JP2017168633A - ウエットエッチング装置 - Google Patents

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【課題】被エッチング物の表面全体を均一にエッチングすることのできるウエットエッチング装置を提供する。【解決手段】エッチング液11が貯留されるとともにエッチング液11内に被エッチング物Wが浸漬されて被エッチング物Wの表面のエッチングを行う処理槽12と、処理槽12内のエッチング液11を外部へ排出させるとともにこのエッチング液11を処理槽12へ戻す循環機構20とを備えたウエットエッチング装置10であって、循環機構20は、処理槽12内の液面11Aの上方からその液面に向けて、排出されたエッチング液11をスプレー状に噴出させるスプレーノズル21を有し、スプレーノズル21からエッチング液を噴出させることにより、エッチング液11に浸漬されている被エッチング物Wの表面Waの全体に渡って乱流を発生させる。【選択図】図1

Description

この発明は、ウエットエッチング装置に関する。
従来から、エッチング液を満たした処理槽に処理対象物を浸漬してエッチングを行うウエットエッチング装置が知られている(特許文献1参照)。
かかるウエットエッチング装置は、処理槽内でエッチング液を水平方向に流動させるために、処理槽の相対向する一方の側壁に多数のエッチング液吐出孔を設け、他方の側壁に多数のエッチング液排出孔を設け、一方及び他方の側壁の前に整流孔が多数設けられた整流板と、この整流板の前に格子状のルーバとをそれぞれ設けることにより、処理対象物の表面にエッチング液の滞留部を無くして、処理対象物の表面上でエッチング液の流れを均一にするようにしたものである。
ところで、このようなウエットエッチング装置にあっては、エッチング液を循環するためにエッチング液排出孔及びエッチング液吐出孔を数多く設け、それを対向するように配置するというものであるが、このようなエッチング液の循環方法では、エッチング液は、処理対象物の表面上に沿って一定流速の静的な流れを持つことになる。
しかしながら、我々の実験においては、静的な流れのみでは、処理対象物の面上のエッチング液の置換が充分に行われず、流れに沿ったエッチング速度の分布が生じていることがわかっている。例えば、マグネット撹拌子を用いた回転運動によるエッチング液の撹拌では、円形に近いエッチングムラが確認された。この結果から、我々は、静的な循環では、所望のエッチング速度の分布を実現することは不可能で、ある程度「乱流成分」を有するエッチング液の撹拌方法が課題を解決する方法であることを見出した。本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
この発明の目的は、被エッチング物の表面全体を均一にエッチングすることのできるウエットエッチング装置を提供することにある。
この発明は、エッチング液内に被エッチング物が浸漬されてエッチングを行い、エッチング液を循環させる循環機構を備えたウエットエッチング装置であって、前記循環機構は処理槽内の液面の上方からその液面に向けてエッチング液を噴出させる噴出手段を有し、前記噴出手段からエッチング液を噴出させることにより、前記エッチング液に浸漬されている前記被エッチング物の表面に乱流を発生させることを特徴とする。
この発明によれば、被エッチング物の表面全体を均一にエッチングすることができる。
この発明に係るウエットエッチング装置の実施例の構成を示した概略構成図である。 図1に示すウエットエッチング装置の支持台を示した平面図である。 図2に示す支持台の構成を示す断面図である。 処理槽のエッチング液の液面に向けてスプレーノズルから雨滴状のエッチング液滴11bを放射状に噴出した際に、エッチング液内で乱流が発生する状態を示した説明図である。 処理槽内のエッチング液の全体の流れを示す説明図である。 被エッチング物の浸漬の深さが深い場合、発生した乱流が被エッチング物の表面に接しない状態を示した説明図である。 被エッチング物の浸漬の深さをエッチング液の量で設定する場合を示した説明図である。 支持台の脚部の高さを調整して被エッチング物の浸漬の深さを所定の深さに設定した状態を示す説明図である。 循環機構の循環管路にエッチング液の温度を制御する液温制御部を設けたウエットエッチング装置の構成を示した説明図である。 循環機構の循環管路にエッチング液を濾過するフィルターユニットを付加したウエットエッチング装置の構成を示した説明図である。
以下、この発明に係るウエットエッチング装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、ウエットエッチング装置10の概略構成を示すものである。ウエットエッチング装置10は、被エッチング物Wをエッチングするエッチング液11を貯留した処理槽12と、エッチング液11を循環させる循環機構20と、被エッチング物Wをエッチング液11内に浸漬した状態で載置する載置台31とを備えている。
循環機構20は、処理槽12内のエッチング液11を外部へ排出させるとともに排出されたエッチング液11を処理槽12へ戻すものである。
処理槽12は、平面視が円形を呈する円筒状の容器となっており、処理槽12の底部12Aの中心部にはエッチング液11を排出するための排出口12bが設けられている。
[循環機構]
循環機構20は、スプレーノズル(噴出手段)21と、処理槽12の底部12Aの排出口12bとそのスプレーノズル21とを連通した循環管路22と、この循環管路22の途中に設けられたダイヤフラムポンプ23とを有している。スプレーノズル21は、処理槽12内のエッチング液11の上面の上方に配置されており、エッチング液11の液面11Aから所定の高さH1の位置に支持部材(図示せず)により固定されている。
ダイヤフラムポンプ23は、処理槽12内のエッチング液11を排出口12bから強制的に排出させるとともに、このエッチング液11をスプレーノズル21へ供給する。スプレーノズル21は、その供給されたエッチング液11を放射状に処理槽12のエッチング液11の液面11Aに向けて噴出させる。
この実施例では、ダイヤフラムポンプ23を使用しているが、通常のポンプであってもよいが、好ましくはエッチング液11を脈流状に吐出するダイヤフラムポンプ23またはローラーポンプがよい。
[載置台]
載置台31は、図2及び図3に示すように載置台31の高さを調整する脚部(深さ調整機構)32を有している。載置台31は、多数の孔33を開けた透明塩ビ製スノコであり、この多数の孔33によってエッチング液11の流れを良くするものである。また、載置台31には、4つのメネジ部31Bが形成されている。
脚部32は、図3に示すように長さの異なる支柱部34,35を有し、この支柱部34,35の上部にオネジ部34A,35Aが形成され、支柱部34,35の下部にメネジ部34B,35Bが形成されている。そして、この支柱部34のオネジ部34Aを載置台31のメネジ部31Bに螺合させ、支柱部34のメネジ部34Bに支柱部35のオネジ部35Aを螺合させて支柱部34と支柱部35とを繋ぎ合わせたものである。
これら支柱部34,35の繋ぎ合わる数によって、載置台31の高さを段階的に調整することができるようになっている。すなわち、支柱部34,35は、その高さの調整により被エッチング物Wの浸漬の深さを調整する深さ調整機構としての機能を有する。
この実施例では、載置台31の高さを段階的に調整するようになっているが、支柱部34のメネジ部34B及び支柱部35のオネジ部35Aの長さを長くして、無段階にその高さを調整できるようにしてもよい。
深さ調整機構はエッチング液11の液量を調整する調整機構であってもよい。
また、スプレーノズル21と載置台31の被エッチング物Wと処理槽12の排出口12bとが同一直線上に並んでいる。すなわち、スプレーノズル21の中心位置と、載置台31の中心位置と、排出口12bの中心位置とが同一垂直線上に配置されている。
[動 作]
次に、上記のように構成されるウエットエッチング装置10の動作について説明する。
先ず、図1に示すように、処理槽12内に載置台31をセットする。このセットは、処理槽12の中心線(図示せず)上に、スプレーノズル21の中心位置と、載置台31の中心位置とを一致させるものである。次いで、載置台31の中心位置に被エッチング物Wの中心位置とを一致させて載置する。そして、処理槽12内にエッチング液11を所定量満たし、エッチング液11の液面11Aから被エッチング物Wの表面Waまでの深さを所定の深さH2に設定する。この深さH2の設定は、載置台31の脚部32の高さの調整や、エッチング液11の量の調整などによって行う。
次に、処理槽12内のエッチング液11を循環機構20によって循環させる。すなわち、ダイヤフラムポンプ23を駆動させて、処理槽12内のエッチング液11を排出口12bから排出させるとともに、この排出されたエッチング液をスプレーノズル21へ供給していく。
スプレーノズル21は、ダイヤフラムポンプ23からエッチング液が供給されてくると、図4に示すように、処理槽12のエッチング液11の液面11Aに向けて、雨滴状のエッチング液滴11bを放射状に噴出していく。このエッチング液滴11bがエッチング液11の液面11Aに突入する範囲は、ほぼ被エッチング物Wの表面Waと同じ範囲に設定されている。すなわち、被エッチング物Wの表面Waの真上の液面11A上の範囲に設定されている。
エッチング液滴11bがエッチング液11の液面11Aに突入していくことにより、被エッチング物Wの表面Waにエッチング液11の流れが生じるとともに、その表面Wa上のエッチング液11に乱流が発生する。しかも、被エッチング物Wの表面Waの真上の液面11A上の範囲にエッチング液滴11bが突入していくので、被エッチング物Wの表面Wa全体に渡ってこの表面Wa上に乱流が発生する。
このため、被エッチング物Wの表面Wa上のエッチング液11が部分的に滞留してしまうことが防止される。すなわち、乱流による撹拌効果によって、被エッチング物Wの表面Wa上にエッチング液11が部分的に滞留してしまうことが防止され、その表面Wa全体を均一にエッチングすることができる。
また、ここで重要なことは、被エッチング物Wがエッチング液11の中に浸漬していることにより、スプレーノズル21から吐出したエッチング液滴11bは直接被エッチング物Wに衝突することは無いということである。言い換えれば、被エッチング物Wの上に存在するエッチング液11が緩衝層となって、放射状に噴出されたエッチング液滴11bの勢いを緩和し、この緩和の際に乱流が発生する。
一方、ダイヤフラムポンプ23によって処理槽12内のエッチング液11を排出口12bから排出させると、処理槽12は円形であることにより、
良好なエッチング速度の分布が得られる。また、排出口12bが処理槽12の底部の中心部にあることにより、被エッチング物Wが円形である場合、図5の矢印P1,P2で示すように、被エッチング物W上を流れたエッチング液11は、被エッチング物Wの外周方向へ偏ることなく流れていく。すなわち、被エッチング物Wの表面Waの中心部を中心にして、その表面Wa上を放射状に被エッチング物Wの外周方向へ偏ることなく、中心対称性を有して流れていくことになる。このため、さらに良好なエッチング速度の分布が得られる。
そして、その放射状の流れの中に乱流が発生していることにより、乱流による撹拌効果が得られ、被エッチング物Wの表面Wa全体を均一にエッチングしていくことができ、そのエッチング速度の均一性を向上させることができる。また、ダイヤフラムポンプ23から吐出されるエッチング液は脈流となって吐出されるので、スプレーノズル21からエッチング液滴11bが放射状に且つ脈流とって噴出していくことになる。このため、処理槽12のエッチング液11内で効率良く乱流を発生させることができ、より効率よく撹拌効果が得られることになる。ダイヤフラムポンプ23の替わりにローラーポンプを使用しても同様な効果が得られる。
また、上述のように、載置台31には多数の孔33が開けられていることにより、矢印P3で示す方向にもエッチング液11が流れるので、被エッチング物Wの外周方向に流れる全体のエッチング液11の流れが良くなる。このため、エッチング物Wの表面Wa全体をより一層均一にエッチングしていくことができ、そのエッチング速度の均一性をより向上させることができる。
ところで、図6に示すように、被エッチング物Wがエッチング液11内の深い位置に浸漬された場合、スプレーノズル21から噴出されるエッチング液滴11bによって発生する乱流は、被エッチング物Wの表面Waから離れた位置に発生する。このため、その乱流による被エッチング物Wに及ぼす撹拌効果は小さく、被エッチング物Wの表面Waの近傍におけるエッチング液11の置換にはほとんど寄与せず、乱流による効果を得ることはできない。すなわち、乱流による撹拌効果を得るには、被エッチング物Wの浸漬の深さを最適な深さに設定する必要がある。
図7は、被エッチング物Wの浸漬の深さをエッチング液11の量で設定するようにしたものであり、浸漬の深さをH3に設定してある(H3>H1)。また、スプレーノズル21の液面11Aからの高さをH4(>H1)に設定してあり、これにより、エッチング液滴11bがエッチング液11の液面11Aに突入する圧力を高めて、被エッチング物Wの表面Wa上で乱流が発生するようにしたものである。
図8は、載置台31の脚部32の高さを調整して、被エッチング物Wの浸漬の深さを所定の深さH3に設定したものである。図8に示すものでは、エッチング液11の量を図4に示すものと同じにし、図8に示す脚部32の高さを図4に示す載置台31の脚部3の高さより低くして、浸漬の深さをH3に設定したものである。すなわち、エッチング液11の量を増加させずに、被エッチング物Wの浸漬の深さH3を深くしたものである。
このように、エッチング液11の量を増加させずに、被エッチング物Wの浸漬の深さを自由に設定することができる。
[実 験]
[実験例1]
以下に、内径:φ220mm、深さ:200mmの処理槽12を用いた図1に示すウエットエッチング装置10の実験結果について説明する。
・被エッチング物:3インチのBare-Si基板でレジストマスク付き(中央1点と周辺8点)
・載置台の高さ:30mm、被エッチング物Wの浸漬深さ:約10mm
・エッチング液組成:フッ酸(100mL)+硝酸(750mL)+酢酸(250mL)、容量混合比=2:15:5
・エッチング液温度:制御無し (実験室室温:24℃)
・使用ポンプ:ダイヤフラムポンプ(アズワン製、型番:NF300TT18S)
・エッチング液吐出量:約1L/min
・エッチング時間:16分
・スプレーノズル21の液面からの高さ位置:10cm
結果
16分のエッチング後、純水リンスに続いて、アセトンによりフォトレジストを除去し、触針式段差測定装置でエッチング深さを求め、エッチング時間からエッチングレートを求めた。
その結果、9点平均で4.4μm/min、ウェハ面内のバラツキは±6.3%と良好な値が得られた。
[比較例としての実験例2]
この実験例2では、実験例1と比較するために、被エッチング物Wの浸漬深さを30mmとした。
条件は以下のとおりである。
被エッチング物:Bare-Si基板
面内9点フォトレジストによるレジストマスク付き(中央1点と周辺8点)
・載置台の高さ:10mm、被エッチング物の浸漬深さ:約30mm
・エッチング液組成:フッ酸(100mL)+硝酸(750mL)+酢酸(250mL)、容量混合比=2:15:5
・エッチング液温度:制御無し (実験室室温:24℃)
・使用ポンプ:ダイヤフラムポンプ(アズワン製、型番:NF300TT18S)
・エッチング液吐出量:約1L/min
・スプレーノズル21の液面からの高さ位置:10cm
・エッチング時間:16分
結果
16分のエッチング後、純水リンスに続いて、アセトンによりフォトレジストを除去し、触針式段差測定装置でエッチング深さを求め、エッチン時間からエッチングレートを求めた。
その結果、9点平均で求めたエッチングレートは2.1μm/min、ウェハ面内のバラツキは±35.8%と実験例1に比較して、エッチング速度が半分以下に低下し、レートの分布は大きく劣化した。
この理由は、被エッチング物の浸漬深さが30mm程度と深い位置に設置したために、スプレーノズル21から吐出されたエッチング液滴11bの作用が被エッチング物Wの被エッチング物Wの表面Waの近傍にまでは届かなかったためである。すなわち、その表面Wa上で乱流が発生せず、その被エッチング物Wの表面Wa上のエッチング液の置換が効率よく行われなかったためである。
[実験例3]
図9は、循環機構20の循環管路22の途中のダイヤフラムポンプ23の下流側に、エッチング液11の温度を制御する液温制御部(温度制御手段)50を設けたウエットエッチング装置110を示す。このウエットエッチング装置110を用いて実験例1と同様な条件で実験をした。
液温制御部50は、ペルチェ式薬液温調機を用いた。このペルチェ式薬液温調機は、熱交換部分がフッ素樹脂でできているために、今回用いたエッチング液に対して問題なく使用することができる。
このペルチェ式薬液温調機を用いて、エッチング液の温度を20.0℃となるように設定した。エッチング槽内の実際のエッチング液の温度は温度計を用いて計測し、20.3℃であった。
結果は以下のとおりであった。9点平均で求めたエッチングレートは3.7μm/minと実験例1に比較して若干の低下が認められたが、これは実験例1よりもエッチング液の温度が低くなっていることが原因である。ウェハ面内のバラツキは±6.1%と実験例1とほぼ同じレベルであった。
[実験例4]
図10は、循環機構20の循環管路22の途中のダイヤフラムポンプ23の上流側に、エッチング液11を濾過するフィルターユニット(濾過装置)60を付加したウエットエッチング装置210を示す。このウエットエッチング装置210を用いて実験例1と同様な条件で実験をした。フィルターユニット60は、耐薬品性に親水性PTFEメンブレンフィルターが組み込まれたフィルターユニットを用いたものである。フィルターエレメントの穴径は0.05μmである。
このウエットエッチング装置210によれば、フィルターユニット60によってエッチング液11中の異物を除去するので、安定したエッチング環境を維持することができる。このため、ダイヤフラムポンプ23やスプレーノズル21の故障を防止することができ、これまで100回以上のウエットエッチングを行っているが、スプレーノズル21の目詰まりやダイヤフラムポンプ23の故障は発生していない。
また、この実験例4では、実験例1と同様なエッチングレートの結果が得られている。
[実験例5]
実験例5は、これまでの実験例と異なり、被エッチング物をアルミニウムとしものである。
条件は以下のとおりである。
・被エッチング物: Siウェハにスパッタリング法によりアルミニウムを2μm成膜したもの
面内9点フォトレジストによるレジストマスク付き(中央1点と周辺8点)
・載置台の高さ:10mm、被エッチング物の浸漬深さ:約10mm
・エッチング液組成:燐酸(800mL)+硝酸(50mL)+酢酸(50mL)+純水(100mL)、容量混合比=16:1:1:2
・エッチング液温度:制御有り (実験室室温:40℃)
・使用ポンプ:ダイヤフラムポンプ(アズワン製、型番:NF300TT18S)
・エッチング液吐出量:約1L/min
・スプレーノズル21の液面からの高さ位置:10cm
・エッチング時間:1分30秒
結果
1分30秒のエッチング後、純水リンスに続いて、アセトンによりフォトレジストを除去し、触針式段差測定装置でエッチング深さを求め、エッチン時間からエッチングレートを求めた。
その結果、9点平均で4.4μm/min、ウェハ面内のバラツキは±6.3%と良好な値が得られた。
アルミニウムのウェットエッチングにおいては、アルミニウムの反応により水素が発生し、この水素の気泡が被エッチング物表面に付着したままであると、それがマスクとなってエッチングが阻害されるという問題がある。このような問題に対して本発明を利用することにより、その気泡を効率的に除去することができるために、エッチングの阻害要因を取り除くことができ、高品質のエッチングが可能となる。
上記実施例では、エッチング液11の量や載置台31の脚部32の高さを調整して、エッチング液11に浸漬される被エッチング物Wの深さを最適な深さとなるように設定しているが、被エッチング物Wの深さに対応したスプレーノズル21の液面からの最適な高さ位置に設定するようにしてもよい。すなわち、スプレーノズル21とエッチング液11の液面11Aとの離間距離を調整する離間距離調整機構(図示せず)を設けて、エッチング液11の液面11Aからスプレーノズルまで21までの離間距離を調整する。ことにより、浸漬した被エッチング物Wの深さに拘りなく、被エッチング物Wの表面上に乱流を確実に発生させることができる。
なお、被エッチング物Wの最適な深さやスプレーノズル21の最適な高さ位置は、予め実験で求めておくものである。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 ウエットエッチング装置
11 エッチング液
11A 液面
12 処理槽
12A 底部
12b 排出口
20 循環機構
21 スプレーノズル(噴出手段)
23 ダイヤフラムポンプ(ポンプ)
31 載置台
32 脚部(深さ調整機構)
50 液温制御部(温度調整手段)
60 フィルタユニット(濾過装置)
W 被エッチング物
Wa 表面
P ダイヤフラムポンプ
特許第4050841号公報

Claims (11)

  1. エッチング液内に被エッチング物が浸漬されてエッチングを行い、エッチング液を循環させる循環機構を備えたウエットエッチング装置であって、
    前記循環機構は処理槽内の液面の上方からその液面に向けてエッチング液を噴出させる噴出手段を有し、
    前記噴出手段からエッチング液を噴出させることにより、前記エッチング液に浸漬されている前記被エッチング物の表面に乱流を発生させることを特徴とするウエットエッチング装置。
  2. 前記被エッチング物をエッチング液内で載置する載置台を有していることを特徴とする請求項1に記載のウエットエッチング装置。
  3. 前記噴出手段は前記被エッチング物の表面全体に放射状に噴出させるスプレーノズルであることを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
  4. 前記スプレーノズルと前記被エッチング物と前記処理槽の底部に設けた排出口とが同一直線上に並ぶ様に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
  5. 前記循環機構はダイヤフラムポンプまたはローラーポンプを有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のウエットエッチング装置。
  6. 前記被エッチング物の浸漬の深さを調整する深さ調整機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載のウエットエッチング装置。
  7. 前記深さ調整機構は、前記載置台を支持する脚部を有し、この脚部の高さが調整可能となっていることを特徴とする請求項5に記載のウエットエッチング装置。
  8. 前記処理槽は円筒形状であり、前記スプレーノズルと前記被エッチング物と前記排出口とが前記処理槽の中心線と同一の直線上に配置することを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
  9. 前記循環機構は、循環されるエッチング液の温度を所定温度にする温度調整手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
  10. 前記循環機構は、前記排出口から排出されたエッチング液を濾過する濾過装置を有していることを特徴とする請求項4ないし請求項9のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
  11. 前記スプレーノズルと前記エッチング液の液面との離間距離を調整する離間距離調整機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のウエットエッチング装置。
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