JP6672842B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を記録する画像記録装置に関する。
画像記録装置では、ユーザによってシートへの画像記録が指示されてから、実際にシートに対する記録動作が実行されるまでの前処理時間の短縮が求められている。例えば、特許文献1に開示された記録システムでは、情報処理装置は、記録装置が記録動作を行う前に実行する準備動作の開始を指示する第1データを記録装置へ送信し、その後、記録すべき情報に基づいた第2データを記録装置へ送信する。準備動作が先行して実行されることによって、前処理時間の短縮が実現される。
また、前処理時間において画像記録装置が動作しないことによるユーザの不安感を軽減するために、前処理が行われている間にメロディを再生する手段が考案されている(特許文献2)。
特開2002−73300号公報 特開2000−343762号公報
しかしながら、画像記録装置に対して画像記録を指示したユーザは、指示をしていないメロディの再生が行われている理由が理解し難い。その結果、ユーザの指示に基づいて画像記録装置が動作しているのか、何らかの別の指示により画像記録装置がメロディを再生しているのかが判断し難く、ユーザの不安感は完全に解消されないか、別の不安感が新たに生ずることとなる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録装置の前処理時間においてユーザの不安を確実に軽減する手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、第1モータと、上記第1モータから駆動力が伝達されて回転する給送ローラと、第2モータと、上記第2モータから駆動力が伝達されて駆動する第1被駆動機構と、記録部と、制御部と、を具備する。上記制御部は、上記記録部による画像記録の開始を指示する第1情報を受信したことを条件として準備動作を実行し、上記準備動作を完了し、かつ記録条件及び印刷データを含む第2情報を受信していないことを条件として、上記第2モータを駆動して上記第1被駆動機構を駆動する駆動動作を実行し、上記第2情報を受信したことを条件として、上記第2モータを停止し、かつ上記第1モータを駆動して上記給送ローラによる給送動作を実行する。
制御部が第1情報を受信して準備動作を行うことにより、第1情報を受信した後、第2情報を受信するまでの時間を利用して準備動作を終えることができる。準備動作を終えた後、第2情報を受信していないときには、制御部が駆動動作を実行する。制御部は、第2情報を受信して、第2モータを停止して給送動作を実行する。駆動動作によって、準備動作が終了した後、給送動作が実行されるまでの間に、画像記録装置が静止して無音の状態とならない。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記第2情報を受信したことを条件として、上記給送動作を開始した後に上記第2モータを停止する。
上記構成によれば、駆動動作と給送動作との間に無音の状態が生じない。
(3) 好ましくは、上記第1被駆動機構は、上記給送ローラにより給送されたシートを搬送向きへ搬送する第1搬送ローラであり、上記制御部は、上記給送動作により給送されたシートが上記第1搬送ローラへ到達する前に上記第2モータを停止させる。
上記構成によれば、給送動作により給送されたシートを、停止状態の第1搬送ローラに当接させて斜行の矯正を行うことが可能となる。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記駆動動作において、上記搬送向きへシートが搬送される回転向きに上記第1搬送ローラが回転するように上記第2モータを駆動する。
上記構成によれば、駆動動作中に、搬送路に残っているシートを第1搬送ローラにより搬送向きへ搬送することができる。
(5) 好ましくは、上記第1被駆動機構は、上記第1搬送ローラより上記搬送向きの下流に位置する第2搬送ローラを有するものであり、上記第2モータは、上記第1搬送ローラ及び上記第2搬送ローラへ駆動力を伝達するものである。
上記構成によれば、駆動動作中に、搬送路に残っているシートを第2搬送ローラにより搬送向きへ搬送することができる。
(6) 好ましくは、上記画像記録装置は、上記第2モータから駆動力が伝達されて駆動する第2被駆動機構と、上記第2モータの駆動力を少なくとも上記第2被駆動機構に選択的に伝達する切替機構と、を更に具備しており、上記制御部は、上記駆動動作を実行する前に、上記切替機構による上記第2モータの駆動力の伝達先を上記第2被駆動機構から切断する切替動作を実行する。
上記構成によれば、給送動作が実行される前に、第2モータから第2被駆動機構への駆動力の伝達が切断された状態になるので、切替機構におけるギヤの噛み合いなどが安定する。
(7) 好ましくは、上記制御部は、上記給送動作を実行した後、上記第2モータを駆動して上記第1搬送ローラによりシートを搬送する搬送動作を実行するものであり、上記駆動動作における上記第2モータの回転速度は、上記搬送動作における上記第2モータの回転速度よりも遅い。
上記構成によれば、駆動動作が終了するときに第2モータが停止するまでの時間を短くすることができる。
(8) 好ましくは、上記画像記録装置は、装置の動作状態を報知する点灯部材を更に具備しており、上記制御部は、上記第1情報を受信したことを条件として、上記点灯部材の点灯状態を第1状態から第2状態へ変化させ、上記第2モータを停止した後に、第2状態から第1状態へ戻す。
これにより、第2モータを駆動させてから第1被駆動機構が実施に駆動するより早く、点灯部材の点灯状態が第1状態から第2状態に変化することによって、装置の動作状態を報知することができる。また、第2モータが停止した後に、点灯部材の点灯状態が第2状態から第1状態へ戻るので、第2情報を受信した後、点灯部材の点灯状態が第1状態であり、かつ第1被駆動機構及び給送ローラがいずれも駆動していない状態がない。
(9) 好ましくは、上記記録部は、ノズルからインクを選択的に吐出する記録ヘッドと、当該記録ヘッドにおいて当該ノズルが開口するノズル面を覆う第1位置、及び当該ノズル面から離れた第2位置へ移動可能なキャップと、を有するものであり、上記制御部は、上記準備動作において、上記キャップを上記第1位置から上記第2位置へ移動させる。
上記構成によれば、画像記録の開始が指示されてから、印刷データに基づく画像記録が完了するまでに要する時間を短縮することができる。
本発明によれば、画像記録装置の前処理時間においてユーザの不安が確実に軽減される。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、複合機10及び情報処理装置140のブロック図である。 図5は、メンテナンス機構110及び廃インクタンク120の構成を示す模式図である。 図6は、切替機構170の概略構成図であって、(A)は第1駆動状態を、(B)は第2駆動状態を、(C)は第3駆動状態示す。 図7は、レバー177とガイドレール43との平面図であって、(A)はスライド部材171が位置Aの状態を、(B)はスライド部材171が位置Bの状態を、(C)はスライド部材171が第3位置の状態を示す。 図8は、シート12への印刷に際して情報処理装置140の制御部141が実行する処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、シート12への印刷に際して複合機10の制御部130が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが「向き」と表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が「方向」と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前方から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10(画像記録記録装置の一例)は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、下部にインクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。複合機10は、上部にスキャナ部18を有している。スキャナ部18は、例えば原稿カバーに自動原稿搬送装置を備えたフラットベッドスキャナである。複合機10は、前面に操作パネル17を有している。操作パネル17は、電源スイッチや、ユーザからの入力を受け付けたり、画像を表示したりするタッチパネル、LEDからなるランプ19などを有する。ランプ19は、電源のオン/オフに連動して点灯/消灯される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、第1給送トレイ20と、第2給送トレイ22と、第1給送部15と、第2給送部34と、排出トレイ21と、搬送部54と、排出部55と、記録部24と、プラテン42と、を備えている。
また、図3及び図4に示されるように、プリンタ部11は、給送モータ101(第1モータの一例)と、搬送モータ102(第2モータの一例)と、キャリッジモータ103と、制御部130と、駆動力伝達機構70と、メンテナンス機構110(第2被駆動機構の一例)とを備えている。
[第1給送トレイ20、排出トレイ21、第2給送トレイ22]
図1及び図2に示されるように、第1給送トレイ20及び第2給送トレイ22は、プリンタ部11へ開口13を通じて後向きへ挿入されて装着され、プリンタ部11から開口13を通じて前向きへ脱抜される。第1給送トレイ20及び第2給送トレイ22は、プリンタ部11に装着された状態において、上下2段に配置される。第1給送トレイ20は、第2給送トレイ22の上方に配置される。第1給送トレイ20及び第2給送トレイ22は、積層された複数のシート12をそれぞれ支持する。
排出トレイ21は、第1給送トレイ20の上方に配置されている。排出トレイ21は、排出部55によって排出されたシート12を支持する。
[第1給送部15、第2給送部34]
第1給送部15及び第2給送部34は、それぞれ第1給送トレイ20及び第2給送トレイ22に対応して設けられている。
図2に示されるように、第1給送部15は、第1給送ローラ25と、第1給送アーム26と、第1軸27とを備えている。第1給送ローラ25は、第1給送アーム26の先端部に回転可能に支持されている。第1給送ローラ25は、給送モータ101(図4参照)の正回転によって、第1給送トレイ20に支持されたシート12を後述する第1搬送路65へ向けて搬送向き16へ搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。第1給送アーム26は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に支持された第1軸27に回動可能に支持されている。
第2給送部34は、第2給送ローラ28と、第2給送アーム29と、第2軸30とを備えている。第2給送ローラ28は、第2給送アーム29の先端部に回転可能に支持されている。第2給送ローラ28は、給送モータ101(図4参照)の正回転によって、第2給送トレイ22に支持されたシート12を後述する第2搬送路66へ向けて搬送向き14へ搬送する方向(すなわち、正回転)に回転する。第2給送アーム29は、プリンタ部11のフレーム(不図示)に支持された第2軸30に回動可能に支持されている。
給送モータ101から第1給送ローラ25及び第2給送ローラ28への駆動力の伝達については、後に詳細に説明される。
[第1搬送路65及び第2搬送路66]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、シート12が通過する第1搬送路65及び第2搬送路66が形成されている。
第1搬送路65は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向する第1ガイド部材56及び第2ガイド部材57、搬送部54、記録部24及びプラテン42、並びに排出部55によって画定される空間を指す。第1搬送路65におけるシート12の搬送向き16は、図2に一点鎖線の矢印で示されている。
第2搬送路66は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向する第2ガイド部材57及び第3ガイド部材58によって画定される空間を指す。第2搬送路66は、第1搬送路65よりも後方に形成されている。第2搬送路66は、搬送部54よりも搬送向き16の上流側において第1搬送路65と接続している。第2搬送路66におけるシート12の搬送向き14は、図2に二点鎖線の矢印で示されている。
[搬送部54]
図2に示されるように、搬送部54は、第1搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の上流に配置されている。搬送部54は、互いに対向する搬送ローラ60(第1搬送ローラの一例)及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102(図4参照)からの駆動力が伝達されることにより回転する。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送部54は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されることによって正回転する。正回転は、挟持したシート12を搬送向き16へ搬送する方向の回転である。
[排出部55]
図2に示されるように、排出部55は、第1搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の下流に配置されている。排出部55は、互いに対向する排出ローラ62(第2搬送ローラの一例)及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送ローラ60との間に掛け渡された無端ベルトを介して、搬送モータ102(図4参照)からの駆動力が伝達されることにより回転する。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出部55は、搬送モータ102の正転駆動力が伝達されることによって正回転する。正回転は、挟持したシート12を搬送向き16へ搬送する方向の回転である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、第1搬送路65における搬送部54及び排出部55の間に配置されている。記録部24は、プラテン42の上方にプラテン42と対向して配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。図3に示されるように、キャリッジ23からは、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39(図2参照)に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板(不図示)と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
キャリッジ23は、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9へ延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構53に連結されている。ベルト機構53は、キャリッジモータ103(図4参照)によって駆動される。キャリッジモータ103の駆動により周運動するベルト機構53に連結されたキャリッジ23は、左右方向9に沿って往復移動することができる。
図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40(図5)が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、記録ヘッド39はインク滴を吐出する。これにより、搬送部54によって搬送されてプラテン42に支持されているシート12にインク滴が付着して、シート12に画像が記録される。
キャリッジ23は、シート12への画像記録時に、左右方向9において記録ヘッド39がシート12へインク滴を吐出可能な範囲を往復動する。具体的には、キャリッジ23は、記録ヘッド39が搬送路65の上方において搬送路65と対向する領域を往復動する。以下、画像記録時にキャリッジ23が往復動する領域は、第1領域と記される。
また、キャリッジ23は、第1領域及び搬送路65よりも右方の第2領域、及び第1領域及び搬送路65よりも左方の第3領域に移動可能である。第2領域の位置するキャリッジ23が、図3に破線で示されている。第3領域に位置するキャリッジ23は、図3に一点鎖線で示されている。
第1領域は、記録ヘッド39によってシート12に画像が記録されるときにキャリッジ23が位置する領域である。第2領域は、記録ヘッド39のメンテナンスが実行されるときにキャリッジ23が位置する領域である。記録ヘッド39のメンテナンスについては、後述される。第3領域は、記録ヘッド39によってフラッシングが実行されるときにキャリッジ23が位置する領域である。フラッシングについては、後述される。
[プラテン42]
図2に示されるように、プラテン42は、搬送向き16における搬送部54及び排出部55の間に配置されている。プラテン42は、記録部24の下方に記録部24と対向して配置されており、搬送部54によって搬送されるシート12を下方から支持する。
[リニアエンコーダ52]
図3に示されるように、ガイドレール44には、エンコーダストリップ50が配設されている。エンコーダストリップ50は、透明な樹脂からなる帯状のものである。エンコーダストリップ50は、その右端部及び左端部を支持用リブ(不図示)に係止されることによって、左右方向9に架設されている。
エンコーダストリップ50には、光を透過させる透光部と光を遮断する遮光部とが、長手方向に等ピッチで交互に配置されたパターンが記されている。キャリッジ23のエンコーダストリップ50に対応する位置には、透過型センサである光学センサ51が設けられている。エンコーダストリップ50と光学センサ51とによって、キャリッジ23の位置を検知するためのリニアエンコーダ52が構成される。光学センサ51によって検知された信号は、後述する制御部130(図4参照)に出力される。
[検知部123]
図2に示されるように、搬送路65における搬送部54よりも搬送向き16の上流には、検知部123が設けられている。検知部123は、軸124と、軸124を中心に回動可能な検出子125と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ126とを備えている。
検出子125の一端は、搬送路65に突出している。検出子125の一端に外力が加えられていないとき、検出子125の他端は光学センサ126の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、当該光路を通る光を遮断している。このとき、光学センサ126から制御部130(図4参照)へローレベルの信号が出力される。
検出子125の一端がシート12の先端に押されて回動すると、検出子125の他端は上記光路から外れて、上記光路に光が通る。このとき、光学センサ126から制御部130へハイレベルの信号が出力される。制御部130は、光学センサ126からの信号に基づいて、シート12の搬送向き16の下流端、シート12の搬送向き16の上流端を検知する。
[メンテナンス機構110及び廃インクタンク120]
図5に示されるメンテナンス機構110は、記録ヘッド39のメンテナンスを行うものである。より詳細には、メンテナンス機構110は、ノズル40内のインクや空気、及びノズル面(「記録ヘッド39のノズル40が形成された面」を指す。)に付着した異物(以下、これらを総称して「インク等」と表記する。)を吸引するパージ動作を実行する。メンテナンス機構110は、記録ヘッド39のノズル40からインクを吸引して、吸引したインクをチューブ121を通じて廃インクタンク120に送り出す。メンテナンス機構110は、第2領域に位置するキャリッジ23の真下となる位置に配置されている。
廃インクタンク120は、キャリッジ23の移動経路の下方に配置されている。廃インクタンク120には、インク吸収体(不図示)が収容されている。廃インクタンク120は、インク吸収体がインクを吸収することによって、ノズル40から吸引されたインク等を収容可能である。なお、図5では、メンテナンス機構110と廃インクタンク120とがチューブ121によって接続されていることを示すために、廃インクタンク120を模式的に図示しているが、廃インクタンク120と他の構成要素との位置関係を示すものではない。
メンテナンス機構110は、可動部111及び可動部111を上下方向7へ移動させるカム機構112を有するキャッピング機構115と、インクが流れるチューブ121と、インクを吸引するポンプ113とを備えている。
可動部111には、ゴム材料からなるキャップ114が設けられている。キャップ114は、第1領域よりも右方に位置するキャリッジ23の下方においてキャリッジ23と対向して設けられている。詳細には、キャップ114は、記録ヘッド39の下面において複数のノズル40の下方に複数のノズル40と対向して設けられている。カム機構112は、給送モータ101(図4参照)により駆動され、可動部111を上下方向7へ移動させる。キャップ114は、給送モータ101から駆動力を伝達されることによって、ノズル40から離間された離間位置(第2位置の一例)と、記録ヘッド39の下面に当接してノズル40を覆った被覆位置(第1位置の一例)とに移動する。キャップ114は、可動部111が上方へ移動されることにより、第2領域に位置するキャリッジ23に搭載された記録ヘッド39の下面に当接する。その際、キャップ114はノズル40を覆う。キャップ114は、可動部111が下方へ移動されることにより、ノズル40から離間する。
キャップ114には、チューブ121の一端が接続されている。チューブ121は、可撓性を有する樹脂チューブである。チューブ121の他端は、廃インクタンク120に接続されている。
ポンプ113(第2被駆動機構の一例)は、例えば、ロータリー式のチューブポンプである。ポンプ113は、搬送モータ102(図4参照)からの駆動力が伝達されることによって、ノズル40内のインク等をキャップ114及びチューブ121を通じて吸引し、チューブ121を通じて廃インクタンク120へ排出する。
[インク受け部119]
図3に示されるように、インク受け部119が、キャリッジ23の移動経路の下方であって、プラテン42の左端よりも左方に配置されている。インク受け部119は、第3領域に位置するキャリッジ23の真下となる位置に配置されている。インク受け部119は、上方が開放された概ね直方体の箱状である。インク受け部119には、インク吸収体(不図示)が収容されている。インク受け部119は、フラッシングと呼ばれる記録ヘッド39からのインク等の空吐出を上方から受ける。記録ヘッド39から空吐出されたインク等は、インク吸収体に吸収されて保持される。
[駆動力伝達機構70]
プリンタ部11は、図4に示されるように、駆動力伝達機構70をさらに備える。駆動力伝達機構70は、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、カム機構112、及びポンプ113に伝達する。駆動力伝達機構70は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。また、駆動力伝達機構70は、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力の伝達先を選択的に切り替える切替機構170(図6参照)を備えている。
[切替機構170]
切替機構170は、第1駆動状態と、第2駆動状態と、第3駆動状態とに切替可能に構成されている。第1駆動状態は、搬送モータ102の駆動力伝達先が搬送ローラ60、排出ローラ62、及びポンプ113であり、且つ給送モータ101の駆動力伝達先がカム機構112である状態である。第2駆動状態は、搬送モータ102の駆動力が搬送ローラ60及び排出ローラ62に伝達される一方でポンプ113に伝達されず、且つ給送モータ101の駆動力伝達先が第2給送ローラ28である状態である。第3駆動状態は、搬送モータ102の駆動力が搬送ローラ60及び排出ローラ62に伝達される一方でポンプ113に伝達されず、且つ給送モータ101の駆動力伝達先が第1給送ローラ25である状態である。
切替機構170は、第2領域に位置するキャリッジ23の真下となる位置に配置されている。図6に示されるように、切替機構170は、本体部168及びレバー177よりなるスライド部材171と、駆動ギヤ172、173と、被駆動ギヤ165、166、167、191と、バネ178、179と、支軸180とを主に備える。
スライド部材171の本体部168は、左右方向9に延びる支軸180に支持された概ね円柱形状の部材である。また、本体部168は、支軸180に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、本体部168は、その外面の左右方向9にずれた位置において、駆動ギヤ172、173を各々が独立して回転可能な状態で支持している。すなわち、本体部168及び駆動ギヤ172、173は、一体となって左右方向9にスライドする。
駆動ギヤ172は、給送モータ101の回転駆動力が伝達されて回転する。駆動ギヤ172は、被駆動ギヤ165、166、167のいずれか一つに選択的に噛合う。より詳細には、駆動ギヤ172は、切替機構170が第1駆動状態のときに、図6(A)に示されるように被駆動ギヤ165に噛合う。また、駆動ギヤ172は、切替機構170が第2駆動状態のときに、図6(B)に示されるように被駆動ギヤ166に噛合う。また、駆動ギヤ172は、切替機構170が第3駆動状態のときに、図6(C)に示されるように被駆動ギヤ167に噛合う。
駆動ギヤ173は、搬送モータ102の回転駆動力が伝達されて回転する。駆動ギヤ173は、切替機構170が第1駆動状態のときに、図6(A)に示されるように被駆動ギヤ191に噛合う。また、駆動ギヤ173は、切替機構170が第2駆動状態及び第3駆動状態のときに、図6(B)及び図6(C)に示されるように被駆動ギヤ191との噛合いが解除される。
被駆動ギヤ165は、カム機構112を駆動させるギヤ列に噛合う。すなわち、給送モータ101の回転駆動力は、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ165とが噛合うことによってカム機構112に伝達されてキャップ114を上下動させ、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ165との噛合いが解除されたことによってカム機構112に伝達されない。
被駆動ギヤ166は、第2給送ローラ28を回転させるギヤ列に噛合う。すなわち、給送モータ101の回転駆動力は、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ166とが噛合うことによって第2給送ローラ28を回転させ、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ166との噛合いが解除されたことによって第2給送ローラ28に伝達されない。
被駆動ギヤ167は、第1給送ローラ25を回転させるギヤ列に噛合う。すなわち、給送モータ101の回転駆動力は、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ167とが噛合うことによって第1給送ローラ25を回転させ、駆動ギヤ172と被駆動ギヤ167との噛合いが解除されたことによって第1給送ローラ25に伝達されない。
被駆動ギヤ191は、ポンプ113を駆動するギヤ列に噛合う。すなわち、搬送モータ102の回転駆動力は、駆動ギヤ173と被駆動ギヤ191とが噛合うことによってポンプ113を駆動させ、駆動ギヤ173と被駆動ギヤ191との噛合いが解除されたことによってポンプ113に伝達されない。
一方、搬送モータ102の回転駆動力は、切替機構170を経由せずに搬送ローラ60及び排出ローラ62に伝達される。すなわち、搬送ローラ60及び排出ローラ62は、切替機構170の駆動状態に拘わらず、搬送モータ102の回転駆動力によって駆動される。
スライド部材171のレバー177は、本体部168の右方に隣接する位置において、支軸180に支持されている。また、レバー177は、支軸180に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、レバー177は、上方に突出されている。そして、レバー177の先端は、ガイドレール43に設けられた開口164(図3参照)を通じてキャリッジ23に当接し得る位置にまで到達している。
バネ178、179は、支軸180に支持されている。バネ178は、その一端(左端)がプリンタ部11のフレームに当接され、他端(右端)がスライド部材171の本体部168の左端面に当接されている。すなわち、バネ178は、本体部168及び本体部168に当接するスライド部材171のレバー177を右方に付勢する。バネ179は、その一端(右端)がプリンタ部11のフレームに当接され、他端(左端)がレバー177の右端面に当接されている。すなわち、バネ179は、レバー177及びレバー177に当接する本体部168を左方に付勢する。さらに、バネ179の付勢力は、バネ178の付勢力より大きく設定されている。また、バネ179は、支軸180の軸周りの向き、具体的にはレバー177が前方へ移動するような回転向きに、レバー177を付勢している。
切替機構170は、キャリッジ23がレバー177から離間しているときに、図6(C)に示される第3駆動状態になっている。このとき、レバー177は、図7(A)に示されるように、バネ179に左方へ付勢されることによって、開口164の左側の縁部164Aに当接しており、且つバネ179に回転向きへ付勢されることによって、開口164の前側の縁部164Bに当接している。このときのスライド部材171の位置(図6(C)及び図7(A)に示される位置)が位置Aである。
キャリッジ23によって右方に押されたレバー177は、バネ179の付勢力に抗して右方に移動される。これにより、レバー177に離間された本体部168は、バネ178の付勢力によって右方に移動される。これにより、図6(B)に示されるように、レバー177は、縁部164Bから後方へ突出された凸部169と係合する。その結果、切替機構170は、図6(C)に示される第3駆動状態から、図6(B)に示される第2駆動状態に状態変化する。このときのスライド部材171の位置(図6(B)及び図7(B)に示される位置)がB位置である。つまり、切替機構170の第3駆動状態から第2駆動状態への状態変化に伴って、スライド部材171は位置AからB位置へ移動する。
図6(B)に示される状態において、キャリッジ23によって右方に押されたレバー177は、バネ179の付勢力に抗して右方に移動される。これにより、レバー177に離間された本体部168は、バネ178の付勢力によって右方に移動される。その結果、切替機構170は、図6(B)に示される第2駆動状態から、図6(A)に示される第1駆動状態に状態変化する。なお、第2駆動状態から第1駆動状態への状態変化の過程において、図7(C)に示されるように、レバー177は、縁部164Bの右端部に設けられた傾斜面164Cに沿ってバネ178の回転向きへの付勢力に抗して後方へ案内される。このときのスライド部材171の位置(図6(A)及び図7(C)に示される位置)が位置Cである。つまり、切替機構170の第2駆動状態から第1駆動状態への状態変化に伴って、スライド部材171は位置Bから位置Cへ移動する。
図6(A)に示される状態において、キャリッジ23が左方へ移動することによって、レバー177からキャリッジ23が離間されると、本体部168及びレバー177は、バネ179の付勢力によって左方に移動される。その結果、切替機構170は、図6(A)に示される第1駆動状態から、図6(C)に示される第3駆動状態に状態変化する。つまり、切替機構170の第1駆動状態から第3駆動状態への状態変化に伴って、スライド部材171は、位置Cから位置Aに移動する。
以上より、切替機構170は、レバー177に対するキャリッジ23の接離によって、第3駆動状態から第2駆動状態、第2駆動状態から第1駆動状態、及び第1駆動状態から第3駆動状態の順序で状態変化する。つまり、給送モータ101及び搬送モータ102の駆動力の伝達先は、キャリッジ23によって切り替えられる。また、切替機構170の状態変化に伴って、スライド部材171は、位置Aから位置B、位置Bから位置C、及び位置Cから位置Aの順序で移動する。
[制御部130]
図4に示されるように、制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135、及び通信部136を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。RAM133及びEEPROM134は、記憶部の一例である。
ASIC135には、給送モータ101、搬送モータ102、キャリッジモータ103、ランプ19などが接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を元に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正回転又は逆回転する。例えば、制御部130は、給送モータ101の駆動を制御して、各給送ローラ25、35を回転させたりカム機構112を駆動させたりする。また、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラ60、62を回転させたりポンプ113を駆動させたりする。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。また、制御部130は、複合機10の電源がオンであるときにランプ19を発光(第1状態の一例)させ、電源がオフであるときにランプ19を消灯する。また、制御部130は、装置の状態に応じてランプ19を点滅(第2状態)させることもできる。
また、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインク滴を吐出させる。具体的には、記録ヘッド39に設けられたヘッド制御基板(不図示)から、各ノズル40に対応して設けられたピエゾ素子(不図示)に選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル40から選択的にインク滴が吐出される。
また、ASIC135には、経過時間のカウントを実行するタイマ回路が設けられている。なお、経過時間のカウントは、ROM132などに記憶された時間カウント用のプログラムが実行されることによって行われてもよい。タイマ回路については、後に詳細に説明される。
また、ASIC135には、リニアエンコーダ52の光学センサ51が接続されている。CPU131は、光学センサ51からの検知信号に基づいてキャリッジ23の位置を算出する。詳細には、制御部130は、キャリッジ23を移動させて、搬送路65よりも右方または左方に設けられたフレーム(不図示)に当接させることによって、キャリッジ23の原点位置を決定しておく。そして、制御部130は、光学センサ51からの検知信号に基づいて当該原点位置からキャリッジ23の移動量を算出することによって、キャリッジ23の位置を算出する。
また、ASIC135には、光学センサ126が接続されている。制御部130は、光学センサ126からの信号に基づいて、検知部123の配置位置におけるシート12の搬送向き16の下流端及び上流端を検知する。
通信部136は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置140とデータ通信可能に構成される。例えば、通信部136は、情報処理装置140と、有線LAN通信、無線LAN通信、USB通信、またはブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信可能に構成される。通信部136は、後述するように、情報処理装置140から送信された先行コマンド(第1情報の一例)受信し、その後、情報処理装置140から送信された印刷データ(第2情報の一例)を受信する。
[情報処理装置140]
図4に示されるように、情報処理装置140は、CPUやRAMなどで構成される制御部141と、記憶部142と、操作部143と、表示部144と、通信部145とを備えている。制御部141は、情報処理装置各部を統括制御する。
記憶部142は、例えばハードディスクで構成されている。記憶部142には、制御部141により実行される各種プログラムが記憶される。各種プログラムは、例えばワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、プリンタドライバである。
操作部143は、例えばキーボードやマウスで構成されており、ユーザに操作されることによって操作信号が入力される。操作信号は、制御部141へ送られる。表示部144は、例えば液晶ディスプレイで構成される。
通信部145は、複合機10とデータ通信可能に構成される。通信部145は、制御部141によって制御されることにより、後述するように、先行コマンドを複合機10へ送信し、その後、印刷データを複合機10へ送信する。
[情報処理装置140の制御部141による処理]
以下、図8のフローチャートを参照して、シート12への印刷に際して制御部141が実行する処理が説明される。制御部141は、アプリケーションプログラムを通じて、ユーザから印刷指示(画像記録指示)が入力されると、図8に示される処理を実行する。
印刷指示が入力されると、制御部141は、ユーザにより指定された印刷先の装置(本実施形態では複合機10)へ、先行コマンドを送信する(S110)。先行コマンドは、これから画像記録の開始を指示するデータであり、換言すれば準備動作を指示するデータである。準備動作は、少なくともキャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させる処理を含むが、フラッシングなどの他の処理を含んでもよい。例えば、複合機10がキャリッジ23を第2領域にロックするロック機構を備えている場合、準備動作は、ロック機構によるキャリッジ23のロックを解除する処理を含んでもよい。
次に、制御部141は、ユーザから指定された印刷対象に係る文書データや画像データを、ユーザから指定された印刷条件でシート12に印刷するための印刷データに変換する(S120)。印刷データは、例えば文書データや画像データをページ記述言語で表現したデータである。印刷データの先頭には、画像記録条件が記述される。画像記録条件は、例えば、給送されるシート12を支持しているトレイ、つまり対象トレイ(本実施形態では第1給送トレイ20または第2給送トレイ22)、シート12のサイズ、印刷枚数、及び特殊印刷(例えば拡大印刷、縮小印刷、1枚のシート12の片面に印刷されるページ数)などである。
次に、制御部141は、変換が終了した印刷データを順次、複合機10(詳細には複合機10の通信部136)へ送信する(S130)。印刷データは、キャリッジ23の左右方向9への片道分の移動によりシート12に形成される画像単位のデータ(以下、1パス分の印刷データと表現する。)毎に生成され、順次送信される。
[複合機10の制御部130による処理]
以下、図9のフローチャートを参照して、シート12への印刷に際して制御部130が実行する処理が説明される。
各処理は、制御部130のCPU131によって実行される。以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、初期状態において、キャリッジ23は、第2領域に位置するものとする。
制御部130は、情報処理装置140から先行コマンドを受信するまで待機する(S210:No)。制御部130は、先行コマンドを受信すると(S210:Yes)、点灯しているランプ19の点滅を開始し(S215)、さらに、キャップ114の位置が離間位置であるか被覆位置であるかを判定する(S220)。なお、本実施形態では、ランプ19の点滅は350msec毎に消灯と点灯とを繰り返す。
キャップ114の位置の判定は、例えば、キャップ114の位置に応じて異なる信号を出力するセンサの出力信号に基づいて行う。なお、キャップ114の位置の判定方法は、前述したセンサによる方法に限らない。例えば、右方へ移動するキャリッジ23にキャッピング機構115が押されることによって、キャップ114が離間位置から被覆位置へ移動する一方、キャリッジ23が左方へ移動してキャッピング機構115から離間することによって、キャップ114が被覆位置から離間位置へ移動するように、キャッピング機構115が構成されている場合、制御部130は、リニアエンコーダ52の光学センサ51の出力信号に基づいて算出されたキャリッジ23の位置によって、キャップ114の位置の判定を実行してもよい。
キャップ114が被覆位置である場合(S220:No)、制御部130は、先行コマンドに従って準備動作を実行する。つまり、制御部130は、キャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させる(S230)。
ステップS230において、制御部130は、キャリッジ23を右方へ移動させることによって、スライド部材171を位置Cへ移動させることで切替機構170を第1駆動状態とし(図6(A)及び図7(C)参照)、切替機構170を、給送モータ101の駆動力をカム機構112へ伝達可能な状態とする。そして、給送モータ101が駆動されてカム機構112が動作することにより、キャップ114は、被覆位置から離間位置へ向けて下方へ移動する。
キャップ114が離間位置にある状態において、制御部130は、スライド部材171の現在の位置を判定する(S260)。本実施形態において、スライド部材171の位置に関する情報は、RAM133に記憶されている。詳細には、制御部130は、スライド部材171を移動させるべくキャリッジ23を制御する度に、指示したスライド部材171の移動先に関する情報を、スライド部材171の位置に関する情報としてRAM133に記憶する。なお、スライド部材171の現在の位置の判定は上述した方法に限らない。例えば、スライド部材171の位置を検知するためのセンサが設けられていてもよい。この場合、当該センサからの出力信号に対応するスライド部材171の位置に関する情報が、RAM133に記憶される。
スライド部材171が位置Aのとき(S260:Yes)、制御部130は、フラッシングを実行する(S240)。ステップS240において、制御部130は、キャリッジ23を第2領域から第1領域を経て第3領域まで左方へ移動させる。これにより、キャリッジ23は、インク受け部119と対向する。この状態で、制御部130は、記録ヘッド39を制御して、各ノズル40からインク滴を空吐出させる。
一方、スライド部材171が位置Aでないとき、つまりスライド部材171が位置Bまたは位置Cのとき(S260:No)、制御部130は、キャリッジ23を制御してスライド部材171を位置Aへ移動させる(S270)。この動作が、切替動作の一例である。その後、上述と同様にして、制御部130は、フラッシングを実行する(S240)。
なお、上述したように、スライド部材171は、位置Aから位置B、位置Bから位置C、及び位置Cから位置Aの順序で移動する。つまり、スライド部材171が位置Cのとき、制御部130は、キャリッジ23を左方へ移動させてスライド部材171のレバー177から離間させることによって、スライド部材171をバネ179の付勢力によって位置Cから位置Aへ移動させる。一方、スライド部材171が位置Bのとき、制御部130は、キャリッジ23を右方へ移動させてレバー177を押させることによって、一旦スライド部材171を位置Bから位置Cへ移動させる。その後、制御部130は、キャリッジ23を左方へ移動させることによって、スライド部材171を位置Cから位置Aへ移動させる。
また、制御部130は、スライド部材171を所望の位置に移動させた後、駆動ギヤ172、173をバネ178,179の付勢力によって左右方向9へ移動させて、所定の被駆動ギヤ165,166,167,191と噛合させるために、搬送モータ102を微量だけ正転及び逆転を交互に繰り返して駆動させる。この搬送モータ102の駆動によって、駆動ギヤ172、173が噛合しているいずれかの被駆動ギヤ165,166,167,191との面圧が解放され、また、駆動ギヤ172,173が通過又は噛合すべき被駆動ギヤ165,166,167,191とのギヤの噛み合いが一致する。この搬送モータ102を微量に正転及び逆転させた駆動の後に、後述されるように搬送モータ102を駆動させることができる。
また、制御部130は、各ノズル40に対応して設けられたピエゾ素子(不図示)に駆動電圧を印加する(S280)。これにより、記録ヘッド39の電圧が上昇する。なお、フラッシングやピエゾ素子への駆動電圧の印加は、準備動作において必須の動作ではない。また、S230から280における各機構の動作音は、比較的音量が小さい。
準備動作が完了した後、制御部130は、情報処理装置140から先頭の1パス分の印刷データを受信していないときには(S290:No)、制御部130は、駆動動作を実行する。詳細には、制御部130は、搬送モータ102を正転駆動して、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正回転させる(S250)。駆動動作においては、制御部130は、搬送モータ102の回転速度を、後述される印刷処理(S310)においてシート12を搬送する搬送動作における搬送モータ102の回転速度より遅くする。印刷処理(S310)の搬送動作においてシート12を搬送するタイミングは、第1給送トレイ20又は第2給送トレイ22からシート12が給送された後に、シート12における印刷開始位置を記録ヘッド39の直下まで搬送する頭出し搬送、シート12に画像記録を行うときに例えば1パス分に相当する搬送量だけシート12を搬送して停止することを繰り返す間欠搬送、及び画像記録が終了したシート12を排出するための排出搬送などに大別される。制御部130は、これらの搬送動作のうち、最も遅い速度でシート12を搬送するタイミングにおける搬送モータ102の回転速度よりも、駆動動作における搬送モータ102の回転速度を遅くする。
制御部130は、先頭の1パス分の印刷データを受信すると(S290:Yes)、当該印刷データに含まれる画像記録条件に基づき、対象トレイを判定する(S300)。対象トレイが第1給送トレイ20の場合(S300:Yes)、制御部130は、給送モータ101を制御して、第1給送トレイ20に支持されたシート12を第1搬送路65へ給送する給送動作を開始する(S330)。
そして、制御部130は、先頭の1パス分の印刷データを受信すると、給送動作により第1給送トレイ20から第1搬送路65へ給送されたシート12が、搬送ローラ60へ到達する前に、搬送モータ102の正転駆動を停止する(S340)。詳細には、制御部130は、先頭の1パス分の印刷データを受信すると、搬送モータ102の正転駆動の減速を開始して停止させる。この搬送モータ102の正転駆動を停止させるタイミングは、例えば次のように行われてもよい。すなわち、第1給送ローラ25の回転速度と、第1給送トレイ20から第1搬送路65を通じて搬送ローラ60へ至るまでに距離との関係から、シート12が搬送ローラ60へ到達するための給送時間を予め算出し、当該給送時間未満の所定の時間をROM132などに記憶させておく。そして、給送モータ101が駆動を開始したタイミングから所定時間が経過したタイミングにて搬送モータ102の正転駆動を減速させる。また、所定の時間には、例えば、逆転する搬送ローラ60にシート12の先端を当接させて斜行の矯正を行うことなど考慮して、正転駆動している搬送モータ102を停止させて、その後に所望の搬送モータ102の駆動を行うまでの時間が、当該給送時間から除された時間未満であることが好ましい。
次に、制御部130は、搬送モータ102を制御して、給送されたシート12を搬送部54によって搬送向き16に搬送して、シート12の記録開始位置が記録ヘッド39における搬送向き14の最上流位置のノズル40に対応するように頭出しを行う(S350)。頭出しを開始した制御部130は、ランプ19の点滅を終了して点灯状態とする(S355)。
頭出しを完了した制御部130は、印刷処理を実行する(S310)。印刷処理において、制御部130は、順次送信されてくる1パス分の印刷データに対応する画像がシート12に印刷されるように、搬送モータ102、キャリッジモータ103、及び記録ヘッド39を制御する。これにより、シート12の所定改行分の搬送と、キャリッジ23の片道分の移動及び記録ヘッド39によるインク滴の吐出とが交互に実行され、シート12に画像が記録される。
一方、対象トレイが第2給送トレイ22の場合(S300:No)、制御部130は、キャリッジ23を制御して、スライド部材171を位置Aから位置Bへ移動させる(S320)。これにより、給送モータ101の動力伝達先が、第2給送部34となる。次に、制御部130は、前述と同様に、給送動作、搬送モータ102の停止、頭出し、印刷処理を実行する(S310)。
なお、図9には示されていないが、制御部130は、印刷処理が終了した後から所定時間経過後にキャップ114を離間位置から被覆位置へ移動させる。そのため、制御部130は、印刷終了後にキャップ114が被覆位置に移動するよりも前に、キャリッジ23を第2領域へ移動させる。その結果、キャリッジ23との当接によりスライド部材171が位置Cへ移動されて切替機構170が第1駆動状態となり(図6(A)及び図7(C)参照)、給送モータ101の駆動力がカム機構112へ伝達される。
また、印刷に際して、制御部130は、各ノズル40に対応して設けられたピエゾ素子(不図示)に駆動電圧を印加し、記録ヘッド39の電圧を上昇させる(S280)。駆動電圧は、印刷中において記録ヘッド39に印加された状態であるが、印刷終了後から上記所定時間経過後に制御部130によってゼロまで降下される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、制御部130が先行コマンドを受信して準備動作を行うことにより、先行コマンドを受信した後、印刷データを受信するまでの時間を利用して準備動作を終えることができる。準備動作を終えた後、印刷データを受信していないときには、制御部130が駆動動作を実行する。制御部130は、印刷データを受信して、搬送モータ102を停止して給送動作を実行する。駆動動作によって、準備動作が終了した後、給送動作が実行されるまでの間に、複合機10が静止して無音の状態とならない。これにより、複合機10において印刷処理が開始されるまでの前処理時間において、複合機10の動作が停止したように感じるなどのユーザの不安が確実に軽減される。
また、制御部130は、印刷データを受信したことを条件として、給送動作を開始した後に搬送モータ102を停止するので、駆動動作と給送動作との間に無音の状態が生じない。
また、制御部130は、給送動作により給送されたシート12が搬送ローラ60へ到達する前に搬送モータ102を停止させるので、給送動作により第1搬送路65又は第2搬送路66へ給送されたシート12を、停止状態又は逆転状態の搬送ローラ60に当接させて斜行の矯正を行うことが可能となる。
また、制御部130は、駆動動作において、搬送向き16へ搬送ローラ60を回転させるので、駆動動作中に、印刷を終了して第1搬送路65に残っているシート12を、搬送ローラ60又は排出ローラ62により搬送向き16へ搬送することができる。
また、制御部130は、駆動動作を実行する前に、切替機構170におけるスライド部材171の位置を位置Cから位置Aに切り替える切替動作を実行するので、給送動作が実行される前に、搬送モータ102からメンテナンス機構110のポンプ113への駆動伝達が切断される。また、給送モータ101から第1給送ローラ25へ駆動力が伝達される状態となる。これにより、切替機構170などにおける各ギヤの噛合状態が安定する。
また、制御部130は、駆動動作における搬送モータ102の回転速度を、搬送動作における搬送モータ102の回転速度よりも遅くしているので、駆動動作が終了するときに搬送モータ102が停止するまでの時間を短くすることができる。
また、制御部130は、準備動作において、キャップ114を被覆位置から離間位置へ移動させるので、先行コマンドにより画像記録の開始が指示されてから、印刷データに基づく画像記録が完了するまでに要する時間を短縮することができる。
また、制御部130は、先行コマンドを受信したことを条件として、点灯しているランプ19を点滅させるので、搬送モータ102を正転駆動させてから搬送ローラ60が回転するより早いタイミングから、装置が動作していることをユーザに報知できる。また、制御部130は、ランプ19の点滅を、搬送モータ102が正転駆動されて搬送ローラ60によって頭出しが開始されるタイミングまで継続するので、印刷データを受信した後に、ランプ19が点滅しておらず、かつ搬送ローラ60、及び第1給送ローラ60又は第2給送ローラ28のすべてが駆動していない状態がない。すなわち、制御部130が、印刷データを受信した後に、ランプ19が点滅しておらず、かつ装置が無音の状態となることがない。
[変形例]
上記実施形態では、切替機構170によって、搬送モータ102からメンテナンス機構110のポンプ113へ駆動力が伝達される状態、または切断された状態に切り替えられるが、切替機構170は、搬送ローラ60及び排出ローラ62以外の他のローラなど、更に別の被駆動機構へ搬送モータ102の駆動伝達を切り替える構成であってもよい。また、上記実施形態における駆動動作において、搬送ローラ60以外の被駆動機構が駆動されてもよい。例えば、搬送ローラ60に代えて、スキャナ部18の自動原稿搬送装置が備えるローラなどが駆動されてもよい。この場合も、駆動音が連続するように、第1給送ローラ25が駆動された後に、自動原稿搬送装置のローラなどが停止される。
また、上記実施形態では、制御部130は、駆動動作として、搬送モータ102を正転駆動するが、搬送モータ102は逆転駆動されてもよい。すなわち、搬送向き16とは逆向きにシートを搬送する向きに搬送ローラ60が駆動されてもよい。また、駆動動作における搬送ローラ60の回転速度は、画像記録における搬送ローラ60の回転速度と同じであっても、速くてもよい。
また、上記実施形態では、S230のキャップ114が被覆位置から離間位置へ移動する動作と、S240の記録ヘッド39が各ノズル40からインク滴を空吐出する動作と、S270のスライド部材171が位置Aへ移動される動作と、S280の記録ヘッド39のピエゾ素子に駆動電圧が印加される動作と、が準備動作として行われる。しかしながら、準備動作はこれに限定されず、制御部130に印刷データが到達する前に実行可能な装置の動作のうちのいずれかであればよい。
また、上記実施形態では、複合機10は、給送トレイを2個(第1給送トレイ20及び第2給送トレイ22)備えていたが、給送トレイを1個のみ備えていてもよいし、また給送トレイを3個以上備えていてもよい。この場合、給送部は、各給送トレイに対応して設けられる。
10・・・複合機(画像記録装置)
24・・・記録部
25・・・第1給送ローラ
28・・・第2給送ローラ
39・・・記録ヘッド
40・・・ノズル
60・・・搬送ローラ(第1搬送ローラ、第1被駆動機構)
62・・・排出ローラ(第2搬送ローラ、第1被駆動機構)
101・・・給送モータ(第1モータ)
102・・・搬送モータ(第2モータ)
113・・・ポンプ(第2被駆動機構)
130・・・制御部
170・・・切替機構

Claims (10)

  1. 第1モータと、
    上記第1モータから駆動力が伝達されて回転する給送ローラと、
    第2モータと、
    上記第2モータから駆動力が伝達されて駆動して、上記給送ローラにより給送されたシートを搬送向きへ搬送する第1搬送ローラを有する第1被駆動機構と、
    記録部と、
    制御部と、を具備しており、
    上記制御部は、
    上記記録部による画像記録の開始を指示する第1情報を受信したことを条件として準備動作を実行し、
    上記準備動作を完了し、かつ記録条件及び印刷データを含む第2情報を受信していないことを条件として、上記第2モータを駆動して上記第1被駆動機構を駆動する駆動動作を実行し、
    上記第2情報を受信したことを条件として、上記第1モータを駆動して上記給送ローラによる給送動作を開始した後であって当該給送動作により給送されたシートが上記第1搬送ローラへ到達する前に、上記第2モータを停止する画像記録装置。
  2. 第1モータと、
    上記第1モータから駆動力が伝達されて回転する給送ローラと、
    第2モータと、
    上記第2モータから駆動力が伝達されて駆動する第1被駆動機構と、
    第3モータと、
    上記第3モータから駆動力が伝達されて駆動する記録部と、
    制御部と、を具備しており、
    上記制御部は、
    上記記録部による画像記録の開始を指示する第1情報を受信したことを条件として準備動作を実行し、
    上記準備動作を完了し、かつ記録条件及び印刷データを含む第2情報を受信していないことを条件として、上記第1モータ及び上記第3モータを駆動せず、且つ上記第2モータを駆動して上記第1被駆動機構を駆動し続ける駆動動作を実行し、
    上記第2情報を受信したことを条件として、上記第2モータを停止し、かつ上記第1モータを駆動して上記給送ローラによる給送動作を実行する画像記録装置。
  3. 上記制御部は、上記第2情報を受信したことを条件として、上記給送動作を開始した後に上記第2モータを停止する請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第1被駆動機構は、上記給送ローラにより給送されたシートを搬送向きへ搬送する第1搬送ローラであり、
    上記制御部は、上記給送動作により給送されたシートが上記第1搬送ローラへ到達する前に上記第2モータを停止させる請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 上記制御部は、上記駆動動作において、上記搬送向きへシートが搬送される回転向きに上記第1搬送ローラが回転するように上記第2モータを駆動する請求項1又は4に記載の画像記録装置。
  6. 上記第1被駆動機構は、上記第1搬送ローラより上記搬送向きの下流に位置する第2搬送ローラを有するものであり、
    上記第2モータは、上記第1搬送ローラ及び上記第2搬送ローラへ駆動力を伝達するものである請求項1、4又は5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記第2モータから駆動力が伝達されて駆動する第2被駆動機構と、
    上記第2モータの駆動力を少なくとも上記第2被駆動機構に選択的に伝達する切替機構と、を更に具備しており、
    上記制御部は、上記駆動動作を実行する前に、上記切替機構による上記第2モータの駆動力の伝達先を上記第2被駆動機構から切断する切替動作を実行する請求項1、4から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記制御部は、上記給送動作を実行した後、上記第2モータを駆動して上記第1搬送ローラによりシートを搬送する搬送動作を実行するものであり、
    上記駆動動作における上記第2モータの回転速度は、上記搬送動作における上記第2モータの回転速度よりも遅い請求項1、4から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 装置の動作状態を報知する点灯部材を更に具備しており、
    上記制御部は、上記第1情報を受信したことを条件として、上記点灯部材の点灯状態を第1状態から第2状態へ変化させ、上記第2モータを停止した後に、第2状態から第1状態へ戻す請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記記録部は、ノズルからインクを選択的に吐出する記録ヘッドと、当該記録ヘッドにおいて当該ノズルが開口するノズル面を覆う第1位置、及び当該ノズル面から離れた第2位置へ移動可能なキャップと、を有するものであり、
    上記制御部は、上記準備動作において、上記キャップを上記第1位置から上記第2位置へ移動させる請求項1から9のいずれかに記載の画像記録装置。
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