JPH09137724A - 車両排気系の消音装置 - Google Patents

車両排気系の消音装置

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JPH09137724A
JPH09137724A JP29853295A JP29853295A JPH09137724A JP H09137724 A JPH09137724 A JP H09137724A JP 29853295 A JP29853295 A JP 29853295A JP 29853295 A JP29853295 A JP 29853295A JP H09137724 A JPH09137724 A JP H09137724A
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JP
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silencer
exhaust gas
tail tube
exhaust
muffler
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JP29853295A
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English (en)
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Seiichi Nitta
誠一 新田
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は車両排気系の消音装置に関し、高周
波成分の排気騒音に対する消音性能の向上を図り、併せ
てエンジンの最高出力の低下を防止した消音装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 テールチューブ23内に、サイレンサ5
をテールチューブ23の上流側に付勢するバネ29を取
り付け、バネ29を介してサイレンサ5を保持すると共
に、テールチューブ23の上流側周壁に、サイレンサ5
の孔あきパイプ15の断面積との和がテールチューブ2
3の断面積以上となる開口面積で排ガス流出口27を形
成し、エンジンの低回転時に排ガス流出口27をサイレ
ンサ5で閉鎖し、エンジン回転数の上昇に伴い、排ガス
圧力でサイレンサ5がスライドして排ガス流出口27を
順次開放させるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両排気系の消音
装置に関し、詳しくはメインマフラのテールチューブ内
にサイレンサを装着した車両排気系の消音装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両走行時の排気騒音を低減するため、
従来、車両排気系にはメインマフラが装着されており、
メインマフラの拡張室に於ける拡張減衰作用や共鳴室で
の共鳴減衰作用によって排気騒音を消音している。
【0003】ところで、高周波成分の排気騒音に対する
消音性能を向上させるため、昨今、実開平4−2711
1号公報又は図5に示すように、メインマフラ1のテー
ルチューブ3にサイレンサ5を装着した消音装置7が知
られており、エンジンから放出された高周波成分の排気
騒音をサイレンサ5のグラスウールで吸音するようにな
っている。
【0004】図5に示す消音装置7はテールチューブ3
内にサイレンサ5をボルト締めしたもので、サイレンサ
5は、図6に示すようにシェル9の両端開口部を閉塞す
るエンドプレート11,12間に、多数の小孔13が穿
設された孔あきパイプ15がシェル9と同一軸上に挿着
されると共に、当該孔あきパイプ15を覆ってグラスウ
ール17がシェル9内に充填された構造となっており、
テールチューブ3を介してメインマフラ1から導出した
高周波成分の排気騒音がグラスウール17で吸音される
ようになっている。
【0005】尚、図中、19,21はサイレンサ5をテ
ールチューブ3にボルト締めするボルトとナットで、通
常、サイレンサ5はオプションとして後付けされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記消音
装置7を装着することにより、グラスウール17の吸音
作用によって高周波成分の排気騒音に対する消音性能が
向上すると共に、小径の孔あきパイプ15による排気通
路の縮径により、全周波数域の排気騒音に対する消音性
能が向上することとなるが、サイレンサ5は、その構造
上、テールチューブ3の内径φD1 に比し孔あきパイプ
15の内径φD2 が細いため、斯かるサイレンサ5を後
付けすると、特に排ガス流量の多いエンジン高回転域で
の排圧が上昇してエンジンの最高出力が低下してしまう
欠点が指摘されていた。
【0007】即ち、周知のようにエンジンには回転数に
対する適正な排圧係数があり、その適正な排圧係数のも
とでエンジン出力が確保される。そのため、上述の如き
サイレンサ5をテールチューブ3内に装着すると、排圧
係数が変化して圧力損出が生じてしまうこととなる。本
発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、メインマフ
ラのテールチューブ内にサイレンサを装着した車両排気
系の消音装置に改良を加え、高周波成分の排気騒音に対
する消音性能の向上を図り、併せてエンジンの最高出力
の低下を防止した車両排気系の消音装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、メインマフラのテールチュ
ーブ内に、孔あきパイプを覆ってグラスウールがシェル
内に充填されたサイレンサを装着した車両排気系の消音
装置に於て、テールチューブ内に、サイレンサをテール
チューブの上流側に常時付勢するバネを取り付け、当該
バネを介してサイレンサをテールチューブ内に保持する
と共に、テールチューブの上流側周壁に、サイレンサの
孔あきパイプの断面積との和がテールチューブの断面積
以上となる開口面積を以って排ガス流出口を形成し、エ
ンジンの低回転時に上記排ガス流出口をサイレンサが閉
鎖し、エンジン回転数の上昇に伴い、排ガス圧力でサイ
レンサがバネのバネ力に抗してテールチューブの下流側
へスライドして、排ガス流出口を順次開放させるように
してなることを特徴とする。
【0009】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の消音装置に於て、排ガス流出口は、テールチュー
ブの上流側から下流側に向かって順次拡開した三角形状
とされていることを特徴としている。
【0010】(作用)各請求項に係る消音装置によれ
ば、エンジンから吐出された排気騒音が、メインマフラ
の拡張室に於ける拡張減衰作用や共鳴室での共鳴減衰作
用によって低減されると共に、高周波成分の排気騒音
は、更にサイレンサのグラスウールで吸音されることと
なる。
【0011】又、エンジンから排出された排ガスは、メ
インマフラからテールチューブ及び孔あきパイプを通っ
てテールチューブの管端から外部に排出されるが、エン
ジン回転数が低回転から高回転へと上昇して排ガス流量
が増加するに従い、サイレンサは排ガスの圧力でバネの
バネ力に抗してテールチューブの下流側にスライドする
ので、排ガス流出口が順次開放されて排ガスの多くが排
ガス流出口から外部に直接排出されることとなる。
【0012】そして、エンジン回転数が下がって排ガス
流量が減少すると、サイレンサはバネの復元力でテール
チューブの上流側にスライドして排ガス流出口を順次閉
鎖していくこととなる。又、請求項2に係る発明によれ
ば、排ガス流出口の形状がテールチューブの上流側から
下流側に向かって順次拡開した三角形状となっているの
で、エンジン回転数に応じ排ガス流出口から外部に流出
する排ガス流量が除々に変化していくこととなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。尚、図5及び図6に示す従来例
と同一のものは同一符号を付してそれらの構造説明は省
略する。図1は請求項1及び請求項2に係る消音装置の
第一実施形態を示し、図中、23はメインマフラ1に挿
着されたテールチューブで、その下流側の管端には、内
方へ断面半円状に折曲された折曲部25が全周に亘って
形成されている。
【0014】そして、従来と同様、テールチューブ23
内に、グラスウール17がシェル9内に充填されたサイ
レンサ5が組み込まれているが、図2に示すようにテー
ルチューブ23の周壁の上流側には、下流側に向かって
順次拡開した三角形状の排ガス流出口27が穿設されて
おり、当該排ガス流出口27は、サイレンサ5の孔あき
パイプ15の断面積との和がテールチューブ23の断面
積以上となる開口面積を以って形成されている。
【0015】サイレンサ5は、図6に示す従来例と同
様、孔あきパイプ15を覆ってグラスウール17がシェ
ル9内に充填された構成となっているが、サイレンサ5
の上流側のエンドプレート11とテールチューブ23の
周壁との間には2本の引張りバネ29が張架されてお
り、エンジンの停止時及び低回転時にサイレンサ5は引
張りバネ29のバネ力でテールチューブ23の上流側に
保持されて、排ガス流出口27を閉鎖するようになって
いる。
【0016】そして、エンジンの始動により、メインマ
フラ1からテールチューブ23に導出された排ガスは孔
あきパイプ15を通ってテールチューブ23の管端から
外部に排出されるが、エンジン回転数が低回転から高回
転(例えば、2000ccのエンジンにあっては、30
00rpmから5000rpm)へと上昇して排ガス流
量が増加するに従い、エンドプレート11に衝突する排
ガスの圧力で、サイレンサ5は引張りバネ29のバネ力
に抗してテールチューブ23の下流側へスライドして、
排ガス流出口27を順次開放するようになっている。
【0017】尚、図3に示すように、排ガスの圧力でテ
ールチューブ23の下流側にスライドしたサイレンサ5
は、テールチューブ23の管端に設けた折曲部25に当
接して脱落防止が図られているが、この時、排ガス流出
口27は全開となるように設定されている。そして、エ
ンジン回転数が下がって排ガス流量が減少すると、サイ
レンサ5は引張りバネ29の復元力でテールチューブ2
3の上流側にスライドして、排ガス流出口27を再び閉
鎖していくようになっている。
【0018】本実施形態に係る消音装置31はこのよう
に構成されているから、エンジンから吐出された排気騒
音が、メインマフラ1の拡張室に於ける拡張減衰作用や
共鳴室での共鳴減衰作用によって低減されると共に、高
周波成分の排気騒音は、更にサイレンサ5のグラスウー
ル17で吸音されることとなる。
【0019】又、小径の孔あきパイプ15による排気通
路の縮径により、全周波数域の排気騒音に対する消音作
用も行われる。更に又、エンジンから排出された排ガス
は、メインマフラ1からテールチューブ23及び孔あき
パイプ15を通ってテールチューブ23の管端から外部
に排出されるが、エンジン回転数が低回転から高回転へ
と上昇して排ガス流量が増加するに従い、エンドプレー
ト11に衝突する排ガスの圧力でサイレンサ5は引張り
バネ29のバネ力に抗してテールチューブ23の下流側
にスライドするので、排ガス流出口27が順次開放され
て排ガスの多くが排ガス流出口27から外部に直接排出
されることとなる。
【0020】そして、上述したようにエンジン回転数が
下がって排ガス流量が減少すると、サイレンサ5は引張
りバネ29の復元力でテールチューブ23の上流側にス
ライドして排ガス流出口27を順次閉鎖していくことと
なる。このように、本実施形態は、エンジンの低回転時
には、テールチューブ23に設けた排ガス流出口27を
サイレンサ5で閉鎖し、そして、エンジン回転数が低回
転から高回転へと移行して排ガス流量が増加するに伴
い、サイレンサ5をテールチューブ23の下流側へスラ
イドさせて排ガス流出口27を開放することにより、多
くの排ガスを排ガス流出口27から外部に直接排出させ
るようにしたので、図6に示す従来例に比し、エンジン
の高回転時にサイレンサ5の効果が低減して排気音がベ
ースになる消音系本来の音になると共に、低回転時には
排気騒音がサイレンサ5によって消音,軽減されるの
で、例えば市街地走行等に於て静かな走行が可能とな
る。
【0021】即ち、スポーツカー等で、騒音規制値内で
はあるが、比較的排気音をきかせたスポーティな音に設
定している場合、高速道路等では設定通りのスポーティ
な音を楽しむことができ、市街地では乗用車と同様な静
寂な排気音とすることができる。又、本実施形態によれ
ば、エンジンの高回転時に多くの排ガスを排ガス流出口
27から外部に直接排出させるため、図6に示す従来例
に比し排ガス流量の多いエンジン高回転域で排圧が上昇
することがなく、エンジンの回転数に応じた適正な排圧
係数を維持することができるので、エンジンの最高出力
が低下してしまうことがない。
【0022】然も、本実施形態では、排ガス流出口27
の形状をテールチューブ23の上流側から下流側に向か
って順次拡開した三角形状としたので、エンジン回転数
に応じ排ガス流出口27から外部に流出する排ガス流量
を除々に変化させることができ、その結果、エンジン回
転数に応じた排圧係数を確実に維持することが可能であ
るし、又、引張りバネ29のバネ定数の適正化を図るこ
とによっても、各回転数による適正な排圧係数を満足さ
せることが可能となる。
【0023】図4は請求項1及び請求項2に係る消音装
置の第二実施形態を示し、図中、33はテールチューブ
3内に挿着されたサイレンサ5の取付用チューブで、当
該取付用チューブ33はテールチューブ3内に挿着可能
な外径を有し、その上流側端部がテールチューブ3にボ
ルト19とナット21でボルト締めされている。そし
て、その内部にサイレンサ5がスライド可能に収納され
ているが、取付用チューブ33の下流側管端には、内方
へ断面半円状に折曲された折曲部35が全周に亘って形
成されており、サイレンサ5は当該折曲部35とエンド
プレート12との間に張架したコイルバネ37のバネ力
でテールチューブ3の上流側へ常時付勢されて、上記ナ
ット21にエンドプレート11が圧接した構造となって
いる。
【0024】又、図示するようにテールチューブ3と取
付用チューブ33の上流側には、夫々、上記排ガス流出
口27と同一形状からなる排ガス流出口39,41が同
一位置に穿設されており、エンジンの停止時及び低回転
時に両排ガス流出口39,41はサイレンサ5で閉鎖さ
れている。尚、本実施形態にあっても、排ガス流出口3
9は、サイレンサ5の孔あきパイプ15の断面積との和
がテールチューブ3の断面積以上となる開口面積を以っ
て形成されている。
【0025】そして、エンジンの始動により、メインマ
フラ1からテールチューブ3に導出された排ガスは、孔
あきパイプ15を通ってテールチューブ3の管端から外
部に排出されるが、エンジン回転数が低回転から高回転
へと上昇して排ガス流量が増加するに従い、エンドプレ
ート11に衝突する排ガスの圧力でサイレンサ5はコイ
ルバネ37のバネ力に抗して取付用チューブ33の下流
側へスライドして、両排ガス流出口39,41を順次開
放するようになっている。
【0026】そして、エンジン回転数が下がって排ガス
流量が減少すると、サイレンサ5はコイルバネ37の復
元力で取付用チューブ33の上流側にスライドして、排
ガス流出口39,41を再び閉鎖していくようになって
いる。本実施形態に係る消音装置43はこのように構成
されているから、上記消音装置31と同様、エンジンか
ら吐出された排気騒音が、メインマフラ1の拡張室に於
ける拡張減衰作用や共鳴室での共鳴減衰作用によって低
減されると共に、高周波成分の排気騒音は、更にサイレ
ンサ5のグラスウール17で吸音されることとなる。
【0027】又、小径の孔あきパイプ15による排気通
路の縮径により、全周波数域の排気騒音に対する消音作
用も行われる。更に又、エンジンから排出された排ガス
は、メインマフラ1からテールチューブ3及び孔あきパ
イプ15を通ってテールチューブ3の管端から外部に排
出されるが、エンジン回転数が低回転から高回転へと上
昇して排ガス流量が増加するに従い、エンドプレート1
1に衝突する排ガスの圧力でサイレンサ5はコイルバネ
37のバネ力に抗して取付用チューブ33の下流側にス
ライドするので、排ガス流出口39,41が順次開放さ
れて排ガスの多くが排ガス流出口39,41から外部に
直接排出されることとなる。
【0028】そして、エンジン回転数が下がって排ガス
流量が減少すると、サイレンサ5はコイルバネ37の復
元力で取付用チューブ33の上流側にスライドして排ガ
ス流出口39,41を順次閉鎖していくこととなる。
【0029】このように、本実施形態に係る消音装置4
3も、既述した図1の消音装置31と同様、エンジンの
低回転時には、テールチューブ3及び取付用チューブ3
3に設けた排ガス流出口39,41をサイレンサ5で閉
鎖し、そして、エンジン回転数が低回転から高回転へと
移行して排ガス流量が増加するに伴い、サイレンサ5を
取付用チューブ33の下流側へスライドさせて排ガス流
出口39,41を開放することにより、多くの排ガスを
排ガス流出口39,41から外部に直接排出させるよう
にしたので、図6に示す従来例に比し、エンジンの高回
転時にサイレンサ5の効果が低減して排気音がベースに
なる消音系本来の音になると共に、低回転時には排気騒
音がサイレンサ5によって消音,軽減されるので、例え
ば市街地走行等に於て静かな走行が可能となる。
【0030】従って、上記実施形態と同様、比較的排気
音をきかせたスポーティな音に設定している場合、高速
道路等では設定通りのスポーティな音を楽しむことがで
き、又、市街地では乗用車と同様、静寂な排気音とする
ことができる。又、本実施形態も、エンジンの高回転時
に多くの排ガスを排ガス流出口39,41から外部に直
接排出させるため、図6に示す従来例に比し排ガス流量
の多いエンジン高回転域で排圧が上昇することがなく、
エンジンの回転数に応じた適正な排圧係数を維持するこ
とができるので、エンジンの最高出力が低下してしまう
ことがない。
【0031】更に又、本実施形態も、排ガス流出口3
9,41の形状をテールチューブ3及び取付用チューブ
33の上流側から下流側に向かって順次拡開した三角形
状としたので、エンジン回転数に応じ排ガス流出口3
9,41から外部に流出する排ガス流量を除々に変化さ
せることができ、その結果、エンジン回転数に応じた排
圧係数を確実に維持することが可能であるし、コイルバ
ネ37のバネ定数の適正化を図ることによっても各回転
数による適正な排圧係数を満足させることが可能とな
る。
【0032】加えて、本実施形態によれば、図1に示す
消音装置31に比し、ユーザーがサイレンサ5を取付用
チューブ33を介してテールチューブ3に後付けできる
利点を有する。尚、上記各実施形態では、排ガス流出口
27,39,41の形状を、テールチューブ23,3の
上流側から下流側に向かって順次拡開した三角形状とし
たが、その形状は三角形状に限定されものではなく、楕
円形状等その他の形状を用いてもよく、排ガス流出口を
楕円形状とした場合には、排ガス流出口を全開させるこ
とは必要ではなく、サイレンサをスライドさせて排ガス
流出口が半分開くようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】各請求項に係る発明によれば、従来の消
音装置に比しエンジンの高回転時に排気音がベースにな
る消音系本来の音になると共に、低回転時には排気騒音
がサイレンサ5によって消音,軽減されるので、例えば
市街地走行等に於て静かな走行が可能となる。
【0034】又、本発明によれば、エンジンの高回転時
に多くの排ガスを排ガス流出口から外部に直接排出させ
るため、従来の如く排ガス流量の多いエンジン高回転域
で排圧が上昇することがなく、エンジンの回転数に応じ
た適正な排圧係数を維持することができるので、エンジ
ンの最高出力が低下してしまうことがない。このため、
高速走行時に十分な馬力とスポーティな音が要求される
スポーツカー等に適している。
【0035】そして、請求項2に係る発明によれば、排
ガス流出口の形状をテールチューブの上流側から下流側
に向かって順次拡開した三角形状としたので、エンジン
回転数に応じ排ガス流出口から外部に流出する排ガス流
量を除々に変化させることができ、その結果、エンジン
回転数に応じた排圧係数を確実に維持することが可能で
あるし、又、各請求項に係る発明によれば、バネのバネ
定数の適正化を図ることによっても、各回転数による適
正な排圧係数を満足させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの低回転時に於ける請求項1及び請求
項2に係る消音装置の第一実施形態の断面図である。
【図2】図1に示す消音装置の底面図である。
【図3】エンジンの高回転時に於ける請求項1及び請求
項2に係る消音装置の第一実施形態の断面図である。
【図4】エンジンの低回転時に於ける請求項1及び請求
項2に係る消音装置の第二実施形態の断面図である。
【図5】従来の消音装置の側面図である。
【図6】従来の消音装置の断面図である。
【符号の説明】
3,23 テールチューブ 5 サイレンサ 9 シェル 13 小孔 15 孔あきパイプ 17 グラスウール 27,39,41 排ガス流出口 29 引張りバネ 31,43 消音装置 33 取付用チューブ 37 コイルバネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインマフラ(1)のテールチューブ
    (3,23)内に、孔あきパイプ(15)を覆ってグラ
    スウール(17)がシェル(9)内に充填されたサイレ
    ンサ(5)を装着した車両排気系の消音装置に於て、 テールチューブ(3,23)内に、サイレンサ(5)を
    テールチューブ(3,23)の上流側に常時付勢するバ
    ネ(29,37)を取り付け、当該バネ(29,37)
    を介してサイレンサ(5)をテールチューブ(3,2
    3)内に保持すると共に、 テールチューブ(3,23)の上流側周壁に、サイレン
    サ(5)の孔あきパイプ(15)の断面積との和がテー
    ルチューブ(3,23)の断面積以上となる開口面積を
    以って排ガス流出口(27,39,41)を形成し、 エンジンの低回転時に上記排ガス流出口(27,39,
    41)をサイレンサ(5)が閉鎖し、 エンジン回転数の上昇に伴い、排ガス圧力でサイレンサ
    (5)がバネ(29,37)のバネ力に抗してテールチ
    ューブ(3,23)の下流側へスライドして、排ガス流
    出口(27,39,41)を順次開放させるようにして
    なることを特徴とする車両排気系の消音装置。
  2. 【請求項2】 排ガス流出口(27,39,41)は、
    テールチューブ(3,23)の上流側から下流側に向か
    って順次拡開した三角形状とされていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両排気系の消音装置。
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