JP6119038B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の開口部が蓋体によって剥離可能に閉塞された包装容器に関する。
従来、この種の包装容器としては例えば下記特許文献1所載のように、容器本体を多層構造として蓋体を剥離可能に構成することが知られている。そして、蓋体を部分的に開封できるように、容器本体の内面を構成する層に所定長さの弱め線を形成している。即ち、弱め線を容器本体の開口縁部の全周に形成するのではなく、全周のうちの一部のみに形成し、該弱め線が形成された領域のみ蓋体が容易に開封できるようにしたものである。
しかしながら、開封作業を行う力にはバラツキがあるため、弱め線の端部の位置で蓋体の開封動作が止まらずに弱め線の端部から更に亀裂が走ることがあり、弱め線の端部の位置を越えて蓋体が開封されることがあった。即ち、設計者が意図した停止位置で蓋体が開封時に必ずしも停止せず、それ位置を越えて開封されるということがあった。また、シール時の熱や圧力を調整することで部分的に開封できるようにすることも考えられるが、蓋体の開封の停止位置を明確に設定することは困難であり、シール条件の管理も困難である。
実開平4−7467号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、蓋体の開封動作を設計者の意図した位置で停止させることができる包装容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る包装容器は、容器本体と蓋体とを備え、容器本体の開口部を閉塞すべく、容器本体の開口縁部に設けられたシーラント層と蓋体のシーラント層とがシールされている包装容器であって、容器本体のシーラント層と蓋体のシーラント層のうち何れか一方が易剥離層であって、該易剥離層には、容器本体と蓋体との間のシール部よりも内側の位置に、容器本体の開口縁部の全周のうち所定部分のみを開封可能とするための部分開封用切離線が形成され、該部分開封用切離線の両端部のうち少なくとも一方の端部又はその近傍には蓋体の過度の開封を防止するための過開封防止部が設けられていることを特徴とする。尚、易剥離層は容器本体側に設けられていてもよいし蓋体側に設けられていてもよい。例えば易剥離層が容器本体側に設けられている場合には、易剥離層と蓋体との間の接着力が相対的に大きく、易剥離層と容器本体の基材との間の接着力が相対的に小さくなる。従って、蓋体を容器本体から剥離すると、易剥離層と容器本体の基材との間で層間剥離が起こる。
このような構成の包装容器にあっては、容器本体の開口縁部の全周のうち所定部分のみを開封可能とするための部分開封用切離線が形成されているので、容器本体の開口縁部の全周のうち部分開封用切離線が形成された所定部分のみ、他の領域に比して蓋体を容易に開封することができる。そして、部分開封用切離線の端部まで蓋体を容器本体から剥離すると、部分開封用切離線の端部あるいはその近傍に設けられた過開封防止部によって蓋体の剥離動作が制御されることになる。
特に、過開封防止部として、易剥離層には、部分開封用切離線の端部の外側に過開封防止用切離線が延設されていることが好ましい。部分開封用切離線の端部に過開封防止用切離線を延設することにより、連続した切離線を形成すればよいのでその加工が容易である。しかも、過開封防止用切離線が部分開封用切離線の端部に延設されているので、例えば過開封防止用切離線が部分開封用切離線の端部から若干離れた近傍の位置に設けられている場合に比して、蓋体の開封動作がより一層確実に制御される。
また、過開封防止用切離線は、蓋体の開封方向に対して略直交する方向と部分開封用切離線の端部における接線方向との間の角度範囲に形成されていることが好ましい。このように過開封防止用切離線が蓋体の開封方向に対して略直交する方向と部分開封用切離線の端部における接線方向との間の角度範囲に形成されていると、蓋体を剥離させるための力が過開封防止用切離線によってスムーズに外側に向かって逃げていくことになるので、設計者が意図したとおりに蓋体がより一層確実に開封されることになる。
更に、過開封防止用切離線が前記シール部を横断していることが好ましい。蓋体を容器本体から剥離させようとする力は主としてシール部に働くため、そのシール部を横断するように過開封防止用切離線が形成されていることによって、シール部を横断する過開封防止用切離線の位置で蓋体の剥離動作を確実に停止させることができる。
また、両端部に過開封防止用切離線が形成された部分開封用切離線が容器本体の開口縁部に沿って間隔をおいて複数形成されていることが好ましい。該構成によれば、蓋体を開封する際、容器本体の開口縁部の全周のうち複数の部分開封用切離線が形成された領域のみを他の領域に比して容易に開封することができる。そして、蓋体を部分的に開封すると、部分開封用切離線が形成された部分には容器本体の内部である収容空間と外部とを連通する連通孔が形成される一方、隣り合う部分開封用切離線同士の間の部分には連通孔が形成されないで残る。即ち、複数の部分開封用切離線に対応して連通孔が周方向に間隔をおいて複数形成されることになり、例えば即席麺を食するために湯を容器本体に注ぎ入れる場合には、その複数の連通孔を、容器本体から湯を外部に排出するための湯切り孔として使用することができる。
以上のように本発明の包装容器にあっては、過開封防止部が部分開封用切離線の端部あるいはその近傍において蓋体の剥離動作を制御するので、設計者の意図した位置で蓋体の開封動作を確実に停止させることができる。
本発明の一実施形態における包装容器の容器本体を示す平面図。 図1のP−P線断面図。 (a)及び(b)は同包装容器の要部を示す概略平面図。 同包装容器を部分的に開封した状態を示す斜視図。 同包装容器を部分的に開封した状態を示す要部断面図。 同包装容器を完全に開封した状態を示す断面図。 本発明の他の実施形態における包装容器の容器本体を示す平面図。 本発明の他の実施形態における包装容器の容器本体の要部を示す拡大平面図。 本発明の他の実施形態における包装容器の容器本体の要部を示す概略平面図。 本発明の他の実施形態における包装容器の容器本体の要部を示す概略平面図。 本発明の他の実施形態における包装容器の容器本体の要部を示す概略平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る包装容器について図1〜図6を参酌しつつ説明する。本実施形態における包装容器は、上面が開口する有底筒状の容器本体1と、該容器本体1の開口部を閉塞するために容器本体1に剥離可能にヒートシールされた蓋体2とを備えている。該包装容器には、食品や洗剤、化粧品等の種々の被包装物が収容されるが、一例として即席麺を収容した場合について説明する。被包装物を収容するための収容空間は容器本体1によって形成され、その収容空間が蓋体2によって密封されて外部と遮断されている。
容器本体1は、上面開口の比較的浅い有底筒状のものであって、円形の底部10と該底部10の周縁から上方に立ち上がった側壁部11とを備え、該底部10と側壁部11とからその内側に収容空間が形成される。側壁部11の上部には一段外側に拡径した段差部12が形成されている。即ち、段差部12によって側壁部11は下段側壁部11aと上段側壁部11bとに区画されている。下段側壁部11aは側壁部11の主たる領域を占め、底部10から上方に向かってテーパ状に拡径するように形成されている。上段側壁部11bは、下段側壁部11aに対して上下方向の寸法が小さく細い帯状であって、段差部12から略垂直に上方に延びている。該側壁部11の上端に外側に向けてフランジ部13が略水平に突設されている。該フランジ部13は全周に亘って形成されていて、その上面は所定幅の平坦面となっている。
かかる容器本体1は、基材30とシーラント層とを備えた多層シートから構成されており、基材30が容器本体1の外面を構成し、シーラント層が容器本体1の内面を構成している。本実施形態において容器本体1のシーラント層が易剥離層(イージーピールシーラント層)であり、以下、容器本体1のシーラント層をイージーピールシーラント層31と称する。該容器本体1は、多層シートから絞り加工やシート成型等により形成されたものである。該多層シートは、その片面の表層がイージーピールシーラント層31となっているものであって、そのイージーピールシーラント層31が容器本体1の内面(上面)となるようにして所定形状に加工される。
基材30は、種々の単層構造や多層構造とすることができる。その材料としては、特に制限がなく、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の通常公知のものが挙げられ、これらの混合物、或いはこれらに熱可塑性エラストマー、各種の添加剤又は無機充填剤を5〜70%混合した樹脂等であってもよい。また、ガスバリアー性の向上等の目的で、さらに他の材料からなる層を積層してもよく、例えば上記材料にアルミやシリカを蒸着したものやエチレン−ビニルアルコール共重合体、アルミニウム箔等が挙げられる。これら他の材料からなる層は、1層のみでもよいし、2層以上からなる多層体であってもよい。基材30の厚みは100〜1000μmが好ましい。
イージーピールシーラント層31としては、種々の材料を採用できるが、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエチレン系共重合体等が挙げられる。イージーピールシーラント層31の厚みは、通常5〜150μm、好ましくは10〜100μmである。
イージーピールシーラント層31と基材30の上記各材料の組み合わせを適宜選択することによって、イージーピールシーラント層31と基材30の間の剥離強度を調整することができ、イージーピールシーラント層31を易剥離層として機能させることができる。このように剥離強度が調整された容器本体1と蓋体2の各シーラント層同士をヒートシールすることによって、イージーピールシーラント層31と蓋体2のシーラント層23との間の接着力のほうが、容器本体1の基材30とイージーピールシーラント層31との間の接着力に比して相対的に大きくなる。従って、蓋体2を容器本体1から剥離すると、イージーピールシーラント層31と容器本体1の基材30との間で層間剥離をしながら蓋体2が剥離することになる。
フランジ部13におけるイージーピールシーラント層31には二つの開封用の切離線が形成されている。一つは蓋体2を容器から完全に剥離するための全体開封用切離線40であり、もう一つは蓋体2を部分的に開封するための部分開封用切離線41である。尚、図1において矢印Aで示している方向が蓋体2を部分的に開封する際の部分開封方向であり、同図において矢印Bで示している方向が蓋体2を完全に開封する際の全体開封方向であるが、その部分開封方向Aと全体開封方向Bとは互いに逆向きとなっている。このように全体開封用切離線40と部分開封用切離線41を設けることにより、開封のバリエーションを被包装物(中身)によって使い分けることができる。
図1においてフランジ部13において多数のドットを付して示しているリング状の領域は、容器本体1と蓋体2との間のシール部3であるが、全体開封用切離線40はこのシール部3の内側に全周に亘って環状に形成されている。部分開封用切離線41はシール部3の内側であって且つ全体開封用切離線40の外側に位置し、フランジ部13の全周のうち所定角度範囲のみに形成されている。該部分開封用切離線41は、容器本体1の開口縁部に沿って周方向に形成されており、容器本体1の開口縁部が円形であることからそれと同心円上に円弧状に形成されている。
該部分開封用切離線41の両端部にはフランジ部13の外縁に向かって過開封防止部としての過開封防止用切離線42がそれぞれ延設されている。該過開封防止用切離線42は直線状であってシール部3を横断すると共にそれを越えてフランジ部13の外縁まで達している。従って、フランジ部13のイージーピールシーラント層31は、部分開封用切離線41と両過開封防止用切離線42によって二つの領域に区画される。図3に容器本体1のフランジ部13のみを模式的に示している。図3(a)において部分開封用切離線41と両過開封防止用切離線42並びにフランジ部13の外縁によって囲まれた扇状の領域32にクロスハッチングを施しているが、この扇状の領域32が部分開封用切離線41と両過開封防止用切離線42によって他の領域と区画される。イージーピールシーラント層31は、蓋体2との間の接着力が相対的に大きく容器本体11の基材30との間の接着力が相対的に小さいので、図1に示す部分開封方向Aに沿って容器本体1から蓋体2を部分的に剥離すると、扇状の領域32は蓋体2に付着して容器本体1から分離することになる。尚、両過開封防止用切離線42は、部分開封方向Aに対して略直交する方向に沿っている。尚、部分開封方向Aに対して略直交する方向とは部分開封方向Aに対して80度〜100度のことである。
同様のことが全体開封用切離線40についても言える。即ち、図3(b)に示しているように、環状に形成された全体開封用切離線40によってフランジ部13のイージーピールシーラント層31は内外に区画され、図3(b)においてクロスハッチングを施している全体開封用切離線40よりも外側のリング状の領域33が内側の領域から区画される。このリング状の領域33は、図1に示す全体開封方向Bに沿って容器本体1から蓋体2を完全に剥離するとその蓋体2に付着して容器本体1から分離することになる。
このような切離線は、代表的には断面視V字状あるいはU字状の溝(ノッチ)であるが、イージーピールシーラント層31を分断できる構造のものであればよく、必ずしも厚みの全体に亘って切り込まれている構造でなくてもよい。また、連続した線状に切離線が形成されているものの他、ミシン目状に形成されていてもよい。
かかる容器本体1のフランジ部13の上面に蓋体2が剥離可能にヒートシールされている。即ち、蓋体2は容器本体1のイージーピールシーラント層31にヒートシールされており、これによって容器本体1から蓋体2を剥離できる。蓋体2は、柔軟性を有する厚さ10μm〜100μmのシートから形成され、基材22と、内面を構成するシーラント層23とから構成される。基材22は、単層又は複層のシートから構成され、その材料としては、上述した容器本体1の基材30に用いられる合成樹脂や、紙、アルミ箔等、又はこれらの複合材料等でもよい。具体的には、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂から構成される主層と、ガスバリアー性を有する層とを備えているものが挙げられる。ガスバリアー性を有する層(例えばアルミ箔)は内外二つの主層の間に位置していることが好ましく、表側に位置する主層の内面には例えば印刷が施される。シーラント層23としては、上述した容器本体1のイージーピールシーラント層31に用いられる合成樹脂等が好適に用いられる。
蓋体2の周縁部には開封用の摘み部20,21が形成されている。具体的には、摘み部20,21は互いに180度対向して一対形成されている。一方の摘み部20は蓋体2を部分的に開封する際に使用するものであって、他方の摘み部21は蓋体2を完全に開封する際に使用するものである。その一方の摘み部20が形成された箇所に部分開封用切離線41が形成されており、一方の摘み部20は、部分開封用切離線41が形成された角度範囲の略中心に位置している。
以上のように構成された包装容器に即席麺が収容されている場合の使用例について説明すると、まず、図4及び図5のように一方の摘み部20を摘んで蓋体2を部分開封方向Aに沿って剥離していく。上述したように、部分開封用切離線41が形成されていると共にその両端部にはそれぞれ過開封防止用切離線42が形成されているので、図4に示すように蓋体2の剥離は部分開封用切離線41の両端部の位置、即ち、過開封防止用切離線42の位置で停止する。蓋体2を容器本体1から剥離していくと、イージーピールシーラント層31の外側の扇状の領域32が他の領域から分離して、図4に示すように蓋体2の内面に付着した状態で容器本体1から分離する。一方、イージーピールシーラント層31の他の領域はそのまま容器本体1に留まる。そして、部分的に開口した開口部から湯を所定量注ぎ入れて、開封した蓋体2の部分を再度開口部に被せて所定時間の経過を待つ。所定時間経過後、開封した蓋体2の部分を再度開いてそこから湯を外部に排出する。湯の排出が終わると、即席麺を食するため、他方の摘み部21を掴んで蓋体2を反対側から全体開封方向に沿って剥離していく。蓋体2を完全に剥離することにより、イージーピールシーラント層31のリング状の領域33は蓋体2の内面に付着した状態となって他の領域から分離する。図6は蓋体2を容器本体1から完全に剥離した状態を示しているが、この状態においてイージーピールシーラント層31の他の領域は容器本体1に残っている。
このように全体開封用切離線40とは別に部分開封用切離線41が形成されているので、全周のうち所定部分のみを容易に開封することができ、部分的に開口した開口部を、湯の注ぎ口として、また、その湯の排出口として使用することができる。そして、部分開封用切離線41の両端部に過開封防止用切離線42がそれぞれ延設されているので、勢い余って大きく開封し過ぎるということがなく、設計者が意図したとおりの位置で蓋体2の剥離を確実に止めることができる。
特に、過開封防止用切離線42がシール部3を横断していると共に、蓋体2の部分開封方向Aに対して略直交する方向に延びているので、蓋体2を剥離させるための力が過開封防止用切離線42によってスムーズにフランジ部13の外縁に向かって逃げていくことになり、部分開封用切離線41の両端部からイージーピールシーラント層31にランダムに亀裂が走るということがなく、蓋体2の剥離を過開封防止用切離線42の形成箇所で確実に停止させることができる。更に、過開封防止用切離線42がフランジ部13の外縁まで達しているので、イージーピールシーラント層31の扇状の領域32が他の領域から確実に分離することになり、スムーズ且つ綺麗な状態で蓋体2を部分開封することができる。また、部分開封用切離線41の両端部に過開封防止用切離線42が延設されて一本の切離線として構成されているので、切離線の加工も容易である。
尚、本実施形態では部分開封用切離線41の両端部にそれぞれ過開封防止用切離線42を設けたが、部分開封用切離線41の両端部のうち一方の端部のみに過開封防止用切離線42を設けてもよい。
また、部分開封用切離線41を一箇所設けていたが、二箇所以上設けてもよい。部分開封用切離線41を複数設ける場合には、例えば図7のように容器本体1の開口縁部に沿って部分開封用切離線41を間隔をあけつつ配置することができる。図7の形態では、部分開封用切離線41を周方向に三つ並べて配置した態様としている。各部分開封用切離線41の両端部にはそれぞれ過開封防止用切離線42が延設されており、それらの過開封防止用切離線42は何れもシール部3を越えてフランジ部13の外縁まで達している。尚、過開封防止用切離線42は何れも径方向に延びている。また、隣り合う部分開封用切離線41同士の間の間隔は、部分開封用切離線41の長さよりも短くなっている。
このように部分開封用切離線41を間隔をあけつつ周方向に三つ並べて配置すると、蓋体2を開封する際、容器本体1の開口縁部の全周のうち三つの部分開封用切離線41が形成された領域のみを容易に開封することができる。そして、蓋体2を部分的に開封すると、部分開封用切離線41が形成された部分には容器本体1の収容空間と外部とを連通する連通孔が形成される一方、隣り合う部分開封用切離線41同士の間の部分(図7において符号43で示している部分)には連通孔が形成されないで残る。即ち、三つの部分開封用切離線41に対応して連通孔が周方向に間隔をおいて三つ形成されることになり、その三つの連通孔を例えば容器本体1から湯を外部に排出するための湯切り孔として使用することができる。即ち、まず初めに例えば他方の摘み部21を掴んで蓋体2を半分程度開封し、そこから例えば調味料や具材等が入った小袋を取り出し、湯を注ぎ入れて再封し、所定時間経過後に、一方の摘み部20を把持して蓋体2の反対側を部分的に剥離して三つの連通孔を形成し、該連通孔から湯を排出する。その後、他方の摘み部21を把持して蓋体2を全部剥離して即席麺を食することができる。
尚、上記実施形態では、部分開封用切離線41とは別に全体開封用切離線40を設けたが、全体開封用切離線40は設けなくても構わないし、反対側にも部分開封用切離線41を設けてもよい。
また、過開封防止用切離線42がシール部3を越えてフランジ部13の外縁まで達していたが、フランジ部13の外縁まで達しない程度に延びている形態であってもよいし、シール部3の途中まで延びている形態やシール部3の手前まで延びている形態であってもよい。また、過開封防止用切離線42の延設の方向についても種々の設計変更が可能であるが、特には、図8のように、蓋体2の部分開封方向Aに対して略直交する方向Cと部分開封用切離線41の端部における接線方向Dとの間の角度範囲Eに過開封防止用切離線42を形成することが好ましい。また、左右の過開封防止用切離線42が互いに異なる方向を向いていてもよいし、互いの長さが異なっていてもよい。また、過開封防止用切離線42は直線には限られず図9に示しているように曲線であってもよい。尚、図9には図3と同様に容器本体1のフランジ部13のみを模式的に示している。後述の図10及び図11についても同様である。
また更に、過開封防止用切離線42が部分開封用切離線41の端部から延設されていることが好ましいが、それには限られず、例えば、図10のように部分開封用切離線41の端部から若干の距離をおいて過開封防止用切離線42が形成されていてもよく、何れにしても部分開封用切離線41の端部あるいはその近傍に形成されていればよい。
更には、蓋体2の過度の開封を防止するための過開封防止部として過開封防止用切離線42をイージーピールシーラント層31に形成したが、部分開封用切離線41の端部あるいはその近傍におけるイージーピールシーラント層31に過開封防止部として例えば図11のように小さな貫通孔43を形成しておいてもよい。
尚、部分開封用切離線41の形状についても変更可能であって、上述したような円弧状でなくてもよく、直線状であってもよく、また湾曲していたり、蛇行していたりしてもよい。
また、上記実施形態では容器本体1側のシーラント層を易剥離層としたが、逆に、蓋体2側のシーラント層23を易剥離層としてもよい。
更に、蓋体2の形状や容器本体1の形状についても種々の変更が可能であって上述したような平面視円形には限られず平面視矩形等の多角形であってもよいし、円形の一部が直線状とされた形状であってもよい。
また、シーラント層はヒートシールされるものに限らず接着剤から形成されたものであってもよい。
1 容器本体
2 蓋体
3 シール部
10 底部
11 側壁部
11a 下段側壁部
11b 上段側壁部
12 段差部
13 フランジ部
20 摘み部
21 摘み部
22 基材
23 シーラント層
30 基材
31 イージーピールシーラント層(シーラント層)
32 扇状の領域
33 リング状の領域
40 全体開封用切離線
41 部分開封用切離線
42 過開封防止用切離線(過開封防止部)
43 貫通孔(過開封防止部)
A 部分開封方向
B 全体開封方向

Claims (5)

  1. 容器本体と蓋体とを備え、容器本体の開口部を閉塞すべく、容器本体の開口縁部に設けられたシーラント層と蓋体のシーラント層とがシールされている包装容器であって、
    容器本体のシーラント層と蓋体のシーラント層のうち何れか一方が易剥離層であって、該易剥離層には、容器本体と蓋体との間のシール部よりも内側の位置に、容器本体の開口縁部の全周のうち所定部分のみを開封可能とするための部分開封用切離線が形成され、該部分開封用切離線の両端部のうち少なくとも一方の端部又はその近傍には蓋体の過度の開封を防止するための過開封防止部が設けられていることを特徴とする包装容器。
  2. 過開封防止部として、易剥離層には、部分開封用切離線の端部の外側に過開封防止用切離線が延設されている請求項1記載の包装容器。
  3. 過開封防止用切離線は、蓋体の開封方向に対して略直交する方向と部分開封用切離線の端部における接線方向との間の角度範囲に形成されている請求項2記載の包装容器。
  4. 過開封防止用切離線は、前記シール部を横断している請求項2又は3記載の包装容器。
  5. 両端部に過開封防止用切離線が形成された部分開封用切離線が容器本体の開口縁部に沿って間隔をおいて複数形成されている請求項2記載の包装容器。
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