JP2020128240A - 加温用プラスチック製容器 - Google Patents

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量哉 広瀬
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Abstract

【課題】加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化する場合であっても自動販売機に収容できる加温販売加温用プラスチック製容器を提供する。【解決手段】容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器1において、胴部は、上部円筒部40と、その上部円筒部40に連接する中間円筒部50と、その中間円筒部に連接する下部円筒部60を備え、中間円筒部は、円筒面51を有する略円筒形状からなり、中間円筒部の円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネル52が設けられ、前記圧力吸収パネルは、4〜10枚設けられており、加温用プラスチック製容器の全高Hが180mm〜204mmとなり、加温用プラスチック製容器の最大胴径Dが65mm〜69mmとなり、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても、変形時の容器の寸法が一般的な自動販売機の商品収納ラックに収容できる寸法範囲に収める。【選択図】図1

Description

本発明は、加温用プラスチック製容器に関するものであり、より詳細には、自動販売機で加温販売可能な加温用プラスチック製容器に関する。
近時、飲料用等の容器として、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチック製容器としては、加温飲料用に用いられるもの(以下「加温用プラスチック製容器」という)も多くなってきている。
このような加温用プラスチック製容器に求められる性能として、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の外観を損なわないことが挙げられる。したがって、加温用プラスチック製容器は、容器形状に制約を受けることとなる。具体的には、プラスチック製容器が加温され、内容液やヘッドスペース内の空気が膨張した際、内圧の変化を吸収してプラスチック製容器の外観を悪化させないことが必要となる。
ところで、従来の加温用プラスチック製容器としては、容量が275ml〜350mlのものが一般的であったが、容量の物足りなさや冷めてからでも時間をかけて飲む等といったニーズもあり、また自動販売機の商品収納ラックを交換することによって収容できるプラスチック製容器のサイズ変更が可能となったことで、加温用プラスチック製容器の容量をより増加し、例えば、容量450ml〜550mlを確保できる自動販売機で加温販売可能な加温用プラスチック製容器の開発が求められている。
そこで、特許文献1では、胴部の円筒面に、円周方向に所定の間隔を空けて圧力吸収パネルが設けられ、各圧力吸収パネルは、内側に向けて凹となる形状を有し、加温用プラスチック製容器の全高が、160mm〜175mmである容量400ml〜550mlの加温用プラスチック製容器が開示されている。
特許文献1に記載された技術は、小売店等に設置されている加温販売用のボトルウォーマーに陳列することが可能であるとともに、加温時において容器外観を良好に維持することが可能であるが、容量450ml〜550mlを確保しようとすると、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲である最大胴径の上限である69mmを超過してしまうことがあり、自動販売機での加温販売に適さない。
また、従来より一般的であった加温しない容量500ml用のプラスチック製容器の寸法範囲は、キャップを含まない全高が205.58mm〜207.00mm程度であることが知られており、このプラスチック製容器にキャップを密閉し、加温販売で加温される一般的な温度範囲55℃〜60℃に加温すると、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲であるキャップを含む全高の上限である212mmを超過してしまうことがあり、自動販売機での加温販売に適さない。
特開2017−52559号公報
そこで、本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売できるとともに、450ml〜550mlの容量を確保できる加温用プラスチック製容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の加温用プラスチック製容器では、
容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器において、
口部と、
前記口部の下方に設けられた肩部と、
前記肩部の下方に設けられた胴部と、
前記胴部の下方に設けられた底部とを備え、
前記胴部は、円筒面を有する略円筒形状からなり、
前記胴部の前記円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネルが設けられ、
前記加温用プラスチック製容器の全高が180mm〜204mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器の最大胴径が65mm〜69mmとなり、
前記加温用プラスチック製容器が自動販売機の商品収納ラックに収容されて加温により変形した場合であっても、変形時のキャップを含む全高が155mm〜212mm、変形時の最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていることを特徴とする。
更に、前記各圧力吸収パネルは、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっていることを特徴とする。
更に、前記圧力吸収パネルは、4枚〜10枚設けられていることを特徴とする。
更に、前記圧力吸収パネルには、前記圧力吸収パネルの上下方向に延びる複数の波状リブが設けられていることを特徴とする。
更に、前記波状リブは、各前記圧力吸収パネルにそれぞれ3本〜8本設けられることを特徴とする。
更に、前記胴部は、上部円筒部と、その上部円筒部に連接する中間円筒部と、を備え、
前記圧力吸収パネルは、前記中間円筒部に設けられ、
前記上部円筒部は、円周方向に所定間隔を空けて、前記上部円筒部の上下方向全域に延びる複数の縦リブが設けられることを特徴とする。
更に、前記縦リブは、18本〜50本設けられることを特徴とする。
更に、前記縦リブの上下方向の高さは、8mm以上であることを特徴とする。
更に、前記縦リブの幅は、1mm〜4mmであることを特徴とする。
本発明の加温用プラスチック製容器によれば、容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器において、口部と、前記口部の下方に設けられた肩部と、前記肩部の下方に設けられた胴部と、前記胴部の下方に設けられた底部とを備え、前記胴部は、円筒面を有する略円筒形状からなり、前記胴部の前記円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネルが設けられ、前記加温用プラスチック製容器の全高が180mm〜204mmとなり、前記加温用プラスチック製容器の最大胴径が65mm〜69mmとなり、前記加温用プラスチック製容器が自動販売機の商品収納ラックに収容されて加温により変形した場合であっても、変形時のキャップを含む全高が155mm〜212mm、変形時の最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっているので、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売できるとともに、450ml〜550mlの容量を確保することができる。
更に、前記各圧力吸収パネルは、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっているので、加温時における加温用プラスチック製容器の容器内圧を効果的に吸収することができる。
更に、前記圧力吸収パネルは、4枚〜10枚設けられているので、加温時における加温用プラスチック製容器の容器内圧を効果的に吸収することができる。
更に、前記圧力吸収パネルには、前記圧力吸収パネルの上下方向に延びる複数の波状リブが設けられているので、圧力吸収パネルが水平方向に膨らみやすくなることで、圧力吸収機能を低下させずに上下方向の伸びを抑えることができ、加温時に寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックに余裕をもって収容することができる。
更に、本発明の加温用プラスチック製容器によれば、前記波状リブは、各前記圧力吸収パネルにそれぞれ3本〜8本設けられるので、加温時における加温用プラスチック製容器の容器の圧力吸収機能を低下させずに上下方向の伸びを抑えることができ、加温時に寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックに余裕をもって収容することができる。
更に、本発明の加温用プラスチック製容器によれば、前記胴部は、上部円筒部と、その上部円筒部に連接する中間円筒部と、を備え、前記圧力吸収パネルは、前記中間円筒部に設けられ、前記上部円筒部は、円周方向に所定間隔を空けて、前記上部円筒部の上下方向全域に延びる複数の縦リブが設けられるので、外力により肩部付近が凹む、いわゆる肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高めることができる。
更に、本発明の加温用プラスチック製容器によれば、前記縦リブは、18本〜50本設けられるので、外力による肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高めることができる。
更に、本発明の加温用プラスチック製容器によれば、前記縦リブの上下方向の高さは、8mm〜15mmであるので、外力による肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高めることができる。
更に、本発明の加温用プラスチック製容器によれば、前記縦リブの幅は、1mm〜4mmであるので、外力による肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高めることができる。
本実施形態に係る加温用プラスチック製容器の一例が示された正面図である。 図1の加温用プラスチック製容器の平面図である。 図1のI−I線断面説明図である。 図2のII−II線断面図である。 変形例(実施例2)に係る加温用プラスチック製容器の正面図である。 図5の加温用プラスチック製容器の平面図である。 図5のIII−III線断面説明図である。 図5のIV−IV線断面説明図である。 図6のV−V線断面図である。 比較例1のプラスチック製容器の正面図である。 図10のプラスチック製容器の平面図である。 図10のVI−VI線断面説明図である。 図11のVII−VII線断面図である。
(実施例1)
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態の詳細を説明する。図1は本実施形態に係る加温用プラスチック製容器の一例が示された正面図である。図2は図1の加温用プラスチック製容器の平面図であり、図3は図1のI−I線断面説明図であり、図4は図2II−II線断面図である。なお、本明細書では、説明の便宜上、「上方」、「下方」、「垂直方向」および「水平方向」とは、それぞれ加温用プラスチック製容器1を正立させた状態(図1)における上方、下方、垂直方向および水平方向のことをいう。
図1〜図4に示す加温用プラスチック製容器1は、口部10と、口部10下方に設けられた肩部20と、肩部20下方に設けられた胴部30と、胴部30下方に設けられた底部70とを備えている。
このうち口部10は、図1に示すように、図示しないキャップに螺着されるねじ部11と、ねじ部11下方に設けられたフランジ部12とを有している。口部10は、結晶化されておらず、無色透明となっている。しかしながら、これに限らず、口部10は結晶化(白化)処理されていても良い。
肩部20は、口部10と胴部30との間に位置しており、口部10側から胴部30側に向けて徐々に径が拡大する形状を有している。また、肩部20にはリブ等の凹凸が設けられておらず、滑らかでなだらかな形状を有している。しかしながらこれに限らず、肩部20にはリブやエンボス等の凹凸が設けられていたり、複数の面で構成されていても良い。
胴部30は、上部円筒部40と、その上部円筒部40に連接する中間円筒部50と、その中間円筒部50に連接する下部円筒部60と、を備える。上部円筒部40と下部円筒部60との直径はほぼ同一であり、中間円筒部50の直径よりも僅かに大きく形成されている。すなわち、図1に示すように、加温用プラスチック製容器1においては、上部円筒部40と下部円筒部60との直径が最大胴径Dとなっている。
このような構成にすることで、加温用プラスチック製容器1を横に倒した際、上部円筒部40と下部円筒部60とが接地部位となり、加温用プラスチック製容器1が傾くことなく水平に安定して横に倒すことができる。したがって、加温用プラスチック製容器1を横に積載する自動販売機などへの適性が向上する。
上部円筒部40には、自動販売機からプラスチック製容器が排出される時の衝撃等の外力による、肩部20の下方から上部円筒部40までの領域(以下「肩部付近」という)の凹み対策として、従来まで一般的であった内方に窪んだ円周方向(横方向)の周リブ41が設けられている。周リブ41は、垂直断面の形状が略コ字状であり、上側周面と、リブ底面と、下側周面とから構成される。上側周面は、リブ底面の上縁と連なり、上方に傾斜している。下側周面は、リブ底面と下縁と連なり、下方に傾斜している。なお、周リブ41の形状は上述の構成に限定されるものではなく、例えば、加温用プラスチック製容器1の内方に窪む円弧状やV字状の円周方向の周リブであってもよい。
中間円筒部50は、円筒面51を有しており、全体として略均一な径をもつ略円筒形状からなっている。中間円筒部50の円筒面51には、円周方向に沿って所定間隔(等間隔)を空けて8枚の圧力吸収パネル52が設けられている。各圧力吸収パネル52は、図3及び図4に示すように、底面53aと底面53aを取り囲む周縁部53bとを有している。更に、図3に示すように、底面53aは水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっている。ただし底面53aの形状はこれに限定するものではなく、例えば平面であっても良く、または水平方向の両端から中央にかけて外方に湾曲した面でも良く、または内方に湾曲した面から外方に湾曲した面との複合面となっていても良い。円筒面51のうち隣接する圧力吸収パネル52同士の間には、それぞれ柱状部54が形成されている。図1に示すように柱状部54の幅は一定である。ただし柱状部54の幅が変化していても良く、または柱状部54を省略して隣り合う圧力吸収パネル52が互いに接していても良い。なお、本実施の形態において、圧力吸収パネル52は8枚設けられているが、これに限定されるものではない。圧力吸収パネル52が少ないと胴部30を円筒とすることが困難となり、多すぎると各圧力吸収パネル52のサイズが小さくなり、加温時における加温用プラスチック製容器1の容器内圧を効果的に吸収することが出来なくなる。そのため圧力吸収パネル52は、4枚〜10枚設けることが好ましく、6枚〜8枚設けることがより好ましい。
このような圧力吸収パネル52における作用は以下のとおりである。
加温用プラスチック製容器1に内容液を充填して図示しないキャップを用いて密栓し、その後加温した際、加温用プラスチック製容器1内の内容液およびヘッドスペースの空気が熱膨張する。このとき圧力吸収パネル52が外方に向けて膨らむことにより、このような熱膨張を吸収し、圧力吸収パネル52以外の部分が変形する不具合を抑える役割を果たす。このとき、加温用プラスチック製容器1の全高Hは伸び、最大胴径Dは若干縮むことになる。なお、本明細書上における加温用プラスチック製容器1の全高Hは、特にことわりのない限り、キャップの厚みを含まないプラスチック製容器の全高とする。
本実施の形態による加温用プラスチック製容器1の全高Hと最大胴径Dの好適な寸法について説明する。全高Hが180mm〜204mm(180mm以上から204mm以下をいう。以下同様)、最大胴径Dが65mm〜69mm、の寸法範囲に収まっており、かつ容量が450ml〜550mlを満足する容器からなる。一例として、本実施の形態による加温用プラスチック製容器1は、その全高Hが195mmであり、その最大胴径Dが68mmであり、その満注容量が520mlである。
(全高)
本実施の形態による加温用プラスチック製容器1は、上述したように、全高Hが180mm〜204mmとなっている。この場合、キャップを装着することによって全高が2mm程度高くなり、加温により全高Hが6mm程度伸びた場合であっても、一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器のキャップを含む全高Hの寸法範囲に収めることができる。
すなわち、街中等に設置されている加温販売用の自動販売機の商品収納ラックは、一般的にキャップを含む全高Hが155mm〜212mmであり、最大胴径Dが52mm〜69mmである寸法範囲に収まっているプラスチック製容器を対象としているものが多く、加温時の容器内圧の上昇による変形時の容器の寸法が上記範囲に収まっていることが求められている。このため、加温用プラスチック製容器1の全高Hは、自動販売機で許されるキャップを含む全高Hの最大値212mmから、全高Hの加温による最大寸法変化量6mm及びキャップの厚み2mmの分だけ小さくする必要があり、全高Hが204mm以下でなければならない。ただし、容量450ml〜550mlを確保するために全高Hは、180mm以上である必要がある。よって、全高Hを180mm〜204mmとすることによって、加温用プラスチック製容器1を、一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器のキャップを含む全高Hの寸法範囲に収めることができる。
(胴径)
本実施の形態による加温用プラスチック製容器1は、上述したように、最大胴径Dが65mm〜69mmとなっている。この場合、加温により最大胴径Dが2.9mm程度縮んで細くなった場合であっても、加温用プラスチック製容器1を一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の最大胴径の寸法範囲に収めることができる。
すなわち、上述したように、加温販売用の自動販売機の商品収納ラックは、一般的にキャップを含む全高Hが155mm〜212mmであり、最大胴径Dが52mm〜69mmである寸法範囲に収まっていることが求められている。このため、加温用プラスチック製容器1の最大胴径Dは、自動販売機で許される最大胴径Dの最小値52mmから、最大胴径Dの加温による最大寸法変化量2.9mmの分だけ大きくする必要があり、最大胴径Dが54.9mm以上でなければならない。ただし、容量450ml〜550mlを確保するために最大胴径Dは、65mm以上である必要がある。よって、最大胴径Dを65mm〜69mmとすることによって、加温用プラスチック製容器1を、一般的な加温販売用の自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の最大胴径の寸法範囲に収めることができる。
したがって、加温用プラスチック製容器1の全高Hを180mm〜204mmとし、最大胴径Dを65mm〜69mmとすることによって、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても、変形時の寸法が一般的な自動販売機の商品収納ラックに収容できる寸法範囲に収めることができる。このため、加温用プラスチック製容器1を一般的な自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売することができるとともに、450ml〜550mlの容量を確保することができる。
下部円筒部60には、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝61が設けられている。補強溝61は、垂直断面の形状が略コ字状であり、上側周面と、溝底面と、下側周面とから構成される。上側周面は、溝底面の上縁と連なり、上方に傾斜している。下側周面は、溝底面と下縁と連なり、下方に傾斜している。なお、補強溝61の形状は上述の構成に限定されるものではなく、例えば、加温用プラスチック製容器1の内方に窪む円弧状やV字状の周溝であってもよい。
この補強溝61を設けることにより、下部円筒部60における水平方向の剛性を高めることができる。そして、下部円筒部60の水平方向の剛性が高まることで、加温用プラスチック製容器1を横に積載する自動販売機などへの適性が向上する。
底部70は、図4に示すように、中央に位置する陥没部71と、この陥没部71周囲に設けられた接地部72とを有している。
このような加温用プラスチック製容器1は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォームすなわち加温用プラスチック製容器1の材料としては、熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することが好ましい。
加温用プラスチック製容器1としては、上記合成樹脂材料(例えばPET)からなる単層成形容器としても良い。この場合、加温用プラスチック製容器1の重量は18g〜28gであり、一例として、22gである。
また、加温用プラスチック製容器1は、2層以上の多層成形容器として形成することもできる。即ち射出成形または圧縮成形等により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォームを成形後、吹込成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層容器を形成しても良い。この場合、加温用プラスチック製容器1の重量は18g〜28gであり、一例として、22gである。なお、このような中間層は、加温用プラスチック製容器1のうち少なくとも胴部30内に設けることが好ましい。また底部70において、底部70の陥没部71と接地部72とを除く領域に中間層を設けることが好ましい。ケース落下等の衝撃を受けた際この部分がデラミ(層間剥離)を起こすおそれがあるからである。ガスバリア性及び遮光性を有する為に、多層にするだけでなく熱可塑性樹脂同士をブレンドしたブレンド容器を形成しても良い。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず加温用プラスチック製容器1内に、例えば緑茶、コーヒー等の内容液を充填し、その後これを図示しないキャップで密栓する。さらに胴部30周囲にシュリンクフィルム等のラベルを付す。
加温用プラスチック製容器1を用いた飲料製品の製造方法としては、無菌(アセプティック)充填方式としても良い。この無菌充填方式においては、無菌環境下で加温用プラスチック製容器1内を薬剤等で殺菌し、次に殺菌された加温用プラスチック製容器1内に常温で内容液を充填する。このような無菌充填方式を用いる場合、加温用プラスチック製容器1はその製造工程で高温に晒されることがない。したがって、無菌充填用の加温用プラスチック製容器1として、口部10を結晶化処理していない非耐熱容器を用いることができる。または、高温の内容液を、加温用プラスチック製容器1内に充填することで、加温用プラスチック製容器1内を殺菌する、高温充填であっても良い。
その後、加温用プラスチック製容器1は、自動販売機の商品収納ラックに収容され、自動販売機内において加温された状態で販売される。上述したように、加温用プラスチック製容器1は、全高Hが180mm〜204mm、最大胴径Dが65mm〜69mm、となっている。このため、容量を450ml〜550mlに増加した場合であっても加温用プラスチック製容器1を一般的な自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売することができる。
この際、加温用プラスチック製容器1が加温されることにより、内容液も加温され、内容液の体積が増加する。これにより加温用プラスチック製容器1の容器内圧が増加する。
加温用プラスチック製容器1の容器内圧が増加したとき、胴部30の各圧力吸収パネル52が胴部30の外方に向けて膨らむので、加温用プラスチック製容器1の内圧が増加したときに、この内圧を吸収することができる。このとき、圧力吸収パネル52の底面53aが、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状である場合、湾曲した底面53aが反転して外方に湾曲するように変形することで、加温用プラスチック製容器1の内圧増加を更に多く吸収することができる。これにより、圧力吸収パネル52以外の箇所の変形を抑え、加温時の容器外観を良好に維持することができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、容量を450ml〜550mlに増加した加温用プラスチック製容器1を一般的な自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売することができる。また、加温時において、加温用プラスチック製容器1の外観を良好に維持することができる。
また本実施の形態によれば、胴部30の円筒面51には、円周方向に4枚〜10枚の圧力吸収パネル52が設けられている。これにより、加温時において加温用プラスチック製容器1の外観を良好に維持することができる。
次に、変形例(実施例2)に係る加温用プラスチック製容器100の構成を詳細に説明する。図5は、変形例に係る加温用プラスチック製容器100の正面図、図6は図5の加温用プラスチック製容器100の平面図、図7は図5のIII−III線断面説明図、図8は図5のIV−IV線断面図、図9は図6のV−V線断面図である。加温用プラスチック製容器100の上部円筒部140には、加温用プラスチック製容器1の周リブ41に換えて縦リブ142が設けられ、圧力吸収パネル152は底面153aと周縁部153bとを有し、底面153aは水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっており、底面153aには、更に後述する波状リブ155が設けられる以外は加温用プラスチック製容器1と同様の構成である。
すなわち、図5及び図7に示すように、上部円筒部140には、円周方向に所定間隔を空けて、上部円筒部140の上下方向全域に直線状に延びる水平断面V字状の縦リブ142が複数設けられている。一般的に、ブロー成形時でプラスチック製容器を成形する際は、容器の上側(肩部120及び上部円筒部140付近)が薄肉となり、容器の下側(底部170側)が厚肉となることが多い。そこで、この縦リブ142の構成によれば、自動販売機からプラスチック製容器が排出される時の衝撃等の外力による肩部付近の凹み防止に加えて、縦方向からの荷重による肩部付近の座屈も防止することができる。
縦リブ142は、直線状の溝底部で溝側面が交わる水平断面V字状とするほか、所定の幅の溝底部を有し、その溝底部の幅方向両端縁から溝側面が立ち上がる断面台形状とするほか、断面U字状としてもよい。
肩部付近に縦方向からの荷重を含む外力が加わると、肩部付近が容器内容に押し込まれるように変形し、横方向に折れ線が生じるように変形する。この折れ線に直交するように縦リブ142を設けることによって、上記変形に対する復元力を発揮させることができ、プラスチック製容器の永久変形を防止することができる。すなわち、外力により肩部付近が凹む、いわゆる肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高めることができる。
なお、本実施の形態において、縦リブ142の幅は2mmとしているが、特に限定されるものではなく、肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高める観点から、1mm〜4mmとすることが好ましい。また、本実施の形態において、縦リブ142の本数は32本設けられているが、特に限定されるものではなく、18本〜50本設けることが好ましく、24本〜40本設けることがより好ましい。縦リブ142の本数が少なすぎると、肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高める効果が薄れてしまう。一方で、縦リブ142の本数が多すぎると、形状として成り立たなくなる。更に、本実施の形態において、縦リブ142の上下方向の長さは13mmとしているが、特に限定されるものではなく、8mm以上とすることが好ましい。縦リブ142の上下方向の長さが短すぎると、肩潰れを防止し、かつ垂直方向の座屈強度を高める効果が薄れてしまう。
次に、図5及び図8に示すように、中間円筒部150のうち、圧力吸収パネル152の底面153aには、上下方向に延び、水平方向に凹凸している波状リブ155が複数設けられる。この波状リブ155が凹凸して圧力吸収パネル152が水平方向に膨らみやすくなることで、圧力吸収機能を低下させずに上下方向の伸びを抑えることができる。なお、波状リブ155は湾曲した形状の圧力吸収パネル152の底面153aに設けられているため、水平方向に膨らんでも最大胴径Dへの影響を少なくすることができる。これにより、加温時の容器の寸法変化が抑えられ、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲に余裕をもって収めることができる。なお、本実施の形態において、波状リブ155は、各圧力吸収パネル152にそれぞれ5本設けられているが、特に限定されるものではなく、加温時における加温用プラスチック製容器100の容器の圧力吸収機能を低下させずに上下方向の伸びを抑える観点から、3本〜8本設けることが好ましい。また底面153aは、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状に限定するものではなく、平面であったり、または水平方向の両端から中央にかけて外方に湾曲した面であったり、または内方に湾曲した面から外方に湾曲した面との複合面であっても良い。
次に、本実施の形態における具体的実施例について実施例1、実施例2、及び比較例1を中心に説明する。
まず以下に挙げる3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2および比較例1)を作製した。
(実施例1)
図1〜図4に示される本実施形態に係る加温用プラスチック製容器1が用いられた。すなわち、容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器1において、口部10と、口部10の下方に設けられた肩部20と、肩部20の下方に設けられた胴部30と、胴部30の下方に設けられた底部70とを備え、胴部30は、上部円筒部40と、その上部円筒部40に連接する中間円筒部50と、その中間円筒部50に連接する下部円筒部60と、を備え、上部円筒部40は、内方に窪んだ円周方向の周リブ41を有し、中間円筒部50は、円筒面51を有する略円筒形状からなり、円筒面51には、円周方向に複数の圧力吸収パネル52が設けられ、各圧力吸収パネル52は、底面53aと底面53aを取り囲む周縁部53bとを有し、底面53aは水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっており、隣接する前記圧力吸収パネル52同士の間には、それぞれ柱状部54が形成され、下部円筒部60には、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝61が設けられ、加温用プラスチック製容器1の全高Hが180mm〜205mmとなり、加温用プラスチック製容器1の最大胴径Dが65mm〜69mmとなる等といった特徴を有している。このような構成の加温用プラスチック製容器1は、満注容量が520ml、全高Hが195mm、最大胴径Dが68mm、圧力吸収パネル52が8枚であり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
(実施例2)
図5〜図9に示される、口部110と、肩部120と、胴部130と、底部170とを備えた構成であって、500ml用の加温用プラスチック製容器100が実施例2として供試された。
ここで、図5は加温用プラスチック製容器100の正面図、図6は図5の加温用プラスチック製容器100の平面図、図7は図5のIII−III線断面図、図8は図5のIV−IV線断面図、図9は図6のV−V線断面図である。
実施例2の加温用プラスチック製容器100の上部円筒部140には、実施例1の加温用プラスチック製容器1の周リブ41に換えて縦リブ142が設けられ、圧力吸収パネル152の底面153aに、更に波状リブ155が設けられる以外は実施例1のプラスチック製容器1と同様の構成である。このような構成の加温用プラスチック製容器100は、満注容量が520ml、全高Hが195mm、最大胴径Dが68mm、圧力吸収パネル152が8枚、各圧力吸収パネル152に設けられる波状リブ155が5本、縦リブ142が32本、縦リブ142の上下方向の高さが13mm、縦リブ142の幅が2mmであり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
(比較例1)
図10〜図13に示される、従来より一般的であった加温しない容量500ml用のプラスチック製容器の寸法範囲、すなわち、キャップを含まない全高が205.58mm〜207.00mm程度であるプラスチック製容器200が比較例1として供試された。
ここで、図10はプラスチック製容器200の正面図、図11は図10のプラスチック製容器200の平面図、図12は図10のVI−VI線断面説明図、図13は図11のVII−VII線断面図である。この比較例1の加温用プラスチック製容器200は、図10に示すように、圧力吸収パネル252の底面253aが平面状であり、全高Hを207mm、最大胴径Dを66mm、とし、その他の構成は上述の実施例1とほぼ同様の構成であり、射出成形等で製造した22gのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することによって作製された。
(試験1:座屈強度試験)
上記3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)について、それぞれ内容液(水)を500ml充填した後、キャップにより密栓した。各プラスチック製容器の正立した状態での座屈強度試験が行われた。座屈強度の測定には、Agr Top Wave社製のTOP LOAD TESTER MODEL NO.C506−02−0001が用いられた。口部の上から一定速度で荷重が加えられ、いわゆる降伏の状態となる最大荷重が座屈強度とされた。一般にプラスチック製容器は内容液が充填され密栓してラベルを装着したのち、段ボール箱等に梱包され、輸送用パレットに載せて倉庫等で一時保管される。このとき座屈強度が強いと、容器を梱包した段ボール箱をより多く積み上げることができるため、倉庫の保管効率に優れる。そこで座屈強度が245N以上であれば特に優れており表1では◎と表記し、196N以上で245N未満は座屈強度が充分であるとして○とし、196N未満は座屈強度不足として×とした(表1参照)。
(試験2−1:60℃で2週間(14日間)保存後の変化)
上記3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)について、それぞれ内容液(水)を500ml充填した後、キャップにより密栓した。その後、各プラスチック製容器を、自動販売機内での加温販売を想定して槽内を60℃に設定したエスペック製の恒温槽PR−3KPに横置きで収容した。温度を60℃としたのは、加温販売用の自動販売機の温度設定は、内容液の品質保持の観点から一般的に55℃〜60℃であるためである。この状態で2週間保存し、各プラスチック製容器の寸法を計測した。加温後のキャップを含む全高が155mm以上203mm未満、かつ加温後の最大胴径Dが52mm〜69mmの範囲に収まっている場合を◎、加温後のキャップを含む全高が203mm〜212mm、かつ加温後の最大胴径Dが52mm〜69mmの範囲に収まっている場合を〇、いずれの寸法範囲にも収まっていない場合を×、で判定した(表2参照)。
(試験2−2:65℃で24時間保存後の変化)
次に、過酷な条件で評価をするため、及び自動販売機のヒーターの設定温度が60℃であっても、自動販売機内の温度が一時的にオーバーシュートした場合を想定して、3種類のプラスチック製容器(実施例1、実施例2、及び比較例1)を、槽内が65℃となるように温度設定した恒温槽に横置きで収容して24時間保存し、上記と同様に評価した(表2参照)。
Figure 2020128240
Figure 2020128240
上述された実施例から以下の点が導き出された。表1に示されたように実施例1は座屈強度が充分で、実施例2では、座屈強度が特に優れていたが、比較例1でも座屈強度は充分であった。
表2に示されたように、実施例1では、試験2−1(60℃で2週間保存)について、加温後のキャップを含む全高が最大で200.6mm、最大胴径の最小が66.0mmであり、試験2−2(65℃で24時間保存)について、キャップを含む全高が最大で203.0mm、最大胴径の最小が65.1mmであり、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲である、キャップを含む全高が155mm〜212mm、最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていた。
また、実施例2では、試験2−1(60℃で2週間保存)について、加温後のキャップを含む全高が最大で200.0mm、最大胴径の最小が66.3mmであり、試験2−2(65℃で24時間保存)について、キャップを含む全高が最大で202.0mm、最大胴径の最小が65.5mmであり、実施例1よりも余裕をもって自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲である、キャップを含む全高が155mm〜212mm、最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていた。
他方、比較例1では、試験2−1(60℃で2週間保存)について、加温後のキャップを含む全高が最大で212.6mm、最大胴径の最小が64.0mmであり、試験2−2(65℃で24時間保存)について、キャップを含む全高が最大で215.0mm、最大胴径の最小が63.1mmであり、キャップを含む全高が、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲である、155mm〜212mmを逸脱してしまった。
以上から、本実施の形態による加温用プラスチック製容器1(実施例1)は、60℃で2週間保存による加温後のキャップを含む全高、及び最大胴径と、65℃で24時間保存による加温後のキャップを含む全高、及び最大胴径との両方において、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲に収まっており、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックに収容して販売できるとともに、外力による肩部付近の凹みが防止され、450ml〜550mlの容量を確保できることが確認できた。
実施例2の加温用プラスチック100は、座屈強度が実施例1よりも優れ、60℃で2週間保存による加温後のキャップを含む全高、及び最大胴径と、65℃で24時間保存による加温後のキャップを含む全高、及び最大胴径との両方において、実施例1よりも余裕をもって、自動販売機の商品収納ラックで許されるプラスチック製容器の寸法範囲に収まっており、加温時の容器内圧の上昇による変形で容器の寸法が変化した場合であっても自動販売機の商品収納ラックにより好適に収容して販売できるとともに、外力による肩部付近の凹みが防止され、縦方向からの荷重による肩部付近の座屈も防止することができ、450ml〜550mlの容量を確保できることが確認できた。
本開示は、450ml〜550mlの容量で自動販売機の商品収納ラックに収容して加温販売可能な加温用プラスチック製容器として好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態、及び実施例に限定されるものではない。本開示の加温用プラスチック製容器は、内容物に、例えば、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー等の加温に適した各種非炭酸飲料を収容したあらゆる無菌充填用、耐熱用等の種々の加温用プラスチック製容器に有用である。
1 加温用プラスチック製容器
10 口部
11 ねじ部
12 フランジ部
20 肩部
30 胴部
40 上部円筒部
41 周リブ
50 中間円筒部
51 円筒面
52 圧力吸収パネル
53a 底面
53b 周縁部
54 柱状部
60 下部円筒部
61 補強溝
70 底部
71 陥没部
72 接地部
100 変形例の加温用プラスチック製容器
142 縦リブ
155 波状リブ
200 比較例1のプラスチック製容器
H プラスチック製容器の全高
D プラスチック製容器の最大胴径

Claims (9)

  1. 容量が450ml〜550mlの加温用プラスチック製容器において、
    口部と、
    前記口部の下方に設けられた肩部と、
    前記肩部の下方に設けられた胴部と、
    前記胴部の下方に設けられた底部とを備え、
    前記胴部は、円筒面を有する略円筒形状からなり、
    前記胴部の前記円筒面には、円周方向に複数の圧力吸収パネルが設けられ、
    前記加温用プラスチック製容器の全高が180mm〜204mmとなり、
    前記加温用プラスチック製容器の最大胴径が65mm〜69mmとなり、
    前記加温用プラスチック製容器が自動販売機の商品収納ラックに収容されて加温により変形した場合であっても、変形時のキャップを含む全高が155mm〜212mm、変形時の最大胴径が52mm〜69mm、の寸法範囲に収まっていることを特徴とする、
    加温用プラスチック製容器。
  2. 前記各圧力吸収パネルは、水平方向の両端から中央にかけて内方に湾曲した形状となっていることを特徴とする、
    請求項1に記載の加温用プラスチック製容器。
  3. 前記圧力吸収パネルは、4枚〜10枚設けられていることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の加温用プラスチック製容器。
  4. 前記圧力吸収パネルには、前記圧力吸収パネルの上下方向に延びる複数の波状リブが設けられていることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。
  5. 前記波状リブは、各前記圧力吸収パネルにそれぞれ3本〜8本設けられることを特徴とする、
    請求項4に記載の加温用プラスチック製容器。
  6. 前記胴部は、上部円筒部と、その上部円筒部に連接する中間円筒部と、を備え、
    前記圧力吸収パネルは、前記中間円筒部に設けられ、
    前記上部円筒部は、円周方向に所定間隔を空けて、前記上部円筒部の上下方向全域に延びる複数の縦リブが設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。
  7. 前記縦リブは、18本〜50本設けられることを特徴とする、
    請求項6に記載の加温用プラスチック製容器。
  8. 前記縦リブの上下方向の高さは、8mm以上であることを特徴とする、
    請求項6または7に記載の加温用プラスチック製容器。
  9. 前記縦リブの幅は、1mm〜4mmであることを特徴とする、
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載の加温用プラスチック製容器。
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