JP2017166333A - 排気音低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラーの排気口で発生する排気音を低減できる、メンテナンスが容易な排気音低減装置を提供する。【解決手段】排気音低減装置20は、内燃機関14が排出する排気ガスにより生じる音を低減するマフラー16の排気口18に装着され、排気口18で発生する排気音を低減する排気音低減装置(消音器30)を有する。排気音低減装置は、騒音対策が必要な工事現場等で必要に応じ装着すれば良く、音源の周波数や、要求される排気音低減効果に合わせて適宜交換できる。【選択図】図1

Description

本発明は、排気音低減装置に関する。
下記特許文献1には、建設機械のエンジンマフラーの近傍にスピーカを設け、エンジンマフラーから外気に排出される排気の騒音と逆位相の音をスピーカから出して、騒音を低減させる騒音消音装置が開示されている。
特開2010−24876号公報
しかし、上記特許文献1の騒音消音装置は精密機器であるため、メンテナンスが容易ではない。
本発明は上記事実を考慮して、マフラーの排気口で発生する排気音を低減できる、メンテナンスが容易な排気音低減装置を提供することを目的とする。
請求項1の排気音低減装置は、内燃機関が排出する排気ガスにより生じる音を低減するマフラーの排気口に装着され、前記排気口で発生する排気音を低減する排気音低減手段を有する。
請求項1に記載の排気音低減装置は、騒音対策が必要な工事現場で、例えば、騒音対策が十分でない建設重機のマフラーを防音マフラーに取り替えることなく、排気音低減装置の排気音低減手段をマフラーの排気口に装着するだけで、マフラーの排気口で発生する排気音を低減できる。
また、排気音低減手段はマフラーの排気口に装着されるため、音源の周波数や、要求される排気音低減効果に合わせて適宜交換することができる。このため、精密機器を用いずに様々な排気音を低減することができる。したがって排気音低減手段のメンテナンスが容易である。
さらに、例えば排気音と逆位相の音をスピーカから出して排気音を低減する従来技術では、電源が必要なうえスピーカから出る音の位相がずれると排気音が増幅される虞がある。これに対して請求項1に記載の排気音低減装置は電源が不要であり、排気音を増幅する虞がない。
請求項2の排気音低減装置は、請求項1に記載の排気音低減装置において、前記排気音低減手段は、取り込まれた排気音を低減する消音器と、前記消音器と前記排気口とをつなぎ排気音を前記消音器へ伝える導波管と、を有する。
請求項2に記載の排気音低減装置は、排気口と消音器とを導波管でつないで構成される。このため、排気口に消音器を直接接続する構成と比較すると、消音器の設置場所に制約を受けない。
請求項3の排気音低減装置は、請求項2に記載の排気音低減装置において、前記消音器は、前記導波管が接続され、管壁に貫通孔が形成された消音管と、前記消音管を取り囲み、前記貫通孔から排気音が排出される空間を備えた筒体と、前記空間に充填された吸音材と、を有する。
請求項3の排気音低減装置によると、排気音は消音管の貫通孔を介して筒体の空間へ放出される。この空間には吸音材が充填されているため、排気音低減効果を高めることができる。
本発明に係る排気音低減装置は、マフラーの排気口で発生する排気音を低減でき、メンテナンスが容易である。
(A)は本発明の第1実施形態に係る排気音低減装置が建設重機のマフラーの排気口に装着された状態を示す側面図であり、(B)は背面図である。 本発明の第1実施形態に係る排気音低減装置を示す断面図であり、(A)は排気流路に沿った方向の断面図、(B)は(A)のB−B線で示す排気流路に直交する方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る排気音低減装置を示す断面図であり、(A)は排気流路に沿った方向の断面図、(B)は(A)のB−B線で示す排気流路に直交する方向の断面図である。 (A)は吸音マフラーと共鳴マフラーの排気音低減効果を示す表であり、(B)は(A)の表に示された値をプロットしたグラフである。
[第1実施形態]
図1(A)、(B)に示すように、第1実施形態の排気音低減装置20は、建設重機12の内燃機関(エンジン)14が排出する排気ガスにより生じる音を低減するマフラー16の排気口18に着脱可能に装着される。図1(A)、(B)には建設重機12の一例として油圧ショベルが示されているが、排気音低減装置20は、クレーン、ブルドーザ、ダンプトラック、杭打機などの建設重機、あるいはガソリン機関、ガスタービンなど各種の内燃機関を備えた機械に装着することができる。
(排気音低減装置)
図2(A)に示すように、排気音低減装置20は、取り込まれた排気音を低減する消音器30と、消音器30と建設重機12に装着されたマフラー16(図1参照)の排気口18とをつなぎ排気音を消音器30へ伝える導波管40と、消音器30の排気流路下流側に接続され、排気を外部へ排出する排出管60と、を備えている。なお、消音器30及び導波管40は、本発明における排気音低減手段の一例である。
(消音器)
消音器30は、導波管40が接続された消音管32と、消音管32の周囲を取り囲み、消音管32との間に吸音空間34Aを形成するカバー34と、を備えている。図1(A)、(B)に示すように、消音器30は、建設重機12の車体上部に金属製の治具31を用いて据え付けられる。治具31は、消音器30を保持する保持部と、建設重機12の車体に固定される脚部とを備えており、脚部は建設重機12の車体にマグネット、ボルト、接着剤、粘着シートなどを用いて固定されている。
消音管32は耐熱鋼板を湾曲させて円筒状に形成され、管壁には規則的に貫通孔32Cが配列されている。貫通孔32Cは消音管32の内部空間32Aと吸音空間34Aとを連通している。なお、本実施形態においては消音管32に用いる耐熱鋼としてSUH409を用いているが、SUH21、SUH409L等のフェライト系耐熱鋼、SUH309、SUH660などのオーステナイト系耐熱鋼などを用いてもよい。これらの耐熱鋼を用いることにより、高温排気に対する耐久性が確保される。
カバー34は、鋼板を湾曲させて楕円筒状に形成された筒状部36と、筒状部36の両側の端部36Aにそれぞれ接合され、吸音空間34Aを閉塞する1対の蓋部38と、を備えている。蓋部38の端部38Aは筒状部36の端部36Aに嵌め込まれている。また、蓋部38には取付孔38Bが形成され、取付孔38Bには、消音管32が嵌め込まれている。なお、本実施形態においては筒状部36及び蓋部38に用いる鋼板としてSUS304を用いているが、これを消音管32と同様に耐熱鋼板(SUH409)としてもよい。
図2(B)に示すように、消音管32の中心O1とカバー34の中心O2とは、互いにずらして配置され、消音管32の中心O1から消音管32の径方向に沿ってカバー34の内周面へ向かって引いた直線上の、消音管32の外周面からカバー34の内周面までの距離Lが、消音管32の円周方向で不均一とされている(例えば図2(B)に示すL1、L2)。
消音管32とカバー34との間に形成された吸音空間34Aには、吸音材としてのグラスウール90が充填されている。グラスウール90の密度は、求められる吸音効果により適宜設定することができるが、一般的には密度が大きくなれば吸音効果が高くなる傾向がある。なお、吸音材としてグラスウール90のほか、ロックウール、SUSウールなどを用いることができる。第1実施形態の排気音低減装置20は、このような吸音材を用いて構成することにより、排気音を吸音して低減する吸音マフラーとされている。
また排気音低減装置20では、排気ガスが導波管40から消音管32へ流れた際に、流路面積が導波管40の断面積からカバー34の断面積に拡張される。このため排気ガスの速度および圧力が低減され、また、カバー34の内周面で排気音が反射され、低い周波数帯域の排気音が低減される。このように排気音低減装置20は、拡張型マフラーとしても作用する。
(導波管)
導波管40は、消音器30の消音管32に接続され、一定範囲の曲率で湾曲可能なアルミ製のフレキシブルダクトで形成された導波部42と、導波部42と建設重機12におけるマフラー16(図1(A)、(B)参照)の排気口18とを接続固定する継手部44と、を備えている。導波部42の長さは自由に設定可能とされており、消音器30は、図1(A)、(B)に示すように建設重機12の車体上部の任意の位置に配置できるほか、建設重機12の車体上部に限られず、建設重機12が配置される地盤面GLなどの場所に配置することができる。なお、導波部42の材質としては亜鉛メッキ鋼板やSUS304などの金属材料を適宜用いることができる
導波部42の一方の端部42Bは消音管32の端部32Bに嵌め込まれており、導波部42の他方の端部42Aは、継手部44の端部44Aに嵌め込まれている。本実施形態において導波部42は、消音管32や継手部44に嵌め込まれた状態で容易に脱落することのない程度に、十分な剛性を備えているものとされている。但し、導波部42をこのような剛性を備えていない材料で形成する場合は、導波部42の管径を消音管32の端部32B及び継手部44の端部44Aよりも大径とし、消音管32の端部32B及び継手部44の端部44Aの外周面側を被覆して例えば締結バンドなどで固定してもよい。
なお、導波部42は、排気ガスが通過しても建設重機12、内燃機関14、マフラー16の性能に支障を来さない程度の十分な管径を有するものとされている。また、建設重機12におけるマフラー16(図1参照)の排気口18に消音管32を接続することができれば、導波管40は省略することができる。導波管40を省略することで、排気音低減装置20の構成を単純化することができる。
継手部44は、一方の端部44Aに導波部42の端部42Aが嵌め込まれ、他方の端部44Bに建設重機12におけるマフラー16(図1参照)の排気口18が嵌め込まれて構成されている。
継手部44は、管径の異なる導波部42と排気口18とを接続するため、内径を導波部42の外径と略同一の径から排気口18の外径と略同一の径へと拡径させる拡径部44Cを備えている。なお、導波部42の外形と排気口18の外形とが等しい場合は、この拡径部44Cは省略することができる。
(排出管)
排出管60は、消音器30における消音管32の排気下流側の端部32B(導波管40が接続される側と反対側の端部)に一方の端部60Bが嵌め込まれている。また、端部60Bから他方の端部60Aにかけては、略U字状の湾曲部60Cが形成されている。このため、図2に矢印Mで示す方向へ流れて消音管32を通過した排気ガス及び排気音は、排出管60を通過する過程で、矢印Mと逆向きの矢印Nで示される方向へ流れる。このため、例えば排出管60に湾曲部60Cが形成されない場合と比べて、排気音低減装置20をコンパクトに構成することができる。
(作用及び効果)
第1実施形態の排気音低減装置20によると、消音器30、導波管40、排出管60を予め工場で組み立てておけば、例えば建設現場などにおいて、導波管の継手部44を建設重機12おけるマフラー16(図1参照)の排気口18に装着するだけで、排気口で発生する排気音を低減できる。
また、図2(B)に示すように、消音管32の中心O1から消音管32の径方向に沿ってカバー34の内周面へ向かって引いた直線上の、消音管32の外周面からカバー34の内周面までの距離Lが、消音管32の円周方向で不均一とされている。このため、消音管32の貫通孔32Cから吸音空間34Aへ排出された排気音が、カバー34の内周面に至るまでの間に通過するグラスウール90の厚みは、消音管32の円周方向で不均一となる。
グラスウールの厚みが厚い場合は、薄い場合と比較して、低い周波数帯域の吸音効果が高い。消音器30では、消音管32の中心O1とカバー34の中心O2とを互いにずらして配置することで、中心O1と中心O2とが互いに一致する場合と比較してグラスウール90の厚みが厚い部分を設け、低い周波数帯域の吸音効果を高めている。
また、図2(A)に示されるように、消音管32の排気下流側に排出管60を追加することで、排気音低減装置20全体の共鳴周波数が下がる。これにより低い周波数帯域まで排気音の低減効果を発揮する。このため、排気音低減装置20は、排出管60によっても、排気音の低減効果を得ることができる。
なお、本実施形態において排出管60には湾曲部60Cが設けられているが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば排出管60には湾曲部60Cを設けずに、排出管60を直管として構成してもよい。湾曲部60Cを設けなくても、排気音を低減することができる。
また、本実施形態において排出管60は、管径すなわち流路面積が一定とされているが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば排出管60には、流路面積が大きくなる拡径部を設けてもよい。拡径部を設けることにより、排気音の低減効果を高めることができる。
さらに、本実施形態において排出管60は消音器30に嵌め込まれているものとしたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、消音器30や導波管40を省略し、排出管60を直接、建設重機12におけるマフラー16(図1参照)の排気口18に接続してもよい。排出管60を直接排気口18に接続しても、排気音の低減効果を得ることができる。この場合の排出管60についても、湾曲部60Cの有無は適宜選択することができる。なお、消音器30や導波管40を省略した場合、この排出管60が、本発明における排気音低減手段となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る排気音低減装置22について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を用いることとして、説明を省略する。第2実施形態の排気音低減装置22は、建設重機12の内燃機関(エンジン)14が排出する排気ガスにより生じる音を低減するマフラー16の排気口18に着脱可能に装着される、共鳴マフラーとされている(図1参照)。
(排気音低減装置)
図3(A)に示すように、排気音低減装置22は、取り込まれた排気音を低減する消音器70と、消音器70と建設重機12におけるマフラー16(図1参照)の排気口18とをつなぎ排気音を消音器70へ伝える導波管40と、消音器70に接続され、排気を排出する排出管60と、を備えている。なお、消音器70及び導波管40は、本発明における排気音低減手段の一例である。
(消音器)
消音器70は、導波管40が接続された消音管72と、消音管72の周囲を取り囲み、消音管72との間に共鳴空間74A、74Bを形成するカバー74と、を備えている。共鳴空間74A、74Bは、消音管72の軸方向と直交する方向に配置された仕切板75によって互いに仕切られており、それぞれの体積は略同一に形成されている。
消音管72は耐熱鋼板を湾曲させて円筒状に形成され、管壁からは消音管72の内部空間72Cと共鳴空間74A、74Bとをそれぞれ連通する枝管72A、72Bが突出している。枝管72A、72Bの内径はそれぞれ消音管72の内径よりも小径とされ、また、枝管72Aの内径は枝管72Bの内径よりも小径とされている。
枝管72A、72Bには、調整管80A、80Bを取付けることができる。調整管80A、80Bは、それぞれ内径が枝管72A、72Bの外径と略同一とされており、枝管72A、72Bを嵌め込んだ状態において、任意の位置で固定することができる。固定方法は特に限定されないが、例えば調整管80A、80Bに雌ネジを備えた貫通孔82を形成し、この貫通孔82にはボルト84を螺合して、ボルト84の先端で枝管72A、72Bの外周面を押圧することにより、調整管80A、80Bを枝管72A、72Bに固定することができる。このように、調整管80A、80Bを用いることで、枝管72A、72Bの長さが可変とされている。なお、排気音低減装置22を設置した現場で調整管80A、80Bの固定位置を調整するためには、カバー74の蓋部78を取り外し、共鳴空間74A、74Bを開放して作業する。
(作用及び効果)
第2実施形態の排気音低減装置22によると、消音器70は、共鳴空間74Aと枝管72Aとによって、共鳴器86Aを構成する。これにより、共鳴器86Aの固有周波数(共鳴周波数)に近い周波数を持つ排気音を集中的に低減することができる。
この共鳴器86Aの共鳴周波数fは、枝管72Aの断面積Sの平方根(√S)に比例し、共鳴空間74Aの体積Vの平方根(√V)と、枝管72Aの長さLの平方根(√L)に反比例する。すなわち、
f∝√(S/(V・L))・・・式(1)
が成り立っている。このとき、枝管72Aの長さLが長くなれば、共鳴周波数fは小さくなり、枝管72Aの長さLが短くなれば、共鳴周波数fは大きくなる。
第2実施形態の排気音低減装置22では、枝管72Aは、調整管80Aによって長さが可変とされ、このため、共鳴器86Aの共鳴周波数fを変えることができる。したがって、排気音の周波数にあわせて共鳴器86Aの共鳴周波数fを設定し、共鳴器86Aを共鳴させることにより、効率よく排気音を低減することができる。
また、消音器70は、共鳴器86Aと同様に、共鳴空間74Bと枝管72Bとによって、共鳴器86Bを構成する。さらに、枝管72Bは、調整管80Bによって、長さが可変とされている。したがって、共鳴器86Aと共鳴器86Bとが互いに近い周波数の排気音
に対して共鳴するように調整管80A、80Bの位置を調整することで、特定の周波数の排気音の低減効果を高めることができる。あるいは、共鳴器86Aと共鳴器86Bとが互いに異なる周波数の排気音に対して共鳴するように調整管80A、80Bの位置を調整することで、広い周波数域の排気音の低減効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、カバー74の内部に、共鳴空間を2つ(共鳴空間74A、74B)設けているが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えばカバー74の内部空間を仕切板75で仕切らずに、共鳴空間を1つのみ設けるものとしてもよい。この場合、上述の式(1)における共鳴空間の体積Vが大きくなるので、共鳴周波数は小さくなる。
あるいは、仕切板75の数を増やして共鳴空間を3つ以上形成し、それぞれの共鳴空間を、枝管を介して消音管72の内部空間72Cと連通させてもよい。この場合、上述の式(1)における共鳴空間の体積Vが小さくなるので、共鳴周波数は大きくなる。
また、消音器70の軸方向に沿った全長を大きくして、体積の大きな共鳴空間を複数形成するなど、共鳴空間の大きさ、個数については適宜選択することができる。このように、共鳴空間を複数、適宜の大きさで構成することで、卓越周波数が複数存在する排気音についても、効果的に低減することができる。なお、調整管をつけない状態で、排気音の卓越周波数と共鳴器の共鳴周波数が一致している場合、調整管は必ずしも必要ではない。さらに、共鳴空間の内部には、グラスウールやロックウールなどを充填してもよい。
[性能試験]
本発明の実施形態にかかる排気音低減装置20、60の排気音低減効果を実証するために、下記に示す試験を実施した。
試験ではまず、排気音低減装置を装着しない状態で、ラフタークレーンのエンジンの回転数(rpm)を変えて音圧レベル(dB)を測定した。
音圧レベルを測定するエンジンの回転数は、アイドリング運転時の回転数700rpm、中速回転時の回転数1800rpm、高速回転時の回転数2400rpmとした。また、音圧レベルを測定する対象周波数(Hz)としては、それぞれのエンジン回転数に応じた卓越周波数とした。卓越周波数は、回転数700rpmで周波数31.5Hz及び周波数63Hz、回転数1800rpmで周波数80Hz、回転数2400rpmで周波数80Hzであった。
次いで、ラフタークレーンのマフラーの排気口に排気音低減装置20、60を装着し、エンジンの回転数を変えて音圧レベルを測定した。音圧レベルを測定するエンジンの回転数、周波数は、上述と同様である。
図4(A)に示された表には、ラフタークレーンのマフラーの排気口に排気音低減装置を装着しない場合の音圧レベルと、この排気口に第1実施形態の排気音低減装置20の一例である吸音マフラーを装着した場合の音圧レベルとの差が、エンジンの回転数毎、及び周波数毎に記載されている。同様に、ラフタークレーンのマフラーの排気口に排気音低減装置を装着しない場合の音圧レベルと、この排気口に第2実施形態の排気音低減装置22の一例である共鳴マフラーを装着した場合の音圧レベルとの差が、エンジンの回転数毎、及び周波数毎に記載されている。
また、図4(B)に示されたグラフには、図4(A)の表に示された値(音圧レベル差)が周波数毎にプロットされている。
図4(A)、(B)によると、ラフタークレーンのマフラーの排気口に、第1実施形態の排気音低減装置20の一例である吸音マフラー、第2実施形態の排気音低減装置22の一例である共鳴マフラーの何れを装着した場合も、排気音低減装置を装着しない場合と比較して、10dB以上の排気音が低減されている。
なお、排気音低減装置を装着しない場合における各周波数の音圧レベルは周波数31.5Hzで78.7dB、周波数63Hzで73.1dB、周波数80Hzで84.4dB、周波数125Hzで87.2dBであった。
つまり、周波数80Hzの音圧レベルは、排気音低減装置を装着しない場合においては84.4dBであったが、共鳴マフラーをつけることで図4(A)に示された値19.5dB低減され、64.9dBとなった。
このように、本発明の実施形態に係る排気音低減装置20、60をマフラーの排気口に装着した場合、排気音低減装置を装着しない場合と比較して、排気音が低減される。
14 内燃機関
16 マフラー
18A 排気口
20、22 排気音低減装置
30、70 消音器
32 消音管
32C 貫通孔
34 カバー(筒体)
34A 吸音空間(空間)
40 導波管
90 グラスウール(吸音材)

Claims (3)

  1. 内燃機関が排出する排気ガスにより生じる音を低減するマフラーの排気口に装着され、前記排気口で発生する排気音を低減する排気音低減手段を有する排気音低減装置。
  2. 前記排気音低減手段は、
    取り込まれた排気音を低減する消音器と、
    前記消音器と前記排気口とをつなぎ排気音を前記消音器へ伝える導波管と、
    を有する請求項1に記載の排気音低減装置。
  3. 前記消音器は、
    前記導波管が接続され、管壁に貫通孔が形成された消音管と、
    前記消音管を取り囲み、前記貫通孔から排気音が排出される空間を備えた筒体と、
    前記空間に充填された吸音材と、
    を有する請求項2に記載の排気音低減装置。
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