JP2017154296A - インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間を短くできる手段を提供する。【解決手段】パーソナルコンピュータ140と複合機10とを備えるプリンタシステム1において、パーソナルコンピュータ140のデバイスコントローラ141は、印刷ダイアログ画面35が表示されると第1データを複合機10のプリンタコントローラ130へ送信し、印刷ダイアログ画面35でOKボタン36が押されると先行コマンドをプリンタコントローラ130へ送信する。プリンタコントローラ130は、第1データを受信すると(S200:Yes)、ロッカー124を解除位置へ移動させ(S230)、先行コマンドを受信すると(S240:Yes)、キャップ114を離間位置へ移動させる(S270)。【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェットプリンタ、及び互いに通信可能な情報デバイスとインクジェットプリンタとを備えるインクジェットプリンタシステムに関する。
プリンタシステムでは、情報デバイスにおいてユーザによって印刷が指示されてから、プリンタにおいて印刷が実行されるまでの時間の短縮が求められている。例えば、従来の記録システム(例えば特許文献1に開示)では、まず、情報デバイスは、インクジェット式のプリンタが印刷を行う前に実行する準備動作の開始を指示する第1データをプリンタへ送信する。その後、上記情報デバイスは、印刷データを含む第2データをプリンタへ送信する。
一般的にインクジェットプリンタには、記録ヘッド、キャッピング機構及びロック機構を備えたものがある。記録ヘッドは、シートへノズルからインク滴を吐出するものである。キャッピング機構は、この記録ヘッドに対して着脱可能なキャップを備える。そして、キャッピング機構は、記録ヘッドのノズル領域を覆う被覆位置と当該ノズル領域から離れた離間位置とに移動させる機構を有する。ロック機構は、主走査方向に沿って移動可能に構成された記録ヘッドを所定位置にロックする機構である。
特開2002−73300号公報
従来、上述した準備動作には、キャッピング機構にキャップを被覆位置から離間位置へ移動させる動作、及びロック機構に記録ヘッドのロックを解除させる動作が含まれていた。ここで、キャップを離間位置へ移動させる動作とロックを解除する動作とが並行して実行されるように構成されている第1のインクジェットプリンタが存在する。この第1のインクジェットプリンタは、準備動作においていずれかの上記動作に要する時間がかかる。
また、キャップを離間位置へ移動させる動作とロックを解除する動作とにタイムラグがあるように構成されている第2のインクジェットプリンタが存在する。この第2のインクジェットプリンタは、まず両動作のうちの一方が実行され、その後に両動作のうちの他方が実行される。そのため、第2のインクジェットプリンタにおいては、準備動作において少なくとも両動作の合計時間がかかる。これにより、ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間が長くなってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間を短くできる手段を提供することにある。
上記手段の一例であるインクジェットプリンタシステムは、情報デバイスとインクジェットプリンタとを備える。上記情報デバイスは、入力インタフェースと、モニタと、アプリケーション及びプリンタドライバが記憶されたメモリと、デバイスコントローラと、を備える。上記インクジェットプリンタは、ノズルからインク滴を吐出する印刷ヘッドと、上記印刷ヘッドを搭載しており、上記印刷ヘッドが搬送されたシートと対向する第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域に移動可能なキャリッジと、上記第2領域において、上記記録ヘッドの上記ノズルを覆う被覆位置と上記ノズルを覆わない離間位置との間で移動可能なキャップと、上記キャリッジを上記第2領域に位置する状態に保持するロック位置と当該保持を解除する解除位置とに移動するロッカーと、上記デバイスコントローラと通信するプリンタコントローラと、を備える。上記デバイスコントローラは、上記プリンタドライバの設定情報を上記プリンタドライバから上記アプリケーションに送る要求を、上記アプリケーションに実行させる要求処理と、上記要求処理を実行したことに応じて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる指示を含む第1データを上記プリンタコントローラへ送信する第1送信処理と、上記設定情報に基づく設定画面を上記モニタに表示中に、上記入力インタフェースが操作されることによる印刷の指示を受け付ける受付処理と、上記受付処理を実行したことに応じて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる指示を含む第2データを上記プリンタコントローラへ送信する第2送信処理と、を実行する。上記プリンタコントローラは、上記第1データを受信する受信処理と、上記受信処理において、上記第1データを受信したことに基づいて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる処理を含むロッカー解除処理と、上記第2データを受信したことに基づいて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる処理を含むアンキャップ処理と、を実行する。
上記構成によれば、設定情報に基づく設定画面をモニタに表示して設定画面において印刷の指示がされるよりも前の段階で、ロッカーが解除位置へと移動を開始する。つまり、インクジェットプリンタは、ロッカーの解除位置への移動を、第2データの受信よりも先行して実行することができる。これにより、ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間を短くできる。
プリンタコントローラが、第1データを受信した一方で第2データを受信していない状態では、印刷処理が実行されるか否かが明らかでない。また、後に印刷処理の指示がされたとしても第1データの受信から印刷開始までの時間は長くなる傾向がある。一方、プリンタコントローラが、第2データを受信した状態では、印刷処理が実行されることは明らかである。したがって、第2データの受信から印刷処理を開始するまでの時間は第1データの受信から印刷処理を開始するまでの時間よりも短い。そして、上記構成によれば、プリンタコントローラが第1データを受信した一方で第2データを受信していない状態で実行されるロッカー解除処理では、キャップが離間位置へ移動しない。ここで、キャップが離間位置へ移動してから長時間経過すると、ノズルに付着しているインクが乾燥するなどの弊害がある。つまり、上記構成によれば、プリンタコントローラは、先行して実行しても弊害がない処理を第2データの受信前に先行して実行し、弊害がある処理を第2データの受信後に実行することができる。
上記手段の一例であるインクジェットプリンタは、ノズルからインク滴を吐出することで印刷を実行する印刷ヘッドと、上記印刷ヘッドを搭載しており、上記印刷ヘッドを搬送されたシートと対向する第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域に移動するキャリッジと、上記第2領域において、上記記録ヘッドの上記ノズルを覆う被覆位置と上記ノズルを覆わない離間位置との間で移動可能なキャップと、上記キャリッジを上記第2領域に位置する状態に保持するロック位置と当該保持を解除する解除位置とに移動するロッカーと、操作パネルと、プリンタコントローラと、を備える。上記プリンタコントローラは、上記操作パネルが操作されたことに対応する入力を受け付けたことに応じて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる処理を含むロッカー解除処理と、上記第1処理の開始後に上記操作パネルに印刷の指示を受け付けさせる印刷受付処理と、上記印刷受付処理にて、上記操作パネルを介して上記印刷の指示に対応する入力を受け付けたことに応じて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる処理を含むアンキャップ処理と、を実行する。
本発明によれば、ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間を短くできる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタシステム1のブロック図である。 図4は、メンテナンス機構110及び廃インクタンク120の構成を示す模式図であって、(A)はキャップ114が被覆位置に位置し且つロッカー124がロック位置に位置する状態を示し、(B)はキャップ114が被覆位置に位置し且つロッカー124が解除位置に位置する状態を示し、(C)はキャップ114が離間位置に位置し且つロッカー124が解除位置に位置する状態を示す。 図5は、切替機構170の概略構成図であって、(A)は第1駆動状態を、(B)は第2駆動状態を示す。 図6は、デバイスコントローラ141による処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、印刷ダイアログ画面35を示す模式図である。 図8は、プリンタコントローラ130による処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、プリンタコントローラ130による他の処理を説明するためのフローチャートである。 図10は、プリンタコントローラ130による他の処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが「向き」と表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が「方向」と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前方から視て左右方向9が定義される。
[プリンタシステム1の全体構成]
図3に示されるように、プリンタシステム1は、複合機10(インクジェットプリンタの一例)とパーソナルコンピュータ140(情報デバイスの一例)とを備えている。なお、情報デバイスは、パーソナルコンピュータ140に代えて、スマートフォン、パッドコンピュータ、ワークステーションなどであってもよい。
複合機10とパーソナルコンピュータ140とは、互いにデータ通信可能に構成されている。例えば、複合機10とパーソナルコンピュータ140とはそれぞれ、有線LAN通信、無線LAN通信、USB通信、またはブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信可能に構成される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照、シートの一例)の片面に画像を記録するプリンタ部11を有している。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20と、給送部15と、排出トレイ21と、搬送部54と、排出部55と、記録部24と、プラテン42と、を備えている。また、図1に示されるように、プリンタ部11は、操作パネル17を備えており、例えば操作パネル17は液晶タッチパネル又は、複数のボタン及びモニタである。
また、図3に示されるように、プリンタ部11は、給送モータ101と、搬送モータ102と、キャリッジモータ103と、プリンタコントローラ130と、メンテナンス機構110(図4参照)とを備えている。
[操作パネル17]
図1に示されるように、操作パネル17は、複合機10の前面上部に設けられている。操作パネル17は複合機10に関する情報を表示する。また、操作パネル17が表示するキーに対してユーザが触れたり、押圧したりすることによって複合機10の動作の指示が入力される。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
図1及び図2に示されるように、給送トレイ20は、プリンタ部11へ開口13を通じて後向きへ挿入されて装着され、プリンタ部11から開口13を通じて前向きへ脱抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持する。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されている。排出トレイ21は、排出部55によって排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、給送モータ101(図3参照)から駆動力が伝達されて回転することによって、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送路65へ向けて搬送向き16へ搬送する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に支持された軸27に回動可能に支持されている。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、用紙12が通過する搬送路65が形成されている。搬送路65は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材56及びガイド部材57、搬送部54、記録部24及びプラテン42、並びに排出部55によって画定される空間を指す。搬送路65における用紙12の搬送向き16は、図2に一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送部54]
図2に示されるように、搬送部54は、搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の上流に配置されている。搬送部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102(図3参照)によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送部54は、搬送モータ102の駆動力が伝達されることによって回転し、挟持した用紙12を搬送向き16へ搬送する。
[排出部55]
図2に示されるように、排出部55は、搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の下流に配置されている。排出部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102(図3参照)によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出部55は、搬送モータ102の駆動力が伝達されることによって回転し、挟持した用紙12を搬送向き16へ搬送する。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送路65における搬送部54及び排出部55の間に配置されている。記録部24は、プラテン42の上方にプラテン42と対向して配置されている。プラテン42は、搬送部54及び排出部55の少なくとも一方によって搬送される用紙12を下側から支持する。記録部24は、キャリッジ23と、印刷ヘッド39とを備えている。キャリッジ23からは、一端が印刷ヘッド39に接続するインクチューブ(不図示)が延出されている。インクチューブの他端はインクカートリッジ(不図示)に接続されている。
キャリッジ23は、ベルト機構に連結されている。ベルト機構は、キャリッジモータ103(図3参照)によって駆動される。すなわち、キャリッジモータ103が回転すると、ベルト機構が周運動する。このベルト機構の周運動によりキャリッジ23は、左右方向9である主走査方向に沿って往復移動することができる。
印刷ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。印刷ヘッド39のノズル面を有する。このノズル面には、複数のノズル40が形成されている。印刷ヘッド39は、ノズル40からインク(消耗材の一例)を微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、印刷ヘッド39はインク滴を吐出する。これにより、プラテン42に支持されている用紙12にインク滴が付着する。その結果、用紙12に画像が印刷される。
キャリッジ23は、用紙12への印刷時に、左右方向9において印刷ヘッド39が用紙12へインク滴を吐出可能な範囲を往復動する。具体的には、キャリッジ23は、印刷ヘッド39が搬送路65を通過する用紙12と対向する第1領域を往復動する。また、キャリッジ23は、第1領域よりも右方の第2領域へ移動可能である。つまり、第2領域のキャリッジ23の印刷ヘッド39は、搬送路65を通過する用紙12と対向していない。
[メンテナンス機構110及び廃インクタンク120]
図4に示されるメンテナンス機構110は、印刷ヘッド39のメンテナンスを行うものである。より詳細には、メンテナンス機構110は、ノズル40内のインクや空気、及びノズル面に付着した異物(以下、これらを総称して「インク等」と表記する。)を吸引するパージ動作を実行する。メンテナンス機構110は、印刷ヘッド39のノズル40からインクを吸引して、吸引したインクをチューブ121を通じて廃インクタンク120へ送り出す。メンテナンス機構110は、第2領域に位置するキャリッジ23の真下となる位置に配置されている。
廃インクタンク120は、メンテナンス機構110の下方に配置されている。廃インクタンク120には、インク吸収体が収容されている。廃インクタンク120は、インク吸収体がインクを吸収することによって、ノズル40から吸引されたインク等を収容可能である。
メンテナンス機構110は、キャッピング機構115、チューブ121及びポンプ113を備えている。キャッピング機構115は、可動部111及び可動部111を上下方向7へ移動させるカム機構112を有する。
可動部111には、ゴム材料からなるキャップ114が装着されている。キャップ114は、第2領域に位置するキャリッジ23の下方において印刷ヘッド39と対向した状態で配置されている。カム機構112は、給送モータ101(図3参照)により駆動され、可動部111を上下方向7へ移動させる。キャップ114は、給送モータ101の回転により、ノズル40を覆わない離間位置(図4(C)参照)と、ノズル40を覆う被覆位置(図4(A)及び図4(B)参照)とに移動する。キャップ114は、可動部111が上方へ移動することにより、第2領域に位置するキャリッジ23に搭載された印刷ヘッド39の下面に当接する。その際、キャップ114はノズル40を覆う。このときのキャップ114の位置が、図4(A)及び図4(B)に示される被覆位置である。キャップ114は、可動部111が下方へ移動することにより、ノズル40から離間する。このときのキャップ114の位置が、図4(C)に示される離間位置である。
キャップ114には、チューブ121の一端が接続されている。チューブ121の他端は、廃インクタンク120に接続されている。
ポンプ113は、例えば、ロータリー式のチューブポンプである。ポンプ113は、搬送モータ102(図3参照)により駆動されることによって、ノズル40内のインク等をキャップ114及びチューブ121を通じて吸引する。そして、ポンプ113は、インク等を、チューブ121を通じて廃インクタンク120へ排出する。
[ロック機構123]
図4に示されるロック機構123は、キャリッジ23を第2領域に位置する状態に保持する。ロック機構123は、ロッカー124及び孔126を備えている。
図4に示されるように、カム機構112は、ロッカー124を上下動可能に支持する。ロッカー124は、給送モータ101が回転すると、ロック位置と解除位置との間を上下方向7に移動する。ロック位置は、図4(A)に示される位置であって、ロッカー124がカム機構112から上方に突出する位置である。解除位置は、図4(B)及び図4(C)に示される位置であって、ロッカー124がカム機構112に形成された孔109に収容された位置である。
詳細には、ロッカー124が解除位置に位置し且つキャップ114が離間位置に位置する状態(図4(C)参照)で、給送モータ101が回転すると、カム機構112のカムが回転する。このカムの回転によって、ロッカー124が解除位置からロック位置へ移動する。その後、カムが更に所定回転するとキャップ114が離間位置から被覆位置へ移動する(図4(A)参照)。ロッカー124がロック位置に位置し且つキャップ114が被覆位置に位置する状態で、カムが、所定方向へ回転すると、ロッカー124がロック位置から解除位置へ移動する(図4(B)参照)。その後、カムが更に所定方向へ回転すると、キャップ114が被覆位置から離間位置へ移動する(図4(C)参照)。
キャリッジ23の下面に、孔126が形成されている。孔126には、ロッカー124が解除位置からロック位置へと移動する過程で、ロッカー124が進入する。
これにより、キャリッジ23の移動がロックされ、キャリッジ23は第2領域に保持される。一方、ロッカー124がロック位置のときに、給送モータ101からカム機構112に駆動力が伝達されると、ロッカー124が、下向きに移動してロック位置から解除位置へ移動し、孔126から退避する。その結果、キャリッジ23のロックが解除される。
なお、ロック機構123は、キャリッジ23の移動をロック可能であるならば、上述したような構成に限らない。また、ロック機構123は、給送モータ101以外、例えば搬送モータ102から駆動力が伝達されてもよい。
[駆動力伝達機構70]
プリンタ部11は、図3に示されるように、駆動力伝達機構70をさらに備える。駆動力伝達機構70は、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、カム機構112、及びポンプ113に伝達する。駆動力伝達機構70は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。また、駆動力伝達機構70は、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力の伝達先を切り替える切替機構170(図5参照)を備えている。
[切替機構170]
切替機構170は、第1駆動状態と、第2駆動状態とに切替可能に構成されている。第1駆動状態は、給送モータ101の駆動力を、給送ローラ25に伝達し、カム機構112に伝達しない状態である。また、第1駆動状態は、搬送モータ102の駆動力を、搬送ローラ60及び排出ローラ62に伝達し、ポンプ113に伝達しない状態である。一方、第2駆動状態は、給送モータ101の駆動力を、カム機構112に伝達し、給送ローラ25に伝達しない状態である。また、第2駆動状態は、搬送モータ102の駆動力を、搬送ローラ60、排出ローラ62、及びポンプ113に伝達する状態である。
切替機構170は、第2領域に位置するキャリッジ23の真下となる位置に配置されている。図5に示されるように、切替機構170は、スライド部材171と、駆動ギヤ172、173と、被駆動ギヤ174、175、176と、レバー177と、バネ178、179と、支軸180とを主に備える。
スライド部材171は、左右方向9に延びる支軸180に支持された概ね円柱形状の部材である。また、スライド部材171は、支軸180に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、スライド部材171は、その外面の左右方向9にずれた位置において、駆動ギヤ172、173を各々が独立して回転可能な状態で支持している。すなわち、スライド部材171及び駆動ギヤ172、173は、一体となって左右方向9にスライドする。
駆動ギヤ172は、給送モータ101の回転駆動力が伝達されて回転する。駆動ギヤ172は、被駆動ギヤ174、175の一方に噛合う。より詳細には、駆動ギヤ172は、切替機構170が第1駆動状態のときに、図5(A)に示されるように被駆動ギヤ174に噛合う。また、駆動ギヤ172は、切替機構170が第2駆動状態のときに、図5(B)に示されるように被駆動ギヤ175に噛合う。駆動ギヤ173は、搬送モータ102の回転駆動力が伝達されて回転する。駆動ギヤ173は、切替機構170が第1駆動状態のときに、図5(A)に示されるように被駆動ギヤ176との噛合いが解除される。また、駆動ギヤ173は、切替機構170が第2駆動状態のときに、図5(B)に示されるように被駆動ギヤ176に噛合う。
被駆動ギヤ174は、給送ローラ25を回転させる不図示のギヤ列に噛合う。すなわち、給送モータ101の回転駆動力は、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ174とが噛合うことによって給送ローラ25を回転させ、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ174との噛合いが解除されたことによって給送ローラ25に伝達されない。被駆動ギヤ175は、カム機構112を駆動させるギヤ列に噛合う。すなわち、給送モータ101の回転駆動力は、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ175とが噛合うことによってカム機構112に伝達されてキャップ114及びロッカー124を上下動させ、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ175との噛合いが解除されたことによってカム機構112に伝達されない。
被駆動ギヤ176は、ポンプ113を駆動するギヤ列に噛合う。すなわち、搬送モータ102の回転駆動力は、駆動ギヤ173と被駆動ギヤ176とが噛合うことによってポンプ113を駆動させ、駆動ギヤ173と被駆動ギヤ176との噛合いが解除されたことによってポンプ113に伝達されない。一方、搬送モータ102の回転駆動力は、切替機構170を経由せずに搬送ローラ60及び排出ローラ62に伝達される。すなわち、搬送ローラ60及び排出ローラ62は、切替機構170の駆動状態に拘わらず、搬送モータ102の回転駆動力によって駆動される。
レバー177は、スライド部材171の右方に隣接する位置において、支軸180に支持されている。また、レバー177は、支軸180に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、レバー177は、上方に突出されている。そして、レバー177の先端は、キャリッジ23に当接し得る位置にまで到達している。
バネ178、179は、支軸180に支持されている。バネ178は、その一端(左端)がプリンタ部11のフレームに当接され、他端(右端)がスライド部材171の左端面に当接されている。すなわち、バネ178は、スライド部材171及びスライド部材171に当接するレバー177を右方に付勢する。バネ179は、その一端(右端)がプリンタ部11のフレームに当接され、他端(左端)がレバー177の右端面に当接されている。すなわち、バネ179は、レバー177及びレバー177に当接するスライド部材171を左方に付勢する。さらに、バネ179の付勢力は、バネ178の付勢力より大きく設定されている。
切替機構170は、キャリッジ23がレバー177から離間しているときに、図5(A)に示される第1駆動状態になっている。また、キャリッジ23によって右方に押されたレバー177は、バネ179の付勢力に抗して右方に移動される。これにより、レバー177に離間されたスライド部材171は、バネ178の付勢力によって右方に移動される。その結果、切替機構170は、図5(A)に示される第1駆動状態から、図5(B)に示される第2駆動状態に状態変化する。
さらに、図5(B)に示されるレバー177からキャリッジ23が離間されると、スライド部材171及びレバー177は、バネ179の付勢力によって左方に移動される。その結果、切替機構170は、図5(B)に示される第2駆動状態から、図5(A)に示される第1駆動状態に状態変化する。すなわち、切替機構170は、レバー177に対するキャリッジ23の接離によって状態変化する。換言すれば、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力の伝達先は、キャリッジ23によって切り替えられる。
[センサ]
複合機10は、インクカートリッジ内のインクの残量に応じた信号を出力するセンサを備える。例えば、インクカートリッジ内のインクの残量が所定量以上のとき、センサはローレベルの信号をプリンタコントローラ130へ出力する。一方、インクの残量が所定量未満のとき、センサはハイレベルの信号をプリンタコントローラ130へ出力する。なお、センサは、光学式に限らず、例えば機械式であってもよい。
[プリンタコントローラ130]
図3に示されるプリンタコントローラ130は、複合機10を統括制御する。図3に示されるように、プリンタコントローラ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、給送モータ101、搬送モータ102、及びキャリッジモータ103などが接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を元に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正回転又は逆回転する。例えば、プリンタコントローラ130は、給送モータ101の駆動を制御して、給送ローラ25を回転させたりカム機構112を駆動させたりする。また、プリンタコントローラ130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラ60、62を回転させたりポンプ113を駆動させたりする。また、プリンタコントローラ130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。
また、プリンタコントローラ130は、印刷ヘッド39を制御してノズル40からインク滴を吐出させる。具体的には、印刷ヘッド39に設けられたヘッドドライバーが、各ノズル40に対応して設けられたピエゾ素子に選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル40から選択的にインク滴が吐出される。
また、ASIC135は、経過時間のカウントを実行するタイマ回路を有する。なお、経過時間のカウントを、ROM132などに記憶された時間カウント用のプログラムが実行してもよい。
プリンタコントローラ130は、通信インタフェースを介して、パーソナルコンピュータ140とデータ通信可能に構成される。プリンタコントローラ130は、後述するように、パーソナルコンピュータ140から送信された第1データを受信する。その後、プリンタコントローラ130は、パーソナルコンピュータ140から送信された第2データを受信する。なお、第2データは、先行コマンドと印刷データとを含む。プリンタコントローラ130は、第2データのうちの先行コマンドを受信してから、第2データのうちの印刷データを受信する。
[パーソナルコンピュータ140]
図3に示されるように、パーソナルコンピュータ140は、CPUやRAMなどで構成されるデバイスコントローラ141と、メモリ142と、入力インタフェース143と、モニタ144とを備えている。
メモリ142は、例えばハードディスクで構成されている。メモリ142には、デバイスコントローラ141により実行される各種プログラムが記憶される。各種プログラムは、例えばワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、プリンタドライバである。入力インタフェース143は、例えばキーボードやマウスで構成されており、ユーザに操作されることによって操作信号をデバイスコントローラ141に出力する。
デバイスコントローラ141は、パーソナルコンピュータ140の各部を統括制御する。例えば、デバイスコントローラ141は、入力インタフェース143からの入力信号に基づいてモニタ144に所定の情報を表示させる。
また、デバイスコントローラ141は、メモリ142に記憶されたアプリケーションプログラムやプリンタドライバを実行する。これにより、デバイスコントローラ141は、アプリケーションプログラムに基づく処理、例えばワードプロセッサで文書を入力する際の各種処理や、プリンタドライバに基づく処理(印刷枚数の指定や印刷実行の指示など)を実行する。
また、デバイスコントローラ141は、複合機10とデータ通信可能に構成される。デバイスコントローラ141は、後述するように、第1データを複合機10へ送信し、その後、第2データの内の先行コマンドを複合機10へ送信し、その後、第2データの内の印刷データを複合機10へ送信する。
[デバイスコントローラ141による処理]
以下、図6のフローチャートを参照して、用紙12への印刷に際してデバイスコントローラ141が実行する処理を説明する。なお、初期状態において、複合機10のキャリッジ23は第2領域に位置し、ロッカー124はロック位置に位置し、キャップ114は被覆位置に位置するものとする。
デバイスコントローラ141がアプリケーションプログラムを実行することによってアプリケーション34が起動される。アプリケーション34が起動された状態で、入力インタフェース143が操作されることによって、モニタ144に表示された当該アプリケーションのコマンドメニューにおいて印刷を実行するための「印刷」が選択可能である。「印刷」が選択されると、図7に示されるように、デバイスコントローラ141は印刷ダイアログ画面35(設定画面の一例)をモニタ144にウィンドウとして表示させる。
印刷ダイアログ画面35は、プリンタ選択メニュー35Aと、設定メニューとを含む。プリンタ選択メニュー35Aは、印刷を実行する候補となる複数のプリンタから印刷を実行するプリンタを選択するメニューである。設定メニューは、各種の設定をするためのメニューであり、且つプリンタ選択メニュー35Aにおいて選択されたプリンタに固有のメニューである。例えば、プリンタ選択メニュー35Aにおいて選択されたプリンタが両面印刷に対応したプリンタである場合、設定メニューは、両面印刷を実行するか否かを選択するメニューを含む。また、プリンタ選択メニュー35Aにおいて選択されたプリンタがカラー印刷に対応したプリンタである場合、設定メニューは、カラー印刷またはモノクロ印刷のいずれを実行するかを選択するメニューを含む。なお、図7では、設定メニューとして、印刷範囲や印刷ページを設定する範囲設定メニュー35B、及び特殊印刷(例えばNin1印刷)を設定する特殊印刷設定メニュー35Cが図示されている。
入力インタフェース143が操作されることによって、プリンタ選択メニュー35Aにおいて、複数の選択対象のプリンタから本実施形態に係る複合機10が選択可能である。本実施形態に係る複合機10が選択されると(S110:Yes)、要求処理(S120)を実行する。要求処理は、メモリ142に記憶された複数のプリンタの各々に対応するプリンタドライバのうち、アプリケーションが複合機10に対応するプリンタドライバの設定情報を、プリンタドライバからアプリケーションに送る要求を、アプリケーションに実行させる処理である。アプリケーションがこの要求をしたことに応じて、デバイスコントローラ141は、複合機10に対応する、選択されたプリンタドライバを実行して、選択されたプリンタドライバに含まれる設定情報をアプリケーションに送信する。加えて、デバイスコントローラ141は、アプリケーションを取得した設定情報を印刷ダイアログ画面35に表示する。
デバイスコントローラ141は、S120の処理の実行後、プリンタコントローラ130へ第1データを送信する第1送信処理を実行する(S130)。
第1データは、複合機10に、事前印刷準備を行わせるためのデータである。事前印刷準備は、ロッカー124をロック位置から解除位置へ移動させる処理を含むが、他の処理を含んでいてもよい。例えば、第1データ受信時点での複合機10が省電力モードである場合に、複合機10を省電力モードから通常モードへ復帰させる処理を含んでもよい。
なお、選択対象となるプリンタが1つの複合機10のみである場合、印刷ダイアログ画面35が表示された時点で、アプリケーションが上記要求をする。そして、デバイスコントローラ141はプリンタコントローラ130へ第1データを送信する。つまり、印刷ダイアログ画面35が表示したことに応じて、デバイスコントローラ141は第1データを送信する。
S130の処理の実行後、デバイスコントローラ141は、印刷ダイアログ画面35において印刷の実行を指示するボタンであるOKボタン36の押下に対応する、入力インタフェース143からの出力を待機する受付処理を実行する(S140)。S140において、OKボタン36の押下に対応する出力を、入力インタフェース143から受信したことに応じて(S140:Yes)、デバイスコントローラ141は、プリンタコントローラ130へ第2データのうちの先行コマンドを送信する(S150、第2送信処理の一例)。つまり、デバイスコントローラ141は、印刷の指示を受け付けたことを条件として、先行コマンドを送信する。
先行コマンドは、印刷準備を行わせるためのデータである。印刷準備は、キャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させる処理を含むが、他の処理を含んでいてもよい。例えば、印刷ヘッド39にフラッシングを実行させる処理を含んでもよい。
次に、デバイスコントローラ141は、印刷に係る文書データや画像データ(OKボタン36が押下されたときにアプリケーションにおいて開かれている文書データや画像データ)を、用紙12に印刷するための印刷データに変換する(S160)。なお、S160において、デバイスコントローラ141は、印刷ダイアログ画面35においてユーザから指定された印刷条件に従って、印刷データを変換する。印刷データの先頭には、画像記録条件が記述される。画像記録条件は、例えば、画像が印刷される用紙12のサイズや印刷枚数などであり、設定メニュー(範囲設定メニュー35B及び特殊印刷設定メニュー35Cなど)において決定される。
次に、デバイスコントローラ141は、第2データのうち、変換が終了した印刷データを順次、プリンタコントローラ130へ送信する(S170、第2送信処理の一例)。印刷データは、キャリッジ23の左右方向9への片道分の移動により用紙12に形成される画像単位のデータ(以下、1パス分の印刷データと表現する。)毎に生成され、順次送信される。
なお、上述の説明では、デバイスコントローラ141は、先行コマンドを送信し且つ印刷データへの変換が完了後に当該印刷データを送信している例を説明したが、これに限らない。例えば、デバイスコントローラ141は、印刷データへの変換が完了したことに応じて先行コマンドと印刷データとを順次送信してもよい。この場合、先行コマンドは、画像記録条件とともに印刷データの先頭に記述される。つまり、デバイスコントローラ141は、印刷データと同時に先行コマンドをステップS170において送信してもよい。
なお、印刷ダイアログ画面35のプリンタ選択メニュー35Aにおいて複合機10が選択されることなくキャンセルボタン37が押下された場合(S110:No)、デバイスコントローラ141は図6のフローチャートに示す処理を終了する。または、印刷ダイアログ画面35においてOKボタン36が押下されることなくキャンセルボタン37が押下された場合(S140:No)、デバイスコントローラ141は図6のフローチャートに示す処理を終了する。
[プリンタコントローラ130による処理]
以下、図8のフローチャートを参照して、用紙12への印刷に際してプリンタコントローラ130が実行する処理が説明される。
各処理は、プリンタコントローラ130のCPU131によって実行される。以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、プリンタコントローラ130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、初期状態において、キャリッジ23は第2領域に位置し、ロッカー124はロック位置に位置し、キャップ114は被覆位置に位置するものとする(図4(A)参照)。
プリンタコントローラ130は、パーソナルコンピュータ140から第1データを受信するための第1受信処理を実行し(S200)、第1データを受信するまで待機する(S200:No)。プリンタコントローラ130は、第1データを受信したことに応じて(S200:Yes)、インクタンクに貯留されたインクの残量が所定量以上であるか否かを判定する(S210)。S210において、プリンタコントローラ130は、受信した、センサからの信号に基づいて、当該判定を行う。プリンタコントローラ130は、インクの残量が所定量未満であると判定したことに基づいて(S210:No)、図8のフローチャートに示す処理を終了する。
一方、プリンタコントローラ130は、インクの残量が所定量以上であると判定したことに基づいて(S210:Yes)、タイマ回路をリセットする(S220)。なお、プリンタコントローラ130は、タイマ回路によって計測された時間が、後述の一定経過を経過していないことを条件として、S220の処理を実行する。次に、プリンタコントローラ130は、第1データの指示による事前印刷準備を実行する。具体的には、プリンタコントローラ130は、給送モータ101及びキャリッジモータ103を制御してカム機構112を駆動させて、ロッカー124を解除位置へ移動させるロッカー解除処理を実行する(S230、図4(B)参照)。
タイマ回路は、第1、第2、及び第3のタイミングのいずれかのタイミングにおいて、時間の計測を開始する(カウント処理の一例)。例えば、第1タイミングは、第2データのうちの先行コマンドを受信したタイミング(後述するステップS240)である。第2タイミングは、第2データのうちの印刷データを受信したタイミング(後述するステップS280)である。第3タイミングは、複合機10がパーソナルコンピュータ140からの印刷データを受信したことによって開始した一連の印刷処理(後述するステップS310)である。すなわち第3タイミングは、当該印刷データに係る画像の用紙12に対する記録が完了したタイミングである。
プリンタコントローラ130は、タイマ回路が上記のいずれかのタイミングから予め設定された所定時間を経過したことに応じて(S250:Yes、S290:Yes、S320:Yes)、カム機構112を駆動させてロッカー124を解除位置からロック位置へ移動させる(S260、S300、S330)。また、同時に、プリンタコントローラ130は、タイマ回路をリセットする。つまり、プリンタコントローラ130は、タイマ回路が計測した時間を、ステップS220の処理を開始したことと同時にリセットする。
タイマ回路が上記のように動作する場合、以下の問題が発生するおそれがある。つまり、プリンタコントローラ130が、第1データを受信すると、プリンタコントローラ130は事前印刷準備を実行する。事前印刷準備の一つして、プリンタコントローラ130は、ステップS230においてロッカー124を解除位置へ移動させる。仮に、ステップS220においてタイマ回路がリセットされない状態で、ステップS230の実行後に前回の印刷終了から一定時間が経過したケースを考える。すると、プリンタコントローラ130は、ステップS230において解除位置にあるロッカー124をロック位置へ戻してしまう。しかし、上述の説明によれば、プリンタコントローラ130は、ステップS220においてタイマ回路をリセットするため、上記のようにロッカー124がロック位置へ戻ってしまう可能性を低くすることができる。
ロッカー124が解除位置へ移動した(S230)後、プリンタコントローラ130は、第2データのうちの先行コマンドを受信するまで待機する(240:No)。一定時間の間、プリンタコントローラ130は先行コマンドを受信しない場合(S250:Yes)、プリンタコントローラ130は、給送モータ101及びキャリッジモータ103を制御してカム機構112を駆動する。そして、プリンタコントローラ130は、ロッカー124をロック位置へ移動させる(S260、図4(A)参照)。これにより、プリンタコントローラ130は図8に示す処理を終了する。
一定時間内に先行コマンドを受信したことに応じて(S240:Yes)、プリンタコントローラ130は、給送モータ101及びキャリッジモータ103を制御して、キャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させるアンキャップ処理を実行する(S270、図4(C)参照)。
その後、プリンタコントローラ130は、パーソナルコンピュータ140から第2データのうち、先頭の1パス分の印刷データを受信するまで待機する(S280:No)。一定時間の間、プリンタコントローラ130は印刷データを受信しない場合(S290:Yes)、プリンタコントローラ130はロッカー124をロック位置へ移動させる(S300)。また、プリンタコントローラ130はキャップ114を被覆位置へ移動させる(S340、図4(A)参照)。これにより、プリンタコントローラ130は図8に示す処理を終了する。
一定時間内に先頭の1パス分の印刷データを受信したことに応じて(S280:Yes)、プリンタコントローラ130は、当該印刷データに含まれる画像記録条件に基づき、印刷処理を実行する(S310)。印刷処理において、プリンタコントローラ130は、給送モータ101を制御して、給送ローラ25に、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送路65へ給送させる。次に、プリンタコントローラ130は、搬送モータ102を制御して、搬送部54に、給送された用紙12を搬送向き16に搬送させる。次に、プリンタコントローラ130は、受信した1パス分の印刷データに基づいて、搬送モータ102、キャリッジモータ103、及び印刷ヘッド39を制御する。これにより、用紙12の所定改行分の搬送と、キャリッジ23の片道分の移動及び印刷ヘッド39によるインク滴の吐出とが交互に実行され、用紙12に画像が記録される。
印刷処理の終了から一定時間が経過すると(S320:Yes)、プリンタコントローラ130は、キャリッジモータ103を制御して、キャリッジ23を印刷終了時の位置(第1領域のいずれかの位置)から第2領域へ移動させる。その後、プリンタコントローラ130は、給送モータ101及びキャリッジモータ103を制御してカム機構112を駆動させて、ロッカー124をロック位置へ移動させる(S330)。次に、プリンタコントローラ130は、更にカム機構112を駆動させて、キャップ114を被覆位置へ移動させる(S340、図4(A)参照)。これにより、プリンタコントローラ130は図8に示す処理を終了する。
[作用効果]
上記説明によれば、設定情報に基づく印刷ダイアログ画面35をモニタ144に表示して印刷ダイアログ画面35において印刷の指示がされるよりも前の段階で、ロッカー124が解除位置へと移動を開始する(S230)。つまり、複合機10は、ロッカー124の解除位置への移動を、第2データ、つまり、先行コマンド及び印刷データの受信よりも先行して実行することができる。これにより、ユーザによって印刷が指示されてから、実際に印刷が実行されるまでの時間を短くできる。
プリンタコントローラ130が、第1データを受信した一方で先行コマンドを受信していない状態では、印刷処理が実行されるか否かが明らかでない。また、後に印刷処理の指示がされたとしても第1データの受信から印刷開始までの時間は長くなる傾向がある。一方、プリンタコントローラ130が、先行コマンドを受信した状態では、印刷処理が実行されることは明らかである。したがって、先行コマンドの受信から印刷処理を開始するまでの時間は第1データの受信から印刷処理を開始するまでの時間よりも短い。そして、上記説明によれば、プリンタコントローラ130が第1データを受信した一方で先行コマンドを受信していない状態で実行されるステップS230では、キャップ114が離間位置へ移動しない。ここで、キャップ114が離間位置へ移動してから長時間経過すると、ノズル40に付着しているインクが乾燥するなどの弊害がある。つまり、上記説明によれば、プリンタコントローラ130は、先行して実行しても弊害がない処理を先行コマンドの受信前に先行して実行し、弊害がある処理を先行コマンドの受信後に実行することができる。
また、上記実施形態によれば、プリンタコントローラ130は、ステップS220においてタイマ回路が計測した時間をリセットする。そのため、ロッカー124を解除位置に維持したい場合において、ロッカー124が誤ってロック位置へと移動してしまう可能性を低くすることができる。
また、インクの残量が所定量よりも少ない場合、印刷処理を完了できない可能性が高い。そのような場合に、プリンタコントローラ130が、印刷処理や、当該印刷処理の準備動作であるステップS230、S270を実行すると、これら印刷処理が無駄になる可能性が高い。上記説明によれば、プリンタコントローラ130は、インクの残量が所定量よりも少ない場合(S210:No)、ステップS230、S270の処理を実行しない。これにより、不要な処理が実行されることを防止できる。
[変形例1]
第2データの印刷データに記述された画像記録条件に、当該印刷データに基づく印刷がセキュアプリントである旨の条件が含まれている場合、プリンタコントローラ130は、図8のフローチャートに示す処理とは異なる処理を実行する。
セキュアプリントは、印刷される画像の内容の機密性を保持するために、印刷に先だってIDやパスワードによるユーザ認証を要する印刷方式である。図6のステップS140の実行前において、印刷ダイアログ画面35で印刷がセキュアプリントである旨が指定されると、デバイスコントローラ141は、パスワードの設定メニューを印刷ダイアログ画面35上に表示する。パスワードがユーザによって設定された後、OKボタン36が押下されると、デバイスコントローラ141は、設定されたパスワードが画像記録条件に含まれた印刷データを複合機10へ送信する。
以下、図9のフローチャートを参照して、変形例1において、用紙12への印刷に際してプリンタコントローラ130が実行する処理を説明する。
なお、図9における処理は、図8における処理と概ね同様であって、一部のみが異なる。よって、図9では、図8における処理と同様の処理には、図8と同じステップ番号が付され、図8における処理と異なる処理には、図8と異なるステップ番号(S410〜S430)が付されている。そして、以下の説明では、図8における処理と異なる処理を説明し、図8における処理と同様の処理については、その説明を省略する。
プリンタコントローラ130は、パスワードが画像記録条件に含まれた印刷データを受信したことに基づいて(S280:Yes、第2受信処理の一例)、操作パネル17に認証画面を表示する(S410)。認証画面は、パスワードの入力画面である。プリンタコントローラ130は、認証画面においてユーザが入力したパスワードに対応する認証情報を取得する取得処理を実行する(S420)。取得した認証情報がパーソナルコンピュータ140において設定されたパスワードが示す情報と相違する場合、プリンタコントローラ130は、印刷処理(S310)を実行しない。
一方、取得した認証情報がパーソナルコンピュータ140において設定されたパスワードが示す情報と一致したことに基づいて、プリンタコントローラ130は、給送モータ101及びキャリッジモータ103を制御してカム機構112を駆動させて、ロッカー124を解除位置へ移動させる(S430)。なお、ステップS430の実行時点の直前において、ロッカー124が解除位置にある場合、プリンタコントローラ130は、ステップS430の処理を実行しない。その後、プリンタコントローラ130は、印刷処理を実行する(S310)。
なお、ステップS420におけるユーザ認証は、上述したようなパスワードの入力によるものとは限らない。例えば、ユーザ認証は、カード、携帯電話、スマートフォンなどを複合機10にかざす所謂NFC(Near Field Communication)規格によるユーザ認証であってもよい。
複合機10において、ロッカー124が解除位置へ移動してから一定時間を経過すると、ロッカー124は再びロック位置へと戻る。セキュアプリントにおいては、ユーザがパーソナルコンピュータ140において印刷処理の指示をしてから、ユーザが複合機10を操作してユーザの認証を行うまでに、長時間経過する場合がある。すると、複合機10において、プリンタコントローラ130が、ステップS230を実行してロッカー124が解除位置へ移動してから認証画面が操作パネル17に表示されるまでの間に、ロッカー124がロック位置へ戻ってしまうおそれがある。しかし、プリンタコントローラ130は、ユーザの認証のための入力に対応した情報を取得したことに基づいて、ロッカー124の解除位置への移動(S430)を実行する。これにより、解除位置へ戻ったロッカー124が再びロック位置へ移動する。
[変形例2]
上記説明では、パーソナルコンピュータ140から複合機10へ印刷の処理が指示されていた。しかし、ユーザが複合機10の操作パネル17を操作することによって、複合機10に対して印刷の処理が指示されてもよい。このとき、プリンタコントローラ130が実行する処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。
なお、図10では、図8における処理と同様の処理には、図8と同じステップ番号が付され、図8における処理と異なる処理には、図8と異なるステップ番号(S510、S520)が付されている。そして、以下の説明では、図8における処理と異なる処理を説明し、図8における処理と同様の処理については、その説明を省略する。
プリンタコントローラ130は、操作パネル17に何らかの操作をされるまで待機する(S510:No)。ここで、何らかの操作とは、例えば、複合機10が省電力モードである場合に操作パネル17が触れられることによる通常モードへの復帰があげられる。また、複合機10が通常モードである場合に操作パネル17が触れられることによる何らかの指示(例えば画像記録条件の設定)の実行があげられる。
操作パネル17に対して何らかの操作がされたことに対応する入力を取得すると(S510:Yes)、プリンタコントローラ130は、インク残量の判定(S210)、タイマ回路のリセット(S220)、及びロッカー124の解除位置への移動(S230)を実行する。
次に、プリンタコントローラ130は、操作パネル17が操作されて印刷処理の指示に対応する入力を取得したか否かを判定する(S520、印刷受付処理の一例)。操作パネル17に表示されたキャンセルキーが押下されたことに対応する入力を取得したことに応じて(S520:No)、プリンタコントローラ130は、ロッカー124を解除位置からロック位置へ移動させる(S260)。そして、プリンタコントローラ130は、図10のフローチャートに示す処理を終了する。
一方、操作パネル17に表示された印刷開始キーが押下されたことに対応する入力を取得したことに応じて(S520:Yes)、プリンタコントローラ130は、キャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させ(S270)、その後、印刷処理(S310)を実行する。印刷処理が終了すると、プリンタコントローラ130は、一定時間の経過後に(S320:Yes)、ロッカー124をロック位置へ移動させ(S330)、キャップ114を被覆位置へ移動させる(S340)。そして、プリンタコントローラ130は、図10のフローチャートに示す処理を終了する。
[その他の変形例]
上記実施形態では、プリンタコントローラ130は、ステップS220においてタイマ回路をリセットした。しかし、プリンタコントローラ130は、タイマ回路をリセットする代わりに、所定時間を長くしてもよい。例えば、所定時間が5秒である場合に、ステップS220において、プリンタコントローラ130は、所定時間を5秒から10秒に変更してもよい。
上記実施形態では、ステップ250、S290、S330における一定時間は、全て同一の時間であったが、これらの一定時間が互いに異なる時間であってもよい。
1・・・インクジェットプリンタシステム
10・・・複合機(インクジェットプリンタ)
23・・・キャリッジ
35・・・印刷ダイアログ画面35
39・・・印刷ヘッド
40・・・ノズル
103・・・キャリッジモータ
114・・・キャップ
124・・・ロッカー
130・・・プリンタコントローラ
140・・・パーソナルコンピュータ(情報デバイス)
141・・・デバイスコントローラ
142・・・メモリ
143・・・入力インタフェース
144・・・モニタ

Claims (7)

  1. 情報デバイスとインクジェットプリンタとを備えるインクジェットプリンタシステムであって、
    上記情報デバイスは、
    入力インタフェースと、
    モニタと、
    アプリケーション及びプリンタドライバが記憶されたメモリと、
    デバイスコントローラと、を備え、
    上記インクジェットプリンタは、
    ノズルからインク滴を吐出する印刷ヘッドと、
    上記印刷ヘッドを搭載しており、上記印刷ヘッドが搬送されたシートと対向する第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域に移動可能なキャリッジと、
    上記第2領域において、上記記録ヘッドの上記ノズルを覆う被覆位置と上記ノズルを覆わない離間位置との間で移動可能なキャップと、
    上記キャリッジを上記第2領域に位置する状態に保持するロック位置と当該保持を解除する解除位置とに移動するロッカーと、
    上記デバイスコントローラと通信するプリンタコントローラと、を備え、
    上記デバイスコントローラは、
    上記プリンタドライバの設定情報を上記プリンタドライバから上記アプリケーションに送る要求を、上記アプリケーションに実行させる要求処理と、
    上記要求処理を実行したことに応じて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる指示を含む第1データを上記プリンタコントローラへ送信する第1送信処理と、
    上記設定情報に基づく設定画面を上記モニタに表示中に、上記入力インタフェースが操作されることによる印刷の指示を受け付ける受付処理と、
    上記受付処理を実行したことに応じて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる指示を含む第2データを上記プリンタコントローラへ送信する第2送信処理と、を実行し、
    上記プリンタコントローラは、
    上記第1データを受信する受信処理と、
    上記受信処理において、上記第1データを受信したことに基づいて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる処理を含むロッカー解除処理と、
    上記第2データを受信したことに基づいて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる処理を含むアンキャップ処理と、を実行するインクジェットプリンタシステム。
  2. 上記情報デバイスは、パーソナルコンピュータである請求項1に記載のインクジェットプリンタシステム。
  3. 上記プリンタコントローラは、
    印刷が完了した時点からの経過時間を計測するカウント処理をさらに実行し、
    上記経過時間が予め設定された所定時間を経過したことを条件として、上記ロッカーを上記解除位置から上記ロック位置へ移動させ、
    上記経過時間が上記所定時間を経過していないときに上記第1データを受信したことに応じて、上記経過時間をリセットする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタシステム。
  4. 上記プリンタコントローラは、
    印刷が完了した時点からの経過時間を計測するカウント処理をさらに実行し、
    上記経過時間が予め設定された所定時間を経過したことを条件として、上記ロッカーを上記解除位置から上記ロック位置へ移動させ、
    上記経過時間が上記所定時間を経過していないときに上記第1データを受信したことに応じて、上記所定時間を長くする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタシステム。
  5. 上記インクジェットプリンタは、操作パネルを備え、
    上記プリンタコントローラは、
    印刷開始の条件として上記操作パネルを通じた操作を要する印刷の指示が含まれる上記第2データを受信する第2受信処理を実行し、
    上記指示を含む上記第2データを受信した後、上記操作パネルが操作されたことに応じて、上記ロッカー解除処理を実行する請求項3または4に記載のインクジェットプリンタシステム。
  6. 上記インクジェットプリンタは、印刷に使用される消耗材の残量が所定量よりも少ないか否かによって異なる信号を出力するセンサを備え、
    上記プリンタコントローラは、
    上記残量が上記所定量よりも少ないことを示す信号を上記センサから受信している間は、上記第1処理及び上記第2処理の実行を待機する請求項1から5のいずれかに記載のインクジェットプリンタシステム。
  7. ノズルからインク滴を吐出することで印刷を実行する印刷ヘッドと、
    上記印刷ヘッドを搭載しており、上記印刷ヘッドを搬送されたシートと対向する第1領域及び当該第1領域とは異なる第2領域に移動するキャリッジと、
    上記第2領域において、上記記録ヘッドの上記ノズルを覆う被覆位置と上記ノズルを覆わない離間位置との間で移動可能なキャップと、
    上記キャリッジを上記第2領域に位置する状態に保持するロック位置と当該保持を解除する解除位置とに移動するロッカーと、
    操作パネルと、
    プリンタコントローラと、を備え、
    上記プリンタコントローラは、
    上記操作パネルが操作されたことに対応する入力を受け付けたことに応じて、上記ロッカーを上記解除位置へ移動させる処理を含むロッカー解除処理と、
    上記第1処理の開始後に上記操作パネルに印刷の指示を受け付けさせる印刷受付処理と、
    上記印刷受付処理にて、上記操作パネルを介して上記印刷の指示に対応する入力を受け付けたことに応じて、上記キャップを上記離間位置へ移動させる処理を含むアンキャップ処理と、を実行するインクジェットプリンタ。
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