JP2012245512A - 小規模支柱構造物の補修補強工法 - Google Patents
小規模支柱構造物の補修補強工法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】柱構造物の基礎部分の補修、補強方法として、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂と屈曲性や下地追随性、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の高強度有機系繊維を用いて、効果的かつ短時間、安価に補強及び耐久性向上処理を行う方法を提供する。
【解決手段】構造物表面1にプライマー樹脂2を塗布した後、その表面に仮着剤3を塗布し、その後、補強繊維シート4を仮着しながら該補強繊維シート内に接着剤樹脂5を含浸させ、最後にトップコート樹脂6を塗布して表面仕上げを行う。仮着剤としては、アクリルゴム系ものが好ましく、また補強繊維シートとしては、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の有機系繊維が好ましい。また、含浸用の接着剤樹脂としては、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂が最も好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】構造物表面1にプライマー樹脂2を塗布した後、その表面に仮着剤3を塗布し、その後、補強繊維シート4を仮着しながら該補強繊維シート内に接着剤樹脂5を含浸させ、最後にトップコート樹脂6を塗布して表面仕上げを行う。仮着剤としては、アクリルゴム系ものが好ましく、また補強繊維シートとしては、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の有機系繊維が好ましい。また、含浸用の接着剤樹脂としては、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂が最も好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は、腐食や経年劣化等により耐久性が低下した街灯や交通標識、看板等の支柱構造物を、効果的かつ短時間、安価に補強・耐久性向上処理を行う方法に関する。
街灯や交通標識、看板等の支柱構造物は、土中に埋設されたコンクリート製の基礎に主として中空状の鋼製パイプが埋め込まれ固定された構造となっており、これら支柱構造物には一般的に、その頂上部や上層部分に照明器具や標識看板、広告看板等の重量物が設置され供用されている。これら重量物は地震時や強風時の地震荷重や風加重により大きな水平力を受け、その結果支柱構造物の基礎部分には大きな水平力と曲げモーメントが発生する。
近年の地震の多発化や度重なる大型台風の襲来は、時に支柱構造物の基礎部分に設計条件を超えるような大きな水平荷重と曲げモーメントを発生させていることが想定される。また酸性雨や犬の尿による腐食や部分的な欠損が極端な耐久性低下をもたらしていることから、近年支柱構造物の基礎部分での折損、倒壊などの事故例の報告が増加して来ている。
現在支柱構造物の基礎部分の折損、倒壊対策としては、既存の基礎天端より10〜30cm程度の高さまでコンクリートを打設し根固めを施す方法が行われているが、早期に根固めコンクリートにひび割れや破損が発生し、十分に効果が得られない状況である。
近年、構造物の老朽化や塩害、凍結融解、酸性雨等による劣化の進行に起因する構造物の耐久性の低下が大きな社会問題としてクローズアップされており、特に阪神大震災の発生以来、巨大地震発生時に生じる構造物の破壊が問題となっておりその対策が急がれている。
また一方で、予算面や環境面などから、新たに構造物を建設するのではなく既存の社会インフラを補修補強、維持管理することにより延命化し長く使用することが大きなテーマとして注目されている。
このような状況の中で、近年新しい補修補強、維持管理の材料や工法が提案されている。特に従来のセメントや鉄などに比べて優れた性能を持つ有機樹脂材料や高強度の無機・有機繊維材料が開発、提案され、実際に多くの現場で実施され普及しつつある状況である。
そこで、本発明者は鋭意研究の結果、新たな支柱構造物の基礎部分の補修、補強方法として、近年開発、提案され、多くの現場で実施され普及しつつある、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂と屈曲性や下地追随性、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の高強度有機系繊維を用いて、効果的かつ短時間、安価に補強及び耐久性向上処理を行う方法を確立し、下記本発明を提供するに至った。
本発明は、
(1)構造物表面にプライマー樹脂を塗布した後、その表面に仮着剤を塗布し、その後補強繊維シートを仮着しながら該補強繊維シート内に接着剤樹脂を含浸させ、最後にトップコート樹脂を塗布して表面仕上げを行うことを特徴とする既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
(1)構造物表面にプライマー樹脂を塗布した後、その表面に仮着剤を塗布し、その後補強繊維シートを仮着しながら該補強繊維シート内に接着剤樹脂を含浸させ、最後にトップコート樹脂を塗布して表面仕上げを行うことを特徴とする既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
(2)仮着剤が、スプレータイプのアクリルゴム系粘着材であることを特長とする(1)記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
(3)補強繊維シートが、屈曲性や下地追随性、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の有機系繊維であることを特徴とする(1)ないし(2)のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
(4)プライマー樹脂及び接着剤樹脂が、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
(5)該小規模支柱構造物の基礎部分に補強繊維シートを2〜5cm程度定着部させることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
本発明によれば、既存小規模支柱構造物の補修補強を、効果的かつ短時間、安価に補強及び 耐久性向上を図れるものである。具体的には、(1)従来のコンクリートによる根巻工法に要する施工時間が約2日間(コンクリートの硬化養生時間含む:冬期除く)に対して、本発明で は約2時間で完了した。
(2)ポール交換を行う場合、1箇所当り50万円以上の工事費が必要なことに対し、本発明 ではその十分の一程度の費用で可能である。
(3)従来の防錆塗装の場合、その膜厚が平均約300〜500ミクロン:0.3〜0.5ミリ)に対し、本発明ではMMAプライマー層(約0.2ミリ)+アラミド繊維シートMMA樹脂含浸層(約1.6ミリ)+MMA樹脂トップコート層(約0.3ミリ)、トータル2.1ミリ程度となるため、強固な防水性や防錆性、耐久性が期待できる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。街灯支柱地際部の鋼製ポールにアラミド繊維シートを用いて補強する例を図面に基づいて説明する。まず図1に前記街灯支柱地際部の鋼製ポールへの施工断面図を示すごとく、下記工程により施工する。
1:街灯支柱地際部の鋼製ポール
2:プライマー層
3:仮着剤層
4:アラミド繊維シート
5:MMA系接着剤樹脂
6:トップコート表面仕上げ層
7:基礎コンクリート
8:MMA系樹脂モルタル
2:プライマー層
3:仮着剤層
4:アラミド繊維シート
5:MMA系接着剤樹脂
6:トップコート表面仕上げ層
7:基礎コンクリート
8:MMA系樹脂モルタル
Claims (5)
- 構造物表面にプライマー樹脂を塗布した後その表面に仮着剤を塗布し、その後補強繊維シートを仮着しながら該補強繊維シート内に接着剤樹脂を含浸させ、最後にトップコート樹脂を塗布して表面仕上げを行うことを特徴とする既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
- 仮着剤が、スプレータイプのアクリルゴム系粘着材であることを特長とする請求項1記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
- 補強繊維シートが、屈曲性や下地追随性、柔軟性に優れたアラミド繊維やビニロン繊維、ナイロン繊維等の有機系繊維であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
- プライマー樹脂及び接着剤樹脂が、硬化速度や低温時の硬化性、耐候性、配合作業性に優れたMMA系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
- 該小規模支柱構造物の基礎部分に補強繊維シートを2〜5cm程度定着部させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の既存小規模支柱構造物の補修補強工法。
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JP2011129584A JP2012245512A (ja) | 2011-05-25 | 2011-05-25 | 小規模支柱構造物の補修補強工法 |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-05-25 JP JP2011129584A patent/JP2012245512A/ja not_active Withdrawn
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