JP2017186084A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017186084A
JP2017186084A JP2017055177A JP2017055177A JP2017186084A JP 2017186084 A JP2017186084 A JP 2017186084A JP 2017055177 A JP2017055177 A JP 2017055177A JP 2017055177 A JP2017055177 A JP 2017055177A JP 2017186084 A JP2017186084 A JP 2017186084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging container
flange portion
side wall
outward
bottom plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017055177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6962699B2 (ja
Inventor
歩 甲地
Ayumu Kouchi
歩 甲地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Chuo Kagaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Kagaku Co Ltd filed Critical Chuo Kagaku Co Ltd
Publication of JP2017186084A publication Critical patent/JP2017186084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6962699B2 publication Critical patent/JP6962699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部を内方に押す大きな負荷がかかった場合に、側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させることができる包装用容器を提供する。【解決手段】底板と、底板の周囲から起立する側壁3と、側壁3の上端部から外方に延びるフランジ部4とを備える発泡合成樹脂製の包装用容器であって、フランジ部4を略平坦に形成し、フランジ部4の外方への突出幅Wを8.0mm以上とする。【選択図】図4

Description

本発明は、包装用容器に関し、特に、商品が収容されてラップフィルムが掛けられる発泡合成樹脂製の包装用容器に関する。
従来、惣菜、肉、魚等の食品や食材を店舗販売する際に、食品や食材を合成樹脂製の包装用容器に収容してラップフィルムを掛けてラップ包装した状態にし、この状態で商品陳列棚に陳列することが行われている。このラップ包装の作業工程では、包装用容器に亀裂や破損が生ずるリスクがあることから、ラップ包装の作業工程で亀裂や破損が生ずるリスクを低減するための包装用容器も提案されている。
例えば特許文献1には、底板から立ち上がる側壁と、側壁の上端に形成されるフランジ部を有すると共に、開口部上端に容器としての剛性が確保され、側壁上端及びこれと一体成形されたフランジ部に対する側壁の境界部分に、側壁の他の部分より薄い薄肉部が形成された包装用容器の開示がある。この包装用容器では、ラップ包装の作業工程において、包装用容器に肉等を収容してからラップ包装機に移動するために作業者が側壁を指で挟んで持った時に側壁に加わる力や、ラップフィルムを掛ける時にフランジ部に加わる力を、薄肉部の弾性変形によって吸収し、フランジ部の亀裂や割れを防止できるとされている。
また、ラップ包装に関する公知技術としてピロー包装が知られている。ピロー包装は、ロールから引き出したラップフィルムを筒状にして一定間隔でライン上を流れる内容物を包み込み、筒状にしたラップフィルムにラインと並行にセンターシールを施し、ラインの下流側でラインと直交する方向にエンドシールと切断を施すことにより、内容物を包装するものである(特許文献2参照)。このピロー包装により、食品や食材を収容した合成樹脂製の包装用容器の包装を行う場合には、一般的に、ラップフィルムに熱収縮フィルムを用い、食品や食材を収容した包装用容器をピロー状に熱収縮フィルムで包装した後、加熱して熱収縮フィルムを包装用容器に密着させる工程が行われる。
特許第4281081号公報 特開2010−58829号公報
ところで、大型スーパーで商品陳列棚に陳列する商品など、大量の食品や食材を収容した合成樹脂製の包装用容器にラップ包装を施す際には、上述の熱収縮フィルムを用いるピロー包装が行われることが多い。しかしながら、熱収縮フィルムを密着させるピロー包装を行う場合、図5に示すように、加熱して熱収縮フィルム13を包装用容器10に密着させる時、側壁11の上端から外方に延びるフランジ部12に、二点鎖線で示す収縮した熱収縮フィルム13の押圧でフランジ部12を内方に押す大きな負荷がかかるため、側壁11やフランジ部12に亀裂や破損が生ずる可能性が高くなる。特に、特許文献1のように、側壁の一部に薄肉部を形成した構造とした場合には、亀裂や破損のリスクはより大きくなる。そのため、熱収縮フィルムを密着させるピロー包装を行った場合にも、側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクが低い包装用容器が求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部を内方に押す大きな負荷がかかった場合に側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクが格段に低い包装用容器を提供することを目的とする。
本発明の包装用容器は、底板と、前記底板の周囲から起立する側壁と、前記側壁の上端部から外方に延びるフランジ部とを備える発泡合成樹脂製の包装用容器であって、前記フランジ部を略平坦に形成し、前記フランジ部の外方への突出幅を8.0mm以上とすることを特徴とする。
これによれば、略平坦なフランジ部の外方への突出幅を8.0mm以上にして、この突出幅をフランジ部を内方に押す負荷に対する厚みとして利用し、圧縮強度を高めることができる。更に、発泡合成樹脂製の包装用容器とすることにより、発泡合成樹脂の弾力性でフランジ部を内方に押す負荷を吸収することができる。従って、耐荷重性と強度に優れる包装用容器とすることができ、熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部を内方に押す大きな負荷がかかった場合に、側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させ、側壁やフランジ部での亀裂や破損の発生を防止することができる。
本発明の包装用容器は、前記フランジ部の基部の肉厚を2.0mm〜6.0mmとすることを特徴とする。
これによれば、略平坦なフランジ部の基部の肉厚を2.0mm〜6.0mmにして、把持のし易さ等のフランジ部として必要な機能を得つつ、側壁とフランジ部の境界部分及びフランジ部の剛性を高めることができる。従って、耐荷重性と強度により優れる包装用容器とすることができ、熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部を内方に押す大きな負荷がかかった場合に、側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクを格段に一層低下させ、側壁やフランジ部での亀裂や破損の発生をより確実に防止することができる。
本発明の包装用容器は、前記側壁の前記上端部に外方に突出する段差部が設けられ、前記フランジ部が前記段差部の内面側の外端から外方に延びると共に、前記フランジ部の外方への突出幅を5.0mm以下とすることを特徴とする。
これによれば、外方に突出する段差部により、フランジ部の外方への実質的な突出幅を増加させることができ、この実質的な突出幅をフランジ部を内方に押す負荷に対する厚みとして利用し、圧縮強度を一層高めることができる。また、段差部の屈曲により、フランジ部を内方に押す負荷を吸収することができる。また、平坦なフランジ部を長くし過ぎるとフランジ部の強度が低下する傾向があるが、段差部によるフランジ部の実質的な突出幅の増加でフランジ部の外方への突出幅を5.0mm以下に抑え、長過ぎることによるフランジ部の強度低下を防止できる。
本発明の包装用容器は、平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の上端部から前記フランジ部が外方に延び、少なくとも前記側壁の対向する二辺において、前記フランジ部と前記段差部を合わせた外方へ突出部分が、前記側壁の略中央に向かって外方に膨らむように形成されていることを特徴とする。
これによれば、フランジ部と段差部を合わせた外方へ突出部分を側壁の辺の略中央に行くほど大きくすることで、強度、耐荷重性が弱くなる傾向がある側壁の辺の略中央における側壁やフランジ部の強度、耐荷重性を高めることができる。また、平面視でフランジ部の外周縁の形状をより円形に近づけることができ、フランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力を増加させることができる。
本発明の包装用容器は、平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の各辺が、略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成されていることを特徴とする。
これによれば、発泡合成樹脂の弾力性によるフランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力に加え、略中央で内側にへこむ側壁の屈曲性によるフランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力を得ることができ、包装用容器の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。
本発明の包装用容器は、平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の上端部から前記フランジ部が外方に延び、前記フランジ部の隅部の外方への突出幅が、前記フランジ部の前記隅部以外の外方への突出幅よりも大きくなっていることを特徴とする。
これによれば、フランジ部の隅部の外方への突出幅を大きくすることにより、平面視略矩形の包装用容器を縦横に配列して商品陳列棚に陳列した際に、互いの包装用容器の隅部相互間に生ずる隙間を減らすことができ、店舗で縦横配列で陳列した状態の見栄えを良くすることができる。さらにまた、熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部の隅部に横方向及び縦方向に荷重が加わっても亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させ、亀裂や破損の発生を防止することができる。
本発明の包装用容器は、前記底板の略中央に、外面側で上方に凹、内面側で上方に凸となるように盛り上がって形成された隆起部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、フランジ部を内方に押す負荷を隆起部の撓みで吸収することが可能となり、包装用容器の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。特に、側壁の各辺を略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成する構成と組み合わせた場合、その吸収力による耐荷重性は格別なものとなる。
また、本発明の包装用容器は、底板と、前記底板の周囲から起立する側壁と、前記側壁の上端部から外方に延びるフランジ部とを備える発泡合成樹脂製の包装用容器であって、平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の各々が、略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成されていることを特徴とする。
これによれば、発泡合成樹脂の弾力性によるフランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力に加え、略中央で内側にへこむ側壁の屈曲性によるフランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力を得ることができ、包装用容器の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。
また、本発明の包装用容器の使用方法は、本発明の包装用容器に商品を収容する第1工程と、前記商品を収容した前記包装用容器をラップ包装する第2工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明の包装用容器の使用方法は、前記第2工程において、前記商品を収容した前記包装用容器を熱収縮フィルムでラップ包装し、前記ラップ包装した状態の前記包装用容器を加熱する第3工程を行うことを特徴とする。
本発明の包装用容器によれば、熱収縮フィルムを収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部を内方に押す大きな負荷がかかった場合に、側壁やフランジ部に亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させることができ、包装用容器の側壁やフランジ部での亀裂や破損の発生を防止することができる。
(a)は本発明による実施形態の包装用容器の平面図、(b)はその底面図。 (a)は第1実施形態の包装用容器の正面図(背面図は正面図と同一である)、(b)はその右側面図(左側面図は右側面図と同一である)。 (a)は図1のA−A端面図、(b)は図1のB−B端面図、(c)は図1のC−C拡大端面図。 (a)は図3のD−D’部分拡大説明図、(b)は図3のE−E’部分拡大説明図。 従来例の包装用容器に加熱された熱収縮フィルムが密着する状態を説明する説明図。
〔実施形態の包装用容器〕
本発明による実施形態の包装用容器1は、図1〜図4に示すように、平面視略矩形の底板2と、底板2の周囲から略テーパ状に傾斜して起立する側壁3と、側壁3の上端部から外方に延びて形成されているフランジ部4を備え、発泡合成樹脂で一体的に形成されている。
包装用容器1は、発泡合成樹脂シートをヒーター等により加熱すると共に、成形部で金型により所望の形状に成形される。成形には従来公知の真空成形、圧縮成形等の手法を採用できる。その後、成形後の発泡合成樹脂シートから包装用容器1の形状部分をトリミングすることで、包装用容器1を得ることができる。
この場合、発泡合成樹脂シートの坪量は例えば170〜300g/mとするとよく、190〜260g/mとするとより好適である。この例によれば、包装用容器1内に含まれる合成樹脂量を比較的多くすることができるので、その分強度が増し、所望の耐荷重性を得ることができる。
発泡合成樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられ、これらを単独で使用しても組み合わせて使用してもよく、更には、これらの樹脂と無機充填材との複合素材を使用してもよい。また、発泡合成樹脂シートの独立気泡率に特に制限はないが、例えば80〜99%とすると好ましく、85〜99%とするとさらに好ましく、90〜98%とするとより好ましい。こうした独立気泡率は、ASTM−D2856に準じて測定・算出されればよい。
そして、本実施形態では、側壁3が立ち上がり角度αで底板2から略テーパ状に傾斜して起立している。側壁3の立ち上がり角度αは、20〜45°とすると好ましく、23〜35°とするとさらに好ましい。側壁3の立ち上がり角度αが20°未満であると、フランジ部を内方に押す負荷に対する吸収力を得られにくくなり、45°を超えると、例えば食材を収容した際に、底板とフランジ部との間の側壁が極端に目立ってしまい見映えが悪くなる。
側壁3の上端部には、外方に突出する段差部31が設けられており、フランジ部4は、段差部31の上側に位置して、段差部31の内面側の外端から外方に延びて形成されている。フランジ部4は、略平坦に形成されており、切断して形成される薄肉の先端部42と、先端部に至る傾斜部43、段差部31からの立上り部44以外の基部41の肉厚Tは略一定で形成されている。把持のし易さ等のフランジ部4として必要な機能を得つつ、側壁3とフランジ部4の境界部分及びフランジ部4の剛性を高める観点から、フランジ部4の基部41の肉厚Tは2.0mm〜6.0mm、好ましくは3.0mm〜6.0mmとし、更には3.7mm〜4.8mmとするとより好適である。
そして、フランジ部4を内方に押す負荷に対して圧縮強度を高める観点から、側壁3の上端部からのフランジ部4の外方への突出幅W、本実施形態では段差部31の内面側の外端からのフランジ部4の外方への突出幅Wは8.0mm以上、更には10.0mm以上とするとより好ましい。また、略平坦なフランジ部4が長過ぎることによるフランジ部4の強度低下を防止する観点から、その突出幅Wは14.0mm以下、更には12.0mm以下とするとより好ましい。また、フランジ部4の先端部42と傾斜部43以外の基部41と立上り部44の突出幅は、2.0mm〜8.0mmとすると好ましく、更には3.0mm〜6.0mmとするとより好適である。
更に、店舗で縦横配列で商品陳列棚に配置した際に、並んだ包装用容器1・1の隅部相互間に生ずる隙間を減らす観点から、フランジ部4の隅部45の外方への突出幅W1は、フランジ部4の隅部45以外の外方への突出幅W2よりも大きくなっている。例えばフランジ部4の隅部45の外方への突出幅W1は、隅部4以外の外方への突出幅W2を3.0mm〜6.0mmとした場合に、9.0mm〜18.0mmとすると良好であり、3.7mm〜4.8mmとした場合には10.0mm〜15.0mmとすることが更に良好である。
また、少なくとも側壁3の対向する二辺、本実施形態では平面視略矩形の包装用容器1の対向する2つの長辺に対応する側壁3においては、フランジ部4と段差部31を合わせた外方へ突出部分が、側壁3の平面視における略中央に向かって外方に膨らむように形成されている。尚、包装用容器1の対向する2つの長辺に対応する側壁3と、対向する2つの短辺に対応する側壁3の双方の組み合わせにおいて、フランジ部4と段差部31を合わせた外方へ突出部分を、側壁3の平面視における略中央に向かって外方に膨らむように形成してもよい。フランジ部4の外方への突出幅Wと、容器内面側における段差部31の外方への突出幅w’により、段差部31がない場合の仮想側壁の上端部からフランジ部4の実質的な外方への突出幅は、フランジ部4の外方への突出幅W+段差部31の外方への突出幅w’となる。ここで、段差部31の外方への突出幅w‘は2.5mm〜5.0mmとすることが好ましく、更には3.0mm〜4.5mmとするとより好ましい。
また、包装用容器1において、平面視略矩形の底板2の周囲から起立する側壁3の各辺は、略中央で緩やかなV字形で内側にへこむ凹部32を有し、底面視で略く字形に形成されている。側壁3の外面で内側に凹んでいる凹部32は、側壁3の内面で内側に突出するように形成されており、本実施形態では側壁3の対向する長辺と対抗する短辺のそれぞれについて4個の凹部32が設けられている。
更に、側壁3の隅部33の上端部分には隅切部331が形成されており、隅切部331により、隅部33に負荷される力に対する強度を高めている。
底板2の略中央には、外面側で上方に凹、内面側で上方に凸となるように盛り上がって形成された隆起部21が設けられており、隆起部21は平面視略矩形の底板2の形状に合わせて平面視略矩形に形成されている。尚、隆起部21の平面視形状は適宜であるが、フランジ部4を内方に押圧する負荷に対する吸収力の一層の向上の観点からは、底板2の平面視形状に略対応する形状で形成することが好ましい。また、底板2の幅や長さに特に制限はないが、60mm以上であることが好ましい。こうした構成によれば、ラップ包装機やピロー包装機の搬送装置により搬送される場合であっても特に不具合なく安定して搬送することができる。
本実施形態の包装用容器1に、例えば惣菜、肉、魚等の食品や食材を収容し、ラップフィルムである熱収縮フィルム5を加熱して収縮させ、熱収縮フィルム5を包装用容器1に密着させるピロー包装を行う際には、加熱で収縮して密着する熱収縮フィルム5の押圧により(図4の太線二点鎖線参照)、フランジ部4にはフランジ部4を内方に押すように負荷がかかる。そして、本実施形態の包装用容器1では、この負荷に起因する側壁3やフランジ部4での亀裂や破損の発生が防止される。また、熱収縮性のないフィルムを用いたラップ包装を行う際にも同様の効果が得られる。
即ち、本実施形態の包装用容器1によれば、略平坦なフランジ部4の外方への突出幅Wを8.0mm以上にして、この突出幅Wをフランジ部4を内方に押す負荷に対する厚みとして利用し、圧縮強度を高めることができる。また、略平坦なフランジ部4の基部41の肉厚Tを2.0mm〜6.0mmにして、把持のし易さ等のフランジ部4として必要な機能を得つつ、側壁3とフランジ部4の境界部分及びフランジ部4の剛性を高めることができる。更に、発泡合成樹脂製の包装用容器1とすることにより、発泡合成樹脂の弾力性でフランジ部4を内方に押す負荷を吸収することができる。従って、耐荷重性と強度に非常に優れる包装用容器1とすることができ、熱収縮フィルム5を収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部4を内方に押す大きな負荷がかかった場合に、側壁3やフランジ部4に亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させ、亀裂や破損の発生を確実に防止することができる。
更には、外方に突出する段差部31により、フランジ部4の外方への実質的な突出幅をW+w’として増加させることができ、この実質的な突出幅W+w’をフランジ部4を内方に押す負荷に対する厚みとして利用し、圧縮強度を一層高めることができる。また、段差部31から屈曲してフランジ部4を設けることにより、フランジ部4を内方に押す負荷を吸収することができる。また、平坦なフランジ部を長くし過ぎるとフランジ部の強度が低下する傾向があるが、段差部31によるフランジ部4の実質的な突出幅をW+w’として増加させることで、フランジ部4の外方への突出幅Wを14.0mm以下に抑えることができ、長過ぎることによるフランジ部の強度低下を防止できる。
更に、フランジ部4と段差部3を合わせた外方へ突出部分、換言すればフランジ部4の外方への実質的な突出幅W+w’を側壁3の辺の略中央に行くほど大きくすることで、強度、耐荷重性が弱くなる傾向がある側壁3の辺の略中央における側壁3やフランジ部4の強度、耐荷重性を高めることができる。また、平面視でフランジ部4の外周縁の形状をより円形に近づけることができ、フランジ部4を内方に押す負荷に対する吸収力を増加させることができる。
更に、側壁3の各辺を略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成することにより、発泡合成樹脂の弾力性によるフランジ部4を内方に押す負荷に対する吸収力に加え、略中央で内側にへこむ側壁3の屈曲性によるフランジ部4を内方に押す負荷に対する吸収力を得ることができ、包装用容器1の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。また、フランジ部4を内方に押す負荷を隆起部21の撓みで吸収することが可能となり、包装用容器の耐荷重性を飛躍的に高めることができる。特に、側壁3の各辺に凹部32を形成し、略中央で内側にへこむ底面視略く字形とする構成と組み合わせることで、その吸収力による耐荷重性は格別なものとなる。
また、フランジ部4の隅部45の外方への突出幅W1をより大きくすることで、平面視略矩形の包装用容器1を縦横に配列して商品陳列棚に陳列した際に、互いの包装用容器1・1の隅部45・45相互間に生ずる隙間を減らすことができ、店舗で縦横配列で陳列した状態の見栄えを良くすることができる。さらにまた、熱収縮フィルム5を収縮させて密着させるピロー包装を行う場合など、フランジ部4の隅部45に横方向及び縦方向に荷重が加わっても亀裂や破損が生ずるリスクを格段に低下させ、亀裂や破損の発生を防止することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものであり、下記変形例も包含する。
例えば上記実施形態では平面視略矩形の包装用容器1としたが、本発明の包装用容器の平面視形状は適用可能な範囲で適宜であり、例えば本発明の特徴を適用可能な範囲で、平面視略五角形、六角形、八角形等の平面視略多角形の包装用容器、或いは平面視略円形の包装用容器とすることも可能である。また、段差部31を設けない包装用容器、或いはフランジ部4と段差部31を合わせた外方へ突出部分が側壁3の辺の略中央に向かって外方に膨らむように形成されていない包装用容器、或いは側壁3の各辺が略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成されていない包装用容器、或いはフランジ部4の隅部45の外方への突出幅W1がフランジ部4の隅部45以外の外方への突出幅W2よりも大きくなっていない包装用容器、或いは隆起部21を形成しない底板を有する包装用容器も本発明に含まれる。さらに、本発明の包装用容器は、ラップ包装向けに使用される以外に、例えば、トップシールや成形蓋といった蓋材と組み合わせて使用することも可能である。
本発明は、例えば惣菜、肉、魚等の食品や食材が収容されてラップ包装が施される包装用容器として利用することができる。
1…包装用容器 2…底板 21…隆起部 3…側壁 31…段差部 32…凹部 33…隅部 331…隅切部 4…フランジ部 41…基部 42…先端部 43…傾斜部 44…立上り部 45…隅部 5…熱収縮フィルム α…側壁の立ち上がり角度 T…フランジ部の基部の肉厚 W…フランジ部の外方への突出幅 W1…フランジ部の隅部の外方への突出幅 W2…フランジ部の隅部以外の外方への突出幅 w’…段差部の外方への突出幅 10…包装用容器 11…側壁 12…フランジ部 13…熱収縮フィルム

Claims (9)

  1. 底板と、前記底板の周囲から起立する側壁と、前記側壁の上端部から外方に延びるフランジ部とを備える発泡合成樹脂製の包装用容器であって、
    前記フランジ部を略平坦に形成し、
    前記フランジ部の外方への突出幅を8.0mm以上とすることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記フランジ部の基部の肉厚を2.0mm〜6.0mmとすることを特徴とする請求項1記載の包装用容器。
  3. 前記側壁の前記上端部に外方に突出する段差部が設けられ、
    前記フランジ部が前記段差部の内面側の外端から外方に延びると共に、
    前記フランジ部の外方への突出幅を5.0mm以下とすることを特徴とする請求項1又は2記載の包装用容器。
  4. 平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の上端部から前記フランジ部が外方に延び、
    少なくとも前記側壁の対向する二辺において、前記フランジ部と前記段差部を合わせた外方へ突出部分が、前記側壁の略中央に向かって外方に膨らむように形成されていることを特徴とする請求項3記載の包装用容器。
  5. 平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の各辺が、略中央で内側にへこむ底面視略く字形に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の包装用容器。
  6. 平面視略矩形の前記底板の周囲から起立する前記側壁の上端部から前記フランジ部が外方に延び、
    前記フランジ部の隅部の外方への突出幅が、前記フランジ部の前記隅部以外の外方への突出幅よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の包装用容器。
  7. 前記底板の略中央に、外面側で上方に凹、内面側で上方に凸となるように盛り上がって形成された隆起部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の包装用容器。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の包装用容器に商品を収容する第1工程と、
    前記商品を収容した前記包装用容器をラップ包装する第2工程とを備えることを特徴とする包装用容器の使用方法。
  9. 前記第2工程において、前記商品を収容した前記包装用容器を熱収縮フィルムでラップ包装し、
    前記ラップ包装した状態の前記包装用容器を加熱する第3工程を行うことを特徴とする請求項8記載の包装用容器の使用方法。
JP2017055177A 2016-03-30 2017-03-21 包装用容器 Active JP6962699B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016069736 2016-03-30
JP2016069736 2016-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017186084A true JP2017186084A (ja) 2017-10-12
JP6962699B2 JP6962699B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=60046072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017055177A Active JP6962699B2 (ja) 2016-03-30 2017-03-21 包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6962699B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019127313A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 中央化学株式会社 包装用容器
CN115427308A (zh) * 2020-03-03 2022-12-02 L·K·J·范登布罗克 三维薄膜密封

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153412U (ja) * 1980-04-14 1981-11-17
US5934472A (en) * 1998-04-06 1999-08-10 Tekni-Plex, Inc. Processor tray
JP2001348003A (ja) * 2000-04-06 2001-12-18 Ishida Co Ltd 包装容器の包装方法
JP2004299690A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Sekisui Plastics Co Ltd 食品用容器
JP2007331790A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Cp Kasei Kk 食品包装容器
JP2011230853A (ja) * 2011-08-23 2011-11-17 Fp Corp 包装用容器
JP2013095432A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡樹脂製トレイおよびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153412U (ja) * 1980-04-14 1981-11-17
US5934472A (en) * 1998-04-06 1999-08-10 Tekni-Plex, Inc. Processor tray
JP2001348003A (ja) * 2000-04-06 2001-12-18 Ishida Co Ltd 包装容器の包装方法
JP2004299690A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Sekisui Plastics Co Ltd 食品用容器
JP2007331790A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Cp Kasei Kk 食品包装容器
JP2011230853A (ja) * 2011-08-23 2011-11-17 Fp Corp 包装用容器
JP2013095432A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡樹脂製トレイおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019127313A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 中央化学株式会社 包装用容器
CN115427308A (zh) * 2020-03-03 2022-12-02 L·K·J·范登布罗克 三维薄膜密封

Also Published As

Publication number Publication date
JP6962699B2 (ja) 2021-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3253762A (en) Trays, containers and the like
US10399268B2 (en) Ram-based methods for forming thermoplastic article having smooth edges
BR112014018671B1 (pt) sistema de palete
JP2017186084A (ja) 包装用容器
US20170043942A1 (en) Food tray with improved construction
JP6713625B2 (ja) 包装用容器
MX2012004492A (es) Bastidor inferior similar al pale para contenedores de transporte y almacenamiento para liquidos.
JP4130166B2 (ja) シュリンクラベル装着容器
US4427129A (en) Commestible package
US7353948B1 (en) Thermoformed blister package apparatus and method
US3261530A (en) Food containers
US3991880A (en) Package for non-round bottles
KR101134298B1 (ko) 과일 포장용 수지트레이
JP6703843B2 (ja) ブリスター容器
RU194168U1 (ru) Полимерный лоток
KR101987264B1 (ko) 김치 포장용기
US11021292B2 (en) Container comprising a thermoformed tub and dosing units located therein
RU175962U1 (ru) Многослойная полимерная упаковка prO2tector с металлической крышкой
JPH06199361A (ja) 食品等の包装用容器およびその容器を用いる包装方法
JP2020128240A (ja) 加温用プラスチック製容器
CN212980796U (zh) 吸塑托盘成型模具
JP2012030887A (ja) 蓋体およびその蓋体を備えた包装用容器
JP2017052559A (ja) 加温用プラスチック製容器
JPS636005Y2 (ja)
JP4998764B2 (ja) 角形樹脂製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6962699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150