JP2020128240A - 加温用プラスチック製容器 - Google Patents
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Abstract
Description
容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器において、
口部と、
前記口部の下方に設けられた肩部と、
前記肩部の下方に設けられた胴部と、
前記胴部の下方に設けられた底部とを備え、
前記胴部は、円筒面を有する略円筒形状からなり、
前記胴部の前記円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネルが設けられ、
前記加温用プラスチック製容器の全高が180mm〜204mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器の最大胴径が65mm〜69mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器が自動販売機の商品収納ラックに収容されて加温により変形した場合であっても、変形時のキャップを含む全高が155mm〜212mm、変形時の最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていることを特徴とする。
前記圧力吸収パネルは、前記中間円筒部に設けられ、
前記上部円筒部は、円周方向に所定間隔を空けて、前記上部円筒部の上下方向全域に延びる複数の縦リブが設けられることを特徴とする。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態の詳細を説明する。図1は本実施形態に係る加温用プラスチック製容器の一例が示された正面図である。図2は図1の加温用プラスチック製容器の平面図であり、図3は図1のI−I線断面説明図であり、図4は図2II−II線断面図である。なお、本明細書では、説明の便宜上、「上方」、「下方」、「垂直方向」および「水平方向」とは、それぞれ加温用プラスチック製容器1を正立させた状態(図1)における上方、下方、垂直方向および水平方向のことをいう。
本実施の形態による加温用プラスチック製容器1は、上述したように、全高Hが180mm〜204mmとなっている。この場合、キャップを装着することによって全高が2mm程度高くなり、加温により全高Hが6mm程度伸びた場合であっても、一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器のキャップを含む全高Hの寸法範囲に収めることができる。
本実施の形態による加温用プラスチック製容器1は、上述したように、最大胴径Dが65mm〜69mmとなっている。この場合、加温により最大胴径Dが2.9mm程度縮んで細くなった場合であっても、加温用プラスチック製容器1を一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の最大胴径の寸法範囲に収めることができる。
図1〜図4に示される本実施形態に係る加温用プラスチック製容器1が用いられた。すなわち、容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器1において、口部10と、口部10の下方に設けられた肩部20と、肩部20の下方に設けられた胴部30と、胴部30の下方に設けられた底部70とを備え、胴部30は、上部円筒部40と、その上部円筒部40に連接する中間円筒部50と、その中間円筒部50に連接する下部円筒部60と、を備え、上部円筒部40は、内方に窪んだ円周方向の周リブ41を有し、中間円筒部50は、円筒面51を有する略円筒形状からなり、円筒面51には、円周方向に複数の圧力吸収パネル52が設けられ、各圧力吸収パネル52は、底面53aと底面53aを取り囲む周縁部53bとを有し、底面53aは水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっており、隣接する前記圧力吸収パネル52同士の間には、それぞれ柱状部54が形成され、下部円筒部60には、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝61が設けられ、加温用プラスチック製容器1の全高Hが180mm〜205mmとなり、加温用プラスチック製容器1の最大胴径Dが65mm〜69mmとなる等といった特徴を有している。このような構成の加温用プラスチック製容器1は、満注容量が520ml、全高Hが195mm、最大胴径Dが68mm、圧力吸収パネル52が8枚であり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
図5〜図9に示される、口部110と、肩部120と、胴部130と、底部170とを備えた構成であって、500ml用の加温用プラスチック製容器100が実施例2として供試された。
実施例2の加温用プラスチック製容器100の上部円筒部140には、実施例1の加温用プラスチック製容器1の周リブ41に換えて縦リブ142が設けられ、圧力吸収パネル152の底面153aに、更に波状リブ155が設けられる以外は実施例1のプラスチック製容器1と同様の構成である。このような構成の加温用プラスチック製容器100は、満注容量が520ml、全高Hが195mm、最大胴径Dが68mm、圧力吸収パネル152が8枚、各圧力吸収パネル152に設けられる波状リブ155が5本、縦リブ142が32本、縦リブ142の上下方向の高さが13mm、縦リブ142の幅が2mmであり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
図10〜図13に示される、従来より一般的であった加温しない容量500ml用のプラスチック製容器の寸法範囲、すなわち、キャップを含まない全高が205.58mm〜207.00mm程度であるプラスチック製容器200が比較例1として供試された。
ここで、図10はプラスチック製容器200の正面図、図11は図10のプラスチック製容器200の平面図、図12は図10のVI−VI線断面説明図、図13は図11のVII−VII線断面図である。この比較例1の加温用プラスチック製容器200は、図10に示すように、圧力吸収パネル252の底面253aが平面状であり、全高Hを207mm、最大胴径Dを66mm、とし、その他の構成は上述の実施例1とほぼ同様の構成であり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
上記3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)について、それぞれ内容液(水)を500ml充填した後、キャップにより密栓した。各プラスチック製容器の正立した状態での座屈強度試験が行われた。座屈強度の測定には、Agr Top Wave社製のTOP LOAD TESTER MODEL NO.C506−02−0001が用いられた。口部の上から一定速度で荷重が加えられ、いわゆる降伏の状態となる最大荷重が座屈強度とされた。一般にプラスチック製容器は内容液が充填され密栓してラベルを装着したのち、段ボール箱等に梱包され、輸送用パレットに載せて倉庫等で一時保管される。このとき座屈強度が強いと、容器を梱包した段ボール箱をより多く積み上げることができるため、倉庫の保管効率に優れる。そこで座屈強度が245N以上であれば特に優れており表1では◎と表記し、196N以上で245N未満は座屈強度が充分であるとして○とし、196N未満は座屈強度不足として×とした(表1参照)。
上記3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)について、それぞれ内容液(水)を500ml充填した後、キャップにより密栓した。その後、各プラスチック製容器を、自動販売機内での加温販売を想定して槽内を60℃に設定したエスペック製の恒温槽PR−3KPに横置きで収容した。温度を60℃としたのは、加温販売用の自動販売機の温度設定は、内容液の品質保持の観点から一般的に55℃〜60℃であるためである。この状態で2週間保存し、各プラスチック製容器の寸法を計測した。加温後のキャップを含む全高が155mm以上203mm未満、かつ加温後の最大胴径Dが52mm〜69mmの範囲に収まっている場合を◎、加温後のキャップを含む全高が203mm〜212mm、かつ加温後の最大胴径Dが52mm〜69mmの範囲に収まっている場合を〇、いずれの寸法範囲にも収まっていない場合を×、で判定した(表2参照)。
次に、過酷な条件で評価をするため、及び自動販売機のヒーターの設定温度が60℃であっても、自動販売機内の温度が一時的にオーバーシュートした場合を想定して、3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)を、槽内が65℃となるように温度設定した恒温槽に横置きで収容して24時間保存し、上記と同様に評価した(表2参照)。
10 口部
11 ねじ部
12 フランジ部
20 肩部
30 胴部
40 上部円筒部
41 周リブ
50 中間円筒部
51 円筒面
52 圧力吸収パネル
53a 底面
53b 周縁部
54 柱状部
60 下部円筒部
61 補強溝
70 底部
71 陥没部
72 接地部
100 変形例の加温用プラスチック製容器
142 縦リブ
155 波状リブ
200 比較例1のプラスチック製容器
H プラスチック製容器の全高
D プラスチック製容器の最大胴径
Claims (9)
- 容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器において、
口部と、
前記口部の下方に設けられた肩部と、
前記肩部の下方に設けられた胴部と、
前記胴部の下方に設けられた底部とを備え、
前記胴部は、円筒面を有する略円筒形状からなり、
前記胴部の前記円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネルが設けられ、
前記加温用プラスチック製容器の全高が180mm〜204mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器の最大胴径が65mm〜69mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器が自動販売機の商品収納ラックに収容されて加温により変形した場合であっても、変形時のキャップを含む全高が155mm〜212mm、変形時の最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていることを特徴とする、
加温用プラスチック製容器。 - 前記各圧力吸収パネルは、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっていることを特徴とする、
請求項1に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記圧力吸収パネルは、4枚〜10枚設けられていることを特徴とする、
請求項1または2に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記圧力吸収パネルには、前記圧力吸収パネルの上下方向に延びる複数の波状リブが設けられていることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記波状リブは、各前記圧力吸収パネルにそれぞれ3本〜8本設けられることを特徴とする、
請求項4に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記胴部は、上部円筒部と、その上部円筒部に連接する中間円筒部と、を備え、
前記圧力吸収パネルは、前記中間円筒部に設けられ、
前記上部円筒部は、円周方向に所定間隔を空けて、前記上部円筒部の上下方向全域に延びる複数の縦リブが設けられることを特徴とする、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記縦リブは、18本〜50本設けられることを特徴とする、
請求項6に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記縦リブの上下方向の高さは、8mm以上であることを特徴とする、
請求項6または7に記載の加温用プラスチック製容器。 - 前記縦リブの幅は、1mm〜4mmであることを特徴とする、
請求項6乃至8のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。
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2019
- 2019-02-08 JP JP2019022113A patent/JP2020128240A/ja active Pending
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