JP5736877B2 - 湯切り蓋材 - Google Patents
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プラスチックフィルムとポリオレフィン系プラスチック樹脂との間で界面剥離が可能であり、
前記紙基材とポリオレフィン系プラスチック樹脂からなる上材の剥離後の腰強度が3.0N/15mm以上20N/15mm以下であり、かつ前記プラスチックフィルムとイージーピール層からなる下材の腰強度が0.30N/15mm以上3.0N/15mm以下であり、
イージーピール層表面から紙基材に到達するハーフカット加工によって形成され、上材を下材から剥離することによって、複数の湯切り孔を露出形成する、湯切り孔ハーフカットを有し、該湯切り孔は、長辺が上材の剥離方向に対して直角方向であり、短辺が上材の剥離方向に対して平行である角丸長方形の、湯切り用タブ側の長辺が円弧状に剥離方向と反対の方向に張り出した形状を有する単位からなり、長辺方向の長さをA、短辺方向の長さをBとした場合、2mm≦B≦A≦10mmであり、さらに湯切り用タブ側の長辺に形成された前記円弧の半径をRとした場合、A/2≦R≦8mmであることを特徴とする湯切り蓋材である。
図1は、本発明に係る湯切り蓋材の一実施態様を示した平面模式図である。また図2は、本発明に係る湯切り蓋材における湯切り孔の形状に関する平面説明図である。また図3は、本発明に係る湯切り蓋材の一実施態様における断面模式図である。
この実施態様においては、プラスチックフィルム(14)とイージーピール層(16)の間にアルミニウム箔(15)が積層されている。アルミニウム箔(15)を積層することにより、注湯時に注湯開口用タブ(3)を持って開封した時、および注湯後に再封止した時の蓋材のデッドホールド性が向上すると共に、蓋材のガスバリア性、遮光性が向上する。アルミニウム箔(15)の厚さとしては、6μm〜20μm程度が適当である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
その後、発泡ポリスチレン容器に、135℃、19.6N、0.5秒間の条件にてシールし、評価用サンプルを得た。
プラスチックフィルムとシーラント層の間に厚さ15μmのアルミニウム箔を積層した以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得た。
紙坪量を80g/m2とし、プラスチックフィルムとシーラント層の間に厚さ9μmのアルミニウム箔を積層し、A=7mm、B=10mm、R=5mmとした以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得た。
A=6mm、B=6mmとし、Rを設けなかった以外は、実施例1と同様にして評価用サンプルを得た。
(a)剥離強度・・・サンプルを15mm幅にカットし、テンシロン(エー・アンドディー製:RTF-1250)にて、JIS−Z1707に従って測定した。
尚、この構成におけるPET/LDPEの剥離強度はすべて0.35N/15mmであった。
(b)腰強度・・・サンプルを15mm幅にカットし、剥離後の上材、下材の腰強度を幅
15mm、長さ12cmの短冊状のサンプルでループを作り、押しつぶし距離20mm、圧縮速度3.5mm/secにてループスティフネステスター(東洋精機製作所製)にて測定した。
(c)孔脱落有無・・・ハーフカット部分を開封した際の孔脱落有無をそれぞれ注湯前、注湯後にて評価した。
評価試験結果を表1に示す。
2・・・湯切り用タブ
3・・・注湯開口用タブ
4・・・全開封用タブ
5・・・容器本体フランジ部
6・・・注湯開口用ハーフカット
7・・・湯切り孔
8・・・湯切り孔ハーフカット
9・・・剥離方向
11・・・紙基材
12・・・ポリオレフィン系プラスチック樹脂
13・・・剥離界面
14・・・プラスチックフィルム
15・・・アルミニウム箔
16・・・イージーピール層
17・・・上材
18・・・下材
A・・・湯切り孔の長辺方向の長さ
B・・・湯切り孔の短辺方向の長さ
R・・・湯切り孔の円弧の半径
Claims (3)
- 紙基材、プラスチックフィルム、イージーピール層が外側からこの順序で積層されており、かつ紙基材とプラスチックフィルムとがエクストルージョンラミネート法によりポリオレフィン系プラスチック樹脂を押出す方法でラミネートすることにより得られる蓋材において、
プラスチックフィルムとポリオレフィン系プラスチック樹脂との間で界面剥離が可能であり、
前記紙基材とポリオレフィン系プラスチック樹脂からなる上材の剥離後の腰強度が3.0N/15mm以上20N/15mm以下であり、かつ前記プラスチックフィルムとイージーピール層からなる下材の腰強度が0.30N/15mm以上3.0N/15mm以下であり、
イージーピール層表面から紙基材に到達するハーフカット加工によって形成され、上材を下材から剥離することによって、複数の湯切り孔を露出形成する、湯切り孔ハーフカットを有し、該湯切り孔は、長辺が上材の剥離方向に対して直角方向であり、短辺が上材の剥離方向に対して平行である角丸長方形の、湯切り用タブ側の長辺が円弧状に剥離方向と反対の方向に張り出した形状を有する単位からなり、長辺方向の長さをA、短辺方向の長さをBとした場合、2mm≦B≦A≦10mmであり、さらに湯切り用タブ側の長辺に形成された前記円弧の半径をRとした場合、A/2≦R≦8mmであることを特徴とする湯切り蓋材。 - 前記プラスチックフィルムとポリオレフィン系プラスチック樹脂の間にアンカーコート層を設けず、さらにプラスチックフィルムとポリオレフィン系プラスチック樹脂間のラミネート強度が0.10N/15mm以上1.0N/15mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の湯切り蓋材。
- 前記プラスチックフィルムとイージーピール層の間にアルミニウム箔が積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り蓋材。
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