JP2017192536A - マットレス - Google Patents

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泰典 寺石
Taisuke Teraishi
泰典 寺石
慎介 大槻
Shinsuke Otsuki
慎介 大槻
麻由 谷内
Mayu Yanai
麻由 谷内
小淵 信一
Shinichi Kofuchi
信一 小淵
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Abstract

【課題】使用者が横向きに使用した場合であっても、仰向きの場合と同様の寝心地を与えることができるマットレスを提供する。【解決手段】樹脂材料からなる網状構造体が用いられ、平面視において、短辺が延びる方向が幅方向となり、長辺が延びる方向が長さ方向となる矩形形状のマットレスであって、使用者が寝る面を表面F、表面Fとは反対側の面を裏面Rとし、裏面Rには、長さ方向に延びる幅方向の中心線CLを挟み所定の間隔を隔てて複数の凹部A1,A2が設けられ、凹部A1,A2は、網状構造体を裏面R側から前記表面F側に向けて窪んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、マットレスの構造に関する。
特開2010−279687号公報(特許文献1)、特開2012−169号公報(特許文献2)、および、特開2015−2937号公報(特許文献3)には、体圧を分散させることを目的としたマットレスが開示されている。また、網状構造体を寝具等に用いる技術が、特開2013−90657号公報(特許文献4)、特開2013−90658号公報(特許文献5)、特開2013−90661号公報(特許文献6)、特開2013−90662号公報(特許文献7)、および、特開2013−91862号公報(特許文献8)に開示されている。
特開2010−279687号公報 特開2012−169号公報 特開2015−2937号公報 特開2013−90657号公報 特開2013−90658号公報 特開2013−90661号公報 特開2013−90662号公報 特開2013−91862号公報
特許文献1および特許文献2に開示されるマットレスにおいては、使用者が通常の使用状態として、マットレスの上に仰向けに寝た場合が想定されており、マットレス全体での体圧分散が考慮されている。しかし、使用者によっては、寝返り等により、横向きの姿勢でマットレスを使用することが少なくない。
このような場合には、身体の側面に体重が加わることから、マットレス全体として体圧分散が考慮されている場合には、横向きの姿勢になった時に、マットレスには、身体の側面から集中荷重が加わるためマットレスに大きな反発力が発生することとなる。この反発力は、使用者に対してマットレスの硬さとして認識され、寝心地が悪いマットレスとの感覚を与えることとなる。
特許文献3に開示されるマットレスは、肩部において左右両側に最も張り出している左右の肩甲骨の肩峰外端または左右の上腕大結節と、殿部において左右両側に最も張り出している左右の大腿骨の大転子とを結んだ線を含んで位置する長溝が設けられ、使用者の睡眠中の寝返りにおいて、この長溝内に、肩部から殿部に至る使用者の左右両側が収容されることで、側臥位で横たわっても使用者の身体に悪影響を与え難くすることを可能としている。しかし、使用者が横向き(側臥位)で横たわった場合には、長溝内に使用者の側部が落ち込み、仰向け(仰臥位)に戻る際に困難となる。
この発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたもので、使用者が横向きに使用した場合であっても、仰向きの場合と同様の寝心地を与えることができ、さらに使用者が寝返りをしやすいマットレスを提供することにある。
このマットレスにおいては、樹脂材料からなる網状構造体が用いられ、平面視において、短辺が延びる方向が幅方向となり、長辺が延びる方向が長さ方向となる矩形形状のマットレスであって、使用者が寝る面を表面、上記表面とは反対側の面を裏面とし、上記裏面には、上記長さ方向に延びる上記幅方向の中心線を挟み所定の間隔を隔てて複数の凹部が設けられ、上記凹部は、上記網状構造体を上記裏面側から上記表面側に向けて窪んでいる。
他の形態においては、上記幅方向において、上記中心線に最も近接する位置に配置された上記凹部を基準にした上記中心線までの距離が、上記長さ方向の一方側が、上記長さ方向の他方側よりも大きく設けられている。
他の形態においては、上記中心線に沿って、中央に複数の凹部がさらに設けられ、中央に複数設けられた上記凹部も、上記網状構造体を上記裏面側から上記表面側に向けて窪んでいる。
他の形態においては、上記凹部は、平面視において円形形状である。
他の形態においては、上記凹部は、平面視において幅方向に延びる長方形形状である。
他の形態においては、上記凹部は、平面視において長さ方向に延びる長方形形状である。
このマットレスによれば、全体構造として樹脂材料からなる網状構造体が用いられることにより、マットレスに要求されるクッション性を十分有している。さらに、裏面には、長さ方向に延びる幅方向の中心線を挟んで複数の凹部が設けられている。
この複数の凹部は、網状構造体を裏面側から上記表面側に向けて窪んでいることから、凹部が設けられていない部位に比較して、マットレスの硬度は他の部位よりも柔らかい部位となる。さらに、この複数の凹部は、長さ方向に延びる幅方向の中心線を挟み所定の間隔を隔てて配置されていることにより、使用者が寝返った場合には、使用者の肩等の側部が位置する部位となる。
その結果、使用者が寝返った場合に複数の凹部に身体の側面から集中荷重が加わってもこの部位は他の部位に比べて柔らかいことから、使用者に対しては、マットレスの硬さが認識されることなく、寝心地が良いマットレスとの感覚を与えることができる。
さらに、複数の凹部は、網状構造体を裏面側から表面側に向けて凹ますことにより形成された凹部であることから、使用者の身体が凹部にはまり込むことがなく、寝返りをしやすいマットレスの提供を可能としている。
各実施の形態に用いられる網状構造体の構造を示す図であり、(a)は模式的な斜視図、(b)は一部拡大図である。 実施の形態1におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 図2中のIII−III線矢視断面図である。 図2中のIV−IV線矢視断面図である。 実施の形態2におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態3におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態4におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態5におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態6におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態7におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。 実施の形態8におけるマットレスの裏面側から見た平面図である。
本発明に基づいた各実施の形態のマットレスについて、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、図においては、実際の寸法比率では記載しておらず、構造の理解を容易にするために、一部比率を異ならせて記載している。
初めに、各実施の形態におけるマットレスは、熱可塑性ポリエステル系原料、または、熱可塑性ポリオレフィン系原料、その他の熱可塑性樹脂材料からなる網状構造体を用いたマットレスである。熱可塑性ポリエステル系原料を用いたものとしては、ポリエステル系熱可塑性エラストマーが挙げられる。ポリエステル系熱可塑性エラストマーは、熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレンジオールをソフトセグメントとするポリエステルエーテルブロック共重合体、または脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステルブロック共重合体が例示できる。
熱可塑性ポリオレフィン系原料としては、網状構造体を構成するポリマーは比重が0.94g/cm以下の低密度ポリエチレン樹脂であることが好ましく、特にエチレンと炭素数3以上のαオレフィンからなるエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂からなることが好ましい。エチレン・α−オレフィン共重合体は、特開平6−293813号公報に記載されている共重合であることが好ましく、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンを共重合してなるものである。
ここで、炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などが挙げられ、好ましくはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1である。また、これら2種類以上を用いることもでき、これらα−オレフィンは通常1〜40重量%共重合される。この共重合体は、特定のメタロセン化合物と有機金属化合物を基本構成とする触媒系を用いてエチレンとα−オレフィンを共重合することによって得ることができる。
必要に応じて、上記方法によって重合された二種類以上のポリマーや、水素添加ポリブタジエンや水素添加ポリイソプレンなどのポリマーをブレンドすることができる。改質剤として、酸化防止剤、耐侯剤、難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
また、その他の熱可塑性樹脂材料としては、エチレン酢酸ビニル共重合体が挙げられる。エチレン酢酸ビニル共重合体として、網状構造体を構成するポリマーは比重が0.91〜0.965が好ましい。比重は、酢酸ビニル含有率によって変化し、酢酸ビニルの含有率は1〜35%が好ましい。酢酸ビニル含有率が小さいとゴム弾性に乏しくなる恐れがあり、そういった観点から酢酸ビニル含有率は1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上がさらに好ましい。酢酸ビニル含有率が大きくなるとゴム弾性には優れるが、融点が低下し耐熱性に乏しくなる恐れがあるため、酢酸ビニル含有率は35%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、26%以下がさらに好ましい。
エチレン酢酸ビニル共重合体は、炭素数3以上のα−オレフィンを共重合することもできる。ここで、炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などが挙げられ、好ましくはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1である。また、これら2種類以上を用いることもできる。
図1(a)は網状構造体1の一例の模式的な斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す網状構造体1の一部を拡大して示す図である。この網状構造体1は、繊度が100〜100000デシテックスの連続した線条(連続線状体2)を曲がりくねらせランダムにループを形成し(ランダムループ3)、ループ同士を接触させ、その接触した部分(接触部)を融着した三次元ランダムループ接合構造を備えている。また、連続線状体2としては、単一繊度の線条からなる連続線状体だけでなく、繊度の異なる線条からなる連続線状体2も使用し、見掛け密度との組合せで最適な構成とすることも可能である。
このような構造を備えることで、非常に大きい応力で網状構造体1を変形させた場合でも、網状構造体1全体が変形することで応力を吸収し、応力が解除されると、連続線状体2を形成する熱可塑性エラストマーのゴム弾性が発現して、元の形態に回復することができる。
この構造を採用することで、クッション性および静寂性に優れたマットレスの提供を可能としているが、以下に示す各実施の形態においては、さらに、使用者が寝返った場合においても、使用者に対しては、マットレスの硬さが認識されることなく、寝心地が良いマットレスとの感覚を与えることができる。以下、詳細に説明する。
[実施の形態1:マットレス100]
図2から図4を参照して、本実施の形態におけるマットレス100の構成について説明する。図2は、マットレス100の裏面側から見た平面図、図3は、図2中のIII−III線矢視断面図、図4は、図2中のIV−IV線矢視断面図である。
マットレス100は、上記した網状構造体1と同構造の網状構造体110が用いられている。マットレス100は、平面視において、短辺が延びる方向が幅方向(W)となり、長辺が延びる方向が長さ方向(L)となる矩形形状のマットレスであって、床側に位置する面を裏面R、この裏面Rとは反対側の面を表面Fとしている。通常、使用者が寝る面を表面F、表面Fとは反対側の面を裏面Rとして、このマットレス100を使用する。
このマットレス100はシングルサイズであり、幅方向(W)は約1200mm、長さ方向(L)は約2000mmm、厚さは約40mmである。また、表面Fには幅方向に延びる線条の折り曲げ用溝OL1が設けられ、裏面Rにも幅方向に延びる線条の折り曲げ用溝OL2が設けられている。マットレス100を三つ折りにすることから、折り曲げ用溝OL1および折り曲げ用溝OL2の位置としては、L1=約667mm、L2=約666mm、L3=約667mmに設けられている。
さらに、このマットレス100の裏面Rには、長さ方向に延びる幅方向(W)の中心線CLを挟み所定の間隔を隔てて配置された一対の複数の凹部A1,A2が設けられている。この複数の凹部A1,A2のそれぞれは、図3に示すように、網状構造体を裏面R側から表面F側に向けて凹む有底の形状である。本実施の形態では、全ての凹部A1,A2は、平面視において円形形状を有している。直径は約30mm、深さは約30mm程度である。なお、凹部A1,A2の深さは、網状構造体の厚みに対して、50%〜95%が好ましい。
複数の凹部A1,A2は、それぞれ22個設けられ、マットレス100としては、合計44個の凹部A1,A2が形成されている。凹部A1,A2は、網状構造体110を厚み方向に圧縮および加熱させて成形している。
本実施の形態において、複数の凹部A1,A2においては、中心線CLに最も近接する位置に配置された凹部A1,A2を基準にした中心線CLまでの距離が、長さ方向の一方側が、長さ方向の他方側よりも徐々に大きくなるように設けられている(W13<W23)。
また、長さ方向に沿ってみた場合には、凹部A1,A2は、2個の凹部A1,A2と1個の凹部A1,A2とが交互に配置されている。凹部A1,A2の長さ方向に沿った場合の中心位置での配置ピッチP1は、約40mmである。また、折り曲げ用溝OL1および折り曲げ用溝OL2に対する間隔P2は、約85mmに設けられている。
凹部A1,A2の幅方向においては、本実施の形態では、中心線CLに対して線対称となるように配置され、中心線CLを挟んだ距離は、F側においては、W11×2=480mm、W12×2=400mm、W13×2=320mm、M側においては、W21×2=530mm、W22×2=450mm、W23×2=370mmである。その結果、複数の凹部A1,A2は、中心線CLを基準にしてみた場合に、F側において近く、M側において遠ざかるように傾斜するように設けられている。なお、凹部A1,A2の位置の基準位置は、凹部H1の中心位置を基準としている。
このように、F側とM側とにおいては、長さ方向の一方側であるM側の幅が、長さ方向の他方側であるF側の幅よりも大きく設けられている。これは、M側がたとえば男性の頭側として用いた場合には、男性の肩幅に適していることを意味し、F側がたとえば女性の頭側として用いた場合には、肩幅が男性よりも一般的に狭い女性に適していることを意味している。
このように、使用する向きを変更することで、男性用と女性用とに使い分けることを可能とする。したがって、マットレス100を3分割した場合において、使用者の肩が位置する部位に集中して凹部A1,A2を配置するようにしている。なお、複数の凹部A1,A2を、中心線CLを基準にして見た場合に、平行となるように配置してもよい。
以上、本実施の形態におけるマットレス100によれば、全体構造として樹脂材料からなる網状構造体110が用いられることにより、マットレス100に要求されるクッション性を十分有している。さらに、裏面において複数の凹部A1,A2は、長さ方向に延びる幅方向の中心線を挟み所定の間隔を隔てて配置されている。
この複数の凹部A1,A2は、網状構造体を裏面側から表面側に向けて窪んでいることから、凹部が設けられていない部位に比較して、マットレスの硬度は他の部位よりも柔らかい部位となる。さらに、この複数の凹部は、長さ方向に延びる幅方向の中心線を挟み所定の間隔を隔てて配置されていることにより、使用者が寝返った場合には、使用者の肩等の側部が位置する部位となる。
その結果、使用者が寝返った場合に複数の凹部A1,A2に身体の側面から集中荷重が加わってもこの部位は他の部位に比べて柔らかいことから、使用者に対しては、マットレスの硬さが認識されることなく、寝心地が良いマットレスとの感覚を与えることができる。
さらに、複数の凹部A1,A2は、網状構造体110を厚み方向に圧縮させて成形している。したがって、凹部A1,A2の底部の厚みは、凹部A1,A2が無い部位よりも薄い状態ではあるが、凹部A1,A2の底部の網状構造体の素材の密度は他の部位よりも高くなっていることから、凹部A1,A2の底部の強度が弱まることはない。
さらに、凹部A1,A2のそれぞれは、網状構造体を裏面側から表面側に向けて凹ますことにより形成された凹部であることから、使用者の身体が凹部にはまり込むことがなく、寝返りをしやすいマットレスの提供を可能としている。
[実施の形態2:マットレス100A]
次に、図5を参照して、マットレス100Aの構成について説明する。図5は、マットレス100Aの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Aの基本的構成は、上記実施の形態1におけるマットレス100と同一であり、相違点は、凹部A1,A2の形状にある。本実施の形態においては、凹部A1,A2として、平面視において幅方向(W)に延びる長方形形状である。凹部A1,A2を形成する際には長方形の型を用い、成形後においては、凹部A1,A2の角部は若干の丸みを帯びた形状となる。
この凹部A1,A2を有するマットレス100Aにおいても、上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態3:マットレス100B]
次に、図6を参照して、マットレス100Bの構成について説明する。図6は、マットレス100Bの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Bの基本的構成は、上記実施の形態1におけるマットレス100と同一であり、相違点は、凹部A1,A2の形状にある。本実施の形態においては、凹部A1,A2として、平面視において長さ方向(L)に延びる長円形形状である。具体的には、実施の形態1において長さ方向に配置された2つの凹部を連続の凹部としたものである。
この凹部A1,A2を有するマットレス100Bにおいても、上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態4:マットレス100C]
次に、図7を参照して、マットレス100Cの構成について説明する。図7は、マットレス100Cの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Cの基本的構成は、上記実施の形態1におけるマットレス100と同一であり、相違点は、このマットレス100Cは、ダブルサイズである。
幅方向(W)は約1400mm、長さ方向(L)は約2000mmm、厚さは約40mmである。また、表面Fには幅方向に延びる線条の折り曲げ用溝OL1が設けられ、裏面Rにも幅方向に延びる線条の折り曲げ用溝OL2が設けられている。マットレス100を三つ折りにすることから、折り曲げ用溝OL1および折り曲げ用溝OL2の位置としては、L1=約667mm、L2=約666mm、L3=約667mmに設けられている。
このマットレス100Cの裏面Rには、長さ方向に延びる幅方向(W)の中心線CLを挟み所定の間隔を隔てて配置された複数の凹部A1,A2が設けられている。さらに、複数の凹部A1,A2の間には、中心線CLに沿って、複数の凹部A3が設けられている。
この複数の凹部A1,A2,A3のそれぞれは、実施の形態1の場合と同様に、網状構造体を裏面R側から表面F側に向けて窪んでいる。本実施の形態では、全ての凹部A1,A2,A3は、平面視において円形形状を有している。直径は約30mm、深さは約30mm程度である。複数の凹部A1,A2,A3のそれぞれには、22個の凹部が設けられ、マットレス100Cとしては、合計66個の凹部が形成されている。凹部A1,A2,A3は、網状構造体110を厚み方向に圧縮および加熱させて成形している。
本実施の形態において、長さ方向に沿ってみた場合には、凹部A1,A2,A3は、2個の凹部A1,A2,A3と1個の凹部A1,A2,A3とが交互に配置されている。凹部A1,A2,A3の長さ方向に沿った場合の中心位置での配置ピッチP1は、約40mmである。また、折り曲げ用溝OL1および折り曲げ用溝OL2に対する間隔P2は、約85mmに設けられている。
凹部A1,A2の幅方向における中心線CLを挟んだ距離は、F側においては、W31×2=980mm、W32×2=900mm、W33×2=820mm、M側においては、W41×2=1030mm、W42×2=950mm、W43×2=870mmである。その結果、複数の凹部A1,A2は、中心線CLを基準にしてみた場合に、F側において近く、M側において遠ざかるように傾斜するように設けられている。
このように、F側とM側とにおいては、長さ方向の一方側であるM側の幅が、長さ方向の他方側であるF側の幅よりも大きく設けられている。これは、M側がたとえば男性の頭側として用いた場合には、男性の肩幅に適していることを意味し、F側がたとえば女性の頭側として用いた場合には、肩幅が男性よりも一般的に狭い女性に適していることを意味している。
このように、使用する向きを変更することで、男性用と女性用とに使い分けることを可能とする。したがって、マットレス100を3分割した場合において、使用者の肩が位置する部位に集中して凹部A1,A2,A3を配置するようにしている。なお、複数の凹部A1,A2を、中心線CLを基準にして見た場合に、平行となるように配置してもよい。
以上、本実施の形態におけるマットレス100Cにおいても、上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態5:マットレス100D]
次に、図8を参照して、マットレス100Dの構成について説明する。図8は、マットレス100Dの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Dの基本的構成は、上記実施の形態4におけるマットレス100Cと同一であり、相違点は、凹部A1,A2,A3の形状にある。本実施の形態においては、凹部A1,A2,A3として、平面視において幅方向(W)に延びる長円形形状である。具体的には、実施の形態4において幅方向に配置された2つの凹部を連続の凹部としたものである。
この複数の凹部A1,A2,A3を有するマットレス100Dにおいても、上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態6:マットレス100E]
次に、図9を参照して、マットレス100Eの構成について説明する。図9は、マットレス100Eの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Eの基本的構成は、上記実施の形態4におけるマットレス100Cと同一であり、相違点は、凹部H3の形状にある。本実施の形態においては、凹部A1,A2,A3として、平面視において長さ方向(L)に延びる長円形形状である。具体的には、実施の形態4において長さ方向に配置された2つの凹部を連続の凹部としたものである。
この複数の凹部A1,A2,A3を有するマットレス100Eにおいても、上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態7:マットレス100F]
次に、図10を参照して、マットレス100Fの構成について説明する。図10は、マットレス100Fの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Fの基本的構成は、上記実施の形態1におけるマットレス100と同一であり、相違点は、複数の凹部の配置の形態にある。
上記実施の形態1におけるマットレス100においては、所定の間隔を隔てて配置された一対の複数の凹部A11,A12,A21,A22の間隔が、長さ方向の一方側が、長さ方向の他方側よりも徐々に大きくなるように設けられている。一方、本実施の形態においては、複数の凹部A11と複数の凹部A21とは平行に設けられ、複数の凹部A12と複数の凹部A22とが平行に設けられており、長さ方向の一方側に位置する複数の凹部A12と複数の凹部A22との間隔が、長さ方向の他方側に位置する複数の凹部A11と複数の凹部A21との間隔よりも大きくなるように設けられている。この構成によっても上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
[実施の形態8:マットレス100G]
次に、図11を参照して、マットレス100Gの構成について説明する。図11は、マットレス100Gの裏面側から見た平面図である。このマットレス100Gは、長さ方向に延びる幅方向の中心線CLを挟み所定の間隔を隔てて配置された複数の凹部が二組設けられている。複数の凹部A11と複数の凹部A21とが一対となり、複数の凹部A12と複数の凹部A22とが一対となっている。この構成によっても上記実施の形態1におけるマットレス100と同様の作用効果を得ることを可能としている。
なお、上記各実施の形態においては、マットレスを三つ折りにすることから、折り曲げ用溝OL1および折り曲げ用溝OL2を設ける場合について説明しているが、この構成には何ら限定されない。二つ折り、又は、四つ折り以上であってもよい。
また、折り曲げ用溝を設けず、例えば、分離された分離マットレスを用い、それらを組合わせて、上記各実施の形態におけるマットレスを構成するようにしてもよい。
以上、本発明に基づいた実施の形態および実施例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,110 網状構造体、2 連続線状体、3 ランダムループ、100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G マットレス、A1,A2,A3,A11,A12,A21,A22 凹部、CL 中心線、OL1,OL2 折り曲げ用溝。

Claims (6)

  1. 樹脂材料からなる網状構造体が用いられ、平面視において、短辺が延びる方向が幅方向となり、長辺が延びる方向が長さ方向となる矩形形状のマットレスであって、
    使用者が寝る面を表面、前記表面とは反対側の面を裏面とし、
    前記裏面には、前記長さ方向に延びる前記幅方向の中心線を挟み所定の間隔を隔てて複数の凹部が設けられ、
    前記凹部は、前記網状構造体を前記裏面側から前記表面側に向けて窪んでいる、マットレス。
  2. 前記幅方向において、前記中心線に最も近接する位置に配置された前記凹部を基準にした前記中心線までの距離が、前記長さ方向の一方側が、前記長さ方向の他方側よりも大きく設けられている、請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記中心線に沿って、中央に複数の凹部がさらに設けられ、
    中央に複数設けられた前記凹部も、前記網状構造体を前記裏面側から前記表面側に向けて窪んでいる、請求項1または請求項2に記載のマットレス。
  4. 前記凹部は、平面視において円形形状である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のマットレス。
  5. 前記凹部は、平面視において幅方向に延びる長円形形状である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のマットレス。
  6. 前記凹部は、平面視において長さ方向に延びる長円形形状である、請求項1から請求項3のいずれかに記載のマットレス。
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