JP2017171863A - ポリウレタン樹脂製造用触媒組成物、及びそれを用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[2]一般式(1)で示されるアミン化合物のうち、R1、R2、R3及びR4が水素原子であることを特徴とする[1]に記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
2Lのセパラブルフラスコに、ピペラジン43.1g(0.5mol)、トリエチルアミン151.8g(1.5mol)を仕込み、トルエンで希釈した。窒素置換後、これにトルエンで希釈した2,3−ジブロモプロピオン酸エチル(東京化成工業社製)を攪拌しながら添加し、100℃で24時間熟成反応を行った。析出したトリエチルアミンの臭化水素塩をろ過により除去し、得られた反応液を濃縮し、エステル体を合成した。このエステル体をテトラヒドロフランに溶解させ、氷浴下、水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液に攪拌しながら添加した。室温で2時間反応後、水、15%水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、不溶物をろ過により除去した。反応液を濃縮後、酢酸エチルで抽出洗浄した。酢酸エチルを除去し、目的化合物である1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−メタノール(例示化合物1)を48g得た(収率68%)。
表1に示す原料配合比にてプレミックスAを調合した。
・クリームタイム:
発泡開始時間、フォームが上昇開始する時間を目視にて測定した。
反応が進行し、液状物質から樹脂状物質に変わる時間を測定した。
フォームの上昇が停止する時間を変位センサ(キーエンス社製、型式:LF−2510)を用いて測定した(図1参照)。
・全体密度:
成型フォームの重量を測定し、体積で除した。
ISO2439Bに則って実施した。成型フォームをクラッシング(75%で3回)した後、25%、又は65%に圧縮するのに要する荷重を測定した。
直径16mm、質量16gの鋼球を470mmの高さから成型フォームに落下させ、跳ね返った最高の高さを記録する。反発弾性を以下の式により計算した。
C:鋼球を落下させる高さ(mm)
D:跳ね返った最高の高さ(mm)
[フォームの臭気]
成型フォームの中心部から5×5×3cm寸法のフォームをカットし、900mLのマヨネーズ瓶の中に入れ蓋をした。この瓶を80℃で1時間加熱後室温に戻し、5人のモニターがそのフォームの臭いをかぎ、臭いの強さを測定した。
[フォームの耐久物性]
フォームの耐久物性(耐候性)として、HACSを測定した。これは、湿熱劣化させた軟質ポリウレタンフォームを一定時間圧縮した際にどれだけ永久圧縮歪みが残るかを測定するものである。よって、この値が小さいほど、耐久物性が良いといえる。
成型フォームの中心部から20×20×5cmをカットしたコア部分から、縦5cm、横5cm、厚さ2.5cmの寸法でフォームをカットし、これを70℃、相対湿度5%の条件下、22時間、厚さ方向に50%の圧縮試験を行い、寸法変化率を測定した。Dry−CSを以下の式により計算した。
E:初期の厚さ(cm)
F:圧縮試験後の厚さ(cm)
・Wet−CS:
上記コア部分から、縦5cm、横5cm、厚さ2.5cmの寸法でフォームをカットし、これを50℃、相対湿度95%の条件下、22時間、厚さ方向に50%の圧縮試験を行い、寸法変化率を測定した。Wet−CSを以下の式により計算した。
G:初期の厚さ(cm)
H:圧縮試験後の厚さ(cm)
・HACS:
上記コア部分から、縦5cm、横5cm、厚さ2.5cmの寸法でフォームをカットし、これを90℃、相対湿度100%で100時間処理した。その後、70℃、相対湿度5%の条件下、22時間、厚さ方向に50%の圧縮試験を行い、寸法変化率を測定した。HACSを以下の式により計算した。
I:初期の厚さ(cm)
J:圧縮試験後の厚さ(cm)
表2の実施例1〜3と比較例1との比較から明らかなように、例示化合物1と不飽和ポリオールとを含有する本発明の触媒組成物を使用した実施例1〜3では、耐久物性が良好な軟質ポリウレタンフォームを製造することができた。しかも、これらのフォームは硬度や反発弾性等の物性を悪化させることがなかった。さらに、耐水性との相関を有すると考えられるWet−CS及びHACSのみならず、耐水性との相関がないと考えられるDry−CSをも改善した。不飽和ポリオールの含有量の増加に応じて耐久物性の向上が見られた。これに対し、不飽和ポリオールを用いない比較例1は、実施例1〜3に比べて耐久物性が劣った。また、例示化合物1を用いた実施例1〜3及び比較例1はほとんど臭気がなかったが、別種の反応型アミン触媒を用いた参考例1はわずかに臭気があった。
Claims (11)
- 一般式(1)で示されるアミン化合物のうち、R1、R2、R3及びR4が水素原子であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- 一般式(1)で示されるアミン化合物のうち、mが1であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- 前記不飽和ポリオールが、ポリジエン系ポリオールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- 前記不飽和ポリオールが、ポリブタジエンポリオールであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- さらにポリエーテルポリオールを含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- 請求項6に記載のポリエーテルポリオールの水酸基価が、20〜40mgKOH/gであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- さらに水を含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- 一般式(1)で示されるアミン化合物が、組成物全体に対して、5〜80重量%含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物。
- ポリオール、ポリイソシアネート及び発泡剤を、請求項1乃至9のいずれかに記載のポリウレタン樹脂製造用触媒組成物の存在下で反応させることを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
- 前記ポリイソシアネートが、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、その重合体であるポリフェニル−ポリメチレンジイソシアネートの混合体、及び/又は末端イソシアネート基をもつジフェニルメタンジイソシアネート誘導体であり、そのイソシアネートインデックスが60〜130であり、前記発泡剤が水であることを特徴とする請求項10に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
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JP2001509834A (ja) * | 1997-01-30 | 2001-07-24 | シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー | 硬質及び半硬質のポリウレタンフォーム中のポリオール混合物の使用 |
JP2010037488A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Tosoh Corp | ポリウレタン樹脂製造用のアミン触媒組成物及びそれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法 |
JP2011528726A (ja) * | 2008-07-18 | 2011-11-24 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 気泡構造物及び粘弾性ポリウレタンフォーム |
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