JP2017173209A - 試料容器及び熱分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置1000の試料容器100であって、有底筒状の本体部102と、本体部の開口102hに接して該開口の少なくとも一部を覆う蓋部110とを備え、蓋部は、開口の縁部102eに接すると共に、自身の一部に第2開口112hを有する本体側蓋部112と、本体部の軸方向に本体側蓋部と離間して第2開口の少なくとも一部を覆う第2蓋部114とを有する。
【選択図】図3
Description
又、熱重量と示差熱を同時に測定する熱重量/示差熱同時測定装置(TG/DTAまたはTG/DSC)もある。
ところで、高温域では加熱炉からの熱伝導よりも輻射による熱の移動が優位となるが、測定試料と参照試料では輻射率(放射率)が異なるために、輻射に起因した加熱状態が測定試料と参照試料で異なってしまい、正確な測定が困難になるという問題がある。
そこで、示差走査熱量測定(DSC)計において、試料容器の周囲に熱遮蔽部材を被せ、輻射の影響を低減する技術が提案されている(特許文献1)。
そこで、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定の測定精度を向上させた試料容器及び熱分析装置の提供を目的とする。
この熱分析装置の試料容器によれば、本体部に収容された試料は、本体側蓋部の第2開口、及び本体側蓋部と第2蓋部の隙間を通る経路により外部と連通するので、加熱分解反応を伴う熱重量測定又は熱量測定において、試料の加熱分解によるガスが経路から外部にスムーズに排出される。これにより、試料のガス(自生雰囲気)が試料容器の内部に充満して周囲雰囲気との反応が阻害されることを抑制でき、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定又は熱量(示差熱)測定ができる。
又、本体部の開口の少なくとも一部を蓋部が覆っているので、高温域で加熱炉から開口に直接入る輻射を低減し、輻射の影響を低減して測定精度を向上させることができる。
この熱分析装置の試料容器によれば、本体部に収容された試料は、本体部と蓋部の隙間を通る経路により外部と連通するので、加熱分解反応を伴う熱重量測定又は熱量測定において、試料の加熱分解によるガスが経路から外部にスムーズに排出される。これにより、試料のガス(自生雰囲気)が試料容器の内部に充満して周囲雰囲気との反応が阻害されることを抑制でき、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定又は熱量測定ができる。
又、本体部の開口の少なくとも一部を蓋部が覆っているので、高温域で加熱炉から開口に直接入る輻射を低減し、輻射の影響を低減して測定精度を向上させることができる。
この熱分析装置の試料容器によれば、本体部に収容された試料は、蓋部の第3開口により外部と連通するので、加熱分解反応を伴う熱重量測定又は熱量測定において、試料の加熱分解によるガスが経路から外部にスムーズに排出される。これにより、試料のガス(自生雰囲気)が試料容器の内部に充満して周囲雰囲気との反応が阻害されることを抑制でき、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定又は熱量測定ができる。
又、本体部の開口の少なくとも一部を蓋部が覆っているので、高温域で加熱炉から開口に直接入る輻射を低減し、輻射の影響を低減して測定精度を向上させることができる。
この熱分析装置の試料容器によれば、本体部に収容された試料は、第4開口により外部と連通するので、加熱分解反応を伴う熱重量測定又は熱量測定において、試料の加熱分解によるガスが経路から外部にスムーズに排出される。これにより、試料のガス(自生雰囲気)が試料容器の内部に充満して周囲雰囲気との反応が阻害されることを抑制でき、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定又は熱量測定ができる。
又、本体部の開口の少なくとも一部を蓋部が覆っているので、高温域で加熱炉から開口に直接入る輻射を低減し、輻射の影響を低減して測定精度を向上させることができる。
試料容器に対して加熱炉は十分に大きいと考えられるので、加熱炉からの輻射の程度は、試料容器内の試料の表面上の各点から外部を臨む範囲(外側への拡がり)を表す立体角で表すことができる。そして、この熱分析装置の試料容器によれば、蓋部が無い場合に比べ、最大立体角の比が0.3以下となるので、加熱炉からの輻射の影響を確実に低減できる。
この熱分析装置によれば、反射部材は、試料容器と加熱炉との間で試料容器を覆うような位置に配置されているので、試料容器に蓋部が無くても、加熱炉からの輻射の一部を反射部材が遮蔽し、加熱炉からの輻射の影響を低減できる。
図1は本発明の実施形態に係る熱分析装置1000の構成を示す斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
熱分析装置1000は熱重量/示差熱測定(TG/DTA)装置を構成し、筒状に形成されて先端部9aに縮径された排気口9bを有する筒状のファーナスチューブ9と、ファーナスチューブ9を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ9の内部に配置されて試料S1、S2をそれぞれ保持する試料ホルダ41,42と、ファーナスチューブ9の軸方向Oの後端部9dに気密に接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料S1、S2の重量又は熱量変化を測定する重量/熱量検出器32と、を備えている。
そして、加熱炉3は、試料ホルダ41,42をファーナスチューブ9の外側から加熱し、温度変化に伴う試料S1、S2の重量又は熱量変化を重量/熱量検出器32で検出可能になっている。
リニアアクチュエータ22は、例えばボールねじとサーボモータ等から構成されるが、軸方向Oに直線的に駆動するあらゆる公知のアクチュエータを用いることができる。
又、ファーナスチューブ9は透明材料により形成され、試料S1、S2をファーナスチューブ9の外側から観察可能である。ここで、透明材料とは、可視光を所定の光透過率で透過する材料であり、半透明材料も含む。又、透明材料としては石英ガラス又はサファイアガラスを好適に用いることができる。ファーナスチューブ9が金属材料等により形成されていてもよい。
図2に示すように、測定室30内に配置された重量/熱量検出器32は、コイル32aと、磁石32bと、位置検出部32cとを備えている。位置検出部32cは例えばフォトセンサーからなり、各天秤アーム43、44の後端側に配置されて天秤アーム43、44が水平な状態であるか否かを検出する。一方、コイル32aは各天秤アーム43、44の軸方向中心(支点)に取り付けられ、コイル32aの両側に磁石32bが配置されている。そして、天秤アーム43、44が水平になるようにコイル32aに電流を流し、その電流を測定することにより、天秤アーム43、44先端の各試料S1、S2の重量又は熱量を測定するようになっている。なお、重量/熱量検出器32は、各天秤アーム43、44のそれぞれに設けられている。
なお、フランジ部36とフランジ部7とが気密に接続され、加熱炉3がファーナスチューブ9の各試料ホルダ41、42(つまり、試料S1、S2)を覆う位置で、熱分析が行われる。
次に、図3、図4を参照し、本発明の第1の態様の実施形態に係る試料容器100について説明する。図3は試料容器100の軸方向Lに沿う断面図、図4は試料容器100の上面図である。なお、図3は、図4のB−B線に沿う断面図である。
試料容器100は、有底円筒状の本体部102と、略円盤状の蓋部110とを備え、蓋部110は本体部102上面の開口102hに接して開口102hの全部を覆っている。
蓋部110は、開口102hの縁部(開口端部)102eに接する本体側蓋部112と、本体部102の軸方向Lに本体側蓋部112と離間した第2蓋部114とを有する。
第2蓋部114は、中央に開口102hよりも大径で円形の中央部114cを有し、中央部114cの周方向に120度ずつ離れた3か所から径方向外側に向かってそれぞれアーム部114aが延びている。アーム部114aは中央部114cから下方に向かって曲げられ、アーム部114aの外周端部114eは水平に延びている。
このようにして、本体部102に収容された試料S1(又はS2)は、本体側蓋部112の第2開口112h及び隙間Gを通る経路Fにより外部と連通するので、加熱分解反応を伴う熱重量測定又は熱量測定において、試料S1の加熱分解によるガスが経路Fから外部にスムーズに排出される。これにより、試料S1のガス(自生雰囲気)が試料容器100の内部に充満して周囲雰囲気との反応が阻害されることを抑制でき、試料の加熱分解反応を損なわずに熱重量測定又は熱量測定ができる。
(又、本体部102の開口102hの少なくとも一部を蓋部110が覆っているので、高温域で開口102hを介して直接加熱炉内面と試料面間で生じる輻射の影響を低減して測定精度を向上させることができる。)
そこで、本発明においては、加熱炉3内面と試料S1(又はS2)の面との間の輻射による熱移動が、簡易的には試料面から見た加熱炉内面の立体角の大きさに依存すると考え、試料面に立体角Ωiの算出の基準点を定め、基準点からの立体角の大きさを求めることで輻射の影響を評価するものである。
基準点としては、例えば図5において、試料高さhs=0.7hの試料S1の表面中央の位置とした。
図5は、蓋部110を外して本体部102の開口102hを表出させたとき(従来技術に相当)の立体角Ωiを表す。
立体角Ωiは、ある点Piから見た空間領域を半径1の球面上に投影した面積であり、全球方向への拡がりを表す立体角は4π[sr](ステラジアン)である。そして、図5に示すように拡がり角(開き角)が2ωiの時、立体角Ωi=2π(1−cosωi)で表される。
そして、試料S1の表面上の各点P1、P2・・・における拡がり角(開き角)2ωiは、本体部102の中心(重心)で幾何学的に最大となる。
詳しくは後述するが、本体部102の内面の直径r=5mm、高さh=2.5mmのとき、本体部102の中心P1での最大立体角Ω0=2π×0.712となる。
なお、最大立体角Ωmの算出において、アーム部114aを無視している。
詳しくは後述するが、本体部102の内面の直径r=5mm、高さh=2.5mm、第2蓋部114の直径3.8mm、第2開口112hの直径2.5mm、本体側蓋部112と第2蓋部114との軸方向Lの距離0.8mmのとき、本体部102の中心P1での最大立体角Ωm=2π×0.118となる。
つまり、蓋部110が無い場合に比べ、最大立体角比(Ωm/Ω0)=約0.17となり、加熱炉からの輻射の影響を確実に低減できる。
次に、図8、図9を参照し、本発明の第2の態様の実施形態に係る試料容器200について説明する。図8は試料容器200の側面図、図9は試料容器200の軸方向Lに沿う断面図である。なお、試料容器200のうち、第1の態様の実施形態に係る試料容器100と同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
試料容器200は、有底円筒状の本体部102と、略円盤状の蓋部120とを備え、蓋部120は本体部102上面の開口102hより大径で、軸方向Lから見たときに開口102hの全部を覆っている。
蓋部120の外周部の周方向に120度ずつ離れた3か所から軸方向Lの下方に向かってそれぞれアーム部120aが延びている。そして、各アーム部120aの下端が開口102hの縁部(開口端部)102eに接するようにして、蓋部120が軸方向Lに離間しつつ本体部102に取付けられている。
なお、本例では、最大立体角Ωmとなる試料S1の表面上の点P1は、本体部102の試料面の中心とした。この場合も、最大立体角Ωm={2π(1−cosω11)−2π(1−cosω12)}で表される。又、最大立体角Ωmの算出において、アーム部120aを無視している。
次に、図10、図11を参照し、本発明の第3の態様の実施形態に係る試料容器300について説明する。図10は試料容器300の側面図、図11は試料容器300の軸方向Lに沿う断面図である。なお、試料容器300のうち、第1の態様の実施形態に係る試料容器100と同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
試料容器300は、有底円筒状の本体部102と、有底円筒状の蓋部130とを備え、蓋部130は本体部102と略同一径で、軸方向Lから見たときに開口130hの全部を覆っている。
蓋部130は、底面部130sと、底面部130sの外周から軸方向Lの下方に向かって延びる筒部130cとを備えている。そして、筒部130cの面の周方向に等間隔でスリット状の第3開口130hが設けられている。蓋部130は、筒部130cの下端を開口102hの縁部(開口端部)102eに接するようにして本体部102に取付けられている。
なお、本例では、最大立体角Ωmとなる試料S1の表面上の点P1は、本体部102の試料面の中心とした。この場合も、最大立体角Ωm={2π(1−cosω11)−2π(1−cosω12)}で表される。又、最大立体角Ωmの算出においては、試料容器300の高さ方向に見て第3開口130hの形成部分に相当する筒部130cの全周の面積を求め、この全面積に対する第3開口130hの面積割合Sxを重み付けする。つまり、図11のようにして求めた最大立体角Ωmに対し、Sxを乗じた値を最終的な最大立体角Ωmとして採用する。
次に、図12、図13を参照し、本発明の第4の態様の実施形態に係る試料容器400について説明する。図12は試料容器400の側面図、図13は試料容器400の軸方向Lに沿う断面図である。なお、試料容器400のうち、第1の態様の実施形態に係る試料容器100と同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
試料容器400は、有底円筒状の本体部102と、略円盤状の蓋部140とを備え、蓋部140は本体部102と略同一径で、軸方向Lから見たときに開口102hの全部を覆っている。そして、蓋部140は、開口102hの縁部102eに接するようにして本体部102に取付けられている。一方、本体部102の筒部の面の周方向に等間隔でスリット状の第4開口102h2が設けられている。
従って、本体部102に収容された試料S1(又はS2)は、第4開口102h2を介して外部と連通することができる。
なお、本例では、最大立体角Ωmとなる試料S1の表面上の点P1は、本体部102の試料面の中心とした。この場合も、最大立体角Ωm={2π(1−cosω11)−2π(1−cosω12)}で表される。又、最大立体角Ωmの算出においては、本体部102の筒部のうち、試料S1の表面に相当する試料高さhs(=0.7×h)より上方部分で、試料容器400の高さ方向に見て第4開口102h2の形成部分に相当する筒部の全周の面積を求め、この全面積に対する第4開口102h2の面積割合Syを重み付けする。つまり、図13のようにして求めた最大立体角Ωmに対し、Syを乗じた値を最終的な最大立体角Ωmとして採用する。
次に、図14、図15を参照し、本発明の第2の発明の実施形態に係る熱分析装置1100について説明する。図14は熱分析装置1100のファーナスチューブ9の軸方向Oに沿う断面図、図15は図14の部分拡大断面図である。
熱分析装置1100は熱重量/示差熱測定(TG/DTA)装置を構成し、筒状に形成されて先端部9aに縮径された排気口9bを有する筒状のファーナスチューブ9と、ファーナスチューブ9を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ9の内部に配置されて試料S1、S2をそれぞれ保持する試料ホルダ41,42と、ファーナスチューブ9の軸方向Oの後端部9dに気密に接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料S1、S2の重量又は熱量変化を測定する重量/熱量検出器32と、試料容器102と、後述する筒状の反射部材500と、を備えている。
熱分析装置1100は、試料容器102と反射部材500の他は第1の発明の実施形態に係る熱分析装置1000と同一であるので、同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
反射部材500は、加熱炉3の炉心管3cの内面よりも小径で、かつ試料容器102を覆うような径の筒状体であり、加熱炉3からの輻射を反射するため加熱炉3の表面よりも放射率の低い材料からなっている。反射部材500は、例えばPt板を筒状に曲げて形成することができる。一般に、Pt板は加熱炉の構成材であるアルミナよりも低放射率である。
そして、反射部材500は、試料容器102と加熱炉3との間で試料容器102を覆うような位置に配置されている。例えば加熱炉3内径と、自身の外径がほぼ同一のPt円筒を、そのまま加熱炉内に挿入して設置することができる。
つまり、反射部材500を設けることで、試料容器102に蓋部が無くても、加熱炉3からの輻射の一部を反射部材500が遮蔽し、最大立体角ΩmがΩ0(図5参照)より小さくなるので、加熱炉3からの輻射の影響を低減できる。
本発明の第2の発明の実施形態に係る熱分析装置1100においても、最大立体角比(Ωm/Ω0)が0.3以下であると、加熱炉3からの輻射の影響を確実に低減できるので好ましい。
例えば、試料容器や蓋部、各開口の形状、配置状態等は上記した例に限定されない。
又、本発明の熱分析装置は、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義される、上記した熱重量/示差熱測定(TG/DTA)装置の他、測定対象(試料)の温度をプログラム制御させた時の試料の物理的性質を測定するものであって、熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)を搭載する熱分析装置に適用できる。
アルミナ粉末、サファイアディスクの輻射率はそれぞれ約0.35、0.02以下であり、両者は輻射率が顕著に異なり、輻射率の低いサファイアディスク(サファイア試料)の場合、輻射の影響はほぼ無視できる。
図16の「蓋無し(サファイア試料)」は、輻射の影響をほぼ無視できるサファイアのDTA曲線を示し、この曲線が基準(輻射の影響が無い基準状態)を表している。
「蓋付き(アルミナ粉末試料)」のDTA曲線は、「蓋無し(サファイア試料)」のDTA曲線とほぼ一致し、蓋部110は、加熱炉3からの輻射の影響を有効に低減し、熱重量/示差熱測定の測定精度を向上できることがわかった。
一方、試料容器100から蓋部110を取って同様に測定した「蓋無し(アルミナ粉末試料)のDTA曲線は、「蓋無し(サファイア試料)」のDTA曲線と大きく異なり、加熱炉3からの輻射の影響を受けることがわかった。
100、200、300、400 試料容器
102 本体部
102e 本体部の開口の縁部
102h 本体部の開口
102h2 第4開口
110、120、130、140 蓋部
112 本体側蓋部
112h 第2開口
114 第2蓋部
130h 第3開口
500 反射部材
1000、1100 熱分析装置
L 本体部の軸方向
S1、S2 試料
Claims (8)
- 熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置の試料容器であって、
有底筒状の本体部と、前記本体部の開口に接して該開口の少なくとも一部を覆う蓋部とを備え、
前記蓋部は、前記開口の縁部に接すると共に、自身の一部に第2開口を有する本体側蓋部と、前記本体部の軸方向に前記本体側蓋部と離間して前記第2開口の少なくとも一部を覆う第2蓋部とを有する熱分析装置の試料容器。 - 熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置の試料容器であって、
有底筒状の本体部と、前記本体部の開口の少なくとも一部を覆う蓋部とを備え、
前記本体部の軸方向に前記蓋部が前記本体部と離間している熱分析装置の試料容器。 - 熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置の試料容器であって、
有底筒状の本体部と、前記本体部の開口の縁部に接して該開口の少なくとも一部を覆う有底筒状の蓋部とを備え、
前記蓋部の筒部が前記縁部に接すると共に、前記筒部の一部に第3開口を有する熱分析装置の試料容器。 - 熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置の試料容器であって、
有底筒状の本体部と、前記本体部の開口の縁部に接して該開口の少なくとも一部を覆う蓋部とを備え、
前記本体部の筒部の一部に第4開口を有する熱分析装置の試料容器。 - 前記本体部の内面の底部から前記開口までの高さhの0.7となる試料高さhsから見たとき、前記開口、前記第2開口、前記第3開口及び前記第4開口から外部を臨む最大立体角Ωmが、前記蓋部を外したときの試料高さhsから外部を臨む最大立体角Ω0の0.3以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱分析装置の試料容器。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱分析装置の試料容器と、前記試料容器の周囲を囲む加熱炉と、を備え、熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置。
- 有底筒状で開口を有する試料容器と、前記試料容器の周囲を囲む加熱炉とを備え、熱重量測定又は熱量測定を行う熱分析装置であって、
前記試料容器と前記加熱炉との間の一部に、前記加熱炉からの輻射を反射する反射部材をさらに備えた熱分析装置。 - 前記本体部の内面の底部から前記開口までの高さhの0.7となる試料高さhsから見たとき、前記開口から前記反射部材を除いた外部を臨む最大立体角Ωmが、試料高さhsから前記反射部材を含んだ外部を臨む最大立体角Ω0の0.3以下である請求項7に記載の熱分析装置。
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