JP2017506666A - 高インスリン血症に関連した症状の処置 - Google Patents

高インスリン血症に関連した症状の処置 Download PDF

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Abstract

本発明は、本明細書に記載の化合物を使用する、高インスリン血症に関連した症状の処置に関する。

Description

関連出願
本出願は、2014年2月28日に出願された米国仮特許出願第61/946,682号明細書、2014年7月1日に出願された同第62/019,777号明細書、および2014年9月24日に出願された同第62/054,620号明細書の利益を主張するものである。上記出願の教示全体は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
高インスリン血症は、グルコースレベルに対して予想されるインスリンレベルを超える、血中を循環するインスリンレベルを特徴とする。高インスリン血症は、血糖レベルが低いにもかかわらず膵臓のβ細胞が無制御にインスリンを分泌する結果である。高インスリン血症は、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群などの種々の症状に関連し、また胃バイパス手術後の患者に起こり得る。高インスリン血症の結果として、患者は、頭痛、眩暈、嗜眠、複視、霧視、意識消失、ならびに重篤な低血糖症発作の場合には、昏睡および恒久的な神経損傷を含む重篤な症候をもたらす制御できない低血糖症に苦しむ。
例えば、インスリノーマは、膵臓のインスリン産生β細胞に由来するまれな膵臓の腫瘍である。血糖の増大に応答してインスリンを分泌するβ細胞と異なり、インスリノーマによるインスリンの分泌は、グルコースにより適切に調節されず、インスリノーマはインスリンを分泌し続けて、グルコースレベルを正常なレベルよりも低下させる。その結果、患者は上記に記載の症候をもたらす制御できない低血糖症に苦しむ。
現在、インスリノーマに対する最も効果的な処置オプションとしては、外科手術、または患者のインスリンレベルを低下させるために利用することができる、ジアゾキシドおよびソマトスタチンなどの薬物が挙げられる。高インスリン血症に関連した他の症状のために利用可能な処置は同様に限定されている。そのため、効果的な療法は限定されている。
以下に記載するように、本発明は、高インスリン血症に関連した症状を処置するための方法を特徴とする。
本発明の第1の実施形態は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式I:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルであり;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
別の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
上述のことは、同様の参照文字が種々の図面を通して同じ部分を指す添付図面に例示されるように、本発明の例示的な実施形態の以下のより具体的な説明から明らかになるであろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、その代わりに本発明の実施形態を例示することに重点が置かれている。
種々の濃度の(S)−JQ1またはパクリタキセルで処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞株RIN−14Bの細胞生存率を示すグラフである。 種々の濃度の(S)−JQ1またはパクリタキセルで処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞株RIN−m5Fの細胞生存率を示すグラフである。 種々の濃度の(S)−JQ1またはパクリタキセルで処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞株RIN−mの細胞生存率を示すグラフである。 種々の濃度の(S)−JQ1またはパクリタキセルで処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞株RIN−5Fの細胞生存率を示すグラフである。 種々の濃度の(S)−JQ1またはパクリタキセルで処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞株RIN−5Fの細胞生存率を示すグラフである。 種々の濃度の(S)−JQ1または(S)−JQ35で処理した場合における、ラットインスリノーマ細胞RIN−m5Fのインスリン分泌の時間経過を示すグラフである。 Actbを内部標準として使用した場合における、RIN−m5F細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 Gapdhを内部標準として使用した場合における、RIN−m5F細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 18sRNAを内部標準として使用した場合における、RIN−m5F細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 Actbを内部標準として使用した場合における、RIN−m細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 Gapdhを内部標準として使用した場合における、RIN−m細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 18sRNAを内部標準として使用した場合における、RIN−m細胞の遺伝子発現に対する、BETブロモドメイン阻害剤(S)−JQ1または(S)−JQ35の効果を示すグラフである。 qPCRにより決定した、インスリン(Ins2)遺伝子およびc−Myc(Myc)遺伝子のプロモーター領域、ならびに陰性対照の非転写領域Untr17におけるBrd4占有を示すグラフである。 図14A、クロマチン免疫沈降およびその後の大量並行シークエンシング(ChIP−Seq)により決定した、RIN−m5F細胞におけるBrd4およびH3K27acのゲノム全体での占有を示す図である。Brd4は、インスリノーマ細胞において、癌遺伝子のプロモーターおよびエンハンサーを占有する。図14B、クロマチン免疫沈降およびその後の大量並行シークエンシング(ChIP−Seq)により決定した、RIN−m5F細胞におけるBrd4およびH3K27acのゲノム全体での占有を示す図である。Brd4は、インスリノーマ細胞において、インスリン経路遺伝子のプロモーターおよびエンハンサーを占有する。 リードの総数によりランク付けをした、各占有領域における、ChIP−Seqにより決定したBrd4シグナルを示すグラフである。 シークエンシング(RNA−Seqデータ)およびライブラリー解析により決定した、RIN−m5F細胞のJQ1処理後の例示的な遺伝子の発現変化を示す図である。矢印は、各遺伝子の転写開始部位を示し;遺伝子モデルの極太線はエキソンを表す。
定義
「アルキル」は、指定数の炭素原子を有する、任意選択的に置換されている飽和脂肪族分枝または直鎖一価炭化水素基を意味する。したがって、「(C〜C)アルキル」は、直鎖状または分枝状の配置で1〜6個の炭素原子を有する基である。「(C〜C)アルキル」には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル(またはi−プロピル)、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が含まれる。
「アルキレン」は、指定数の炭素原子を有する、任意選択的に置換されている飽和脂肪族分枝または直鎖二価炭化水素基を意味する。したがって、「(C〜C)アルキレン」は、直鎖状の配置で1〜6個の炭素原子を有する二価飽和脂肪族基、例えば−[(CH]−(式中、nは1〜6の整数である)を意味し、「(C〜C)アルキレン」には、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、およびヘキシレンが含まれる。あるいは、「(C〜C)アルキレン」は、分枝状の配置で1〜6個の炭素原子を有する二価飽和脂肪族基、例えば、−[(CHCHCHCHCH(CH)]−、−[(CHCHCHCHC(CH]−、−[(CHC(CHCH(CH))]−等を意味する。特定の分枝C−アルキレンは、
Figure 2017506666
であり、特定のC−アルキレンは、
Figure 2017506666
である。
構造式(I〜IX)の各アルキルまたはアルキレンは、任意選択的にかつ独立して、1個または複数の置換基で置換されていてもよい。
「アリール」または「芳香族」は、芳香族単環式または多環式(例えば、二環式もしくは三環式)炭素含有環系を意味する。一実施形態では、「アリール」は、6〜12員単環式または二環式系である。アリール系には、以下に限定されるものではないが、フェニル、ナフタレニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、およびアントラセニルが含まれる。
「シクロアルキル」は、飽和脂肪族環式炭化水素環を意味する。「シクロアルキル」には、3〜12員飽和脂肪族環式炭化水素環が含まれる。したがって、「(C〜C)シクロアルキル」は、3〜7員飽和脂肪族環式炭化水素環の炭化水素基を意味する。(C〜C)シクロアルキルには、以下に限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが含まれる。
シクロアルキル部分は、単環式、縮合二環式、架橋二環式、スピロ二環式、または多環式であり得る。例えば、単環式(C〜C)シクロアルキルは、単環式環に配置された3〜8個の炭素原子を有する基を意味する。単環式(C〜C)シクロアルキルには、以下に限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクタンが含まれる。
単環式環系は単一環構造を有する。それらには、指定数の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和脂肪族環式炭化水素環(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、もしくはシクロアルキニル)または芳香族炭化水素環(例えば、アリール)が含まれる。単環式環系は、任意選択的に、環状構造に1〜5個のヘテロ原子を含有することができ、各ヘテロ原子は独立して、O、N、およびSからなる群から選択される(例えば、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、またはヘテロアリール)。ヘテロ原子がNである場合、それは、アルキル、シクロアルキル、アルキレン−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキレン−ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキレン−アリール、ヘテロアリール、アルキレン−ヘテロアリールで任意選択的に置換されていてもよく、これらの基のそれぞれは、1個または複数のハロゲン、=O、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキル、アルキル等で任意選択的に置換されていてもよい。ヘテロ原子がSである場合、それは、任意選択的に一酸素または二酸素添加されていてもよい(すなわち、−S(O)−または−S(O)−)。単環式環系の例としては、以下に限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクタン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オキセパン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、イソオキサゾリジン、1,3−ジオキソラン、1,3−ジチオラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3−ジチアン、1,4−ジチアン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン1,1−ジオキシド、およびイソチアゾリジン1,1−ジオキシド、テトラヒドロチオフェン1−オキシド、テトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド、チオモルホリン1−オキシド、チオモルホリン1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン1,1−ジオキシド、およびイソチアゾリジン1,1−ジオキシド、ピロリジン−2−オン、ピペリジン−2−オン、ピペラジン−2−オン、およびモルホリン−2−オンが挙げられる。
二環式環系は、少なくとも1個の環原子を共有する2個の環を有する。二環式環系には、縮合環系、架橋環系、およびスピロ環系が含まれる。2個の環は、両方とも脂肪族(例えば、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、またはヘテロシクロアルキル)であっても、両方とも芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)であっても、またはそれらの組合せであってもよい。二環式環系は、任意選択的に、環構造に1〜5個のヘテロ原子を含有することができ、各ヘテロ原子は独立して、O、N、およびSからなる群から選択される。ヘテロ原子がNである場合、それは、H、アルキル、シクロアルキル、アルキレン−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキレン−ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキレン−アリール、ヘテロアリール、アルキレン−ヘテロアリールで置換されていてもよく、これらの基のそれぞれは、1つまたは複数のハロゲン、=O、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキル、アルキル等で任意選択的に置換されていてもよい。ヘテロ原子がSである場合、それは、任意選択的に一酸素または二酸素添加されていてもよい(すなわち、−S(O)−または−S(O)−)。
縮合二環式環系は、2個の隣接環原子を共有する2個の環を有する。2個の環は、両方とも脂肪族(例えば、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、またはヘテロシクロアルキル)であっても、両方とも芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)であっても、またはそれらの組合せであってもよい。例えば、第1の環が、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり得、第2の環が、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり得る。例えば、第2の環が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルなどの(C〜C)シクロアルキルであり得る。あるいは、第2の環がアリール環(例えば、フェニル)であり得る。縮合二環式環系の例としては、以下に限定されるものではないが、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン、2,3−ジヒドロ−1H−インデン、オクタヒドロ−1H−インデン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、インドリン、イソインドリン、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール、オクタヒドロベンゾ[d]オキサゾール、オクタヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、オクタヒドロベンゾ[d]チアゾール、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、5,6,7,8−テトラヒドロキノリンおよび5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリン、ならびに2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピンが挙げられる。
スピロ二環式環系は、1個の環原子のみを共有する2個の環を有する。2個の環は、両方とも脂肪族(例えば、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、またはヘテロシクロアルキル)であっても、両方とも芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)であっても、またはそれらの組合せであってもよい。例えば、第1の環が、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり得、第2の環が、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり得る。スピロ二環式環系の例としては、以下に限定されるものではないが、スピロ[2.2]ペンタン、スピロ[2.3]ヘキサン、スピロ[3.3]ヘプタン、スピロ[2.4]ヘプタン、スピロ[3.4]オクタン、スピロ[2.5]オクタン、アザスピロ[4.4]ノナン、7−アザスピロ[4.4]ノナン、アザスピロ[4.5]デカン、8−アザスピロ[4.5]デカン、アザスピロ[5.5]ウンデカン、3−アザスピロ[5.5]ウンデカン、および3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカンが挙げられる。
架橋二環式環系は、3個以上の隣接環原子を共有する2個の環を有する。2個の環は、両方とも脂肪族(例えば、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、またはヘテロシクロアルキル)であっても、両方とも芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)であっても、またはそれらの組合せであってもよい。例えば、第1の環が、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり得、他方の環が、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり得る。架橋二環式環系の例としては、以下に限定されるものではないが、ビシクロ[1.1.0]ブタン、ビシクロ[1.2.0]ペンタン、ビシクロ[2.2.0]ヘキサン、ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、ビシクロ[3.3.0]オクタン、ビシクロ[4.2.0]オクタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.1]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、ビシクロ[3.3.2]デカン ビシクロ[3.3.3]ウンデカン、アザビシクロ[3.3.1]ノナン、3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−アザビシクロ[3.2.1]オクタンおよびアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、ならびに2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタンが挙げられる。
多環式環系は、3個以上の環(例えば、三環式環系を生じる3個の環)を有し、隣接する環は少なくとも1個の環原子を共有する。多環式環系には、縮合環系、架橋環系、およびスピロ環系が含まれる。縮合多環式環系は、2個の隣接環原子を共有する少なくとも2個の環を有する。スピロ多環式環系は、1個の環原子のみを共有する少なくとも2個の環を有する。架橋多環式環系は、3個以上の隣接環原子を共有する少なくとも2個の環を有する。多環式環系の例としては、以下に限定されるものではないが、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノナン(ノルアダマンタン)、トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(アダマンタン)、および2,3−ジヒドロ−1H−フェナレンが挙げられる。
「シクロアルケン」は、環の中に1つまたは複数の二重結合を有する脂肪族環式炭化水素環を意味する。「シクロアルケン」には、3〜12員不飽和脂肪族環式炭化水素環が含まれる。したがって、「(C〜C)シクロアルケン」は、3〜7員不飽和脂肪族環式炭化水素環の炭化水素基を意味する。(C〜C)シクロアルケンには、以下に限定されるものではないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、およびシクロヘプテニルが含まれる。
シクロアルケン部分は、単環式、縮合二環式、架橋二環式、スピロ二環式、または多環式であり得る。例えば、単環式(C〜C)シクロアルケンは、単環式環に配置された3〜8個の炭素原子を有する基を意味する。単環式(C〜C)シクロアルケンには、以下に限定されるものではないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、およびシクロヘプテニルが含まれる。
「シクロアルキン」は、環の中に1つまたは複数の三重結合を有する脂肪族環式炭化水素環を意味する。「シクロアルキン」には、3〜12員不飽和脂肪族環式炭化水素環が含まれる。したがって、「(C〜C)シクロアルキン」は、3〜7員不飽和脂肪族環式炭化水素環の炭化水素基を意味する。(C〜C)シクロアルキンには、以下に限定されるものではないが、シクロプロピニル、シクロブチニル、シクロペンチニル、シクロヘキシニル、およびシクロヘプチニルが含まれる。
シクロアルキン部分は、単環式、縮合二環式、架橋二環式、スピロ二環式、または多環式であり得る。例えば、単環式(C〜C)シクロアルキンは、単環式環に配置された3〜8個の炭素原子を有する基を意味する。単環式(C〜C)シクロアルキンには、以下に限定されるものではないが、シクロプロピニル、シクロブチニル、シクロペンチニル、シクロヘキシニル、およびシクロヘプチニルが含まれる。
「ヘテロ」は、N、S、およびOから選択される少なくとも1個のヘテロ原子による、環系の少なくとも1個の炭素原子メンバーの置換を指す。「ヘテロ」はまた、非環式系の少なくとも1個の炭素原子メンバーの置換を指す。ヘテロ環系またはヘテロ非環式系では、1、2、3、4、または5個の炭素原子メンバーがヘテロ原子により置換され得る。
「ヘテロシクロアルキル」は、N、O、またはSから独立して選択される1、2、3、4、または5個のヘテロ原子を含有する環式4〜12員飽和脂肪族環を意味する。1個のヘテロ原子がSである場合、それは、任意選択的に一酸素または二酸素添加されていてもよい(すなわち、−S(O)−または−S(O)−)。1個のヘテロ原子がNである場合、それは、アルキル、シクロアルキル、アルキレン−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキレン−ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキレン−アリール、ヘテロアリール、アルキレン−ヘテロアリールで任意選択的に置換されていてもよく、これらの基のそれぞれは、1つまたは複数のハロゲン、=O、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキル、アルキル等で任意選択的に置換されていてもよい。
ヘテロシクロアルキル部分は、単環式、縮合二環式、架橋二環式、スピロ二環式、または多環式であり得る。例えば、単環式(C〜C)ヘテロシクロアルキルは、単環式環に配置された、N、O、またはSから独立して選択される1、2、3、4、または5個のヘテロ原子を含有する3〜8員飽和脂肪族環を意味する。単環式ヘテロシクロアルキルの例としては、以下に限定されるものではないが、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン1,1−ジオキシド、イソチアゾリジン、イソチアゾリジン1,1−ジオキシドが挙げられる。
「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族環」は、5〜12員一価ヘテロ芳香族単環式または二環式環基を意味する。ヘテロアリールは、N、O、およびSから独立して選択される1、2、3、4、または5個のヘテロ原子を含有する。ヘテロアリールとしては、以下に限定されるものではないが、フラン、オキサゾール、チオフェン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアジン、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−チアジアゾール1,1−ジオキシド、1,2,5−チアジアゾール1−オキシド、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,3,5−トリアジン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピラジン、ピリミジン、ピロール、テトラゾール、およびチアゾールが挙げられる。二環式ヘテロアリール環としては、以下に限定されるものではないが、ビシクロ[4.4.0]およびビシクロ[4.3.0]縮合環系、例えば、インドリジン、インドール、イソインドール、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、ベンゾフラン、1,8−ナフチリジン、およびプテリジンが挙げられる。
特定の実施形態では、シクロアルキル、シクロアルケン、シクロアルキン、シクロヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個で置換されている。例示的な置換基としては、以下に限定されるものではないが、ハロ、−(C〜C)アルキル、−OH、=O、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(C〜C)アルキルが挙げられる。
「ハロゲン」は、本明細書で使用する場合、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を指す。
「アルコキシル」は、酸素連結原子を介して結合しているアルキル基を意味する。「(C〜C)アルコキシ」には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンタオキシ、およびヘキサオキシが含まれる。
ハロアルキルおよびハロシクロアルキルには、モノ、ポリ、およびパーハロ置換アルキルまたはシクロアルキル基が含まれ、各ハロゲンは、フッ素、塩素、および臭素から独立して選択される。
「ハロゲン」および「ハロ」は、本明細書では互換的に使用され、それぞれフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を指す。
「フルオロ」は、−Fを意味する。
本明細書で使用する場合、フルオロ置換(C〜C)アルキルは、1個または複数の−F基で置換された(C〜C)アルキルを意味する。フルオロ置換−(C〜C)アルキルの例としては、以下に限定されるものではないが、−CF、−CHCF、−CHCFH、−CHCHF、および−CHCHCFが挙げられる。
「天然に存在するアミノ酸側鎖部分」は、天然アミノ酸に存在する任意のアミノ酸側鎖部分を指す。
変数の値および代替値
本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、式(I〜IX)により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
式(I〜IX)またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、もしくは薬学的に許容される塩の変数および本明細書に記載の実施形態のそれぞれに対する値および代替値が以下の段落で与えられる。本発明は、本明細書に定義される置換基変数(すなわち、R、R、R等)の組合せをすべて包含することを理解されたい。
Xは、NまたはCRである。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−S(O)−、−S(O)−、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、Hおよび−(C〜C)アルキルからなる群から選択される。さらに、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。具体的には、RはHまたはメチルである。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、−COOH、−COOMe、−COOEt、−COOCHOC(O)CH、トリフルオロメチル、−CF−CF、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチル、メトキシトリフルオロメチル、−CH−O−CF−CF、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、−CH−NH、−(CH−NH、−CH−NHCH、または−(CH−NHCHである。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、−CH−NH、または−(CH−NHである。
具体的には、Rは、H、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、ヒドロキシメチル、または−CH−NHである。あるいは、RはHである。
環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである。あるいは、環Aは、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである。
あるいは、環Aは、5または6員アリールまたはヘテロアリールである。環Aは、チオフラニル、フェニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、ピロリル、またはピラゾリルである。さらに、環Aはフェニルまたはチエニルである。具体的には、環Aはチエニルである。
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−S(O)−、−S(O)−、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成する。
あるいは、各Rは独立して、Hまたは−(C〜C)アルキルである。各Rは独立して、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルである。具体的には、各Rは独立してHまたはメチルである。
あるいは、任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成する。さらに、任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成する。
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
Rはフェニルまたはピリジニルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rはフェニルまたはピリジニルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、−メチル、エチル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、−COOH、−COOMe、−COOEt、−COOCHOC(O)CH、トリフルオロメチル、−CF−CF、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチル、メトキシトリフルオロメチル、−CH−O−CF−CF、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、−CH−NH、−(CH−NH、−CH−NHCH、−(CH−NHCH、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。あるいは、Rはフェニルまたはピリジニルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
Rは、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルである。あるいは、Rは、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルである。さらに、Rは、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される置換基で任意選択的に置換されているフェニルである。具体的には、Rは、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである。
は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rである。
あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは−C(O)O−Rである。Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜3であり、およびLは−C(O)O−Rである。さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜2であり、およびLは−C(O)O−Rである。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1であり、およびLは−C(O)O−Rである。
さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは−CO−N(R10)である。Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜3であり、およびLは−CO−N(R10)である。Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜2であり、およびLは−CO−N(R10)である。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1であり、およびLは−CO−N(R10)である。
別の代替形態では、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは−NR10である。Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜3であり、およびLは−NR10である。さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜2であり、およびLは−NR10である。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1であり、およびLは−NR10である。
は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは−N(R10)C(O)ORである。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜3であり、およびLは−N(R10)C(O)ORである。さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜2であり、およびLは−N(R10)C(O)ORである。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1であり、およびLは−N(R10)C(O)ORである。
さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは−N(R10)C(O)Rである。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜3であり、およびLは−N(R10)C(O)Rである。さらに、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1〜2であり、およびLは−N(R10)C(O)Rである。あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは1であり、およびLは−N(R10)C(O)Rである。
あるいは、Rは、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLはHである。Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルである。具体的には、Rはメチルである。
は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルである。あるいは、Rは、Hまたは−(C〜C)アルキルである。さらに、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルである。具体的には、RはHまたはメチルである。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、Hおよび−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、各−(C〜C)アルキルは、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
は、Hおよび−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、各−(C〜C)アルキルは、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、−CF−CF、ヒドロキシメチル、およびヒドロキシエチルからなる群から選択される。あるいは、Rは、H、メチル、エチル、tert−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR1314、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−C〜Cアルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。さらに、Rは、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。あるいは、Rは、−(C〜C)アルキレン−モルホリン、−(C〜C)アルキレン−ピペラジン、−(C〜C)アルキレン−フェニル、−(C〜C)アルキレン−ピリジル、−(C〜C)アルキレン−イミダゾリル、−(C〜C)アルキレン−アゼチジン、−(C〜C)アルキレン−フラニル、−(C〜C)アルキレン−ピラジニル、−(C〜C)アルキレン−オキサゾリル、−(C〜C)アルキレン−チエニル、−(C〜C)アルキレン−チアゾリル、−(C〜C)アルキレン−トリアゾリル、および−(C〜C)アルキレン−イソオキサゾリルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキレン−、−モルホリン、−ピペラジン、−フェニル、−ピリジル、および−イミダゾリルはそれぞれ、−F、−Cl、OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
別の代替形態では、Rは、−(C〜C)アルキレン−モルホリン、−(C〜C)アルキレン−ピペラジン、−(C〜C)アルキレン−フェニル、−(C〜C)アルキレン−ピリジル、および−(C〜C)アルキレン−イミダゾリルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキレン−、−モルホリン、−ピペラジン、−フェニル、−ピリジル、および−イミダゾリルはそれぞれ、−F、−Cl、OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。さらに、Rは、−(C〜C)アルキレン−モルホリン、−(C〜C)アルキレン−ピペラジン、−(C〜C)アルキレン−フェニル、−(C〜C)アルキレン−ピリジル、および−(C〜C)アルキレン−イミダゾリルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキレン−、−モルホリン、−ピペラジン、−フェニル、−ピリジル、および−イミダゾリルはそれぞれ、−B(OH)および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、Rは−N=CR1112である。
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR1516、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R10は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、および−ヘテロシクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR1516、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、R10は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−、および−ヘテロシクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されている。あるいは、さらに、R10は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、−(C〜C)アルキレン−モルホリン、−(C〜C)アルキレン−ピペラジン、−(C〜C)アルキレン−フェニル、−(C〜C)アルキレン−ピリジル、および−(C〜C)アルキレン−イミダゾリルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキレン−、−モルホリン、−ピペラジン、−フェニル、−ピリジル、および−イミダゾリルはそれぞれ、−B(OH)および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成する。あるいは、RおよびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜6員環を形成する。さらに、RおよびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜6員環のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成する。
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されている。あるいは、R11は、Hであるか、または−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C)アルキルである。さらに、R11は、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、またはトリフルオロメチルである。具体的には、R11は、Hまたはメチルである。
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−S(O)−Na、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R12は、H、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−S(O)−Na、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。さらに、R12は、H、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C10)アリールおよび−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−S(O)−Na、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
別の代替形態では、R12は、H、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、イミダゾリル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−OH、=O、−B(OH)、(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−S(O)−(C〜C)アルキル、−S(O)−Na、およびCNからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。あるいは、R12は、H、フェニル、イミダゾリル、フラニル、またはインドリルであり、フェニル、イミダゾリル、フラニル、またはインドリルはそれぞれ、−F、−OH、メチル、−S(O)−Na、または−B(OH)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
13は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R13は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、R13は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、R13は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
14は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R14は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、R14は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、R14は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
15は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R15は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、R15は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、R15は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
16は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
あるいは、R16は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、および−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)からなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
さらに、R16は、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)シクロアルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−OH、−O−(C〜C)アルキル、およびハロ置換−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。別の代替形態では、R16は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、メトキシ、ヒドロキシル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルからなる群から選択される。
は、−F、−Cl、−Br、−OH、−(C〜C)アルキル、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から選択される。
あるいは、Rは、−F、−Cl、−Br、−OH、および−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択される。別の代替形態では、Rは、F、−Cl、−Br、−OH、メトキシ、およびエトキシからなる群から選択される。
mは、0、1、2、または3である。あるいは、mは1または2である。
oは1または2である。
pは1または2である。
qは1または2である。
rは1または2である。
本発明の第1の実施形態は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式I:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルであり;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、Hまたは−(C〜C)アルキルである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、環Aは、5または6員アリールまたはヘテロアリールである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、環Aは、フェニルまたはチエニルである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、Lは、H、−COO−R、または−CO−N(R10)である。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、各Rは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、各R10は独立して、Hおよび−(C〜C)アルキルからなる群から選択される。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、Rは、Hおよびメチルからなる群から選択される。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、Rは独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、mは2であり、および少なくとも1個のRはメチルである。
第1の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第11の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第2の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式II:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
Lは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、Rは、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、Lは−CO−N(R10)であり、Rは、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の(C〜C)アルキルで置換されており、かつR10は、Hまたは−(C〜C)アルキルである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、各Rは独立して、Hまたは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第11の態様では、mは2であり、およびRの少なくとも1個の存在はメチルである。
第2の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第12の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第3の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式III:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、環Aは、5または6員アリールまたはヘテロアリールである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、環Aは、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、環Aは、フェニルまたはチエニルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から選択される置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、Rは、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、各Rは独立して、Hまたは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第11の態様では、mは2であり、およびRの少なくとも1個の存在はメチルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第12の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第13の態様では、Rは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第3の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第14の態様では、Rは、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。
第4の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式IV:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
環Aは、アリールまたはヘテロアリールであり;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、環Aは、5または6員アリールまたはヘテロアリールである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、環Aは、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、環Aは、フェニルまたはチエニルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、Rは、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、Rは、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、各Rは独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第11の態様では、mは2であり、およびRの少なくとも1個の存在はメチルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第12の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第13の態様では、Rは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第14の態様では、R10は、H、ならびに−Fおよび−O−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C)アルキルからなる群から選択される。
第4の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第15の態様では、RはN=CR1112であり、R11はHまたは−(C〜C)アルキルであり、かつR12は、−(C〜C)アルキル、−F、−Cl、−SONa、または−B(OH)から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールである。
第5の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式V:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルであり;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
mは、0、1、2、または3である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、環Aは、5または6員アリールまたはヘテロアリールである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、環Aは、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、環Aは、フェニルまたはチエニルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、Rは独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、mは2であり、およびRの少なくとも1個の存在はメチルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、Lは−CO−N(R10)であり、Rは、1〜4個の(C〜C)アルキルで任意選択的にかつ独立して置換されている−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、かつR10は、Hまたは−(C〜C)アルキルである。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第11の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第12の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。
第5の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第13の態様では、Rは、Hまたは−(C〜C)アルキルである。
第6の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式VI:
Figure 2017506666
(式中、
Xは、NまたはCRであり;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
Lは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
は、−F、−Cl、−Br、−OH、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から選択され;
、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
mは、0、1、2、または3であり;かつ
oは1または2である)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、XはNである。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第2の態様では、Rは、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第3の態様では、Rは、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第4の態様では、各Rは独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第5の態様では、mは1または2であり、およびRの少なくとも1個の存在はメチルである。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第6の態様では、mは2であり、および各Rはメチルである。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第7の態様では、Lは−CO−N(R10)であり、Rは、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、かつ−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の(C〜C)アルキルで置換されており、かつR10は、Hまたは−(C〜C)アルキルである。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第8の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第9の態様では、Lは−COO−Rであり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される。
第6の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第10の態様では、Rは、−F、−Cl、−Br、−OH、および−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択される。
第7の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の構造式:
Figure 2017506666
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第7の実施形態またはその特定のまたは具体的な実施形態の第1の態様では、化合物は下記の構造式:
Figure 2017506666
またはその薬学的に許容される塩により示される。
第8の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第9の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第10の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第11の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第12の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第13の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第14の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、下記の式:
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
のいずれか1つにより示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第15の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造:
Figure 2017506666
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第16の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造:
Figure 2017506666
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第17の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造:
Figure 2017506666
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第18の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造式(VI)、(VII)、または(VIII):
Figure 2017506666
(式中、R、R、ならびにRおよびRは、式(I)と同じ意味を有し、Yは、O、N、S、またはCRであり、ここでRは式(I)と同じ意味を有し、nは、0または1であり、および式(VIII)の破線円は芳香族環または非芳香族環を示す)
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
第19の実施形態では、本発明は、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を、それを必要とする患者において行うための方法であって、構造:
Figure 2017506666
により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を被験体に投与することを含む、方法を対象とする。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
特定の実施形態では、本発明の方法で使用するための化合物は、
Figure 2017506666
からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
特定の実施形態では、高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
具体的な実施形態では、高インスリン血症に関連した症状は先天性高インスリン症である。
本発明の化合物の調製方法
本発明の方法で使用される化合物は、種々の方法により調製することができる。例えば、本明細書で以下に提供される化学実施例では、化合物JQ1(ラセミ体として)ならびにエナンチオマー(+)−JQ1および(−)−JQ1の調製のための合成スキームが提供される(実施例のスキームS1およびS2を参照のこと)。式(I)〜(IX)の種々の化合物は、適切な出発物質に置き換えて類似の方法により調製することができる。
例えば、JQ1から出発すると、アナログのアミンを下記のスキーム1で示すように調製することができる。
Figure 2017506666
スキーム1に示すように、JQ1のt−ブチルエステルを加水分解してカルボン酸を得、それをジフェニルホスホリルアジド(DPPA)で処理し、クルチウス転位条件に供してCbz保護アミンを得る。次いで、Cbz保護アミンを脱保護してアミンを得る。その後のアミン基の加工(例えば、還元的アミノ化)により、二級アミンが得られ、さらにそれをアルキル化して三級アミンが得られる。
本発明の方法で使用される化合物、例えば、縮合環コアが修飾されている(例えば、式Iの環Aの異なるアリール環またはヘテロアリール環への置換)式I〜IXの化合物は、適切な官能性を有する(例えば、後述のスキームS1のアミノジアリールケトンS2の代わりに)アミノジアリールケトンを使用することにより、異なる置換基を有する種々の縮合環コアおよび/またはアリール基を有する新規の化合物を提供することができる。アミノジアリールケトンは市販されているか、または種々の方法によって調製することができ、これらの方法の一部は当技術分野で公知である。
スキーム2に、本発明のさらなる化合物を調製するための追加の例示的な合成スキームを提供する。
Figure 2017506666
スキーム2に示すように、縮合二環式前駆体(この化合物の合成に関しては、後述のスキームS1を参照のこと)を、ジメチルアミノメチレンブロミド(DAM−Br)で処理して、スキーム2に示すDAM保護中間体を得ることができる。DAM保護中間体とヒドラジンとの反応により、三環式縮合コアを得る。適切なヒドラジンを選択することにより、置換基Rを変化させることができる。
本発明の方法で使用される化合物の追加の例としては、以下のものが挙げられる(これらは、本明細書に記載の方法により調製することができる)。
アミド:
アミドはカルボン酸またはエステルから調製することができる。標準アミド化条件(例えば、カップリング条件)を使用して、適切なアミンによりカルボン酸をアミド化すると、アミド生成物が得られる。特定の実施形態では、形成されたアミド生成物は、2個の炭素の「リンカー」により連結されている複素環で置換されたアミドである。例示的なアミド構造には以下のものが挙げられる。
Figure 2017506666
他の実施形態では、形成されたアミド生成物は、3個の炭素の「リンカー」により連結されている複素環で置換されたアミドである。特定の実施形態では、形成されたアミド生成物は、1個の炭素の「リンカー」により連結されている複素環で置換されたアミドである。
「逆アミド」:
Figure 2017506666
二級アミン:
Figure 2017506666
ボロン酸:
Figure 2017506666
本発明の別の態様は、インスリノーマ細胞の成長、増殖、および生存を低減するための方法であって、本明細書に開示の化合物またはその薬学的に許容される塩と細胞を接触させることを含む、方法である。一実施形態では、インスリノーマ細胞の成長、増殖、および生存を低減するための方法は、BETファミリーのブロモドメインに結合させるための化合物を選択することをさらに含む。別の実施形態では、BETファミリーメンバーは、BRD2、BRD3、BRD4、またはBRDTである。
本発明の別の態様は、インスリノーマ細胞に細胞死を誘導する方法であって、本明細書に開示の化合物またはその薬学的に許容される塩と細胞を接触させることを含む、方法である。一実施形態では、インスリノーマ細胞に細胞死を誘導する方法は、BETファミリーのブロモドメインに結合させるための化合物を選択することをさらに含む。別の実施形態では、BETファミリーメンバーは、BRD2、BRD3、BRD4、またはBRDTである。
一実施形態では、被験体は哺乳動物である。別の実施形態では、被験体はヒトである。
本発明の別の態様は、インスリノーマの処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、本明細書に開示の化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含み、前記化合物がBETファミリーのブロモドメインに結合し、クロマチンとのブロモドメイン相互作用を破壊することができ、それによって、癌を処置することができる方法である。
「インスリノーマ」は、β細胞に由来しインスリンを分泌する、膵臓のまれな腫瘍である。インスリノーマのインスリン分泌は、グルコースにより調節されず、腫瘍はインスリンを分泌し続けて、グルコースレベルを正常なレベルよりも低下させることになる。現在、最も効果的な処置オプションには、可能であれば、腫瘍摘出術が含まれる。ジアゾキシドおよびソマトスタチンなどの薬物も、外科手術候補ではないか、もしくはそうでなければ手術不可能な腫瘍を有する患者、または他の高インスリン障害を有する患者のインスリンレベルを低下させるために利用することができる。このように、効果的な療法は限定されている。
「先天性高インスリン症(CHI)」は、種々の遺伝障害を原因とする、膵臓β細胞による不適切なインスリン分泌である。より具体的には、CHIは、膵臓β細胞によるインスリンの不適切な分泌による高インスリン血症性低血糖の再発エピソードが通常の所見となる異なる遺伝障害の群を含む。これらの遺伝障害は、インスリンの放出を調節する遺伝子またはグルコース調節に関与する他の遺伝子の突然変異によりもたらされ得る。
CHIの旧名は、依然として使用されている:乳児期の突発性低血糖症、膵島細胞症、乳児期の遷延性低血糖症、PHHI。CHIの現行の処置には、グルカゴン、ソマトスタチンアナログ、ジアゾキシドの投与、および膵のほぼ全摘出が含まれる。グルカゴンは長期間処置として適切ではなく、またソマトスタチンアナログおよびジアゾキシドは重篤な有害作用を伴う。
「薬学的に許容される担体」および「薬学的に許容される希釈剤」とは、動物またはヒトに適切に投与された場合、通常は有害反応をもたらさず、また原体(すなわち、本発明の化合物)のビヒクルとして使用される、本発明の組成物の製剤で使用するのに十分な純度および品質を有する非治療成分を意味する。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩による、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置であって、それを必要とする被験体における処置も含まれる。「薬学的に許容される塩」という用語はまた、本明細書に開示の化合物、またはアミノ官能基などの塩基性官能基を有する、本明細書に記載の他の任意の化合物と、薬学的に許容される無機酸または有機酸とから調製される塩を指す。例えば、アミンまたは他の塩基性基を含有する、本発明の化合物の酸性塩は、適切な有機酸または無機酸と化合物を反応させることにより得ることができ、これにより薬学的に許容されるアニオン性塩形態が得られる。アニオン性塩の例としては、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、酒石酸水素塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシレート、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、ジヒドロクロリド、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フマル酸塩、グリセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレソルシネート、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシレート、硝酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、およびトリエチオジド塩が挙げられる。
「薬学的に許容される塩」という用語はまた、本明細書に開示の化合物、またはカルボン酸官能基などの酸性官能基を有する、本明細書に記載の他の任意の化合物と、薬学的に許容される無機塩基または有機塩基とから調製される塩を指す。
カルボン酸または他の酸性官能基を含有する、本発明の方法で使用される化合物の塩は、適切な塩基と反応させることにより調製することができる。そのような薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩(特に、ナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属塩(特に、カルシウムおよびマグネシウム)、アルミニウム塩、ならびにアンモニウム塩を含む、薬学的に許容されるカチオンを供給する塩基と共に作製することができ、また、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モルホリン、ピリジン、ピペリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、N、N’−ジベンジルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、プロカイン、ジベンジルピペリジン、デヒドロアビエチルアミン、N、N’−ビスデヒドロアビエチルアミン、グルカミン、N−メチルグルカミン、コリジン、キニーネ、キノリンなどの生理学的に許容される有機塩基ならびにリジンおよびアルギニンなどの塩基性アミノ酸から作製することができる。
本発明はまた、その種々の異性体および混合物による、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置であって、それを必要とする被験体における処置を含む。インスリノーマまたは先天性高インスリン症の処置のための本発明の特定の化合物は、種々の立体異性形態で存在し得る。立体異性体は、その空間的配置のみが異なる化合物である。エナンチオマーとは、最も一般的には、不斉中心として機能する非対称的に置換された炭素原子を含有するため、その鏡像を重ねることができない立体異性体の対である。「エナンチオマー」は、互いの鏡像であるが、重ねることができない分子の対の一方を意味する。ジアステレオマーとは、最も一般的には、2個以上の非対称的に置換された炭素原子を含有するため、鏡像の関係にない立体異性体である。「R」および「S」は、1個または複数の不斉炭素原子のまわりの置換基の配置を表す。不斉中心がRとしてもSとしても定義されていない場合は、純粋なエナンチオマーまたは両方の配置の混合物のいずれかが存在する。
「ラセミ体」または「ラセミ混合物」は、等モル量の2つのエナンチオマーからなる化合物を意味し、そのような混合物は光学活性を示さない(すなわち、偏光平面を回転させない)。
本発明の方法で使用される化合物は、異性体特異的な合成または異性体混合物の分割のいずれかにより、個々の異性体として調製することができる。通常の分割手法としては、光学活性な酸を使用して、異性体対の各異性体の遊離塩基の塩を形成させる手法(その後に分別結晶および遊離塩基の再生を行う)、光学活性なアミンを使用して、異性体対の各異性体の酸形態の塩を形成させる手法(その後に分別結晶および遊離酸の再生を行う)、光学的に純粋な酸、アミン、またはアルコールを使用して、異性体対の各異性体のエステルまたはアミドを形成させる手法(その後にクロマトグラフ分離およびキラル補助基の除去を行う)、あるいは種々の周知のクロマトグラフ法を使用して、出発物質または最終生成物のいずれかの異性体混合物を分割する手法が挙げられる。
開示された化合物の立体化学を構造により命名または図示した場合、命名または図示した立体異性体は、他の立体異性体に対して少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%の純度である。単一のエナンチオマーを構造により命名または図示した場合、命名または図示したエナンチオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%の光学純度である。光学純度の重量パーセントは、存在するエナンチオマーの重量を存在するエナンチオマーの重量とその光学異性体の重量の和で除して得られる割合である。
本明細書で使用する場合、「互変異性体」という用語は、ある場合には単結合および隣接した二重結合の交換を伴って、水素原子またはプロトンが反応で移動する互変異性化により容易に相互変換する有機分子の異性体を指す。
本明細書で使用する場合、「被験体」という用語は、以下に限定されるものではないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、レート、マウス、または他のウシ、ヒツジ、ウマ、イヌ、ネコ、げっ歯類、もしくはマウスの種を含む、哺乳動物などの動物を指す。
「処置する」および「処置すること」という用語は、互換的に使用され、治療的処置および予防的処置(発症の可能性を低減する)の両方を含む。両方の用語は、症状、例えば、本明細書に記述した疾患または障害の発症または進行の低減、抑制、減弱、縮小、阻止、または安定化を意味する。例えば、高インスリン血症は、グルコースレベルに対して予想されるインスリンレベルを超える、血中を循環するインスリンレベルを特徴とする。高インスリン血症は、低い血糖レベルにもかかわらず膵臓のβ細胞が無制御にインスリンを分泌する結果である。高インスリン血症は、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群などの種々の症状に関連し、また胃バイパス手術後の患者に起こり得る。高インスリン血症に関連した疾患または障害の処置には、疾患または障害の重症度を低減する処置または疾患または障害に関連した症候を改善する処置が含まれ得る。
特定の実施形態では、処置には、少なくともインスリン分泌の低減が含まれる。さらに特定の実施形態では、処置には、少なくとも、グルコースレベルに対して予想されるインスリンレベルを超えない血中レベルへのインスリン分泌の低減が含まれる。インスリノーマの場合には、処置には、インスリノーマの腫瘍体積の縮小、インスリン分泌の低減、またはそれらの組合せが含まれる。いずれの症状に関しても、単一の薬物による、症状の2つ以上の様相を処置する(例えば、インスリンレベルを低減する、腫瘍体積を縮小する)能力は、複数の薬剤が必要になることに比べ利点を提供する。
「高インスリン血症に関連した症状」とは、血中を循環するインスリンレベルがグルコースレベルに対して予想されるインスリンレベルを超えている症状を意味する。高インスリン血症に関連した症状は、低い血糖レベルにもかかわらず膵臓のβ細胞が無制御にインスリンを分泌する結果である。高インスリン血症に関連した症状としては、以下に限定されるものではないが、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群が挙げられ、胃バイパス手術後の患者に起こり得る。
本明細書で使用する場合、「有効量」という用語は、適切な投薬レジメンで投与された場合に、目的症状、この場合では、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)を処置する(治療的にまたは予防的に)ために十分な量を指す。例えば、有効量は、処置されている障害の重症度、期間、または進行を低減または寛解するために、処置されている障害の進行を防止するために、処置されている障害の退縮をもたらすために、または別の療法の予防的または治療的効果を増強もしくは改善するために十分な量である。例えば、高インスリン血症に関連した障害がインスリノーマである場合、有効量は、インスリノーマの腫瘍体積を縮小させる量、インスリン分泌を低減する量、またはそれらの組合せであり得る。
有効量は、約.001mg/kg/日〜約1000mg/kg/日を含み得る。一実施形態では、本発明の化合物の有効量は、約0.001mg/kg/日〜約100mg/kg/日である。別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、約0.01mg/kg/日〜約50mg/kg/日である。さらに別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、約0.01mg/kg/日〜約25mg/kg/日である。さらに別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、約0.02mg/kg/日〜約10mg/kg/日である。さらに別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、約0.03mg/kg/日〜約6mg/kg/日、例えば、約約0.03mg/kg/日〜約3mg/kg/日である。
投与方法
本発明の方法で使用される組成物は、眼用製剤、経口製剤、経鼻製剤、経皮製剤、閉鎖を伴うまたは伴わない局所製剤、静脈用製剤(ボーラスおよび点滴の両方)、吸入製剤、および注射製剤(腹腔内、皮下、筋肉内、腫瘍内、または非経口的)を含む。特定の実施形態では、組成物は静脈内投与用または腹腔内投与用である。組成物は、眼内に、経口的に、鼻腔内に、舌下に、非経口的に、もしく直腸に、または吸入もしくは通気により投与するために、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、リポソーム、イオン交換樹脂、滅菌眼用溶液、または眼内送達デバイス(例えば、コンタクトレンズ、および即時放出、時限放出、もしくは持続放出を容易にする同種のもの)、非経口液もしくは懸濁液、定量エアロゾルもしくは液体スプレー、点眼剤、アンプル、自動注入デバイス、または坐剤など、投薬量単位であり得る。
経口投与に適した、本発明の方法で使用される組成物には、丸剤、錠剤、カプレット剤、カプセル剤(それぞれ即時放出型、時限放出型、および持続放出型製剤を含む)、顆粒剤、および散剤などの固体形態、ならびに溶液、シロップ剤、エリキシル剤、エマルジョン、および懸濁液などの液体形態が含まれる。眼内投与に有用な形態としては、無菌溶液または眼内送達デバイスが挙げられる。非経口投与に有用な形態としては、滅菌溶液、エマルジョン、および懸濁液が挙げられる。
本発明の方法で使用される組成物は、週1回または月1回の投与に適した形態で投与することができる。例えば、活性化合物の不溶性塩は、筋肉内注射用(例えば、デカン酸塩)のデボー製剤を提供するように、または点眼投与用の溶液を提供するように適合させることができる。
本発明の方法で使用される組成物を含有する剤形は、治療効果を提供するために必要な有効量の活性成分を含有する。組成物は、約5,000mg〜約0.01mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有することができ、選択された投与方法に適した任意の形態に構成することができる。一実施形態では、組成物は、約5000mg〜約0.01mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する。別の実施形態では、組成物は、約1000mg〜約0.01mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する。さらに別の実施形態では、組成物は、約100mg〜約0.01mgの本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する。組成物は1日に約1回〜約5回投与することができる。毎日投与または間欠投与を使用することができる。
経口投与の場合、組成物は、好ましくは、(例えば、1000〜0.5ミリグラムの活性化合物)を含有する錠剤またはカプセル剤である。投薬量は、処置されている特定の患者に関連した因子(例えば、年齢、体重、食事、および投与時間)、処置されている症状の重症度、使用されている化合物、投与方法、および調製物の強度に応じて変動することになる。
経口組成物は、好ましくは、活性成分が混合物の全体にわたって均一に分散されている均質組成物として製剤化され、本発明の化合物を等量含有する投薬量単位に容易に細分することができる。好ましくは、組成物は、本発明の化合物(またはその薬学的に許容される塩)を、1つまたは複数の任意選択的に存在する医薬担体(例えば、デンプン、糖、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、流動促進剤、結合剤、および崩壊剤)、1つまたは複数の任意選択的に存在する不活性医薬賦形剤(例えば、水、グリコール、油、アルコール、香味料、防腐剤、着色料、およびシロップ)、1つまたは複数の任意選択的に存在する通常の打錠成分(例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、および種々のゴムのいずれか)、ならびに任意選択の希釈剤(例えば、水)と混合することによって調製される。
結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖(例えば、グルコースおよびβラクトース)、コーン甘味料、ならびに天然および合成ゴム(例えば、アラビアゴムおよびトラガカント)が挙げられる。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、寒天、およびベントナイトが挙げられる。
錠剤およびカプセル剤は、有利な経口投薬量単位形態である。錠剤は、標準手法を使用して、糖コーティングまたはフィルムコーティングすることができる。錠剤はまた、持続性の制御放出治療効果を提供するようにコーティングまたは他の場合には調合することができる。剤形は、内側の投薬成分と外側の投薬成分を含むことができ、外側の成分は、内側の成分を包む形態をしている。この2つの成分はさらに、胃での崩壊に抵抗し、内側の成分が十二指腸に無傷のまま通過することを可能にする層(例えば、腸溶層)または放出を遅延または持続させる層により分離することができる。種々の腸溶性および非腸溶性の層またはコーティング材料(例えば、ポリマー酸、シェラック、アセチルアルコール、および酢酸セルロース、またはそれらの組合せ)を使用することができる。
本発明の方法で使用される化合物はまた、徐放性組成物を介して投与することができ、この組成物は、本発明の化合物および生分解性徐放性担体(例えば、ポリマー担体)または薬学的に許容される非生分解性徐放性担体(例えば、イオン交換担体)を含む。
生分解性および非生分解性の徐放性担体は当技術分野で周知である。生分解性担体を使用して、活性薬剤を保持し、適切な環境(例えば、水性、酸性、塩基性等)で徐々に分解/溶解して薬剤を放出する粒子またはマトリックスを形成させる。このような粒子は、体液中で分解/溶解して、体液中に活性化合物を放出する。粒子は、好ましくは、ナノ粒子またはナノエマルジョン(例えば、直径が約1〜500nmの範囲、好ましくは直径が約50〜200nm、最も好ましくは約100nm)である。徐放性組成物を調製する工程では、最初に徐放性担体および本発明の化合物を有機溶媒に溶解または分散させる。得られた混合物を、任意選択の表面活性剤を含有する水溶液に加えて、エマルジョンを生成させる。次いで、有機溶媒をエマルジョンから蒸発させて、徐放性担体および本発明の化合物を含有する粒子のコロイド懸濁液を得る。
本明細書に開示され、本発明の方法で使用される化合物は、水溶液、適切に風味付けされたシロップ、水性もしくは油性懸濁液、例えば綿実油、ゴマ油、ヤシ油、もしくはピーナッツ油等の食用油で風味付けされたエマルジョンなどの液体形態に、またはエリキシル剤もしくは同様の薬剤溶媒中に、経口的にまたは注射により投与するために組み込むことができる。水性懸濁液用の適切な分散剤または懸濁剤としては、合成および天然ゴム、例えば、トラガカント、アラビアゴム、アルギン酸、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン、およびゼラチンが挙げられる。適切に風味付けられた懸濁剤または分散剤の液体形態としても、合成および天然ゴムを挙げることができる。非経口投与については、滅菌の懸濁液および溶液が望ましい。静脈内投与が所望される場合には、適切な防腐剤を概ね含有する等張調製物が使用される。一実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、経口投与される。別の実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、静脈内投与される。本方法で使用される化合物は、注射により非経口投与されてもよい。非経口製剤は、適切な不活性液体担体に溶解またはそれと混合された活性成分からなり得る。許容される液体担体は、通常、水性溶媒および溶解性または保存を補助するための他の任意選択の成分を含む。このような水性溶媒としては、滅菌水、リンゲル液、または等張生理食塩水が挙げられる。他の任意選択の成分としては、植物油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、およびゴマ油)ならびに有機溶媒(例えば、ソルケタール、グリセロール、およびホルミル)が挙げられる。滅菌不揮発性油は、溶媒または懸濁剤として使用することができる。非経口製剤は、最終投薬量単位が約0.005〜約99重量%の活性成分を含有することができるように、液体担体に活性成分を溶解または懸濁することにより調製される。他の添加剤としては、防腐剤、等張化剤、可溶化剤、安定剤、および鎮痛剤が挙げられる。注射用懸濁液も調製することができるが、この場合には、適切な液体担体、懸濁化剤等を使用することができる。
本発明の方法で使用される化合物は、適切な鼻腔内ビヒクルを使用して鼻腔内投与することができる。
別の実施形態では、本発明の方法で使用される化合物は、吸入により肺に直接投与することができる。
本発明の方法で使用される化合物はまた、適切な局所経皮ビヒクルまたは経皮パッチを使用することにより局所投与することまたはそれにより増強することが可能である。
眼内投与の場合、組成物は、好ましくは、眼科用組成物の形態である。眼科用組成物は、好ましくは、点眼用製剤として製剤化され、眼への投与を容易にするために適切な容器、例えば、適切なピペットが取り付けられた点眼器に充填される。好ましくは、組成物は、精製水を使用する、滅菌された水性ベースのものである。本発明の化合物に加えて、眼科用組成物は、以下の1つまたは複数を含有することができる:a)界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル;b)通常、約0.05〜約5.0%(重量/体積)の濃度範囲にある増粘剤、例えば、セルロース、セルロース誘導体、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルのポリマー、およびポリビニルピロリドン;c)(窒素を含有し、任意選択的にFeなどの遊離酸素吸収剤を含む容器に組成物を保存する代わりにまたはそれに保存することに加えて)約0.00005〜約0.1%(重量/体積)の濃度の酸化防止剤、例えば、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、チオ硫酸ナトリウム、またはブチルヒドロキシトルエン;d)約0.01〜0.5%(重量/体積)濃度のエタノール;ならびにe)他の賦形剤、例えば、等張薬剤、緩衝剤、防腐剤、および/またはpH調整剤。眼科用組成物のpHは、望ましくは4〜8の範囲内である。
併用療法
特定の実施形態では、本発明の方法はまた、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を単独であるいは1つもしくは複数の治療剤またはその薬学的に許容される塩と組み合わせて使用する、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後の患者)の処置を含む。1つまたは複数の治療剤は、例えば、インスリノーマを処置することができる任意の薬剤であり得る。あるいは、1つまたは複数の治療剤は、癌を処置するための当技術分野で公知の任意の薬剤、インスリン分泌阻害剤である任意の薬剤、または本発明の化合物と併用して投与されると患者に有益性がある任意の薬剤であり得る。癌を処置するための当技術分野で公知の治療剤であって、本発明の化合物と併用するのに適した治療剤としては、以下に限定されるものではないが、CdK4/6阻害剤(例えば、PD0332992(パルボシクリブ))、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、シタラビン、フロクスウリジン、フルダラビン、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、メトトレキセート、ペメトレキセド、ペントスタチン、チオグアニン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アクチノマイシンD、ブレオマイシン、マイトマイシンC、トポテカン、イリノテカン、エトポシド、テニポシド、ミトキサントロン、パクリタキセル、ドセタキセル、イキサベピロン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、エストラムスチン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、メクロレタミン、クロランブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ストレプトゾシン、カルムスチン、ロムスチン、ブスルファン、ダカルバジン、テモゾロミド、チオテパ、およびアルトレタミンが挙げられる。インスリン分泌阻害剤の例としては、以下に限定されるものではないが、ジアゾキシド、ソマトスタチン、オクトレオチド、およびニフェジピンが挙げられる。特に、1つまたは複数の治療剤は、一次投与の治療効果を低下させない。
特定の実施形態では、本発明の方法はまた、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を、単独であるいは1つもしくは複数の治療剤またはその薬学的に許容される塩と組み合わせて使用する、先天性高インスリン症の処置を含む。1つまたは複数の治療剤は、先天性高インスリン症を処置することができる任意の薬剤であり得る。あるいは、1つまたは複数の治療剤は、インスリン分泌阻害剤である当技術分野で公知の任意の薬剤、または本発明の化合物と併用して投与されると患者に有益性がある任意の薬剤であり得る。インスリン分泌阻害剤の例としては、以下に限定されるものではないが、ジアゾキシド、ソマトスタチン、オクトレオチド、およびニフェジピンが挙げられる。特に、1つまたは複数の治療剤は、一次投与の治療効果を低下させない。
一実施形態では、併用療法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、および癌を処置するための当技術分野で公知の治療剤またはその薬学的に許容される塩を含み、かつ高インスリン血症に関連した障害はインスリノーマである。
別の実施形態では、併用療法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、およびインスリン分泌阻害剤またはその薬学的に許容される塩を含む。
さらに別の実施形態では、併用療法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、癌を処置するための当技術分野で公知の治療剤またはその薬学的に許容される塩、およびインスリン分泌阻害剤またはその薬学的に許容される塩を含み、かつ高インスリン血症に関連した症状はインスリノーマである。
別の実施形態では、併用療法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、および先天性高インスリン症を処置することができる薬剤またはその薬学的に許容される塩を含む。
さらなる実施形態では、併用療法は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、先天性高インスリン症を処置することができる薬剤またはその薬学的に許容される塩、およびインスリン分泌阻害剤またはその薬学的に許容される塩を含む。
「と併用して」または「併用療法」という用語は、高インスリン血症に関連した障害を処置することができる化合物またはその薬学的に許容される塩の第1量と、少なくとも1つの治療剤またはその薬学的に許容される塩の第2量との同時投与を指し、第1量および第2量は全体として、高インスリン血症に関連した障害を処置するための治療有効量を含む。併用療法は、基本的に同時的に、例えば、単一医薬組成物、例えば固定比の第1量と第2量を有するカプセル剤または錠剤で、またはそれぞれについて複数の別々のカプセル剤または錠剤で同時投与する第1量および第2量の化合物の投与を包含する。さらに、このような同時投与はまた、いずれかの順序で連続してそれぞれの化合物を使用することを包含する。同時投与が、高インスリン血症に関連した障害を処置することができる化合物またはその薬学的に許容される塩の第1量、および少なくとも1つの治療剤またはその薬学的に許容される塩の第2量の別々の投与を含む場合、化合物は、所望の治療効果を得るために十分時間を接近させて投与される。例えば、所望の治療効果をもたらし得る、各投与間の時間は、数分〜数時間の範囲になり得、効力、溶解性、バイオアベイラビリティ、血漿半減期、および動力学プロファイルなどの各化合物の特性を考慮して決定することができる。例えば、高インスリン血症に関連した障害を処置することができる化合物またはその薬学的に許容される塩および少なくとも1つの治療剤またはその薬学的に許容される塩は、互いの約24時間以内に、互いの約16時間以内に、互いの約8時間以内に、互いの約4時間以内に、互いの約1時間以内に、または互いの約30分以内に、任意の順序で投与することができる。
以下の略語は、本出願の全体にわたって使用される。
Ac アセチル
AcOH 酢酸
Actb アクチン(ベータ)
AIBN 2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
aq 水性
Asp アスパラギン酸
BET ブロモドメインおよび末端外ドメイン
BRDT ブロモドメイン精巣特異的タンパク質
BRD2 タンパク質2を含有するブロモドメイン
BRD3 タンパク質3を含有するブロモドメイン
Brd4 タンパク質4を含有するブロモドメイン
Bn ベンジル
Boc tert−ブトキシカルボニル
BSA ウシ血清アルブミン
Bu ブチル
Cdk4 サイクリン依存性キナーゼ4
Cdk6 サイクリン依存性キナーゼ6
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアメン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド
ESI エレクトロスプレーイオン化
Et エチル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Fmoc フルオレニルメチルオキシカルボニル
Gapdh グリセルアルデヒド3−リン酸デヒドロゲナーゼ
Gck グルコキナーゼ
HCTU (2−(6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート
His ヒスチジン
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HRMS 高分解能質量分析
i イソ
IC50 最大半量増殖阻害濃度
Igf2 インスリン様増殖因子2
Ins1 インスリン1
Ins2 インスリン2
MeOH メタノール
Me メチル
MS 質量分析
MW 分子量
Myc c−myc
Mycn n−Myc
NMR 核磁気共鳴分析
PBS リン酸緩衝生理食塩水
Ph フェニル
PEG ポリエチレングリコール
Pr プロピル
PyBOP (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム
RT 逆転写
qPCR 定量的ポリメラーゼ連鎖反応
s 二級
S 硫黄
t 三級
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
qPCR 定量的ポリメラーゼ連鎖反応
18sRNA 18sリボソームRNA
I.化学実施例 − 合成および調製方法
本発明の化合物は、本明細書に記載の方法により、かつ/または本明細書を考慮して当業者に公知の方法に従って合成することができる。
機器
プロトンおよび炭素−13核磁気共鳴(H NMRおよび13C NMR)スペクトルは、Harvard Medical School East Quad NMR FacilityにてVarian逆プローブ600 INOVA分光計で記録した。化学シフトはδ尺度にて百万分率で記録し、H NMRについては、NMR溶媒(CHCl:δ7.24)の残留プロチウム、13C NMRについては、溶媒(CDCl:δ77.2)の炭素共鳴をそれぞれ基準にする。データは以下のように報告する:化学シフト多重度(s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、br=ブロード)、およびヘルツ単位の結合定数、積分値。高分解能質量スペクトル(HRMS)は、Instrumentation Facility of the Department of Chemistry,Massachusetts Institute of Technologyにて、エレクトロスプレーイオン源(ESI)を使用して、Bruker APEX 4.7 Tesler FTMS分光計で記録した。中間体および最終生成物は、CombiFlash RFシステム(Teledyne Isco)により精製した。有機溶液は、Buechi R−205ロータリーエバポレーターで濃縮した。エナンチオマーの純度は、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)およびAS−Hカラムで確認した。エナンチオマーの分取的精製は、Agilent高圧クロマトグラフィーおよびOD−Hカラム(Broad Institute of Harvard and MIT)により行なった。
Figure 2017506666
実施例1:
(2−アミノ−4,5−ジメチルチオフェン−3−イル)(4−クロロフェニル)メタノン(S2)
化合物JQ1は、上記に示すスキームに従って調製した。
硫黄(220mg、6.9mmol、1.00等量)を、4−クロロベンゾイルアセトニトリルS1(1.24g、6.9mmol、1当量)、2−ブタノン(0.62ml、6.9mmol、1.00当量)、およびモルホリン(0.60ml、6.9mmol、1.00当量)のエタノール(20ml、0.35M)溶液に、23℃で固体として加えた。次いで、この混合物を70℃に加熱した。12時間後、反応混合物を23℃に冷却し、食塩水(100ml)に注いた。水層を酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。有機層を合わせて食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、40グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、黄色固体としてS2(1.28g、70%)を得た。
(S)−tert−ブチル−3−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)−4−{[3−(4−クロロベンゾイル)−4,5−ジメチルチオフェン−2−イル]アミノ}−4−オキソブタノエート(S3)
(2−(6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート(HCTU)(827mg、2.0mmol、2.00当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.72ml、4.0mmol、4.00当量)を、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル−アスパラギン酸β−tert−ブチルエステル[Fmoc−Asp(Ot−Bu)−OH](864mg、2.1mmol、2.10当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml、1.0M)溶液に順次加えた。次いで、この混合物を23℃で5分間撹拌した。次いで、S2(266mg、1.0mmol、1当量)を固体として加えた。反応混合物を23℃で撹拌した。16時間後、酢酸エチル(20ml)および食塩水(20ml)を加えた。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RF、40グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、褐色オイルとしてS3(625mg、90%)を得た。
(S)−tert−ブチル3−アミノ−4−((3−(4−クロロベンゾイル)−4,5−ジメチルチオフェン−2−イル)アミノ)−4−オキソブタノエート(S4)
化合物S3(560mg、0.85mmol、1当量)を、20%ピペリジンのDMF溶液(4.0ml、0.22M)に23℃で溶解した。30分後、この反応混合物に酢酸エチル(20ml)および食塩水(20ml)を加えた。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水(3×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、24グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、黄色固体として遊離アミンS4(370mg、90%)を得た。エナンチオマー純度は、75%に低下した(AS−Hカラムを使用して、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で判定した)。
(S)−tert−ブチル2−(5−(4−クロロフェニル)−6,7−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−3−イル)アセテート(S5)
アミノケトン(S4)(280mg、0.63mmol)を、10%酢酸のエタノール溶液(21ml、0.03M)に溶解した。この反応混合物を85℃に加熱した。30分後、溶媒をすべて減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、12グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、白色固体として化合物S5(241mg、95%)を得た。S5のエナンチオマー純度は、67%であった(AS−Hカラムを使用して、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で判定した)。
tert−ブチル2−(5−(4−クロロフェニル)−6,7−ジメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−3−イル)アセテート(S6)
五硫化リン(222mg、1.0mmol、2.00当量)および炭酸水素ナトリウム(168mg、2.0mmol、4.00当量)を、S5(210mg、0.5mmol、1当量)のジグリム(1.25ml、0.4M)溶液に順次加えた。この反応混合物を90℃に加熱した。16時間後、食塩水(20ml)および酢酸エチル(35ml)を加えた。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水(2×15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、24グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、褐色固体としてS6(141mg、65%)を得、S5(73mg、34%)を回収した。
tert−ブチル2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセテート[(±)JQ1]
ヒドラジン(0.015ml、0.45mmol、1.25当量)を、S6(158mg、0.36mmol、1当量)のTHF(2.6ml、0.14M)溶液に0℃で加えた。この反応混合物を23℃に加温し、23℃で1時間撹拌した。溶媒をすべて減圧除去した。得られたヒドラジン中間体を、精製することなく直接使用した。次いで、ヒドラジン中間体を、オルソ酢酸メチルエステルとトルエンの2:3混合物に溶解した(6ml、0.06M)。この反応混合物を120℃に加熱した。2時間後、すべての溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflashシステム、4グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、白色固体としてJQ1(140mg、2工程で85%)を得た。これらの反応条件は不斉中心をさらにエピマー化し、その結果、JQ1のラセミ体が得られた(AS−Hカラムを用い、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で判定した)。
Figure 2017506666
(S)−tert−ブチル−3−({[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)−4−{[3−(4−クロロベンゾイル)−4,5−ジメチルチオフェン−2−イル]アミノ}−4−オキソブタノエート(S3)
(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシル)トリピロリジノホスホニウム(PyBOP)(494mg、0.95mmol、0.95当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.50ml、2.8mmol、2.75当量)を、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル−アスパラギン酸β−tert−ブチルエステル[Fmoc−Asp(Ot−Bu)−OH](411mg、1.00mmol、1.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.0ml、1.0M)溶液に順次加えた。次いで、この混合物を23℃で5分間撹拌した。次いで、S2(266mg、1.0mmol、1当量)を固体として加えた。反応混合物を23℃で撹拌した。4時間後、酢酸エチル(20ml)および食塩水(20ml)を加えた。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、40グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、褐色オイルとしてS3(452mg、72%)を得た。
(S)−tert−ブチル3−アミノ−4−((3−(4−クロロベンゾイル)−4,5−ジメチルチオフェン−2−イル)アミノ)−4−オキソブタノエート(S4)
化合物S3(310mg、0.47mmol、1当量)を、20%ピペリジンのDMF溶液(2.2ml、0.22M)に23℃で溶解した。30分後、この反応混合物に酢酸エチル(20ml)および食塩水(20ml)を加えた。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水(3×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、24グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、黄色固体として遊離アミンS4(184mg、90%)を得た。S4のエナンチオマー純度は、91%であった(AS−Hカラムを使用して、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で確認した)。
(S)−tert−ブチル2−(5−(4−クロロフェニル)−6,7−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−チエノ[2,3−e][1,4]ジアゼピン−3−イル)アセテート(S5)
アミノケトン(S4)(184mg、0.42mmol)を、トルエン(10ml、0.04M)に溶解した。シリカゲル(300mg)を加え、反応混合物を90℃に加熱した。3時間後、この反応混合物を23℃に冷却した。シリカゲルを濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を合わせて濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflash RFシステム、12グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、白色固体として化合物S5(168mg、95%)を得た。S5のエナンチオマー純度は、90%であった(AS−Hカラムを使用して、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で判定した)。
(S)−tert−ブチル2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセテート[(+)JQ1]
カリウムtert−ブトキシド(1.0MのTHF溶液、0.3ml、0.30mmol、1.10当量)を、S5(114mg、0.27mmol、1当量)のTHF(1.8ml、0.15M)溶液に、−78℃で加えた。この反応混合物を−10℃に加温し、23℃で30分間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却した。ジエチルクロロホスフェート(0.047ml、0.32mmol、1.20当量)を反応混合物に加えた。得られた混合物を45分間にわたり−10℃に加温した。酢酸ヒドラジド(30mg、0.40mmol、1.50当量)を反応混合物に加えた。反応混合物を23℃で撹拌した。1時間後、1−ブタノール(2.25ml)を反応混合物に加え、90℃に加熱した。1時間後、溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(Combiflashシステム、4グラムのシリカゲル、勾配0〜100%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、白色固体として90%のエナンチオマー純度の(+)−JQ1(114mg、92%)を得た(AS−Hカラム、85%ヘキサン−メタノール、210nm、t(R−エナンチオマー)=1.59分、t(S−エナンチオマー)=3.67分を使用して、Berger超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で判定した)。この生成物をさらにキラル分取HPLC(OD−Hカラムを使用するAgilent高圧液体クロマトグラフィー)により精製して、99%を超えるエナンチオマー過剰率のS−エナンチオマーを得た。
H NMR(600MHz,CDCl,25℃)δ7.39(d,J=8.4Hz,2H),7.31(d,J=8.4Hz,2H),4.54(t,J=6.6MHz,1H),3.54−3.52(m,2H),2.66(s,3H),2.39(s,3H),1.67(s,3H),1.48(s,9H)。
13C NMR(150MHz,CDCl,25℃)δ171.0,163.8,155.7,150.0,136.9,131.1,130.9,130.6,130.3,128.9,81.2,54.1,38.1,28.4,14.6,13.5,12.1。
HRMS(ESI)C2124ClNSについての計算値[M+H]:457.1460、実測値457.1451m/z。
TLC(EtOAc)、Rf:0.32(UV)
[α]22 =+75(c0.5、CHCl
出発物質としてFmoc−D−Asp(Ot−Bu)−OHを使用して、同様の方法で(−)−JQ1を合成し、さらにキラル分取HPLC(OD−Hカラムを使用するAgilent高圧液体クロマトグラフィー)により精製して、99%を超えるエナンチオマー過剰率のR−エナンチオマーを得た。[α]22 =−72(c0.5、CHCl)。
追加の化合物の合成
本発明の追加の化合物は、スキームS3に図示するように調製した。
Figure 2017506666
スキームS3に示すように、(+)−JQ1(1)のt−ブチルエステルを切断して、遊離酸(2)を得、これをヒドラジンと結合させて、ヒドラジド(3)を得た。4−ヒドロキシベンズアルデヒドと反応させてヒドラゾン(4)を得た。
ヒドラジド(3)およびヒドラゾン(4)は両方とも、少なくとも1つの生物アッセイで活性を示した。
下記の表Aに、本発明の方法で使用するために調製された追加の化合物を示す。
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Figure 2017506666
II.生物活性
実施例2:結合アッセイ結果
結合アッセイの結果を下記の表Bに示す。
Figure 2017506666
Figure 2017506666
BRD4部位1に対するリード化合物の結合活性を、12点の用量応答曲線のアルファ−アッセイにより測定した。化合物(S)−JQ1(JQS)を陽性対照として使用した。(R)−JQ1(JQ−R)を陰性対照として使用した。化合物(S)−JQ6、(S)−JQ8、(S)−JQ13、(S)−JQ33、および(S)−JQ35が優れた結合活性を示した。BRD4部位2に対するすべてのリード化合物の結合活性の結果も、12点の用量応答曲線のアルファ−アッセイにより測定した。化合物(S)−JQ6、(S)−JQ8、(S)−JQ13、(S)−JQ33、および(S)−JQ35が優れた結合活性を示した。
リード化合物の活性を、797細胞株(患者由来)に対する細胞アッセイで試験して、BRD4−NUT依存性細胞株に対するBRD4阻害の増殖効果を判定した。細胞を化合物とインキュベートし、72時間後の増殖をモニターした。ロジスティック回帰により適合する曲線を計算した。リード化合物をすべて、患者に直接由来する10326細胞株に対する細胞アッセイで試験して、BRD4−NUT依存性細胞株に対するBRD4阻害の増殖効果を判定した。細胞を化合物とインキュベートし、72時間後の増殖をモニターした。ロジスティック回帰により適合する曲線を計算した。
実施例3:ラットインスリノーマ細胞アッセイ
細胞力価−Gloアッセイを利用して、(S)−JQ1に対する4種のラットインスリノーマ(RIN)細胞株、RIN−14B、RIN−m5F、RIN−m、およびRIN−5の感受性を試験した(表1)。パクリタキセルを陽性対照として使用した。
96ウェルミクロ培養プレートに、全量100μl/ウェルにて5000細胞/ウェルで細胞を播種し、24時間インキュベートした。段階的に1:4で希釈した2×試験化合物((S)−JQ1またはパクリタキセル)100μlを、各ウェルに加えた。(S)−JQ1の試験濃度は、20μM、5μM、1.25μM、0.313μM、0.0781μM、0.0195μM、0.00488μM、0.00122μM、0.000305μM、および0.0000763μMとした。パクリタキセルの試験濃度は、10μM、2.5μM、0.625μM、0.156μM、0.0391μM、0.00977μM、0.00244μM、0.000610μM、0.000153μM、および0.0000381μMとした。RIN−5Fの二つ組データは、パクリタキセルの試験濃度を、1μM、0.25μM、0.0625μM、0.0156μM、0.00391μM、0.000977μM、0.000244μM、0.0000610μM、0.0000153μM、および0.00000381μMとして得た。168〜192時間の全培養時間後、培地100μlを各ウェルから除去し、細胞力価−Glo(Promega#G7571)50μlを各ウェルに加えた。プレートを2分間振盪し、10分間平衡化させた。ルミネセンスをTecan GENiosマイクロプレートリーダーで測定した。細胞生存率の阻害パーセントを無処理対照群ウェルと比較して算出した。試験はすべて、各濃度レベルで三つ組または四つ組で行った。IC50値は、4パラメーター−ロジスティック方程式を用い、Prism 6.00カーブフィッティングを使用して算出した。
結果
細胞株はすべて、(S)−JQ1に感受性があり、IC50値は100nM未満であった。高濃度の(S)−JQ1は細胞生存率を事実上0%に低下させ、(S)−JQ1に細胞毒性効果があることが示された(図1〜5)。これらの結果から、BETブロモドメイン阻害剤がインスリノーマ細胞株の生存率を低下させるのに極めて効果的であることが示される。
Figure 2017506666
実施例4:ラットインスリノーマインスリン分泌細胞アッセイ
ELISAアッセイを利用して、ラットインスリノーマ(RIN)細胞株RIN−m5Fにより分泌されるインスリン量に対する(S)−JQ1および(S)−JQ35の効果を測定した。DMSOをビヒクル対照として使用した。
12ウェルの培養プレートに、全量1mL/ウェルにて300,000細胞/ウェルで細胞を播種し、24時間インキュベートした。24時間のインキュベーション後、培地を除去し、試験化合物(DMSO(対照)、(S)−JQ1、または(S)−JQ35)を最終濃度100nMまたは500nMで含む増殖培地1mLを加えた。24、48、または72時間の処理後に、細胞培養培地中に分泌されたインスリン量をELISAアッセイ(Crystal Chemical、カタログ番号90060)により測定した。生細胞の数をトリパンブルー色素排除法により各時点の終わりに測定した。1細胞当たりに分泌されたインスリン量を算出した。
BETブロモドメイン阻害剤は、ラットインスリノーマ細胞株RIN−m5Fから分泌されるインスリン量を減少させる。結果から、対照処理細胞は継続して、細胞培養培地中にインスリンを分泌することがわかった。しかしながら、72時間の時点までに、BETブロモドメイン阻害剤処理細胞が、DMSO処理細胞とほとんど同じ量のインスリンを分泌することはなかった。また、この時点で用量依存的な効果があるように見え、500nM処理は、100nM処理よりもインスリン分泌に対して大きな効果を示した。結果を図6にグラフで示す。これらのデータは、インスリン産生の低減により、高インスリン血症に関連した症状(例えば、インスリノーマおよび先天性高インスリン症)を処置するためにBETブロモドメイン阻害剤を使用することを支持する。
実施例5:ラットインスリノーマ細胞株におけるqPCR遺伝子発現解析
BETブロモドメイン阻害剤に対するインスリノーマ細胞株の感受性をさらに調べるために、定量的PCR(qPCR)遺伝子発現解析を行って、ラットインスリノーマ細胞株のRIN−m5F細胞およびRINm細胞における、Myc、Mycn、Cdk4、Cdk6、Ins1、Ins2、Gck、Igf2、およびBrd4の発現レベルを測定した。DMSOを対照として使用した。
細胞培養および薬物処理
RIN−m5F細胞またはRIN−m細胞を、10%FBS含有RPMIで培養した。6ウェルプレートに、全量2mL/ウェルにて2,000,000細胞/ウェル(約4×10細胞/cm)で細胞を播種した。5%COおよび95%空気で37℃の加湿インキュベーター中で24時間インキュベートした後、培地を、0.1%DMSO、(S)−JQ1(500nM)、または(S)−JQ35(500nM)を含有する新鮮培地2〜3mLと交換し、24時間インキュベートした。培地を除去し、細胞を冷PBS(1×)2mLで2回洗浄した。細胞を、全量2mLに対してウェル当たり250μLのキアゾール(Qiazol)で可溶化し、23ゲージ注射針および注射器を通過させて細胞塊を崩した。溶解物を−80℃または液体窒素中に保存した。
RNA抽出およびcDNA生成
細胞溶解物を氷上で解凍し、500μlをフェーズロックチューブに移した。クロロホルム100μlを加え、チューブを15秒間激しく振盪し、室温で2〜3分間インキュベートした。サンプルを2〜8℃で13分間、10,000×gで遠心分離した。上清を取り出し、エタノール600μlを加え、チューブを混合した。サンプルをカラム(miRNeasyミニキットQiagen、カタログ217004)に加え、6000rpmで4分間遠心分離した。RWT緩衝液(miRNeasyミニキットQiagen、カタログ217004)600μlをカラムに加え、6000rpmで4分間遠心分離した。DNAを、DNアーゼI(RNアーゼ不含DNアーゼキット、Qiagen、カタログ79254)により室温で15分間、カラム上で消化した。RWT緩衝液600μlをカラムに加え、6000rpmで4分間遠心分離した。RPE(miRNeasyミニキットQiagen、カタログ217004)緩衝液700μlをカラムに加え、6000rpmで4分間遠心分離した。RNアーゼ不含水100μlをカラムに加え、1分間インキュベートし、RNAを6000rpmで4分間の遠心分離により溶出させた。この溶出工程を、RNアーゼ不含水50μlで繰り返し、両方の溶出液を合わせた。RNA濃度を定量し、RNAを−80℃に保存した。
cDNAを、Life Tech−RT Kit(カタログ4304134)によりRNA1000ngから生成させた。10×RT緩衝液10μl、25mM塩化マグネシウム(MgCl)22μl、10mMデオキシNTP混合物20μl、ランダムヘキサマー5.5μl、RNアーゼ阻害剤2μl、Multiscribe RT(50U/μl)2.5μl、水18μl、およびRNA(50ng/μl)20μl(1000ng)(全量100μl)を含有するRT−cDNA反応混合物をセットアップした。
チューブを25℃に10分間、続いて48℃に30分間、次いで95℃に5分間置き、その後、期限を定めずに4℃に保持した。
定量的PCR(qPCR)
定量的PCR(qPCR)を、Ins1、Ins2、Myc、Mycn、Ifg2、Gck、Cdk6、Cdk4、Brd4(対照としてActb、Gadph、および18sRNA)Taqmanプローブ(Applied Biosystems)を用いて、QuantStudio−リアルタイムPCRマシン(Life Technologies)上で行った。20×Taqmanプローブ1μl、2×Taqman Master mix(Life Technologies)10μl、RNアーゼ不含水5μl、cDNA鋳型4μl(全量20μl)を含有する反応混合物を、各qPCR反応に対してセットアップした。
qPCR反応はすべて二つ組で行なった。結果はデルタCT法を使用して解析した。Actb、Gapdh、または18sRNAを内部標準として使用した。DMSO対照処理に対する、(S)−JQ1または(S)−JQ35処理後の各遺伝子の発現パーセントを算出した(図7〜12)。二つ組を平均し、標準偏差を算出した。
結果
細胞増殖(MycおよびMycn)、細胞周期(Cdk4およびCdk6)、およびインスリン経路遺伝子(Ins1、Ins2、Gck、およびIgf2)に関する遺伝子発現解析をラットインスリノーマ細胞株で行って、BETブロモドメイン阻害剤処理の効果を判定した。両方の試験阻害剤((S)−JQ1および(S)−JQ35)ならびに細胞株についてのデータは類似していた(図7〜12)。概して、使用する内部標準(Actb、Gapdh、または18sRNA)に応じて、9種の試験遺伝子のうちの7種がDMSO処理細胞に比較して発現レベルが低下した。ほとんどの場合について、BET阻害剤処理後の発現の最大の低下はGckに生じ、Cdk6、Igf2、およびMycnがそれに続く。Ins1、Ins2、およびMycの発現低下は、より中程度であった。ほとんど例外なく、BET阻害は、Cdk4またはBrd4の発現にはあまり影響を及ぼさず、転写出力の全体的な低下がないことが示された。さらに、観察された発現変化はBrd4レベルの変化に帰すことはできない。使用した内部標準に応じて結果が幾分変動することが認められた。
全体として、データは、Myc、Mycn、Cdk6、Ins1、Ins2、Gck、およびIgf2の発現レベルの低下をもたらすBETブロモドメイン阻害と一致する。これらのデータは、細胞増殖遺伝子、細胞周期調節因子、およびインスリン経路成分の発現を潜在的に阻害することによりインスリノーマを処置するためのBETブロモドメイン阻害剤の使用を支持する。これらのデータはまた、インスリン遺伝子発現レベルを低下させることにより高インスリン血症に関連した障害(例えば、インスリノーマおよび先天性高インスリン症)を処置するためにBETブロモドメイン阻害剤を使用することを支持する。
実施例6:遺伝子特異的クロマチン免疫沈降アッセイ(ChIP)
遺伝子特異的クロマチン免疫沈降アッセイ(ChIP)をRIN−m5F細胞で行って、Brd4がインスリン遺伝子(Ins2)およびc−Myc癌遺伝子(Myc)を直接調節するか否かを判定した。非転写領域17(Untr17)を陰性対照として使用した。
およそ1000万〜2000万個のRIN−m5F細胞を1%ホルムアルデヒドで15分間固定し、0.125Mグリシンでクエンチした。クロマチンを溶解緩衝液の添加により単離した後、ダンス型ホモジナイザーで破砕した。溶解物を超音波処理して、DNAを平均長300〜500bpに剪断した。脱架橋のためにRNアーゼ、プロテイナーゼK、および熱でクロマチンのアリコートを処理し、次いでエタノール沈殿させることにより、ゲノムDNA(入力)を調製した。ペレットを再懸濁し、得られたDNAをNanoDrop分光光度計で定量した。元のクロマチン量に外挿して、全クロマチンの収量を定量した。
クロマチンのアリコート(30ug)をプロテインAアガロースビーズ(Invitrogen)で予め清澄にした。目的のゲノムDNA領域を、BRD4に対する抗体(Bethyl Laboratories、カタログ番号A301−985A100、ロット番号A301−985A100−1)4ugまたはヒストンH3のアセチル化リジン27(H3K27Ac)に対する抗体(Active Motif、カタログ番号39133、ロット番号7)4ugを使用して単離した。複合体を洗浄し、SDS緩衝液によりビーズから溶出し、RNアーゼおよびプロテイナーゼKの処理に供した。65℃で一晩インキュベートすることにより架橋を逆転させ、ChIP DNAをフェノール−クロロホルム抽出およびエタノール沈澱により精製した。
特定のゲノム領域(Ins2プロモーター領域、Mycプロモーター領域、または非転写陰性対照領域)に対する定量的PCR(qPCR)反応を、SYBR Green Supermix(Bio−Rad)を使用して、三つ組で行った。得られたシグナルは、入力DNAを使用して各プライマー対についてqPCRを行うことにより、プライマー効率について規準化した。
結果
これらの結果から、Brd4がIns2遺伝子のプロモーター領域(陰性対照領域よりも結合が14倍濃縮)およびMycのプロモーター領域(陰性対照領域よりも17倍濃縮)に結合することがわかり、Brd4がこれらの遺伝子を直接調節すること、ならびにBETブロモドメイン阻害剤が、Ins2およびMycの発現を活性化するBrd4の能力を破壊することによって、Ins2およびMycの発現低下をもたらすことになる可能性が高いことが示された(図13)。これらの結果は、実施例5で得られたqPCR遺伝子発現解析データと一致している。
実施例7:BRD4およびヒストンH3リジン27アセチル化(H3K27ac)のクロマチン免疫沈降シーケンシング(ChIP−seq)
クロマチン免疫沈降アッセイ、次いで大量並列シーケンシング(ChIP−Seq)をインスリノーマ細胞株RIN−m5F細胞で行って、Brd4およびヒストンH3リジン27アセチル化(H3K27ac)のゲノム全体における局在を決定した。
ChIPおよび入力DNAを上記のように調製した。Illuminaシーケンシングライブラリーを、Apollo 324システム(WaferGen)を使用して、ChIPおよび入力DNAから調製した。最終的なPCR増幅工程の後に、得られたDNAライブラリーを定量し、HiSeq 2500でシーケンシングした。配列(50ヌクレオチドリード、シングルエンド)を、BWAアルゴリズム(デフォルト設定)を使用して、ラットゲノム(rn5)にアライメントした。Illuminaの純度フィルターを通過し、2つ以下のミスマッチでアライメントされ、かつゲノムにユニークに位置するリードのみをその後の解析に使用する。さらに、重複するリードを除去した。アライメントを、サイズ選択ライブラリーの平均ゲノム断片長である、3’末端から200bp長までin silicoで拡張し、ゲノムに沿って32ヌクレオチドビンに割り当てた。得られたヒストグラム(ゲノムの「シグナルマップ」)をBARファイルおよびbigWigファイルに保存した。ピーク位置を、p値=1e−7のカットオフにしてMACSアルゴリズム(v1.4.2)を使用して決定した(MACS:Zhang et al.Model−based Analysis of ChIP−Seq(MACS)、Genome Biol(2008)vol.9(9)pp.R137;BWA:Li H.and Durbin R.(2009)Fast and accurate short read alignment with Burrows−Wheeler Transform.Bioinformatics,25:1754−60.[PMID:19451168])。入力DNAを利用して偽陽性ピークを除去した。サンプル比較、ピークメトリック、ピーク位置、および遺伝子アノテーションに関する詳細情報を含むエクセル表を作成するActive Motifs専用解析プログラムへの入力データとして、シグナルマップおよびピーク位置を使用した。
結果
Brd4のゲノム全体にわたる局在は、インスリノーマ細胞株において、クロマチン免疫沈降およびその後の大量並列シーケンシング(ChIP−Seq)により決定した。Brd4は、ゲノムにわたって18,875領域(1e−7のp値カットオフ)を占有することが示された(表C)。これらのうち、13,009(68.9%)は、遺伝子の開始点または終端の10kb+/−以内に見出され、Brd4占有部位のうちの5,035(26.7%)は、遺伝子のプロモーター領域内に存在した(転写開始部位の500bp)。
Brd4がエンハンサー領域に結合しているか否かを判定するために、エンハンサーマーク(H3K27ac)のゲノム全体にわたる局在をChIP−Seqにより決定した(表D)。H3K27ac(1e−7のp値カットオフ)を有する27,756領域が検出された。Brd4占有領域のうち、大多数(88.8%)はH3K27acと重なり、インスリノーマ細胞ではBrd4がエンハンサーを占有することが示された。
Figure 2017506666
Figure 2017506666
Brd4機能がBETブロモドメイン阻害剤で阻害されると、c−Myc、n−Myc、Cdk6、およびIns1の遺伝子発現が、ラットインスリノーマ細胞株で低下することが示された。(実施例5)。Brd4およびH3K27acのゲノム全体にわたる局在に関する結果から、Brd4が癌遺伝子およびインスリン経路遺伝子のエンハンサーおよびプロモーターの両方の領域を占有することが示される。図14は、c−Myc、n−Myc遺伝子、Cdk6、Bcl2、インスリン1遺伝子(Ins1)、Abcc8、Kcnj11、Gck、およびIgf2のプロモーターおよびエンハンサーの領域(H3K27acとの重なりに注目)でBrd4占有が生じることを示す。(図14Aおよび14B)。これらの結果をまとめると、Brd4は、インスリノーマ細胞において、癌遺伝子およびインスリン経路遺伝子のプロモーターおよびエンハンサーを占有することが示され、インスリノーマ癌細胞株がBETブロモドメイン阻害剤に感受性がある理由についての証拠が提供される。
図14Bに示すように、Brd4は、インスリノーマだけでなく他の先天性高インスリン症障害にも関連付けられているAbcc8、Kcnj11、Gck、およびIgf2遺伝子のプロモーターおよびエンハンサーの領域を占有する。これらの結果から、BETブロモドメイン阻害剤が、インスリン産生を軽減することによりインスリノーマまたは先天性高インシュリン症状に罹患した個体に治療効果を有し得ることが示される。
スーパーエンハンサーは、Brd4などのコアクチベーターにより占有される例外的に大きなエンハンサー領域である。スーパーエンハンサーは、一連の癌タイプにわたる癌遺伝子および細胞タイプに関する生物学の定義にとって重要な遺伝子で見出されている。BETブロモドメイン阻害に最も感受性がある遺伝子は、スーパーエンハンサーにより調節されている傾向がある。スーパーエンハンサーの同定により、BETブロモドメイン阻害剤による処理に最も感受性がある遺伝子の予測が可能になる。インスリノーマの潜在的なスーパーエンハンサーを同定するために、すべてのBrd4結合領域をリードの総数によりランク付けした(図15)。Brd4占有領域のうちの数パーセント(上位4%)が、Brd4リードの大部分(21%)を含有する。これらの領域がおそらくスーパーエンハンサーを表している。これらの領域の一部は、癌遺伝子(c−Myc、Pax6、およびSp1)ならびにインスリン経路にとって重要な遺伝子(Ins1、Abcc8、Kcnj11、Gck、およびIrs2)に近接して位置する。これらの結果から、Brd4が腫瘍形成ドライバーおよび重要なインスリン経路遺伝子を調節すること、ならびにこれらの遺伝子がBETブロモドメイン阻害に最も感受性になるはずであることが示唆される。
Brd4およびH3K27acのゲノム全体にわたる局在から、Brd4はインスリノーマのエンハンサーおよびプロモーターの両領域を占有することが示される。Brd4は、癌遺伝子およびインスリン経路遺伝子の両方のプロモーター、エンハンサー、および潜在的なスーパーエンハンサーで見出されており、インスリノーマおよびCHIの両方の患者において、これらの遺伝子の発現レベルを低減するように、BETブロモドメイン阻害剤を使用するための理論的根拠が与えられる。
実施例8:ラットインスリノーマ細胞アッセイの追加データ
細胞力価−Gloアッセイを利用して、(S)−JQ1および(S)−JQ35に対する4種のラットインスリノーマ(RIN)細胞株、RIN−14B、RIN−m5F、RIN−m、およびRIN−5の感受性を試験した。
96ウェルミクロ培養プレートに、全量100μl/ウェルにて5000細胞/ウェルで細胞を播種し、24時間インキュベートした。段階的に1:4で希釈した2×試験化合物((S)−JQ1または(S)−JQ35)100μlを、各ウェルに加えた。(S)−JQ1および(S)−JQ35の試験濃度は、20μM、5μM、1.25μM、0.313μM、0.0781μM、0.0195μM、0.00488μM、0.00122μM、0.000305μM、および0.0000763μMとした。168〜192時間の全培養時間後、培地100μlを各ウェルから除去し、細胞力価−Glo(Promega#G7571)50μlを各ウェルに加えた。プレートを2分間振盪し、10分間平衡化させた。ルミネセンスをTecan GENiosマイクロプレートリーダーで測定した。細胞生存率の阻害パーセントを無処理対照群ウェルと比較して算出した。試験はすべて、各濃度レベルで三つ組または四つ組で行った。IC50値は、4パラメーター−ロジスティック方程式を用い、Prism 6.00カーブフィッティングを使用して算出した。
結果
細胞株はすべて、IC50値が100nM未満で(S)−JQ1に、200nM未満で(S)−JQ35に感受性であった。(S)−JQ1および(S)−JQ35が高濃度になると、細胞生存率は事実上0%に低下し、(S)−JQ1および(S)−JQ35は両方とも細胞毒性効果を有することが示された。これらの結果から、BETブロモドメイン阻害剤がインスリノーマ細胞株の生存率を低下させるのに極めて効果的であることが示される。
Figure 2017506666
実施例9:JQ1処理RIN−m5Fインスリノーマ細胞の発現解析
遺伝子発現解析は、JQ1処理後にインスリノーマ細胞株RIN−m5Fについて行った。以下に示すように、BET阻害は腫瘍形成プロファイルおよび膵島細胞転写プロファイルの両方を破壊する。
RIN−m5Fラットインスリノーマ細胞を、JQ1(500nM)またはDMSO(対照)で24時間処置した。細胞をこすり取り、全RNAを抽出し、製造業者のプロトコールに記載されるように、Qiagen RNeasyミニキット(カタログ74104)を使用して精製した。残留するDNAをデオキシリボヌクレアーゼIによる処理により除去した。RNAの最終収量は、DMSOおよびJQ1処理細胞について、それぞれ123μgおよび136μgであった。次いで、各サンプルについて、全RNAの4μgをIlluminaのTruSeq RNAサンプル調製V2キットに使用した。最終ライブラリー調製物の濃度は、DMSOおよびJQ1のサンプルについて、それぞれ71ng/μlおよび79ng/μlであった。ライブラリーについて、対末端75ntリードとしてIllumina NextSeq 500上でシーケンシングした。
配列リードをTopHat−Cufflinksソフトウェアパイプラインで解析した。ライブラリー分子の平均サイズは400bpであり、したがって、−rパラメーターは125に設定した。(バージョンは、TopHat v2.0.9、Bowtie2.1.0.0、Cufflinks v2.1.1.であった)。ラット(rn5)遺伝子参照GTFファイルは、Illumina iGenomesから入手した。
結果
RNA−Seqデータセットを検証するために、2種の公知の制御遺伝子、c−Mycおよびヘキサメチレンビスアセトアミド誘導1(Hexim1)の発現変化を検査した(図16)。種々の前臨床癌モデルと一致して、BET阻害後に、c−Mycレベルの約2倍の低下が観察された。同様に、以前の研究と一致して、Hexim1レベルの約5倍の増大が観察され、これによりRNA−Seqデータセットが検証された。
JQ1処理により、発現増大に比較して発現低下が多くの遺伝子にもたらされた(表E)。
Figure 2017506666
個々の遺伝子の検査から、c−Mycに加えて、細胞分裂周期タンパク質20(cdc20)などの癌遺伝子もダウンレギュレートされることが実証された(図16および表F)。膵島細胞機能にとって重要な遺伝子、例えば、NK2ホメオボックス2(Nkx2−2)、膵島アミロイドポリペプチド(Iapp)、およびウィングレス型MMTV組み込み部位ファミリー、メンバー4(Wnt4)も発現が低下した(図16および表F)。
Figure 2017506666
本明細書中に引用されるすべての特許、公開された出願、および参考文献の教示は、それら全体が参照により組み込まれる。
本発明は、特にその例示的な実施形態を参照して示され、説明されている一方、形式および詳細における様々な変更形態が、添付の特許請求の範囲によって包含される本発明の範囲から逸脱することなく本明細書中でなされ得ることが当業者によって理解されるであろう。

Claims (112)

  1. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式I:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、−(C〜C)アルキル、H、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    環Aは、−(C〜C10)ヘテロアリールまたは−(C〜C10)アリールであり;
    各Rは独立して、−(C〜C)アルキル、H、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    Rは、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、およびLは、−CO−N(R10)、H、−C(O)O−R、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
    は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルであり;
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
    11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
    12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
    mは、0、1、2、または3である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  2. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項1に記載の方法。
  4. XがNである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. が−(C〜C)アルキルまたはHである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 環Aが、5または6員ヘテロアリールまたはアリールである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 環Aがチエニルまたはフェニルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. Lが、−CO−N(R10)、H、−COO−Rである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 各Rが独立して、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 各R10が独立して、Hおよび−(C〜C)アルキルからなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. が、Hおよびメチルからなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. mが2であり、および少なくとも1個のRがメチルである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式II:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、−(C〜C)アルキル、H、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    各Rは独立して、−(C〜C)アルキル、H、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    Rは、−(C〜C10)アリール、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    Lは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
    11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されており;
    12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
    mは、0、1、2、または3である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  17. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項16に記載の方法。
  19. XがNである、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. が、−(C〜C)アルキル、H、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. が、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである、請求項16〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである、請求項16〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである、請求項16〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. Rが、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである、請求項16〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. Lが−CO−N(R10)であり、Rが、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の(C〜C)アルキルで置換されており、かつR10が、Hまたは−(C〜C)アルキルである、請求項16〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. Lが−COO−Rであり、かつRが独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項16〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. Lが−COO−Rであり、かつRが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される、請求項16〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項16〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. mが2であり、およびRの少なくとも1個の存在がメチルである、請求項16〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項16〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式III:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
    各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
    mは、0、1、2、または3である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  32. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項31に記載の方法。
  34. XがNである、請求項31〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. が、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項31〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. が、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである、請求項31〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 環Aが、5または6員アリールまたはヘテロアリールである、請求項31〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 環Aが、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである、請求項31〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 環Aがフェニルまたはチエニルである、請求項31〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである、請求項31〜39のいずれか一項に記載の方法。
  41. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである、請求項31〜40のいずれか一項に記載の方法。
  42. Rが、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである、請求項31〜41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項31〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. mが2であり、およびRの少なくとも1個の存在がメチルである、請求項31〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項31〜44のいずれか一項に記載の方法。
  46. が独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項31〜45のいずれか一項に記載の方法。
  47. が、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される、請求項31〜46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式IV:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    環Aは、アリールまたはヘテロアリールであり;
    各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    Rは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、それぞれは、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
    11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換されており;
    12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
    mは、0、1、2、または3である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  49. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項48に記載の方法。
  50. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項48に記載の方法。
  51. XがNである、請求項48〜50のいずれか一項に記載の方法。
  52. が、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項48〜51のいずれか一項に記載の方法。
  53. が、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである、請求項48〜52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 環Aが、5または6員アリールまたはヘテロアリールである、請求項48〜53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 環Aが、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである、請求項48〜54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 環Aがフェニルまたはチエニルである、請求項48〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールである、請求項48〜56のいずれか一項に記載の方法。
  58. Rが、−F、−Cl、および−Brからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されているフェニルまたはピリジルである、請求項48〜57のいずれか一項に記載の方法。
  59. Rが、p−Cl−フェニル、o−Cl−フェニル、m−Cl−フェニル、p−F−フェニル、o−F−フェニル、m−F−フェニル、またはピリジニルである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項48〜59のいずれか一項に記載の方法。
  61. mが2であり、およびRの少なくとも1個の存在がメチルである、請求項48〜60のいずれか一項に記載の方法。
  62. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項48〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. が独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項48〜62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 10が、H、ならびに−Fおよび−O−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C)アルキルからなる群から選択される、請求項48〜63のいずれか一項に記載の方法。
  65. がN=CR1112であり、R11が、Hまたは−(C〜C)アルキルであり、かつR12が、−(C〜C)アルキル、−F、−Cl、−SONa、および−B(OH)から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールである、請求項48〜64のいずれか一項に記載の方法。
  66. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式V:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    環Aは、−(C〜C10)アリールまたは−(C〜C10)ヘテロアリールであり;
    各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    は、−(CH−Lであり、ここで、nは0〜3であり、かつLは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
    は、H、D、ハロゲン、または−(C〜C)アルキルであり;
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
    11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
    12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;かつ
    mは、0、1、2、または3である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  67. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項66に記載の方法。
  68. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項66に記載の方法。
  69. XがNである、請求項66〜68のいずれか一項に記載の方法。
  70. が、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項66〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. が、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである、請求項66〜70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 環Aが、5または6員アリールまたはヘテロアリールである、請求項66〜71のいずれか一項に記載の方法。
  73. 環Aが、チオフラニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ピリジル、フラニル、インドリル、ピリミジニル、ピリジジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルである、請求項66〜72のいずれか一項に記載の方法。
  74. 環Aがフェニルまたはチエニルである、請求項66〜73のいずれか一項に記載の方法。
  75. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項66〜74のいずれか一項に記載の方法。
  76. mが2であり、およびRの少なくとも1個の存在がメチルである、請求項66〜75のいずれか一項に記載の方法。
  77. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項66〜76のいずれか一項に記載の方法。
  78. Lが−CO−N(R10)であり、Rが、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の(C〜C)アルキルで置換されている−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、かつR10が、Hまたは−(C〜C)アルキルである、請求項66〜77のいずれか一項に記載の方法。
  79. Lが−COO−Rであり、かつRが独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項66〜78のいずれか一項に記載の方法。
  80. Lが−COO−Rであり、かつRが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される、請求項66〜79のいずれか一項に記載の方法。
  81. がHまたは−(C〜C)アルキルである、請求項66〜80のいずれか一項に記載の方法。
  82. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、構造式VI:
    Figure 2017506666
    (式中、
    Xは、NまたはCRであり;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、または−COO−Rであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、−F、−Cl、−Br、−OH、および−NRからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されており;
    各Rは独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C10)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C10)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、または任意の2個のRは、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールもしくはヘテロアリール基を形成し;
    Lは、H、−C(O)O−R、−CO−N(R10)、−NR10、−N(R10)C(O)OR、または−N(R10)C(O)Rであり;
    は、−F、−Cl、−Br、−OH、−O−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキル、ハロ置換−(C〜C)アルキル、ハロ置換−O−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(フルオロ置換−(C〜C)アルキル)、−S(O)−(C〜C)アルキル、−NR、およびCNからなる群から選択され;
    、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリール、および−N=CR1112からなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    10は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−シクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−はそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており、かつ−シクロアルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    およびR10は、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して4〜10員環を形成し;
    11は、H、−(C〜C)アルキル、または−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルであり、−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており;
    12は、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、または−(C〜C)ヘテロアリールであり、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、−(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(C〜C10)アリール、および−(C〜C)ヘテロアリールはそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の置換基で置換されており;
    mは、0、1、2、または3であり;かつ
    oは1または2である)
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  83. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項82に記載の方法。
  84. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項82に記載の方法。
  85. XがNである、請求項82〜84のいずれか一項に記載の方法。
  86. が、H、−(C〜C)アルキル、および−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキルおよび−(C〜C)アルキレン−O−(C〜C)アルキルがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−OHからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項82〜85のいずれか一項に記載の方法。
  87. が、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、またはトリフルオロメチルである、請求項82〜86のいずれか一項に記載の方法。
  88. 各Rが独立して、Hもしくは−(C〜C)アルキルであるか、または任意の2個のRが、それぞれが結合する原子と共に縮合アリールを形成することができる、請求項82〜87のいずれか一項に記載の方法。
  89. mが1または2であり、およびRの少なくとも1個の存在がメチルである、請求項82〜88のいずれか一項に記載の方法。
  90. mが2であり、および各Rがメチルである、請求項82〜89のいずれか一項に記載の方法。
  91. Lが−CO−N(R10)であり、Rが、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、または−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールであり、かつ−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、任意選択的にかつ独立して、1〜4個の(C〜C)アルキルで置換されており、かつR10が、Hまたは−(C〜C)アルキルである、請求項82〜90のいずれか一項に記載の方法。
  92. Lが−COO−Rであり、かつRが独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキレン−ヘテロシクロアルキル、−(C〜C)アルキレン−アリール、および−(C〜C)アルキレン−ヘテロアリールからなる群から選択され、かつ−(C〜C)アルキル、−ヘテロシクロアルキル、−アリール、および−ヘテロアリールがそれぞれ、−F、−Cl、−Br、および−(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択される1〜4個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項82〜91のいずれか一項に記載の方法。
  93. Lが−COO−Rであり、かつRが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、およびトリフルオロメチルからなる群から選択される、請求項82〜92のいずれか一項に記載の方法。
  94. が、−F、−Cl、−Br、−OH、および−O−(C〜C)アルキルからなる群から選択される、請求項82〜93のいずれか一項に記載の方法。
  95. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  96. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項95に記載の方法。
  97. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項95に記載の方法。
  98. 前記化合物が、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示されるか、またはその薬学的に許容される塩である、請求項95〜97のいずれか一項に記載の方法。
  99. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  100. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項99に記載の方法。
  101. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項99に記載の方法。
  102. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  103. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項102に記載の方法。
  104. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項102に記載の方法。
  105. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  106. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項105に記載の方法。
  107. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項105に記載の方法。
  108. 高インスリン血症に関連した症状の処置を、それを必要とする被験体において行うための方法であって、下記の構造式:
    Figure 2017506666
    により示される化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を前記被験体に投与することを含む、方法。
  109. 前記高インスリン血症に関連した症状が、インスリノーマ、先天性高インスリン症、多嚢胞性卵巣症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、および胃バイパス手術後から選択される、請求項108に記載の方法。
  110. 前記高インスリン血症に関連した症状がインスリノーマである、請求項108に記載の方法。
  111. 前記被験体が哺乳動物である、請求項1〜110のいずれか一項に記載の方法。
  112. 前記被験体がヒトである、請求項111に記載の方法。
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