JP6246113B2 - 熱分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料を加熱し、温度変化に伴う試料の物理的変化を測定する熱分析装置に関する。
従来から、試料の温度特性を評価する手法として、試料を加熱し、温度変化に伴う試料の物理的変化を測定する熱分析といわれる手法が行われている。熱分析は、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義されており、測定対象(試料)の温度をプログラム制御させた時の、試料の物理的性質を測定する手法が全て熱分析とされる。一般的に用いられる熱分析は、(1)温度(温度差)を検出する示差熱分析(DTA)、(2)熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)、(3)質量(重量変化)を検出する熱重量測定(TG)、(4)力学的特性を検出する熱機械分析(TMA)、及び(5)動的粘弾性測定(DMA)の5つの方法がある。
例えば、図9に示すように、上記熱重量測定(TG)及び必要に応じて示差熱分析(DTA)を行う熱分析装置1000として、筒状に形成されて先端部900aに縮径された排気口900bを有するファーナスチューブ900と、ファーナスチューブ900を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ900の内部に配置されて試料S、Sを試料容器を介してそれぞれ保持する試料ホルダ41,42と、ファーナスチューブ900の後端部900dに気密に接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料の重量変化を測定する重量検出器32とを備えた構成が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。又、加熱炉3の下端から下方へ2つの支柱218が延び、支柱218は支持台200に接続されている。さらに、ファーナスチューブ900の後端部900dの外側にフランジ部700が固定され、フランジ部700下端から下方へ1つの支柱216が延び、支柱216も支持台200に接続されている。支持台200及び測定室30は基台10上に載置され、支持台200はリニアアクチュエータ220によってファーナスチューブ900の軸方向Oに進退可能になっている。
そして、加熱炉3は、試料ホルダ41,42をファーナスチューブ900の外側から加熱し、温度変化に伴う試料S、Sの重量変化を重量検出器32で検出可能になっている。
ここで、図10に示すように、試料ホルダ41,42に試料S、Sをセットしたり、試料S、Sを交換する際には、リニアアクチュエータ220によって支持台200をファーナスチューブ900の先端側(図10の左側)に前進させ、支持台200に固定された加熱炉3及びファーナスチューブ900も前進させる。これにより、試料ホルダ41,42がファーナスチューブ900より後端側に露出し、試料S、Sのセットや交換が行える。
ところで、上記した熱分析装置を用いると、必要とする熱物性値を検出することはできるが、熱分析中の試料の変化を可視的に観察することができないという問題がある。これは、一般にファーナスチューブ900が焼結アルミナ等のセラミック、又はインコネル(登録商標)等の耐熱性金属で形成されていると共に、加熱炉3がファーナスチューブ900を覆っているためである。
これに対し、本出願人は、ファーナスチューブを透明材料により形成すると共に、試料観察時に加熱炉のみを前進させてファーナスチューブを露出させ、露出したファーナスチューブの外側から試料を観察可能とした熱分析装置を報告した(特許文献4)。又、特許文献4には、露出したファーナスチューブの一部を熱伝導部材で覆いつつ、熱伝導部材の一部を加熱炉内に装入し、加熱炉の熱を露出したファーナスチューブに伝えて試料観察位置での試料の加熱状態を保つことも記載されている。
特開平11−326249号公報 特開2007−232479号公報 特開平7−146262号公報 特開2013−185834号公報
ところで、特許文献4に記載されているような透明なファーナスチューブには石英ガラス、YAGセラミックスなどが使用されるが、高温(例えば1100℃近傍)で繰り返して測定することにより失透現象が生じることがある。特に、比較的安価な石英ガラスをファーナスチューブに用いた場合に失透現象が顕著になる。そして、ファーナスチューブが失透すると、試料の観察に支障をきたすため、ファーナスチューブの交換が必要になる。
ここで、加熱炉内部のファーナスチューブの熱分布や熱伝導を均一にするためには、ファーナスチューブと加熱炉との軸心を一致させて同心円状に固定する必要がある。しかしながら、加熱炉の熱膨張によって内部のファーナスチューブが破損しないよう、加熱炉内面とファーナスチューブとの間には隙間を設ける必要があると共に、加熱炉からの熱伝導を確保するため、この隙間を1.5mm程度の小さな値に保つ必要がある。このため、ファーナスチューブの交換毎にこの隙間を正確に保ち、ファーナスチューブを加熱炉に同心円状に正確に固定することは難しい。
そこで、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、透明材料により形成されたファーナスチューブを加熱炉に着脱する際、加熱炉とファーナスチューブの軸心を一致させて両者を同心円状に正確に固定することができる熱分析装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の熱分析装置は、透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定する隙間治具と、を備える熱分析装置であって、前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの間に前記隙間治具を介装して前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合して前記隙間治具を取り外すように構成される。
この熱分析装置によれば、加熱炉にファーナスチューブを挿入し、次に両者の間に隙間治具を介装して隙間を所定の値に規定する。その後、固定部に対して径方向の位置を可変に固定できる係合部を固定部に係合することで、加熱炉とファーナスチューブとの軸心を一致させて両者を同心円状に固定することができる。
又、本発明の熱分析装置は、透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、を備える熱分析装置であって、前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、かつ前記ファーナスチューブと接して前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定すると共に先端側及び後端側の内面の複数箇所に設けられた突起部を自身の内面に有し、前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉の前記突起部を前記ファーナスチューブの外面に接しさせて前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合するように構成される。
この熱分析装置によれば、加熱炉にファーナスチューブを挿入すると、突起部によって両者の隙間が所定の値になる。その後、固定部に対して径方向の位置を可変に固定できる係合部を固定部に係合することで、加熱炉とファーナスチューブとの軸心を一致させて両者を同心円状に固定することができる。


本発明の熱分析装置は、さらに、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲む環状の熱シールド板を備え、前記固定部は、前記加熱炉から後端側に延びるロッド部であって、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲むと共に前記熱シールド板よりも径方向内側に位置する複数のロッド部を有し、前記係合部は、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲み、前記ロッド部より径方向外側に延びる環状をなし、前記係合部の先端向き面が前記ロッド部の後端向き面に接して係合され、前記ロッド部の前記後端向き面よりも先端側で、前記熱シールド板が前記ロッド部に挿通されて保持されてもよい。
この熱分析装置によれば、ロッド部をガイドとして、熱シールド板を容易かつ正確に、さらにロッド部に干渉せずに加熱炉の後端側に取り付けることができる。これにより、熱シールド板が加熱炉の後端側からファーナスチューブ内の熱が外部に散逸するのを抑制することができる。
前記ファーナスチューブは、石英ガラス、サファイアガラス又はYAGセラミックスのいずれかからなっているとよい。
前記係合部は、前記ファーナスチューブの前記径方向に少なくとも90度以上の異なる角度で前記固定部に係合可能であってもよい。
この熱分析装置によれば、ファーナスチューブのうち開口部の部位が失透したものの、開口部の周囲が失透せずに使用可能な場合に、ファーナスチューブを交換する代わりに、一旦固定部から係合部を取り外し、ファーナスチューブを90度以上回動させて固定部に係合部を再び取り付ける。これにより、開口部の直下にファーナスチューブの未失透の面を配置して再使用することができ、1つのファーナスチューブを、何回か再使用可能となり、交換回数を減じてコスト低減を図ることができる。
本発明によれば、透明材料により形成されたファーナスチューブを加熱炉に着脱する際、加熱炉とファーナスチューブの軸心を一致させて両者を同心円状に正確に固定することができる熱分析装置が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る熱分析装置の構成を示す斜視図である。 熱分析装置の軸方向に沿う断面図である。 熱分析装置にて、試料のセットや交換を行う態様を示す図である。 熱分析装置の分解斜視図である。 隙間治具を用いて加熱炉にファーナスチューブを固定する態様を示す図である。 加熱炉とファーナスチューブとの隙間に隙間治具を挿入した状態を示す断面図である。 固定部に係合部を係合する態様を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱分析装置の軸方向に沿う断面図である。 従来の熱重量測定(TG)装置を示す斜視図である。 従来の熱重量測定(TG)装置にて、試料のセットや交換を行う態様を示す図である。 係合部と固定部の構造を示す変形例を示す図である。 係合部と固定部の構造を示す別の変形例である。 係合部と固定部の構造を示すさらに別の変形例である。 ファーナスチューブをそれぞれ異なる角度で回動して再使用する例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、軸方向Oに沿ってファーナスチューブ9の先端部9a側を「先端(側)」とし、その反対側を「後端(側)」とする。又、軸方向Oの先端側に向く面を「先端向き面」、後端側に向く面を「先端向き面」とする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る熱分析装置100の構成を示す斜視図であり、図2は熱分析装置100の軸方向に沿う断面図である。図3は熱分析装置100にて、試料のセットや交換を行う態様を示す図である。図4は熱分析装置100の分解斜視図である。なお、図1〜図4は、後述する隙間治具が取り外された状態を示す。
熱分析装置100は熱重量測定(TG)装置を構成し、筒状のファーナスチューブ9と、ファーナスチューブ9を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ9の内部に配置される一対の試料ホルダ41,42と、支持台20と、ファーナスチューブ9の軸方向Oの後端部9dに接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料S、Sの重量変化を測定する重量検出器32(特許請求の範囲の「測定手段」に相当)と、測定室30を自身の上面に載置する基台10と、を備えている。ここで、測定試料(サンプル)S、参照試料Sは一対の試料容器(図2参照)51、52にそれぞれ収容され、各試料容器51、52が一対の試料ホルダ41,42上にそれぞれ載置されている。又、参照試料Sは、測定試料に対する基準物質(リファレンス)である。
又、加熱炉3の軸方向両端近傍の下端から下方へ、それぞれ2つの支柱18が延び、各支柱18は支持台20の上面に接続されている。又、ファーナスチューブ9の後端部9dの外側にフランジ部7が固定され、フランジ部7が固定部6を介して加熱炉3の後端部に固定(係合)されている。
さらに、基台10の軸方向Oに沿って溝が形成され、この溝にはリニア(線形)アクチュエータ22が配置されている。リニアアクチュエータ22の後端側は支持台20に接続され、先端側(のサーボモータ)は基台10に接続されている。そして、支持台20はリニアアクチュエータ22により、上記溝に沿って軸方向Oに進退可能になっている。
リニアアクチュエータ22は、例えばボールねじとサーボモータ等から構成されるが、軸方向Oに直線的に駆動するあらゆる公知のアクチュエータを用いることができる。
加熱炉3は、加熱炉3の内面を形成する円筒状の炉心管3cと、炉心管3cに外嵌されたヒータ3bと、炉心管3cの周囲及び側面を覆う円筒状の熱シールド部3dと、熱シールド部3dを囲む略矩形状の筐体3a(図2参照)とを有する。筐体3aの両側壁の中心には、ファーナスチューブ9を挿通するための挿通孔3h(図4参照)が設けられている。なお、図1では筐体3aを省略してある。
熱シールド部3dは、ヒータ3bの輻射熱を外部に散逸させずにファーナスチューブ9に有効に伝える。筐体3aは熱シールド部3dを取り囲んで加熱炉3を保温するとともに、筐体3aに適宜調整孔(図示せず)を設けて加熱炉3の温度調整を行うこともできる。なお、炉心管3cの内径はファーナスチューブ9の外径より大きく、加熱炉3はファーナスチューブ9(及びその内部の試料S、S)と所定の隙間を介して非接触で加熱するようになっている。
さらに、加熱炉3の上面には、熱シールド部3dから炉心管3cへ向かって貫通する略矩形の開口部Wが形成され、開口部Wを介してファーナスチューブ9内の試料S、Sを観察及び撮像可能になっている。又、開口部Wに対向する筐体3aにも開口部Wに重なる所定の開口部(例えば円形穴)が形成されている。例えば、図1、図2の例では、開口部Wの上方に撮像手段(例えば、カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、光学顕微鏡等)90を配置し、熱分析中の試料S、Sを観察している。
ファーナスチューブ9は先端部9aに向かってテーパ状に縮径し、先端部9aは細長いキャピラリ状に形成されてその先端に排気口9bが開口している。そして、ファーナスチューブ9には適宜パージガスが後端側から導入され、このパージガスや、加熱による試料の分解生成物等が排気口9bを通じて外部に排気される。一方、ファーナスチューブ9の後端部9dの外側には、シール部材71を介してリング状のフランジ部7が取り付けられている(図2参照)。
又、ファーナスチューブ9は透明材料により形成され、試料S、Sをファーナスチューブ9の外側から観察可能である。ここで、透明材料とは、可視光を所定の光透過率で透過する材料であり、半透明材料も含む。又、透明材料としては石英ガラス、サファイアガラス、又はYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)セラミックスを好適に用いることができる。
試料ホルダ41、42には、軸方向O後端側に延びる天秤アーム43、44がそれぞれ接続され、天秤アーム43、44は互いに水平方向に並んでいる。又、試料ホルダ41、42の直下には熱電対が設置され、試料温度を計測可能になっている。天秤アーム43、44、試料ホルダ41、42は、例えば白金で形成されている。
なお、本実施例では、天秤アーム41,42として測定試料と参照試料のそれぞれに対応した2本が並列したものを用いているが、参照の設定の仕方によっては参照試料が不要となり、この場合は天秤アームは測定試料用の1本のみからなる。
測定室30はファーナスチューブ9の後端に配置され、測定室30の先端部には、ファーナスチューブ9に向かって軸方向O先端側に延びる管状のベローズ34がシール部材73を介して取り付けられている。ベローズ34の先端側はフランジ部36を形成し、フランジ部36はフランジ部7にシール部材72を介して気密に接続されている。このようにして、測定室30とファーナスチューブ9の内部が連通し、各天秤アーム43、44の後端はファーナスチューブ9を通って測定室30内部まで延びている。なお、シール部材71〜73としては、例えばOリング、ガスケット等を用いることができる。
図2に示すように、測定室30内に配置された重量検出器32は、コイル32aと、磁石32bと、位置検出部32cとを備えている。位置検出部32cは例えばフォトセンサーからなり、各天秤アーム43、44の後端側に配置されて天秤アーム43、44が水平な状態であるか否かを検出する。一方、コイル32aは各天秤アーム43、44の軸方向中心(支点)に取り付けられ、コイル32aの両側に磁石32bが配置されている。そして、天秤アーム43、44が水平になるようにコイル32aに電流を流し、その電流を測定することにより、天秤アーム43、44先端の各試料S、Sの重量を測定するようになっている。なお、重量検出器32は、各天秤アーム43、44のそれぞれに設けられている。
又、図2に示すように、リニアアクチュエータ22、ヒータ3b及び重量検出器32はコンピュータ等からなる制御部80によって制御される。具体的には、制御部80はヒータ3bを通電制御し、所定の加熱パターンによるファーナスチューブ9の加熱を通して試料容器51及び52にセットした試料S及びSを加熱する。そのときの当該試料S、Sの示差熱及び試料温度を試料ホルダ41,42の直下にそれぞれ配置された熱電対により取得し、試料の重量変化を重量検出器32から取得する。又、制御部80はリニアアクチュエータ22の動作を制御して、後述する測定位置及び試料セット位置に加熱炉3及びファーナスチューブ9を移動させる。このように、フランジ部36とフランジ部7とが気密に接続され、加熱炉3がファーナスチューブ9の各試料ホルダ41、42(つまり、試料S、S)を覆う位置で、熱分析が行われる。
図3は、各試料ホルダ41、42上の試料容器51,52に、それぞれ試料S、Sをセット又は交換する場合の加熱炉3及びファーナスチューブ9の位置を示す。試料S、Sをセット(配置)又は交換する場合には、支持台20をリニアアクチュエータ22によってファーナスチューブ9の先端側(図3の左側)に前進させると、支持台20にそれぞれ固定されたファーナスチューブ9及び加熱炉3が上記測定位置よりも先端側へ前進し、各試料ホルダ41、42がファーナスチューブ9及び加熱炉3より後端側に露出するので、試料S、Sのセットや交換が行える。
このように、フランジ部36とフランジ部7とが軸方向Oに離間し、各試料ホルダ41、42(つまり、試料S、S)がファーナスチューブ9及び加熱炉3よりも後端側に露出する位置で、試料のセット又は交換位置が行われる。
次に図4〜図7を参照し、本発明の特徴部分である加熱炉3へのファーナスチューブ9の固定について説明する。
図4に示すように、加熱炉3(筐体3a)の後端から後端側に複数(本実施形態では3本)の六角柱状のロッド部6aが延びている。ここで、3本のロッド部6aは、ファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、後述する熱シールド板5cよりも径方向内側の同一円周上に等間隔で(互いに120度の円周角で)配置されている。又、図7に示すように、ロッド部6aの後端向き面6aeにはネジ穴6hが開口しており、ネジ穴6hにワッシャ6cを介して雄ネジ6bをネジ止め可能になっている。
ロッド部6a、雄ネジ6b及びワッシャ6cが特許請求の範囲の「固定部」6に相当する。
一方、フランジ部7は、軸方向に垂直な方向から見て略H字状をなし(図2参照)、先端側の円環状の第1フランジ7aと、後端側の円環状の第2フランジ7bとを、円筒状の接続部7cで軸方向に一体に繋いだ形状となっている。そして、ファーナスチューブ9の後端部9dの外側に、シール部材71を介してリング状のフランジ部7が取り付けられている。なお、フランジ部7の内面は、先端側から後端側へ向かって段状に縮径しており、フランジ部7の先端側からファーナスチューブ9を挿入すると、フランジ部7の内面の上記した段部にファーナスチューブ9の後端向き面が当接してフランジ部7内に固定されるようになっている。
第1フランジ7aは、第2フランジ7bより大径であり、ファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、ロッド部6a(の並ぶ円周)より径方向外側に延びている。又、第1フランジ7aの各ロッド部6aに対向する3箇所の位置には、それぞれボルト孔7hが形成されている。第1フランジ7aが特許請求の範囲の「係合部」に相当する。
なお、図2に示すように、フランジ部36の第2フランジ7bに向く先端向き面には、第2フランジ7bを収容する凹部が形成され、凹部の内側面に沿ってシール部材72が配置されている。そして、第2フランジ7bを上記凹部に挿入すると、シール部材72が第2フランジ7bの外周面に密着してシールする。
そして、図5に示すように、加熱炉3(筐体3a)の後端側の挿通孔3hからファーナスチューブ9を挿入する。このとき、図7に示すように、ロッド部6aの後端向き面6aeに第1フランジ7aの先端向き面7afを当接させ、第1フランジ7aの後端向き面7aeからボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aにネジ止めすることにより、第1フランジ7aをロッド部6aに係合する。これにより、加熱炉3(筐体3a)にファーナスチューブ9を固定することができる。一方、加熱炉3(筐体3a)からファーナスチューブ9を取り外す際は、上記と逆に雄ネジ6bをロッド部6aから外し、加熱炉3(筐体3a)の後端側の挿通孔3hからファーナスチューブ9を後端側へ引き出せばよい。
ところで、上述のように、ファーナスチューブ9の熱分布や熱伝導を均一にするためには、ファーナスチューブ9と加熱炉3の炉心管3cとの径方向の隙間を所定の値G(図6参照)に規定しつつ、ファーナスチューブ9と炉心管3cとの軸心を一致させて同心円状に正確に固定する必要がある。
そこで、本実施形態では、第1フランジ7aがロッド部6aに径方向の位置を可変に(調整して)係合するようになっている。つまり、図7(a)に示すように、ロッド部6aの最大径d1はボルト孔7hの径d2より大きく、d2は雄ネジ6bのネジ部の径d3より大きい。又、雄ネジ6bの頭部の径はd2より大きい。このため、ボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aに緩くネジ止めした状態では、ボルト孔7hの内部で雄ネジ6bのネジ部が径方向に動き、径方向の位置を調整できる。
従って、図5(a)に示すように、加熱炉3(筐体3a)の後端側の挿通孔3hからファーナスチューブ9を挿入し、次に図5(b)に示すように炉心管3cとファーナスチューブ9との間に隙間治具8a、8bを介装して隙間を値Gに規定する。その後、ボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aにしっかりとネジ止めする(図7(b))と、ファーナスチューブ9と炉心管3cとの軸心を一致させて同心円状に固定することができる。
なお、隙間治具8aは外面が後端側へ向かって段状に縮径し、内径がファーナスチューブ9の外径と略同一の円筒状をなし、縮径部8asの厚みが値Gと略同一である。そして、図6に示すように、ファーナスチューブ9の先端側から炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間に、隙間治具8aの縮径部8asを挿入するようになっている。
一方、隙間治具8bは外面が先端側へ向かって段状に縮径し、内径がファーナスチューブ9の外径と略同一の円筒を軸方向に2分割した治具部品8b1、8b2からなり、各縮径部8bs1、8bs2の厚みが値Gと略同一である。そして、図6に示すように、熱シールド板5cと第1フランジ7aとの間から、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間に治具部品8b1、8b2を入れて両者を組み合わせて隙間治具8bとし、その縮径部8bs(8bs1、8bs2)を上記隙間に挿入する。
そして、ファーナスチューブ9を加熱炉3に固定した後、各隙間治具8a、8bを取り外して熱分析を行う。なお、ファーナスチューブ9を加熱炉3に挿入する前に、治具部品8b1、8b2をファーナスチューブ9の外面に予め装着してもよい。
次に、図4を参照し、熱シールド板5cについて説明する。熱シールド板5cは例えばステンレス板からなり、筐体3aの後端側からファーナスチューブ9内の熱が外部に散逸するのを抑制する。
熱シールド板5cは、ファーナスチューブ9を挿通させる挿通孔5hを有してファーナスチューブ9の周囲を取り囲むと共に、ロッド部6a(の並ぶ円周)より径方向外側に延びる円環状をなしている。又、熱シールド板5cの各ロッド部6aに対向する3箇所の位置には、それぞれロッド部挿通孔5c1が形成されている。
又、熱シールド板5cのロッド部挿通孔5c1とは異なる2箇所にボルト孔(図示せず)が形成され、このボルト孔に熱シールド板5cの後端向き面側からそれぞれボルト5bが挿通されている。ボルト5bのネジ部5b1には、ネジ部5b1より長さが短いカラー(円筒部)5aが外嵌され、ネジ部5b1の先端が露出している。
そして、各ロッド部6aに熱シールド板5cのロッド部挿通孔5c1を挿通し、筐体3aの後端向き面に形成されたネジ孔3asにそれぞれネジ部5b1をネジ止めすると、熱シールド板5cがカラー5aによって軸方向に位置決めされてロッド部6aに保持される。
これにより、ロッド部6aをガイドとして、熱シールド板5cを容易かつ正確に、さらにロッド部6aに干渉せずに加熱炉3の後端側に取り付けることができる。
なお、本実施形態では、係合部7aは、ファーナスチューブ9の径方向に120度以上の異なる角度で固定部6に係合可能である。具体的には、図4に示すように、係合部(第1フランジ)7aのボルト孔7hとロッド部6aとは、いずれも円周方向(ファーナスチューブ9の径方向)に120度の等間隔で配置されている。このため、1つのロッド部6aに対し、異なる3つのボルト孔7hを合わせるようにして両者を固定することにより、径方向にそれぞれ120度の異なる角度でフランジ部7、ひいてはファーナスチューブ9をロッド部6aに係合(固定)可能である。
このため、ファーナスチューブ9のうち開口部Wの部位が失透したものの、開口部Wの周囲が失透せずに使用可能な場合に、ファーナスチューブ9を交換する代わりに、一旦ロッド部6aから係合部7aを取り外し、ファーナスチューブ9を120度回動させてロッド部6aに係合部7aを雄ネジ6bにて再び取り付ける。これにより、開口部Wの直下にファーナスチューブ9の未失透の面を配置して再使用することができ、1つのファーナスチューブを、最大3回まで再使用可能となり、交換回数を減じてコスト低減を図ることができる。特に、ファーナスチューブ9がYAGセラミックス製のように比較的高価である場合、交換回数を減じる効果が大きくなる。
なお、このようにファーナスチューブ9を回動させる際には、炉心管3cとファーナスチューブ9との間に上述の隙間治具8a、8bを介装することで、炉心管3cとファーナスチューブ9との軸心を合わせた状態で確実にファーナスチューブ9を再固定できる。
又、ファーナスチューブ9の回動角度は上記例では120度であるが、回動角度が90度未満の場合には、ファーナスチューブ9を回動させても、失透部分が開口部W内に残る可能性が高いので、回動角度を「90度以上」に規定した。
なお、係合部7aをファーナスチューブ9の径方向に90度以上の異なる角度で固定部6に係合する構成は上記実施形態に限定されない。
例えば、図11に示すように、係合部(第1フランジ)7aのボルト孔7hと、ロッド部6aとを、いずれも円周方向(ファーナスチューブ9の径方向)に90度の等間隔で配置し、1つのロッド部6aに対し、隣接するボルト孔7h1、7h2を切り替えて固定すれば、径方向にそれぞれ90度の異なる角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。又、1つのロッド部6aに対し、2つ置きのボルト孔7h1、7h3を切り替えて両者を固定すれば、径方向にそれぞれ180度(90度以上)の異なる角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。
又、図12に示すように、例えばロッド部6aを円周方向に120度の等間隔で配置する一方、係合部(第1フランジ)7aのボルト孔7hmを円周方向に等間隔で多数配置し、1つのロッド部6aに対し、所定の位置の異なるボルト孔7hmを合わせるようにして両者を固定すれば、径方向にそれぞれ90度以上の異なるほぼ任意の角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。
又、図13に示すように、例えばロッド部6aを円周方向に120度の等間隔で配置すると共に、ロッド部6aの先端に、第1フランジ7aの板面を表裏から挟んで固定する挟持部6xを取付け、一方で第1フランジ7aにはボルト孔を設けないようにしてもよい。そして、挟持部6xを緩めて第1フランジ7aを90度以上の任意の角度で回動した後、挟持部6xを締め付ければ、径方向にそれぞれ90度以上の異なる完全に任意の角度でファーナスチューブ9を係合(固定)可能である。
なお、この挟持部6xに、第1フランジ7aの外縁に当接する位置決め部6xsを形成しておけば、第1フランジ7a(及びファーナスチューブ9)を軸心周りに回動させるガイドとなる。
又、ファーナスチューブ9を回動させる角度は一定でなくてもよい。
例えば、図11に示す構造の場合に、最初にファーナスチューブ9を90度以上となる120度回動させて再使用した後、次にファーナスチューブ9を240度回動させて再使用し、交換してもよい。
又、例えば、図14に示すように、図12、図13に示す構造の場合には、最初にファーナスチューブ9を90度回動させて再使用した後、次にファーナスチューブ9を230度回動させて再使用し、交換してもよい。ファーナスチューブ9の回動角度は、ファーナスチューブ9の失透部位の大きさや、係合部7aと固定部6に許容される取付角度に応じて適宜決定すればよい。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施形態に係る熱分析装置について説明する。なお、図2は熱分析装置150の軸方向に沿う断面図である。
第2の実施形態に係る熱分析装置150は、隙間治具8a、8bを有さず、その代わりに加熱炉3の炉心管3cが突起部3fを有すること以外は、第1の実施形態に係る熱分析装置と同一であるので、同一部分の説明を省略する。
図8に示すように、炉心管3cの先端側及び後端側の内面の複数箇所に、径方向に向かって高さGだけ突出する突起部3fが形成されている。
ファーナスチューブ9を加熱炉3内に挿通すると、突起部3fがファーナスチューブ9の外面に接し、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間が値Gに調整される。そして、この状態でボルト孔7hを介して雄ネジ6bをロッド部6aにしっかりとネジ止めする(図7(b))。これにより、炉心管3cとファーナスチューブ9との隙間を値Gに規定して、ファーナスチューブ9と炉心管3cとの軸心を一致させて同心円状に固定することができる。
炉心管3cは、アルミナ等のセラミックス又は石英から成ることが好ましい。また、突起部3fは、例えば炉心管3cの先端側及び後端側のそれぞれの内面に、同一円周上に等間隔で数か所(本例では3カ所)の位置に炉心管と一体成型して形成すると好ましい。ファーナスチューブの交換に伴う挿入及び引出し、並びに加熱時に突起部3fに応力が掛かることから、突起部3fを炉心管と一体形成することで強度が向上する。
但し、突起部3fは、例えば炉心管3cの先端側及び後端側のそれぞれの内面に、同一円周上に等間隔で数か所(本例では3カ所)設けたネジ穴にセラミックス製のネジをネジ止めして形成してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、ファーナスチューブ、加熱炉の構成、配置状態等は上記した例に限定されない。又、固定部、係合部、隙間治具や突起部の形状、個数等も上記した例に限定されない。
固定部、係合部、隙間治具の材質は、例えばステンレス鋼、Crめっき鋼等とすることができる。
又、本発明の熱分析装置は、上記した熱重量測定(TG)装置の他、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義され、測定対象(試料)の温度をプログラム制御させた時の、試料の物理的性質を測定する全ての熱分析に適用可能である。具体的には、 (1)温度(温度差)を検出する示差熱分析(DTA)、(2)熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)、(3)質量(重量変化)を検出する熱重量測定(TG)、等が挙げられる。
3 加熱炉
3f 突起部
5c 熱シールド板
6 固定部
6a ロッド部
6ae ロッド部の後端向き面
7a 係合部
7af 係合部の先端向き面
8a、8b(8b1、8b2) 隙間治具
9 ファーナスチューブ
9b 排気口
30 測定室
32 測定手段
41、42 試料ホルダ
51、52 試料容器
100,150 熱分析装置
G 隙間の値
O 軸方向
測定試料
参照試料

Claims (5)

  1. 透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、
    前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、
    前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、
    前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、
    前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、
    前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定する隙間治具と、
    を備える熱分析装置であって、
    前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、
    前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、
    前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの間に前記隙間治具を介装して前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合して前記隙間治具を取り外すように構成される熱分析装置。
  2. 透明材料により筒状に形成され、軸方向の先端部に排気口を有するファーナスチューブと、
    前記ファーナスチューブの内部に配置され、少なくとも測定試料を収容する試料容器を、自身の載置面に保持する試料ホルダと、
    前記試料容器を少なくとも含む前記ファーナスチューブを、外側から取り囲む筒状の加熱炉と、
    前記ファーナスチューブの軸方向の後端部に気密に接続される測定室と、
    前記測定室内に配置され、前記試料の物性変化を測定する測定手段と、
    を備える熱分析装置であって、
    前記加熱炉は、前記ファーナスチューブと固定するための固定部を有し、かつ前記ファーナスチューブと接して前記加熱炉と前記ファーナスチューブとの径方向の隙間を所定の値に規定すると共に先端側及び後端側の内面の複数箇所に設けられた突起部を自身の内面に有し、
    前記ファーナスチューブは前記加熱炉に対して着脱可能であり、かつ前記ファーナスチューブは前記固定部に径方向の位置を可変に係合可能な係合部を有し、
    前記ファーナスチューブを前記加熱炉に挿通し、前記加熱炉の前記突起部を前記ファーナスチューブの外面に接しさせて前記隙間を前記値に規定した後、前記係合部を前記固定部に係合するように構成される熱分析装置。
  3. さらに、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲む環状の熱シールド板を備え、
    前記固定部は、前記加熱炉から後端側に延びるロッド部であって、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲むと共に前記熱シールド板よりも径方向内側に位置する複数のロッド部を有し、
    前記係合部は、前記ファーナスチューブの周囲を取り囲み、前記ロッド部より径方向外側に延びる環状をなし、前記係合部の先端向き面が前記ロッド部の後端向き面に接して係合され、
    前記ロッド部の前記後端向き面よりも先端側で、前記熱シールド板が前記ロッド部に挿通されて保持されている請求項1又は2に記載の熱分析装置。
  4. 前記ファーナスチューブは、石英ガラス、サファイアガラス又はYAGセラミックスのいずれかからなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱分析装置。
  5. 前記係合部は、前記ファーナスチューブの前記径方向に90度以上の異なる角度で前記固定部に係合可能である請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱分析装置。
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