JP2017155761A - ブレーキ装置 - Google Patents

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宏 磯野
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伸芳 杉谷
久保 愛三
Aizo Kubo
愛三 久保
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Abstract

【課題】冷却液による冷却性能を維持しつつ、回転部材が冷却液を引き摺ることによる摩擦損失を低減することができるブレーキ装置を提供する。
【解決手段】ブレーキロータ9に形成された第1摩擦面9aとブレーキステータ10に形成された第2摩擦面10aとを摩擦係合させることにより回転軸6を制動するとともに、ケース3内に封入されるオイル23でブレーキステータ9およびブレーキロータ10を冷却するブレーキ装置1において、第1摩擦面9aに、第2摩擦面10aに対向して開口するとともに、第1摩擦面9aの内周側の端部と外周側の端部との間でオイル23を流通させる第1冷却溝21を形成し、第2摩擦面10aに、第1摩擦面9aに対向して開口するとともに、第1冷却溝21を流通するオイル23の一部が流入する第2冷却溝22を形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばモータの出力軸(回転軸)を制動するブレーキ装置に関し、特に、オイルや水などの冷却液を用いて発熱部を冷却する湿式のブレーキ装置に関するものである。
特許文献1には、建設機械等のブレーキ容量の大きな車両に用いられる湿式のブレーキ装置に関する発明が記載されている。この特許文献1に記載されている湿式ブレーキ装置は、車軸に接続される回転ブレーキ板をピストンで押圧し、回転ブレーキ板を非回転ブレーキ板に接触させることによって車軸を制動するように構成されている。回転ブレーキ板は、ハウジング内で、回転ブレーキ板を潤滑および冷却するためのオイルに浸漬されている。回転ブレーキ板は、車軸に接続される円環板状のベース板部と、ベース板部の表面の一部にベース板部とほぼ同心円状に設けられた摩擦部とを有している。そして、回転ブレーキ板には、摩擦部の内周縁から外周縁まで径方向に連通するように、摩擦部とベース板部との2層に亘ってオイルが流通する油路が形成されている。
なお、特許文献2には、ブレーキ鳴きの発生を抑制することを目的としたベンチレーテッド型ディスクロータに関する発明が記載されている。この特許文献2に記載されたベンチレーテッド型ディスクロータには、径方向に放射状に延伸する複数の冷却フィンが形成されている。
特開2009−281491号公報 特開2008−95941号公報
上記の特許文献1に記載されているような湿式のブレーキ装置は、乾式(空冷式)のブレーキ装置と比較して、ブレーキ装置の冷却性能を向上させることができる。その反面、湿式のブレーキ装置は、ブレーキロータなどの回転部材がオイル(冷却液)に浸漬されているため、回転部材が回転する際にオイルを引き摺ることによる摩擦損失が発生してしまう。このように、従来の湿式のブレーキ装置においては、冷却性能の維持と、摩擦損失の低減とを両立させるには、未だ改良の余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目して考え出されたものであり、冷却液による冷却性能を維持しつつ、回転部材が冷却液を引き摺ることによる摩擦損失を低減することができるブレーキ装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、所定の回転軸の回転方向に回転不可能なブレーキステータと、前記ブレーキステータと相対回転しかつ前記回転軸と一体回転するブレーキロータと、前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを内部に収納するケースと、を備え、前記ブレーキロータの外縁部に形成された第1摩擦面と前記ブレーキステータに形成された第2摩擦面とを摩擦係合させることにより前記回転軸を制動するとともに、前記ケース内に封入される冷却液で前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを冷却するブレーキ装置において、前記回転軸は、前記冷却液の浸入が可能な中空部を有し、前記冷却液は、少なくとも前記回転軸の一部を浸漬して前記中空部へ浸入するように前記ケース内に充填されており、前記第1摩擦面に、前記第2摩擦面に対向して開口するとともに、前記第1摩擦面の内周側の端部と外周側の端部との間で前記冷却液を流通させる第1冷却溝が形成され、前記回転軸および前記ブレーキロータに、前記中空部に浸入した前記冷却液を前記ブレーキロータの内部を通して前記第1冷却溝へ流通させる貫通流路が形成されていることを特徴とするものである。
また、この発明は、前記第2摩擦面に、前記第1摩擦面に対向して開口するとともに、前記第1冷却溝を流通する前記冷却液の一部が流入する第2冷却溝が形成されていることを特徴としている。
また、この発明は、前記第1冷却溝および前記貫通流路が、それぞれ、前記ブレーキロータの回転中心軸線を中心として前記外周側へ放射状に延びるように複数形成されていることを特徴としている。
また、この発明は、前記ブレーキロータおよび前記ブレーキステータが、通電されることにより発生する磁気吸引力によって互いに吸着させられ、前記回転軸を制動するように構成されていることを特徴としている。
そして、この発明は、前記ケースが、前記回転軸を出力軸とするモータのモータケースを兼ねており、前記冷却液が、前記ケース内で、前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを冷却するとともに、前記モータを潤滑および冷却する潤滑液を兼ねていることを特徴としている。
この発明のブレーキ装置によれば、ブレーキロータが回転する際には、回転するブレーキロータが遠心ポンプのように機能し、中空部に流入した冷却液が第1摩擦面の外周側まで圧送される。したがって、ケース内の中空部と第1摩擦面の外周側との間で、冷却液を還流させることができる。そのため、ケース内で冷却液を還流させ、ブレーキロータおよびブレーキステータを冷却液によって効果的に冷却することができる。さらに、ブレーキ装置の作動時(制動時)には、第1冷却溝は、第1摩擦面と第2摩擦面とが摩擦係合させられることにより、第2摩擦面によって溝の開口部分が遮蔽される。したがって、第1摩擦面と第2摩擦面とが完全に摩擦係合する直前の状態、すなわち、摩擦による発熱が大きくなる状態では、第1冷却溝が密閉された状態に近くなり、上記のような遠心ポンプの機能が向上する。そのため、冷却液によるブレーキロータおよびブレーキロータの冷却効果を向上させることができる。一方、ブレーキ装置の非作動時には、第1摩擦面と第2摩擦面とが離隔し、上記のような遠心ポンプの機能が低下する。そのため、ブレーキ装置の非作動時に、ブレーキロータと冷却液との間の摩擦抵抗を減少させ、その摩擦による損失を低減することができる。
また、この発明のブレーキ装置によれば、上記のような第1冷却溝に加えて、ブレーキステータに第2冷却溝が形成される。そのため、第1冷却溝から第2冷却溝へ流入する一部の冷却液により、ブレーキステータを効果的に冷却することができる。
また、この発明のブレーキ装置によれば、回転軸の中空部から放射状に延びる貫通流路および第1冷却溝により、中空部から第1摩擦面の外周側まで冷却液を効率よく流動させることができる。そのため、ブレーキロータおよびブレーキステータを冷却液によって一層効果的に冷却することができる。なお、この発明における放射状とは、例えば、「線状のものが中心から四方に出ているさま」、「中央の一点から四方八方へ放出すること」を意味している。したがって、ブレーキロータの回転中心軸線を中心としてブレーキロータの外周側へ放射状に延伸する貫通流路および第1冷却溝とは、例えば、外周側へ放射状に延伸する直線形状の貫通流路および第1冷却溝であってもよく、外周側へ放射状に延伸する曲線形状の貫通流路および第1冷却溝であってもよい。あるいは、外周側へ放射状に延伸する螺旋状の貫通流路および第1冷却溝であってもよい。また、貫通流路および第1冷却溝は、例えば、ブレーキロータの回転中心軸線を中心としてブレーキロータの外周側へ延伸する放射直線に対して所定の角度をもった直線形状または曲線形状もしくは螺旋状のような形状であってもよい。
また、この発明のブレーキ装置によれば、ブレーキロータおよびブレーキステータが、磁気吸引力によって互いに吸着するように構成される。すなわち、この発明のブレーキ装置が、通電されることによって作動して回転軸を制動する電磁ブレーキによって構成される。そのため、例えば、従来のブレーキ装置で一般的に使用されているような油圧システムや、ブレーキキャリパのような反力受けとなる強度部材を省くことができる。したがって、従来の油圧式のブレーキ装置などと比較して、装置の簡素化や小型・軽量化を図ることができる。
そして、この発明のブレーキ装置によれば、ブレーキロータおよびブレーキステータを収容するケースと、モータのロータやステータおよびコイルなどを収納するモータケースとが兼用される。すなわち、この発明のブレーキ装置が、回転軸を出力軸(モータ軸)とするモータに内蔵される。また、ブレーキ装置を冷却する冷却液と、モータを冷却および潤滑する潤滑液とが兼用される。そのため、モータケース内で、ブレーキ装置およびモータの両方を冷却液によって効果的に冷却することができる。したがって、冷却効果および効率が良好なブレーキ装置内蔵型のモータを構成することができる。
この発明のブレーキ装置の一例を説明するための断面図である。 図1に示すブレーキ装置におけるブレーキロータの詳細な形状を説明するための図である。 図1に示すブレーキ装置におけるブレーキステータの詳細な形状を説明するための図である。 図3に示すブレーキステータの他の例を説明するための図である。
この発明を、図を参照して具体的に説明する。図1に、この発明を適用したブレーキ装置の一例を示してある。図1に示すブレーキ装置1は、ブレーキ内蔵型のモータ2におけるブレーキ機構として、モータ2の構成要素と共に、ケース3内に収納されている。すなわち、ケース3は、モータ2の構成要素を収納するモータケースと、ブレーキ装置1の構成要素を収納するケースとを兼ねるように構成されている。
モータ2は、主に、車両の駆動力源として使用することが想定されている駆動用モータである。モータ2は、例えば、永久磁石式の同期モータ(PM)、あるいは、誘導モータ(IM)などによって構成されている。モータ2は、ステータ4、ロータ5、および、モータ軸6を備えている。ステータ4は、ケース3に固定されている。ロータ5は、ステータ4に対して相対回転が可能であり、モータ軸6と一体回転するように、モータ軸6に固定されている。モータ軸6は、モータ2の回転軸かつ出力軸であり、ロータ5と共に回転が可能なようにケース3に支持されている。図1に示す例では、モータ軸6およびロータ5は、モータ軸6の両端付近に配置された2つのベアリング7,8を介して、ケース3に支持されている。上記のステータ4およびロータ5は、ケース3の内部に収容されている。また、図1に示す例では、モータ軸6は、一方(図1の左側)の端部がケース3から突出しており、他方(図1の右側)の端部はケース3の内部に収容されている。
ブレーキ装置1は、所定の力を受けて作動して所定の回転軸を制動する。図1に示す例では、ブレーキ装置1は、所定の回転軸として、上記のモータ2におけるモータ軸6を制動するように構成されている。そして、通電されることにより作動してモータ軸6を制動する励磁作動型の電磁ブレーキによって構成されている。具体的には、ブレーキ装置1は、ブレーキロータ9、ブレーキステータ10、および、制動用ソレノイド11から構成されている。ブレーキ装置1は、制動用ソレノイド11に通電することにより、ブレーキロータ9とブレーキステータ10とを摩擦係合させるように作動し、制動トルクを発生するように構成されている。ブレーキ装置1は、制動用ソレノイド11への通電がない状態では、上記のように作動することなく、制動トルクを発生しない。
ブレーキロータ9は、円板状の磁性体によって形成されている。ブレーキロータ9は、モータ軸6と一体回転するように、モータ軸6に固定されている。ブレーキロータ9のブレーキステータ10と対向する面(図1の右側の面)の外縁部9bには、後述するブレーキステータ10の第2摩擦10aと接触して摩擦係合する第1摩擦面9aが形成されている。
ブレーキステータ10は、円環状の磁性体によって形成されている。ブレーキステータ10は、モータ軸6の軸線方向(図1の左右方向)に移動が可能であり、かつ、モータ軸6の回転方向には回転が不可能なように、ケース3内に組み込まれている。図1に示す例では、ブレーキステータ10のブレーキロータ9と対向しない面(図1の右側の面)の外周側部分に、複数のプッシュロッド12が組み付けられている。プッシュロッド12は、棒状あるいは管状に形成されており、それぞれ、ケース3の軸線方向に形成された複数の貫通孔13に、摺動可能に挿入されている。プッシュロッド12の一方(図1の左側)の端部は、ブレーキステータ10に組み付けられている。例えば、ブレーキステータ10の外周側部分に形成された複数のざぐり穴あるいは切り欠き部に、それぞれ、プッシュロッド12の一方の端部がはめ込まれている。
プッシュロッド12は、いずれも、ケース3の貫通孔13に挿入されていることから、モータ軸6の軸線方向にのみ移動が可能であり、モータ軸6の回転方向およびその他の方向へは移動が不可能になっている。したがって、上記のようなプッシュロッド12が、少なくとも2本、ブレーキステータ10に組み付けられていることにより、ブレーキステータ10は、モータ軸6の回転方向における回転が規制されている。すなわち、プッシュロッド12は、モータ軸6の回転方向におけるブレーキステータ10の回転を規制するトルク受けとして機能している。
ブレーキステータ10のブレーキロータ9と対向する面(図1の左側の面)の外縁部10b、すなわち、ブレーキステータ10の前述の第1摩擦面9aに対向する部分には、第1摩擦面9aと接触して摩擦係合する第2摩擦面10aが形成されている。なお、図1に示す例では、上記の第1摩擦面9aおよび第2摩擦面10aは、それぞれ、ブレーキステータ10とブレーキロータ9とが互いに直接接触する接触面となっている。すなわち、ブレーキパッドやライニング等の摩擦材は用いられていない。したがって、第1摩擦面9aおよび第2摩擦面10aは、それぞれ、ブレーキステータ10およびブレーキロータ9の本体部分と同一の磁性体(例えば、鋼や鋳鉄等の励磁可能な硬質の金属材料)によって形成されている。
制動用ソレノイド11は、固定磁極として機能するブレーキロータ9、鉄心(図示せず)に巻かれたコイル11a、および、コイル11aと共に可動磁極として機能するブレーキステータ10から構成されている。コイル11aは、ブレーキステータ10と共に軸線方向に移動可能なように、ブレーキステータ10に固定されている。コイル11aは、所定の電圧が印加されることによって磁気吸引力を発生し、ブレーキステータ10と共にブレーキロータ9側へ吸着されるように構成されている。したがって、このブレーキ装置1は、コイル11aに通電してブレーキロータ9とブレーキステータ10とを吸着させることにより、第1摩擦面9aと第2摩擦面10aとを摩擦係合させ、モータ軸6を制動することができる。なお、図1では示していないが、コイル11aへの通電を遮断した場合に、第1摩擦面9aと第2摩擦面10aとの接触を避けるためのリターンスプリングを設けることもできる。
なお、モータ2は、前述したように駆動力源として車両に搭載されることを想定している。そのため、モータ2には、パーキングブレーキ機構14が設けられている。パーキングブレーキ機構14は、ブレーキステータ10をモータ軸6の軸線方向でブレーキロータ9側へ押圧する軸力を発生するとともに、ブレーキステータ10とブレーキロータ9とを摩擦係合させてモータ軸6を制動した状態を保持することが可能な作動装置である。
パーキングブレーキ機構14は、ブレーキ装置1の制動用ソレノイド11に対する通電が遮断された場合であっても、ブレーキステータ10とブレーキロータ9とを摩擦係合させてモータ軸6を制動した状態を保持することが可能なように構成されている。図1に示す例では、パーキングブレーキ機構14は、送りねじ機構15、押圧部材16、および、制動用モータ17から構成されている。
押圧部材16は、カップ状に形成されて制動用モータ17を覆うカバー部材16a、および、カバー部材16aの開口部分に形成されたフランジ部材16bから構成されている。カバー部材16aの底部の径方向における中央部分には、送りねじ機構15の雌ねじ部15aが形成されている。
制動用モータ17は、モータ軸6の軸線方向で、モータ2に隣接してケース3の外側(図1の右側)に配置され、ケース3に固定されている。フランジ部材16bの外周側部分には、複数のざぐり穴あるいは切り欠き部が形成されており、それぞれ、上記の複数のプッシュロッド12の他方(図1の右側)の端部がはめ込まれている。
制動用モータ17の出力軸17aの外周面には、送りねじ機構15の雄ねじ部15bが形成されている。押圧部材16は、モータ軸6の軸線方向で、制動用モータ17の外側(図1の右側)から制動用モータ17を覆うように配置されている。そして、押圧部材16のカバー部材16aに形成された雌ねじ部15aに、制動用モータ17の出力軸17aに形成された雄ねじ部15bがねじ込まれており、それによって送りねじ機構15が構成されている。
送りねじ機構15の雌ねじ部15aおよび雄ねじ部15bは、例えば、ボールねじ、あるいは、台形ねじや角ねじによって形成されている。送りねじ機構15は、制動用モータ17によって出力軸17aすなわち雄ねじ部15bを所定の回転方向(正転方向)へ回転させることにより、押圧部材16をモータ軸6の軸線方向で駆動用モータ2へ近付ける方2向(図1の左側)へ前進移動させる軸力を発生する。また、送りねじ機構15は、制動用モータ17によって雄ねじ部15bを正転方向と反対方向(逆転方向)へ回転させることにより、押圧部材16をモータ軸6の軸線方向でモータ2から遠ざける方向(図1の右側)へ後退移動させる軸力を発生する。
したがって、制動用モータ17によって送りねじ機構15へ正転方向のトルクを付与することにより、押圧部材16を前進移動させ、ブレーキステータ10をブレーキロータ9へ向けて押圧することができる。すなわち、パーキングブレーキ機構14によってモータ軸6を制動することができる。一方、制動用モータ17によって送りねじ機構15へ逆転方向のトルクを付与することにより、押圧部材16を後退移動させ、ブレーキロータ9へ向けてブレーキステータ10を押圧していた力を解くことができる。すなわち、このパーキングブレーキ機構14によるモータ軸6の制動を解除することができる。
また、送りねじ機構15は、直線運動を回転運動に変換する場合の送りねじの逆効率が、回転運動を直線運動に変換する場合の送りねじの正効率よりも低く設定されている。すなわち、送りねじ機構15は、雄ねじ部15bを正転方向へ回転させ、雌ねじ部15aおよび雌ねじ部15aが形成された押圧部材16を前進移動させる場合の正効率よりも、雌ねじ部15aおよび雌ねじ部15aが形成された押圧部材16を後退移動させ、雄ねじ部15bを逆転方向へ回転させる場合の逆効率が低くなるように構成されている。したがって、送りねじ機構15でブレーキステータ10を前進方向へ押圧し、モータ軸6を制動した状態を容易に保持することができる。そのため、制動用モータ17によって送りねじ機構15を作動させ、モータ軸6を制動した状態で、前述のブレーキ機構3の制動用ソレノイド11および制動用モータ17に対する通電が遮断された場合であっても、送りねじ機構15によるモータ軸6の制動状態を容易に保持することができる。
上記のようにブレーキロータ9ならびにブレーキステータ10および制動用ソレノイド11から構成されるブレーキ装置1は、制動時の摩擦によって発熱する。そのため、このブレーキ装置1は、ケース3内に収納されているブレーキロータ9およびブレーキステータ10を、冷却液(オイル)によって効果的に冷却することができるように構成されている。図1に示す例では、ケース3内に収納されているブレーキ装置1の構成要素(主に、ブレーキロータ9およびブレーキステータ10)、および、モータ2の構成要素を、共に、冷却液を用いて冷却するための冷却機構18が設けられている。
冷却機構18は、冷却液でケース3内のブレーキ装置1およびモータ2を冷却するシステムであって、モータ軸6の中空部19、貫通流路20、第1冷却溝21、および、第2冷却溝22などから構成されている。冷却液としては、水あるいはオイルなどを用いることができる。図1に示す例では、冷却液として、ブレーキ装置1およびモータ2を冷却するとともに、モータ2の潤滑油としても機能するオイル23が用いられている。オイル23は、少なくともモータ軸6の一部を浸漬して、後述するモータ軸6の中空部19に浸入するように、ケース3内に充填されている。また、少なくともモータ2の稼働時にも中空部19に浸入するように、ケース3内に充填されている。
中空部19は、モータ2のモータ軸6の内部に形成されている。すなわち、モータ軸6は、全長方向の一部が中空軸に形成されており、その中空に刳り抜かれた部分が中空部19となっている。中空部19は、先端側(図1の左側)がモータ軸6の内部で閉じており、後端側(図1の右側)が開口している。図1に示す例では、中空部19の後端側の開口部19aから、ケース3内に封入されているオイル23が中空部19へ浸入するように構成されている。
モータ軸6のブレーキロータ9が固定されている部分に、中空部19の内周面からモータ軸6の外周面まで貫通する貫通孔19bが形成されている。貫通孔19bは、ブレーキロータ9に形成された後述する貫通流路20と接続している。したがって、貫通孔19bは、ブレーキロータ9に形成される貫通流路20の本数に対応して、モータ軸6の周方向に所定のピッチで複数形成されている。
ブレーキロータ9の内部に、貫通流路20が形成されている。貫通流路20は、上記のように、貫通孔19bに接続されており、貫通孔19bとの接続部分から、ブレーキロータ9の内部を貫通して、ブレーキロータ9の外縁部9bで開口するように形成されている。外縁部9bは、ブレーキロータ9の外周側でブレーキステータ10と対向する部分であって、前述の第1摩擦面9aが形成されている部分である。
貫通流路20は、ブレーキロータ9の円周方向に所定のピッチで複数形成されている。具体的には、図2に示すように、貫通流路20は、ブレーキロータ9およびモータ軸6の回転中心軸線ALを中心として第1摩擦面9aの外周側(外縁部9b側)へ放射状に延びるように複数形成されている。貫通流路20は、外縁部9bの開口部9cで第1冷却溝21と接続している。
ブレーキロータ9の第1摩擦面9aに、第1冷却溝21が形成されている。第1冷却溝21は、上記のように、ブレーキロータ9の外縁部9bで、貫通流路20の開口部9cに接続されている。すなわち、第1冷却溝21内の底部に、貫通流路20の開口部9cが形成されている。第1冷却溝21は、第2摩擦面10aに対向して開口するとともに、第1摩擦面9aの内周側の端部と第1摩擦面9aの外周側の端部との間でオイル23を流通させる流通溝である。
第1冷却溝21は、貫通流路20に対応して、ブレーキロータ9の円周方向に所定のピッチで複数形成されている。具体的には、図2に示すように、第1冷却溝21は、回転中心軸線ALを中心として第1摩擦面9aの外周側へ放射状に延びるように複数形成されている。第1冷却溝21の内周側の端部および外周側の端部は、それぞれ、外縁部9b(第1摩擦面9a)の内周面および外周面で開口している。したがって、ケース3内に充填されているオイル23が、第1冷却溝21の内周側の端部から外周側の端部へ流動することが可能なように構成されている。
ブレーキステータ10の第2摩擦面10aに、第2冷却溝22が形成されている。第2冷却溝22は、第1摩擦面9aに対向して開口するとともに、第1冷却溝21を流通するオイル23の一部が流入するように構成されている。図1に示す例では、第2冷却溝22は、上記の第1冷却溝21に対応して、ブレーキステータ10の円周方向に所定のピッチで複数形成されている。具体的には、図3に示すように、第2冷却溝22は、回転中心軸線ALを中心として第2摩擦面10aの外周側へ放射状に延びるように複数形成されている。
なお、上記のように、第2冷却溝22が第1冷却溝21に対応して放射状に複数形成される場合、第2冷却溝22は、溝幅が第1冷却溝21の溝幅よりも狭くなるように形成される。それにより、ブレーキ装置1を作動して第1摩擦面9aと第2摩擦面10aとを摩擦係合させる際に、第1冷却溝21の開口部分のエッジと第2冷却溝22の開口部分のエッジとの干渉を抑制することができる。
また、ブレーキステータ10の第2冷却溝22は、例えば、図4に示すように構成することもできる。図4に示す例では、ブレーキステータ10の第2摩擦面10aに、第2冷却溝100が形成されている。第2冷却溝100は、第1摩擦面9aに対向して開口するとともに、第1冷却溝21を流通するオイル23の一部が流入するように構成されている。図4に示す例では、第2冷却溝100は、円環状に形成されているブレーキステータ10と同心円状で径が異なる所定の位置に、複数形成されている。ブレーキステータ10に形成する第2冷却溝は、第1冷却溝21から流入するオイル23を、第1摩擦面9aとの摩擦係合の際に発熱する第2摩擦面10aに、第1冷却溝21から流入するオイル23を効果的に流通させる機能を有していればよい。したがって、ブレーキステータ10の第2冷却溝は、上記のような第2冷却溝22や第2冷却溝100以外にも、例えば、第2摩擦面10aに格子状に形成された溝でもよい。あるいは、第2摩擦面10aに渦巻き状もしくは螺旋状に形成された溝であってもよい。
上記のようにケース3内には、冷却用のオイル23が封入されている。オイル23は、中空部19に浸入している。したがって、モータ2が稼動する場合、すなわち、モータ軸6およびブレーキロータ9が回転する場合には、中空部19内のオイル23は、中空部19の内周面側に流動するように遠心力の影響を受ける。中空部19には、貫通孔19bを経由して貫通流路20が接続されている。そのため、中空部19内で遠心力の影響を受けたオイル23は、貫通孔19bから貫通流路20内に流入する。貫通流路20が形成されているブレーキロータ9もモータ軸6と一体に回転するので、貫通流路20内に流入したオイル23は、さらに大きな遠心力の影響を受け、貫通流路20内を外縁部9bの開口部9cへ向けて流動する。
開口部9cから流出したオイル23は、上記のように外縁部9b(第1摩擦面9a)に形成された第1冷却溝21を伝って流動し、ブレーキロータ9の外周側へ流出する。すなわち、オイル23は、ケース3内で、ブレーキロータ9の最外周部から放射状に飛散する。また、第1冷却溝21が第2摩擦面10aに対向して開口していることから、第1冷却溝21内を流動するオイル23の一部は、第2摩擦面10aに形成された第2冷却溝22(または第2冷却溝100)内に流入する。したがって、第1摩擦面9aおよび第2摩擦面10aは、それぞれ、オイル23が第1冷却溝21および第2冷却溝22(または第2冷却溝100)を流動する際に、オイル23によって冷却される。
また、上記のように遠心力の作用によって中空部19からオイル23が外周側へ流動することにより、中空部19が負圧になる。そのため、中空部19の外部に介在しているオイル23は、負圧となった中空部19内に吸引される。すなわち、上記のような中空部19を有するモータ軸6、および、貫通流路20や第1冷却溝21を有するブレーキロータ9が、いわゆる遠心ポンプとして機能する。
ブレーキロータ9から飛散したオイル23は、重力の影響を受けてケース3内で落下するとともに、上記のように中空部19内に吸引される。そして、中空部19に浸入したオイル23は、再び、遠心力を受け、貫通流路20および第1冷却溝21を経由してブレーキロータ9から飛散する。したがって、このブレーキ装置1は、モータ軸6およびブレーキロータ9が回転することにより、それらモータ軸6およびブレーキロータ9を遠心ポンプとして機能させ、ケース3内でオイル23を還流させることができる。
なお、プッシュロッド12と貫通孔13との間、および、ケース3における制動用モータ17の取り付け部分は、それぞれ、パッキンやOリングなどのシール材によってシールされている。図1に示す例では、プッシュロッド12と貫通孔13との間の隙間が、Oリング24によってシールされている。また、ケース3と制動用モータ6との取り付け部分の隙間が、Oリング25によってシールされている。したがって、オイル23を封入するケース3内は液密が保たれている。
なお、貫通流路20および第1冷却溝21は、図2に示したような放射状かつ直線状に延伸する形状以外にも、例えば、放射方向に対して所定の角度で傾斜して延伸する直線形状でもよい。あるいは、放射方向に対して螺旋状に延伸する曲線形状でもよい。例えば船舶のスクリューや航空機のプロペラに類似した形状であってもよい。要は、貫通流路20および第1冷却溝21は、モータ軸6およびブレーキロータ9が回転する際に、上記のような遠心ポンプとして機能する形状であればよい。
以上のように、このブレーキ装置1では、ブレーキロータ9の第1摩擦面9aに第1冷却溝21が形成されている。第1冷却溝21は、第1摩擦面9aの内周側と外周側との間を連通している。したがって、ブレーキロータ9が回転する際には、遠心力の作用によって第1摩擦面9aの内周側から外周側へオイル23が流動する。すなわち、回転するモータ軸6およびブレーキロータ9が遠心ポンプのように機能し、第1摩擦面9aの内周側から外周側へ向けてオイル23が圧送される。そのため、ブレーキロータ9の主要な発熱部となる第1摩擦面9aを、内周側から外周側に亘ってオイル23によって冷却することができる。
また、このブレーキ装置1では、ブレーキステータ10の第2摩擦面10aに第2冷却溝22(または100)が形成されている。第2冷却溝22(または100)は、第1摩擦面9aすなわち第1冷却溝21に対して開口し、第1冷却溝21からオイル23が流入するように構成されている。そのため、第2冷却溝22(または100)に流入したオイル23によって第2摩擦面10aを冷却することができる。
さらに、このブレーキ装置1の作動時には、第1冷却溝21は、第1摩擦面9aと第2摩擦面10aとが摩擦係合するように接近することにより、第2摩擦面10aによって第1冷却溝21の開口部分がほぼ遮蔽される。その結果、第1冷却溝21がほぼ密閉された状態になり、上記のようなモータ軸6およびブレーキロータ9による遠心ポンプの機能が向上する。そのため、このブレーキ装置1によれば、ブレーキ装置1の作動時(すなわち制動時)に、第1冷却溝21を流動するオイル23の流量や流動圧を増大させて、オイル23によるブレーキロータ9の冷却効果を向上させることができる。また、第1冷却溝21から第2冷却溝22(または100)へ流入するオイル23の流量や流動圧も増大させることができ、オイル23によるブレーキステータ10の冷却効果を向上させることができる。
一方、ブレーキ装置1の非作動時には、第1摩擦面9aと第2摩擦面10aとが離隔し、上記のようなモータ軸6およびブレーキロータ9による遠心ポンプの機能が低下する。その結果、ブレーキロータ9とオイル23との間の摩擦抵抗が減少する。そのため、このブレーキ装置1によれば、ブレーキ装置の非作動時(すなわち非制動時)に、ブレーキロータ9とオイル23との間の摩擦抵抗を減少させ、その摩擦による損失を低減することができる。
1…ブレーキ装置、 2…モータ、 3…ケース、 6…モータ軸(回転軸)、 9…ブレーキロータ、 9a…第1摩擦面、 9b…外縁部、 10…ブレーキステータ、 10a…第2摩擦面、 11…制動用ソレノイド、 18…冷却機構、 19…中空部、 20…貫通流路、 21…第1冷却溝、 22,100…第2冷却溝、 23…オイル(冷却液)、 AL…回転中心軸線。

Claims (5)

  1. 所定の回転軸の回転方向に回転不可能なブレーキステータと、前記ブレーキステータと相対回転しかつ前記回転軸と一体回転するブレーキロータと、前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを内部に収納するケースと、を備え、前記ブレーキロータの外縁部に形成された第1摩擦面と前記ブレーキステータに形成された第2摩擦面とを摩擦係合させることにより前記回転軸を制動するとともに、前記ケース内に封入される冷却液で前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを冷却するブレーキ装置において、
    前記回転軸は、前記冷却液の浸入が可能な中空部を有し、
    前記冷却液は、少なくとも前記回転軸の一部を浸漬して前記中空部へ浸入するように前記ケース内に充填されており、
    前記第1摩擦面に、前記第2摩擦面に対向して開口するとともに、前記第1摩擦面の内周側の端部と外周側の端部との間で前記冷却液を流通させる第1冷却溝が形成され、
    前記回転軸および前記ブレーキロータに、前記中空部に浸入した前記冷却液を前記ブレーキロータの内部を通して前記第1冷却溝へ流通させる貫通流路が形成されている
    ことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ装置において、
    前記第2摩擦面に、前記第1摩擦面に対向して開口するとともに、前記第1冷却溝を流通する前記冷却液の一部が流入する第2冷却溝が形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  3. 請求項1または2に記載のブレーキ装置において、
    前記第1冷却溝および前記貫通流路は、それぞれ、前記ブレーキロータの回転中心軸線を中心として前記外周側へ放射状に延伸するように複数形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のブレーキ装置において、
    前記ブレーキロータおよび前記ブレーキステータは、通電されることにより発生する磁気吸引力によって互いに吸着させられ、前記回転軸を制動するように構成されていることを特徴とするブレーキ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のブレーキ装置において、
    前記ケースは、前記回転軸を出力軸とするモータのモータケースを兼ねており、
    前記冷却液は、前記ケース内で、前記ブレーキステータおよび前記ブレーキロータを冷却するとともに、前記モータを潤滑および冷却する潤滑液を兼ねている
    ことを特徴とするブレーキ装置。
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