JP2017156419A - 光ファイバカッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡易化を図れる光ファイバカッタを提供する。【解決手段】光ファイバカッタ1は、光ファイバ2の位置を規定するファイバガイド13を有するカッタ基体3と、カッタ基体3に移動可能に設けられたスライダ7と、スライダ7において回転可能に設けられ、光ファイバ2に傷を付ける刃部材23と、刃部材23に設けられ、刃部材と一体に回転する回転体25と、刃部材23の回転を制御する回転制御機構11と、を備え、回転制御機構11は、カッタ基体3に回転可能に設けられた本体部30と、本体部30の回転に連動して、カッタ基体3に設けられた軸38B中心に揺動する揺動部32と、を有し、揺動部32は、スライダ7が所定位置に到達したときに回転体25と当接して刃部材23を所定角度回転させる第1位置と、スライダ7の所定位置において回転体25と当接しない第2位置と、に揺動する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバカッタに関する。
従来の光ファイバカッタとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の光ファイバカッタは、カッタ本体と、カッタ本体に移動可能に設けられたスライダと、スライダに回転可能に設けられ、光ファイバに傷を付ける刃部材と、刃部材を回転させる刃回転手段と、刃部材を回転させないようにするための第1モードと、スライダが前記カッタ本体に対して一方向に移動する毎に刃回転手段により刃部材を所定角度回転させるようにするための第2モードとを含む複数の回転動作モードのいずれかを設定する回転動作モード設定手段と、を備える。
特開2012−194465号公報
光ファイバカッタは、作業者が片手で保持して使用することができる大きさに設計されている。そのため、光ファイバカッタは小型化が図られており、回転動作モード設定手段等の刃部材の回転を制御する機構を配置するスペースにも制限がある。したがって、光ファイバカッタでは、構成の簡易化が求められている。
本発明は、構成の簡易化を図れる光ファイバカッタを提供することを目的とする。
本発明は、その一側面として、光ファイバを切断する光ファイバカッタであって、カッタ基体と、カッタ基体に移動可能に設けられたスライダと、スライダにおいて回転可能に設けられ、光ファイバに傷を付ける刃部材と、刃部材に設けられ、刃部材と一体に回転する回転体と、刃部材の回転を制御する回転制御機構と、を備え、回転制御機構は、カッタ基体に回転可能に設けられた本体部と、本体部の回転に連動して、カッタ基体に設けられた軸中心に揺動する揺動部と、を有し、揺動部は、スライダが所定位置に到達したときに回転体と当接して刃部材を所定角度回転させる第1位置と、スライダの所定位置において回転体と当接しない第2位置と、に揺動する。
本発明によれば、構成の簡易化を図れる。
一実施形態に係る光ファイバカッタを示す斜視図である。 図1に示す光ファイバカッタの側面図である。 図1に示す光ファイバカッタの側面図である。 回転制御機構の分解斜視図である。 回転制御機構を示す斜視図である。 図6(a)は、アームが第1位置のときの回転制御機構を一方向から示す斜視図であり、図6(b)は、アームが第1位置のときの回転制御機構を他方向から示す斜視図である。 図7(a)は、アームが第1位置のときにおいてスライダが初期位置にある図であり、図7(b)は、アームが第1位置のときにおいてスライダがカット開始位置にある図である。 図7(b)に示す回転制御機構と回転体とを拡大して示す斜視図である。 図9(a)は、アームが第2位置のときの回転制御機構を一方向から示す斜視図であり、図9(b)は、アームが第2位置のときの回転制御機構を他方向から示す斜視図である。 図10(a)は、アームが第2位置のときにおいてスライダが初期位置にある図であり、図10(b)は、アームが第2位置のときにおいてスライダがカット開始位置にある図である。 図10(b)に示す回転制御機構と回転体とを拡大して示す斜視図である。 図1に示す光ファイバカッタにより光ファイバに傷を付ける様子を示す概念図である。 他の実施形態に係る光ファイバカッタの回転制御機構を示す図である。 他の実施形態に係る光ファイバカッタの回転制御機構を示す図である。 他の実施形態に係る光ファイバカッタの回転制御機構を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明は、その一側面として、光ファイバを切断する光ファイバカッタであって、カッタ基体と、カッタ基体に移動可能に設けられたスライダと、スライダにおいて回転可能に設けられ、光ファイバに傷を付ける刃部材と、刃部材に設けられ、刃部材と一体に回転する回転体と、刃部材の回転を制御する回転制御機構と、を備え、回転制御機構は、カッタ基体に回転可能に設けられた本体部と、本体部の回転に連動して、カッタ基体に設けられた軸中心に揺動する揺動部と、を有し、揺動部は、スライダが所定位置に到達したときに回転体と当接して刃部材を所定角度回転させる第1位置と、スライダの所定位置において回転体と当接しない第2位置と、に揺動する。
この光ファイバカッタでは、回転制御機構は、本体部及び揺動部により構成されている。揺動部は、本体部の回転に連動して搖動する。回転制御機構では、本体部を回転させることにより、揺動部を第1位置と第2位置とに位置させる。揺動部は、第1位置においては回転体と当接して刃部材を所定角度回転させ、第2位置において回転体と当接しない。このように、回転制御機構は、簡易な構成により刃部材の回転を制御できる。したがって、光ファイバカッタは、構成の簡易化を図れる。
一実施形態においては、回転体はギアであり、揺動部は、第1位置において回転体の歯と当接することにより、刃部材を所定角度回転させてもよい。この構成では、揺動部と回転体とが確実に当接するため、揺動部によって刃部材をより確実に回転させることができる。
一実施形態においては、回転制御機構は、本体部の回転範囲を規制する規制部を備えていてもよい。この構成では、本体部の回転が規制されるため、揺動部が不意に揺動することを抑制できる。
一実施形態においては、本体部は、円柱状を呈する部材であり、軸中心に回転可能に設けられており、揺動部は、本体部が第1回転停止位置まで回転させられたときに第1位置となり、本体部が第2回転停止位置まで回転されられたときに第2位置となってもよい。この構成では、円柱状の本体部を第1回転停止位置又は第2回転停止位置に回転させることにより、揺動部を第1位置又は第2位置に揺動させることができる。したがって、第1位置又は第2位置への揺動部の切り替えを容易に行うことができる。
一実施形態においては、本体部は、第2回転停止位置において揺動部を押し下げてもよい。これにより、揺動部と回転体とが当接しない第2位置に揺動部を揺動させることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、光ファイバカッタ1は、光ファイバ2の先端部分の被覆を除去して露出されたガラスファイバ2Aを切断する装置である。
光ファイバカッタ1は、カッタ基体3と、カッタ蓋体5と、スライダ7と、刃部9と、回転制御機構11と、を備えている。
カッタ基体3は、ホルダガイド部(ファイバガイド)13を有している。ホルダガイド部13は、カッタ基体3の上面3Aに設けられている。ホルダガイド部13は、切断すべき光ファイバ2を保持するファイバホルダ15の位置を規定する。ホルダガイド部13は、略矩形凹状を呈している。ホルダガイド部13の一側面側には、爪部材17が配置されている。爪部材17は、ファイバホルダ15がホルダガイド部13にセットされていない通常状態では、バネ(図示せず)の付勢力により出っ張った状態となっている。爪部材17は、ファイバホルダ15がホルダガイド部13にセットされると、バネの付勢力に抗して押されて引っ込んだ状態となる。
カッタ蓋体5は、カッタ基体3に開閉可能に取り付けられている。具体的には、カッタ蓋体5は、カッタ基体3の後端部においてカッタ基体3の幅方向に延びる軸部(図示せず)を介して回動可能に連結されている。
スライダ7は、カッタ基体3におけるホルダガイド部13の後側に設けられている。スライダ7は、図6に示されるように、カッタ基体3の幅方向に移動可能である。スライダ7の一端部には、押し込み部19が設けられている。カッタ基体3の一側面3Bには、押し込み部19を露出させるための開放部3Cが形成されている。スライダ7の他端部とカッタ基体3の他側面3Dとの間には、スライダ7を開放部3C側に付勢するばね21(図12参照)が設けられている。スライダ7は、ばね21の付勢力によって、通常は図1に示すような初期位置にある。
図4に示されるように、刃部9は、刃部材23と、回転体25と、を有している。刃部材23は、光ファイバ2のガラスファイバ2Aに傷を付ける円盤状の刃である。刃部材23は、スライダ7において回転可能に設けられている。
回転体25は、刃部材23に取り付けられている。回転体25は、刃部材23と一体に回転する。本実施形態では、回転体25は、円形のギアである。回転体25は、複数の歯25Aを有している。図4に示されるように、回転体25は、後述するアーム32と当接することにより、一方向(本実施形態ではカッタ基体3の前方から見て反時計回り)に回転させられる。
回転制御機構11は、刃部材23(刃部9)の回転を制御する。図5に示されるように、回転制御機構11は、シャフト(本体部)30と、アーム(揺動部)32と、ばね34と、回転規制部36と、を有する。回転制御機構11は、固定部38に設けられている。シャフト30、アーム32、ばね21及び回転規制部36は、固定部38に取り付けられることにより、ユニット化されている。固定部38は、カッタ基体3の一部を構成している部材であり、カッタ基体3に取り付けられている。
シャフト30は、固定部38に回転可能に設けられている。シャフト30は、円柱状の部材である。シャフト30は、固定部38に設けられた挿通穴38Aに挿通されている。シャフト30は、当該シャフト30の長手方向に沿った軸を中心に、固定部38に回転可能に設けられている。シャフト30は、頭部30Aと、軸部30Bと、を有している。頭部30Aの直径は、軸部30Bの直径よりも大きい。頭部30Aは、図2に示されるように、カッタ基体3の他側面3Dに露出している。頭部30Aには、溝30Cが設けられている。頭部30Aの表面は、カッタ基体3の他側面3Dよりも内側に位置している。
軸部30Bの先端部30D(頭部30Aとは反対側の端部)は、二面取りされている。具体的には、先端部30Dには、互いに対向する2つの平面30Da,30Dbが設けられている。2つの平面30Da,30Dbは、略平行をなしている。2つの平面30Da,30Dbは、Dカット加工により形成されている。2つの平面30Da,30Dbは、軸部30Bの周面よりも軸部30Bの軸側(内側)に設けられている。軸部30Bには、円形の窪み部30E,30Fが設けられている。窪み部30E,30Fは、軸部30Bの周方向において所定の間隔をあけて2箇所に形成されている。窪み部30E,30Fは、後述する回転規制部36の係合部36Aと係合する。窪み部30E,30Fのそれぞれは、シャフト30の回転が停止する第1回転停止位置及び第2回転停止位置において回転規制部36の係合部36Aと係合する。
図7及び図10に示されるように、シャフト30は、軸部30Bが固定部38の挿通穴38Aに位置しており、軸部30Bの先端部30Dが固定部38から突出している。シャフト30は、第1回転停止位置と第2回転停止位置との間で回転する。第1回転停止位置は、図6及び図7に示されるように、軸部30Bの先端部30Dに設けられた平面30Da,30Dbがカッタ基体3の前後方向と略平行となる位置である。第2回転停止位置は、図9及び図10に示されるように、軸部30Bの先端部30Dに設けられた平面30Da,30Dbがカッタ基体の上下方向と略平行となる位置である。シャフト30は、頭部30Aの溝30Cに例えばマイナスドライバ等を挿入することにより、回転させることができる。
アーム32は、シャフト30の回転に連動して搖動する。アーム32は、固定部38(カッタ基体3)に揺動可能に設けられている。アーム32は、角柱状の部材である。アーム32は、固定部38に固定された軸38Bに軸支されている。アーム32は、長手方向の一端が軸38Bにより軸支され、軸38B中心に揺動する。アーム32は、固定部38の規制片38Cにより揺動角が規制されている。具体的には、アーム32は、長手方向の他端(先端)設けられた突起部32Aが規制片38Cに当接することにより、カッタ基体3の後方から見て時計回り方向への揺動が規制される。
アーム32には、当接部33が設けられている。当接部33は、円柱状の部材である。当接部33は、アーム32の他端に取り付けられている。具体的には、当接部33は、その長手方向がアーム32の長手方向に略直交するように、アーム32に取り付けられている。当接部33は、シャフト30の先端部30Dの下方に位置している。
アーム32は、図4に示されるように、回転体25と当接することにより、刃部材23を一方向(本実施形態ではカッタ基体3の前方から見て反時計回り方向)に所定角度回転させる。詳細には、アーム32は、回転体25の歯25Aと当接することにより、刃部材23を回転させる。
アーム32は、第1位置と第2位置との間で揺動する。第1位置は、図4において実線で示す位置である。第2位置は、図4において破線で示す位置である。アーム32は、当接部33がシャフト30と当接して当接部33が押し下げられることにより、第2位置に揺動する。アーム32は、第1位置において、回転体25の歯25Aと当接する。アーム32は、第2位置において、回転体25と当接しない。
ばね34は、アーム32を付勢する付勢部材である。ばね34は、例えば、コイルばねである。ばね34は、アーム32の下部と固定部38との間に配置されている。ばね34は、カッタ基体3の後方から見て、アーム32が軸38Bを中心に時計回りに揺動するように、アーム32を付勢している。ばね34は、アーム32の当接部33がシャフト30によって押し下げられるとこにより縮む。
回転規制部36は、シャフト30の回転範囲を規制する。回転規制部36は、円柱状の部材である。回転規制部36は、固定部38に設けられた螺合穴(図示せず)に螺合されている。螺合穴は、挿通穴38Aと連通しており、挿通穴38Aに挿通されたシャフト30の窪み部30E,30Fと対応する位置に設けられている。
回転規制部36の先端には、球状の係合部36Aが設けられている。係合部36Aは、図示しないばねにより、回転規制部36の先端側に向かって付勢されている。すなわち、係合部36Aは、押圧されることにより、回転規制部36の内側に引っ込む。係合部36Aは、シャフト30の軸部30Bに設けられた窪み部30E,30Fと係合する。回転規制部36は、係合部36Aと窪み部30E,30Fとが係合することにより、シャフト30の回転範囲を規制する。係合部36Aは、シャフト30が回転されるときにシャフト30の軸部30Bに押圧されて内側に引っ込み、シャフト30の回転を許可する。係合部36Aと窪み部30Eとが係合するとき、シャフト30は、第1回転停止位置となる。係合部36Aと窪み部30Fとが係合するとき、シャフト30は、第2回転停止位置となる。
続いて、回転制御機構11の動作について説明する。図6に示されるように、回転制御機構11では、シャフト30が第1回転停止位置の場合、アーム32が第1位置に位置している。このとき、スライダ7が図7(a)に示す初期位置から図7(b)に示すカット開始位置(所定位置)に移動させられると、図8に示されるように、アーム32と回転体25の歯25Aとが当接する。これにより、刃部材23が一方向に所定角度回転する。
図9に示されるように、回転制御機構11では、シャフト30が第2回転停止位置の場合、アーム32が第2位置に位置している。このとき、スライダ7が図10(a)に示す初期位置から図10(b)に示すカット開始位置に移動させられると、図11に示されるように、アーム32と回転体25とは当接しない。そのため、刃部材23は回転しない。
続いて、光ファイバカッタ1を用いた光ファイバ2の切断方法について説明する。図12(a)に示されるように、光ファイバカッタ1を用いて、光ファイバ2の切断作業を行うときは、まずカッタ基体3に対してカッタ蓋体5が開いた状態で、スライダ7の押し込み部19を押し込む。そうすると、図12(b)に示されるように、スライダ7がばね21の付勢力に抗して開放部3Cの反対側(他側面3D側)に移動してカット開始位置に達する。このとき、カッタ基体3に設けられた係止構造(図示せず)によって、スライダ7はカット開始位置に保持された状態となる。
また、回転制御機構11においてシャフト30が第1回転停止位置である場合、すなわちアーム32が第1位置である場合、アーム32が回転体25と当接することで、回転体25が所定量だけ回転し、これに伴って刃部材23が所定角度だけ回転する。このため、スライダ7がカット開始位置に達する度に、刃部材23における光ファイバ2と接触する部分が所定量だけずれることになる。また、回転制御機構11においてシャフト30が第2回転停止位置である場合、すなわちアーム32が第2位置である場合、アーム32が回転体25と当接しないため、刃部材23は回転しなし。
その状態で、図1に示されるように、光ファイバ2を保持したファイバホルダ15をカッタ基体3のホルダガイド部13にセットする。これにより、図12(c)に示されるように、光ファイバ2がスライダ7に対して位置決めされた状態となる。
次いで、図2及び図3に示されるように、カッタ基体3に対してカッタ蓋体5を閉じる。すると、カッタ基体3に設けられた係止解除部4によって、カッタ基体3に対するスライダ7の係止状態が解除される。これにより、図12(d)に示されるように、スライダ7がばね21の付勢力により開放部3C側に移動して初期位置(カット完了位置)に戻るようになる。
このとき、刃部材23が開放部3C側に移動することで、刃部材23が光ファイバ2のガラスファイバ2Aに接触し、刃部材23によりガラスファイバ2Aに傷が付けられて、ガラスファイバ2Aがカットされることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る光ファイバカッタ1は、回転制御機構11は、シャフト30及びアーム32により構成されている。アーム32は、シャフト30の回転に連動して搖動する。回転制御機構11では、シャフト30を回転させることにより、アーム32を第1位置と第2位置とに位置させる。アーム32は、第1位置においては回転体25と当接して刃部材23を所定角度回転させ、第2位置において回転体25と当接しない。このように、回転制御機構11は、簡易な構成により刃部材23の回転を制御できる。したがって、光ファイバカッタ1は、構成の簡易化を図れる。
本実施形態に係る光ファイバカッタ1では、回転体25はギアである。アーム32は、第1位置において回転体25の歯25Aと当接することにより、刃部材23を所定角度回転させる。この構成では、アーム32と回転体25とが確実に当接するため、アーム32によって刃部材23をより確実に回転させることができる。
本実施形態に係る光ファイバカッタ1では、回転制御機構11は、シャフト30の回転範囲を規制する回転規制部36を備えている。また、頭部30Aの表面は、カッタ基体3の他側面3Dよりも内側に位置している。この構成では、シャフト30の回転が規制されるため、アーム32が不意に揺動することを抑制できる。
本実施形態に係る光ファイバカッタ1では、シャフト30は、円柱状を呈する部材であり、軸中心に回転可能に設けられている。アーム32は、シャフト30が第1回転停止位置まで回転させられたときに第1位置となり、シャフト30が第2回転停止位置まで回転されられたときに第2位置となる。この構成では、円柱状のシャフト30を第1回転停止位置又は第2回転停止位置に回転させることにより、アーム32を第1位置又は第2位置に揺動させることができる。したがって、第1位置又は第2位置へのアーム32の切り替えを容易に行うことができる。
本実施形態に係る光ファイバカッタ1では、シャフト30は、第2回転停止位置においてアーム32を押し下げる。これにより、アーム32と回転体25とが当接しない第2位置にアーム32を揺動させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、シャフト30の回転により先端部30Dがアーム32の先端に設けられた当接部33を押し下げることにより、アーム32を第1位置と第2位置とに揺動させる形態を一例に説明した。しかし、アーム32を揺動させる形態は、これに限定されない。例えば、アーム32は、図13(a)に示されるように、シャフト30と当接していない状態では付勢部材により時計回り方向に揺動するように付勢されて第1位置となり、図13(b)に示されるように、シャフト30によって押し上げられることにより第2位置となる形態であってもよい。
また、アーム32は、図14(a)に示されるように、シャフト30と当接していない状態では付勢部材により時計回り方向に揺動するように付勢されて第1位置となり、図14(b)に示されるように、シャフト30によってアーム32の軸38B側の端部が押し下げられることにより第2位置となる形態であってもよい。
また、アーム32は、図15(a)に示されるように、シャフト30と当接していない状態では付勢部材により反時計回り方向に揺動するように付勢されて第1位置となり、図15(b)に示されるように、シャフト30によってアーム32の軸38B側の端部が押し上げられることにより第2位置となる形態であってもよい。要は、アーム32が、シャフト30の回転に応じて第1位置と第2位置とに揺動する形態であればよい。
上記実施形態では、刃部材23に設けられた回転体25がギアである形態を一例に説明したが、回転体25はこれに限定されない。回転体は、例えば、円盤状の部材であってもよい。この場合、アーム32と当接する部分の摩擦抵抗が高いことが好ましい。これにより、アーム32と回転体とが当接したときに、回転体を確実に回転させることができる。
上記実施形態では、シャフト30における軸部30Bの先端部30Dに平面30Da,30Dbを有し、先端部30Dによりアーム32の当接部33を押し下げる形態を一例に説明した。しかし、シャフト(本体部)を形態はこれに限定されない。本体部は、カッタ基体3に回転可能に設けられ、回転によって揺動部を揺動させる形態であればよい。
上記実施形態では、刃部材23に回転体25が取り付けられている形態を一例に説明した。しかし、刃部材23と回転体25とが一体に成形されていてもよい。
1…光ファイバカッタ、2…光ファイバ、3…カッタ基体、7…スライダ、11…回転制御機構、9…刃部、23…刃部材、25…回転体、25A…歯、30…シャフト(本体部)、32…アーム(揺動部)、38B…軸。

Claims (5)

  1. 光ファイバを切断する光ファイバカッタであって、
    カッタ基体と、
    前記カッタ基体に移動可能に設けられたスライダと、
    前記スライダにおいて回転可能に設けられ、前記光ファイバに傷を付ける刃部材と、
    前記刃部材に設けられ、前記刃部材と一体に回転する回転体と、
    前記刃部材の回転を制御する回転制御機構と、を備え、
    前記回転制御機構は、
    前記カッタ基体に回転可能に設けられた本体部と、
    前記本体部の回転に連動して、前記カッタ基体に設けられた軸中心に揺動する揺動部と、を有し、
    前記揺動部は、前記スライダが所定位置に到達したときに前記回転体と当接して前記刃部材を所定角度回転させる第1位置と、前記スライダの前記所定位置において前記回転体と当接しない第2位置と、に揺動する、光ファイバカッタ。
  2. 前記回転体はギアであり、
    前記揺動部は、前記第1位置において前記回転体の歯と当接することにより、前記刃部材を前記所定角度回転させる、請求項1に記載の光ファイバカッタ。
  3. 前記回転制御機構は、前記本体部の回転範囲を規制する規制部を備える、請求項1又は2に記載の光ファイバカッタ。
  4. 前記本体部は、円柱状を呈する部材であり、軸中心に回転可能に設けられており、
    前記揺動部は、前記本体部が第1回転停止位置まで回転させられたときに前記第1位置となり、前記本体部が第2回転停止位置まで回転されられたときに前記第2位置となる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  5. 前記本体部は、前記第2回転停止位置において前記揺動部を押し下げる、請求項4に記載の光ファイバカッタ。
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