヘキサンの反応を包含している。
リン含有シアノヒドリン類を調製するための上記従来技術の調製方法は、不利点を有している:例えば、リン含有シアノヒドリン類の収率が不充分であること、副産物又は二次産物のフラクションが過剰であること、リン含有シアノヒドリン類の精製及び/又は単離が過度に高価であり及び過度に複雑であること、及び/又は、反応条件がプロセス及び/又は設備の点から見て過度に厳格であり又は過度に困難であること。
米国特許第4,168,963号 米国特許第4,521,348号 独国特許出願公開第DE 3047024号 米国特許第4,599,207号 米国特許第6,359,162B1号 中国特許出願公開第102372739A号 中国特許出願公開第102399240A号 中国特許出願公開第101830926A号
従って、本発明の目的は、リン含有シアノヒドリン類を極めて良好な収率で生成させるリン含有シアノヒドリン類の調製方法を見いだすことであった。
該調製方法は、好ましくは、以下の特徴(i)〜(iv)のうちの1つ若しくは2つ以上、又は、全てを、同時に満たすべきである:
(i) プロセス及び/又は設備の点から見て、実施が最大限に容易であること;
(ii) 反応条件が穏やかであること;
(iii) 二次産物(これは、除去するのが困難である)のフラクションが極めて少ないこと;
(iv) 該リン含有シアノヒドリン類の精製及び/又は単離が極めて容易であること。
上記目的は、以下に記載されている本発明の調製方法によって達成される。
本発明は、式(I)
Figure 2017515842
で表されるリン含有シアノヒドリンを調製する方法を提供し、ここで、該調製方法は、
式(II)
Figure 2017515842
で表される化合物を、50〜105℃の範囲内の温度で、好ましくは、60〜95℃の範囲内の温度で、さらに好ましくは、65〜90℃の範囲内の温度で、式(III)
Figure 2017515842
で表されるシアノヒドリンと反応させることを特徴とし、
その際、いずれの場合にも:
は、(C−C12)−アルキル、(C−C12)−ハロアルキル、(C−C10)−アリール、(C−C10)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C10)−シクロアルキル又は(C−C10)−ハロシクロアルキルであり;
は、(C−C12)−アルキル、(C−C12)−ハロアルキル、(C−C10)−アリール、(C−C10)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C10)−シクロアルキル又は(C−C10)−ハロシクロアルキルであり;
及びRは、いずれの場合にも互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル又はベンジルであり;
Xは、酸素又は硫黄であり;及び、
nは、0又は1である。
DE 3047024には、概して、式(II)で表される化合物を式(III)で表される化合物と反応させて、式(I)で表される化合物を形成させることが記載されているが、収率は不充分であり、このことは、特に、工業規模又はプラント規模において、不適切である。例として、DE 3047024には、120−130℃の温度におけるメタンホスホン酸モノイソブチルとアクロレインシアノヒドリンの反応が記載されており、その際、触媒量の「ペルオクタン酸(peroctoate)」ラジカル開始剤を添加している。この反応では、蒸留後の収率は、理論値の79%であった。
式(III)で表されるシアノヒドリンは、遊離ヒドロキシル基の代わりにO−アセチル基を有している対応する化合物(例えば、US 4,521,348又はUS 4,599,207において使用されている種類の化合物)よりも著しく高い反応性を有している。
反応温度が本発明に従って定義されている範囲内に維持されており且つ以下で定義されている式(IV)で表されるラジカル開始剤を好ましくは使用する本発明の調製方法を用いて、式(I)で表されるリン含有シアノヒドリンが、著しくさらに良好な収率で、且つ、一般により高い純度で、得られる。
本発明の調製方法において使用される式(III)で表される化合物はO−アセチル基を有しておらず、以下に記載されている本発明のグルホシネートの調製方法は、US 4,521,348又はUS 4,599,207に記載されている調製方法とは大きく異なって、付随成分又は副産物としての酢酸又は酢酸誘導体を生成しない。
さらに、式(I)で表される化合物(及び、さらに、以下で定義されている式(Ia)又は式(Ib)で表される化合物)を調製するための本発明の調製方法において、反応の実施後に未反応で回収される(即ち、再利用される)量の式(II)で表される化合物(又は、以下で定義されている式(IIa)又は式(IIb)で表される化合物)の質が、式(III)で表されるシアノヒドリンではなく対応するO−アセチル化シアノヒドリンを使用する上記文献から知られている調製方法におけるものよりも良好であるということも明らかになった。
式(III)で表されるシアノヒドリンではなく対応するO−アセチル化シアノヒドリンを使用する上記文献から既知の調製方法から回収される(再利用される)量の式(II)で表される化合物は、通常、酢酸の顕著なフラクション(約5重量%)を含んでおり、これは、蒸留における相当なコスト及び複雑さを伴うことなく除去することは不可能である。しかしながら、残留する量の酢酸は、当該ラジカル反応を阻害するか又は減速させ、このことによって、回収される(再利用される)量の式(II)で表される化合物を当該ラジカル反応に戻してその反応において再度使用するのが不都合なものとなっている。
総体的に、本発明の調製方法においては、及び、グルホシネートを調製するための以下に記載されている本発明のさらなる調製方法においては、より少ない量の望ましくない二次成分が形成され、従って、本発明の調製方法は、より効率的であり、且つ、より省エネである。
ラジカルR、R、R及びRの個々のアルキルラジカルは、その炭素骨格において、いずれの場合にも、直鎖又は分枝鎖であり得る。
ここで、表現「(C−C)−アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有するアルキルラジカルに関する省略表記法であり、従って、以下のラジカルを包含する:メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル又はtert−ブチル。対応して、記載されているさらに大きな範囲のC原子を有する一般的なアルキルラジカル、例えば、「(C−C)−アルキル」は、より大きな数のC原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルラジカル、即ち、例えば、5個又は6個のC原子を有するアルキルラジカルも包含する。
「ハロゲン」は、好ましくは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群に関する。ハロアルキル、ハロアリール、ハロアラルキル及びハロシクロアルキルは、それぞれ、同一であるか又は異なっているハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素及び臭素の群から選択されるハロゲン原子、さらに好ましくは、フッ素及び塩素の群から選択されるハロゲン原子)で部分的に又は完全に置換されているアルキル、アリール、アラルキル及びシクロアルキルを意味する。かくして、例えば、ハロアルキルには、モノハロアルキル(=モノハロゲノアルキル)、ジハロアルキル(=ジハロゲノアルキル)、トリハロアルキル(=トリハロヘノアルキル)、又は、ペルハロアルキル(例えば、CF、CHF、CHF、CFCF、CHFCHCl、CCl、CHCl、CHCHCl)が包含される。対応する解釈は、ハロゲンで置換されている別のラジカルにも当てはまる。
式(II)で表される適切で好ましい化合物としては、以下のものを挙げることができる:メタンホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、メタンホスホン酸モノドデシル、メタンホスホン酸モノフェニル;エタンホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、エタンホスホン酸モノドデシル、エタンホスホン酸モノフェニル;プロパンホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、プロパンホスホン酸モノドデシル、プロパンホスホン酸モノフェニル;ブタンホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、ブタンホスホン酸モノドデシル、ブタンホスホン酸モノフェニル;フェニルホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、フェニルホスホン酸モノドデシル、フェニルホスホン酸モノフェニル;ベンジルホスホン酸(phosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、ベンジルホスホン酸モノドデシル、ベンジルホスホン酸モノフェニル;メチルチオホスホン酸(thiophosphonous acid)モノ(C−C)−アルキルエステル、メチルチオホスホン酸モノドデシル、メチルチオホスホン酸モノフェニル;ジメチルホスフィンオキシド、ジエチルホスフィンオキシド、ジプロピルホスフィンオキシド、ジブチルホスフィンオキシド、ジフェニルホスフィンオキシド、メチルフェニルホスフィンオキシド、ジベンジルホスフィンオキシド、ジメチルホスフィンスルフィド及びジフェニルホスフィンスルフィド。
式(II)で表される化合物の調製は、当業者には知られており、そして、文献(例えば、US 3,914,345;US 4,474,711;US 4,485,052;US 4,839,105;US 5,128,495)から知られている調製方法に従って実施することができる。
式(III)で表される適切で好ましいシアノヒドリンとしては、以下のものを挙げることができる:アクロレインシアノヒドリン、メタクロレインシアノヒドリン、エタクロレインシアノヒドリン、及び、フェニルビニルケトンシアノヒドリン。
式(III)で表されるシアノヒドリンの調製は、当業者には知られており、そして、文献(例えば、US 3,850,976又はUS 4,336,206)から知られている調製方法に従って実施することができる。
本発明の調製方法に関し、以下の場合が好ましい:
及びRは、いずれの場合にも互いに独立して、水素又はメチルである;
及び/又は、
Xは、酸素である;
及び/又は、
nは、1である。
本発明の調製方法は、好ましくは、式(Ia)
Figure 2017515842
で表されるリン含有シアノヒドリンの調製に関し、ここで、該調製方法は、式(IIa)
Figure 2017515842
で表される化合物を、50〜105℃の範囲内の温度で、好ましくは、60〜95℃の範囲内の温度で、さらに好ましくは、65〜90℃の範囲内の温度で、式(IIIa)
Figure 2017515842
で表されるアクロレインシアノヒドリンと反応させることを特徴とし、
その際、いずれの場合にも:
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル, (C−C)−アリール、(C−C)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C)−シクロアルキル又は(C−C)−ハロシクロアルキルであり;
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル, (C−C)−アリール、(C−C)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C)−シクロアルキル又は(C−C)−ハロシクロアルキルである。
好ましくは、いずれの場合にも:
は、(C−C)−アルキル又は(C−C)−ハロアルキル、好ましくは、メチル又はエチルであり;
は、(C−C)−アルキル又は(C−C)−ハロアルキル、好ましくは、(C−C)−アルキル、好ましくは、C−アルキル又はC−アルキルである。
さらに好ましくは、いずれの場合にも:
は、メチルであり;
は、C−アルキル又はC−アルキル、好ましくは、n−ブチル又はn−ペンチルである;
即ち、特に好ましいのは、式(IIb)
Figure 2017515842
〔式中、Rは、n−ブチル又はn−ペンチルである〕
で表される化合物を使用することである。
本発明の調製方法は、好ましくは、フリーラジカルが形成される条件下で実施する。
本発明の調製方法において、それぞれ、式(I)で表される化合物又は式(Ia)で表される化合物を生成させるための式(II)で表される化合物と式(III)で表される化合物の反応又は式(IIa)で表される化合物と式(IIIa)で表される化合物の反応は、好ましくは、ラジカルを形成させる放射線源(例えば、UV線、ガンマ線、又は、X線)を用いて実施するか、又は、1種類以上のラジカル形成性物質の存在下で実施する。
本発明の調製方法のために、好ましくは、ラジカル形成性物質を使用し、さらに好ましくは、以下で定義されている式(IV)で表されるラジカル開始剤を使用する:
Figure 2017515842
ここで、
は、メチル、エチル、2,2−ジメチルプロピル又はフェニルであり;
は、各存在ごとに独立して、(C−C10)−アルキル、好ましくは、(C−C)−アルキル、さらに好ましくは、(C−C)−アルキルであり;
及び、
は、水素又は(C−C10)−アルキル、好ましくは、水素又は(C−C)−アルキル、さらに好ましくは、水素又は(C−C)−アルキルである。
式(IV)で表されるラジカル開始剤は、それ自体知られており、そして、それらのうちの一部は、市販されている。
式(IV)で表されるラジカル開始剤は、好ましくは、ペルオキシピバル酸tert−ブチル、ペルオキシピバル酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸クミル、ペルオキシネオヘプタン酸クミル、ペルオキシピバル酸クミル及びそれらの混合物からなる群から選択される。
式(IV)で表されるラジカル開始剤は、好ましくは、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸クミル及びそれらの混合物からなる群から選択され、さらに好ましくは、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル及び/又はペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルからなる群から選択される。
好ましいものとして記載されているラジカル開始剤は、特に、穏やかな反応条件下において、とりわけ、好ましいものとして記載されている温度の範囲内において、極めて良好な反応レジメを可能とし、それによって、式(I)及び式(Ia)で表される所望のリン含有シアノヒドリンを高収率及び高純度で得ることができる。
好ましくは、使用する式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンの総量に基づいて、合計で、0.1〜10mol%、さらに好ましくは、0.25〜7mol%、一層さらに好ましくは、0.5〜7mol%、特に好ましくは、0.5〜5mol%の式(IV)で表されるラジカル開始剤を使用する。
式(IV)で表されるラジカル開始剤又は式(IV)で表されるラジカル開始剤の混合物を式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンと一緒に混合させることができ、そして、その混合物を、最初に導入された式(II)又は式(IIa)で表される化合物に、計量供給する(即ち、薬量を制御しながら添加する)。あるいは、式(IV)で表されるラジカル開始剤又は式(IV)で表されるラジカル開始剤の混合物をリン含有反応体(II)又は(IIa)と混合させてもよく、又は、薬量を制御しながら純粋な形態で式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンと平行して同時に別々に添加してもよい。
式(IV)で表されるラジカル開始剤又は式(IV)で表されるラジカル開始剤の混合物は、好ましくは、リン含有反応体(II)又は(IIa)と混合させるか、又は、薬量を制御しながら純粋な形態で式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンと平行して同時に別々に添加してもよい。あるいは、式(IV)で表されるラジカル開始剤又は式(IV)で表されるラジカル開始剤の混合物を式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンと一緒に混合させてもよく、そして、その混合物を、最初に導入された式(II)又は式(IIa)で表される化合物に、計量供給する(即ち、薬量を制御しながら添加する)。
「一部分(portion)」について以下で言及されている場合、本発明の調製方法において使用される総量のうちの一部分のみをその特定の時点において定義されている手順の中で使用する。
本発明の調製方法は、
式(IV)で表される1種類若しくは複数種類のラジカル開始剤又は式(IV)で表される1種類若しくは複数種類のラジカル開始剤の一部分を化合物(III)又は(IIIa)の一部分又は全体とプレミックスさせ(「混合物IV+III」);
その混合物(即ち、混合物IV+III)を反応容器の中に計量供給する;
ように実施することが可能である。
本発明の調製方法は、好ましくは、
・ 化合物(III)又は(IIIa)を化合物(II)又は(IIa)の一部分とプレミックスさせ(「混合物III+II」);
・ それらから空間的に分けられている場所で(即ち、別の容器の中で)、化合物(II)又は(IIa)の一部分をラジカル開始剤(IV)とプレミックスさせ(「混合物II+IV」);
及び、これら2種類の混合物(即ち、「混合物III+II」及び「混合物II+IV」」)を反応容器の中に同時に計量供給する;
ように実施する。
以下の好ましい手順を用いて、式(I)又は式(Ia)で表されるリン含有シアノヒドリンが、特に効率的に、及び、一層良好な収率で、得られる。
従って、本発明の調製方法は、好ましくは、
式(IV)で表される1種類若しくは複数種類のラジカル開始剤又は式(IV)で表される1種類若しくは複数種類のラジカル開始剤の一部分を化合物(II)又は(IIa)の一部分又は全体とプレミックスさせ(「混合物IV+II」);
及び、その混合物(即ち、「混合物IV+II」)を式(III)又は式(IIIa)で表される化合物と別々に、同時に、反応容器の中に計量供給する;
ように実施する。
ここで、式(III)又は式(IIIa)で表される化合物は、好ましくは、独立した構築物を構成する別々の容器から反応容器の中に計量供給する。
バッチモードの場合、及び、その場合はバッチサイズに応じて、上記方法のそれぞれにおける同時計量供給は、好ましくは、30分間より長く、さらに好ましくは、30分間〜20時間、極めて好ましくは、1〜12時間、続く。
上記で定義されている混合物、「混合物IV+III」、「混合物IV+II」、「混合物III+II」及び「混合物II+IV」も、同様に、本発明によって提供される。
従って、本発明は、以下のものからなる群から選択される混合物にも関する:
・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(III)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(II)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
・ 式(III)で表される1種類以上の化合物及び式(II)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物(ここで、該混合物は、好ましくは、上記で定義されている式(IV)で表される化合物及び/又は上記で定義されている式(I)で表される化合物は含んでいない);
ここで、式(II)、式(III)及び式(IV)で表される化合物は、それぞれ、上記で定義されている構造を有しており、好ましくは、いずれの場合にも、好ましいもの又は特に好ましいものとして上記で定義されている構造を有している。
本発明は、好ましくは、以下のものからなる群から選択される混合物に関する:
・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(III)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(II)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
ここで、式(II)、式(III)及び式(IV)で表される化合物は、それぞれ、上記で定義されている構造を有しており、好ましくは、いずれの場合にも、好ましいもの又は特に好ましいものとして上記で定義されている構造を有している。
本発明の混合物に関して、以下の場合が好ましい:式(II)で表される化合物及び式(III)で表される化合物は、式(IIa)で表される化合物の群及び式(IIIa)で表される化合物の群から選択され、その際、好ましいものとして上記で定義されている式(IIa)及び/又は式(IIb)並びにさらに式(IIIa)で表される化合物が好ましい。
本発明の好ましい混合物は、以下のものを含んでいるか又は以下のものからなる:
・ ペルオキシピバル酸tert−ブチル、ペルオキシピバル酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸クミル、ペルオキシネオヘプタン酸クミル及びペルオキシピバル酸クミルからなる群から選択される式(IV)で表される1種類以上のラジカル開始剤;
及び、
・ 式(III)で表される化合物、好ましくは、式(IIIa)で表される化合物。
本発明の好ましい混合物は、以下のものを含んでいるか又は以下のものからなる:
・ ペルオキシピバル酸tert−ブチル、ペルオキシピバル酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸クミル、ペルオキシネオヘプタン酸クミル及びペルオキシピバル酸クミルからなる群から選択される式(IV)で表される1種類以上のラジカル開始剤;
及び、
・ 式(II)で表される化合物、好ましくは、式(IIa)で表される化合物。
本発明の調製方法によって、式(I)又は式(Ia)で表されるリン含有シアノヒドリンを穏やかな反応条件下で調製することが可能となり、それによって、式(I)又は式(Ia)で表されるリン含有シアノヒドリンが、US 4,521,348又はDE 3047024に記載されているものよりも著しく高い、極めて良好な収率で得られる。
従って、本発明の調製方法を実施した場合、例えば、式(II)又は式(IIa)で表される反応体の不均化反応が、著しく低減されるか又は大部分が防止される。さらに、本発明の調製方法を実施した場合、式(III)又は式(IIIa)で表される化合物の重合が、著しく低減されるか又は大部分が防止される。
さらに、式(II)及び式(III)又は式(IIa)及び式(IIIa)で表される反応体(の一部分)をプレミックスすることによって、式(III)又は式(IIIa)で表される化合物の重合傾向がさらに低減され得るということも分かった。
本発明の調製方法に関連して、極めて高い純度の式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンを使用するのが有利である。式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンは、好ましくは、90重量%以上の純度、さらに好ましくは、92重量%以上の純度のものを使用する。
本発明の調製方法に関連して、式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンを、1種類以上の酸を用いて、好ましくは、2−4の範囲内のpH(25℃で測定)として、安定化させるのが有利である。この場合に使用される安定化させる酸は、例えば、リン酸、ポリリン酸及び/又は酢酸であり得る。
形成された式(I)又は式(Ia)で表されるリン含有シアノヒドリンは、リン含有アミノ酸(例えば、グルホシネート)を合成するための出発物質として使用することができる(この種の合成経路は、以下においてさらに詳細に記載されている)。従って、式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンを使用することの別の有利な点は、式(I)又は(Ia)で表される化合物及び式(III)又は式(IIIa)で表される化合物におけるOH基に対して保護基を導入することの必要性が排除され、その結果、当該合成が全体的により単純になるということである。
望ましくない二次反応を回避するためには、従って、高い収率を達成するためには、さらに、式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンに対して、モル過剰量のリン含有反応体(II)又は(IIa)を使用するのが有利である。
本発明の調製方法においては、使用される式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンの総量に対する使用されるリン含有反応体(II)又は(IIa)の総量のモル比は、好ましくは、3:2〜8:1の範囲内にあり、さらに好ましくは、2:1〜6:1の範囲内にあり、さらに好ましくは、5:2〜5:1の範囲内にあり、極めて好ましくは、2.8:1〜4.0:1の範囲内にある。
本発明の調製方法は、バッチモード又は連続モード(即ち、連続的な作動レジメ)のいずれかで実施することができる。
本発明の調製方法は、好ましくは、不活性化しながら、さらに好ましくは、不活性ガス雰囲気の中で、実施する。この場合における好ましい不活性ガスは、窒素及びアルゴンである。
さらに、本発明の調製方法は、大気圧を超える圧力下又は減圧下で実施することも可能である。
本発明の調製方法は、希釈剤の中で実施することができる。
希釈剤としては、原則として、さまざまな有機溶媒を使用することが可能であり、好ましくは、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)又はこれら有機溶媒の混合物を使用することが可能である。本発明の調製方法は、好ましくは、そのような溶媒を使用せずに実施する。
しかしながら、本発明の調製方法は、希釈剤としての、前もって既に形成された式(I)又は式(Ia)で表される反応生成物の中で実施するのが有利であり得る。
本発明の調製方法は、希釈剤としての式(II)又は式(IIa)で表される反応体の中で実施するのが有利であり得るが、この場合、好ましくは、式(II)又は式(IIa)で表される反応体の一部分を反応容器又は反応器に初期装入物として導入する。
特に、連続モードの場合には、本発明の調製方法は、希釈剤としての、前もって既に形成された式(I)又は式(Ia)で表される反応生成物の中で、又は、式(I)又は式(Ia)で表される反応生成物と式(II)又は式(IIa)で表される反応体の混合物の中で、実施するのが有利である。
本発明の調製方法による収率は、式(III)又は(IIIa)で表される成分に基づいて、常時、90−98%に達し、及び、式(II)又は式(IIa)で表される成分に基づいて、常時、88−96%に達する。
精製後における、例えば、過剰量の成分(II)又は成分(IIa)を蒸留によって除去した後における、生成物の純度は、常時、90%〜96%に達する。回収された過剰量の出発化合物(II)は、その後、それ以上精製することなく、再度同じ反応において使用することができる。
さらなる態様において、本発明は、式(Ib)
Figure 2017515842
〔式中、Rは、n−ブチル又はn−ペンチル、好ましくは、n−ブチルである〕
で表される特定のリン含有シアノヒドリンに関する。
本発明者らの独自の研究において、これら2種類の化合物は本発明の調製方法を用いて特に効果的に調製することが可能であること、及び、これら2種類の化合物は、対応する農芸化学的な活性成分を得るために、好ましくは、除草活性を有する化合物を得るために、特に、グルホシネート及びその塩を調製するために、さらなる反応において特に有利に使用することが可能であるということが、明らかになった。
このことは、特に、式(Ib)〔式中、R=n−ブチル〕で表される化合物に当てはまり、ここで、この化合物は、本発明の調製方法に従って、リン含有反応体(IIa)〔ここで、R=メチル、及び、R=n−ブチル〕を式(IIIa)で表されるアクロレインシアノヒドリンと反応させることによって得られる。
従って、特に好ましいのは、下記化合物(Ib−nBu)である:
Figure 2017515842
従って、本発明は、グルホシネート及び/又はグルホシネート塩を調製するための、式(Ib)で表される2種類のリン含有シアノヒドリンの使用にも関する。
本発明に関連して、グルホシネート塩は、好ましくは、グルホシネートのアンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩である。
本発明に関連して、特に好ましいのは、グルホシネート、グルホシネート−ナトリウム及びグルホシネート−アンモニウムである。
グルホシネート及びその塩を形成させるための式(Ib)で表されるリン含有シアノヒドリンの上記反応は、上記従来技術に記載されている調製方法と同様にして実施することができる。
さらなる態様において、本発明は、グルホシネート及び/又はグルホシネート塩
Figure 2017515842
の調製方法に関し、ここで、該調製方法は、以下の段階によって式(Ib)で表される化合物を反応させることを特徴とする:
式(IIb)
Figure 2017515842
〔式中、Rは、n−ブチル又はn−ペンチルである〕
で表される化合物を式(IIIa)
Figure 2017515842
で表されるアクロレインシアノヒドリンと反応させる;
ここで、(IIb)と(IIIa)の反応は、好ましくは、上記で記載した本発明の調製方法に従って実施する。
グルホシネート及び/又はグルホシネート塩を調製するための該調製方法は、さらにまた、好ましくは、
式(Ib)で表される化合物をNHと反応させて化合物(V)を生成させ:
Figure 2017515842
〔ここで、Rは、いずれの場合にも、n−ブチル又はn−ペンチル、好ましくは、n−ブチルである〕;
及び、その後、式(V)で表される化合物を加水分解して、グルホシネート及び/又はその塩を生成させる;
ことによって、実施する。
この調製方法を用いて得られたグルホシネート又はグルホシネート塩(好ましくは、グルホシネート−ナトリウム塩、又は、グルホシネート−アンモニウム塩)は、精製及び単離するのが比較的容易である。このことに関する1つの理由は、本発明の調製方法においては、例えば、US 4,521,348又はUS 4,599,207の調製方法と比較して、生成される副産物及び二次生成物が少ないということである。
従って、上記で記載したことを目的として、本発明は、さらに、式(AMN)
Figure 2017515842
〔式中、
Qは、OH又はNHであり;
は、n−ブチル又はn−ペンチル、好ましくは、n−ブチルである〕
で表される新規化合物、及び、グルホシネート及び/又はグルホシネート塩(特に、グルホシネート、グルホシネート−ナトリウム及びグルホシネート−アンモニウム)を調製するためのそれらの使用にも関する。
[実施例]
実施例
別途示されていない限り、全ての数値は重量基準で与えられている。
実施例1: アクロレインシアノヒドリン(本発明の対象ではない)
100g(0.791mol)のアクロレインシアノヒドリンアセテート(純度99%)(例えば、US 4,336,206に記載されているようにして得ることができる)を窒素を用いて不活性にしながら300mLの乾燥メタノールと混合させ、その混合物をを60gの予め活性化させておいた乾燥イオン交換体(Amberlyst 15, Rohm & Haas)と一緒に20℃で6日間撹拌した。加水分解が終了した後(GCチェック)、そのイオン交換体を濾過により除去し、乾燥メタノールで洗浄した。
その濾液を合して5滴の濃リン酸(HPO)と混合させ、次いで、ロータリーエバポレーター上で、最後には最大で30℃及び0.5mbarで、溶媒を除去した。得られた残渣は、65.6gのアクロレインシアノヒドリン(GC及びNMRによる純度98%)であったが、これは、理論値の97.8%の収率に相当する。得られたアクロレインシアノヒドリンは、それ以上精製することなく使用した。
NMR(CDCl):
H:3.97ppm(s);5.01ppm(d);5.47ppm(d);5.63ppm(d);5.95ppm(m);
13C:62.03ppm;116.41ppm;117.38ppm;131.53ppm。
該イオン交換体は、半濃塩酸で洗浄し、次いで、水で洗浄し、最後に、エタノールで洗浄することによって活性化した。その後、そのイオン交換体を減圧下60℃で乾燥させた(該イオン交換体は、2回以上使用することが可能である、即ち、同じ反応に関して再度使用することができる)。
実施例2: (3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)
インペラ撹拌機を有する撹拌装置の中に、窒素雰囲気下、20g(0.1445mol)のメタンホスホン酸モノ−n−ブチル(純度98.5%、MPE、R=n−ブチルである場合の式(IIb)に対応する)を導入し、85℃に加熱した。この最初の装入物を強く撹拌しながら、それに、0.1gのペルオキシネオデカン酸tert−ブチル(式(IV)で表されるラジカル開始剤)を添加した。次いで、以下の混合物を2つの異なったシリンジポンプから同時に計量供給した:一方のシリンジポンプにおいては、5.0g(0.036mol)のMPEと5.1gのアクロレインシアノヒドリン(0.058mol、純度:94%)の混合物、及び、もう一方のシリンジポンプでは、15g(0.1084mol)のMPEと0.6gのペルオキシネオデカン酸tert−ブチルの混合物。従って、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチルの総量は、0.003molであった。撹拌装置の中へ2種類の混合物の同時計量供給は、一定の温度で、強く撹拌しながら2.5時間かけて実施した。2種類の混合物の同時計量供給が終了した後、得られた淡黄色の反応混合物を85℃でさらに30分間撹拌し、次いで、冷却した。
31P NMRによれば、その反応混合物は、21.3mol%の所望の生成物(ACM−H)及び78.7mol%のMPE反応体を含んでいた。
H NMRによれば、その反応混合物は、もはや、アクロレインシアノヒドリン反応体を含んでいなかった。
30.0gの過剰なMPEを短経路エバポレーターによる蒸留(short−path evaporator distillation)(外側ジャケット温度105℃、及び、0.2mbarの圧力まで減圧)によって分離除去した(再利用も目的とする)。底に残っていたのは、95%の純度(GC分析及びNMR解析による)を有する12.5gの所望の生成物(3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)であった。従って、ACM−Hの収率は、アクロレインシアノヒドリンに基づいて、理論値の93.6%に相当する。
NMR(CDCl):
H:0.95ppm(t);1.41ppm(m);1.52ppm(d,d);1.65ppm(m);2.0ppm(m);2.1ppm(m);4.0ppm(m);4.58ppm(m);6.15ppm(s);
31P NMR:55.5ppm。
実施例3: (3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)
バッチサイズは実施例2のバッチサイズに相当し、反応手順は実施例2と同様であったが、ラジカル開始剤としてペルオキシネオデカン酸tert−ブチルの代わりにペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルを使用し、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルの量は、1モルのアクロレインシアノヒドリン当たり0.04molであった。反応温度は88℃であり、計量供給時間は1.5時間であった。
その反応混合物は、3%のアクロレインシアノヒドリン反応体も含んでいた。アクロレインシアノヒドリン及び過剰のMPEを上記で記載したように短経路エバポレーターによる蒸留によって除去した。
見いだされたACM−Hの収率は、アクロレインシアノヒドリンに基づいて、理論値の90%であった。
実施例4: (3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)
バッチサイズは実施例2のバッチサイズに相当し、反応手順は実施例2と同様であったが、ラジカル開始剤としてペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルとペルオキシネオデカン酸tert−ブチルの混合物(いずれの場合も、1モルのアクロレインシアノヒドリン当たり、0.04mol)を使用した。反応温度は88℃であり、計量供給時間は2時間であった。後処理は、上記で記載されているとおりであった。
その反応混合物は、微量のアクロレインシアノヒドリン反応体も含んでいた。
見いだされたACM−Hの収率は、アクロレインシアノヒドリンに基づいて、理論値の93%であった。
実施例5: (3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)
装置: 加熱ジャケット、2つの計量供給ポンプ及び第2の撹拌容器に連結されている底部ドレインバルブを有する第1の撹拌容器;該撹拌容器には、それぞれ、インペラ撹拌機が備えられている。
手順: 準連続モード。
調製方法セクション1
実施例2における実験的記載と同様に、第1の撹拌容器に窒素雰囲気下で21gのMPEを装入し、0.1gのペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルを添加し、その混合物を88℃まで加熱した。その後、強く撹拌しながら、この第1の撹拌容器に、計量されたフィードを2つの異なったシリンジポンプによって供給し、ここで、第1のフィードは、8.06gのアクロレインシアノヒドリンと11.94gのMPEの混合物であり、もう一方のフィードは、19gのMPEと0.93gのペルオキシネオデカン酸tert−ブチルと0.7gのペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルの混合物であり、フィードの供給は一定の温度で2時間かけて実施した。
調製方法セクション2
反応温度は、88℃に維持した。次いで、さらに2時間かけて、上記で記載したのと同じ量の同じ2種類の混合物(アクロレインシアノヒドリンとMPEの混合物、及び、MPEとペルオキシネオデカン酸tert−ブチルとペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチルの混合物)を、同じシリンジポンプによって、第1の撹拌容器の中に別々に計量供給した。さらに、追加の21gのMPEを滴下して加え、同時に、第1の撹拌容器から底部バルブを介して液体をゆっくりと流出させて、80℃で加熱しながら確実に一定の流出液体が第2の撹拌容器に中に入るようにし、従って、第1の反応器内も一定の充填量レベルとなるようにした。
調製方法セクション3
2つの混合物及びMPEの計量添加が終了した後、調製方法セクション2を再度繰り返した。
その後で得られた反応混合物の中には、もはやアクロレインシアノヒドリンは存在していなかった。
後処理のために、その混合物を、短経路エバポレーターによって、ジャケット温度115℃、0.2−0.5mbarで精製した。留出物として得られた過剰なMPE(115g)は、後のバッチで再度使用した。
蒸留底部生成物の中には、58.6gの(3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(粗収率94.8%)が残留し、これは、次の反応において、例えば、グルホシネート−アンモニウムを調製するための次の反応において、直接、即ち、それ以上精製することなく、使用することができた。
実施例6: (3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(ACM−H)
温度計、インペラ撹拌機及びドレインを撹拌機が付けられている加熱可能なフラスコに導く底部ドレインバルブを有していて、窒素を用いて不活性化されたジャケット付き撹拌容器の中で、第1に、反応を開始させた。
反応の開始
最初に、27gのMPEを導入し、76℃に加熱した。その後、0.1gの開始剤(ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル;「Trigonox(登録商標) 423」として商業的に入手したもの)を添加した。次いで、2つの異なったシリンジポンプを用いて、以下の混合物を同時に計量供給した:一方のシリンジポンプにおいては、9.7g(純度97%)のアクロレインシアノヒドリンと10.0gのMPEの混合物、及び、同時に、もう一方のシリンジポンプでは、18.0gのMPEと2.4gのTrigonox(登録商標) 423の混合物。その2種類の混合物を一定の速度で2時間かけて計量供給し、ジャケット付き撹拌容器内の温度は76℃に維持した。
連続反応レジメ
上記で記載したように、その後、反応容器に中に2種類の混合物を同時に、同じ温度で、一定の速度で6時間かけて計量供給した。
第1のポンプによって、29.1gのアクロレインシアノヒドリンと30gのMPEの混合物を反応容器の中に計量供給し、第2のポンプによって、54gのMPEと7.2gのTrigonox(登録商標) 423の混合物を反応容器の中に計量供給した。同時に、同じ時間をかけて、第3の計量供給容器から、合計で81gのMPEを一定の速度で滴下して加えた。反応容器内の一定の充填量レベルを維持するために、計量供給を継続している間中、合計で195gの得られた反応混合物を底部バルブを通して排出させて撹拌機が付けられていて76℃に維持されたフラスコの中に入れた。
その反応混合物は、淡黄色で透明であった。約15分間の後反応時間(after−reaction time)が経過した後、その反応混合物を合した。後処理のために、低沸点成分(これは、過剰なMPEを包含する)を短経路エバポレーター(0.2mbar/115℃)によって留去した。その底に残った粗製生成物は、さらなる反応に関して、この形態で直接使用することが可能である。101.8gの生成物(ACM−HのGCによる純度は、9.15%であった)が得られた。これは、アクロレインシアノヒドリンに基づいて、理論値の94%の収率に相当する。
実施例7: アンモニウムD,L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィネート(グルホシネート−アンモニウム)
218g(0.885mol)の(3−シアノ−3−ヒドロキシプロピル)メチルホスフィン酸n−ブチル(純度:89%)から、US 6,359,162B1又はCN 102399240Aに記載されている調製方法と同様にして、アンモニア及び塩酸を用いてさらなる反応を実施した。最後に、アンモニアを添加して、アンモニウム塩の水溶液が得られた。
このようにして、22.5%のグルホシネート−アンモニウムを含んでいる水溶液742.2g(これは、理論値の95.2%の収率に相当する)が得られた。

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 2017515842
    で表される化合物を調製する方法であって、
    式(II)
    Figure 2017515842
    で表される化合物を、50〜105℃の範囲内の温度で、式(III)
    Figure 2017515842
    で表されるシアノヒドリン〔ここで、いずれの場合にも、上記式中、
    は、(C−C12)−アルキル、(C−C12)−ハロアルキル、(C−C10)−アリール、(C−C10)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C10)−シクロアルキル又は(C−C10)−ハロシクロアルキルであり;
    は、(C−C12)−アルキル、(C−C12)−ハロアルキル、(C−C10)−アリール、(C−C10)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C10)−シクロアルキル又は(C−C10)−ハロシクロアルキルであり;
    及びRは、いずれの場合にも互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、フェニル又はベンジルであり;
    Xは、酸素又は硫黄であり;及び、
    nは、0又は1である〕
    と反応させることを特徴とする、前記調製方法。
  2. 前記反応を、60〜95℃の範囲内の温度で、好ましくは、65〜90℃の範囲内の温度で実施することを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
  3. 式(IIa)
    Figure 2017515842
    で表される化合物を、式(IIIa)
    Figure 2017515842
    で表されるアクロレインシアノヒドリン〔ここで、上記式中、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル, (C−C)−アリール、(C−C)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C)−シクロアルキル又は(C−C)−ハロシクロアルキルであり;
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アリール、(C−C)−ハロアリール、(C−C10)−アラルキル、(C−C10)−ハロアラルキル、(C−C)−シクロアルキル又は(C−C)−ハロシクロアルキルである〕
    と反応させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の調製方法。
  4. 前記反応を、ラジカルを形成させる放射線源を用いて又は1種類以上のラジカル形成性物質の存在下で実施することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の調製方法。
  5. 前記反応を、式(IV)
    Figure 2017515842
    〔式中、〕
    は、メチル、エチル、2,2−ジメチルプロピル又はフェニルであり;
    は、各存在ごとに独立して、(C−C10)−アルキル、好ましくは、(C−C)−アルキル、さらに好ましくは、(C−C)−アルキルであり;
    及び、
    は、水素又は(C−C10)−アルキル、好ましくは、水素又は(C−C)−アルキル、さらに好ましくは、水素又は(C−C)−アルキルである〕
    で表される1種類以上のラジカル開始剤の存在下で実施することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の調製方法。
  6. 前記反応を、ペルオキシピバル酸tert−ブチル、ペルオキシピバル酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸tert−ブチル、ペルオキシネオデカン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸tert−ブチル、ペルオキシ−2−エチルヘキサン酸1,1,3,3−テトラメチルブチル、ペルオキシネオデカン酸tert−アミル、ペルオキシネオデカン酸クミル、ペルオキシネオヘプタン酸クミル及びペルオキシピバル酸クミルからなる群から選択される1種類以上のラジカル開始剤の存在下で実施することを特徴とする、請求項5に記載の調製方法。
  7. 使用される式(III)又は式(IIIa)で表されるシアノヒドリンの総量に対する使用されるリン含有反応体(II)又は(IIa)の総量のモル比が、2:1〜8:1の範囲内にあることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の調製方法。
  8. 式(IV)で表される1種類若しくは複数種類のラジカル開始剤又は式(IV)で表される複数種類のラジカル開始剤の一部分を化合物(II)又は(IIa)の一部分又は全体とプレミックスさせ、その混合物を式(III)又は式(IIIa)で表される化合物と同時に反応容器の中に計量供給することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の調製方法。
  9. ・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(III)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
    ・ 式(IV)で表される1種類以上の化合物及び式(II)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
    ・ 式(III)で表される1種類以上の化合物及び式(III)で表される1種類以上の化合物を含んでいる混合物;
    からなる群から選択される混合物であって、
    式(II)及び式(III)で表される化合物は、請求項1で定義されている構造を有しており、式(IV)で表される化合物は、請求項5で定義されている構造を有する、混合物。
  10. 式(II)及び式(III)で表される前記化合物は、請求項3で定義されている構造を有しており、式(IV)で表される前記化合物は、請求項6で定義されている構造を有している、請求項9に記載の混合物。
  11. グルホシネート及び/又はグルホシネート塩
    Figure 2017515842
    を調製する方法であって、以下の:
    式(Ib)で表される化合物を反応させて式(V)で表される対応する化合物を生成させる段階
    Figure 2017515842
    〔ここで、Rは、いずれの場合にも、n−ブチル又はn−ペンチルであり、好ましくは、n−ブチルである〕
    を特徴とする、前記調製方法。
  12. 化合物(V)の前記調製を、化合物(Ib)をNHと反応させることによって実施することを特徴とする、請求項11に記載の調製方法。
  13. 化合物(Ib)の調製を請求項1〜8において定義されている調製方法に従って実施することを特徴とする、請求項11又は12に記載の調製方法。
  14. 式(AMN)
    Figure 2017515842
    〔式中、
    Qは、OH又はNHであり;及び、
    は、n−ブチル又はn−ペンチルであり、好ましくは、n−ブチルである〕
    で表される化合物。
  15. グルホシネート及び/又はグルホシネート塩を調製するための、より特定的には、グルホシネート、グルホシネート−ナトリウム又はグルホシネート−アンモニウムを調製するための、請求項14に記載の化合物の使用。
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