JP2009062972A - 消音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラ容積を増加させずに、低周波数域、中間周波数域、及び高周波数域の全域に亘る広範囲で吐出音を低減できる消音特性に優れた消音器を提供する。
【解決手段】マフラシェル2の内部空間を第1室3と第2室4とに仕切って、入口パイプ6の出口部分6bに排気ガスの流量に応じて開閉自在な制御バルブ14をねじりコイルバネ15にて取り付けた消音器1であり、その制御バルブ14を段階的に開度変化させることで、第2室4を、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室、高周波数域の吐出音を減衰させる拡張室とに変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の排気系から発する騒音の低減を図るための消音器に関するものである。
例えば、自動車用の消音器(マフラー)においては、排気音の低減を図るために、マフラシェル内に設けたインナーパイプの開口端に排圧(排気ガスの流量)で開閉する制御バルブを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
特開2002−89256号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、一個の制御バルブにて流路をコントロールしても音響的にはON(オン)−OFF(オフ)の制御であり、消音特性を細かく制御するには限界がある。
また、一個の制御バルブによる制御でも消音特性からすれば、従来では特性的に充分であったが、マフラ消音および圧力損失性能に更なる性能向上を要求されることケースが近年多くなってきた。
その理由は、車室内の静粛性に対する要求が更に厳しくなってきたこと、エンジンとモータの両方で最適走行を実現させるハイブリッド車が普及してきたことがその理由である。ハイブリッド車は、走行音が従来の車に比べ静かであり、排気音に対する低騒音化の要求は厳しくなっている。
そこで、従来問題にならなかった内燃機関用排気系を、ハイブリッド車に適用した場合には、排気系の騒音寄与率が大きくなり、排気騒音の低減が求められる。このように、従来に増して排気系の低騒音化ニーズは高くなってきているが、車両レイアウトの関係で、これ以上マフラ容量を大きくすることは困難(マフラ容量を増やせば騒音低減は可能となる)である。
このような状況において、本発明は、上述した課題を解決するべく、マフラ容積を増加させずに、低周波数域、中周波数域、及び高周波数域の全域に亘る広範囲で吐出音を低減できる消音特性に優れた消音器を提供することを目的とする。
本発明の消音器は、筒状のマフラシェルと、マフラシェルの内部空間を第1室と第2室とに仕切るバッフルと、第1室と対応する位置に第1の小孔を有し且つ出口部分を前記第2室に設け、マフラシェル内に排ガスを導入させる入口パイプと、バッフルに固定され、第1室と第2室を連通させる中間パイプと、マフラシェル内で消音された排ガスを外部へ排出させる第1の出口パイプと、第2室を、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室、高周波数域の吐出音を減衰させる拡張室とに変化させる騒音低減手段と、を備えたことを特徴とする。
前記騒音低減手段としては、第2室で入口パイプの出口部分に連接して接続される第2の出口パイプとの接続部分に設けられ、この入口パイプを流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプの出口部分を開閉する制御バルブと、制御バルブを段階的に開度変化させる開度可変手段と、制御バルブの開度位置に応じて前記第2室へと排気音および排気ガスを流入させる前記第2の出口パイプに形成された第2の小孔とからなることを特徴とする。
また、前記騒音低減手段としては、入口パイプの出口部分に設けられ、この入口パイプを流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプの出口部分を開閉する第1制御バルブと、第1制御バルブを段階的に開度変化させる第1開度可変手段と、入口パイプの延長線上であって、マフラシェルの後端側のエンドプレートを貫通して設けられた第2の出口パイプの入口部分に設けられ、第1制御バルブが開いて第2室へと流入した排ガスのガス流量に応じてその入口部分を開閉する第2制御バルブと、第2制御バルブを段階的に開度変化させる第2開度可変手段とからなることを特徴とする。
また、前記騒音低減手段としては、第2室で入口パイプの出口部分に連接して接続された中空パイプに設けられ、この入口パイプを流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプの出口部分を開閉する制御バルブと、制御バルブを段階的に開度変化させる開度可変手段と、制御バルブの開度位置に応じて前記第2室へと排気音および排気ガスを流入させる前記中空パイプに形成された第2の小孔とからなることを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、第1室において、中間パイプと第1の出口パイプが略U字状パイプで連結されたことを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、第1の出口パイプの入口部分の開口を他の部位の開口よりも大としたことを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、第1の出口パイプには、第2室に開口する第3の小孔が形成されたことを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、第2の小孔は、出口パイプにおいて、制御バルブが閉状態のときに該制御バルブによって閉塞される位置に設けられることを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、制御バルブは、開状態のときに、排気ガスの流れに臨む面が凸となる湾曲形状を有していることを特徴とする。
また、本発明の消音器としては、制御バルブは、開状態のときに、排気ガス流れ下流方向側に向かうに従って鋭角となるように形成されていることを特徴とする。
本発明の消音器によれば、騒音低減手段によって、第2室を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させることにより、マフラ容積を増加させることなく幅広い周波数域の吐出音を低減させることができる。
また、本発明の消音器によれば、排気ガスのガス流量に応じて開度可変手段にて制御バルブを開閉させることで、制御バルブを段階的に開閉させることができ、狙った周波数帯域の吐出音を低減させることができる。
また、本発明の消音器によれば、2つの制御バルブを有するので、より一層幅広い周波数域の吐出音を消音することができる。
また、本発明の消音器によれば、出口パイプを一本としたシングルテールチューブタイプの消音器でも、制御バルブの段階的な開閉により狙った周波数帯域の吐出音を低減させることができる。
また、本発明の消音器によれば、中間パイプと第1の出口パイプを略U字状パイプで連結させているので、低周波数域から中周波数域の消音効果を増大させることができる。
また、本発明の消音器によれば、第1の出口パイプには第2室に開口する第3の小孔を形成しているので、高周波数域でこの第3の小孔が認識されることで前記第2室が拡張室となる。
また、本発明の消音器によれば、第2の小孔は、出口パイプにおいて、制御バルブが閉状態のときに該制御バルブによって閉塞される位置に設けられるので、制御バルブが閉状態のときに第2の出口パイプから排気ガスを排出されないようにして、確実に低周波数型レゾネータとして機能する。
また、本発明の消音器によれば、制御バルブは、開状態のときに、排気ガスの流れに臨む面が凸となる湾曲形状を有しているので、制御バルブが開状態のときに制御バルブによる気流騒音を低減することができると共に、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
また、本発明の消音器によれば、制御バルブは、開状態のときに、排気ガス流れ下流方向側に向かうに従って鋭角となるように形成されているので、制御バルブが開状態のときに制御バルブによる気流騒音を低減することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「第1実施形態」
図1は第1実施形態の消音器の断面図、図2(A)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図2(B)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図、図3はバルブ位置と吐出音レベルの関係を示す特性図、図4(A)は制御バルブを閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図4(B)は制御バルブを少し開いて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図4(C)は制御バルブを開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。
第1実施形態の消音器(マフラ)1は、図1に示すように、筒状のマフラシェル2と、このマフラシェル2の内部空間を第1室3と第2室4とに仕切るバッフル5と、マフラシェル2内に排ガスを導入させる入口パイプ6と、第1室3と第2室4を連通させる中間パイプ7と、マフラシェル2内で消音された排ガスを外部へ排出させる第1の出口パイプ8及び第2の出口パイプ13と、第2室4を、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室、高周波数域の吐出音を減衰させる拡張室とに変化させる騒音低減手段9と、で構成されている。
マフラシェル2の内部は、バッフル5によって内部空間が第1室3と第2室4の2つの部屋に仕切られている。第1室3は、入口パイプ6が設けられる入口側に設けられる。第2室4は、第1の出口パイプ8が設けられる出口側に設けられている。
入口パイプ6は、マフラシェル2のフロント側エンドプレート10を貫通して設けられている。そして、この入口パイプ6の入口部分6aをマフラシェル2の外部に開口し図示していない音の発生源となるエンジンに連通させ、出口部分6bをバッフル5を貫通して第2室4内に開口させている。この入口パイプ6には、第1室3と対応する位置に第1の小孔11が形成されている。
中間パイプ7は、第1室3と第2室4を仕切るバッフル5を貫通して設けられ、当該バッフル5にて支持されている。この中間パイプ7は、一端部分7aを第1室3に開口させ、他端部分7bを第2室4に開口させている。
第1の出口パイプ8は、マフラシェル2のリア側エンドプレート12とバッフル5とを貫通して設けられ、これらリア側エンドプレート12とバッフル5とで支持されている。この第1の出口パイプ8は、入口部分8aを第1室3に開口させ、出口部分8bをマフラシェル2の外部に開口させている。
第2の出口パイプ13は、入口パイプ6の出口部分6bにその入口部分13aを連接して接続させている。そして、この第2の出口パイプ13は、リア側エンドプレート12を貫通して設けられると共に出口部分13bをマフラシェル2の外部に開口させている。また、この第2の出口パイプ13は、第1の出口パイプ8に対してその管口径を大きくしている。
騒音低減手段9は、第2室4で入口パイプ6の出口部分6bに連接して接続される第2の出口パイプ13との接続部分に設けられ、この入口パイプ6を流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプ6の出口部分6bを開閉する制御バルブ14と、この制御バルブ14を段階的に開度変化させる開度可変手段15と、制御バルブ14の開度位置に応じて前記第2室4へと排気ガスを流入させる前記第2の出口パイプ13に形成された第2の小孔16とからなる。
制御バルブ14は、入口パイプ6の出口部分6bの開口を閉塞する開閉蓋として形成され、図示を省略するヒンジ機構部にて上端部を支点として開閉自在とされるように、前記入口パイプ6と第2の出口パイプ13との接続部分に取り付けられている。
開度可変手段15は、例えばコイルバネとされ、そのコイルバネのバネ係止部15aを前記制御バルブ14に係止固定させている。かかる開度可変手段15は、そのコイルバネのバネ力で常に制御バルブ14を閉じる方向に付勢するようになっているが、入口パイプ6を流れる排気ガスのガス流量に応じて(排圧変化に応じて)制御バルブ14を解放させる。
第2の出口パイプ13に形成される第2の小孔16は、制御バルブ14の回動範囲に対応する位置に形成されている。この第2の小孔16からは、制御バルブ14がある角度まで開いたときに始めて入口パイプ6を通して第2室4へと排気ガスが流れる。
開度可変手段15は、制御バルブ14を段階的に開度変化させるが、どの段階で開度させるのかは次の実験データに基づいている。図3は制御バルブ14のバルブ位置と吐出音レベルとの関係を示す特性図である。図3中線A(実線)は図2(A)で示すように制御バルブ14が閉じた位置Aにあるときのグラフ、線B(一点鎖線)は図2(A)で示すように制御バルブ14が第2の小孔16を解放させる位置まで開いた位置Bにあるときのグラフ、線Cは図2(A)で示すように制御バルブ14が大きく開いた位置Cにあるときのグラフである。
この特性図より、エンジン回転数が約0〜1000回転以下の低周波数域では、制御バルブ14が閉じた位置Aにあるときが最も吐出音が低く、エンジン回転数が約1000〜4000回転の中周波数域では制御バルブ14が第2の小孔16を解放させた位置まで開いた位置Bにあるときが最も吐出音が低く、エンジン回転数が約4000〜7000回転の高周波数域では制御バルブ14が大きく開いた位置Cにあるときが最も吐出音が低い。
この実験結果に基づいて制御バルブ14を、排気ガスの吐出音周波数レベルが、低周波数域では入口パイプ6の出口部分6bを閉じる位置Aとし、中周波数域では第2の小孔16を解放させる位置Bとし、高周波数域では出口部分6bを大きく開いた位置Cとなるように、前記開度可変手段15のバネ定数を設定して当該制御バルブ14の開度状態を制御する。
次に、このように構成された消音器1による消音作用について図4を参照しながら説明する。
エンジン回転数が低く(目安として0〜1000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が少ない場合(排圧が小さい場合)は、制御バルブ14は、図4(A)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力が排圧に勝り、前記入口パイプ6の出口部分6bを閉塞する。
入口パイプ6の出口部分6bが制御バルブ14によって閉塞されてしまうと、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3へと流出し、第1の出口パイプ8を通って出口部分8bから外部へ排出される。
この時、第1室3は拡張室として作用すると共に、制御バルブ14は閉状態にあるため、第2室4は中間パイプ7のみで第1室3と連通しており、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室として機能する。レゾネータ室は低周波数域の減衰を狙いとして採用するものであり、車室内こもり音および走り出し異音等の騒音が消音しきれない場合は、レゾネータ室により特定周波数の減衰を図る。このときのレゾネータ室は、中間パイプ7のみのコンダクティビティ(音の入り易さのこと)を決める径と長さにて減衰周波数が決まるので、減衰周波数は第2室4の容量にもよるが低周波数型レゾネータとなり、走り出し低周波数域コモリ音が大幅に減衰可能となる。
エンジン回転数が高くなり(目安として1000〜4000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が増えた場合(排圧が増加した場合)は、制御バルブ14は、図4(B)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して第2の出口パイプ13に形成された第2の小孔16を解放する位置まで開く。但し、この制御バルブ14の開き位置は、第2の出口パイプ13の出口部分13bから排気ガス並びに排気音を排出させない位置とする(但しバルブ部の開孔率はゼロでなくても、開孔率が7%以下の小さい場合は、中周波型レゾネータとしての効果は存在する)。
これにより、排気ガス並びに排気音は、第2の出口パイプ13に形成された第2の小孔16から第2室4へと排出される。このとき、第2室4は、第2の小孔16のコンダクティビティとレゾネータパイプ部(小孔11の後から第2室4に臨む入口パイプ6の部分)および中間パイプ7のコンダクティビティの合わさった周波数域であるやや高い周波数域を減衰する。すなわち、第2室4は、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室として機能することになる。
そして、第2室4に排出された排気ガスは、中間パイプ7を通して第1室3へと排出された後、第1の出口パイプ8を通してマフラシェル2の外部へ排出される。
エンジン回転数が更に高くなり(目安として4000〜7000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が更に増えた場合(排圧が更に増加した場合)は、制御バルブ14は、図4(C)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して大きく開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、第2の出口パイプ13の出口部分13bからマフラシェル2の外部へ排出される。このとき、第2室4は、先程の中周波数型レゾネータ室から拡張室へと変化し、中周波数域から高周波数域に渡る幅広い周波数域を減衰する。拡張室は、入り口パイプ6の小孔11を通してと、中間パイプ7から第2室への拡張および出口パイプ13への収縮による消音の役割をする。このように、排気ガス流量の変化に応じて低周波数域から高周波数域までを一つの部屋で消音することが可能となる。
なお、前記したように制御バルブ14の開度を変化(コントロール)できるように、開度可変手段15であるコイルバネのバネ定数を設定する必要がある。
以上のように構成された消音器1によれば、マフラシェル2から出る二本のテールチューブは、制御バルブ14が取り付けられる第2の出口パイプ13の管口径を大きくする一方で制御バルブ14無しの第1の出口パイプ8の管口径を細く設定しているので、制御バルブ14が閉状態の低流量時は、第1の出口パイプ8の細い出口管から排気音が排出されるので、低周波数域から中周波数域の消音効果が増大し、また、流量が少ないので圧力損失の上昇もない。
また、この消音器1によれば、排気ガスの高流量時は、気流騒音の寄与率が大きくなるが、制御バルブ14が開となってガス排出面積が多くなることで、管口径の大きい第2の出口パイプ13の管内流速も減少し、気流騒音レベルの上昇および圧力損失レベルの上昇等の問題が解消される。
また、この消音器1によれば、騒音低減手段9によって、第2室4を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させるので、マフラ容積を増加させることなく、幅広い周波数域での吐出音を低減させることができる。
また、この消音器1によれば、排気ガスのガス流量に応じて開度可変手段15にて制御バルブ14を開閉させることで、制御バルブ14を段階的に開閉させることができ、狙った周波数帯域の吐出音を低減させることができる。
また、この消音器1によれば、アクチュエータを使用して制御バルブ14を開閉させるのではなく、排ガスの排圧により制御バルブ14を開くように制御するため、低コスト且つ装置構成を簡略化することができる。
また、この消音器1によれば、1枚のバッフル5を使用したマフラ構造であり、しかも制御バルブ14を一つしか使用しないため、重量増加にはならない。
また、この消音器1によれば、従来構造のようにアクチュエータを使用して制御バルブ14を開閉自在とするマフラと同等性能とした場合、従来構造に比べてマフラ容量を2〜3割小型化することができる。
「第2実施形態」
図5は第2実施形態の消音器の断面図である。第2実施形態では、制御バルブ14、開度可変手段15及び第2の小孔16からなる騒音低減手段9の構造は第1実施形態と同一であるが、第1室3において中間パイプ7と第1の出口パイプ8を略U字状パイプ17で連結させた構造としている。
このように、略U字状パイプ17で中間パイプ7と第1の出口パイプ8を連結させると、管口径の細いテールチューブがいわゆるUターン型チューブとなり、低周波数域から中周波数域の消音効果を増大させることができる。
このUターンチューブを長くすると、チューブ長から決定されるテールチューブ共振の現象があるため、第1室3に対応する部位に小孔18を開孔する。小孔18を形成するとこで、テールチューブ共振現象を抑制できる。このように、第2実施形態の消音器1では、実質的にUターンロングテールの効果は生かしながら、テールチューブ共振は分断させてその影響を抑えた構造となっている。
なお、第1実施形態の消音器1において、図1の第1の出口パイプ8の長さの影響でテールチューブ共振が懸念される場合は、同様にこの第1の出口パイプ8に複数個の小孔を開孔しても良い。
また、第2実施形態の消音器1によれば、第2室4が閉状態の場合、排気ガス並びに排気音は入口パイプ6の第1の小孔11から第1室3へ排出されて前記小孔18から第1の出口パイプ8の内部に流入されるが、その場合、流量が少ないので圧力損失および気流音へ与える影響は小さくなる。
以上のように、従来のレゾネータ構造は特定回転数域において固定周波数を減衰させ、その他の回転数域においては不要な部屋であるが、第1実施形態及び第2実施形態の消音器1では、エンジン回転数(排ガスのガス流量)に応じて段階的(この例では3段階)に変化するので、低周波数域、中周波数域、高周波数域と幅広い周波数帯域での吐出音を減衰させることができる。
「第3実施形態」
図6は第3実施形態の消音器の断面図、図7(A)は第1及び第2制御バルブを共に閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図7(B)は第1制御バルブを開き第2制御バルブを閉じて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図7(C)は第1及び第2制御バルブを共に開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。
第3実施形態の消音器1においては、第1実施形態とは異なり、第2の出口パイプ13を入口パイプ6と独立させると共に入口パイプ6の延長線上に設け、その第2の出口パイプ13の入口部分13aに第2制御バルブ19を設けた構造としている。入口パイプ6の出口部分6bに設けられた制御バルブは、第3実施形態では第1制御バルブ14と称する。
第1制御バルブ14及び第2制御バルブ19は、何れも第1実施形態と同様、コイルバネからなる第1開度可変手段15及び第2開度可変手段20によって入口パイプ6の出口部分6b及び第2の出口パイプ13の入口部分13aを排気ガスのガス流量によって段階的に開度変化させるように構成されている。第3実施形態では、第1及び第2制御バルブ14、19は、開口部分を閉じる位置と開く位置の2段階としている。
なお、第3実施形態の消音器1は、前記した相違点を除いては第1実施形態と同一構成であるため、同一構成部分に関してはその説明を省略する。
次に、第3実施形態の消音器1による消音作用について図7を参照しながら説明する。
エンジン回転数が低く(目安として0〜1000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が少ない場合(排圧が小さい場合)は、第1制御バルブ14は、図7(A)に示すように、この第1制御バルブ14を付勢するコイルバネである第1開度可変手段15のバネ力が排圧に勝り、前記入口パイプ6の出口部分6bを閉塞する。
入口パイプ6の出口部分6bが制御バルブ14によって閉塞されてしまうと、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3へと流出し、第1の出口パイプ8を通って出口部分8bから外部へ排出される。
この時、第1制御バルブ14及び第2制御バルブ19は閉状態にあるため、第2室4は低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室として機能する。このときのレゾネータ室は、中間パイプ7のみのコンダクティビティにて減衰周波数が決まるので、減衰周波数は第2室4の容量にもよるが低周波数型レゾネータとなり、走り出し低周波数域コモリ音が大幅に減衰可能となる。
エンジン回転数が高くなり(目安として1000〜4000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が増えた場合(排圧が増加した場合)は、第1制御バルブ14は、図7(B)に示すように、この第1制御バルブ14を付勢するコイルバネである第1開度可変手段15のバネ力に抗して入口パイプ6の出口部分6bを開く。一方、第2制御バルブ19は、このエンジン回転数域では第2開度可変手段20のバネ力の方が排圧に勝るため、第2の出口パイプ13の入口部分13aを塞いだ状態のままとなる。
これにより、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6の出口部分6bから第2室4へ排出される。そして、第2室4に排出された排気ガスは、中間パイプ7を通って第1室3へと流れた後、第1の出口パイプ8を通ってマフラシェル2の外部へと排出される。このとき、第2室4は、第1制御バルブ14の部位と第1の小孔11以降の入口パイプ6を含めたコンダクティビティとレゾネータパイプ部(第2室4に臨む入口パイプ6の部分)および中間パイプ7のコンダクティビティの合わさった周波数域であるやや高い周波数域を減衰する。すなわち、第2室4は、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室として機能することになる。
エンジン回転数が更に高くなり(目安として4000〜7000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が更に増えた場合(排圧が更に増加した場合)は、第1制御バルブ14と第2制御バルブ19は、図7(C)に示すように、何れも第1制御バルブ14及び第2制御バルブ19を付勢するコイルバネである第1開度可変手段15及び第2開度可変手段20のバネ力に抗して大きく開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、第2の出口パイプ13の出口部分13bからマフラシェル2の外部へ排出される。このとき、第2室4は、先程の中周波数型レゾネータ室から拡張室へと変化し、中周波数域から高周波数域に渡る幅広い周波数域を減衰する。このように、排気ガス流量の変化に応じて低周波数域から高周波数域までを一つの部屋で消音することが可能となる。
以上のように構成された消音器1によれば、第1実施形態の消音器1と同様、第2室4を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させることにより、マフラ容積を増加させることなく幅広い周波数域の吐出音を低減させることができる。
また、第3実施形態の消音器1によれば、排圧感応型からなる2つの制御バルブ14、19を有するので、より一層幅広い周波数域の吐出音を消音することができる。
「第4実施形態」
図8は第4実施形態の消音器の断面図である。第4実施形態では、第1及び第2制御バルブ14、19と第1及び第2開度可変手段15、20からなる騒音低減手段9の構造は第3実施形態と同一であるが、第1室3において中間パイプ7と第1の出口パイプ8を略U字状パイプ21で連結させた構造としている。
このように、略U字状パイプ21で中間パイプ7と第1の出口パイプ8を連結させると、第2実施形態の消音器1と同様、管口径の細いテールチューブがいわゆるUターン型チューブとなり、低周波数域から中周波数域の消音効果を増大させることができる。
Uターンチューブを長くすると、チューブ長から決定されるテールチューブ共振の現象があるため、第1室3に対応する部位に小孔22を開孔する。小孔22を形成するとこで、テールチューブ共振現象を抑制できる。このように、第4実施形態の消音器1では、実質的にUターンロングテールの効果は生かしながら、テールチューブ共振は分断させてその影響を抑えた構造となっている。
また、第4実施形態の消音器1によれば、第2室4が閉状態の場合、排気ガス並びに排気音は入口パイプ6の第1の小孔11から第1室3へ排出されて前記小孔22から第1の出口パイプ8の内部に流入されるが、その場合、流量が少ないので圧力損失および気流音へ与える影響は小さくなる。
以上のように、第4実施形態の消音器1によれば、エンジン回転数(排ガスのガス流量)に応じて第1制御バルブ14と第2制御バルブ19を段階的(この例では2段階)に変化させることによって、低周波数域、中周波数域、高周波数域と幅広い周波数帯域での吐出音を減衰させることができる。
「第5実施形態」
図9は第5実施形態の消音器の断面図、図10(A)は制御バルブを閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図10(B)は制御バルブを少し開いて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図10(C)は制御バルブを開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。
第5実施形態では、第1実施形態から第4実施形態のように出口パイプを二本とするダブルテールチューブの消音器ではなく、出口パイプを一本とした、いわゆるシングルテールチューブの消音器に本発明の騒音低減手段を設けた例である。
なお、第5実施形態では、第1実施形態の図1に示す消音器1と異なる部位についてのみ説明するものとし、同一部位に関してはその説明は省略する。
第5実施形態の消音器1では、騒音低減手段9は、第2室4で入口パイプ6の出口部分6bに連接して接続された中空パイプ23に設けられ、この入口パイプ6を流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプ6の出口部分6bを開閉する制御バルブ14と、この制御バルブ14を段階的に開度変化させる開度可変手段15と、制御バルブ14の開度位置に応じて前記第2室4へと排気ガスを流入させる前記中空パイプ23に形成された第2の小孔16とからなる。
中空パイプ23は、入口パイプ6の出口部分6bに連接するように装着され、内部を中空とした円筒パイプとして形成されている。その中空パイプ23には、前記出口部分6bを開閉自在とする制御バルブ14の回動範囲に対応する位置に第2の小孔16を形成している。なお、制御バルブ14と開度可変手段15は、第1実施形態と同一の構成であり、その取付け構造も同じである。
また、この第5実施形態の消音器1では、第1の出口パイプ8の入口部分8aの開口を他の部位よりも大としている。具体的には、第1の出口パイプ8の入口部分8aの形状を漏斗形状とし、入口から奥に行くに従ってその開口面積が次第に大から小となるようなフレアーとしている。第1の出口パイプ8の入口部分8aをフレアー形状とすることで、この入口部分8aに流入する排気ガスの剥離を防止しスムーズな流入を可能なものとすることができる。
また、第5実施形態の消音器1では、第1室3に設けられる第1の出口パイプ8の外周囲を取り巻くように吸音部材24が設けられている。吸音部材24は、例えばグラスウールからなり、第1の出口パイプ8に巻き付けられることで、吸音効果を高める。
また、第5実施形態の消音器1では、第1の出口パイプ8の第2室4と対応する部位に第3の小孔25を複数個形成している。かかる第3の小孔25は、全出口パイプの表面積に対して10%以下となるように開口してある。開口率10%以下で第3の小孔25を第1の出口パイプ8に形成すれば、低周波数域(100Hz以下)では第3の小孔25の影響は小さいため、レゾネータ室として作用する。また、中周波数域(100Hz〜150Hz)では、レゾネータ室と拡張室との両方の消音効果が得られ、高周波数域(150Hz以上)では、拡張室としての効果が得られる。
つまり、第2室4に開口する第3の小孔25は、開口率を10%以下とすることで、低周波数域では当該小孔25が認識されず第2室4がレゾネータ室として機能し、高周波数域では当該小孔25が認識されて第2室4が拡張室として機能することになる。開口率が10%を超えると、レゾネータ室から拡張室へと変化せず、初めから拡張室になってしまう。
次に、このように構成された消音器1による消音作用について図10を参照しながら説明する。
エンジン回転数が低く(目安として0〜1000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が少ない場合(排圧が小さい場合)は、制御バルブ14は、図10(A)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力が排圧に勝り、前記入口パイプ6の出口部分6bを閉塞する。
入口パイプ6の出口部分6bが制御バルブ14によって閉塞されてしまうと、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3へと流出し、第1の出口パイプ8を通って出口部分8bから外部へ排出される。
この時、第1室3は拡張室として作用すると共に、制御バルブ14は閉状態にあるため、第2室4は低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室として機能する。このときのレゾネータ室は、中間パイプ7のみのコンダクティビティ(音の入り易さのこと)を決める径と長さにて減衰周波数が決まるので、減衰周波数は第2室4の容量にもよるが低周波数型レゾネータとなり、走り出し低周波数域コモリ音が大幅に減衰可能となる。
エンジン回転数が高くなり(目安として1000〜4000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が増えた場合(排圧が増加した場合)は、制御バルブ14は、図10(B)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して中空パイプ23に形成された第2の小孔16を解放する位置まで開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、中空パイプ23に形成された第2の小孔16から第2室4へと排出される。このとき、第2室4は、第2の小孔16のコンダクティビティとレゾネータパイプ部(小孔11の後から第2室4に臨む入口パイプ6の部分)および中間パイプ7のコンダクティビティの合わさった周波数域であるやや高い周波数域を減衰する。すなわち、第2室4は、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室として機能することになる。
そして、第2室4に排出された排気ガスは、中間パイプ7を通して第1室3へと排出された後、第1の出口パイプ8を通してマフラシェル2の外部へ排出される。
エンジン回転数が更に高くなり(目安として4000〜7000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が更に増えた場合(排圧が更に増加した場合)は、制御バルブ14は、図10(C)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して大きく開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、中空パイプ23に形成された第2の小孔16と後方開口部から第2室4に大量に排気される。そのため、第2室4は、先程の中周波数型レゾネータ室から拡張室へと変化し、中周波数域から高周波数域に渡る幅広い周波数域を減衰する。このように、第5実施形態の消音器1では、排気ガス流量の変化に応じて低周波数域から高周波数域までを一つの部屋で消音することが可能となる。
以上のように構成された消音器1によれば、ダブルテールチューブ型の第1実施形態の消音器1と同様、第2室4を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させることにより、マフラ容積を増加させることなく幅広い周波数域の吐出音を、このシングルテールチューブ型でも低減させることができる。
また、この実施形態の消音器1によれば、第1の出口パイプ8には第2室4に開口する第3の小孔25を形成しているので、高周波数域でこの第3の小孔25が認識されることで前記第2室4を拡張室に変化させることができる。
また、この実施形態の消音器1によれば、第1の出口パイプ8の入口部分8aの開口を他の部位の開口よりも大とすることで、マフラ内への排ガス流入時の騒音及び圧力損失を低減させることができる。
また、この実施形態の消音器1によれば、第1室3に設けられる第1の出口パイプ8の外周囲を取り巻くように吸音部材24を設けたので、マフラ上流部にて発生した気流音等の高周波数音及びマフラ内部にて発生する拡張、縮流、バルブ通過時の乱流音等の高周波音を吐出前に吸音することができる。
「第6実施形態」
図11は第6実施形態の消音器の断面図である。第6実施形態では、制御バルブ14、開度可変手段15及び第2の小孔16からなる騒音低減手段9の構造は第5実施形態と同一であるが、第1室3において中間パイプ7と第1の出口パイプ8を略U字状パイプ26で連結させた構造としている。なお、第2室4に開口する中間パイプ7の他端部分7bをフレアー形状としている。
このように、略U字状パイプ26で中間パイプ7と第1の出口パイプ8を連結させると、管口径の細いテールチューブがいわゆるUターン型チューブとなり、低周波数域から中周波数域の消音効果を増大させることができる。
このUターンチューブを長くすると、チューブ長から決定されるテールチューブ共振の現象があるため、第1室3に対応する部位に小孔18を開孔する。小孔18を形成するとこで、テールチューブ共振現象を抑制できる。このように、第6実施形態の消音器1では、実質的にUターンロングテールの効果は生かしながら、テールチューブ共振は分断させてその影響を抑えた構造となっている。前記第1室3に開口する小孔18の開口率を10%以下にすれば、テールチューブ共振低周波数域である200Hz以上の音に対してテールチューブ共振周波数を分断することができる。
また、この消音器1の構造は、第2室4が閉状態の場合、排気ガスは入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3に排気された後、中間パイプ7に形成された小孔18よりU字状パイプ26内に流入するが、その流入量は少ないので圧力損失及び気流音へ与える影響は小さくなる。
以上のように、従来のレゾネータ構造は特定回転数域において固定周波数を減衰させ、その他の回転数域においては不要な部屋であるが、第5実施形態及び第6実施形態の消音器1では、エンジン回転数(排ガスのガス流量)に応じて段階的(この例では3段階)に変化するので、低周波数域、中周波数域、高周波数域と幅広い周波数帯域での吐出音を減衰させることができる。
「第7実施形態」
図12は第7実施形態の消音器の断面図、図13(A)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図13(B)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図である。
第7実施形態制御では、騒音低減手段9において、制御バルブ14が閉状態のときに、第2の小孔16を閉塞するように構成した。なお、第7実施形態では、第1実施形態の図1に示す消音器1と異なる部位についてのみ説明し、同一部位に関してはその説明は省略する。
制御バルブ14は、入口パイプ6の出口部分6bの開口を閉塞する開閉蓋として形成され、図示を省略するヒンジ機構部にて上端部を支点として開閉自在とされるように、前記入口パイプ6と第2の出口パイプ13との接続部分に取り付けられている。
制御バルブ14は、その表面がガスの流れ方向に対して湾曲して形成されている。より具体的には、制御バルブ14が閉状態のときに、上端部から下端部に向かって、排気ガス流れ方向と逆らう側にわずかに凸となるような湾曲形状を有している。また、後述するように、制御バルブ14が大きく開いた位置Cのとき(図13(A)参照)は、制御バルブ14の排気ガスの流れに臨む面が凸となるように構成される。すなわち、このとき制御バルブ14は、排気ガスの流れに対して垂直の方向に凸側の面が向くようになる。
入口パイプ6の出口部分6bは、この制御バルブ14の湾曲に合致するような形状に構成されている。これにより、制御バルブ14が閉じた位置Aにあるとき(図13(A)参照)は、入口パイプ6の出口部分6bを閉塞して、排気ガスが入口パイプ6から出口パイプ13へと排出されることを制限する。
また、制御バルブ14は、制御バルブ14が閉状態のときに、出口パイプ13に設けられた第2の小孔16を閉塞するように構成されている。これにより、制御バルブ14が閉じた位置Aにあるとき(図13(A)参照)は、制御バルブ14が第2の小孔16を閉塞して、排気ガスが第2室4から出口パイプ13へと排出されることを制限する。
次に、このように構成された消音器1による消音作用について、図14を参照しながら説明する。
エンジン回転数が低く(目安として0〜1000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が少ない場合(排圧が小さい場合)は、制御バルブ14は、図13(A)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力が排圧に勝り、前記入口パイプ6の出口部分6bを閉塞する。
入口パイプ6の出口部分6bが制御バルブ14によって閉塞されてしまうと、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3へと流出し、第1の出口パイプ8を通って出口部分8bから外部へ排出される。
このとき、第1室3は拡張室として作用すると共に、制御バルブ14は閉状態にあるため、第2室4は中間パイプ7のみで第1室3と連通しており、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室として機能する。このときのレゾネータ室は、中間パイプ7のみのコンダクティビティ(音の入り易さのこと)を決める径と長さにて減衰周波数が決まるので、減衰周波数は第2室4の容量にもよるが低周波数型のレゾネータとなり、走り出し低周波数域コモリ音が大幅に減衰可能となる。
なお、排気ガス並びに排気音は、入口パイプ6に形成された第1の小孔11から第1室3へと流出し、第1の出口パイプ8を通って出口部分8bから外部へ排出される。ここで、前述の第1の実施形態(図1)のように、制御バルブ14が第2の小孔16の手前にある場合は、第1室3に流出した排気ガスの一部は、中間パイプ7を通って第2の小孔16から第2の出口パイプ13へと排出される。これによって、レゾネータ室の消音効果が低下してしまう可能性がある。
これに対して、第7の実施形態では、図14(A)に示すように、制御バルブ14が閉状態のときに第2の小孔16を閉塞するので、排気ガス及び排気音は、第2室4から出口パイプ13へと流出することなく、出口パイプ8のみから排出される。この結果、第2室4は、確実に低周波数型レゾネータ室として機能する。
エンジン回転数が高くなり(目安として1000〜4000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が増えた場合(排圧が増加した場合)は、制御バルブ14は、図14(B)に示すように、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して第2の出口パイプ13に形成された第2の小孔16を解放する位置まで開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、第2の出口パイプ13に形成された第2の小孔16から第2室4へと排出される。このとき、第2室4は、第2の小孔16のコンダクティビティとレゾネータパイプ部(第1の小孔11の後から第2室4に臨む入口パイプ6の部分)および中間パイプ7のコンダクティビティの合わさった周波数域であるやや高い周波数域を減衰する。すなわち、第2室4は、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室として機能することになる。
そして、第2室4に排出された排気ガスは、中間パイプ7を通して第1室3へと排出された後、第1の出口パイプ8を通してマフラシェル2の外部へ排出される。
エンジン回転数が更に高くなり(目安として4000〜7000回転程度)入口パイプ6に流入する排気ガスのガス流量が更に増えた場合(排圧が更に増加した場合)は、図14(C)に示すように、制御バルブ14は、この制御バルブ14を付勢するコイルバネである開度可変手段15のバネ力に抗して大きく開く。
これにより、排気ガス並びに排気音は、第2の出口パイプ13の出口部分13bからマフラシェル2の外部へ排出される。このとき、第2室4は、先程の中周波数型レゾネータ室から拡張室へと変化し、中周波数域から高周波数域に渡る幅広い周波数域を減衰する。拡張室は、入り口パイプ6の第1の小孔11を通してと、中間パイプ7から第2室への拡張および出口パイプ13への収縮による消音の役割をする。このように、排気ガス流量の変化に応じて低周波数域から高周波数域までを一つの部屋で消音することが可能となる。
特に、第7実施形態では、制御バルブ14が、排気ガス流れに対してわずかに凸となるような湾曲形状を備えた。この形状により、制御バルブ14が開状態のときに、制御バルブ14の表面付近の排気ガスの流れが剥離しにくくなり、気流騒音を低減することができる。また、この形状により、排圧が増加した場合に翼効果による揚力が発生し、バネ力に抗して制御バルブ14をより大きく開口させることができ、排気ガスの圧力損失を低減できる。
以上のように構成された消音器1によれば、第1実施形態と同様に、第2室4を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させることにより、マフラ容積を増加させることなく、幅広い周波数域での吐出音を低減させることができる。
また、この第7実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が閉状態のときに、第2の小孔16を閉塞するため、低周波数型レゾネータ室の消音効果をより高めることができる。
また、この第7実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が排気ガス流れ方向に対してわずかに湾曲しているので、排気ガスの気流騒音を低減することができる。またさらに、排気ガスの高流量時は、翼効果による揚力が発生して大きく開口させることができるので、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
「第8実施形態」
図15は第8実施形態の消音器の断面図である。第8実施形態は、図8に示す第4実施形態と同様に、第1室3において中間パイプ7と第1の出口パイプ8を略U字状パイプ21で連結させた構造としている。
そしてさらに、図12に示す第7実施形態と同様に、制御バルブ14を湾曲形状とすると共に、制御バルブ14が閉状態のときに第2の小孔16を閉塞するように構成した。
このように、略U字状パイプ21で中間パイプ7と第1の出口パイプ8を連結させると、第4実施形態の消音器1と同様、管口径の細いテールチューブがいわゆるUターン型チューブとなり、低周波数域から中周波数域の消音効果を増大させることができる。
また、第8実施形態の消音器1では、第2室4に設けられる第1の出口パイプ8の外周囲を取り巻くように吸音部材28が設けられている。吸音部材28は、例えばグラスウールからなり、第1の出口パイプ8に巻き付けられることで、吸音効果を高める。
以上のように、第8実施形態の消音器1によれば、第4実施形態と同様に、エンジン回転数(排ガスのガス流量)に応じて第1制御バルブ14と第2制御バルブ19を段階的(この例では2段階)に変化させることによって、低周波数域、中周波数域、高周波数域と幅広い周波数帯域での吐出音を減衰させることができる。
また、この第8実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が閉状態のときに、第2の小孔16を閉塞するため、低周波数型レゾネータ室の消音効果をより高めることができる。
また、この第8実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が排気ガス流れ方向に対してわずかに湾曲しているので、排気ガスの気流騒音を低減することができる。またさらに、排気ガスの高流量時は、翼効果による揚力が発生して大きく開口させることができるので、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
「第9実施形態」
図16は第9実施形態の消音器の断面図である。第9実施形態は、図9に示す第5実施形態と同様に、出口パイプを一本とした、いわゆるシングルテールチューブの消音器に本発明の騒音低減手段を設けた例である。
そしてさらに、図12に示す第7実施形態と同様に、制御バルブ14を湾曲形状とすると共に、制御バルブ14が閉状態のときに第2の小孔16を閉塞するように構成した。
このように、第9実施形態の消音器1では、第5実施形態と同様に、シングルテールチューブ型の消音器1においても、第1実施形態のダブルテールチューブ型の消音器1と同様、第2室4を、低周波数型レゾネータ室、中周波数型レゾネータ室、拡張室とに変化させることにより、マフラ容積を増加させることなく幅広い周波数域の吐出音を、低減させることができる。
また、この第9実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が閉状態のときに、第2の小孔16を閉塞するため、低周波数型レゾネータ室の消音効果をより高めることができる。
また、第9実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が排気ガス流れ方向に対してわずかに湾曲しているので、排気ガスの気流騒音を低減することができる。またさらに、排気ガスの高流量時は、翼効果による揚力が発生して大きく開口させることができるので、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
「第10実施形態」
図17は第10実施形態の消音器の断面図である。第10実施形態では、図11に示す第6実施形態と同様に、第1室3において中間パイプ7と第1の出口パイプ8を略U字状パイプ26で連結させた構造としている。なお、第2室4に開口する中間パイプ7の他端部分7bをフレアー形状としている。
そしてさらに、図12に示す第7実施形態と同様に、制御バルブ14を湾曲形状とし、制御バルブ14が閉状態のときに第2の小孔16を閉塞するように構成した。
このように、第10実施形態では、第6実施形態と同様に、シングルテールチューブ型の消音器1においても、エンジン回転数(排ガスのガス流量)に応じて段階的(この例では3段階)に変化するので、低周波数域、中周波数域、高周波数域と幅広い周波数帯域での吐出音を減衰させることができる。
また、この第10実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が閉状態のときに、第2の小孔16を閉塞するため、低周波数型レゾネータ室の消音効果をより高めることができる。
また、第10実施形態の消音器1によれば、制御バルブ14が排気ガス流れ方向に対してわずかに湾曲しているので、排気ガスの気流騒音を低減することができる。またさらに、排気ガスの高流量時は、翼効果による揚力が発生して大きく開口させることができるので、排気ガスの圧力損失を低減することができる。
「第11実施形態」
図18(A)は第11実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図18(B)は第11実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図である。
第11実施の形態では、前述の第7から第10実施形態と同様に、制御バルブ14を湾曲形状とし、制御バルブ14が閉状態のときに第2の小孔16を閉塞するよう構成した。
そしてさらに、制御バルブ14の先端部分(エッジ)の角度が小さくなるように構成した。より具体的には、図18(B)に示すように、制御バルブ14が大きく開いた位置Cのときに、排気ガスの流れ方向の先端部分となるエッジ14aが、排気ガス流れ方向に向かうに従って、徐々に鋭角となるような形状とした。
このように、第11実施形態では、第7から第11実施の形態の効果に加え、制御バルブ14の先端部分であるエッジ14aの角度が、排気ガス流れ方向に向かうに従って小さくなるように構成したので、制御バルブ14表面付近の気流の剥離の発生が抑制される。これにより、排気ガス流量が大きく制御バルブ14が出口パイプ13に対して大きく開いた位置Cとなったときにも、制御バルブ14により発生する気流騒音が低減される。
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の消音器は、通常の内燃機関エンジンを搭載する自動車用の消音器としても使用できる他、エンジンと電気モータとを組み合わせたハイブリッドカー用の消音器、或いは、水素と酸素を反応させることで発電する電力を動力とする燃料電池自動車用の消音器としても使用することができる。
また、第5実施形態の消音器1では、第1の出口パイプ8の入口部分8aの開口を他の部位の開口よりも大とするフレアー構造としたが、排気ガスの流入時の騒音及び圧力損失が大きく寄与しない場合は、フレアー構造を採用する必要はない。
また、第5実施形態の消音器1では、第1室3に設けられる第1の出口パイプ8の外周囲を取り巻くように吸音部材24を設けたが、気流発生音の寄与率が小さい場合は、吸音部材24を設ける必要はない。
また、第7から第10実施形態では、制御バルブ14を湾曲形状としたが、閉状態のときに第2の小孔16を閉塞できるものであれば、どのような形状でもよい。例えば、制御バルブ14において発生する気流騒音が無視できる程度であれば、第1実施形態(図1及び2)のように平板状であってもよい。
また、制御バルブ14を均一な厚さとせず、閉状態のとき第2の小孔16を閉塞するように、薄板状の制御バルブ14の周囲の第2の小孔16に対応する位置に、フランジを設けてもよい。
また、制御バルブ14の表面に溝状の凹凸加工(いわゆるボルテックス・ジェネレータ)を施して、気流騒音を低減するように構成してもよい。
第1実施形態の消音器の断面図である。 図2(A)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図2(B)は制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図である。 図3はバルブ位置と吐出音レベルの関係を示す特性図である。 図4(A)は制御バルブを閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図4(B)は制御バルブを少し開いて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図4(C)は制御バルブを開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。 第2実施形態の消音器の断面図である。 第3実施形態の消音器の断面図である。 図7(A)は第1及び第2制御バルブを共に閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図7(B)は第1制御バルブを開き第2制御バルブを閉じて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図7(C)は第1及び第2制御バルブを共に開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。 第4実施形態の消音器の断面図である。 第5実施形態の消音器の断面図である。 図10(A)は制御バルブを閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図10(B)は制御バルブを少し開いて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図10(C)は制御バルブを開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。 第6実施形態の消音器の断面図である。 第7実施形態の消音器の断面図である。 図13(A)は第7実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図13(B)は第7実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図である。 図14(A)は第7実施形態の制御バルブを閉じて第2室を低周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図14(B)は第7実施形態の制御バルブを少し開いて第2室を中周波数型レゾネータ室としたときの排気ガスの流れを示す図、図14(C)は第7実施形態の制御バルブを開いて第2室を拡張室としたときの排気ガスの流を示す図である。 第8実施形態の消音器の断面図である。 第9実施形態の消音器の断面図である。 第10実施形態の消音器の断面図である。 図18(A)は第11実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大縦断面図、図18(B)は第11実施形態の制御バルブが設けられた部位の要部拡大横断面図である。
符号の説明
1…消音器(マフラ)
2…マフラシェル
3…第1室
4…第2室
5…バッフル
6…入口パイプ
7…中間パイプ
8…第1の出口パイプ
9…騒音低減手段
10…第2拡張室
11…第1の小孔
13…第2の出口パイプ
14…制御バルブ(第1制御バルブ)
15…開度可変手段(第1開度可変手段)
16…第2の小孔
17、21、26…略U字状パイプ
23…閉塞部材
24…吸音部材
25…第3の小孔

Claims (9)

  1. 筒状のマフラシェル(2)と、
    前記マフラシェル(2)の内部空間を第1室(3)と第2室(4)とに仕切るバッフル(5)と、
    前記第1室(3)と対応する位置に第1の小孔(11)を有し且つ出口部分(6b)を前記第2室(4)に設け、前記マフラシェル(2)内に排ガスを導入させる入口パイプ(6)と、
    前記バッフル(5)に固定され、前記第1室(3)と前記第2室(4)を連通させる中間パイプ(7)と、
    前記マフラシェル(2)内で消音された排ガスを外部へ排出させる第1の出口パイプ(8)と、
    前記第2室(4)を、低周波数域の吐出音を減衰させる低周波数型レゾネータ室、中周波数域の吐出音を減衰させる中周波数型レゾネータ室、高周波数域の吐出音を減衰させる拡張室とに変化させる騒音低減手段(9)と、を備えた
    ことを特徴とする消音器。
  2. 請求項1に記載の消音器であって、
    前記騒音低減手段(9)は、
    前記第2室(4)で前記入口パイプ(6)の出口部分(6b)に連接して接続される第2の出口パイプ(13)との接続部分に設けられ、この入口パイプ(6)を流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプ(6)の出口部分(6b)を開閉する制御バルブ(14)と、
    前記制御バルブ(14)を段階的に開度変化させる開度可変手段(15)と、
    前記制御バルブ(14)の開度位置に応じて前記第2室(4)へと排気音および排気ガスを流入させる前記第2の出口パイプ(13)に形成された第2の小孔(16)とからなる
    ことを特徴とする消音器。
  3. 請求項1に記載の消音器であって、
    前記騒音低減手段(9)は、
    前記入口パイプ(6)の出口部分(6b)に設けられ、この入口パイプ(6)を流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプ(6)の出口部分(6b)を開閉する第1制御バルブ(14)と、
    前記第1制御バルブ(14)を段階的に開度変化させる第1開度可変手段(15)と、
    前記入口パイプ(6)の延長線上であって、前記マフラシェル(2)の後端側のエンドプレート(12)を貫通して設けられた第2の出口パイプ(13)の入口部分(13a)に設けられ、前記第1制御バルブ(14)が開いて前記第2室(4)へと流入した排ガスのガス流量に応じてその入口部分(13a)を開閉する第2制御バルブ(19)と、
    前記第2制御バルブ(19)を段階的に開度変化させる第2開度可変手段(20)とからなる
    ことを特徴とする消音器。
  4. 請求項1に記載の消音器であって、
    前記騒音低減手段(9)は、
    前記第2室(4)で前記入口パイプ(6)の出口部分(6b)に連接して接続された中空パイプ(23)に設けられ、この入口パイプ(6)を流れる排気ガスのガス流量に応じて該入口パイプ(6)の出口部分(6b)を開閉する制御バルブ(14)と、
    前記制御バルブ(14)を段階的に開度変化させる開度可変手段(15)と、
    前記制御バルブ(14)の開度位置に応じて前記第2室(4)へと排気音及び排気ガス
    を流入させる前記中空パイプ(23)に形成された第2の小孔(16)とからなる
    ことを特徴とする消音器。
  5. 請求項2から請求項4の何れかに記載の消音器であって、
    前記第1室(3)において、前記中間パイプ(7)と前記第1の出口パイプ(8)が略U字状パイプ(17、21、26)で連結された
    ことを特徴とする消音器。
  6. 請求項4に記載の消音器であって、
    前記第1の出口パイプ(8)には、前記第2室(4)に開口する第3の小孔(25)が形成された
    ことを特徴とする消音器。
  7. 請求項2に記載の消音器であって、
    前記第2の小孔(16)は、前記出口パイプ(13)において、前記制御バルブ(14)が閉状態のときに該制御バルブ(14)によって閉塞される位置に設けられる
    ことを特徴とする消音器。
  8. 請求項2に記載の消音器であって、
    前記制御バルブ(14)は、開状態のときに、排気ガスの流れに臨む面が凸となる湾曲形状を有している
    ことを特徴とする消音器。
  9. 請求項8に記載の消音器であって、
    前記制御バルブ(14)は、開状態のときに、排気ガス流れ下流方向側に向かうに従って鋭角となるように形成されている
    ことを特徴とする消音器。
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