JP2011089487A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents
内燃機関の排気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011089487A JP2011089487A JP2009244355A JP2009244355A JP2011089487A JP 2011089487 A JP2011089487 A JP 2011089487A JP 2009244355 A JP2009244355 A JP 2009244355A JP 2009244355 A JP2009244355 A JP 2009244355A JP 2011089487 A JP2011089487 A JP 2011089487A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- pipe
- resonance
- inlet pipe
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N1/00—Silencing apparatus characterised by method of silencing
- F01N1/16—Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
- F01N1/166—Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for changing gas flow path through the silencer or for adjusting the dimensions of a chamber or a pipe
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
【解決手段】マフラ30が、マフラ本体31と、共鳴室30Aと拡張室30B、30Cとに区画するセパレータ32、33と、上流開口端34aおよび下流開口端34bを有する流通通路34cが形成され、共鳴室30Aと流通通路34cとを連通する連通通路34eが形成された連通管34dを有するインレットパイプ34と、下流開口端34bに設けられ、排気ガスの流量に応じて流通通路34cを開閉するバルブ36と、拡張室30Bと連通する上流開口端35aおよび下流開口端35bを有し、排気ガスを大気に排出するアウトレットパイプ35とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
この消音バルブは、電磁アクチュエータにより開閉動作し、電磁アクチュエータはスロットルセンサの検出情報に基づいてコントロールユニットにより制御されるようになっている。
この排気装置においては、車両の定常走行時や加速時の排気音は、メインマフラおよびサブマフラによって消音される。他方、減速時の排気音は、次のようにして消音される。
すなわち、コントロールユニットがスロットルセンサの検出情報に基づいて車両が減速時であると判断すると、電磁アクチュエータにより消音バルブが閉状態となる。消音バルブが閉じられると、下流側排気管内における排気ガスの流量が減少するとともに、排気音の粒子速度が抑制されることになる。その結果、排気音の音圧の増大が抑制され、排気音が消音されることになる。
図30に示すように、排気装置4は、フロントパイプ5aと、センターパイプ5bと、テールパイプ5cと、テールパイプ5cに連結されたメインマフラ6と、メインマフラ6に連結されたアウトレットパイプ7と、センターパイプ5bとテールパイプ5cとの間に介装されたサブマフラ8とから構成されている。フロントパイプ5aは、触媒コンバータ3に連結されており、触媒コンバータ3から流入する排気ガスはサブマフラ8を介してメインマフラ6に流入するようになっている。この触媒コンバータ3は、エンジン1から排気マニホールド2を経由して排気される排気ガスを浄化するようになっている。
また、サブマフラ8は、エンジン1の運転時の排気脈動によって、フロントパイプ5a、センターパイプ5bおよびテールパイプ5cにより構成される排気管の管長に対応して排気管内で発生する気柱共鳴の音圧の増大を抑制するよう、この排気管の最適な位置に設けられている。
このような気柱共鳴による定在波の周波数fa(Hz)は、一般に、下記の開口端反射の式(1)、(2)で表される。
ただし、Lは排気管の管長(mm)、dは排気管の直径(mm)、Cは排気ガスの温度T(°K)における音速(m/s)、mは次数をそれぞれ表す。
式(1)、(2)から明らかなように、音速Cは、温度T(°K)に応じた一定の値となるので、排気管の管長Lが長い程、周波数faが問題となる低周波数側に移行してしまうことがわかる。
このエンジン1の排気脈動の周波数fe(Hz)は、下記の式(3)に示される。
ただし、Neはエンジン回転数(rpm)、nはエンジンの気筒数(自然数)を表す。
図11の破線で示すように、特定のエンジン回転数Neで、音圧レベル(dB)が高くなっていることがわかる。この音圧レベルの高い山の部分は、排気脈動に対応して発生した気柱共鳴によるもので、排気音の1次音圧モードf1および2次音圧モードf2で騒音の問題が生ずることになる。エンジン1の回転数Neが2000rpm〜5000rpmの常用回転数領域で排気管内に気柱共鳴が発生すると、この気柱共鳴の排気音が車室内に伝達され、車室内にこもり音を生じさせてしまい、運転者に不快感を与えてしまうことになる。特に、エンジン1の排気脈動の周波数が100Hz以下、すなわちエンジン回転数Neが3000rpm以下の低い回転数領域で気柱共鳴が発生するような場合に大きな騒音となる。
したがって、図30に示す従来の排気装置にあっては、排気管の最適な位置にサブマフラ8を設け、排気管の気柱共鳴によって音圧が増大してしまうのを抑制することが必須となり、結果的に、排気装置4の重量が増大してしまうとともに、排気装置4の製造コストが増大してしまうという問題が発生してしまった。
そして、拡張室内の排気ガスは、上流開口端からアウトレットパイプに流入し、下流開口端から大気に排出される。
また、インレットパイプの流通通路内の排気ガスは、連通管の連通通路を通って共鳴室に流入する。このとき、すなわち開閉部材が閉状態のとき、排気管およびインレットパイプにより画成された閉管の気柱内で発生する気柱共鳴の周波数と同じ周波数の共鳴が共鳴室内で発生する。この共鳴室内のいわゆるヘルムホルツ共鳴により、連通通路内で排気ガスが振動し、連通通路を囲む連通管の内壁と排気ガスとの摩擦などの抵抗により排気ガスの振動エネルギが熱エネルギに変換され、排気音が減衰する。この場合、インレットパイプの下流開口端の開閉部材が閉状態となっているので、共鳴室内の音圧が高い状態が確保され、ヘルムホルツ共鳴による排気音の減衰作用が高められる。
また、連通管の連通通路および共鳴室を開閉部材の上流側の近傍に位置させることができ、内燃機関の減速時において、排気管およびインレットパイプにより画成された閉管の音圧の高い部分に連通通路を配置させることができる。その結果、特に、内燃機関が減速時や低回転領域にある場合、ヘルムホルツ共鳴による排気音の音圧の増大が効果的に抑制される。
また、共鳴室に連通する連通管の連通通路を開閉部材の上流側の直前に位置させることができ、内燃機関の減速時において、排気管およびインレットパイプにより画成された閉管の音圧の最も高い部分に連通通路を配置させることができる。その結果、特に、内燃機関が減速時のとき、ヘルムホルツ共鳴による排気音の音圧の増大が極めて効果的に抑制される。
すなわち、内燃機関の減速時に音圧のピークを開閉部材の上流側付近にさせることができ、共鳴室内の音圧が高められる。その結果、減速時に排気管およびインレットパイプにより画成された閉管内に発生する気柱共鳴がヘルムホルツ共鳴により好適に抑制される。
図1〜図11は、本発明に係る内燃機関の排気装置の第1実施形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
第1実施形態に係る排気装置20は、図1に示すように、直列4気筒の内燃機関としてのエンジン10に接続されており、エンジン10から排出される排気ガスを浄化するとともに、排気音の発生を抑制し排気ガスを大気に排出するよう構成されている。
なお、エンジン10は、直列4気筒に限らず、直列3気筒または直列5気筒以上であってもよく、左右に分割されたそれぞれのバンクに3気筒以上の気筒を有するV型エンジンであってもよい。
自在継手22は、ボールジョイントなどの球面継手から構成されており、触媒コンバータ21とフロントパイプ23との相対変位を許容するようになっている。また自在継手24も、自在継手22と同様、ボールジョイントなどの球面継手から構成されており、フロントパイプ23とセンターパイプ25との相対変位を許容するようになっている。
このエンドプレート42とエンドプレート43との間には、セパレータ32が介装されるとともに、セパレータ32とエンドプレート43との間には、セパレータ33が介装されている。
また、セパレータ33は、マフラ本体31内の内部空間を拡張室30Bと、この拡張室30Bの排気方向下流側に位置する拡張室30Cとに区画している。
また、エンドプレート42には挿通孔42aが形成され、セパレータ32には挿通孔32aが形成され、さらにセパレータ33には挿通孔33aが形成されており、これらの挿通孔42a、32a、33aにはインレットパイプ34が挿通されている。
また、インレットパイプ34は、流通通路34cと共鳴室30Aとを連通する連通通路34eが形成された連通管34dを有している。この連通管34dは、インレットパイプ34の軸線方向に対して略直交するようインレットパイプ34から突出し、このインレットパイプ34の突出方向先端部が共鳴室30A内で開口する開口端34fを有している。
なお、インレットパイプ34、フロントパイプ23およびセンターパイプ25は、本発明の排気管としてのテールパイプ40を構成している。
この拡張室においては、排気ガスが、流通通路から拡張室内に流入する際、その体積が急激に拡張され、内燃機関の排気脈動からなる圧力変動が弱められて、排気音の音圧レベル(dB)が広い周波数帯域に亘って低減されるといういわゆる拡張効果が得られる。
そして、空洞hで共鳴が起きると、連通通路r内で空気が激しく振動し、連通部材Rの内壁と空気との摩擦などの抵抗により、空気の振動エネルギが熱エネルギに変換されて排気音が減衰することになる。その結果、空洞h内で共鳴した排気音の音圧レベル(dB)が低減される。
したがって、このマフラ30においては、インレットパイプ34の流通通路34cから連通通路34eを経由して共鳴室30A内に排気ガスが導入されることにより、ヘルムホルツ共鳴によって特定の周波数(Hz)の排気音の音圧レベルが低減されるようになっている。すなわち、共鳴室30A内で、排気音が消音されるようになっている。
排気ガスの流動圧(Pa)が所定の圧力(Pa)未満であると、弁体56がその自重により回動軸53を中心として矢印gの重力方向に回動し、閉状態になる。
エンジン10の始動直後でエンジン回転数が比較的低回転数領域にある場合や、エンジン10の減速時の場合には、流通通路34c内を通る排気ガスの流量が比較的少ないので、バルブ36は、排気ガスの流動圧が加わっても回動しない。その結果、流通通路34cは閉状態に維持されている。
この場合、連通通路34eに流入しなかった排気ガスは、図8に示す隙間36aを通って、拡張室30Cに流入する。拡張室30Cに流入した排気ガスは、さらにセパレータ33の連通孔33cを通って拡張室30Bに流入し、アウトレットパイプ35の上流開口端35aから流通通路35cに流入し、下流開口端35bから大気に排出される。
ただし、Lbはテールパイプ40の管長(mm)、dbはテールパイプ40の内径(mm)、Cは前述の式(2)で表される排気ガスの温度T(°K)における音速(m/s)、mは次数をそれぞれ表す。
この気柱共鳴は、図10(a)に示すように、長さLbが(1/4)λの波長とほぼ一致する1次音圧モードとなり、バルブ36の上流側で音圧(Pa)が最も高くなる腹を有している。また、2次音圧モードでは、長さLbが(3/4)λの波長とほぼ一致する気柱共鳴となり、バルブ36の上流側で音圧(Pa)が最も高くなる腹を有している。
すなわち、共鳴室30Aのヘルムホルツ共鳴の周波数を気柱共鳴の周波数fbとほぼ一致させることにより、周波数fbの気柱共鳴を減衰させることができる。
したがって、次式(6)で表されるヘルムホルツ共鳴の周波数をfbとすることにより、テールパイプ40内で発生する周波数fbの気柱共鳴が減衰する。
ただし、図4に示すように、長さL1は、連通通路34eの長さ(mm)、断面積S1は、連通通路34eの断面積(mm2)、体積V1は、共鳴室30Aの体積(mm3)をそれぞれ表している。
この共鳴室30Aにおいては、長さLbとほぼ一致する(1/4)λの波長の周波数の自然数倍となる複数の周波数の共鳴を減衰させることができる。
そして、排気ガスはインレットパイプ34の下流開口端34bを通って、拡張室30Cに流入する。この排気ガスは、さらにセパレータ33の連通孔33cを通って拡張室30Bに流入し、アウトレットパイプ35の上流開口端35aから流通通路35cに流入し、下流開口端35bから大気に排出される。
また、インレットパイプ34内に導入された排気ガスの一部は、勢いよく流通通路34c内を流通し、連通通路34eを通って開口端34fから共鳴室30Aに導入される。
ただし、Lbはテールパイプ40の管長(mm)、dbはテールパイプ40の内径(mm)、Cは前述の式(2)で表される排気ガスの温度T(°K)における音速(m/s)、mは次数をそれぞれ表す。
この気柱共鳴は、図10(b)に示すように、長さLbが(1/2)λの波長とほぼ一致する1次音圧モードとなり、テールパイプ40の排気方向の中間部で音圧(Pa)が最も高くなる腹を有している。また、2次音圧モードでは、長さLbが1λの波長とほぼ一致する気柱共鳴となり、テールパイプ40の排気方向の二箇所で音圧(Pa)が最も高くなる腹を有している。
すなわち、共鳴室30Aのヘルムホルツ共鳴の周波数は、前述のように周波数fbとほぼ一致するよう設定されており、この周波数fbを基本周波数とすると、この基本周波数の自然数倍の周波数の共鳴を減衰させることができる。具体的には、基本となる周波数fbが、(1/4)λの波長を有しているので、この波長の2倍となる(1/2)λの波長の周波数、この波長の3倍となる(3/4)λの波長の周波数、この波長の4倍となる1λの波長の周波数などの複数の周波数の共鳴を減衰させることができる。
また、バルブ36が流通通路34cを開状態にするので、流通通路34c内を流通する排気ガスを、バルブ36から円滑に拡張室30Cに流入させることができ、テールパイプ40内で背圧が高まることはなく、エンジン10に負荷が加わることはない。
その結果、特に、エンジン10が減速時にある場合、ヘルムホルツ共鳴による排気音の音圧の増大を効果的に抑制できる。また、バルブ36が閉状態のとき、図7および図8に示すように、隙間36aは、流通通路34cの断面積よりも極めて小さく形成されているので、エンジン10が減速時にある場合、バルブ36の上流側の音圧をより効果的に高めることができる。
なお、第2実施形態に係る排気装置60は、第1実施形態のマフラ30に替えてマフラ70により構成されているが、その他は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1〜図11に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
インレットパイプ61は、上流開口端61aと、下流開口端61bと、流通通路61cと、連通通路61eが形成された連通管61dとを有している。この連通管61dは、突出方向先端部が共鳴室30A内で開口する開口端61fを有している。
なお、インレットパイプ61、フロントパイプ23およびセンターパイプ25は、本発明の排気管としてのテールパイプ40aを構成している。
このバルブ50においては、図16に示すように、インレットパイプ61の流通通路61c内を流通する排気ガスの流動圧(Pa)が所定の圧力(Pa)以上になると、弁体68が回動軸65を中心として滑らかに回動し流通通路61cが開状態になる。
錘69は、弁体68の連結部68bよりも矢印gで示す重力方向の下方に設けられており、排気ガスの流動圧が所定の圧力未満のとき、弁体68が流通通路61cに直交する姿勢、すなわち閉状態で維持するよう構成されている。
この場合、排気ガスは、図15に示す隙間50aを通って、拡張室30Cに流入し、さらに拡張室30Bに流入し、全周波数帯域に亘って排気音が低減されて下流開口端35bから大気に排出される。
この場合、第1実施形態と同様に、共鳴室30Aは、バルブ50の上流側の比較的音圧が低く見える部分に位置することになるが、比較的高回転数領域では、排気ガスの流量が多く流動圧力が高いのでヘルムホルツ共鳴による減衰が効果的に機能する。
また、第1実施形態と同様に、バルブ50が流通通路61cを開状態にするので、排気ガスを、円滑に拡張室30Cに流入させることができ、テールパイプ40a内で背圧が高まることはなく、エンジン10に負荷が加わることはない。
なお、第3実施形態に係る排気装置80は、第1実施形態のマフラ30に替えてマフラ90により構成されているが、その他は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1〜図11に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
このマフラ90においては、第1実施形態と同様に、連通管82の連通通路83の長さ、連通通路83の断面積、共鳴室30Aの体積は所定の寸法で形成されており、それぞれ設定された各諸元に基づく特定の共鳴周波数(Hz)が設定されている。
セパレータ74には挿通孔74aが形成され、さらにセパレータ75には挿通孔75aが形成されており、これらの挿通孔74a、75aにはインレットパイプ81が挿通されている。また、セパレータ75に挿通孔75bが形成されており、挿通孔75bにはアウトレットパイプ35が挿通されている。
この場合、第1実施形態と同様に、共鳴室30Aは、バルブ36の上流側の比較的音圧が低く見える部分に位置することになるが、比較的高回転数領域では、排気ガスの流量が多く流動圧力が高いのでヘルムホルツ共鳴による減衰が効果的に機能する。
また、第1実施形態および第2実施形態と比較して、共鳴室30Aをバルブ36の上流側の極めて近くに位置させることができ、特に、エンジン10の減速時において、テールパイプ40bが閉状態になった際、気柱共鳴の音圧の高い部分に共鳴室30Aを配置させることができる。その結果、特に、エンジン10が減速時にある場合、ヘルムホルツ共鳴による排気音の音圧の増大を効果的に抑制できる。
なお、第4実施形態に係る排気装置100は、第1実施形態のマフラ30に替えてマフラ110により構成されているが、その他は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1〜図11に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
セパレータ86には挿通孔86aが形成され、さらにセパレータ87には挿通孔87aが形成されており、これらの挿通孔86a、87aにはインレットパイプ85が挿通されている。また、セパレータ86に挿通孔86bが形成されており、挿通孔86bにはアウトレットパイプ35が挿通されている。
このマフラ110においては、第1実施形態と同様に、連通管85dの連通通路85eの屈曲部85hから開口端85fまでの長さL3、連通通路85eの断面積S3、共鳴室110Aの体積V3は所定の寸法で形成されており、それぞれ設定された各諸元に基づく特定の共鳴周波数(Hz)が設定されている。
リテーナ88bは、弁体88aの切り欠き88cと対向する側であって、インレットパイプ85の流通通路85c側に屈曲するよう弁体88aと一体的に形成されている。
また、リテーナ88bは、インレットパイプ85の内壁部に密着するよう、湾曲して形成され、スポット溶接などの接合手段やリベットなどの固定手段によりインレットパイプ85の内壁部に取り付けられている。
排気ガスの流動圧(Pa)が所定の圧力(Pa)未満の場合は、図26の矢印gで示す重力方向に加わる自重に抗して閉状態が維持されるようになっている。
流通通路85cが閉状態であると、テールパイプ40cは、第1実施形態と同様に、バルブ88の上流側が閉口端となり、テールパイプ40cは、長さLbを有する閉管となるので、前述の式(5)と同様に特定周波数の気柱共鳴が発生することになる。
そして、排気ガスは下流開口端85bを通って、拡張室110Cに流入し、さらに拡張室110Bに流入し、全周波数帯域に亘って排気音が低減されて下流開口端35bから大気に排出される。また、排気ガスの一部は、勢いよく連通通路85eを通って開口端85fから共鳴室110Aに導入される。
この場合、第1実施形態と同様に、共鳴室110Aは、バルブ88の上流側の比較的音圧が低く見える部分に位置することになるが、比較的高回転数領域では、排気ガスの流量が多く流動圧力が高いのでヘルムホルツ共鳴による減衰が効果的に機能する。
なお、第1ないし第4実施形態のマフラ30、70、90、110は、いずれも内部空間に、1個の共鳴室および2個の拡張室が形成される3室構造で構成されているが、それ以外の構造によりマフラを構成するようにしてもよい。例えば、図28、図29に示すように、マフラを2室構造で構成するようにしてもよい。
アウトレットパイプ95は、拡張室120B内で開口する上流開口端95aと、マフラ本体91の外方で大気中に開口する下流開口端95bと、上流開口端95aから下流開口端95bまで連通する流通通路95cとを有している。このように、マフラ120が構成されているので、第1実施形態と同様に、エンジン10が低回転から高回転までの全域で気柱共鳴による排気音の音圧の増大が抑制され、従来の排気装置において必要とされ、テールパイプに設けられていた気柱共鳴を抑制するためのサブマフラが設置不要となり、構造が簡単になり、重量や製造コストの低減効果が得られる。
20、60、80、100 排気装置
23 フロントパイプ(排気管)
25 センターパイプ(排気管)
30、70、90、110、120 マフラ(消音器)
30A、110A、120A 共鳴室
30B、30C、110B、110C、120B 拡張室
31、91 マフラ本体(消音器本体)
32、33、74、75、86、87 セパレータ(区画部材)
34、61、81、85、92 インレットパイプ(排気管)
34a、35a、61a、81a、85a、92a、95a 上流開口端
34b、35b、61b、81b、85b、92b、95b 下流開口端
34c、61c、81c、85c、92c、95c 流通通路
34d、61d、82、85d、92d 連通管
34e、61e、83、85e、92e 連通通路
34f、61f、82c、85f、92f 開口端
35、95 アウトレットパイプ
36、50、88 バルブ
40、40a、40b、40c テールパイプ(排気管)
Claims (5)
- 内燃機関の排気管内を流通する排気ガスの排気音を消音する消音器を備えた内燃機関の排気装置において、
前記消音器が、
内部空間が形成された消音器本体と、
前記内部空間を前記排気ガスの排気方向上流側に位置する共鳴室と前記共鳴室に対して前記排気ガスの排気方向下流側に位置する拡張室とに区画する区画部材と、
前記消音器本体に設けられ、前記排気管の下流端と接続される上流開口端および前記拡張室内で開口する下流開口端を有する流通通路が形成されるとともに、前記流通通路と前記共鳴室とを連通する連通通路が形成された連通管を有するインレットパイプと、
前記共鳴室に対して前記排気方向下流側であって、前記インレットパイプの前記下流開口端および前記下流開口端と前記連通通路との間に位置する前記流通通路内のいずれか一方に設けられ、前記流通通路内を流れる前記排気ガスの流量に応じて前記流通通路を開閉する開閉部材と、
前記消音器本体に設けられ、前記拡張室内で開口する上流開口端および前記消音器本体の外方に位置し大気中に開口する下流開口端を有し、前記拡張室から排気ガスを大気に排出するアウトレットパイプと、
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気装置。 - 前記連通管が、前記インレットパイプの軸線方向線に対して略直交するよう前記インレットパイプから突出し、突出方向先端部で開口する開口端を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記連通管が、前記インレットパイプを囲むよう前記インレットパイプの軸線方向に沿って前記インレットパイプの外周部に設けられ、前記連通通路が前記連通管の内周面と前記インレットパイプの外周面とにより画成され、前記連通通路が前記インレットパイプの前記外周部に設けられた貫通孔を介して前記インレットパイプの前記流通通路と連通することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記消音器が、前記排気方向下流側における最下流の位置に設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記開閉部材が、前記内燃機関の減速時に閉状態となり、前記流通通路の通路断面積を絞り込むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244355A JP5126200B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 内燃機関の排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244355A JP5126200B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 内燃機関の排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011089487A true JP2011089487A (ja) | 2011-05-06 |
JP5126200B2 JP5126200B2 (ja) | 2013-01-23 |
Family
ID=44107946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009244355A Expired - Fee Related JP5126200B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 内燃機関の排気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5126200B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013238160A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Honda Motor Co Ltd | 排気消音装置 |
JP2017166333A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 株式会社竹中工務店 | 排気音低減装置 |
JP2020143620A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 株式会社三五 | 消音器 |
CN111902616A (zh) * | 2018-03-27 | 2020-11-06 | 本田技研工业株式会社 | 排气消声装置 |
CN113175375A (zh) * | 2020-01-24 | 2021-07-27 | 双叶产业株式会社 | 消音装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142114U (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-02 | ||
JPH0988570A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-03-31 | Calsonic Corp | 乗用自動車用消音装置 |
JPH116416A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-12 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用排気消音装置 |
-
2009
- 2009-10-23 JP JP2009244355A patent/JP5126200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142114U (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-02 | ||
JPH0988570A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-03-31 | Calsonic Corp | 乗用自動車用消音装置 |
JPH116416A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-12 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用排気消音装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013238160A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Honda Motor Co Ltd | 排気消音装置 |
JP2017166333A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 株式会社竹中工務店 | 排気音低減装置 |
CN111902616A (zh) * | 2018-03-27 | 2020-11-06 | 本田技研工业株式会社 | 排气消声装置 |
CN111902616B (zh) * | 2018-03-27 | 2022-05-17 | 本田技研工业株式会社 | 排气消声装置 |
JP2020143620A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 株式会社三五 | 消音器 |
JP7274310B2 (ja) | 2019-03-06 | 2023-05-16 | 株式会社三五 | 消音器 |
CN113175375A (zh) * | 2020-01-24 | 2021-07-27 | 双叶产业株式会社 | 消音装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5126200B2 (ja) | 2013-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5472321B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP5298202B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP3214338B2 (ja) | 自動車用排気消音装置 | |
JP5257517B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP5229391B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP5126200B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP5912221B2 (ja) | 内燃機関用マフラ | |
JP2006283644A (ja) | 内燃機関用マフラ | |
EP2193260B1 (en) | Exhaust silencer device for internal combustion engine | |
WO2011036700A1 (ja) | 排気管部品および内燃機関の排気装置 | |
JP2011027038A (ja) | マフラ | |
JP2002235522A (ja) | 排気消音装置 | |
JP4867855B2 (ja) | スピーカ付きマフラ | |
JP5119230B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JP2010185427A (ja) | 消音器 | |
JP5044631B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
JPH11153019A (ja) | 内燃機関用マフラ | |
JP5067411B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
WO2012090238A1 (ja) | 排気装置 | |
JP2008115799A (ja) | 車両用マフラ | |
JPH11315712A (ja) | 自動車用排気消音装置 | |
JP2012087731A (ja) | 排気装置 | |
US11421569B2 (en) | Muffler | |
JP4156172B2 (ja) | 自動車の消音器 | |
JPS58148215A (ja) | 自動車用エンジンのマフラ− |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121015 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5126200 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |