JP2023069481A - インホイールモータ - Google Patents

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勉 谷本
Tsutomu Tanimoto
祐輔 図子
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Abstract

【課題】摩擦エネルギーを用いたブレーキの摩擦熱によって永久磁石が減磁することを防止できるインホイールモータを提供する。【解決手段】インホイールモータ1は、車体に対し回転不能に固定された第1ハウジング2と、ホイールWとともに回転する第2ハウジング3と、第2ハウジング3の回転を摩擦エネルギーを用いて停止させる摩擦ブレーキFBと、コイル6bが巻き回され、第1ハウジング2に取り付けられたステータ部6と、ステータ部6に対向するように配置された永久磁石8を有し、第2ハウジング3に設けられたロータ部Rと、ステータ部6を挟んで永久磁石8とはインホイールモータ1の径方向の反対側に設けられ、第2ハウジング3,の回転を磁気エネルギーを用いて停止させる磁気ブレーキMBと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インホイールモータに関する。
特許文献1には、車体に対してホイールを回転可能に支持するハブユニットの非回転部に固定されるステータと、 該ハブユニットの回転部に固定されて該ステータの外周側に配設されるアウタロータと、該アウタロータに固定されたブレーキディスクとを備えたインホイールモータが開示されている。
特許第4730078号公報
特許文献1に記載された発明では、アウタロータに永久磁石が設けられており、このアウタロータは、ブレーキディスクの近傍に設けられている。ブレーキディスクでは、制動力を発生させる際に摩擦熱が発生する。ブレーキディスクで発生した摩擦熱は非常に高温になるため、このような高温の摩擦熱がアウタロータの永久磁石に伝わると、永久磁石が減磁してしまうおそれがある。そして、このようにして永久磁石が減磁してしまうと、インホイールモータの駆動力が低下してしまうおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、摩擦エネルギーを用いたブレーキの摩擦熱によって永久磁石が減磁することを防止できるインホイールモータを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、インホイールモータは、車体に対し回転不能に固定された固定ハウジング部と、ホイールとともに回転する回転ハウジング部と、回転ハウジング部の回転を摩擦エネルギーを用いて停止させる第1ブレーキと、モータ用コイルが巻き回され、固定ハウジング部に取り付けられたステータ部と、モータ用コイルに対向するように配置された永久磁石を有し、回転ハウジング部に設けられたロータ部と、ステータ部を挟んで永久磁石とはインホイールモータの径方向の反対側に設けられ、回転ハウジング部の回転を磁気エネルギーを用いて停止させる第2ブレーキと、を備える。
この態様では、摩擦エネルギーを用いた第1ブレーキだけでなく、磁気エネルギーを用いた第2ブレーキによってもブレーキ力を発生させることができるので、摩擦エネルギーを用いた第1ブレーキによって発生する摩擦熱の熱量を小さくできる。これにより、第1ブレーキによって発生した摩擦熱によって永久磁石が減磁することを防止できる。
図1は、第1実施形態に係るインホイールモータの概略断面図である。 図2は、第2実施形態に係るインホイールモータの概略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1を参照しながら、第1実施形態に係るインホイールモータ1について説明する。図1は、第1実施形態に係るインホイールモータ1の概略断面図である。
図1に示すように、インホイールモータ1は、車両のタイヤTが装着されるホイールW内に位置するように設けられる。インホイールモータ1は、固定ハウジング部としての第1ハウジング2と、回転ハウジングとしての第2ハウジング3と、を備える。
第1ハウジング2は、例えば、サスペンションのナックル(図示せず)など、車体に対して回転不能な部材に取り付けられる。第1ハウジング2は、アルミニウム合金などの非磁性材料によって、略円柱状に形成される。第1ハウジング2の中心には、ホイールWがボルト止めされるハブ4が挿通される貫通孔21が設けられる。貫通孔21とハブ4との間には、複数のベアリング5が設けられる。これにより、ハブ4にボルト止めされたホイールWは、第1ハウジング2を介してサスペンション(図示せず)に回転可能に支持される。
第1ハウジング2の外周面22には、ステータ部6が設けられる。ステータ部6は、第1ハウジング2の外周面22に設けられた円環状のステータコア6aと、ステータコア6aに巻き回されたモータ用コイルとしてのコイル6bと、を有する。
ステータコア6aは、強磁性材料により形成される。複数のコイル6bは、U相コイル、V相コイル及びW相コイルを備えた三相コイルとして機能する。コイル6bには、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)の電力がインバータユニット(図示せず)を通じて供給される。
第1ハウジング2の内部には、円環状のブレーキ室としての空間Sが設けられる。空間S内には、円環状に形成されたブレーキ用コイルとしてのコイル7aと、コイル7aを覆うように設けられたコア7bと、が設けられる。
コイル7aは、例えば、第1ハウジング2の円周方向に巻き回された1つのコイルによって形成される。なお、これに限らず、コイル7aを複数のコイルとしてもよく、コイル7aを第1ハウジング2の半径方向に磁束を発生させるようにコイルを巻いてもよい。つまり、コイル7aは、周囲に所定の磁界を発生させることができるものであれば、どのようなもの形状のものであってもよい。
円環状の空間Sのコイル7aよりも径方向内側の領域には、磁性流体Lが収容される。磁性流体Lは、油やグリース等によって構成された液体中に鉄などの強磁性を有する微粒子を分散させた半流動状の液体である。磁性流体Lの役割については後述する。
第2ハウジング3は、ハブ4に固定され、ハブ4と一体に回転する。第2ハウジング3は、アルミニウム合金などの非磁性材料によって、一端が閉塞された略円筒状に形成される。具体的には、第2ハウジング3は、第1ハウジング2を内部に収容する円筒部31と、円筒部31の一端側の開口を閉塞する底部32と、他端側の開口端の外周に形成され、径方向外側に向かってフランジ状に延びるブレーキディスク部33と、底部32から円筒部31の開口側に向かって突出するように形成され、磁性流体L内に侵入するブレーキロータ34と、を有する。
第2ハウジング3の円筒部31の内周壁には、円筒部31の周方向に並ぶように複数の永久磁石8が設けられる。永久磁石8は、ステータ部6に若干の間隔(エアギャップ)をあけて対向するように設けられる。永久磁石8は、第2ハウジング3の円筒部31とともにインホイールモータ1におけるロータ部Rを構成する。また、本実施形態では、ステータ部6とロータ部Rとによって、モータ部Mが構成される。
第2ハウジング3の底部32の中心には、ハブ4が挿通される貫通孔35が設けられる。
ブレーキディスク部33は、図示しないブレーキパッド及びブレーキシリンダとともに機械式ブレーキ、いわゆるディスク式ブレーキを構成する。
ブレーキロータ34は、円筒状に形成される。ブレーキロータ34は、別部材で形成された後、底部32に固定される。ブレーキロータ34は、例えば、強磁性の金属材料により形成される。なお、ブレーキロータ34は、磁性流体Lに侵入する部分だけを強磁性材料によって構成されていてもよい。
ブレーキロータ34が第1ハウジング2を貫通する部分には、シール部材(図示せず)が設けられる。これにより、磁性流体Lが空間Sから外部に漏れ出ることを防止できる。
ハブ4は、アルミ合金などの金属材料により中空円筒形状に形成される。ハブ4の内部には、車体に支持されたシャフト9が挿通される。ハブ4とシャフト9は、スプライン結合などにより一体に回転する。
ハブ4は、第2ハウジング3の底部32とホイールWの間に位置するフランジ41を有する。フランジ41には、ボルトによってホイールWが締結される。これにより、ホイールWに装着されたタイヤTがシャフト9と一体に回転する。なお、シャフト9は、車体に対し回転可能に支持される。
このように構成されたインホイールモータ1の動作について説明する。
インホイールモータ1は、コントローラ(図示せず)の指示により、バッテリ(図示せず)を電源として、パワーモジュールなどにより構成されたインバータユニット(図示せず)によって作り出された三相交流がコイル6b(モータ部M)に印加されることにより、タイヤTを駆動する駆動力を発生する。また、インホイールモータ1は、タイヤTからの駆動力によって回転することで、電力を発生し、電力を回生する。回生された電力は、バッテリに充電される。なお、電力を回生する際には、タイヤTに対する制動力が発生する。以下では、モータ部Mにおいて電力の回生をする際に生じる制動力を用いたブレーキを回生ブレーキRBという。
車両を減速させる際には、モータ部Mによる回生ブレーキRB、ブレーキディスク部33による摩擦ブレーキFB(機械式ブレーキ)、及び後述する磁性流体Lによる磁気ブレーキMBが使用される。これらのブレーキによる制動力の配分は、バッテリのSOC、車速、ブレーキペダルの踏力、及び各ブレーキの温度などの関係に基づいてあらかじめ定められたマップに基づいて行われる。なお、本実施形態のブレーキディスク部33による摩擦ブレーキFB(機械式ブレーキ)は、第1ブレーキに相当し、磁性流体Lによる磁気ブレーキMBは、第2ブレーキに相当する。
次に、磁性流体Lによる磁気ブレーキMBについて説明する。
コントローラ(図示せず)の指示によりコイル7aに電流が印加されると、コイル7aの周囲に磁場が発生する。コイル7aの周囲に発生した磁場は磁性流体Lに作用する。これにより、磁性流体Lに含まれる微粒子(磁性粒子)が、コイル7aによって発生した磁場の磁束に沿って、より具体的には、コイル7aとブレーキロータ34との間で、鎖状に配列する。このとき、ブレーキロータ34が回転していると、この鎖状に配列した微粒子(磁性粒子)にせん断応力が作用する。そして、このせん断応力が、ブレーキロータ34の回転速度を減速させるブレーキ力(磁気ブレーキMB)として機能する。この磁気ブレーキMBによるブレーキ力は、コイル7aに印加する電圧または電流を制御することにより調整される。
ところで、車両が減速する際に、摩擦ブレーキFBを多用すると摩擦熱によりブレーキディスク部33が高温になることがある。そして、ブレーキディスク部33で発生した熱が円筒部31を通じて永久磁石8に伝達されると、永久磁石8が減磁してしまうおそれがある。このようにして永久磁石8が減磁してしまうと、モータ部Mによって発生する駆動力が低下してしまう。
そこで、本実施形態のインホイールモータ1では、磁気ブレーキMBを設けている。このような構成とすることにより、摩擦ブレーキFBに加え、磁気ブレーキMBによっても制動力を発生させることができるので、摩擦ブレーキFBにおいて発生する摩擦熱の熱量を抑制することができる。これにより、永久磁石8に伝達される摩擦ブレーキFBによって発生する摩擦熱の熱量を低下させることができる。さらに、磁気ブレーキMBは、金属同士が摺接する箇所がないので、摩耗粉が発生するおそれがなく、また、部品などが摩耗することがないので部品交換などの新たな負担が生じることを抑制できる。
また、本実施形態のインホイールモータ1では、磁気ブレーキMBをステータ部6を挟んで永久磁石8とはインホイールモータ1の径方向反対側、つまり、磁気ブレーキMBをステータ部6より径方向内側に設けている。磁気ブレーキMBにおいても、ブレーキ力を発生させると、磁気エネルギーが熱エネルギーに変換されるため、熱が発生する。このため、磁気ブレーキMBを永久磁石8と離間した位置に設けることで、磁気ブレーキMBで生じた熱が永久磁石8に伝達されることを極力抑制できる。
さらに、このような構成とすることで、摩擦ブレーキFBと磁気ブレーキMBとが離間した位置に設けられることになる。これにより、摩擦ブレーキFB及び磁気ブレーキMBにおいて発生した熱を放熱するための空間(表面積)を大きくすることができるので、摩擦ブレーキFBと磁気ブレーキMBにおいて発生した熱を永久磁石8に伝達される前に放熱させることができる。
<第2実施形態>
図2を参照しながら、第1実施形態に係るインホイールモータ101について説明する。図2は、第2実施形態に係るインホイールモータ101の概略断面図である。以下では、上記第1実施形態のインホイールモータ1と異なる点を中心に説明し、第1実施形態のインホイールモータ1と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のインホイールモータ1は、ロータ部Rがステータ部6よりも径方向外側に設けられたアウタロータ型であるのに対し、第2実施形態のインホイールモータ101は、ロータ部Rがステータ部6よりも径方向内側に設けられたインナロータ型である点、及び、第1実施形態のインホイールモータ1では、磁気ブレーキMBがステータ部6より径方向内側に設けられているのに対し、第2実施形態のインホイールモータ101では、磁気ブレーキMBがステータ部6より径方向内側に設けられている点で、インホイールモータ1と相違する。
図2に示すように、インホイールモータ101は、固定ハウジング部としての第1ハウジング102と、回転ハウジングとしての第2ハウジング103と、を備える。
第1ハウジング102は、例えば、サスペンションのナックル(図示せず)など、車体に対して回転不能な部材に取り付けられる。第1ハウジング102は、アルミニウム合金などの非磁性材料によって、略円柱状に形成される。第1ハウジング102の中央には、一端側に開口し、ロータ部Rを収容する凹部122が設けられる。第1ハウジング102の中心には、ホイールWがボルト止めされるハブ4が挿通される貫通孔121が設けられる。貫通孔121とハブ4との間には、複数のベアリング5が設けられる。これにより、ハブ4にボルト止めされたホイールWは、第1ハウジング102を介してサスペンション(図示せず)に回転可能に支持される。
第1ハウジング102の凹部122には、ステータ部6が設けられる。ステータ部6は、第1ハウジング102の凹部122の内周面に周方向に並んで設けられた複数のステータコア6aと、ステータコア6aに巻き回されたモータ用コイルとしてのコイル6bと、を有する。
第1ハウジング102における凹部122より径方向外側に、円環状のブレーキ室としての空間Sが設けられる。空間S内には、円環状に形成されたブレーキ用コイルとしてのコイル7aと、コイル7aを覆うように設けられたコア7bと、が設けられる。なお、空間S内の構成(コイル7a,コア7b、磁性流体L)は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2ハウジング103は、ハブ4に固定され、ハブ4と一体に回転する。第2ハウジング103は、アルミニウム合金などの非磁性材料によって、略平板状に形成される。具体的には、第2ハウジング103は、ハブ4に固定される平板部131と、平板部131の外縁から径方向外側に向かってフランジ状に延びるブレーキディスク部133と、平板部131から第1ハウジング102に向かって突出するように形成され、磁性流体L内に侵入するブレーキロータ134と、を有する。
第2ハウジング103の平板部131の中心には、ハブ4が挿通される貫通孔135が設けられる。
ブレーキディスク部133は、図示しないブレーキパッド及びブレーキシリンダとともに機械式ブレーキを構成する。
ブレーキロータ134に係る構成は、第1実施形態に係るブレーキロータ34と同じ形状であるので、説明を省略する。
ハブ4は、アルミ合金などの金属材料により中空円筒形状に形成される。ハブ4の内部には、車体に支持されたシャフト9が挿通される。ハブ4とシャフト9は、スプライン結合などにより一体に回転する。ハブ4の外周面には、スペーサ10が取り付けられる。スペーサ10の外周面には、スペーサ10の周方向に並ぶように複数の永久磁石8が設けられる。永久磁石8は、ステータ部6に若干の間隔(エアギャップ)をあけて対向するように設けられる。永久磁石8は、スペーサ10とともにインホイールモータ1におけるロータ部Rを構成する。また、本実施形態では、スペーサ10は、回転ハウジング部の一部を構成する。なお、本実施形態においても、ステータ部6とロータ部Rとによって、モータ部Mが構成される。
インホイールモータ101の動作は、第1実施形態に係るインホイールモータ1と同様であるので説明を省略する。
以上の第2実施形態に係るインホイールモータ101によれば、第1実施形態に係るインホイールモータ1による効果に加え、以下の効果を奏する。
インホイールモータ101では、永久磁石8をステータ部6よりも径方向内側に設けているので、ブレーキディスク部133と永久磁石8との間の距離が、永久磁石8をステータ部6よりも径方向内側に設けた場合に比べ長くなる。これにより、摩擦ブレーキFB(ブレーキディスク部133)において発生した摩擦熱が永久磁石8に伝わることを抑制できる。
なお、上記実施形態では、第2ハウジング103とスペーサ10を別部材によって構成したが、これらを一体に構成してもよい。
また、ブレーキディスク部133を設ける位置を、第1実施形態のブレーキディスク部33と同じ位置(ホイールWの車体側)にしてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、磁気ブレーキMBとして磁性流体Lを使用したブレーキを例に説明したが、これに限らず、磁気ブレーキMBとして、ブレーキロータ34,134にコイル7aによって渦電流を発生させ、この渦電流によって制動力を発生させてもよい。この場合には、空間S内に磁性流体Lを収容せずに、コイル7a及びコア7bのみが設けられる。この構成では、コイル7aに交流電流を印加することにより、ブレーキロータ34,134にコイル7aによって発生した磁束の変化を妨げるように渦電流を発生する。そして、この渦電流により、ブレーキロータ34,134の回転を制動するブレーキ力を発生させることができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、コア7bを設けた場合を例に説明したが、コア7bは必ずしも設けなくてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、コイル7a及びコア7bを磁性流体Lよりも径方向外側に設けているが、コイル7a及びコア7bを磁性流体Lよりも径方向内側に設けてもよい。また、上記第1及び第2実施形態において、磁性流体Lが設けられた領域の径方向内側に、コアを設けてもよい。これにより、コイル7aに電流を印加したときに、当該コアとブレーキロータ34,134との間にも、磁性流体Lの微粒子(磁性粒子)が鎖状に配列されるので、磁気ブレーキMBによるブレーキ力を高めることができる。
また、第1ハウジング2,102、第2ハウジング3,103の形状は上記第1及び第2実施形態に例示したものに限らず、本発明の趣旨を満たすものであれば、どのような形状であってもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
インホイールモータ1,101は、車体に対し回転不能に固定された第1ハウジング2,102(固定ハウジング)と、ホイールWとともに回転する第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)と、第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)の回転を摩擦エネルギーを用いて停止させる摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)と、コイル6b(モータ用コイル)が巻き回され、第1ハウジング2,102(固定ハウジング)に取り付けられたステータ部6と、ステータ部6に対向するように配置された永久磁石8を有し、第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)、またはスペーサ10(回転ハウジング部)に設けられたロータ部Rと、ステータ部6を挟んで永久磁石8とはインホイールモータ1の径方向の反対側に設けられ、第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)の回転を磁気エネルギーを用いて停止させる磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)と、を備える。
この構成では、摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)に加え、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)によっても制動力を発生させることができるので、摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)によって発生させるブレーキ力を低下させることができる。これにより、摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)において発生する摩擦熱の熱量を抑制することができるので、永久磁石8に伝達される摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)によって発生した摩擦熱の熱量を低下させることができる。よって、摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)によって発生した摩擦熱によって永久磁石8が減磁することを防止できる。
また、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)は、油圧式ブレーキのように油圧配管などが必要ないので、上記構成を採用することにより、構造を簡素化できる。
インホイールモータ1,101では、第2ブレーキは、第1ハウジング2,102(固定ハウジング)に形成された空間S(ブレーキ室)内に収容された磁性流体Lと、第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)に設けられ、磁性流体L内に侵入するブレーキロータ34,134と、磁性流体Lを通過する磁束を発生させるコイル7a(ブレーキ用コイル)と、を有する。
この構成では、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)は、金属同士が摺接する箇所がないので、摩耗粉が発生するおそれがなく、また、部品などが摩耗することがないので部品交換などの新たな負担が生じることを抑制できる。
インホイールモータ1,101では、第2ブレーキは、第2ハウジング3,103(回転ハウジング部)に設けられ、第1ハウジング2,102(固定ハウジング)に形成された空間S(ブレーキ室)内に侵入するブレーキロータ34,134と、ブレーキロータ34,134と協働し、渦電流を発生させるブレーキ用コイルと、を有する。
この構成では、磁性流体Lを用いていないので、シール部材などを設ける必要がない。これにより、構造を簡単にすることができる。
インホイールモータ1,101では、コイル7a(ブレーキ用コイル)とコイル6b(モータ用コイル)とは、同じ電源から電力が供給される。
この構成では、コイル7a(ブレーキ用コイル)とコイル6b(モータ用コイル)との電源を共有しているので、部品点数を少なくできる。
インホイールモータ1では、ロータ部Rは、ステータ部6の径方向外側に設けられ、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)は、ステータ部6の径方向内側に設けられる。
この構成では、ロータ部Rをステータ部6の径方向外側に設けている。これにより、永久磁石8を配置するスペースを広く確保できるので、インホイールモータ1の出力を大きくできる。
インホイールモータ101では、ロータ部Rは、ステータ部6の径方向内側に設けられ、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)は、ステータ部6の径方向外側に設けられる。
この構成では、永久磁石8をステータ部6よりも径方向内側に設けているので、磁気ブレーキMB(第2ブレーキ)と永久磁石8との間の距離が、永久磁石8をステータ部6よりも径方向内側に設けた場合に比べ長くなる。これにより、摩擦ブレーキFB(第1ブレーキ)において発生した摩擦熱が永久磁石8に伝わることを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1,101・・・インホイールモータ、2,102・・・第1ハウジング(固定ハウジング)、3,103・・・第2ハウジング(回転ハウジング)、6・・・ステータ部、6a・・・ステータコア、6b・・・コイル(モータ用コイル)、7a・・・コイル(ブレーキ用コイル)、7b・・・コア、8・・・永久磁石、10・・・スペーサ(回転ハウジング)、33,133・・・ブレーキディスク部、34,134・・・ブレーキロータ

Claims (6)

  1. インホイールモータであって、
    車体に対し回転不能に固定された固定ハウジング部と、
    ホイールとともに回転する回転ハウジング部と、
    前記回転ハウジング部の回転を摩擦エネルギーを用いて停止させる第1ブレーキと、
    モータ用コイルが巻き回され、前記固定ハウジング部に取り付けられたステータ部と、
    前記モータ用コイルに対向するように配置された永久磁石を有し、前記回転ハウジング部に設けられたロータ部と、
    前記ステータ部を挟んで前記永久磁石とは前記インホイールモータの径方向の反対側に設けられ、前記回転ハウジング部の回転を磁気エネルギーを用いて停止させる第2ブレーキと、を備えたインホイールモータ。
  2. 請求項1に記載されたインホイールモータであって、
    前記第2ブレーキは、
    前記固定ハウジング部に形成されたブレーキ室内に収容された磁性流体と、
    前記回転ハウジング部に設けられ、前記磁性流体内に侵入するブレーキロータと、
    前記磁性流体を通過する磁束を発生させるブレーキ用コイルと、を有するインホイールモータ。
  3. 請求項1に記載されたインホイールモータであって、
    前記第2ブレーキは、
    前記回転ハウジング部に設けられ、前記固定ハウジング部に形成されたブレーキ室内に侵入するブレーキロータと、
    前記ブレーキロータと協働し、渦電流を発生させるブレーキ用コイルと、を有するインホイールモータ。
  4. 請求項2または3に記載されたインホイールモータであって、
    前記ブレーキ用コイルと前記モータ用コイルとは、同じ電源から電力が供給されるインホイールモータ。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載されたインホイールモータであって、
    前記ロータ部は、前記ステータ部の径方向外側に設けられ、
    前記第2ブレーキは、前記ステータ部の径方向内側に設けられたインホイールモータ。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載されたインホイールモータであって、
    前記ロータ部は、前記ステータ部の径方向内側に設けられ、
    前記第2ブレーキは、前記ステータ部の径方向外側に設けられたインホイールモータ。
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