JP2017193362A - 蓋材とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の解決しようとする課題は、層構成が単純であり、かつ湯切り孔を穿孔する必要がないため、工程が簡略化され、しかも微細な湯切り孔が実現できる新規な蓋材、ならびにその製造方法を提案するものである。
【解決手段】基材層、ポリエチレン樹脂層、アイオノマー樹脂層を、この順序に有する積層体からなる蓋材であって、ポリエチレン樹脂層とアイオノマー樹脂層は、剥離可能に積層されており、アイオノマー樹脂層は、連続気泡からなる貫通孔を有することを特徴とする蓋材およびその製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の蓋材に関し、特に湯切り操作を必要とするような内容物を収納した容器の蓋材として用いられ、湯切り操作に必要な湯切り孔を穿孔する工程の不要な蓋材、ならびにその製造方法に関する。
従来、即席焼きそばなどの調理手順としては、喫食に当たって麺に一旦湯を注ぎ、麺が戻った段階で湯を捨てて調味料などを加えた後に、喫食するという手順がとられている。この湯切り操作に当たっては、湯と一緒に麺が流出しないように、麺の太さに応じた直径の湯切り孔を穿孔した蓋材が種々提案されている。
湯切り孔の形成方法としては、蓋材に湯切り孔を穿孔し、穿孔部分をシール材で覆うという方法がある。この方法は、最も単純で分かり易いが、シール材を別途準備しなければならず、コスト面において問題がある。また、湯切り孔部分に蓋材の紙基材の断面やシール材の粘着層が露出するため、衛生上の問題もあった。
他の方法として、蓋材を剥離可能な層間を有する多層構造とし、容器にシールされる側の層に予め湯切り孔を穿孔しておくか、あるいは積層後にハーフカットを施すという方法がある。この方法は、シール材を用いず、紙基材の断面も露出しないため、衛生的にも優れている。
特許文献1に記載された蓋体は、特許請求の範囲に記載されたように、カップ容器の開口部に貼着され、表層を部分的に剥離することで複数の湯切り孔が現出する蓋体であって、ポリエチレンテレフタレート層を含み、一方面が開口部にシールされる第1シートと、前記第1シートの他方面に積層される第1の樹脂層と、前記第1の樹脂層とは異なる材料からなり、前記第1の樹脂層上に積層される第2の樹脂層と、前記第2の樹脂層上に積層される第2シートとを備え、前記第1シートと前記第2シートとは、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との界面でのみ剥離可能である、蓋体である。
特許文献1に記載された蓋体は、第1の樹脂層の材質と第2の樹脂層の材質を適宜選択することにより、最適な剥離強度を得ることができるので、有用な発明ではあるが、層構成が複雑で多数の材料を必要とし、さらに湯切り孔をハーフカットによって形成するため、工程が煩雑であり、高価なものとならざるを得なかった。
また、機械的に湯切り孔を穿孔する方法による限り、孔の直径を小さくするのには限界があり、極細の麺など流出しやすい内容物に対して、対応するのには、困難が伴った。
特開2012−51642号公報
本発明の解決しようとする課題は、層構成が単純であり、かつ湯切り孔を穿孔する必要がないため、工程が簡略化され、しかも微細な湯切り孔が実現できる新規な蓋材、ならびにその製造方法を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、基材層、ポリエチレン樹脂層、アイオノマー樹脂層を、この順序に有する積層体からなる蓋材であって、ポリエチレン樹脂層とアイオノマー樹脂層は、剥離可能に積層されており、アイオノマー樹脂層は、連続気泡からなる貫通孔を有することを特徴とする蓋材である。
本発明に係る蓋材は、連続気泡からなる多数の貫通孔を有するアイオノマー樹脂層と、これに対して剥離可能に積層されたポリエチレン樹脂層及び基材層を有するので、容器の開口部にアイオノマー樹脂層をシーラント層として熱シールし、基材層とポリエチレン樹脂層を剥離することにより、アイオノマー層の貫通孔が湯切り孔として機能する。
また、請求項2に記載の発明は、基材層に、押出機を用いて、溶融したポリエチレン樹脂とアイオノマー樹脂を押出して積層する蓋材の製造方法であって、押出機におけるアイオノマー樹脂の溶融温度が290℃以上300℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材の製造方法である。
請求項2に記載の蓋材の製造方法によれば、アイオノマー樹脂の押出し時の溶融温度を通常の押出し温度よりも高温にすることにより、アイオノマー樹脂を発泡させ、連続気泡を生じさせて貫通孔を得ることができる。
本発明に係る蓋材は、基材層と、ポリエチレン樹脂層とアイオノマー樹脂層の3層のみを必須な層とするので、層構成が単純であり、従って容易に製造できる。
また、本発明に係る蓋材は、シーラント層として用いるアイオノマー樹脂層が、連続気泡からなる多数の貫通孔を有するため、剥離可能に積層されたポリエチレン樹脂層と基材層を剥離することにより、この貫通孔が湯切り孔として機能する。この貫通孔は、従来の蓋材における湯切り孔と異なり、穿孔工程を必要としないので、製造工程が簡略化される。
また、連続気泡からなる貫通孔は、従来の穿孔による貫通孔に比較して直径を小さくすることができ、極細麺など、湯と伴に流出しやすい内容物であっても適用できる。
本発明に係る蓋材の製造方法によれば、押出機におけるアイオノマー樹脂の溶融温度を、290℃以上300℃以下とするだけの極めて簡単な操作により、湯切り孔付きの蓋材を製造することが出来る。
図1は、本発明に係る蓋材を容器に熱シールし、湯切り孔を露出させた状態を示した斜視説明図である。 図2は、図1の状態の断面模式図である。 図3は、本発明に係る蓋材の層構成を示した断面説明図である。
図面を参照しながら、本発明に係る蓋材について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る蓋材を容器に熱シールし、湯切り孔を露出させた状態を示した斜視説明図であり、図2は、その断面模式図である。また図3は、本発明に係る蓋材の層構成
を示した断面説明図である。
本発明に係る蓋材1は、カップ型やトレー型の容器2の開口部を密封シールするための蓋材である。蓋材1は、基材層7、ポリエチレン樹脂層9、アイオノマー樹脂層10を、この順序に有する積層体6からなる。図3に示した例では、基材層7とポリエチレン樹脂層9の間に接着剤層8が用いられている。
本発明に係る蓋材1においては、ポリエチレン樹脂層9とアイオノマー樹脂層10は、剥離可能に積層されており、アイオノマー樹脂層10は、連続気泡からなる貫通孔5を有することを特徴とする。
蓋材1は、容器2の開口部の形状に合わせて打ち抜かれ、容器2のフランジ部に熱シールして使用される。蓋材1は、容器から蓋材をすべて剥離するための開封タブ3と、ポリエチレン樹脂層9以上を剥離してアイオノマー樹脂層のみを残し、湯切り孔を現出させるための湯切りタブ4を備えている。湯切りタブ4は、アイオノマー樹脂層を少なくとも切断するハーフカット11によって蓋材本体から隔界されている。
アイオノマー樹脂層10に、連続気泡からなる貫通孔5を形成する方法としては、化学発泡剤を用いる方法や、ガスを吹き込む方法、あるいは樹脂中に水分を多く含むようにする方法などが可能であり、特に限定されるものではないが、押出機における溶融温度を290℃以上300℃以下に調節することにより、アイオノマー樹脂を発泡させる方法が、最も容易でありかつ安定しているので好ましい。
基材層7を構成する材料としては、内容物や保存期間によって蓋材に要求される特性に応じて適宜選択される。具体的には、紙、アルミニウム箔、各種合成樹脂フィルム、ガスバリアフィルムなどを適宜組み合わせて使用する。各層の貼り合せには、接着剤によるラミネート法や、接着性樹脂の押し出しラミネート法などを用いる。
最外層には、印刷加工が施されるのが一般的であるが、印刷層の上にさらに透明保護層を設けても良い。透明保護層を設ける方法としては、透明樹脂をコーティングする方法や、透明フィルムをラミネートする方法の他に、透明フィルムの裏側に印刷層を設ける方法でも良い。
印刷加工や貼り合せ加工が終了した基材層7の裏面側に、接着剤層8を介してポリエチレン樹脂層9を設ける。ポリエチレン樹脂としては、押し出しグレードの低密度ポリエチレン樹脂(LDP)を用いて、押出機による押し出しコーティング法によってポリエチレン樹脂層を設ける。押出機におけるポリエチレン樹脂の溶融温度は、300℃程度が適当である。
最後にポリエチレン樹脂層9の表面に、アイオノマー樹脂層10を同様に押出機を用いて押し出しコーティング法によって形成する。この時、押出機におけるアイオノマー樹脂の溶融温度を290℃以上300℃以下とすることにより、アイオノマー樹脂が発泡する。発泡したアイオノマー樹脂は、気泡が連続して連続気泡からなる貫通孔5が不規則に生じる。
アイオノマー樹脂としては、エチレン−メタクリル酸共重合体やエチレン−アクリル酸共重合体を金属カチオンを介して凝集せしめた一般的なアイオノマー樹脂のうち、メルトマスフローレートの比較的高い押し出しグレードを選択するのが良い。
貼り合せ加工が終了した積層体6を所定の形状に打ち抜き、湯切りタブ4の付け根にア
イオノマー樹脂層10を貫通するハーフカット11を設けることにより、蓋材1が完成する。蓋材1は、内容物12を収納した容器2のフランジ部に熱シールされる。この時、アイオノマー樹脂層10は、シーラント層として機能する。
以下、実施例に基づいて、本発明に係る蓋材についてさらに具体的に説明する。
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの表面に印刷絵柄を印刷した後、印刷面に坪量70g/m2の上質紙をウレタン樹脂系接着剤を介して貼り合せ、さらに厚さ6μmのアルミニウム箔を貼り合せて基材層とした。
基材層のアルミニウム箔面にウレタン樹脂系接着剤を介して、押出機からLDPを厚さ15μmとなるように押し出して、ポリエチレン樹脂層を形成した。押出機における溶融温度は、300℃とした。
次に押出機を用いて、ポリエチレン樹脂層の表面にアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社製ハイミラン1652、メルトマスフローレート5.5、密度0.94)を、押し出して、アイオノマー樹脂層を形成した。押出機における溶融温度は、295℃とした。この時、アイオノマー樹脂は、発泡しており、成膜されたアイオノマー樹脂層には、無数の貫通孔が生じていた。貫通孔の直径は、0.1mm〜2mmの範囲にばらついていた。
以上により得られた積層体を所定の形状に打ち抜き、湯切りタブ部にアイオノマー樹脂層を切断するハーフカットを施して蓋材とした。蓋材を乾燥焼きそばを収納したトレー状の紙容器の開口部に熱シールした後、開封タブから開封して熱湯を注入し、所定時間放置した。次に湯切りタブを持って引くとアイオノマー樹脂層のみが残り、それ以外の層が剥離された。アイオノマー樹脂層には、無数の貫通孔が存在するため、湯切り操作を円滑に行うことができた。
1・・・蓋材
2・・・容器
3・・・開封タブ
4・・・湯切りタブ
5・・・貫通孔
6・・・積層体
7・・・基材層
8・・・接着剤層
9・・・ポリエチレン樹脂層
10・・・アイオノマー樹脂層
11・・・ハーフカット
12・・・内容物

Claims (2)

  1. 基材層、ポリエチレン樹脂層、アイオノマー樹脂層を、この順序に有する積層体からなる蓋材であって、ポリエチレン樹脂層とアイオノマー樹脂層は、剥離可能に積層されており、アイオノマー樹脂層は、連続気泡からなる貫通孔を有することを特徴とする蓋材。
  2. 基材層に、押出機を用いて、溶融したポリエチレン樹脂とアイオノマー樹脂を押出して積層する蓋材の製造方法であって、押出機におけるアイオノマー樹脂の溶融温度が290℃以上300℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓋材の製造方法。
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