JP2017176043A - 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法 - Google Patents

中空糸モジュールを用いる細胞培養方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017176043A
JP2017176043A JP2016068815A JP2016068815A JP2017176043A JP 2017176043 A JP2017176043 A JP 2017176043A JP 2016068815 A JP2016068815 A JP 2016068815A JP 2016068815 A JP2016068815 A JP 2016068815A JP 2017176043 A JP2017176043 A JP 2017176043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
cells
permeable membrane
module
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016068815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6930068B2 (ja
Inventor
達哉 山口
Tatsuya Yamaguchi
達哉 山口
真希子 平岡
Makiko Hiraoka
真希子 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2016068815A priority Critical patent/JP6930068B2/ja
Publication of JP2017176043A publication Critical patent/JP2017176043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6930068B2 publication Critical patent/JP6930068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、透過性膜中空糸モジュールを細胞培養容器として使用し細胞を培養する際に、モジュール内に入り込んだ、あるいはモジュール内で発生した気泡を移動または除去することにより液流を回復する方法を提供することを課題とする。【解決手段】複数の透過性膜中空糸を内挿し、前記透過性膜中空糸の内腔に連通する液出入口および前記透過性膜中空糸の外腔に連通する液出入口を有する中空糸モジュールを細胞培養容器として用いる細胞の培養方法であって、前記中空糸モジュールのプライミング処理乃至細胞培養終了までの間、前記中空糸モジュールに連続的または断続的に振動を与えることを特徴とする方法。【選択図】なし

Description

本発明は、透過性膜中空糸を内挿した中空糸モジュールを細胞培養容器として用いて、効率よく細胞を培養するための方法に関する。
幹細胞は、臓器や組織を形成し得る細胞であり、成体であってもほとんどの臓器や組織に存在していると考えられている。幹細胞のうち胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)は万能細胞であり、全ての組織や臓器に分化する能力を持っている。一方、体性幹細胞は、全ての臓器や組織に分化できるわけでなく特定の組織や臓器に分化する。ヒト組織から採取できる体性幹細胞は、患者自身から採取でき、拒絶反応の恐れがないため細胞移植治療に用いる移植用細胞として注目されている。
ヒトにおける体性幹細胞は、現在までに間葉系幹細胞、造血幹細胞、神経幹細胞、心筋幹細胞、膵幹細胞、皮膚幹細胞、骨髄幹細胞、網膜幹細胞、角膜内皮幹細胞などが知られている。しかし、これら体性幹細胞は組織中には極めて少数しか存在しない。
そこで、生体組織から得られた体性幹細胞を生体外で培養し、治療に必要な細胞数まで増幅した後、同一人又は他人の治療に使用するという細胞移植治療の研究が進展し、実用化され始めている。
しかしながら、一般に実施されている細胞培養の作業では、生物学的な汚染のリスクが高いことや、人件費によるコスト高などが課題となるため、細胞移植治療の更なる発展には安全かつ低コストで幹細胞を培養することが求められる。
幹細胞を効率よく、かつ低コストで培養する手段の一つとして、透過性膜中空糸を培養基材とする培養方法が挙げられる。透過性膜中空糸を培養基材として用いるメリットは、通常のシャーレやフラスコ培養では実現できない接着細胞の接着面からの物質交換ができることであり、栄養分や酸素の供給と老廃物除去が効率的に実施される。中空糸内側あるいは中空糸外側の何れにおいて細胞を培養しても、こうした効果が期待できる。
透過性膜中空糸を用いて例えば、筒状容器の大きさに応じ、数十本〜数万本の中空糸を筒状容器内に格納することによりモジュールを作製することができる。このような中空糸モジュールは、中空糸内側および中空糸外側の何れも、モジュール容積あたりの細胞培養面積が非常に大きくなり、効率よく細胞培養を実施することが可能となる。また、透過性膜中空糸の性質やモジュールの構造上の特性を活かし、中空糸モジュールを装置に組み込んで自動細胞培養装置とすることも既に行われている。
一方、細胞培養に用いられる透過性膜中空糸は、内径が100〜1000μmと細く、かつ培養液の流速が遅いため、中空部に気泡が残り易く、こうした気泡は培養液の流れを阻害し、ひいては細胞の増殖を妨げる等の問題の原因となる。このため、細胞培養を行う際には、中空糸内の気泡を除去する等の処理が必要である。
特許文献1には、細胞の増殖及び成長用の中空糸型バイオリアクターであって、細胞空間(中空糸中空部)および無細胞空間(中空糸外側)にそれぞれ異なる培地を循環するための液流回路を有するバイオリアクタシステムが開示されている。該システムにおいては、バイオリアクタシステム内の流体を100mmHgに加圧し、モジュールおよびチューブ内のガスバブルの形成を防ぐことが開示されている。
通常、気泡を除去するためには培養操作者が手で叩くなどして中空糸モジュールに衝撃を与え気泡を除去しているが、自動細胞培養装置に組み込まれた中空糸モジュールに対し、こういった操作を加えることは難しく、有効な手段が求められていた。
特表2003−510068号公報
本発明は、透過性膜中空糸モジュールを細胞培養容器として使用し細胞を培養する際に、モジュール内に入り込んだ、あるいはモジュール内で発生した気泡を移動させる、または除去することにより液流を回復させる方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
1.複数の透過性膜中空糸を内挿し、前記透過性膜中空糸の内腔に連通する液出入口および前記透過性膜中空糸の外腔に連通する液出入口を有する中空糸モジュールを細胞培養容器として用いる細胞の培養方法であって、前記中空糸モジュールのプライミング処理乃至細胞培養終了までの間、前記中空糸モジュールに連続的または断続的に振動を与えることを特徴とする方法。
2.前記透過性膜中空糸の内径が100〜1000μmであることを特徴とする1に記載の方法。
3.前記透過性膜中空糸の長さが10〜40cmであることを特徴とする1または2に記載の方法。
4.前記振動が振動発生装置によるものであることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の方法。
5.前記振動の大きさが10〜80m/sであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の方法。
本発明により、透過性膜中空糸モジュールを細胞培養容器として使用し細胞を培養する際に、前記モジュールに振動を与えることにより、特に中空糸内腔に停滞した気泡を破砕する、移動させる、乃至は除去することができるため、各中空糸内を流れる培養液の滞留を抑制することができ、高効率に細胞を培養することが可能となる。
細胞培養容器の一例を示す模式図である。 細胞培養容器を用いた細胞培養装置の一例を示す模式図である。 本発明に使用する振動モーターの例を示す模式図である。 細胞培養容器と振動モーターの関連を示す模式図である。 細胞培養容器と振動モーターの関連を示す模式図である。 本発明の実施例および比較例における細胞増殖率を示すグラフである。
(透過性膜中空糸)
本発明において、透過性膜中空糸の素材については、細胞を中空糸表面に保持でき、溶液や低分子の物質を透過できる構造をとることができるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、再生セルロースなどのセルロース系材料、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等のポリスルホン系材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、フッ素系樹脂、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の水不溶性担体が好適に利用できる。また、これらの誘導体が主成分であっても良い。また、透過性膜中空糸はこれらの素材に化学的に修飾を加えたものであっても良く、例えば、親水化処理されていてもよい。親水化処理することにより、培養細胞への培養液等の液体成分の供給が容易になる。中空糸膜を親水化処理する方法としては、例えば、中空糸膜をポリビニルピロリドンやエチレン−ビニルアルコール共重合体等の親水性高分子や、グリセリン、エタノールで処理する方法が挙げられる。また、使用する細胞に応じて、中空糸への接着性向上のため、コラーゲンやフィブロネクチン等をコーティングしたものでも良い。
本発明において、透過性膜中空糸の内径は、好ましくは100〜1000μm、より好ましくは150〜500μm程度のものが利用される。膜厚は、中空糸が適度な強度を保ち、かつ物質の透過性に大きな支障がない範囲で設定すればよく、例えば10〜150μm程度が好ましい。中空糸の内側に細胞を播種し、培地を還流する培養を行う場合は、中空糸の内径は、二次元的な効果として、細胞の播種、増殖する面積、細胞密度だけでなく、三次元的な効果である、コンパクト性のみならず、培地との接触容積、培地の流れ、線速度、せん断力などに影響する設計や操作条件と関わる事項となることから、中空糸培養のメリットを活かす要件となる。
本発明において、透過性膜中空糸の孔径は、細胞は通過させないが、水、塩類、タンパク質などの培養液成分は通過させる通孔であれば、特に限定されるものではないが、細胞の培養を考慮すると物質交換の効率のよい比較的大きな孔径を有する方が望ましく、例えば、平均孔径が0.001〜0.5μm程度であることが好ましく、0.01〜0.1μm程度の通孔を有するものであればさらに好ましい。また、分画分子量(篩係数が0.1未満となる分子量)は、1〜100万程度であることが好ましく、2〜20万程度であれば、より好ましい。さらに、膜の孔径は、培養に伴う各種生体成分の吸着や目詰まりの影響も受けることになる。すなわち、最適な設計は、これらの物質との相互作用を鑑みて実施されるべきものである。
本発明において、透過性膜中空糸の透水性についても、特に制限はないが、好ましくは10〜1000mL/m/hr/mmHg、より好ましくは20〜500mL/m/hr/mmHgが適している。透水性が、小さいと十分な物資移動を発現できない。また、透水性が大きすぎると、中空糸の内部や外部流路に培地などを流した場合に、膜間の圧力差が生じ、勝手にろ過が発生し、流れが偏ってしまったり、中空糸の長さ方向で分布ができてしまうため好ましくない。
(透過性膜中空糸モジュール)
本発明において、透過性膜中空糸モジュールは、例えば、筒状容器に数十本〜数万本の中空糸を格納することにより作製することができる。このような中空糸モジュールは、容積あたりの培養面積を大きくすることができるため細胞培養容器として適している。また、培養操作も簡便化することが出来、効率よく細胞培養を実施することが出来る。
このような透過性膜中空糸を用いたモジュールの構成は特に限定されないが、例えば図1に示すように、4つの出入口を有するモジュールケース3に透過性膜中空糸4が適宜必要な本数束ねられて内挿された形態が挙げられる。より具体的には、中空糸の両端において各中空糸の内腔と外腔を分離した状態かつ中空糸の中空部が開口した状態で、適当なシール材(例えば、ポリウレタン系ポッティング剤やエポキシ系ポッティング剤など)によりモジュールケース端部に接着固定されており、前記出入口1aまたは1bの一方から導入された培養液などが中空糸内腔を通ってもう一方の出入口1bまたは1aから導出される(すなわち、一方向に流れる)ように構成されている。一方、前記出入口のうち、残りの2つの出入口2aまたは2bは、前記モジュールケース3の内側かつ前記中空糸の外腔である空間(以下、単に「外腔側」とも呼ぶ。)と連通しており、前記出入口2aまたは2bの一方から導入された培養液などがモジュールの外腔側を通ってもう一方の出入口2bまたは2aから導出される(すなわち、一方向に流れる)ように構成されている。
前記中空糸モジュールを細胞培養容器として用いる場合、細胞培養は、中空糸の内腔側または外腔側のいずれにおいて行っても良いが、内腔側で培養を行うことが好ましい。たとえば、内腔側にて細胞を培養する際は、細胞縣濁液を出入口1aまたは1bより注入することにより播種し、播種終了後、細胞懸濁液を培地に切り換えて灌流させ、内腔側にて一定期間培養を行う。この間、同時に、外腔側へも培地を側部導管より注入し灌流させることが好ましい。
細胞培養容器として中空糸モジュールを用いることにより、細胞へ常に新鮮な培地および酸素ガス等を連続的または断続的に供給することができ、細胞培養容器としてシャーレや多段フラスコ等を用いる際に必要な交換作業は不要となり、作業者の手間や拘束時間を減らすことができる。
(培養の対象となる細胞)
本発明において、培養の対象となる細胞としては、特に限定されるものではないが、接着性の動物細胞が好適である。細胞の由来も特に限定されず、ヒト、ブタ、イヌ、マウス等のいずれの動物由来のものも使用できる。また、接着性の動物細胞は、初代培養細胞及び株化細胞の双方を対象とすることができる。また、表皮角化細胞、血管内皮細胞、繊維芽細胞、肝細胞などのプライマリー細胞や、さらに胚性幹細胞、人工多能性幹細胞、間葉系幹細胞、脂肪前駆細胞、肝幹細胞などの幹細胞、前駆細胞でもよい。また、これらの細胞は、培養前に外来遺伝子を導入した細胞であってもよいし、抗体やリガンドなどの刺激因子などで予め刺激、加工されている細胞であっても良い。
(中空糸モジュールにおける細胞の培養)
本発明において、中空糸内腔において細胞を培養する場合には、前述の中空糸モジュールを用い、出入口の一方から細胞を懸濁した液を中空糸内腔に流入させることにより、細胞を播種することが出来る。一定時間静置し、細胞を中空糸表面に接着させた後に、インキュベーター内に設置した細胞培養容器(中空糸モジュール)に、連続的あるいは断続的に培養液を送液することにより細胞を培養、増殖させることが出来る。培養液は、細胞に必要な養分や酸素・二酸化炭素などのガスを供給する役割を有する。培養に用いられる培地は、培養細胞の種類に応じて決定され、当該細胞の培地として通常用いられるものであればよい。
(培養液が流れる速度)
本発明において、細胞培養における培養液、特に中空糸内腔を流れる培養液の流速については、流速を厳密に制御することが好ましい。流速が遅すぎると、細胞への栄養供給が十分になされず、細胞が増殖しにくくなる。逆に、流速が速すぎても、細胞周囲の環境変化が激しく、細胞が周りの環境に馴染めず、細胞が増殖しにくくなる。このように、培養液、特に中空糸内腔を流れる培養液の流速は、細胞増殖度合いや環境に応じて、調整することが好ましい。細胞増殖度合いを調べる方法は、特に限定されないが、培養液中のグルコースや乳酸塩の濃度等の測定結果をもとに行うことが出来る。細胞が播種された側に流す培養液の好ましい流速は、0.01〜1mm/minである。一方、細胞が播種されていない側に流す培養液の好ましい流速は、0.02〜5mm/minである。このように、細胞培養においては、中空糸内径が小さいことと培養液の流速が非常に遅いため、中空糸内腔の気泡が自然に系外に排出されることや移動することはほぼない。
(振動処理)
本発明において、振動発生装置は、自ら振動を発生する装置であれば、特に限定されない。例えば、モーター軸に偏芯したおもりを付けて回転させることにより振動を発生させるタイプ、磁界中でコイルに電流を流すことにより起こる力を利用して振動を発生させるタイプ(スピーカータイプ)、ピストンを油圧や空気圧によって駆動して振動を発生させるタイプ等の振動発生装置を使用することが出来る。中でも、モーター軸に偏芯したおもりを付けて回転させることにより振動を発生させるタイプ(以降、振動モーターともいう)が、小型化や費用面を考慮すると好ましい。振動モーターは、携帯電話機、ゲーム機などに幅広く用いられている。内部の回転方式の違いから、円筒型(シリンダー型)、円盤型のものなどがあるが、本発明に使用するものは、何れの形態をとるものでも構わない。
使用する振動モーターの振動の大きさ(振動量)は、透過性膜中空糸モジュールに対し、細胞剥離に適した振動を伝えることが出来れば特に限定されないが、振動量(加速度)が10〜80m/sのものが適している。また、振動モーターは、所望の振動量のものを一つだけ使用しても良いし、複数個を同時に使用することで振動量を確保しても良い。但し、複数個の振動モーターを同時に使用する場合は、互いに振動を打ち消し合わないよう、空間的配置やモーターの振動数などを考慮する必要がある。
本発明において、気泡の処理(除去)は、細胞培養容器(中空糸モジュール)に細胞を播種する前段階だけでなく、細胞培養に係る多くの場面で利用することができる。具体的には、中空糸モジュールを細胞培養容器として使用する準備段階であるプライミング処理や細胞接着因子を中空糸表面に固定化するため処理液を充填する段階、細胞懸濁液を中空糸内腔に充填する段階、細胞懸濁液を細胞培養液に置換する段階だけでなく、細胞培養中にも本発明の気泡除去処理を施すことができる。なお、振動処理は、細胞培養中連続して行ってよいが、適当な間隔を設けて断続的に実施してもよい。
(細胞の回収)
透過性膜中空糸を用いて培養した細胞を回収するための手段を例を挙げて説明する。例えば、中空糸モジュールを用い中空糸内腔(内表面)において細胞を培養した場合には、培養液の灌流を停止した後、中空糸内側および外側に存在する培養液を除去するため、二価陽イオンフリーのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を一定時間灌流させ、培養液を充分PBSに置換する。次に、PBSを除去し、トリプシン等のプロテアーゼを中空糸内腔と外腔へ充填し、一定時間インキュベートする。また、このような処理の後、中空糸モジュールに接触させた振動モーターを駆動させ、中空糸モジュールに振動を与えることにより、培養細胞を中空糸膜面から剥離させる処理を併用してもよい。その後、培養液などを中空糸内腔へ流入することにより、中空糸内腔から流し出した細胞を回収することが出来る。
以下、本発明の有効性について実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下に代表的な透過性膜中空糸モジュールからの細胞回収方法を記載する。
(細胞回収数の測定)
中空糸モジュールからの細胞を含む回収液は、遠心分離操作により最終的に1mlの培養液に懸濁した。この懸濁液とトリパンブルー染色液を1:1で混和した液を血球計算盤に添加し、顕微鏡下で細胞数の計測を行った。
1.血球計算盤およびカバーガラスの表面を70%イソプロパノールで洗浄し、余分なイソプロパノールをふき取り風乾する。
2.Reagent grade waterでカバーガラスの側面を濡らし、血球計算盤に貼りつける。
3.細胞懸濁液をパスツールピペット等でよく撹拌後、すぐに血球計算盤に流し込み、溝の上まで満たす。
4.1〜3の操作を別の血球計算盤を使用して行う(2回測定し平均をとる)。
5.顕微鏡に血球計算盤を置き、グリッドラインに焦点を合わせる(10×対物レンズ)。
6.カウンターを用いて1mmエリアの細胞数を速やかに計測する。
※誤差が生じやすいので正確に数えるためには少なくとも100〜500細胞を計測する。
計算法:
C=N×10
C:1ml当たりの細胞数
N:計測した細胞数の平均
10:1mmに対する容量の変換値
全体の数=C×V
V=細胞を懸濁した液体の容量
(細胞増殖率の測定)
培養終了後の細胞培養容器(中空糸モジュール)より回収した生細胞数と初期の播種細胞数(1.05×10)を用いて以下の式により細胞増殖率を算出した。
細胞増殖率(%)=(回収した生細胞数−播種細胞数)/播種細胞数×100
[実施例1]
(透過性膜中空糸の作製)
ポリエーテルスルホン(4800P、住友化学社製)20質量%、Nメチルピロリドン(三菱化学社製)36質量%、トリエチレングリコール(三井化学社製)44質量%を均一に溶解し、製膜原液を作製した。この原液を、70℃に加温した円筒2重管ノズルから、中空形成剤としてNメチルピロリドン13.5質量%、トリエチレングリコール16.5質量%、水70質量%の水溶液とともに同時に吐出し、300mmの乾式部を通過後、75℃の水中に浸漬し凝固させ、十分な水洗浄を実施した後に、束に巻き取った。糸束は切断後、50℃、50%グリセリン水溶液に浸漬した後、過剰なグリセリン液を除き、60℃にて通風乾燥させた。乾燥後の中空糸が、概ね内径200μm、外径300μm、膜厚50μmとなるように吐出量等を調整した。
(細胞培養容器の作製)
試験用の中空糸モジュールを以下のように作製した。直径1cm、長さ10cmの円筒状のポリカーボネート製モジュールケース内に、得られた透過性膜中空糸を100本内挿し、ポリウレタン系ポッティング剤で中空糸両末端をモジュールケースに固定した後、ポッティング部の一部を切削し、中空糸中空部を開口させた。このようにして、図1に示すような形状の細胞培養容器(中空糸モジュール)を作製し、滅菌処理を行った。中空糸内径基準の膜面積は、およそ55cmであった。
得られた中空糸モジュールを細胞培養容器として用い、図2に示すような細胞培養装置を構成した。まず、中空糸に付着しているグリセリンを除去するために、培養液貯留容器5、6に注射用蒸留水容器に交換した後、ポンプ8、9を起動してプライミング処理を行った。注射用蒸留水をおよそ500mL流す間、振動モーターによる振動処理を併用した。なお、振動処理は、中空糸モジュールに接触させた円盤型振動モーター(東京パーツ工業製、FM34F)1台を振動量(加速度)17m/sで駆動させ、中空糸モジュールに振動を与えた。プライミング処理を終了した後、注射用蒸留水容器をウシ胎児血清を10%(v/v)添加したダルベッコ改変イーグル培地を入れた培養液貯留容器に交換し、中空糸モジュール内の水を培養液に置換した。
(細胞培養実験)
前記培養液貯留容器5内の培養液に、タカラバイオ株式会社より購入したプライマリーのヒト間葉系幹細胞を懸濁し、中空糸内腔に充填して1晩放置し、中空糸表面に細胞を接着させた。細胞播種密度が1900cells/cmとなるように調整した。培養液貯留容器5を培養液のみの容器に交換した後、中空糸内腔側の流速0.33mm/min、中空糸外腔側の流速3.46mm/minで送液を開始した。培養液の送液を開始して2日後、中空糸モジュールに接触させた円盤型振動モーター(東京パーツ工業製、FM34F)1台を振動量(加速度)17m/sで15秒間駆動させ、中空糸モジュールに振動を与えた。即ち、図4および図5に示すように、振動モーターを含む支持体で中空糸モジュールを挟んで固定した後、振動モーターを駆動させ振動を与えた。前記操作を数時間おきに実施し、気泡除去を実施した。なお、本細胞培養実験は、COインキュベーター内で37℃、7日間行った。
(中空糸モジュールからの細胞回収)
7日間培養後、培養液灌流を停止し、中空糸モジュール内にて増殖した細胞を回収した。
即ち、培養液の灌流を停止した後、中空糸内腔側および外腔側に存在する培養液を除去するため、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を一定時間灌流させ、培養液を充分PBSに置換した。次に、PBSを除去し、0.25%トリプシン溶液(ライフテクノロジーズ社製)を中空糸内腔側と外腔側へ静かに充填し、室温で15分間インキュベートした。
この後、培養液を図1の1aより中空糸内側へ流し入れ、反対側(図1の1b)より流し出した細胞を回収した。回収した細胞について、生細胞数および細胞増殖率を計測した。
[実施例2]
培養液の送液を開始して2日後より、振動モーターとして、円筒型の振動モーター(シーアイ化成製、A4A-05-WTB-3)1台を用いて数時間おきに振動量(加速度)7m/s、5分間駆動させた以外は、実施例1と同様にして細胞の培養を行った後、細胞を回収した。
[実施例3]
培養液の送液を開始して2日後より、実施例2と同様の振動モーター1台を用いて数時間おきに振動量(加速度)3m/s、25分間駆動させた以外は、実施例1と同様にして細胞の培養を行った後、細胞を回収した。
[実施例4]
培養液の送液を開始して2日後より、実施例3と同様の振動モーター1台を用いて培養全期間中、細胞培養容器に連続して振動量(加速度)3m/sの振動を与えた以外は、実施例1と同様にして細胞の培養を行った後、細胞を回収した。
[比較例1]
細胞培養中の振動処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして細胞の培養を行った後、細胞を回収した。
[比較例2]
プライミング処理において、振動処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にして細胞の培養を行った後、細胞を回収した。
実施例1〜3、比較例1の細胞培養実験をそれぞれ8回行った。その生細胞回収数の測定結果を表1に示した。また、細胞増殖率を表2に示した。実施例1〜3においては、生細胞回収数および細胞増殖率について良好な結果を得ることができた。一方、比較例1、2においては、実施例に比べ、生細胞回収数および細胞増殖率が見劣りする結果となった。比較例1では、細胞培養中の振動処理を省略したため、細胞培養中に発生した気泡の影響で培養液の流れが阻害されたため、細胞の生育または増殖に影響があったものと思われる。また、比較例2では、プライミング処理における気泡の除去が不十分であったため、その後の細胞播種時または細胞培養液の送液時に全中空糸に満遍なく細胞懸濁液または細胞培養液が入り込まなかったことが考えられる。すなわち、全ての中空糸を有効に活用できていなかったと考えられる。
本発明により、透過性膜中空糸モジュール内を流れる培養液等の流れを滞留させる原因を取り除くことができるため、細胞を効率よく増殖させることが可能となる。
1 出入口(内腔側)
2 出入口(外腔側)
3 モジュールケース
4 透過性膜中空糸
5、6 培養液貯留容器
7 細胞培養容器(中空糸モジュール)
8、9 送液ポンプ
10 廃液回収容器
11 振動モーターのおもり
12 振動モーター軸
13 振動モーター本体
14 振動モーターハウジング
15 支持体
16 接続バネ

Claims (5)

  1. 複数の透過性膜中空糸を内挿し、前記透過性膜中空糸の内腔に連通する液出入口および前記透過性膜中空糸の外腔に連通する液出入口を有する中空糸モジュールを細胞培養容器として用いる細胞の培養方法であって、前記中空糸モジュールのプライミング処理乃至細胞培養終了までの間、前記中空糸モジュールに連続的または断続的に振動を与えることを特徴とする方法。
  2. 前記透過性膜中空糸の内径が100〜1000μmであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記透過性膜中空糸の長さが10〜30cmであることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記振動が振動発生装置によるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記振動の大きさが10〜80m/sであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
JP2016068815A 2016-03-30 2016-03-30 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法 Active JP6930068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068815A JP6930068B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068815A JP6930068B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017176043A true JP2017176043A (ja) 2017-10-05
JP6930068B2 JP6930068B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=60002928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068815A Active JP6930068B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6930068B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156742A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤
JP2019156804A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 東洋紡株式会社 白内障抑制剤
JP2019172607A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤の製造方法

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61181507A (ja) * 1985-02-06 1986-08-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸濾過モジユ−ルの洗浄方法
JPH03114515A (ja) * 1989-09-29 1991-05-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュールの製造方法
JPH03164165A (ja) * 1989-09-22 1991-07-16 Univ Strathclyde 細胞培養装置
JPH04148675A (ja) * 1990-10-09 1992-05-21 Eisai Co Ltd 細胞培養装置
JPH08257373A (ja) * 1995-03-23 1996-10-08 Hitachi Zosen Corp 固液分離装置
JPH099876A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Ougiya:Kk ようかんの製造方法
JPH0998769A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Fujirebio Inc 細胞培養装置及び細胞培養方法
US20050077227A1 (en) * 2003-10-07 2005-04-14 Curtis Kirker Cleaning hollow core membrane fibers using vibration
JP2005333945A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toray Ind Inc 培養用中空糸モジュール及び培養装置及び細胞製剤の製造方法
JP2007222064A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Scimedia Ltd ホローファイバー型培養装置
JP2010063605A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Toyobo Co Ltd 耐衝撃性に優れた血液浄化器
JP2010064605A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Denso Corp 車両用衝突検知装置
JP2010111965A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Toyobo Co Ltd 耐衝撃性に優れた血液浄化器
JP2013176377A (ja) * 2007-03-05 2013-09-09 Terumo Bct Inc 細胞増殖システムおよび使用方法
JP2014176708A (ja) * 2014-03-14 2014-09-25 Terumo Corp 人工肺ホルダ
JP2015042167A (ja) * 2013-07-23 2015-03-05 株式会社カネカ 細胞濃縮液の製造方法および細胞懸濁液処理システム
JP2015223111A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三菱レイヨン株式会社 細胞の長期還流培養のための方法及び装置

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61181507A (ja) * 1985-02-06 1986-08-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸濾過モジユ−ルの洗浄方法
JPH03164165A (ja) * 1989-09-22 1991-07-16 Univ Strathclyde 細胞培養装置
JPH03114515A (ja) * 1989-09-29 1991-05-15 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュールの製造方法
JPH04148675A (ja) * 1990-10-09 1992-05-21 Eisai Co Ltd 細胞培養装置
JPH08257373A (ja) * 1995-03-23 1996-10-08 Hitachi Zosen Corp 固液分離装置
JPH099876A (ja) * 1995-06-27 1997-01-14 Ougiya:Kk ようかんの製造方法
JPH0998769A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Fujirebio Inc 細胞培養装置及び細胞培養方法
US20050077227A1 (en) * 2003-10-07 2005-04-14 Curtis Kirker Cleaning hollow core membrane fibers using vibration
JP2005333945A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toray Ind Inc 培養用中空糸モジュール及び培養装置及び細胞製剤の製造方法
JP2007222064A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Scimedia Ltd ホローファイバー型培養装置
JP2013176377A (ja) * 2007-03-05 2013-09-09 Terumo Bct Inc 細胞増殖システムおよび使用方法
JP2010063605A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Toyobo Co Ltd 耐衝撃性に優れた血液浄化器
JP2010064605A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Denso Corp 車両用衝突検知装置
JP2010111965A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Toyobo Co Ltd 耐衝撃性に優れた血液浄化器
JP2015042167A (ja) * 2013-07-23 2015-03-05 株式会社カネカ 細胞濃縮液の製造方法および細胞懸濁液処理システム
JP2014176708A (ja) * 2014-03-14 2014-09-25 Terumo Corp 人工肺ホルダ
JP2015223111A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三菱レイヨン株式会社 細胞の長期還流培養のための方法及び装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156742A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤
JP7052439B2 (ja) 2018-03-12 2022-04-12 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤
JP7052439B6 (ja) 2018-03-12 2022-06-24 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤
JP2019156804A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 東洋紡株式会社 白内障抑制剤
JP7077690B2 (ja) 2018-03-16 2022-05-31 東洋紡株式会社 白内障抑制剤
JP2019172607A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤の製造方法
JP7052480B2 (ja) 2018-03-28 2022-04-12 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤の製造方法
JP7052480B6 (ja) 2018-03-28 2022-06-24 東洋紡株式会社 水晶体の硬化防止剤または治療剤の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6930068B2 (ja) 2021-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6696206B2 (ja) ガス不透過性管を用いた細胞培養装置および細胞培養方法
US11596902B2 (en) Irradiated membrane for cell expansion
JP6312348B2 (ja) 血小板産生方法及び血小板産生装置
JP2017158488A (ja) 細胞回収方法
JP6958350B2 (ja) 幹細胞培養上清の製造方法
JP6930068B2 (ja) 中空糸モジュールを用いる細胞培養方法
EP3853339A1 (en) Mesh rolled scaffold and advanced bioreactor
JP6323702B2 (ja) 細胞培養用中空糸膜および中空糸モジュール
JP6848273B2 (ja) 細胞培養装置
JP2014060991A (ja) 多孔質中空糸の内腔を用いる幹細胞の培養方法
WO2017104558A1 (ja) 細胞培養用の中空糸膜および中空糸モジュール
JP7052480B6 (ja) 水晶体の硬化防止剤または治療剤の製造方法
WO2016140213A1 (ja) 中空糸モジュールを用いた細胞培養方法
JP2015223111A (ja) 細胞の長期還流培養のための方法及び装置
JP7052439B6 (ja) 水晶体の硬化防止剤または治療剤
JP2018078862A (ja) 脂肪組織の保存方法および凍結脂肪組織からの幹細胞の分離培養方法
JP2015165783A (ja) 多能性幹細胞からなる細胞塊製造方法
JP2018014947A (ja) 中空糸膜モジュールを用いる細胞培養方法
JP2019154277A (ja) 細胞培養容器
JP2019097478A (ja) 細胞回収方法
CN113811597A (zh) 细胞培养器及细胞培养装置
JP2020018235A (ja) 巨核球細胞の培養方法及び培養装置
JP2018064486A (ja) 歯髄幹細胞の培養方法
JP2020022410A (ja) 血小板の産生方法および産生装置
JPS60156378A (ja) 細胞培養器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6930068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350