JP2006283644A - 内燃機関用マフラ - Google Patents

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Abstract

【課題】コストダウンを図りながら効率のよい消音効果を発揮する。
【解決手段】マフラシェル11の後端のエンドプレート11cを、内側エンドプレート22と外側エンドプレート21の二重壁構造とし、テーパ管状に絞った外側エンドプレートの内周端にテールパイプ24を連通接続し、内側エンドプレートと外側エンドプレート間の空間23をテールパイプを通して外部に開放させる。出口パイプ13の出口端13bを、内側エンドプレートを貫通させてテールパイプ内に同心状に挿入し、排ガスの出口部を二重管構造とする。出口パイプの出口端13bをテールパイプの出口端24aより内側に引っ込める。内側エンドプレートに、排気ガス圧で開閉する制御バルブ25を設ける。マフラシェル内部に小孔14a付きバッフル14を配し、バッフルで入口パイプ12と出口パイプを支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に備えられた内燃機関の排気系から発する騒音の低減を図るための内燃機関用マフラに関するものである。
従来、自動車に搭載される内燃機関用マフラの中に、マフラシェル(外筒)内部を複数の室に仕切ると共に、出口パイプを2本設けて、エンジン回転数(排気ガス量)に応じて中の制御バルブを開閉させ、出口パイプ1本から主に排気ガスを排出する1本出しの場合と、出口パイプ2本から排気ガスを共に排出する2本出しの場合とを切り換えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、この種の制御バルブを内蔵したマフラの従来例を示す図である。
このマフラ100は、内部空間を、直列に並んだ第1〜第3の3つの室101、102、103に仕切ったマフラシェル111と、マフラシェル111の内部にその一端から挿入された1本の入口パイプ112と、マフラシェル111の内部にその他端から挿入された2本の出口パイプ(テールチューブ)113、114と、マフラシェル111の内部の室101、102、103間を連通する第1、第2の2本の連通パイプ115、116と、バネ付きの制御バルブ120とを備えている。
入口パイプ112の出口は第2室102に連通し、第1の連通パイプ115は第2室102と第3室103を連通し、この第1の連通パイプ115の入口は、第2室102において入口パイプ112の出口に対向している。また、もう1本の第2の連通パイプ116は、第3室103と第1室101を連通し、第1室101側への出口に制御バルブ120を備えている。
制御バルブ120は、第3室103から第1室101へ第2の連通パイプ116を通して流れる排気ガスの圧力に応じて開閉するもので、排気ガスの圧力が所定以上になると、閉方向の付勢力を与えるバネの力に抗して開き、排気ガスの圧力がそれ以下のときはバネの力で閉じる。
また、第1の出口パイプ113の入口は第2室102に開口し、第2の出口パイプ114の入口は第1室101に開口している。
このマフラ100においては、エンジンが低回転で排気ガス量の少ない時には、図7(a)に示すように、制御バルブ120が閉じ、図中矢印で示すように排気ガスが流れ、1本の出口パイプ113のみから排気ガスが外部に排出される。このとき、第2室102は拡張室、第3室103は共鳴室として機能し、エンジン低回転数域における消音効果を発揮する。
また、エンジンが高回転で排気ガス量の多い時には、図7(b)に示すように、制御バルブ120が開き、矢印で示すように排気ガスが流れ、2本の出口パイプ113、114から共に排気ガスが外部に排出される。このとき、2本の出口パイプ113、114を通して排ガスが排出されるため、十分な流路面積が確保され、エンジン高回転域における排気圧力損失の低減を図ることができる。
特開平11−153019号公報(図6)
ところで、図7に示した従来のマフラ100は、次のような問題を有していた。
(1)制御バルブ120が閉のときに、第1室101が死に部屋(何ら使用されない部屋)になってしまい、消音するための拡張室として十分に活用されないため、効率の悪い設計となっていた。
(2)連通パイプ116の先端に制御バルブ120を取り付けているので、連通パイプ116の径に近いサイズのバルブが必要であり、コスト高になる可能性があった。
(3)2本の出口パイプ113、114がマフラ100の後端から突出しているので、1本当たりの出口パイプ113、114の径が細くなり、見栄えがよくない。
(4)マフラシェル111内の室101〜103の数が多ので、低周波数域の消音に対して不利である。
(5)マフラシェル111内の室101〜103の数が多ので、構造が複雑でコスト高になる。
本発明は、上記事情を考慮し、効率のよい消音効果を発揮することができるうえ、コスト面及び見栄えの面でも有利な内燃機関用マフラを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒状のマフラシェルと、該マフラシェル内に排ガスを導入する入口パイプと、前記マフラシェル内の排ガスを外部へ排出する出口パイプとを有し、前記マフラシェルの前端のエンドプレートからマフラシェル内部に前記入口パイプが挿入され、後端のエンドプレートから前記出口パイプが導出された内燃機関用マフラにおいて、前記後端のエンドプレートを、内側エンドプレートと外側エンドプレートの二重壁構造とし、前記外側エンドプレートにテールパイプを連通接続することで、内側エンドプレートと外側エンドプレートの間の空間にテールパイプを通して外部に開放させると共に、前記出口パイプの出口端を、前記内側エンドプレートを貫通させて、周囲に通路を保った状態で前記テールパイプ内に挿入することで、マフラシェルからの排ガスの出口部を二重管構造とし、一方、前記内側エンドプレートに、前記入口パイプからマフラシェル内に導入された排気ガスのガス圧で開閉する制御バルブを設け、それにより、該制御バルブを通って排気ガスがテールパイプに流れる流路と、前記出口パイプを通って排ガスがテールパイプに流れる流路とを形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の内燃機関用マフラであって、前記マフラシェル内部に複数の小孔を有したバッフルを配設し、該バッフルにより入口パイプ及び出口パイプを支持したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関用マフラであって、前記外側エンドプレートをテーパ管状に絞って、そのテーパ管状に絞った部分の内周端で前記テールパイプに接続すると共に、前記テールパイプの出口端よりも、前記テールパイプ内に挿入した出口パイプの出口端を内側に引っ込めたことを特徴とする。
請求項4の発明は、少なくとも請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、前記内側エンドプレートに複数の貫通した小孔を形成したことを特徴とする。
請求項5の発明は、少なくとも請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、前記出口パイプは、前記マフラシェル内において少なくとも1つのUターン部を有する曲がり管構造をなしていることを特徴とする内燃機関用マフラ。
請求項6の発明は、少なくとも請求項1〜5のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、前記出口パイプの入口を、マフラシェル内の最下面に近接させたことを特徴とする。
請求項7の発明は、少なくとも請求項1〜6のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、前記出口パイプのマフラシェル内における部分の管壁に小孔を形成したことを特徴とする。
請求項8の発明は、少なくとも請求項1〜7のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、前記マフラシェル内にレゾネータ室を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明の内燃機関用マフラにおいては、内燃機関が低回転域にあるときは、排気ガスのガス圧が低いので、制御バルブは閉じ、排気ガスは、出口パイプからのみ排気される。一方、高回転域になると、排ガスのガス圧が高まり、制御バルブが開くことにより、内側と外側のエンドプレート間の空間にも排気ガスが流れ込むようになる。従って、通常の出口パイプを通して排ガスが排出される以外に、出口パイプの外側のテールパイプを通しても排気ガスが排出されることになり、出口パイプから排出された排気ガスと、テールパイプ内の出口パイプの外側を流れてきた排気ガスが、最終的に合流して排出される。このように高回転域において、制御バルブが開くことにより、全体の流路面積が増大するので、圧力損失が低減されて、消音効果が高まる。
また、このマフラによれば、後端のエンドプレートが二重壁構造になっていて、制御バルブを取り付けた内側のエンドプレートと外側のエンドプレートとの間の空間が外部に開放しているので、音響的には、マフラシェル内が1室の機能を果たすことになり、制御バルブの開閉の如何に拘わらず、マフラシェル内の全体を1つの拡張室として活用することができる。従って、効率の良い消音設計が可能となる。
また、制御バルブは、いずれかのパイプにではなく、マフラシェルの後端の内側エンドプレートに取り付けているので、バルブの取付が簡単にできる上、バルブサイズを任意に選ぶことができるようになり、コストの低減が図れる。また、マフラシェルの内部を複数の室に区分していないので、構造がシンプルであり、コスト面はもちろん、圧力損失や気流騒音の低減や低周波数域の消音の面でも有利となる。また、外観的にはテールパイプが1本出ているだけとなるので、細いパイプが複数本出ているものより見栄えがよくなる。
請求項2の発明によれば、複数の小孔を有したバッフルを使用して入口パイプと出口パイプを支持しているので、基本音響特性上は1室の機能を果たしながら、高い強度を保持できる。また、バッフルに設けた小孔が、低周波数域の消音効果を高める働きをなす。
請求項3の発明によれば、マフラ出口のエッジで発生する騒音(エッジ騒音)を低減させて、拡張損失を下げることができる。
請求項4の発明によれば、内側エンドプレートに貫通した複数の小孔の働きによって、低周波数域の消音効果を高めることができる。
請求項5の発明によれば、出口パイプにUターン部を設けたので、低〜中周波数域の消音特性が大幅に向上する。
請求項6の発明によれば、マフラシェル内に溜まる凝縮水を、出口パイプを通して外に排出させることが可能である。
請求項7の発明によれば、出口パイプの途中の管壁に小孔を設けたので、出口パイプ全長の共振を抑えることができ、共振による吐出音レベルの低減が図れる。
請求項8の発明によれば、レゾネータ室の追加により、実質的には2室となるが、音響特性の向上が図れる。
以下、本発明の実施形態の図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態の内燃機関用マフラ側断面図、図2は図1のII−II矢視断面図である。
このマフラ10Aは、軸線を略水平にして設置されるマフラシェル11と、マフラシェル11内に排ガスを導入する中径の入口パイプ12と、マフラシェル11内の排ガスを外部へ排出する細径の出口パイプ13と、それより大径のテールパイプ24とを有している。そして、マフラシェル11は、円筒状の周壁11aと、周壁11aの前端及び後端を閉塞するエンドプレート11b、11cとを有している。
マフラシェル11の内部には、その軸線方向の略中間に位置させて、複数の小孔14aを有するバッフル(隔壁)14が配設されており、バッフル14によりマフラシェル11の内部は、小孔14aを介して互いに連通した前端側と後端側の第1、第2室R1、R2に区分されている。
入口パイプ12は、マフラシェル11の中心軸線Lcより上側の位置で、マフラシェル11の軸線に平行な姿勢で前端のエンドプレート11bを貫通しており、その入口端12aはマフラシェル11の外部に開口し、出口端12bはバッフル14を貫通して、マフラシェル11の後端側の第2室R2内に開口している。
後端側のエンドプレート11cは、内側エンドプレート22と外側エンドプレート21の二重壁構造になっており、出口パイプ13は、マフラシェル11内から内側エンドプレート22を貫通して外に出ている。この出口パイプ13は、入口端13aが、マフラシェル11内の後端側の第2室R2内にて後向きに開口しており、そこから前端側へいったん直線状に延び、バッフル14を貫通して前端側の第1の室R1に入った後、Uターンして再び直線状に延び、バッフル14を貫通して後端側の第2室R2に入り、後はそのまま直線状に延びて、内側エンドプレートを貫通した後に、出口端13bとなって終わっている。
この場合、出口パイプ13の入口端13a側の直線部は、マフラシェル11の高さ方向の中心軸線Lcよりも下側に位置し、出口端13b側の直線部は、マフラシェル11の高さ方向の中心軸線Lc上に位置している。従って、Uターン部13dは、中心軸線Lcを含む鉛直面内で流路の向きを180度変換するものとして設けられている。
このように、バッフル14を貫通させて入口パイプ12及び出口パイプ13を設けることにより、バッフル14によってマフラシェル11内の入口パイプ12、出口パイプ13を支持している。
また、マフラシェル11後端二重壁構造のエンドプレート11cのうち、外側エンドプレート21はテーパ管状に絞られており、そのテーパ管状に絞られた部分の内周端にテールパイプ24が接続されている。これにより、内側エンドプレート22と外側エンドプレート21の間に確保された空間23が、テールパイプ24の内部を通して外部に開放されている。
このテールパイプ24は、マフラシェル11の中心軸線Lc上に位置しており、その内部に、周囲に流路を保った状態で出口パイプ13の出口端13bが同心状に挿入されている。そして、それによりマフラシェル11からの排ガスの出口部が二重管構造になっている。ここでは、テールパイプ24の出口端24aよりも、テールパイプ24内に挿入され出口パイプ13の出口端13bの方が内側に引っ込んだ状態となるように、パイプ13、24の各出口端13b、24aの長さが決められている。
また、内側エンドプレート22の入口パイプ12の出口端12bに対向する位置(入口パイプ12の延長線上)には、小さな開口22aが設けられており、その開口22aには、入口パイプ12からマフラシェル11内に導入された排気ガスのガス圧で開閉するバネ(図示略)付きの制御バルブ25が設けられている。
この制御バルブ25は、入口パイプ12からマフラシェル11内に導入された排気ガスのガス圧が所定以上になると開き、それ以下になると閉じる特性を持っている。なお、この制御バルブ25のバネ定数は、規定の圧力にてバルブ25が開口するように設計しておく必要があるが、音響的及び圧力損失的には、最大にバルブ25が開いたときに、エンドプレート11cの面積の5%程度開口するものであれば十分である。
このように制御バルブ25を設けることにより、排ガスが排出される流路として、制御バルブ25を通って排気ガスがテールパイプ24に流れる流路と、出口パイプ13を通って排ガスがテールパイプ25に流れる流路とが形成されている。
また、出口パイプ13の第1室R1内に位置する部分の管壁には、いくつかの小孔13fが開口されている。これは、出口パイプ13の全長が長くなると共振周波数が低くなり、オーバーオール(低〜高周波数域全ての周波数成分の音圧レベル;平坦特性)への影響を与えることが多いが、途中に孔を開けて分断させることにより共振周波数を高くして、オーバーオールへの影響を小さくするためである。
なお、システム特性上、出口パイプ13のオーバーオールへ与える影響が小さい排気系においては、分断させるための小孔13fは設けなくてもよい。この小孔13fの開口位置は、共振周波数を分断することができ、気流音及び圧力損失の悪化を招く位置でなければ、どこに設定しても構わない。この場合の小孔13fは、サイズΦ2、Φ3、Φ4くらいのものを1個から数個設ける程度であるので、その設け方によって、小孔13fによる影響の度合いに変化を持たせることができる。
次に作用を述べる。
このマフラ10Aにおいては、内燃機関が低回転域にあるときは、排気ガスのガス圧が低いので、制御バルブ25が閉じ、排気ガスは細い出口パイプ13からのみ排気される。音響的には、管径が小さいパイプを通る方が低〜中間周波数域の消音量が増加することから、流量が少ないときは、この細い出口パイプ13を排ガスが通過することで消音量を稼ぐことができる。特に、低流量域ではエンジンも低回転であり周波数も低いことから、出口パイプを細くする効果はより大きくなる。入口パイプ12から入る脈動流は、流量の少ない領域では、制御バルブ25を開かないので、細い出口パイプ13を通して吐出される。
また、例えば1500〜3000rpm以上の高回転域になると、排ガスの流量が増加し、細い出口パイプ13では管内流速が大きくなり、圧力損失及び気流音が悪化する。ところが、この時点では、ガス圧によって制御バルブ25が開くことにより、出口パイプ13以外の流路が確保される。即ち、制御バルブ25が開くことによって、内側と外側のエンドプレート22、21間の空間23に排気ガスが流れ込むようになり、その排ガスが出口パイプ13の外側のテールパイプ24を通して排出されることになる。
そして、出口パイプ13から排出された排気ガスと、テールパイプ24内の出口パイプ13の外側を流れてきた排気ガスが、最終的に合流して外部へ排出される。そのため、それぞれの流路における流速が平均化されて落ちるので、圧力損失及び気流音の悪化が防止される。
また、このマフラ10Aによれば、後端のエンドプレート11cが二重構造になっていて、制御バルブ25を取り付けた内側のエンドプレート22と外側のエンドプレート21との間の空間23を外部に開放させているので、小孔14a付きバッフル14は備えるものの、マフラシェル11内を音響的に、実質的に1室として機能させることができ、制御バルブ25の開閉の如何に拘わらず、マフラシェル11内の全体をフルに1つの拡張室として活用することができる。従って、効率の良い消音設計が可能となる。
なお、拡張室は、両エンドプレートからの音反射による干渉減衰による消音の役割をする。
また、複数の小孔14aを有したバッフル14を使用して入口パイプ12と出口パイプ13を支持しているので、基本的な音響特性上は1室の機能を果たしながら、高い強度を保持できる。また、バッフル14に設けた小孔14aが低周波数域から中周波数域の消音効果を高める働きもなす。
また、出口パイプ13の出口端13bをテールパイプ24の出口端24bよりも内側に引っ込めたので、マフラ10Aの出口のエッジで発生する騒音(エッジ騒音)を低減させることができ、拡張損失を下げることができる。
また、出口パイプ13は、Uターン部13dを有する屈曲形状をなしているので、実質的な出口パイプ長を長くすることができ、低周波数〜中間周波数域の消音特性を大幅に向上させることができる。
また、出口パイプ13の途中に小孔13fを設けたことにより、出口パイプ13全長の共振を抑えることができるので、共振による吐出音レベルの低減が図れる。
また、制御バルブ25は、いずれかのパイプにではなく、マフラシェル11の後端の内側エンドプレート22に取り付けているので、制御バルブ25の取付が簡単にできる上、バルブサイズを任意に選ぶことができるようになり、コストの低減にも貢献できる。また、マフラシェル11の内部を複数の室に区分していないので(小孔14a付きバッフル14による区分は、音響的に別室として区分するものではない)、構造がシンプルであり、コスト面はもちろん、圧力損失や気流騒音の低減や低周波数域から中周波数域の消音の面でも有利となる。また、外観的にはテールパイプ24が1本出ているだけとなるので、細いパイプが複数本出ているものより見栄えがよくなる。
<第2実施形態>
図3は第2実施形態の内燃機関用マフラ10Bの側断面図である。
このマフラ10Bの第1実施形態のマフラ10Aとの違いは、凝縮水対策として、出口パイプ13の入口端13aを、マフラシェル11内の最下面に近接させて配置していることである。
即ち、出口パイプ13の入口端13a側の直管部と、マフラシェル11の内底部との間の間隔をSとすると、図1のマフラ10Aの間隔Sよりも図3のマフラ10Bの間隔Sを小さくしているのである。
マフラシェル11の内底部には凝縮水が溜まりやすいが、出口パイプ13の入口端13aをマフラシェル11の底部近傍に配置することで、出口パイプ13を通して凝縮水を外に出すことが可能になり、マフラシェル11内での凝縮水の溜まりを少なくできる。なお、この例では、出口パイプ13のUターン部13dに小孔13fを設けている。
<第3実施形態>
図4は第3実施形態の内燃機関用マフラ10Cの側断面図である。
このマフラ10Cの第1実施形態のマフラ10Aとの違いは、マフラシェル11内に区分した第1室R1と前端側のエンドプレート11bとの間に、連通パイプ42付きのバッフル41を設けることによって、レゾネータ室として機能する第3室R3を形成したことである。
このようにレゾネータ室として機能する第3室R3を追加した場合は、実質的にマフラシェル11内が2室構造とはなるが、低周波数域の減衰を大幅に増大させることができる。なお、この例では、出口パイプ13の第2室R2内に位置する部分に小孔13fを設けている。
なお、レゾネータ室は低周波数域の減衰を狙いとして採用するものであり、車室内こもり音および走り出し異音等の騒音が消音しきれない場合は、レゾネータ室により特定周波数の減衰を図る。
<第4実施形態>
図5は第4実施形態の内燃機関用マフラ10Dの側断面図である。
このマフラ10Dの第3実施形態のマフラ10Cとの違いは、前記第3室R3を画成するための連通パイプ42付きのバッフル41の代わりに、多数の小孔43a付きのバッフル43を設けたことである。また、後端側のエンドプレート11cの内側エンドプレート22に、Φ3mm程度のサイズの多数(10個程度)の小孔22aを設けたことである。
この場合、バッフル43の小孔43aの開口率によっては、第3室R3は、レゾネータ室にも拡張室にもなる。このバッフル43に、強度上の保持バッフル(マフラシェル11の剛性を高めるためのバッフル)の役目を担わせることもできる。
このマフラ10Dでは、内側エンドプレート22に設けた小孔22aの働きによって、低周波数域の消音効果を高めることができる。なお、この小孔22aは、制御バルブ25から排出される排ガスの流量をコントロールする働きもなすため、制御バルブ25の性能によっては、圧力損失や気流音等を考慮して必ず設けなければならないこともある。
図6は制御バルブ25を有する場合と有さない場合の吐出音の大きさを比較した特性図である。この特性図にて明らかなように、制御バルブ25を設けた本発明の場合は、制御バルブを設けない場合と比べて、特にエンジン回転数が1000〜4000rpmの回転領域において有効な消音特性を示した。
本発明の第1実施形態の内燃機関用マフラの側断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 本発明の第2実施形態の内燃機関用マフラの側断面図である。 本発明の第3実施形態の内燃機関用マフラの側断面図である。 本発明の第4実施形態の内燃機関用マフラの側断面図である。 制御バルブを有する場合(本発明)と有さない場合(比較例)の吐出音の大きさを比較した特性図である。 従来のマフラの構成を示し、(a)は制御バルブ閉時の状態、(b)は開時の状態を示す断面図である。
符号の説明
10A〜10D…マフラ
11…マフラシェル
11b…前端のエンドプレート
11c…後端のエンドプレート
12…入口パイプ
13…出口パイプ
13b…出口端
13d…Uターン部
13f…小孔
14…バッフル
14a…小孔
21…外側エンドプレート
22…内側エンドプレート
22a…小孔
23…空間
24…テールパイプ
24a…出口端
25…制御バルブ
R3…レゾネータ室

Claims (8)

  1. 筒状のマフラシェル(11)と、該マフラシェル(11)内に排ガスを導入する入口パイプ(12)と、前記マフラシェル(11)内の排ガスを外部へ排出する出口パイプ(13)とを有し、前記マフラシェル(11)の前端のエンドプレート(11b)からマフラシェル(11)内部に前記入口パイプ(11)が挿入され、後端のエンドプレート(11c)から前記出口パイプ(13)が導出された内燃機関用マフラにおいて、
    前記後端のエンドプレート(11c)を、内側エンドプレート(22)と外側エンドプレート(21)の二重壁構造とし、前記外側エンドプレート(21)にテールパイプ(24)を連通接続することで、内側エンドプレート(22)と外側エンドプレート(21)の間の空間(23)をテールパイプ(24)を通して外部に開放させると共に、前記出口パイプ(13)の出口端(13b)を、前記内側エンドプレート(22)を貫通させて、周囲に通路を保った状態で前記テールパイプ(24)内に挿入することで、マフラシェル(11)からの排ガスの出口部を二重管構造とし、一方、前記内側エンドプレート(22)に、前記入口パイプ(12)からマフラシェル(11)内に導入された排気ガスのガス圧で開閉する制御バルブ(25)を設け、それにより、該制御バルブ(25)を通って排気ガスがテールパイプ(24)に流れる流路と、前記出口パイプ(13)を通って排ガスがテールパイプ(24)に流れる流路とを形成した
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10A〜10D)。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用マフラであって、
    前記マフラシェル(11)内部に複数の小孔(14a)を有したバッフル(14)を配設し、該バッフル(14)により入口パイプ(12)及び出口パイプ(13)を支持した
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10A〜10D)。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関用マフラであって、
    前記外側エンドプレート(21)をテーパ管状に絞って、そのテーパ管状に絞った部分の内周端で前記テールパイプ(24)に接続すると共に、前記テールパイプ(24)の出口端(24a)よりも、前記テールパイプ(24)内に挿入した出口パイプ(13)の出口端(13b)を内側に引っ込めた
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10A〜10D)。
  4. 少なくとも請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、
    前記内側エンドプレート(22)に複数の貫通した小孔(22b)を形成した
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10D)。
  5. 少なくとも請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、
    前記出口パイプ(13)は、前記マフラシェル(11)内において少なくとも1つのUターン部(13d)を有する曲がり管構造をなしている
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10A〜10D)。
  6. 少なくとも請求項1〜5のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、
    前記出口パイプ(13)の入口(13a)を、マフラシェル(11)内の最下面に近接させた
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10B)。
  7. 少なくとも請求項1〜6のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、
    前記出口パイプ(13)のマフラシェル(11)内における部分の孔壁に小孔(13f)を形成した
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10A〜10C)。
  8. 少なくとも請求項1〜7のいずれか一つに記載の内燃機関用マフラであって、
    前記マフラシェル(11)内にレゾネータ室(R3)を設けた
    ことを特徴とする内燃機関用マフラ(10C、10D)。
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