JPS636005Y2 - - Google Patents

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JPS636005Y2
JPS636005Y2 JP921880U JP921880U JPS636005Y2 JP S636005 Y2 JPS636005 Y2 JP S636005Y2 JP 921880 U JP921880 U JP 921880U JP 921880 U JP921880 U JP 921880U JP S636005 Y2 JPS636005 Y2 JP S636005Y2
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container
skin layer
compressive
film
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JP921880U
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は主として魚、肉、果物、野菜等の食品
包装用トレーとして使用される合成樹脂発泡体の
容器に関するものである。 従来より、スーパー等における食品包装用トレ
ーとしては、硬質合成樹脂発泡シートよりなりか
つ平面的には略長方形の略角皿状をなす容器が多
用されている。この種の容器は、通常、食品等の
被包装物を入れてストレツチフイルムをラツプし
た状態で使用される。 ラツプ方法としては、自動ラツプ機を使用する
のが一般的であり、その機構によつて、送行する
容器に対し、フイルムを案内押圧ロールによつて
ラツプする方式と、容器を載置した受台を上方へ
押上げてフイルムをラツプする方式との二つに大
別される。 上記のうち、特に案内押圧ロール利用のラツプ
方式の場合は、第1図のように、被包装物3を入
れた容器1を○イ、これにフイルム2をかけながら
並列状に設けられた案内押圧ロール4,4間を送
行させ○ロ、フイルム2を容器1に押圧してラツプ
を完了するものである○ハが、この場合前記○ロの時
点において容器に対し第2図のように長片側両サ
イドから圧縮方向の力Fが加わる。このように圧
縮方向の力Fが加えられると、容器内側には圧縮
応力が、外側には引張応力がそれぞれ作用するも
ので、前記引張応力は全体に分散して強度上殆ん
ど問題とならないが、圧縮応力は曲げ部分や四隅
部分に集中するため、該部の圧縮応力が許容以上
になり座屈が発生する。またストレツチフイルム
による包装状態にあつては前記フイルムの締付け
によつて底部が下方へ曲がろうとし、容器が変形
するおそれもある。 従つて上記案内押圧ロール利用のラツプ方式に
適用するこの種食品包装用トレー等の容器として
は、上記圧縮方向の力Fに充分耐え得る圧縮強度
を保有し、特に座屈発生防止効果に優れることが
必要であり、併せてストレツチフイルムの包装状
態の保形性を良くすることが望まれる。 従来は、この強度を持たせるために全体の肉厚
を大きくするか、別のフイルムをラミネートして
いたもので、製造上手数がかかるとか使用樹脂量
が多くなる等の問題があつた。 本考案は、上記に鑑みて、圧縮方向の力が作用
する場合の使用、特に上記案内押圧ロール利用の
自動ラツプ方式によりフイルムをラツプして使用
するのに好適なトレー形式の容器を提供せんとし
て考案したものであり、容器を構成する合成樹脂
発泡体表面に形成した高密度の表皮層と容器形状
との組合せにより、全体の肉厚および使用樹脂量
を大きくすることなく圧縮強度と座屈発生防止効
果を高めようとしたものである。 即ち本考案は、長片側両サイドから圧縮方向の
力が加えられたとき圧縮応力が容器内側の特に側
壁部と底部との境界部分に生じる点、および合成
樹脂発泡体の耐圧力がその樹脂密度に関連し、樹
脂密度が高くなるほど耐圧力が増し座屈も発生し
難い点に鑑み、内外のうち容器内側に高密度の表
皮層を形成した上、相対向する側壁部と底部との
間に両部分にまたがる内側への膨出リブを配設す
るとともに、最も力のかかる側壁上部の開口縁部
を増肉部によつて他より厚肉に形成して該部の具
有弾性力を高め、これに加えて底部を僅かに上方
への彎曲状に形成して底部にアーチ効果を付与し
たものであり、これらの有機的結合によつてフイ
ルムラツプ時等における圧縮方向の力に充分耐え
かつ座屈発生を防止できる圧縮強度の優れた保形
性のよいものを提供し得たのである。 次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。 第3図において、本考案に係る容器10は、ポ
リスチレン樹脂、スチレンを主体とする共重合体
等のスチレン系樹脂発泡体その他の主として押出
し発泡成形された硬質合成樹脂発泡シートよりな
り、食品等の包装用トレーとして適するよう平面
的には略長方形でかつ比較的浅く側壁部が外方へ
傾斜した皿状に形成されている。そしてこの容器
10の内外のうち発泡シート内側には押出し発泡
成形時の積極冷却により樹脂化しあるいは気泡が
極微小の高密度の表皮層10aが形成されてお
り、この表皮層10aの厚みはシート全厚等によ
つて異なるが、例えば0.005〜0.05mm程度設けれ
ばよい。また表皮層10aより肉厚内部には前記
積極冷却の影響を受けて発泡が若干抑えられた層
が存し、これより外側に積極冷却の影響を受けて
いない層が存する。さらに前記容器10の側壁上
部である開口縁部12は増肉部13により他より
厚肉に形成されている。増肉部13を開口縁部1
2内周に設けることもできるが、図のように開口
端部12外周に二次または三次の発泡成形等によ
る増肉部13を設けるのが加工上望ましい。特に
開口縁部12外周の上端にフランジ14を連成
し、該フランジ14と側壁部15,15,16,
16との間に増肉部13を形成した場合、該部の
具有弾性力が一層高くなり、圧縮強度がさらに増
大する。なお増肉部13は開口縁部12全周にわ
たつて連続している場合と数個所で継続している
場合とがある。そしてまた前記長辺側の相対向す
る側壁部15,15と底部17との間に、両部分
にまたがる略三角状の内側への膨出リブ18,1
8が所要間隔に配設されている。この膨出リブ1
8,18としては側壁部15,15に沿いかつ底
部17に沿つて幅方向に延びる形状にすることも
できる。また他方の幅方向の相対向する側壁部1
6,16と底部17との間にも上記同様の膨出リ
ブを配設する場合もある。さらに上記容器10の
底部17は僅かに上方への彎曲状に形成されてお
り、17aはその彎曲状部、17bは彎曲状部1
7a周囲の若干幅の平面状部分を示す。 上記のごとき本考案の容器10を製造するに
は、スチレン系樹脂その他の合成樹脂を押圧し発
泡成形した発泡シートを使用するもので、先ず前
記押出し発泡成形時における押出し直後の積極冷
却により発泡シート片側にのみ高密度の表皮層1
0aを形成する。例えば第4図のように、金型2
1より筒状に押出した発泡シート20を、金型2
1に近接してプラグ22との間に設けたエヤー吹
付リング23内を通してエヤー吹付により外周面
を冷却し、該外周面を殆んど発泡していない樹脂
状態の高密度の表皮層10aにし、この後所要個
所をカツトして展開し、片側にのみ表皮層10a
を形成した発泡シートを得る。 そして、上記のようにして得た発泡シートを高
密度の表皮層10aが内側になるよう所定の容器
形状にプレス加工あるいは真空成形するととも
に、開口縁部の増肉部13および膨出リブ18等
の形成により、本考案に係る容器10を容易に製
造できる。 本考案は上記のように構成されてなるものであ
り、内外のうち容器内側にのみ高密度の表皮層1
0aを有するため、両サイドから圧縮方向の力が
加えられたときに圧縮応力が生じる容器内側ほど
耐圧力が大きくなつており、しかも前記圧縮応力
が集中して座屈が発生し易い側壁部15,15と
底部17との間の曲部に内側への膨出リブ18,
18を有するため、前記圧縮方向の力が加えられ
たときつまり側壁部15,15が外側から内方向
に押圧されたとき、この膨出リブ18,18が側
壁部15,15の支えおよび補強の役目を果し、
耐圧性を一層増大でき、さらに最も力のかかる側
壁部15,15の上端部である開口縁部12が増
肉部13によつて他より厚肉に形成されているた
め、この開口縁部の具有弾性力が大きくて強く、
かてて加えて底部11を上方への彎曲状に形成し
て両サイドからの圧縮作用に伴なう該底部の曲げ
に対しアーチ効果による耐力を付与したので、こ
れら表皮層10aによる耐圧力、膨出リブ18,
18による支え作用および増肉部13による具有
弾性力さらには底部彎曲状部17aによるアーチ
効果等が相俟つて、この種の合成樹脂発泡体の容
器としての圧縮強度を相乗的に高めることがで
き、下記試験結果のごとく非常に優れたものとな
る。 即ち、上記実施例の容器と、高密度の表皮層を
内側に形成してあるだけで増肉部等の形状的補強
がなされていない容器Xおよび該容器の開口縁部
に増肉部を形成しただけの容器Yとについて次の
ように圧縮強度を試験した。 (長さ) (幅) (高さ) 容器サイズ:190mm×90mm×15mm 容器重量:2.8g/枚 試験方法:容器両サイドから幅方向内側へ10mm
圧縮 結 果:g/cm2
【表】 以上のように本考案の容器は、容器内側の高密
度の表皮層および側壁部と底部の間の曲部の膨出
リブならびに開口縁部の増肉部による補強効果さ
らには底部の上方への彎曲状部によるアーチ効果
等が相まつて、非常に優れた圧縮強度を保有し、
両サイドから圧縮方向の力が作用したときの座屈
発生防止および圧縮変形防止効果に優れている。 殊に上記圧縮方向の力が作用したときは、容器
内側に特に底部と側壁部との間の屈曲部分内側で
圧縮応力が生じる一方、容器外側には引張応力が
生じるので、容器内外面の双方に高密度の表皮層
が設けられていたり、外側にのみ高密度の表皮層
が設けられけていると、外側に存する前記表皮層
が引張作用の生じる容器外側の材質的な伸びを過
度に規制する結果となつて、かえつて前記屈曲部
等の内側で、特に突つ張り作用を果す膨出リブの
内側でも皺を生じるように屈曲して座屈が発生し
易くなり、膨出リブによる補強効果や圧縮強度が
低下することになるが、本考案の場合には、上記
したように、特に容器外側を除き内側にのみ高密
度の表皮層を設けてなるものであるがために、内
側より低密度の容器外側が引張作用に対して素材
の弾力性による若干の伸びをもつて対応でき、前
記のごとき膨出リブによる補強効果が減衰する等
の問題が生じず、これが他の要素と相まつて案内
押圧ロール利用の自動ラツプ時等の圧縮作用時の
座屈発生を確実に防止できるのである。 また上記のように圧縮強度に優れているので、
ストレツチフイルムが引張り状態でラツプされて
も、充分な耐圧性および保形性を持ち、きわめて
良好な包装状態を保つことができる。 従つて本考案の容器は、圧縮方向の力が作用す
る場合の使用、特に案内押圧ロール利用の自動ラ
ツプ方式によりフイルムをラツプして使用するの
にきわめて好適なものであり、またラツプ包装状
態も良好となる。さらに高密度の表皮層を内側に
有するも、合成樹脂発泡体特有の緩衝性および断
熱性を失なわない。しかも本考案の場合、強度を
持たせるために全体の肉厚を大きくしたり別のフ
イルムをラミネートする必要がなく、製造が簡単
であつて使用樹脂量も多くならず、安価に提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図○イ〜○ハは案内押圧ロール利用のフイルム
ラツプ方式の説明図、第2図は前記フイルムラツ
プ時に作用する力の斜視説明図、第3図は本考案
の実施例を示すもので、同図のaは正面図、同b
は平面図、同cは側面図、同dはa図中の−
線における一部拡大断面図、第4図は高密度の表
皮層を有する発泡シートの製造状態を示す概略平
面図である。 10……容器、10a……高密度の表皮層、1
2……開口縁部、13……増肉部、15,15,
16,16……側壁部、17……底部、18……
膨出リブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂発泡体よりなりかつ平面的には略長方
    形で比較的浅底の容器であつて、内外のうち内側
    にのみ高密度の表皮層が形成され、開口縁部が増
    肉部により他より厚肉に形成されるとともに、少
    なくとも長辺側の相対向する側壁部と底部との間
    に両部分にまたがる内側への膨出リブが配設さ
    れ、底部が僅かに上方への湾曲状に形成されてな
    ることを特徴とする容器。
JP921880U 1980-01-28 1980-01-28 Expired JPS636005Y2 (ja)

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