JP2017193906A - 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット - Google Patents

赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット Download PDF

Info

Publication number
JP2017193906A
JP2017193906A JP2016085827A JP2016085827A JP2017193906A JP 2017193906 A JP2017193906 A JP 2017193906A JP 2016085827 A JP2016085827 A JP 2016085827A JP 2016085827 A JP2016085827 A JP 2016085827A JP 2017193906 A JP2017193906 A JP 2017193906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced resin
resin sheet
fiber reinforced
paint
rust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016085827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6421312B2 (ja
Inventor
万治 宮原
Manji Miyahara
万治 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ban-Zi Co Ltd
Original Assignee
Ban-Zi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ban-Zi Co Ltd filed Critical Ban-Zi Co Ltd
Priority to JP2016085827A priority Critical patent/JP6421312B2/ja
Publication of JP2017193906A publication Critical patent/JP2017193906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6421312B2 publication Critical patent/JP6421312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】地表面との境界に発生したポールの赤錆びによる腐食部を、ケレン処理を不要とするとともに防錆処理及び防水処理を施す補修方法を提供する。
【解決手段】 補修方法は、鉄製のポールの周辺の地表面を削る工程(S101)と、赤錆びによる腐食部に赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を塗布す第1塗布工程(S102)と、錆び転換剤入り塗料が乾燥した後に腐食部に未硬化の帯状の第1繊維強化樹脂シートを周方向に貼り付け、その第1繊維強化樹脂シートを硬化させる工程(S103)と、第1繊維強化樹脂シートを硬化させた後、削った地表面を埋め戻す工程(S104)と、地表面に防水性の塗料を塗布する第2塗布工程(S108)と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ポール(支柱)等の金属構造物の赤錆びによる腐食部を補修する方法及び補修キットに関するものである。
特許文献1は、金属支柱の腐食部等を補修する方法として、まずその腐食した部分の錆び等を除去するとともにその表面にケレン処理を行い、さらにその表面に未硬化状態の補修用繊維強化樹脂シートを貼り付ける。そしてその繊維強化樹脂シートを紫外線硬化させるとともに、金属製の補強材で腐食部を補強する補修方法を開示している。
特開2003−213645号公報
しかし、上記補修方法によれば、繊維強化樹脂シートを貼り付ける前に、ケレン処理を行わなくてはならず、また補修後に防錆処理又は防水処理が施されていない。このため、施工時間に時間がかかるとともに、補修後に再びその補修部分に腐食等が再発することがある。したがって、上記補修方法よりも、短時間で施工でき、さらに補修部分に腐食等の再発を防ぐ方法が望まれていた。
上記課題を解決するために、本発明は、ケレン処理を不要とするとともに防錆処理及び防水処理を施して、再び補修部分が錆び等で腐食しないようにする補修する補修方法及びその補修に必要な補修キットを提供する。
第1の観点の補修方法は、地表面に設置された鉄製のポールの外側面且つ地表面との境界に発生した赤錆びによる腐食部を補修する。そして、補修方法は、鉄製のポールの周辺の地表面を削る工程と、赤錆びによる腐食部に、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を塗布する第1塗布工程と、錆び転換剤入り塗料が乾燥した後に、腐食部に未硬化の帯状の第1繊維強化樹脂シートを周方向に貼り付け、その第1繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、第1繊維強化樹脂シートを硬化させた後、削った地表面を埋め戻す工程と、地表面を埋め戻した工程後、第1繊維強化樹脂シート及び地表面に接着性の塗料を塗布する第2塗布工程と、接着性の塗料の表面に防水性塗料を塗布する防水塗布工程と、を備える。
さらに、第2塗布工程後で且つ防水塗布工程前に、第1繊維強化樹脂シートから地表面にかけて放射状に未硬化の帯状の第2繊維強化樹脂シートを貼り付け、その第2繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、第2繊維強化樹脂シートを硬化させた後に、地表面に鉄製のポールの周囲を囲む未硬化の平板状の第3繊維強化樹脂シートを貼り付け、その第3繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、第1繊維強化樹脂シート及び第3繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第4塗布工程と、を備える。そして防水塗布工程は、第4塗布工程後に行われてもよい。
さらに、第2繊維強化樹脂シートを硬化させた後に、第1繊維強化樹脂シート及び第2繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第4塗布工程と、接着性の塗料が乾燥した後に、該接着性塗料の表面に防水性塗料を塗布する第5塗布工程と、を備えてもよい。
第2の観点の補修方法は、鉄部の赤錆びによる腐食部を補修する。この補修方法は、赤錆びによる腐食部に、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を塗布する第1塗布工程と、錆び転換剤入り塗料が乾燥した後に、腐食部に未硬化の繊維強化樹脂シートを貼り付け、その繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、硬化した繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第2塗布工程と、接着性塗料が乾燥したのちに、該接着性塗料の表面に防水性塗料を塗布する第3塗布工程と、を備える。
第3の観点の補修キットは、 地表面に設置された鉄製のポールの外側面且つ地表面との境界に発生した赤錆びによる腐食部を補修する。この補修キットは、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を含むスプレーと、未硬化の帯状の繊維強化樹脂シートと、
繊維強化樹脂シート又は地表面に接着性を与える塗料を含むスプレーと、鉄製のポールの断面形状に一致させた開口を有し、未硬化の平板状の繊維強化樹脂シートと、帯状及び平板状の繊維強化樹脂シートに液体が浸入することを防ぐ防液性の塗料を含むスプレーと、
を備える。
また、錆び転換剤入り塗料を含むスプレーと、接着性を与える塗料を含むスプレーとが一体化されていてもよい。
本発明の補修方法及び補修キットによれば、補修部分のケレン処理が不要となり作業効率が向上するとともに、防錆処理及び防水処理を施すことで再び補修部分が錆び等で腐食しない。
(a)は、屋外に設置された鉄製のポールを補修した後の斜視図である。 (b)は、補修前の鉄製のポールに腐食部が発生している斜視図である。 鉄製のポールの地表面付近に発生した腐食部を補修するフローチャートである。 (a1)〜(c1)は、四角管柱10の補修過程を示した斜視図である。 (a2)〜(c2)は、四角管柱10の補修過程を示した断面図である。 (a1)〜(c1)は、四角管柱10の補修過程を示した斜視図である。 (a2)〜(c2)は、四角管柱10の補修過程を示した断面図である。 繊維強化樹脂シートを各種ポールからコンクリート50の地表面まで貼り付けた状態を示した平面図である。 販売される補修キットの内訳である。 地表面から離れた位置に発生した腐食部を補修するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、実施形態の説明における腐食部とは、金属表面のみが赤錆びにより腐食された場合だけでなく、赤錆びによる腐食が激しく金属がひび割れしたり、欠損したりした部分も含む。
(第1実施形態)
図1(a)は、繊維強化樹脂シートなどを使用して、屋外に設置された鉄製のポール(支柱)を補修した後を示した斜視図である。図1(b)は、補修前の鉄製のポールに腐食部RUが発生している斜視図である。なお図1(a)及び(b)において、屋外に設置された鉄製のポールの上端には、雨等を防ぐキャップ等が付けられるが、キャップ等は省略して描かれている。
ポールは、一般にコンクリート又はアスファルト等(以下、コンクリートで説明する。)で垂直に起立して固定されている。そのポールは、例えば断面が四角の管である四角管柱10、断面がH型であるH型鋼柱80、断面が円管である円管柱90を含む。図示していないが、断面がI型であるIビーム柱、断面がC型であるC型鋼柱、断面がL型であるアングル鋼柱などにも、第1実施形態は適用できる。
コンクリートに垂直に立てて設置された鉄製のポールは、一般に、コンクリートの地表面との境界で且つポールの外周面に赤錆び(酸化第二鉄:Fe)が発生しやすい。図1(b)では、四角管柱10、H型鋼柱80及び円管柱90がその地表面との境界付近に赤錆びによる腐食部RUが発生した状態である。赤錆びは、鉄製のポールの表面をボロボロにしていき、その金属組織の奥へ進んでいく。このため鉄製のポールは、その表面だけでなく、ひび割れしたり、欠損したりする。
第1実施形態では、鉄製の四角管柱10、H型鋼柱80及び円管柱90の腐食部RUの赤錆びを黒錆びに転換させるとともに繊維強化樹脂シートで鉄製の四角管柱10、H型鋼柱80及び円管柱90を補強される。さらに図1(a)に示されるように、硬化すると弾性力を有するラバー膜22で繊維強化樹脂シートが覆う。これにより、鉄製の四角管柱10、H型鋼柱80及び円管柱90は、再び補修部分が赤錆び等で腐食しないように補修される。
以下、図2から図5を使って、鉄製のポールの赤錆びによる腐食部を補修する方法を説明する。特に図3から図4では、鉄製の四角管柱10を使ってその詳細を説明するがH型鋼柱80及び円管柱90も同様な補修方法である。
<鉄製のポールの赤錆びによる腐食部を補修する方法>
図2は、鉄製のポールの赤錆びによる腐食部を補修する施工手順のフローチャートである。また、図3及び図4の(a1)〜(f1)は四角管柱10の補修過程を示した斜視図であり、(a2)〜(f2)は四角管柱10の補修過程を示した断面図である。
図3(a1)及び(a2)に示されるように、腐食部RUが、コンクリートの地表面GRとの境界付近の四角管柱10に発生している。一般に、コンクリートの地表面GR付近に腐食部RUが発生していると、腐食部RUはコンクリートの内部にも発生していることが多い。
そこで図2のフローチャートのステップS101において、作業者は四角管柱10の周囲のコンクリートを削る。すると、コンクリートで覆われて隠れていた、四角管柱10の腐食部RUが現れる。図3(b1)及び(b2)は、四角管柱10の腐食部RUが現れた状態を示している。作業者がコンクリートを削る深さD1は5〜30cmであり、腐食部RUの状況に応じて適宜変更する。またコンクリートを削る面積は、四角管の一辺が100mmであれば、作業者は一辺W1が200〜500mm程度のコンクリートを削る。図3(b1)では、四角管柱10に合わせて四角形にコンクリートが削られているが、直径が200〜500mm程度の円形に削られてもよい。
図2のステップS102において、腐食部RUに浮錆びがある場合には、作業者はブラシ等で浮錆びを除去し、四角管柱10の表面に赤錆びが残った状態の腐食部RUにする。浮錆びが無い場合には、作業者はそのまま何もする必要がない。そして、四角管柱10に残った赤錆びの腐食部RUに、作業者は錆び転換剤入り塗料11を塗布する。錆び転換剤入り塗料11は、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤が入っている。例えば錆び転換剤は、タンニン酸を含む。錆び転換剤は、赤錆び(酸化第二鉄:Fe)に電子(e-)を与えて、結合していた酸素(O2)を切り離し、硬い黒錆び(マグネタイト、四酸化三鉄(Fe)へと転換させる。錆び転換剤入り塗料11は、被着材である(繊維強化樹脂シート14)の接着性を改善するために塗布する不揮発分の少ない低粘度液体であり、プライマー処理としての役目も有する。低粘度液体であるが錆び転換剤入り塗料11が赤錆びの深い位置まで浸透しない場合には、作業者は、転換剤入り塗料11が希釈剤で希釈して下塗りして、転換剤入り塗料11を深い位置まで浸透させる。そして希釈した転換剤入り塗料11が乾燥してから、作業者はほとんど希釈しない転換剤入り塗料11を塗布することが好ましい。
従来は、ポール等の腐食部に対して、ワイヤーホイル、ディスクサンダーなどの動力工具、もしくはスクレーパー、ワイヤーブラシなどの手工具を使い、作業者は鉄製のポールの鋼面が見えるまで赤錆びを除去するケレン処理をしていた。そして作業者は、ケレン処理後にアセトン等で鋼面を脱脂した後、その鋼面をプライマー処理していた。本実施形態では、四角管柱10に残った赤錆びの腐食部RUに、錆び転換剤入り塗料11を塗布するだけでよく、作業者の作業時間は、従来の1/3〜1/7になる。
つぎにステップS103において、作業者は幅5〜20cmの帯状の繊維強化樹脂シート14を腐食部を覆うように四角管柱10の周方向に貼り付ける。繊維強化樹脂シート14は周方向に一周又は二周分貼り付ければよい。その後、太陽光又は紫外線照射装置の紫外線でその繊維強化樹脂シート14は硬化させられる。繊維強化樹脂シート14は3周分以上貼り付けられると、紫外線が最下層にまで届かないことがありまた硬化時間がかかるため、あまり好ましくない。その腐食部RUが、赤錆び進行により穴が貫通している状態である場合には、作業者はその穴よりも周囲30mm以上大きく裁断された繊維強化樹脂シート14を貼り付けるようにすることが望ましい。
この繊維強化樹脂シート14は防水性を有し、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等のライニング用樹脂とグラスファイバーとからなる樹脂混合物をシート状に形成したものである。そのシート状物の両面を保護用シートで覆ったものが使用される。シート状物の裏面には接着層が設けられており、繊維強化樹脂シート14を貼り付ける際には、裏側の保護用シートを剥がして接着層を表に出して四角管柱10に貼り付ける。図3(c1)及び(c2)は、四角管柱10の腐食部RUに対して、錆び転換剤入り塗料11を塗布し、四角管柱10の周方向に繊維強化樹脂シート14が巻かれている状態を示している。
次にステップS104において、作業者は四角管柱10の周囲において削ったコンクリートを、新たなコンクリート50で埋め戻す。図4(d1)及び(d2)は、新たなコンクリート50で埋め戻した状態を示している。補修完了時に、後述する防水ゴム層と元のコンクリートの地表面GRとを同一面(同一高さ)にする場合には、新たなコンクリート50で埋め戻す際に、新たなコンクリート50の表面RRが、地表面GRよりも所定高さD2低くなるようにする。所定高さD2は5〜10mmである。後述する繊維強化樹脂シート16及び20、並びにラバー層22を新たなコンクリート50の表面RRに貼り付けるため、それらの厚みが4〜9mmになるからである。
次にステップS105において、作業者は接着性の塗料15をポールと地表面との間にわたるように塗布する。つまり、四角管柱10に巻き付いた繊維強化樹脂シート14に接着性の塗料15の膜が形成され、新たなコンクリート50の地表面RRに接着性の塗料15の膜が形成される。さらに、その接着性の塗料15の上に、帯状の繊維強化樹脂シート16を放射状にポールから地表面にわたるように貼り付けられる。四角管柱10であれば、四角管柱10の4面から4本の繊維強化樹脂シート16が放射状に貼り付けられる。その後、4本の繊維強化樹脂シート16は、紫外線で硬化させられる。
繊維強化樹脂シート16は裏面の保護用シートの下に接着層を有しているが、特に新たなコンクリート50の地表面RRとの接着を良くするために、接着性塗料15が塗布されてもよい。
図4(e1)及び(e2)は、接着性の塗料15の膜上において、4本の繊維強化樹脂シート16が、四角管柱10の4面からコンクリート50の地表面まで伸び、そこで90度に降り曲がって地表面を伸びた状態を示している。
次にステップS106において、作業者は接着性の塗料17を四角管柱10と地表面との間にわたるように塗布する。放射状に貼られた繊維強化樹脂シート16の四角管柱10の領域に、四角管柱10の周方向に幅5〜20cmの帯状の繊維強化樹脂シート18が貼り付けられる。また、放射状に貼られた繊維強化樹脂シート16の地表面の領域に、四角管柱10の断面と同一又は若干大きな形状の孔AP(図6(a)を参照)が空いた50〜100cm×50〜100cmの平板状の繊維強化樹脂シート20を貼り付けられる。その後、帯状の繊維強化樹脂シート18及び平板状の繊維強化樹脂シート20は、紫外線で硬化させられる。この平板状の繊維強化樹脂シート20による補修は、さらなる四角管柱10の補強のためであり、赤錆び進行により服飾部RUに穴が貫通していなければ、必ずしも繊維強化樹脂シート20を貼り付ける必要はない。
最後に、ステップS107において、ポールに貼り付けられた繊維強化樹脂シート18及び地表面の繊維強化樹脂シート20の上から、作業者はバインダー剤入りのシリコーンゴム塗料を塗布する。このシリコーンゴム塗料が硬化すると、弾性力を有するラバー膜22が形成される。ラバー膜22は、耐水性、耐酸性及び耐アルカリ性の機能を有し、雨 尿など補修部分に触れても、再び補修部分が錆び等で腐食する可能性が極めて低い。またバインダー剤が入っているので特にプライマー処理等しなくても、ラバー膜22は、繊維強化樹脂シート18及び繊維強化樹脂シート20の上にしっかりと接着し固定される。
ラバー層22の表面は、地表面GRよりも若干高くなるようにすることが好ましい。ラバー層22が地表面GRより低いと雨水が溜まり、ポールが錆び易くなるからである。
図4(f1)及び(f2)は、四角管柱10の4面からコンクリート50の地表面まで変性シリコーン樹脂等の膜で覆われた状態を示している。
図2の施工手順のステップS105及びS106において、作業者は繊維強化樹脂シートを貼り付ける前に接着性の塗料17をポール又は地表面に塗布している。しかし、繊維強化樹脂シートとポール又はコンクリート等と接着剤が、シート上の接着層だけで十分に接着できるのであれば、作業者は必ずし接着性の塗料17を塗布する必要はない。また、繊維強化樹脂シートに接着層を有しないタイプを使う場合には、ステップS103、ステップS105及びS106において、作業者は接着性の塗料17を塗布する必要がある。また、赤錆びの腐食部があまりひどくない状況であれば、ステップS105及びS106を行わなくてもよい。
図5は、繊維強化樹脂シートをポールからコンクリート50の地表面まで伸ばして貼り付けた状態を示した平面図である。図5(a)は四角管柱10に繊維強化樹脂シート16を貼り付けた例であり、図4(e1)及び(e2)で示した図と同じ状態である。図5(b)はH型鋼柱80に繊維強化樹脂シート16A及び16Bを貼り付けた例であり、図5(c)は円管柱90に繊維強化樹脂シート16Cを貼り付けた例である。
図5(a)に示されるように、四角管柱10の正方形断面の一辺の長さは、JIS規格で規定されており、その長さに合わせて、帯状の4本の繊維強化樹脂シート16が用意されている。それらが、四角管柱10からコンクリート50の地表面に四方向に貼り付けられる。
また図5(b)に示されるように、H型鋼柱80も、Hの左右板の一辺の長さ及び連結板の長さがJIS規格で規定されており、その長さに合わせて、帯状の2本の繊維強化樹脂シート16A及び帯状の2本の繊維強化樹脂シート16Bが用意されている。H型鋼柱80の左右板からコンクリート50の地表面に繊維強化樹脂シート16Aが貼り付けられ、連結板からコンクリート50の地表面に繊維強化樹脂シート16Bが貼り付けられる。
また図5(c)に示されるように、円管柱90の直径もJIS規格で規定されており、その直径を考慮して、帯状の幅が決められた8本の繊維強化樹脂シート16Cが用意されている。円管柱90からコンクリート50の地表面に繊維強化樹脂シート16Cが放射状に貼り付けられる。
<補修キット>
図6は、販売される補修キットの内訳である。補修キット繊維強化樹脂シート及びスプレー缶の中身詳細である。図6(a)に示される補修キット100は、赤錆びによる腐食部RUが発生した四角管柱10を補修するキットである。補修キット100は、1つのスプレー缶RSと、1つのスプレー缶RLと、1枚の繊維強化樹脂シート14と、4枚の繊維強化樹脂シート16と、1枚の繊維強化樹脂シート18と、1枚の平板状の繊維強化樹脂シート20とからなる。なお、繊維強化樹脂シート14と繊維強化樹脂シート18とは、貼り付ける順番が異なるだけで、シートとしては実質的に同じ幅で同じ長さである。
第1実施形態では、スプレー缶RSは、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤を有する錆び転換剤入り塗料11及び接着性の塗料17を含有している。ガスを使ったスプレーではなく刷毛等で塗るための缶を補修キットにしてもよい。また、錆び転換剤入り塗料11と接着性の塗料17とが別々のスプレー缶に入れられていてもよい。
スプレー缶RLは、ラバー膜22を形成する2液タイプのスプレーである。スプレーする前に、ねじキャップを回す等して2液を十分に混合させ、その後ガスを使ってスプレーできる。ガスを使ったスプレーではなく刷毛等で塗るための2缶を補修キットにしてもよい。
平板状の繊維強化樹脂シート20は、四角管柱10の断面と同一又は若干大きな形状の孔APが中央に空けられており、さらにその孔APから外周にわたってスリットSLが形成されている。スリットSLが形成されているため、繊維強化樹脂シート20を設置しやすい。
図6(b)に示される補修キット800は、赤錆びによる腐食部RUが発生したH型鋼柱80を補修するキットである。補修キット800は、1つのスプレー缶RSと、1つのスプレー缶RLと、1枚の繊維強化樹脂シート14と、それぞれ2枚の繊維強化樹脂シート16A及び16Bと、1枚の繊維強化樹脂シート18と、1枚の平板状の繊維強化樹脂シート20Aとからなる。
H型鋼柱80から放射状に均等に地表面に伸びるシートにするために、繊維強化樹脂シート16Aと16Bとの長さが異なる。また、繊維強化樹脂シート20Aの中央の孔APは、H型に形成されている。その他は、補修キット100と同様であるので、説明を割愛する。
図6(c)に示される補修キット900は、赤錆びによる腐食部RUが発生した円管柱90を補修するキットである。補修キット900は、1つのスプレー缶RSと、1つのスプレー缶RLと、1枚の繊維強化樹脂シート14と、8枚の繊維強化樹脂シート16Cと、1枚の繊維強化樹脂シート18と、1枚の平板状の繊維強化樹脂シート20Cとからなる。
円管柱90は、断面が円であるため、放射状にシートを伸ばすと幅が広いシートでは皺が発生しやすいため、幅を狭くした繊維強化樹脂シート16Cを用意している。また、繊維強化樹脂シート20Cの中央の孔APは、円形に形成されている。その他は、補修キット100と同様であるので、説明を割愛する。
(第2実施形態)
第1実施形態で説明したように、鉄製のポールは、コンクリートの地表面との境界で赤錆びが発生しやすい。しかしながら、鳥の糞等により、地表面から離れた位置で赤錆びがポールに発生することもある。
図7は、地表面から離れた位置に赤錆びが発生したポールを補修するフローチャートである。
図7のステップS121において、作業者は腐食部RUに浮錆びがある場合には、ブラシ等で浮錆びを除去し、ポールの表面に赤錆びが残った状態の腐食部RUにする。浮錆びが無い場合には作業者はそのまま何もする必要がない。そして、ポールに残った赤錆びの腐食部RUに、作業者は錆び転換剤入り塗料11を塗布する。
つぎにステップS122において、作業者は幅5〜20cmの帯状の繊維強化樹脂シート14を腐食部を覆うようにポールの周方向に貼り付ける。繊維強化樹脂シート14は周方向に一周又は二周分貼り付ければよい。その後、太陽光又は紫外線照射装置の紫外線でその繊維強化樹脂シート14は硬化させられる。
次にステップS123において、作業者はポールに貼り付けられた繊維強化樹脂シート14の上から、バインダー剤入りのシリコーンゴム塗料を塗布する。このバインダー剤入りのシリコーンゴム塗料が硬化すると、弾性力を有するラバー膜22が形成される。
10 … 四角管柱
14,16,18 … 帯状の繊維強化樹脂シート
11 … 錆び転換剤入り塗料
15,17 … 接着層又は接着性の塗料
20 … 平板状の繊維強化樹脂シート
80 … H型鋼柱
90 … 円管柱

Claims (6)

  1. 地表面に設置された鉄製のポールの外側面且つ前記地表面との境界に発生した赤錆びによる腐食部を補修する補修方法において、
    前記鉄製のポールの周辺の前記地表面を削る工程と、
    前記赤錆びによる腐食部に、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を塗布する第1塗布工程と、
    前記錆び転換剤入り塗料が乾燥した後に、前記腐食部に未硬化の帯状の第1繊維強化樹脂シートを周方向に貼り付け、その第1繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、
    前記第1繊維強化樹脂シートを硬化させた後、削った前記地表面を埋め戻す工程と、
    前記地表面を埋め戻した工程後、前記第1繊維強化樹脂シート及び前記地表面に接着性の塗料を塗布する第2塗布工程と、
    前記接着性の塗料の表面に防水性塗料を塗布する防水塗布工程と、
    を備える補修方法。
  2. さらに、前記第2塗布工程後で且つ防水塗布工程前に、前記第1繊維強化樹脂シートから前記地表面にかけて放射状に、未硬化の帯状の第2繊維強化樹脂シートを貼り付け、その第2繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、
    前記第2繊維強化樹脂シートを硬化させた後に、前記地表面に前記鉄製のポールの周囲を囲む未硬化の平板状の第3繊維強化樹脂シートを貼り付け、その第3繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、
    前記第1繊維強化樹脂シート及び前記第3繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第4塗布工程と、を備え、
    前記防水塗布工程は、前記第4塗布工程後に行われる請求項1に記載の補修方法。
  3. さらに、前記第2繊維強化樹脂シートを硬化させた後に、前記第1繊維強化樹脂シート及び前記第2繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第4塗布工程と、
    前記接着性の塗料が乾燥した後に、該接着性塗料の表面に防水性塗料を塗布する第5塗布工程と、
    を備える請求項1に記載の補修方法。
  4. 鉄部の赤錆びによる腐食部を補修する補修方法において、
    前記赤錆びによる腐食部に、赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を塗布する第1塗布工程と、
    前記錆び転換剤入り塗料が乾燥した後に、前記腐食部に未硬化の繊維強化樹脂シートを貼り付け、その繊維強化樹脂シートを硬化させる工程と、
    硬化した前記繊維強化樹脂シートに接着性の塗料を塗布する第2塗布工程と、
    前記接着性塗料が乾燥したのちに、該接着性塗料の表面に防水性塗料を塗布する第3塗布工程と、
    を備える補修方法。
  5. 地表面に設置された鉄製のポールの外側面且つ前記地表面との境界に発生した赤錆びによる腐食部を補修する補修キットにおいて、
    赤錆びから黒錆びに転換する錆び転換剤入り塗料を含むスプレーと、
    未硬化の帯状の繊維強化樹脂シートと、
    前記繊維強化樹脂シート又は地表面に接着性を与える塗料を含むスプレーと、
    前記鉄製のポールの断面形状に一致させた開口を有し、未硬化の平板状の繊維強化樹脂シートと、
    前記帯状及び平板状の繊維強化樹脂シートに液体が浸入することを防ぐ防液性の塗料を含むスプレーと、
    を備える補修キット。
  6. 前記錆び転換剤入り塗料を含むスプレーと、前記接着性を与える塗料を含むスプレーとが一体化されている請求項5に記載の補修キット。
JP2016085827A 2016-04-22 2016-04-22 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット Active JP6421312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085827A JP6421312B2 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085827A JP6421312B2 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017193906A true JP2017193906A (ja) 2017-10-26
JP6421312B2 JP6421312B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=60156423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085827A Active JP6421312B2 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6421312B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025365A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 信越ポリマー株式会社 突出物損傷防止構造およびその形成方法
JP7144649B1 (ja) 2022-01-26 2022-09-30 宝ワークス株式会社 通気管内壁の錆補修施工方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262970A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Toshiba Corp 塗装前処理方法
JPH02140274A (ja) * 1988-11-18 1990-05-29 Nippon Parkerizing Co Ltd 錆面用塗料
JPH05125841A (ja) * 1991-10-31 1993-05-21 Osaka Gas Co Ltd コンクリート亀裂の漏水防止工法
JP2000303722A (ja) * 1999-04-20 2000-10-31 Urashima Kenzai Kk 金属製支柱の埋設部の腐蝕防止構造
JP2003213635A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Osaka Hyoshikito Kk 金属支柱の補修方法
JP2007303232A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Line Kikaku Kogyo Kk 道路照明灯等の構造物の地際部の防食工法
JP2010525131A (ja) * 2007-05-01 2010-07-22 アクゾ ノーベル コーティングス インターナショナル ビー ヴィ カルボキシル官能性有機シリコーンを含有する防汚塗料組成物
JP2010236296A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電柱地際カバー
JP2012245512A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Satoru Goto 小規模支柱構造物の補修補強工法
US20160060889A1 (en) * 2014-09-02 2016-03-03 Edm International, Inc. Repair and reinforcement of utility poles

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262970A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Toshiba Corp 塗装前処理方法
JPH02140274A (ja) * 1988-11-18 1990-05-29 Nippon Parkerizing Co Ltd 錆面用塗料
JPH05125841A (ja) * 1991-10-31 1993-05-21 Osaka Gas Co Ltd コンクリート亀裂の漏水防止工法
JP2000303722A (ja) * 1999-04-20 2000-10-31 Urashima Kenzai Kk 金属製支柱の埋設部の腐蝕防止構造
JP2003213635A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Osaka Hyoshikito Kk 金属支柱の補修方法
JP2007303232A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Line Kikaku Kogyo Kk 道路照明灯等の構造物の地際部の防食工法
JP2010525131A (ja) * 2007-05-01 2010-07-22 アクゾ ノーベル コーティングス インターナショナル ビー ヴィ カルボキシル官能性有機シリコーンを含有する防汚塗料組成物
JP2010236296A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電柱地際カバー
JP2012245512A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Satoru Goto 小規模支柱構造物の補修補強工法
US20160060889A1 (en) * 2014-09-02 2016-03-03 Edm International, Inc. Repair and reinforcement of utility poles

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021025365A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 信越ポリマー株式会社 突出物損傷防止構造およびその形成方法
JP7288366B2 (ja) 2019-08-08 2023-06-07 信越ポリマー株式会社 突出物損傷防止構造の形成方法
JP7144649B1 (ja) 2022-01-26 2022-09-30 宝ワークス株式会社 通気管内壁の錆補修施工方法
JP2023108899A (ja) * 2022-01-26 2023-08-07 宝ワークス株式会社 通気管内壁の錆補修施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6421312B2 (ja) 2018-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6421312B2 (ja) 赤錆びによる腐食部を補修する補修方法及び補修キット
JP6427624B1 (ja) 鋼構造物の補修方法
JP6635612B2 (ja) 下水管又は上水管の補修方法
JP6044981B2 (ja) 流水管補修工法
JP5401436B2 (ja) 排水トラップの補修方法と補修部材
JP2008231508A (ja) 防食鋼管
JP2012202048A (ja) 改修用二重ドレン及びそれを用いたルーフドレンの改修方法
JP3453480B2 (ja) 流体配管の漏洩箇所の補修方法
KR100935396B1 (ko) 필름코팅 부직포 펠트링을 이용한 강관 용접 접합부의 부식방지 라이닝공법.
KR101983953B1 (ko) 아크릴 탄성 방수제와 실리콘 페인트의 결합으로 건물 수명 및 도장주기의 연장공법
JP5361077B2 (ja) 防食方法
KR20190100082A (ko) 콘크리트 건물의 탈착 부위 또는 균열 부위 보수용 보수유닛 및 그 보수유닛을 이용한 탈착 부위 또는 균열 부위 보수방법
JP2017170415A (ja) 塗装用ブースおよび塗装方法
JP6943599B2 (ja) 防食構造及び防食方法
KR101496103B1 (ko) 콘크리트 구조물 방수 공법
WO2009119625A1 (ja) ベンチマーク標示具およびベンチマーク標示方法
JP2006064166A (ja) 漏油箇所封止施工法
JP2005163830A (ja) 配管およびその製造方法
JP2009113222A (ja) 管路の補修構造
JP3920709B2 (ja) トンネル覆工セグメント、及びトンネル覆工方法
JP6955923B2 (ja) 切梁の補修工法
JP2017159224A (ja) 塗膜剥離剤による複雑形状部の塗膜剥離方法
JP5642816B2 (ja) 金属製構造物における縁部の塗装工法
JP7187259B2 (ja) タイトフレームを接合する施工方法及び施工キット
JP2010047897A (ja) 鉄道橋床版防水工

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6421312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250