JP6246113B2 - 熱分析装置 - Google Patents
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Description
そして、加熱炉3は、試料ホルダ41,42をファーナスチューブ900の外側から加熱し、温度変化に伴う試料S1、S2の重量変化を重量検出器32で検出可能になっている。
ところで、上記した熱分析装置を用いると、必要とする熱物性値を検出することはできるが、熱分析中の試料の変化を可視的に観察することができないという問題がある。これは、一般にファーナスチューブ900が焼結アルミナ等のセラミック、又はインコネル(登録商標)等の耐熱性金属で形成されていると共に、加熱炉3がファーナスチューブ900を覆っているためである。
ここで、加熱炉内部のファーナスチューブの熱分布や熱伝導を均一にするためには、ファーナスチューブと加熱炉との軸心を一致させて同心円状に固定する必要がある。しかしながら、加熱炉の熱膨張によって内部のファーナスチューブが破損しないよう、加熱炉内面とファーナスチューブとの間には隙間を設ける必要があると共に、加熱炉からの熱伝導を確保するため、この隙間を1.5mm程度の小さな値に保つ必要がある。このため、ファーナスチューブの交換毎にこの隙間を正確に保ち、ファーナスチューブを加熱炉に同心円状に正確に固定することは難しい。
この熱分析装置によれば、加熱炉にファーナスチューブを挿入し、次に両者の間に隙間治具を介装して隙間を所定の値に規定する。その後、固定部に対して径方向の位置を可変に固定できる係合部を固定部に係合することで、加熱炉とファーナスチューブとの軸心を一致させて両者を同心円状に固定することができる。
この熱分析装置によれば、加熱炉にファーナスチューブを挿入すると、突起部によって両者の隙間が所定の値になる。その後、固定部に対して径方向の位置を可変に固定できる係合部を固定部に係合することで、加熱炉とファーナスチューブとの軸心を一致させて両者を同心円状に固定することができる。
この熱分析装置によれば、ロッド部をガイドとして、熱シールド板を容易かつ正確に、さらにロッド部に干渉せずに加熱炉の後端側に取り付けることができる。これにより、熱シールド板が加熱炉の後端側からファーナスチューブ内の熱が外部に散逸するのを抑制することができる。
この熱分析装置によれば、ファーナスチューブのうち開口部の部位が失透したものの、開口部の周囲が失透せずに使用可能な場合に、ファーナスチューブを交換する代わりに、一旦固定部から係合部を取り外し、ファーナスチューブを90度以上回動させて固定部に係合部を再び取り付ける。これにより、開口部の直下にファーナスチューブの未失透の面を配置して再使用することができ、1つのファーナスチューブを、何回か再使用可能となり、交換回数を減じてコスト低減を図ることができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る熱分析装置100の構成を示す斜視図であり、図2は熱分析装置100の軸方向に沿う断面図である。図3は熱分析装置100にて、試料のセットや交換を行う態様を示す図である。図4は熱分析装置100の分解斜視図である。なお、図1〜図4は、後述する隙間治具が取り外された状態を示す。
熱分析装置100は熱重量測定(TG)装置を構成し、筒状のファーナスチューブ9と、ファーナスチューブ9を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ9の内部に配置される一対の試料ホルダ41,42と、支持台20と、ファーナスチューブ9の軸方向Oの後端部9dに接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料S1、S2の重量変化を測定する重量検出器32(特許請求の範囲の「測定手段」に相当)と、測定室30を自身の上面に載置する基台10と、を備えている。ここで、測定試料(サンプル)S1、参照試料S2は一対の試料容器(図2参照)51、52にそれぞれ収容され、各試料容器51、52が一対の試料ホルダ41,42上にそれぞれ載置されている。又、参照試料S2は、測定試料に対する基準物質(リファレンス)である。
又、加熱炉3の軸方向両端近傍の下端から下方へ、それぞれ2つの支柱18が延び、各支柱18は支持台20の上面に接続されている。又、ファーナスチューブ9の後端部9dの外側にフランジ部7が固定され、フランジ部7が固定部6を介して加熱炉3の後端部に固定(係合)されている。
リニアアクチュエータ22は、例えばボールねじとサーボモータ等から構成されるが、軸方向Oに直線的に駆動するあらゆる公知のアクチュエータを用いることができる。
熱シールド部3dは、ヒータ3bの輻射熱を外部に散逸させずにファーナスチューブ9に有効に伝える。筐体3aは熱シールド部3dを取り囲んで加熱炉3を保温するとともに、筐体3aに適宜調整孔(図示せず)を設けて加熱炉3の温度調整を行うこともできる。なお、炉心管3cの内径はファーナスチューブ9の外径より大きく、加熱炉3はファーナスチューブ9(及びその内部の試料S1、S2)と所定の隙間を介して非接触で加熱するようになっている。
又、ファーナスチューブ9は透明材料により形成され、試料S1、S2をファーナスチューブ9の外側から観察可能である。ここで、透明材料とは、可視光を所定の光透過率で透過する材料であり、半透明材料も含む。又、透明材料としては石英ガラス、サファイアガラス、又はYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)セラミックスを好適に用いることができる。
なお、本実施例では、天秤アーム41,42として測定試料と参照試料のそれぞれに対応した2本が並列したものを用いているが、参照の設定の仕方によっては参照試料が不要となり、この場合は天秤アームは測定試料用の1本のみからなる。
図2に示すように、測定室30内に配置された重量検出器32は、コイル32aと、磁石32bと、位置検出部32cとを備えている。位置検出部32cは例えばフォトセンサーからなり、各天秤アーム43、44の後端側に配置されて天秤アーム43、44が水平な状態であるか否かを検出する。一方、コイル32aは各天秤アーム43、44の軸方向中心(支点)に取り付けられ、コイル32aの両側に磁石32bが配置されている。そして、天秤アーム43、44が水平になるようにコイル32aに電流を流し、その電流を測定することにより、天秤アーム43、44先端の各試料S1、S2の重量を測定するようになっている。なお、重量検出器32は、各天秤アーム43、44のそれぞれに設けられている。
このように、フランジ部36とフランジ部7とが軸方向Oに離間し、各試料ホルダ41、42(つまり、試料S1、S2)がファーナスチューブ9及び加熱炉3よりも後端側に露出する位置で、試料のセット又は交換位置が行われる。
図4に示すように、加熱炉3(筐体3a)の後端から後端側に複数(本実施形態では3本)の六角柱状のロッド部6aが延びている。ここで、3本のロッド部6aは、ファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、後述する熱シールド板5cよりも径方向内側の同一円周上に等間隔で(互いに120度の円周角で)配置されている。又、図7に示すように、ロッド部6aの後端向き面6aeにはネジ穴6hが開口しており、ネジ穴6hにワッシャ6cを介して雄ネジ6bをネジ止め可能になっている。
ロッド部6a、雄ネジ6b及びワッシャ6cが特許請求の範囲の「固定部」6に相当する。
第1フランジ7aは、第2フランジ7bより大径であり、ファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、ロッド部6a(の並ぶ円周)より径方向外側に延びている。又、第1フランジ7aの各ロッド部6aに対向する3箇所の位置には、それぞれボルト孔7hが形成されている。第1フランジ7aが特許請求の範囲の「係合部」に相当する。
なお、図2に示すように、フランジ部36の第2フランジ7bに向く先端向き面には、第2フランジ7bを収容する凹部が形成され、凹部の内側面に沿ってシール部材72が配置されている。そして、第2フランジ7bを上記凹部に挿入すると、シール部材72が第2フランジ7bの外周面に密着してシールする。
そこで、本実施形態では、第1フランジ7aがロッド部6aに径方向の位置を可変に(調整して)係合するようになっている。つまり、図7(a)に示すように、ロッド部6aの最大径d1はボルト孔7hの径d2より大きく、d2は雄ネジ6bのネジ部の径d3より大きい。又、雄ネジ6bの頭部の径はd2より大きい。このため、ボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aに緩くネジ止めした状態では、ボルト孔7hの内部で雄ネジ6bのネジ部が径方向に動き、径方向の位置を調整できる。
なお、隙間治具8aは外面が後端側へ向かって段状に縮径し、内径がファーナスチューブ9の外径と略同一の円筒状をなし、縮径部8asの厚みが値Gと略同一である。そして、図6に示すように、ファーナスチューブ9の先端側から炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間に、隙間治具8aの縮径部8asを挿入するようになっている。
一方、隙間治具8bは外面が先端側へ向かって段状に縮径し、内径がファーナスチューブ9の外径と略同一の円筒を軸方向に2分割した治具部品8b1、8b2からなり、各縮径部8bs1、8bs2の厚みが値Gと略同一である。そして、図6に示すように、熱シールド板5cと第1フランジ7aとの間から、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間に治具部品8b1、8b2を入れて両者を組み合わせて隙間治具8bとし、その縮径部8bs(8bs1、8bs2)を上記隙間に挿入する。
そして、ファーナスチューブ9を加熱炉3に固定した後、各隙間治具8a、8bを取り外して熱分析を行う。なお、ファーナスチューブ9を加熱炉3に挿入する前に、治具部品8b1、8b2をファーナスチューブ9の外面に予め装着してもよい。
熱シールド板5cは、ファーナスチューブ9を挿通させる挿通孔5hを有してファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、ロッド部6a(の並ぶ円周)より径方向外側に延びる円環状をなしている。又、熱シールド板5cの各ロッド部6aに対向する3箇所の位置には、それぞれロッド部挿通孔5c1が形成されている。
又、熱シールド板5cのロッド部挿通孔5c1とは異なる2箇所にボルト孔(図示せず)が形成され、このボルト孔に熱シールド板5cの後端向き面側からそれぞれボルト5bが挿通されている。ボルト5bのネジ部5b1には、ネジ部5b1より長さが短いカラー(円筒部)5aが外嵌され、ネジ部5b1の先端が露出している。
そして、各ロッド部6aに熱シールド板5cのロッド部挿通孔5c1を挿通し、筐体3aの後端向き面に形成されたネジ孔3asにそれぞれネジ部5b1をネジ止めすると、熱シールド板5cがカラー5aによって軸方向に位置決めされてロッド部6aに保持される。
これにより、ロッド部6aをガイドとして、熱シールド板5cを容易かつ正確に、さらにロッド部6aに干渉せずに加熱炉3の後端側に取り付けることができる。
このため、ファーナスチューブ9のうち開口部Wの部位が失透したものの、開口部Wの周囲が失透せずに使用可能な場合に、ファーナスチューブ9を交換する代わりに、一旦ロッド部6aから係合部7aを取り外し、ファーナスチューブ9を120度回動させてロッド部6aに係合部7aを雄ネジ6bにて再び取り付ける。これにより、開口部Wの直下にファーナスチューブ9の未失透の面を配置して再使用することができ、1つのファーナスチューブを、最大3回まで再使用可能となり、交換回数を減じてコスト低減を図ることができる。特に、ファーナスチューブ9がYAGセラミックス製のように比較的高価である場合、交換回数を減じる効果が大きくなる。
又、ファーナスチューブ9の回動角度は上記例では120度であるが、回動角度が90度未満の場合には、ファーナスチューブ9を回動させても、失透部分が開口部W内に残る可能性が高いので、回動角度を「90度以上」に規定した。
例えば、図11に示すように、係合部(第1フランジ)7aのボルト孔7hと、ロッド部6aとを、いずれも円周方向(ファーナスチューブ9の径方向)に90度の等間隔で配置し、1つのロッド部6aに対し、隣接するボルト孔7h1、7h2を切り替えて固定すれば、径方向にそれぞれ90度の異なる角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。又、1つのロッド部6aに対し、2つ置きのボルト孔7h1、7h3を切り替えて両者を固定すれば、径方向にそれぞれ180度(90度以上)の異なる角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。
又、図12に示すように、例えばロッド部6aを円周方向に120度の等間隔で配置する一方、係合部(第1フランジ)7aのボルト孔7hmを円周方向に等間隔で多数配置し、1つのロッド部6aに対し、所定の位置の異なるボルト孔7hmを合わせるようにして両者を固定すれば、径方向にそれぞれ90度以上の異なるほぼ任意の角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。
なお、この挟持部6xに、第1フランジ7aの外縁に当接する位置決め部6xsを形成しておけば、第1フランジ7a(及びファーナスチューブ9)を軸心周りに回動させるガイドとなる。
例えば、図11に示す構造の場合に、最初にファーナスチューブ9を90度以上となる120度回動させて再使用した後、次にファーナスチューブ9を240度回動させて再使用し、交換してもよい。
又、例えば、図14に示すように、図12、図13に示す構造の場合には、最初にファーナスチューブ9を90度回動させて再使用した後、次にファーナスチューブ9を230度回動させて再使用し、交換してもよい。ファーナスチューブ9の回動角度は、ファーナスチューブ9の失透部位の大きさや、係合部7aと固定部6に許容される取付角度に応じて適宜決定すればよい。
第2の実施形態に係る熱分析装置150は、隙間治具8a、8bを有さず、その代わりに加熱炉3の炉心管3cが突起部3fを有すること以外は、第1の実施形態に係る熱分析装置と同一であるので、同一部分の説明を省略する。
図8に示すように、炉心管3cの先端側及び後端側の内面の複数箇所に、径方向に向かって高さGだけ突出する突起部3fが形成されている。
ファーナスチューブ9を加熱炉3内に挿通すると、突起部3fがファーナスチューブ9の外面に接し、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間が値Gに調整される。そして、この状態でボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aにしっかりとネジ止めする(図7(b))。これにより、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間を値Gに規定して、ファーナスチューブ9と炉心管3cとの軸心を一致させて同心円状に固定することができる。
炉心管3cは、アルミナ等のセラミックス又は石英から成ることが好ましい。また、突起部3fは、例えば炉心管3cの先端側及び後端側のそれぞれの内面に、同一円周上に等間隔で数か所(本例では3カ所)の位置に炉心管と一体成型して形成すると好ましい。ファーナスチューブの交換に伴う挿入及び引出し、並びに加熱時に突起部3fに応力が掛かることから、突起部3fを炉心管と一体形成することで強度が向上する。
但し、突起部3fは、例えば炉心管3cの先端側及び後端側のそれぞれの内面に、同一円周上に等間隔で数か所(本例では3カ所)設けたネジ穴にセラミックス製のネジをネジ止めして形成してもよい。
例えば、ファーナスチューブ、加熱炉の構成、配置状態等は上記した例に限定されない。又、固定部、係合部、隙間治具や突起部の形状、個数等も上記した例に限定されない。
固定部、係合部、隙間治具の材質は、例えばステンレス鋼、Crめっき鋼等とすることができる。
又、本発明の熱分析装置は、上記した熱重量測定(TG)装置の他、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義され、測定対象(試料)の温度をプログラム制御させた時の、試料の物理的性質を測定する全ての熱分析に適用可能である。具体的には、 (1)温度(温度差)を検出する示差熱分析(DTA)、(2)熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)、(3)質量(重量変化)を検出する熱重量測定(TG)、等が挙げられる。
3f 突起部
5c 熱シールド板
6 固定部
6a ロッド部
6ae ロッド部の後端向き面
7a 係合部
7af 係合部の先端向き面
8a、8b(8b1、8b2) 隙間治具
9 ファーナスチューブ
9b 排気口
30 測定室
32 測定手段
41、42 試料ホルダ
51、52 試料容器
100,150 熱分析装置
G 隙間の値
O 軸方向
S1 測定試料
S2 参照試料
Claims (5)
- 透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、
前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、
前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、
前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、
前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、
前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定する隙間治具と、
を備える熱分析装置であって、
前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、
前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、
前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの間に前記隙間治具を介装して前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合して前記隙間治具を取り外すように構成される熱分析装置。 - 透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、
前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、
前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、
前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、
前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、
を備える熱分析装置であって、
前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、かつ前記ファーナスチューブと接して前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定すると共に先端側及び後端側の内面の複数箇所に設けられた突起部を自身の内面に有し、
前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、
前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉の前記突起部を前記ファーナスチューブの外面に接しさせて前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合するように構成される熱分析装置。 - さらに、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲む環状の熱シールド板を備え、
前記固定部は、前記加熱炉から後端側に延びるロッド部であって、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲むと共に前記熱シールド板よりも径方向内側に位置する複数のロッド部を有し、
前記係合部は、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲み、前記ロッド部より径方向外側に延びる環状をなし、前記係合部の先端向き面が前記ロッド部の後端向き面に接して係合され、
前記ロッド部の前記後端向き面よりも先端側で、前記熱シールド板が前記ロッド部に挿通されて保持されている請求項1又は2に記載の熱分析装置。 - 前記ファーナスチューブは、石英ガラス、サファイアガラス又はYAGセラミックスのいずれかからなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱分析装置。
- 前記係合部は、前記ファーナスチューブの前記径方向に90度以上の異なる角度で前記固定部に係合可能である請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱分析装置。
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