JP2017205838A - 板状基板の片面ポリッシング装置 - Google Patents

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龍之介 川原
Ryunosuke Kawahara
龍之介 川原
伊藤 洋之
Hiroyuki Ito
洋之 伊藤
貴俊 服部
Takatoshi Hattori
貴俊 服部
沙里 昌子
Sari Masako
沙里 昌子
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Abstract

【課題】板状基板を容易に吸着面に装着し得るとともに、ポリッシング加工精度を高めることができるポリッシング装置を提供する。
【解決手段】片面ポリッシング装置10は、吸着テーブル13が設けられたワーク支持台12を有し、ワーク支持台12の両側に相互に平行となってガイドレール16a,16bが配置され、ガイドレール19がガイドレール16a,16bに移動自在に装着される。ガイドレール19には、吸着テーブル13の上方を吸着テーブル13に沿って2軸方向に移動するポリッシングヘッド21が配置され、ポリッシングヘッド21に上下方向に移動自在に設けられる回転軸33の下端部には加工具36が装着され、吸着テーブル13に固定されたワークとしての板状基板の上面は加工具36によりポリッシング加工される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線基板等の板状基板の片面をポリッシング加工する板状基板の片面ポリッシング装置に関する。
板状基板の表面を平坦化処理するために表面はポリッシング加工される。板状基板であるプリント配線基板は、絶縁基板と、その表面または表面と内部にプリントにより形成された導体からなる配線パターンとを有している。プリント配線基板の表面に配線パターンをプリントする前に、絶縁基板の表面はポリッシング加工により平坦に仕上げ処理される。
特許文献1に記載されたガラス基板の片面研磨装置は、研磨布が上面に設けられた研磨盤と、ガラス基板を保持して研磨布に押し付ける加圧盤とを有し、加圧盤は研磨盤の上方に配置されている。この片面研磨装置においては、研磨盤の回転によってその上面に加圧される加圧盤を追従回転させることにより、加圧盤を揺動させつつガラス基板が研磨加工される。
特許文献2には、半導体ウエハ等の基板の表面を研磨加工する研磨装置が記載されている。この研磨装置は、上面に研磨パッドが設けられ回転駆動される研磨テーブルと、基板を保持するトップリングを有し、トップリングは研磨テーブルの上方に配置されて回転駆動される。基板は、トップリングの下面に保持されて基板受け渡し位置から研磨位置に搬送され、研磨位置において研磨テーブルの研磨パッドに押し付けられる。
特開2004−276133号公報 特開2014−86666号公報
従来のように、加圧盤やトップリング等のワーク保持部材が研磨盤や研磨テーブル等の研磨部材の上方に配置され、ワーク保持部材の下面に板状基板つまりワークを装着するようにした研磨装置においては、ワーク保持部材の下面に下側からワークを装着しなければならないので、ワークの装着操作を容易に行うことができない。特に、プリント配線基板のような大型で薄い板状基板をワークとするポリッシング装置においては、ワーク保持部材の下面に下側からワークの装着操作を容易に行うことができない。
さらに、従来のように、ワークを吸着保持するワーク保持部材と、研磨部材との両方を回転駆動するようにした研磨装置においては、両方の回転軸の軸振れにより、ワーク表面の研磨の加工精度を高めることができなくなる。
本発明の目的は、板状基板を容易に吸着面に装着し得るとともに、ポリッシング加工精度を高めることができるポリッシング装置を提供することにある。
本発明の板状基板の片面ポリッシング装置は、吸着面が設けられ板状基板を保持する吸着テーブルが設けられたワーク支持台と、前記ワーク支持台の両側に相互に平行となって配置される第1のガイドレールと、前記第1のガイドレールに対して直角方向に配置されて前記第1のガイドレールに移動自在に装着される第2のガイドレールと、前記第2のガイドレールに装着され、前記吸着テーブルの上方を前記吸着テーブルに沿って2軸方向に移動するポリッシングヘッドと、前記ポリッシングヘッドに上下方向に移動自在に設けられる回転軸の下端部に装着される加工具と、を有し、前記吸着テーブルに固定された板状基板の上面を前記加工具によりポリッシング加工する。
ワークである板状基板は吸着テーブルの上面に装着して吸着固定されるので、板状基板は吸着テーブルの上側から吸着テーブルに装着することができ、板状基板の吸着テーブルに対する装着作業を容易に行うことができるとともに、装着作業の自動化も容易に行うことができる。一方、回転軸が設けられたポリッシングヘッドは、第1のガイドレールと、第2のガイドレールにより2軸方向に移動自在となっている。板状基板を吸着テーブルにより吸着固定し、加工具を回転駆動するポリッシングヘッドを2軸方向に移動させるようにしたので、ポリッシングヘッドの剛性を高めて、板状基板の上方で高精度に移動させることができ、板状基板のポリッシング加工の精度を高めることができる。
一実施の形態である板状基板の片面ポリッシング装置を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の左側面図である。 図2に示されたY軸方向の駆動側のガイドレールを示し、(A)は駆動側ガイドレールの平面図であり、(B)は(A)の正面図であり、(C)は(A)における4C−4C線断面図である。 図2に示されたY軸方向の従動側のガイドレールを示し、(A)は従動側のガイドレールの平面図であり、(B)は(A)の正面図であり、(C)は(A)における5C−5C線断面図である。 図1に示されたポリッシングヘッドの一部切欠き拡大正面図である。 (A)は図6における7A−7A線拡大断面図であり、(B)は(A)における7B−7B線断面図である。 ワーク支持台を示す正面図である。 図8における9−9線拡大断面図である。 ワーク支持台の上面を示す平面図である。 吸着テーブルとワークガイドの一部を示す拡大断面図である。 ワーク支持台とポリッシングヘッドの一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。片面ポリッシング装置10は、図1〜図3に示されるように、平面視において四辺形のベッド11を有している。ベッド11にはワーク支持台12が設けられており、ワーク支持台12は、図2においてベッド11の左右方向の中央部であって、上下方向の下側に寄せて、ベッド11に取り付けられている。明細書において片面ポリッシング装置10は、図2において下側を前面とし、ワーク支持台12はベッド11の正面側に配置される。板状基板であるプリント配線基板をワークWとしてこれを吸着して保持する吸着テーブル13がワーク支持台12に設けられている。吸着テーブル13の上面にはワークを吸着保持する吸着面13aが形成されている。吸着テーブル13の平面形状は、正方形のワークWであるプリント配線基板の形状に対応させて、図2に示されるように、正方形となっている。ただし、吸着テーブル13の平面形状としては、プリント配線基板の平面形状に応じて長方形や円形としても良い。
ベッド11の左右両側には、図1に示されるように、台座14a,14bが前後方向に延びて相互に平行となって取り付けられ、それぞれの台座14a,14bには、支持プレート15a,15bが取り付けられ、第1のガイドレールとしてのガイドレール16a,16bが支持プレート15a,15bに2本ずつ設けられている。ガイドレール16aにはスライドプレート17aが移動自在に装着され、ガイドレール16bにはスライドプレート17bが移動自在に装着される。
両方のスライドプレート17a,17bの上には支持プレート18が配置される。支持プレート18の一端部はスライドプレート17aに取り付けられ、支持プレート18の他端部はスライドプレート17bに取り付けられており、支持プレート18は吸着テーブル13の上方をベッド11の前後方向に移動する。第2のガイドレールとしてのガイドレール19が支持プレート18に2本設けられている。ガイドレール19はガイドレール16a,16bに対して直角方向に配置されている。
ガイドレール19には、ポリッシングヘッド21が左右方向に移動自在に装着される。ポリッシングヘッド21がガイドレール19により案内されて移動する方向をX軸方向とし、支持プレート18がガイドレール16a,16bに案内されて移動する方向をY軸方向とすると、ポリッシングヘッド21はX,Yの2軸方向に移動する。
図4に示されるように、支持プレート15aには2本のガイドレール16aが間隔を隔てて設けられている。スライドプレート17aの下面には、図4(B)に示されるように、ガイドレール16aを摺動するガイド部材22aが取り付けられている。2本のガイドレール16aの間に位置させて、支持プレート15aには送りねじ23が回転自在に装着され、送りねじ23にねじ結合されるナット24がスライドプレート17aの下面に固定されている。送りねじ23を回転駆動するために、電動モータ25が支持プレート15aに取り付けられている。
図5に示されるように、支持プレート15bには2本のガイドレール16bが間隔を隔てて設けられている。スライドプレート17bの下面には、図5(B)に示されるように、ガイドレール16bを摺動するガイド部材22bが取り付けられている。したがって、電動モータ25を駆動すると、駆動側のスライドプレート17aと従動側のスライドプレート17bは、ガイドレール16a,16bによってY軸方向に駆動され、ポリッシングヘッド21はY軸方向に直線往復動する。このように、スライドプレート17aは駆動側となっており、他のスライドプレート17bは従動側となっており、電動モータ25により、支持プレート18はY軸方向に駆動される。
図2に示されるように、支持プレート18には2本のガイドレール19が間隔を隔てて設けられている。ポリッシングヘッド21の底板26には、図1に示されるように、ガイドレール19を摺動するガイド部材27が取り付けられている。支持プレート18には、一方のガイドレール19の上側に位置させて送りねじ28が回転自在に装着され、送りねじ28にねじ結合される図示しないナットがポリッシングヘッド21の底板26に固定されている。送りねじ28を回転駆動するために、電動モータ29が支持プレート18に取り付けられている。したがって、電動モータ29により、ポリッシングヘッド21は、ガイドレール19に案内されてX軸方向に駆動されて直線往復動される。なお、ガイドレール19は、図1において二点鎖線で示される蛇腹状のカバー30により覆われる。
図6はポリッシングヘッド21の一部切欠き拡大正面図であり、底板26にはヘッドコラム31が取り付けられ、ヘッドコラム31の内側に位置させて底板26には軸受ユニット32が固定されている。ヘッドコラム31の内部には回転軸33が配置され、回転軸33の下端部は軸受ユニット32に回転自在かつ上下方向に移動自在に支持されている。軸受ユニット32は底板26の下方に突出している。図2に示されるように、支持プレート18には左右方向つまりX軸方向に延びる長孔34が形成されており、ポリッシングヘッド21が図2において左右方向に移動するときに、軸受ユニット32は長孔34内を直線往復動する。回転軸33の下端部には、ユニバーサルジョイント35を介して加工具36が装着される。加工具36は、加工ディスク37とその下面に貼り付けられるポリッシングパッド38とを備えている。
上述のように、ワークWは吸着テーブル13の上面に装着して吸着固定されるので、ワークWは吸着テーブル13の上側から吸着テーブル13に装着することができ、ワークの装着作業を容易に行うことができるとともに装着作業の自動化を行うことができる。一方、回転軸33が設けられたポリッシングヘッド21は、ガイドレール16a,16bによる支持プレート18のY軸方向の移動と、ガイドレール19によるX軸方向の移動とにより2軸方向に移動される。ポリッシングヘッド21には、加工具36を回転駆動する回転軸33が設けられている。このように、ワークWを吸着テーブル13により吸着固定し、加工具36を回転駆動するポリッシングヘッド21を2軸方向に移動させるようにしたので、ポリッシングヘッド21の剛性を高めて、ワークWの上方で高精度に移動させることができ、ワークWのポリッシング加工精度を高めることができる。
図6に示されるように、ヘッドコラム31にはガイドレール41が上下方向に延びて設けられている。このガイドレール41に摺動自在に装着されるスライダ42には、回転軸33の上端部を回転自在に支持する上下動ブロック43が設けられている。上下動ブロック43には回転軸33を回転自在に支持する軸受が設けられている。回転軸33を上下方向に往復動するために、ヘッドコラム31には、空気圧シリンダ44が設けられ、空気圧シリンダ44のロッド45が連結部材46を介して上下動ブロック43に連結されている。上下動ブロック43は回転軸33を回転自在に支持し、空気圧シリンダ44のロッド45の上下動を回転軸33の上下方向の駆動に伝達する。空気圧シリンダ44により加工具36にはワークWに対して加圧力が加えられる。
図6に示されるように、ヘッドコラム31に隣接して底板26に設けられた支持フレーム47には、加工具回転用の電動モータ48が設けられ、電動モータ48の主軸は減速機49に連結されている。減速機49の出力軸には駆動側のプーリ51が固定され、プーリ51に掛け渡されたタイミングベルト52は、回転軸33の外側に配置された従動側のプーリ53に掛け渡されている。回転軸33の外周面にはスプライン54が設けられ、従動側のプーリ53は回転軸33にスプライン結合されている。したがって、上下動自在の回転軸33は、加工具回転用の電動モータ48によりタイミングベルト52を介して回転駆動され、さらに回転軸33が上下動されると、回転軸33は従動側のプーリ53に対して上下動する。
ユニバーサルジョイント35は、図7(B)に示されるように、回転軸33の下端部に固定される支持ディスク55を有し、支持ディスク55には支持ブロック56が取り付けられている。回転軸33の回転中心に対して直角方向にそれぞれ延在する2本の揺動支持軸57が支持ブロック56に同軸状に固定され、軸受58がそれぞれの揺動支持軸57に設けられている。支持ブロック56の径方向外方には内側揺動リング59が配置され、内側揺動リング59には軸受58が固定されている。これにより、内側揺動リング59は同一軸状の2本の揺動支持軸57を中心に揺動自在に支持ブロック56に連結されている。
内側揺動リング59の径方向外方には外側揺動リング61が配置され、外側揺動リング61には回転軸33の回転中心に対して直角方向であって、揺動支持軸57に対して直角方向に延在する2本の揺動支持軸62が同軸状に固定される。軸受63がそれぞれの揺動支持軸62に設けられており、軸受63は内側揺動リング59に固定されている。これにより、外側揺動リング61は、同軸状の2本の揺動支持軸62を中心に揺動自在に内側揺動リング59に連結される。外側揺動リング61は、加工具36が取り付けられるホルダ64に固定される。
したがって、加工具36は、第1の揺動支持軸としての2本の揺動支持軸57と、これに対して直角方向の第2の揺動支持軸としての2本の揺動支持軸62とを中心に、回転軸33に対して首振り運動自在となっている。加工具36が回転軸33に対して直角方向の姿勢となるように、ばね力を加えるために、支持ディスク55とホルダ64との間には、複数の圧縮コイルばね65が装着されている。圧縮コイルばね65は、図7(A)において破線で示すように、円周方向に等間隔を隔てて6つ設けられている。
回転軸33の中心部には、図6に示されるように、ポリッシング液供給管66が設けられている。ポリッシング液供給管66の上端部は回転軸33の上端面よりも上方に突出し、継手67により連結部材46に取り付けられている。継手67に接続される図示しないポリッシング液供給ホースによりポリッシング液供給管66にはポリッシング液が注入される。ポリッシング液供給管66の下端部は加工具36の中心部に設けられた開口部68に入り込んでおり、ポリッシング液が開口部68を通って加工具36とワークWとの間に供給される。
図8に示されるように、吸着テーブル13の外側には吸着テーブル13の外周を囲むように四辺形のワークガイド70がワーク支持台12に上下方向に移動動自在に装着されている。吸着テーブル13には、図10に点を付して示されるように、吸着面13aに開口する多数の吸気孔71が設けられており、それぞれの吸気孔71はワーク支持台12の内部に設けられた吸引機構により吸着テーブル13の上面側からワーク支持台12の内部に外部空気が吸引される。この吸引される空気によって、ワークWは吸着テーブル13の上面に吸着保持される。
ワークガイド70を上下方向に駆動するために、図9に示されるように、ワーク支持台12の側面にはガイドレール72が上下方向に延びて設けられている。ガイドレール72にはスライダ73が上下動自在に装着されており、スライダ73には前後に2本の駆動ロッド74が取り付けられている。図9はワーク支持台12の一方の側面に設けられたガイドレール72を示しており、ワーク支持台の反対側の側面にも同様にガイドレール72が設けられている。それぞれの駆動ロッド74は、図8に示されるように、台座75によりワークガイド70に連結される。ワーク支持台12にはガイド上下動用の電動モータ76が設けられており、電動モータ76の主軸に連結された送りねじ77がスライダ73に固定されたナット78にねじ結合されている。送りねじ77はワーク支持台12に固定される軸受79により支持される。それぞれの送りねじ77はボールねじである。
したがって、両方の電動モータ76の駆動により、ワークガイド70を上下動すると、図11に示されるように、ワークガイド70の上面と吸着面13aの上面との間に段差Sを形成することができるとともに、段差Sの寸法を任意の値に設定することができる。図11においては、ワークWであるプリント配線基板が吸着面13aに吸着保持された状態を示す。
段差SをワークWの厚みよりも小さく設定すると、図11に示されるように、ワークWの上面はワークガイド70の上面よりも上方に突出する。これにより、ワークWの上面とワークガイド70の上面との間にギャップGを形成することができる。例えば、数10〜5μm程度の高さでワークWの上面をワークガイド70の上面よりも上方に突出させた状態、つまりギャップGを数10〜5μm程度に設定することができる。さらに、ギャップGをゼロとして、ワークガイド70とワークWの表面とを同一面としてもワークWのポリッシング加工を行うことができる。加工具36のポリッシングパッド38をワークWに押し付けてポリッシング加工すると、ポリッシングパッド38がワークWの外周部をポリッシング加工するときには、ポリッシングパッド38はワークWの上面とワークガイド70の上面とに押し付けられる。したがって、ポリッシングパッド38の沈み込みが極めて少なくなり、ワークWの外周部は、だれることなく、ワークWの上面は全体的に平坦にポリッシング加工される。
ワークガイド70を設けない場合には、図11において、二点鎖線で示されるように、ワークWの外周部の表面が中央部分よりも過度にポリッシング加工さて、ワークWの外周部の表面にだれEが発生する。これに対し、ワーク支持台12にワークガイド70を設けることにより、ワークWの外周部に、だれEが発生することなく、ワークWの上面全体を高精度にポリッシング加工することができる。なお、図11においては、段差SおよびギャップGがそれぞれ誇張して示されている。
図11においては、ワークWの外周面がワークガイド70の内周面に接近した形状のワークWを示す。ただし、ワークWの形状としては、図11に示されるサイズよりも小さいワークであって、ワークWの外周面とワークガイド70の内周面との間に隙間が発生しても、ポリッシングパッド38がその隙間を跨ぐように、ワークWとワークガイド70とに押し付けられるので、ワークWの上面全体を高精度にポリッシング加工することができる。ワークガイド70は、図11に示されるように、基板70aとその表面に交換自在にねじ止めされる表面板70bとを有しており、表面板70bの磨耗が進行した場合には、表面板70bを交換することができる。
プリント配線基板をワークWとしてその上面をポリッシング加工する場合には、ポリッシング加工した後に上面に導体からなる配線パターンが形成される。ポリッシング加工前においては、プリント配線基板の表面は所望の平坦度となっておらず、そのまま配線パターンをプリント加工した場合には、高精度で配線パターンをプリントすることができなくなるが、プリント加工前にプリント配線基板の上面をポリッシング加工することにより、プリント加工の歩留まりを向上させることができるとともに、配線パターンを高精度に形成することができる。プリント配線基板の表裏両面にポリッシング加工を行う場合には、一方の面を加工した後に他方の面が加工される。
図12は、ワーク支持台12とポリッシングヘッド21の一部を拡大して示す断面図である。図12においては、ワークWが吸着テーブル13の上面に保持されていない状態を示す。
ポリッシングヘッド21の正面側に上下方向に延びて設けられた支柱81には、ワークWとワークガイド70との間の段差を検出する測定具82が設けられている。測定具82は、支柱81に取り付けられたロッドレスエアシリンダ83により上下動する上下動プレート84を有し、上下動プレート84の下端部にはマグネスケール85が設けられている。マグネスケール85の接触子86をロッドレスエアシリンダ83により吸着テーブル13の吸着面13aに当接させ、ワークガイド70の上面に接触子86を当接させると、吸着面13aとワークガイド70の上面との間の段差Sの値を検出することができる。さらに、吸着面13aの上にワークWを搭載して、ワークWの上面に接触子86を当接させることにより、ワークWの厚みとワークWの上面とワークガイド70の上面との間の寸法、つまりワークWの上面がワークガイド70よりも突出する突出寸法であるギャップGを検出することができる。ワークWについては、例えば、ワークWの四隅に接触子86を接触させることにより、4個所の厚みを測定する。測定具82としては、上述したマグネケール85に代えてレーザービームを照射する光式の測定具などを用いることができる。
次に、上述した片面ポリッシング装置10に板状基板であるプリント配線基板をワークWとして装填し、その上面をポリッシング加工する手順について説明する。
ワークWは図示しない搬送手段または手作業により吸着テーブル13に上に搭載される。吸着テーブル13は、ポリッシングヘッド21に設けられた加工具36の下側に配置されているので、ワークWを吸着テーブル13の上に容易に搭載することができる。特に、プリント配線基板をワークとする場合には、吸着面13aが上方に向けられており、比較的大型の板状基板を容易に吸着面13aに搭載することができる。吸着テーブル13の上に搭載されたワークWに測定具82の接触子86を接触させることによって、マグネスケール85によりワークWの厚みが測定される。ワークWの厚みを測定するときには、ポリッシングヘッド21を2軸方向、つまりワークWの表面に沿う方向に移動させる。さらに、ポリッシングヘッド21を移動させて接触子86をワークガイド70の表面に接触させることにより、マグネスケール85によりワークガイド70の上面がワークWよりも突出しているギャップGを測定する。ギャップGの量を変化させるときには、図8に示されたガイド上下動用の電動モータ76を駆動することにより、ワークガイド70を上下動させる。
このようにして、ワークWの上面とワークガイド70とのギャップGが調整された状態のもとで、ポリッシングヘッド21をワークWの上側に移動させ、回転軸33を上下動する空気圧シリンダ44を駆動して加工具36のポリッシングパッド38をワークWの上面に押し付ける。ポリッシング液供給管66からポリッシング液を供給しながら、加工具回転用の電動モータ48により回転軸33を介して加工具36を回転駆動する。これにより、ワークWの表面はポリッシング加工される。加工具36は回転軸33にユニバーサルジョイント35を介して首振り移動自在に連結されているので、ポリッシングパッド38はワークWの表面に均一な加圧力で押圧される。電動モータ25によりポリッシングヘッド21をY軸方向に移動し、電動モータ29によりポリッシングヘッド21をX軸方向に駆動することにより、加工具36は2軸方向に移動され、ワークWの全面が平坦にポリッシング加工され、全体的に均一な厚みに加工される。
ワークWの上面をポリッシング加工するときには、加工具36のポリッシングパッド38は、ワークWの上面とワークガイド70の上面とに接触する。特に、ワークWの外周部をポリッシング加工するときには、ポリッシングパッド38はワークWの上面とワークガイド70の上面とに接触し、ポリッシングパッド38の下面は平坦に保持されるので、ワークWの外周部にはだれが発生することなく、高精度でワークWの表面を平坦に加工することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した片面ポリッシング装置10は、プリント配線基板をワークWとしてその上面をポリッシング加工する場合について説明したが、ワークWとしてはプリント配線基板以外の板状基板であれば、種々のワークについてポリッシング加工することができる。
11 ベッド
12 ワーク支持台
13 吸着テーブル
13a 吸着面
16a,16b ガイドレール
17a,17b スライドプレート
18 支持プレート
19 ガイドレール
21 ポリッシングヘッド
23 送りねじ
25 電動モータ
26 底板
28 送りねじ
29 電動モータ
31 ヘッドコラム
33 回転軸
35 ユニバーサルジョイント
36 加工具
37 加工ディスク
38 ポリッシングパッド
41 ガイドレール
44 空気圧シリンダ
47 支持フレーム
48 電動モータ
55 支持ディスク
56 支持ブロック
57,62 揺動支持軸
66 ポリッシング液供給管
70 ワークガイド
72 ガイドレール
73 スライダ
74 駆動ロッド
76 電動モータ
77 送りねじ
81 支柱
82 測定具
85 マグネスケール
86 接触子
G ギャップ
S 段差
W ワーク

Claims (4)

  1. 吸着面が設けられ板状基板を保持する吸着テーブルが設けられたワーク支持台と、
    前記ワーク支持台の両側に相互に平行となって配置される第1のガイドレールと、
    前記第1のガイドレールに対して直角方向に配置されて前記第1のガイドレールに移動自在に装着される第2のガイドレールと、
    前記第2のガイドレールに装着され、前記吸着テーブルの上方を前記吸着テーブルに沿って2軸方向に移動するポリッシングヘッドと、
    前記ポリッシングヘッドに上下方向に移動自在に設けられる回転軸の下端部に装着される加工具と、
    を有し、
    前記吸着テーブルに固定された板状基板の上面を前記加工具によりポリッシング加工する板状基板の片面ポリッシング装置。
  2. 請求項1記載の板状基板の片面ポリッシング装置において、
    前記吸着面との間に段差を形成するワークガイドを、前記ワーク支持台に上下方向に移動自在に装着した、板状基板の片面ポリッシング装置。
  3. 請求項2記載の板状基板の片面ポリッシング装置において、
    前記吸着面に装着された板状基板と前記ワークガイドとの間の段差を検出する測定具を、前記ポリッシングヘッドに設けた、板状基板の片面ポリッシング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の板状基板の片面ポリッシング装置において、
    前記加工具は、前記回転軸の回転中心に対して直角方向に延在する第1の揺動支持軸と、前記回転中心と前記第1の揺動支持軸とに対して直角方向に延在する第2の揺動支持軸とを有するユニバーサルジョイントにより首振り移動自在に前記回転軸に装着される、板状基板の片面ポリッシング装置。
JP2016100139A 2016-05-19 2016-05-19 板状基板の片面ポリッシング装置 Pending JP2017205838A (ja)

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