JP6848273B2 - 細胞培養装置 - Google Patents
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Description
(1) 少なくとも細胞培養容器、培養液貯留容器、前記細胞培養容器と前記培養液貯留容器とを接続するための流路管をCO2インキュベーター内に設置して細胞の培養を行う細胞培養装置であって、前記培養液貯留容器の37℃における酸素透過度が150×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上、二酸化炭素透過度が700×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上、および前記流路管の37℃における酸素透過度が150×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上1000×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以下であり、二酸化炭素透過度が450×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上5000×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以下である、装置。
(2) 前記培養液貯留容器の厚みは30〜300μmである、(1)に記載の装置。
(3) 前記細胞培養容器は、中空糸膜が複数本内挿され、中空糸膜内腔側と中空糸膜外腔側が区画されたものである、(1)または(2)に記載の装置。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の装置を用いる幹細胞の培養方法。
本発明において、細胞培養容器に用いる培養基材の形態は特に限定されないが、好ましくは比表面積の大きい形態である。比表面積の大きい培養基材を用いることにより、市販のCO2インキュベーター内に設置することが可能な小型培養装置を実現することができる。前記比表面積の大きい形態としては、例えば、中空糸膜、不織布、ナノファイバーなどが挙げられる。
本発明において、液体培地貯留容器の素材は、特に限定されないが、成形加工性に優れ、ガンマ線滅菌等に耐えうるものであり、かつ内部の様子を観察することができる透明性の高い材料であることが好ましい。具体的には、液体培地貯留容器のガス透過度は、37℃における酸素透過度が150×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以上、二酸化炭素透過度が700×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以上であることが好ましい。このような材料としては、ポリプロピレン(PP)(酸素透過係数:2.5×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:11.3×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、低密度ポリエチレン(LDPE)(酸素透過係数:3.0×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:12.6×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、ポリスチレン(PSt)(酸素透過係数:3.1×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:14.1×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))などが挙げられる。また、これら複数の材料を使用した積層体であってもよい。前記材料を用いて、酸素透過度および二酸化炭素透過度が所望の値になるように、大きさや厚みを調整して培養液貯留容器を作製すればよいが、強度やガス透過性を両立する上で、容器の厚みは30〜300μmが好ましく、60〜200μmがより好ましい。
本発明において、細胞培養容器と培養液貯留容器とを接続するための流路管は、37℃における酸素透過度が150×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以上、二酸化炭素透過度が450×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以上であることが好ましい。このような材料としては、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)(酸素透過係数:4.9×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:15×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(酸素透過係数:6.3×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:18×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(酸素透過係数:6.7×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:18.3×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、ポリ4メチルペンテン−1(PMP)(酸素透過係数:24.4×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:72.3×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))、シリコーン(酸素透過係数:605×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg)、二酸化炭素透過係数:3000×10−10cm3(STP)・cm/(cm2・sec・cmHg))などが挙げられる。また、これらを使用した積層体であってもよいが、これらに限定されるものではない。これらの材料を用いて、酸素透過度および二酸化炭素透過度が所望の値になるように、大きさや厚みを調整して流路管(チューブ)を作製すればよいが、強度やガス透過性を両立する上で、チューブの厚みは0.5mm〜5mmが好ましい。なお、ガス透過性が高すぎる場合は、チューブ内に気泡が発生し、培養液(培地)の流れを阻害することがあるので、培養液を適度に加圧するなどして気泡の発生を抑制することが好ましい。しかし、培養液を加圧しすぎると、培地流速をコントロールできなくなるので、チューブは、37℃における酸素透過度が1000×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以下、二酸化炭素透過度が5000×10−10cm3/(cm2・sec・cmHg)以下であることが好ましい。
本発明において、少なくとも細胞培養容器、培養液貯留容器、前記細胞培養容器と前記培養液貯留容器とを接続するための流路管をCO2インキュベーター内に設置して細胞の培養を行うのが好ましい。CO2インキュベーターは、CO2の濃度を一定に維持する機能だけでなく、恒温機としての役割も有しており、少なくとも細胞培養容器、培養液貯留容器、および前記流路管をCO2インキュベーター内に設置することにより、必要な培養環境を整えることができる。CO2の濃度や温度は培養する細胞に合わせて適宜設定すればよい。このようなCO2インキュベーターとしては、例えば、Panasonic株式会社、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社、ヤマト科学株式会社などより入手可能である。
細胞懸濁液や培地などの液体の供給方法の形態は、特に限定されるものではないが、流路内に設置したポンプを用いて送液する方法や、液体培地貯留容器が培養バッグなど軟質のものである場合には前記容器をローラー間に挟んで培地を絞り出す方法等を採用できる。ポンプの設置場所は特に限定されないが、液体がポンプ部分を通過する際にゴミが混入する等のリスクを避けるため、排出側に設置することが好ましい。
本発明において、対象となる細胞は、接着性の動物細胞が好適である。細胞の由来も特に限定されず、ヒト、マウス、ラット等のいずれの動物由来のものも使用できる。また、初代培養細胞及び株化細胞の双方を対象とすることができる。例えば、NIH3T3細胞、Hela細胞、COS細胞、HEK細胞、L929細胞、Daudi細胞、Jurkat細胞、KG−1a細胞などの株化細胞あるいは、各種ハイブリドーマ細胞株などが挙げられる。また、神経細胞、角質化細胞、繊維芽細胞、肺上皮細胞、肝細胞、血液細胞などのプライマリー細胞などが挙げられる。さらに、ES細胞、造血幹細胞、肝幹細胞、間葉系幹細胞などの幹細胞、前駆細胞でもよい。また、これらの細胞は、培養前に外来遺伝子を導入した細胞であってもよいし、抗体やリガンドなどの刺激因子などで予め刺激、加工されている細胞であっても良い。
本発明において、細胞培養容器に細胞を播種する手段は、特に限定されない。一例として、前記液体培地貯留容器を利用する方法が挙げられる。この方法は、液体培地貯留容器に播種したい細胞を懸濁した溶液を入れ、細胞培養容器に流し込み灌流させる方法である。播種終了後、液体培地貯留容器を細胞を含まない培地が入ったものに切り換えて灌流させ培養を行えばよい。この方法は、播種したい細胞を含む溶液の液量が多いときに用いるのが好適である。液量(細胞数)が少ない場合は、前記液体培地貯留容器と細胞培養容器を接続する流路の途中にシリンジ等を用いて細胞懸濁液を注入できる手段を設けても良い。
本発明において、細胞培養容器として中空糸膜を内挿したモジュールを用いる場合、細胞培養容器への培地の供給は、内腔側および外腔側の2ルートが必要である。その際、培地の供給にあたり、液体培地貯留容器は内腔側および外腔側で別々のものを用いても良いし、1つの容器から内腔側および外腔側の両方に培地を供給しても良い。この場合、内腔側の培地組成と外腔側の培地組成は同一であっても異なっていても良い。また、内腔側の流速と外腔側の流速は同一であっても異なっていても良いが、外腔側の流速を早めるのが好ましい。細胞が播種された側(内腔側)に通液する培地の好ましい平均流速は、0.1〜1mm/minである。一方、細胞が播種されていない側(外腔側)に通液する培地の好ましい平均流速は、2〜5mm/minである。なお、培養に用いられる培地は、培養細胞の種類に応じて決定され、当該細胞の培地として通常用いられるものであればよい。
本発明の細胞培養装置は、pH、グルコース、乳酸塩、酸素等といった細胞代謝物質の成分や濃度等を経時的にモニタリングする手段や分析手段を含んでも良い。例えば、検知のためのセンサーを含むことができる。センサーは、中空糸膜内側の出入り口または中空糸膜外側の出入り口のチューブの任意の位置に取り付けることができる。また、中空糸内側や中空糸外側の出口に、フラクションコレクターを取り付けることにより、定期的に培地を採取することもできる。
本発明において、細胞培養装置は、上記の操作や工程を行うため、またモニタリングを行うために、それらをコントロールするための作業コントローラー(作業パネル)を備えていても良い。
本発明において、培養した細胞を回収するための手段は、特に限定されない。例えば、培養容器として中空糸膜モジュールを用いる場合、培地の灌流を停止し、中空糸膜内側および外側に存在する培地を除去するため、二価陽イオンフリーのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)等を一定時間灌流させ、培地がPBSに置換されたら、さらにPBSを一定時間灌流した後、PBSを除去し、トリプシン等のプロテアーゼを中空糸内側と外側へ充填する。トリプシン処理により、培養細胞を中空糸膜表面から剥離させた後、培地等を用いて中空糸膜モジュールから押出し、回収する。
本発明において、細胞培養装置は、必要により細胞回収容器、廃液回収容器を有していてもよい。細胞回収容器や廃液回収容器の形態は、特に限定されない。例えば、ガラス製ボトル、プラスチック製ボトル、培養バッグなどが挙げられる。
ポリエーテルスルホン(4800P、住友化学社製)20質量%、ポリビニルピロリドン(K−90、BASF社製)0.2質量%、N−メチルピロリドン35.91質量%、トリエチレングリコール43.89質量%を混合溶解し、脱泡したものを製膜溶液として、N−メチルピロリドン13.5質量%、トリエチレングリコール16.5質量%、水70質量%水溶液を芯液として使用し、これを70℃に加温した2重管オリフィスの外側、内側より同時に吐出し、30cmの空走部を経て、75℃の水中(凝固浴中)に導き中空糸膜を形成し、水洗後巻き取った。糸束は切断後、60℃にて通風乾燥させた。中空糸膜は、概ね内径200μm、外径300μm、膜厚50μmとなるように吐出量を調整した。
本発明において、細胞培養容器である中空糸膜モジュールは以下のように作製した。直径1cm、長さ10cmの円筒状のポリカーボネート製モジュールケース内に中空糸膜を100本充填した後、中空糸膜の中空部を閉塞しないようにポリウレタン系ポッティング剤で両末端をモジュールケースに固定し、図6に示すような形状のモジュールを作製した。
図2に、本実施例で用いた細胞培養装置の構成を簡略化して示す。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み70μmのポリエチレン製の培養バッグを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み1.5mmのPMP製の流路管を使用した。
実施例1と同様構成の細胞培養装置を用いた。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み150μmのPE製の培養バッグを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み1mmのPMP製の流路管を使用した。
実施例1と同様構成の細胞培養装置を用いた。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み150μmのPSt製の培養バッグを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれも実施例2と同様の流路管を使用した。
実施例1と同様構成の細胞培養装置を用いた。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれも実施例1と同様の培養バッグを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれも平均厚み3mmのシリコーン製の流路管を使用した。
実施例1と同様構成の細胞培養装置を用いた。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれもガス不透過性のガラス製ボトルを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれも実施例1と同様の流路管を使用した。
実施例1と同様構成の細胞培養装置を用いた。培養液貯留容器は、中空糸内腔側および外腔側いずれもガス不透過性のガラス製ボトルを使用した。また、培養液貯留容器と細胞培養容器とを接続する流路管は、中空糸内腔側および外腔側いずれもガス不透過性の流路管(ポリウレタン製、厚み1.5mm)を使用した。
図2に、細胞培養実験に用いた細胞培養装置の構成の概略を示す。培養液貯留容器と流路管は、実施例1から5および比較例1から3に記載の組合せを使用した。
細胞は、タカラバイオ株式会社より購入したプライマリーのヒト間葉系幹細胞を用いた。細胞播種密度は、1900cells/cm2とした。培養液の流速は、中空糸内腔側は0.33mm/min、中空糸外腔側は3.46mm/minとした。培養液はウシ胎児血清を10%(v/v)添加したダルベッコ改変イーグル培地を用いた。培養液灌流用ポンプとして、中空糸内腔側灌流用と外腔側灌流用に計2台のペリスタ・バイオミニポンプ(アトー社製)(図2の20(内腔側)および19(外腔側))を用い、CO2インキュベーター内で37℃、7日間培養した。培養液供給方法は、中空糸内腔側、中空糸外腔側ともに一方向とした。中空糸内腔側に間葉系幹細胞を播種し、2日間静置した後に中空糸内腔側の灌流を開始した。7日間培養後、培養液灌流を停止し、細胞培養容器内にて増殖した細胞を回収した。細胞回収時は、細胞解離試薬である0.25%トリプシン溶液(ライフテクノロジーズ社製)を用いた。
細胞培養実験1と同様の細胞培養装置を用い、細胞培養実験2を行った。細胞は、タカラバイオ株式会社より購入したプライマリーのヒト間葉系幹細胞を用いた。この実験では、培養液として、ウシ胎児血清を1%(v/v)添加したMF−medium(登録商標)間葉系幹細胞増殖培地(東洋紡社製)を用いた。細胞播種密度は、1900cells/cm2とした。培養液の流速は、中空糸内腔側は0.33mm/min、中空糸外腔側は3.46mm/minとした。培養液灌流用ポンプに、中空糸内腔側灌流用と外腔側灌流用に計2台のペリスタ・バイオミニポンプ(アトー社製)(図2の20(内腔側)および19(外腔側))を使用した。CO2インキュベーター内で37℃、7日間培養した。培養液供給方法は、中空糸内腔側、中空糸外腔側ともに一方向とした。中空糸内腔側に間葉系幹細胞を播種し、2日間静置した後に中空糸内腔側の灌流を開始した。7日間培養後、培養液灌流を停止し、細胞培養容器内にて増殖した細胞を回収した。細胞回収時は、細胞解離試薬である0.25%トリプシン溶液(ライフテクノロジーズ社製)を用いた。
細胞培養実験1と同様の細胞培養装置を用い、細胞培養実験3を行った。細胞は、タカラバイオ株式会社より購入したプライマリーのヒト間葉系幹細胞を用いた。この実験では、培養液として、血清無添加のMF-medium(登録商標)間葉系幹細胞増殖培地(東洋紡社製)を用いた。細胞播種密度は、1900cells/cm2とした。培養液の流速は、中空糸内腔側は0.33mm/min、中空糸外腔側は3.46mm/minとした。培養液灌流用ポンプに、中空糸内腔側灌流用と外腔側灌流用に計2台のペリスタ・バイオミニポンプ(アトー社製)(図2の20(内腔側)および19(外腔側))を使用した。CO2インキュベーター内で37℃、7日間培養した。培養液供給方法は、中空糸内腔側、中空糸外腔側ともに一方向とした。中空糸内腔側に間葉系幹細胞を播種し、2日間静置した後に中空糸内腔側の灌流を開始した。培養7日後、培養液灌流を停止し、細胞培養容器内にて増殖した細胞を回収した。細胞回収時は、細胞解離試薬である0.25%トリプシン溶液(ライフテクノロジーズ社製)を用いた。
一方、ガス不透過性の培養液貯留容器とガス透過性チューブを用いた場合(比較例1)には、細胞増殖率が低い結果となった。また、ガス不透過性の培養液貯留容器とガス不透過性の流路管を用いた比較例2では、細胞培養装置内への酸素および炭酸ガスの供給ができないため、さらに細胞増殖率が低い結果となった。
3 細胞回収容器
4、5、6、7、8、9、10、11、12 バルブ
13、14、15、16 無菌接続コネクター
17 細胞培養容器
18 廃液回収容器
19、20 送液ポンプ
21 作業コントローラー(作業パネル)
31 モジュールケース
32 多孔質中空糸膜
33a,b 端部導管
34a,b 側部導管
41 CO2インキュベーター
Claims (4)
- 少なくとも細胞培養容器、培養液貯留容器、前記細胞培養容器と前記培養液貯留容器とを接続するための流路管をCO2インキュベーター内に設置して細胞の培養を行う細胞培養装置であって、前記培養液貯留容器の37℃における酸素透過度が150×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上、二酸化炭素透過度が700×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上、および前記流路管の37℃における酸素透過度が150×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上1000×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以下であり、二酸化炭素透過度が450×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以上5000×10 −10 cm 3 /(cm 2 ・sec・cmHg)以下である、装置。
- 前記培養液貯留容器の厚みは30〜300μmである、請求項1に記載の装置。
- 前記細胞培養容器は、中空糸膜が複数本内挿され、中空糸膜内腔側と中空糸膜外腔側が区画されたものである、請求項1または2に記載の装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の装置を用いる幹細胞の培養方法。
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