JPH08181101A - エッチング装置およびエッチング方法 - Google Patents

エッチング装置およびエッチング方法

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JPH08181101A
JPH08181101A JP32421594A JP32421594A JPH08181101A JP H08181101 A JPH08181101 A JP H08181101A JP 32421594 A JP32421594 A JP 32421594A JP 32421594 A JP32421594 A JP 32421594A JP H08181101 A JPH08181101 A JP H08181101A
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豊 鈴木
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正芳 杉野
Hisashi Kawai
寿 河合
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次郎 中野
Touma Fujikawa
東馬 藤川
Masahiro Sugimoto
雅裕 杉本
Atsuko Yokoyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウェハ全面に渡って均一なエッチング
深さを得る。更に、マイクロピラミッドの生成を抑制し
てエッチング面の平坦性を向上させる。 【構成】 半導体ウェハ2 の装着により密閉できるウェ
ハ装着口1s、エッチング液流入口1h、およびエッチング
液流出口1iを有し、装着されたウェハ2 と共働してエッ
チング室1rを構成するエッチング容器1v、所定のエッチ
ング温度に対して下記エッチング液還流手段の給送区間
30a 内での温度低下分だけ高い温度にエッチング液4 を
保持して収容するエッチング液貯蔵槽7 、上記エッチン
グ液4 を、上記エッチング液貯蔵槽7 から上記エッチン
グ容器1vに供給する給送区間30a と、上記エッチング容
器1vから上記エッチング液貯蔵槽7 に戻す返送区間30b
とから成るエッチング液還流手段、および 上記エッチ
ング容器1v全体をエッチング温度に保持して収容する恒
温槽5 を備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェハのエッチ
ング装置およびエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にシリコン等の半導体ウェハの湿式
エッチングは、ウェハをエッチング液中に単に浸漬(ど
ぶ漬け)して行われる。その際、ウェハ面の部位により
エッチング深さにばらつきが生ずることが知られてい
る。
【0003】その対策として、特開昭第63−7644
0号公報に提案されたエッチング方法においては、シリ
コン基板をpn接合基板とし電気化学エッチングにより
p型層のみをエッチングすることにより、エッチング深
さのばらつきを防止する。しかしこの方法では、シリコ
ン基板上にp型層とn型層とを形成する必要があり、そ
のために工程が増加するという問題があった。
【0004】また、特開平第3−201432号公報に
開示されたエッチング装置においては、ウェハとエッチ
ング液噴出ノズルとを対向させて配置し、ノズルからウ
ェハに向けてエッチング液を噴射させると共に、ウェハ
とノズルのいずれか一方を回転させるようにした。しか
し、一般に湿式エッチングにおいては、エッチング速度
を高めるために、エッチング液を室温よりも高い温度
(70〜90℃)でエッチングを行う。その際、上記の
エッチング装置では、噴出ノズル付近で高温であったエ
ッチング液がウェハ周辺で冷やされ、ウェハエッチング
面の中心部と周辺部とでエッチング深さが異なってしま
うという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題を解消し、ウェハ全面に渡って均一な深さでエ
ッチングを行うことができる半導体ウェハのエッチング
装置およびエッチング方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体ウェハのエッチング装置は、半導体
ウェハの装着により密閉できるウェハ装着口、エッチン
グ液流入口、およびエッチング液流出口を有し、装着さ
れたウェハと共働してエッチング室を構成するエッチン
グ容器、所定のエッチング温度に対して下記エッチング
液還流手段の給送区間内での温度低下分だけ高い温度に
エッチング液を保持して収容するエッチング液貯蔵槽、
上記エッチング液を、上記エッチング液貯蔵槽から上記
エッチング容器に供給する給送区間と、上記エッチング
容器から上記エッチング液貯蔵槽に戻す返送区間とから
成るエッチング液還流手段、および上記エッチング容器
全体をエッチング温度に保持して収容する恒温槽を備え
たことを特徴とする。
【0007】上記本発明の装置を用いて行う本発明の半
導体ウェハのエッチング方法は、半導体ウェハの装着に
より密閉できるウェハ装着口、エッチング液流入口、お
よびエッチング液流出口を有するエッチング容器に上記
ウェハを装着してエッチング室を構成し、エッチング液
貯蔵槽内に、所定のエッチング温度に対して下記エッチ
ング液還流手段の給送区間内での温度低下分だけ高い温
度にエッチング液を保持して収容し、上記エッチング液
を、上記エッチング液貯蔵槽から上記エッチング容器に
供給する給送区間と、上記エッチング容器から上記エッ
チング液貯蔵槽に戻す返送区間とから成るエッチング液
還流手段を介して上記エッチング液を還流させ、恒温槽
内に、上記エッチング容器全体をエッチング温度に保持
して収容することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、所定のエッチング温度に対
して還流手段内での温度低下分だけ高い温度にエッチン
グ液を保持すると共に、ウェハを装着したエッチング容
器全体を恒温槽内に収容してエッチング温度に保持する
ことにより、エッチング室内のエッチング液もウェハエ
ッチング面全体も所定のエッチング温度に等しく保持さ
れるので、ウェハ全面に渡って均一なエッチング深さで
エッチングを行うことができる。
【0009】本発明の望ましい態様においては、エッチ
ング容器の流入口は、装着されたウェハのエッチング面
上をウェハ外部へ放散する渦流としてエッチング液を噴
出するための偏向手段を有することにより、ウェハエッ
チング面上でのエッチング液の流れがより均一になる。
この態様においては、エッチング反応生成物をエッチン
グ面上に滞留させず速やかにウェハ面外へ排除できるの
で、エッチング面のマイクロピラミッド(微細なピラミ
ッド状の突起物)の生成をも防止することができ、更に
エッチング面の品質が向上するという付加的な効果が得
られる。
【0010】以下に、添付図面を参照して、実施例によ
り本発明を更に詳細に説明する。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕図1に本発明によるエッチング装置の一例
を示す。図1の装置のウェハ保持具1の詳細を図2に示
す。ウェハ保持具1は、エッチング対象であるシリコン
ウェハ2を下部のウェハ装着口1sに装着した状態を図
示した。
【0012】ウェハ保持具1は、上半部のエッチング容
器1vと下半部のベース1aから成り、エッチング容器
1vはアッパーケース1fとスペーサ1bとから成る。
エッチング容器1vとベース1aとは、図示しない組付
けボルトにより締めつけられている。
【0013】シリコンウェハ2は、ベース1aの開口縁
部に嵌め込んだOリング1dと、エッチング容器1vの
スペーサ1bの開口縁部に嵌め込んだOリング1cとの
間に押圧されて保持されてエッチング容器1vの開口1
sを密閉し、エッチング室1rを構成している。エッチ
ング容器1vのアッパーケース1fとスペーサ1bと
は、アッパーケース開口縁部に嵌め込んだOリング1j
とスペーサ1bの上面との押圧により密閉接続されてい
る。
【0014】恒温槽5は、水等の熱媒体5aを満たした
ウォータバス等であり、内部にヒータ20と攪拌器21
とを設けてある。ウェハ2を装着した保持具1が、全体
を恒温槽5内に収容されている。ヒータ20は、配管8
cを介してエッチング容器1vのエッチング液流入口1
hからエッチング室1r内に流入するエッチング液と同
じ温度に、熱媒体5aを加熱し維持している。攪拌器2
1は、熱媒体5aの温度を恒温槽5内全体に渡って均一
にするためのものである。
【0015】エッチング容器1vのエッチング液流入口
1hは、容器1vの内部に向けて口径が拡大しており、
その拡大下縁には図3(a)に示した円板状のエッチン
グ液噴流偏向器6がネジ1gにより取り付けてある。噴
流偏向器6は、ウェハ2の必要なエッチング領域を覆う
ような寸法および形状になっている。噴流偏向器6に
は、多数の貫通孔6aが開けてある。貫通孔6aは、図
3(b)および(c)に示したように、エッチング液に
侵されない材質(例えばアルカリ溶液ならSUS316
等)の金属円板をプレス加工して形成したもので、流出
側開口6bが円板の円周方向を向いており、これによ
り、エッチング液噴流4aが貫通孔6aを通過する際に
円板の円周方向に偏向される。
【0016】この噴流偏向器6を設けたことにより、エ
ッチング室1r内に流入するエッチング液噴流は、ウェ
ハ2のエッチング面2a上を外方に放散する形の渦流と
して流れ、ウェハエッチング面2全体をエッチング液流
が均等にカバーして均一なエッチングを可能とし、同時
にエッチング生成物をウェハエッチング面2の外部に排
除してマイクロピラミッドの生成を防止する。
【0017】噴流偏向器6は図4に示した如く、エッチ
ング液に侵されないテフロン等の材質で作製してもよ
い。噴流偏向器6は、図4(a)平面図および(b)側
面図に示したように円板に多数の貫通孔6aを開けたも
のである。ただし貫通孔6aは図3の例とは異なり、図
4(c)拡大平面図および(d)拡大断面図に示したよ
うに、板の両面から板厚の途中まで機械加工等により掘
り込んだ孔同士が板厚内で繋がって一つの貫通孔を構成
したものである。図4(d)に示したように、各孔は一
つの側面が円周方向の斜面となっておりこれらが繋がる
ことで、円周方向にを向いた貫通孔が形成されている。
この貫通孔6aを通過するエッチング液噴流は、円周方
向に偏向されて全体として渦巻き状になり、その渦巻き
の中心から外へ向かって放散する渦流となる。図4の例
でも、偏向器6はウェハ2の必要なエッチング対象領域
を覆うような寸法形状で作製してある。図3および図4
は本発明の噴流偏向手段の例を示したに過ぎず、ウェハ
のエッチング面をウェハ外方に放散する渦流としてエッ
チング液を供給できるものであれば他のいかなる形態の
ものを用いてもよいことは勿論である。
【0018】ベース1aは中央部が窪んでウェハ2との
間に空間1kが形成されている。この空間1kは、Oリ
ング1dに対する締付力がウェハ2の必要な中央部に影
響しないために設けたものであり、その心配がない場合
には設ける必要はない。空間1k内の空気は保持具1の
温度により膨張・収縮するので、それによる圧力がウェ
ハ2に影響を及ぼさないように、圧力逃し用導管1eが
設けてある。
【0019】ベース1aの形状は、基本的にはスペーサ
1bとの間にウェハ2を密閉保持できる形状であればよ
く、例えば空間1kに対応する位置のベース中央部1n
を中空にしたリング状としてもよい。その場合にはウェ
ハ2の下面が恒温槽5内の熱媒体5aに直接接触する
が、熱媒体5aとして通常は純水が用いられるので、ウ
ェハ2に対する悪影響は無い。熱媒体5aの種類によっ
てはウェハ2に対する腐食作用等の無いように配慮する
必要がある。
【0020】ただ、図示したようにベース1aが中央部
1nも中実な連続形状であると、ある程度の厚さがある
その部分の熱容量が薄いウェハよりも大きいことによっ
て、外乱に対してウェハ2全体の均熱化を安定に行うた
めには有利である。
【0021】エッチング液貯蔵槽7内のエッチング液4
は、配管8a、送液ポンプ3、配管8b、フィルタ9、
および配管8cを介して、エッチング容器1vのエッチ
ング液流入口1hを通してエッチング室1r内に供給さ
れる。ウェハ2のエッチング面2aをエッチングした後
のエッチング液4は、エッチング容器1vのエッチング
液流出口1iから配管8dを介して貯蔵槽7に戻る。
【0022】配管8a、送液ポンプ3、配管8b、フィ
ルタ9、および配管8cによりエッチング液還流手段の
給送区間30aが構成され、配管8dによりエッチング
液還流手段の返送区間30bが構成される。
【0023】エッチング液貯蔵槽7は、その内部に設け
た攪拌器10により、エッチング液4の濃度および温度
を槽内全体に渡って均一に保つようになっている。エッ
チング液貯蔵槽7は、全体が恒温槽11内に収められて
いる。恒温槽11は例えばウォータバスであり、内部に
設けたヒータ12により水等の熱媒体11aを加熱す
る。この恒温槽11も内部に攪拌器13が設けてあり、
水等の熱媒体11aの温度を槽内全体に渡って均一にす
るようになっている。
【0024】恒温槽11、前記の恒温槽5およびエッチ
ング容器1vのエッチング液流入口1hの温度は、図1
に示した温度センサ31、32、33によってそれぞれ
検知する。
【0025】エッチング液貯蔵槽7内のエッチング液面
を検出する液面センサ15からの信号により、液面制御
装置(レベルコントローラ)14が配管18に設けた電
磁弁19を開閉する。これにより、水槽16内の純水1
7を必要に応じてエッチング液貯蔵槽7に供給し、槽内
のエッチング液面を常に一定に維持する。このように純
水の供給が必要な理由は、既に説明したように通常はエ
ッチング液を70〜90℃程度に加熱して用いるので、
エッチング液から蒸発により失われる水分を補充してエ
ッチング液濃度を一定に維持するためである。
【0026】上記構成の本発明のエッチング装置の作動
例を以下に説明する。例えばエッチングを90℃で行う
場合には下記のように作動させる。まずエッチング液貯
蔵槽7内のエッチング液4を加熱するために、ウォータ
バス11内の水11aをヒータ12で加熱する。その
際、配管部8a、8b、8c、ポンプ3、フィルタ9を
通過する際のエッチング液温度低下分を予備試験により
決定しておく。例えばこの温度低下分が3℃であった場
合には、上記ヒータ12による水の加熱温度は93℃
(=90℃+3℃)とする。この加熱は、図示しない適
当な温度制御装置等を用いて行うことが望ましい。加熱
を行う際には、攪拌器13を作動させて、水11aがバ
ス11内で常に均一に加熱されるようにする。
【0027】これと併行して、ウェハ保持具1を収容し
ているウォータバス5内の水5aを、ヒータ20により
90℃に加熱する。この場合も、攪拌器21を用いて均
一加熱するように行う。また温度制御装置を用いること
が望ましい。
【0028】エッチング液貯蔵槽7、エッチング容器1
v、ウォータバス5はそれぞれ温度センサ31,32,
33により、内部の温度を連続してモニタする。
【0029】そして、貯蔵槽7内のエッチング液4が9
3℃になり、且つウォータバス5が90℃になってか
ら、ポンプ3を始動させてエッチング液4の給送を開始
する。これにより、エッチング液4は、貯蔵槽7から、
配管8a、ポンプ3、配管8b、フィルタ9、配管8c
を順に通って、エッチング容器1vの流入口1hからエ
ッチング室1r内に流入し、ウェハ2のエッチングが開
始する。
【0030】その際、図3に示した噴流偏向器6の貫通
孔6aによりエッチング液はウェハ2の円周方向に偏向
して噴出し、ウェハ2のエッチング面2に吹き付けられ
る。これにより、エッチング室1r内に流入するエッチ
ング液噴流は、ウェハ2のエッチング面2a上を外方に
放散する形の渦流として流れ、ウェハエッチング面2全
体をエッチング液流が均等にカバーして均一なエッチン
グを可能とし、同時にエッチング生成物をウェハエッチ
ング面2の外部に排除してマイクロピラミッドの生成を
防止し、エッチング面の平坦性を向上させることができ
る。
【0031】エッチング液貯蔵槽7内のエッチング液4
の温度は93℃に保持されているが、給送区間30a
(配管8a,8b,8c、ポンプ3、およびフィルタ
9)の通過中に温度降下し、エッチング容器1vの流入
口1hでは所定のエッチング温度である90℃になって
いる。エッチング容器1vもウォータバス5により同じ
くエッチング温度の90℃に加熱保持されている。これ
により、シリコンウェハ2のエッチング面2全体に渡っ
て均一なエッチング温度90℃でのエッチングが行わ
れ、均一なエッチング深さが実現できる。
【0032】ウェハ2をエッチングしたエッチング液
は、還流手段の返送区間30b(配管8d)を通ってエ
ッチング液貯蔵槽7に戻る。
【0033】エッチング液貯蔵槽7内のエッチング液4
は93℃という高温に加熱されているため水分が蒸発に
より失われる。この水分損失によるエッチング液濃度の
変動を防止するために、超純水17をエッチング液4に
補充する。それには、貯蔵槽7内のエッチング液4の液
面を液面センサ15により常に検出し、水分蒸発による
液面低下分を相殺するようにレベルコントローラ14に
より電磁弁19の開閉を制御して超純水17の補充を行
う。
【0034】以上の装置構成を用い、上記説明したよう
な作動を行って本発明による半導体ウェハのエッチング
を行った。また比較のために、ウォータバス5によりエ
ッチング容器1vの加熱保持を行わず、また噴流偏向器
6も用いない他は上記と同様の装置構成および作動によ
るエッチングを行った。
【0035】その結果、比較法によりエッチングを行っ
たシリコンウェハはエッチング深さのばらつきが±4%
であったが、本発明によりエッチングを行ったシリコン
ウェハはエッチング深さのばらつきが±0.6%に低減
しており、エッチングの均一性が大幅に改善された。
【0036】マイクロピラミッドについても、本発明に
よりエッチングを行ったウェハは比較法によりエッチン
グを行ったウェハに比べて、生成したマイクロピラミッ
ドの大きさが1/5以下となり、エッチング面の平坦性
が著しく改善された。
【0037】〔実施例2〕図5に本発明によるエッチン
グ装置の別の構成例を示す。実施例1では、ウェハ保持
具1を収容した恒温槽5の加熱温度およびエッチング液
貯蔵槽7の加熱温度は、予め実験により給送区間30a
(配管8a、8b、8c、ポンプ3、およびフィルタ
9)での放熱による温度低下分を測定し、この温度低下
分を上乗せした温度にエッチング液貯蔵槽7の加熱用恒
温槽11を設定した。
【0038】これに代わり本実施例においては、図5に
示すように、エッチング液貯蔵槽7、エッチング容器1
vを含む保持具1の加熱用恒温槽5、およびエッチング
容器1vの流入口1h内にそれぞれ設けた温度センサ3
1、32、33の検知信号を用いて集中温度コントロー
ラ80により自動的に温度制御する。
【0039】この場合の装置の作動は、例えばエッチン
グ温度が90℃である場合、下記のように行われる。エ
ッチング液貯蔵槽7の初期設定温度はこのエッチング温
度90℃よりも少し高め(例えば92℃)に、保持具1
の加熱用恒温槽5の設定温度はエッチング温度90℃
に、それぞれ設定して各ヒータ12および20を始動さ
せる。そして、エッチング貯蔵槽7および保持具用恒温
槽5がそれぞれ上記の設定温度(92℃、90℃)にな
ったら、ポンプ3を始動させて、エッチング液4の還流
を開始する。
【0040】その後、エッチング容器1vの流入口1h
の温度センサ33の出力に応じて、エッチング貯蔵槽7
の温度設定を初期設定温度92℃から微調整する制御を
コントローラ80により自動的に行う。例えば、エッチ
ング中の流入口1hの温度センサ33の出力が89.1
℃であれば、コントローラ80はエッチング液貯蔵槽7
の温度設定を0.9℃分だけ上げて92.9℃とする制
御を行う。これにより、エッチング容器1vの流入口1
hからエッチング室1r内に流入するエッチング液噴流
は常に所定のエッチング温度90℃に維持される。
【0041】なお、図5に示した装置構成においては、
エッチング液貯蔵槽7の中にヒータ12aを直接挿入し
てあり、これによりエッチング液4の加熱を行うように
してある。したがって、実施例1で用いたエッチング液
貯蔵槽加熱用の恒温槽11は用いていない。この場合、
ヒータ12aは高温のエッチング液4と直接接触するの
で、エッチング液4に悪影響を及ぼさないようにヒータ
12はテフロン(デュポン社登録商標)等により被覆し
ておく必要がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエッチン
グ装置およびエッチング方法によれば、エッチング容器
全体を恒温槽内でエッチング温度に保持することによ
り、ウェハ全面に渡って均一な深さでエッチングを行う
ことができる。また、エッチング液をウェハ外方へ放散
する渦流としてウェハエッチング面上に供給することに
より、エッチングの均一性を更に高めると同時に、マイ
クロピラミッドの生成を抑制してエッチング面の平坦性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるエッチング装置の構成例
の断面および配置図である。
【図2】図2は、図1のエッチング装置に用いるウェハ
保持具を示す断面図である。
【図3】図3は、図2のウェハ保持具の構成部材である
エッチング容器のエッチング液流入口に設ける本発明の
エッチング液噴流偏向器の一例を示す(a)平面図、
(b)側面図、および(c)断面図である。
【図4】図4は、図3の噴流偏向器の貫通孔の形状を変
更した一例を示す(a)平面図、(b)側面図、(c)
拡大平面図、および(d)拡大断面図である。
【図5】図5は、本発明によるエッチング装置の別の構
成例を示す断面および配置図である。
【符号の説明】
1…ウェハ保持具 1h…エッチング液流入口 1i…エッチング液流出口 1r…エッチング室 1s…ウェハ装着口 1v…エッチング容器(ウェハ保持具1の上半部を構成
する) 2…シリコンウェハ 4…エッチング液 6…エッチング液噴流偏向手段 7…エッチング液貯蔵槽 30a…エッチング液還流手段の給送区間 30b…エッチング液還流手段の返送区間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 寿 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 中野 次郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 藤川 東馬 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 杉本 雅裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 横山 敦子 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハの装着により密閉できるウ
    ェハ装着口、エッチング液流入口、およびエッチング液
    流出口を有し、装着されたウェハと共働してエッチング
    室を構成するエッチング容器、 所定のエッチング温度に対して下記エッチング液還流手
    段の給送区間内での温度低下分だけ高い温度にエッチン
    グ液を保持して収容するエッチング液貯蔵槽、 上記エッチング液を、上記エッチング液貯蔵槽から上記
    エッチング容器に供給する給送区間と、上記エッチング
    容器から上記エッチング液貯蔵槽に戻す返送区間とから
    成るエッチング液還流手段、および上記エッチング容器
    全体をエッチング温度に保持して収容する恒温槽を備え
    たことを特徴とする半導体ウェハのエッチング装置。
  2. 【請求項2】 前記エッチング容器の流入口は、前記装
    着されたウェハのエッチング面上をウェハ外部へ放散す
    る渦流として上記エッチング液を噴出するための偏向手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェ
    ハのエッチング装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウェハの装着により密閉できるウ
    ェハ装着口、エッチング液流入口、およびエッチング液
    流出口を有するエッチング容器に上記ウェハを装着して
    エッチング室を構成し、 エッチング液貯蔵槽内に、所定のエッチング温度に対し
    て下記エッチング液還流手段の給送区間内での温度低下
    分だけ高い温度にエッチング液を保持して収容し、 上記エッチング液を、上記エッチング液貯蔵槽から上記
    エッチング容器に供給する給送区間と、上記エッチング
    容器から上記エッチング液貯蔵槽に戻す返送区間とから
    成るエッチング液還流手段を介して上記エッチング液を
    還流させ、 恒温槽内に、上記エッチング容器全体をエッチング温度
    に保持して収容することを特徴とする半導体ウェハのエ
    ッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング容器の流入口において、
    前記装着されたウェハのエッチング面上をウェハ外部へ
    放散する渦流として上記エッチング液を噴出するように
    偏向させることを特徴とする請求項3記載の半導体ウェ
    ハのエッチング方法。
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