JP2019177976A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラの制御の複雑化を抑制しつつ、シートの連続搬送を可能とする。【解決手段】プリンタ部11は、シート12を搬送路65へ給送する給送ローラ25と、給送されたシート12を搬送向き15に搬送する搬送ローラ60と、搬送路65を構成している外ガイド部材18及び内ガイド部材19と、搬送路65に位置する突出位置及び搬送路65から退避した退避位置に移動可能であって、突出位置において外ガイド部材18から内ガイド部材19へ向けて突出し且つ内ガイド部材19との間に隙間Gが形成されている突出部材50と、コントローラ130とを備える。コントローラ130は、先行するシート12Aが搬送ローラ60に到達した状態で突出部材50を突出位置に移動させる。このとき、隙間Gがあるためシート12Aは突出部材50を通過可能である。一方、後続するシート12Bは突出部材50によって搬送を規制される。【選択図】図13
Description
本発明は、シートを搬送する搬送装置に関する。
従来より、上記のような搬送装置を備えるものとして、シートに画像を記録するプリンタや複合機などの画像記録装置が存在する。
画像記録装置では、複数枚のシートに対する画像の記録を短時間で実行すること、つまり印刷の高速化が求められている。印刷の高速化のために、先行するシートと後続するシートとの間隔を短くして、先行するシートへの画像記録が完了してから後続するシートへの画像記録が開始されるまでの時間を短くすることが考えられる。
例えば、特許文献1には、先行するシートの後端と後続するシートの先端とを重ねた状態で搬送する装置が開示されている。また、当該装置では、シートを検知するセンサが配置された位置において、先行するシートの後端と後続するシートの先端とに間隔が空くように、先行するシートを搬送する下流側のローラを、後続するシートを搬送する上流側のローラより高速で回転させている。
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、給送ローラによってシートの給送が開始される位置から、センサ、下流側のローラ、及び上流側のローラのそれぞれまでの経路長に応じて、各ローラの回転速度を設定する必要がある。
また、上流側のローラが下流側のローラより低速であるため、後続するシートの先端が下流側のローラに到達するまでに時間がかかってしまう。これに対応するためには、先行するシートのセンサ通過後に、上流側のローラの回転速度を速くする必要があるため、ローラの制御が複雑化してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ローラの制御の複雑化を抑制しつつ、シートの連続搬送が可能な搬送装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る搬送装置は、正転することによってシートを搬送路へ給送する給送ローラと、上記搬送路に設けられており、正転することによって上記給送ローラによって給送されたシートを搬送向きに搬送する第1ローラと、モータと、上記モータの正転によって上記給送ローラが正転し且つ上記第1ローラが正転し、上記モータの逆転によって上記給送ローラが正転し且つ上記第1ローラが逆転するように、上記モータの駆動力を上記給送ローラ及び上記第1ローラへ伝達する第1伝達機構と、上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの上流に設けられており、上記給送ローラによって上記搬送路へ給送されたシートの有無に応じて異なる信号を出力するセンサと、互いに間隔を空けて対向することで上記搬送路を構成している第1ガイド部材及び第2ガイド部材と、上記搬送路における上記センサより上記搬送向きの上流において、上記搬送路に位置する突出位置及び上記搬送路から退避した退避位置に移動可能であって、上記突出位置において上記第1ガイド部材から上記第2ガイド部材へ向けて突出し且つ上記第2ガイド部材との間に間隔が形成されている突出部材と、コントローラと、を備える。上記突出部材は、上記モータが正転している状態で上記突出位置に位置し、上記モータが逆転している状態で上記退避位置に位置している。上記コントローラは、上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを上記搬送路へ給送させ、上記給送ローラによって給送されたシートの上記搬送向きの下流端が上記第1ローラに当接した状態で、上記モータを正転させ、上記給送ローラによって給送されたシートの上記搬送向きの上流端が上記第1ローラより上記搬送向きの下流に位置することを条件として、上記モータを逆転させる。
本構成によれば、モータの逆転によって正転する給送ローラにより搬送路へ給送されたシートの搬送向きの下流端は、モータの逆転によって逆転する第1ローラと当接する。これにより、シートの斜行を矯正することができる。
また、本構成によれば、モータの正逆転にかかわらず、第1伝達機構によって駆動力を伝達された給送ローラは正転する。そのため、モータの逆転によって正転する給送ローラにより搬送路へ給送されたシートの搬送向きの上流端が給送ローラを通過すると、すぐに後続のシートが給送ローラによって搬送路へ給送される。よって、後続するシートを先行するシートのすぐ後に続けて給送させることができる。したがって、連続印刷を高速化することができる。
また、本構成によれば、突出部材が設けられている。先行するシートの搬送向きの下流端が第1ローラに当接した状態で、コントローラはモータを正転させる。これにより、突出部材が突出位置に位置する。突出位置の突出部材と第2ガイド部材との間に間隔が形成されている。そのため、第1ローラによる先行するシートの搬送が突出部材に妨げられることはない。一方、後続するシートの搬送は、突出部材によって規制される。その後、先行するシートの搬送向きの上流端が第1ローラを通過すると、コントローラはモータを逆転させる。これにより、突出部材が退避位置に位置するため、後続するシートは、搬送向きの下流へ進むことが可能となる。
(2) 上記搬送路は湾曲している。上記第1ガイド部材は、上記搬送路の湾曲外側を構成している。上記第2ガイド部材は、上記搬送路の湾曲内側を構成している。
本構成によれば、給送ローラによって搬送路へ給送されたシートは、搬送路の湾曲外側の第1ガイド部材に当接しつつ搬送向きへ搬送される。また、突出位置の突出部材は、第1ガイド部材から第2ガイド部材へ向けて突出している。そのため、当該シートが突出部材と第2ガイド部材との間の隙間を通過する可能性を低くすることができる。
(3) 本発明に係る搬送装置は、上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの下流にあり、シートに画像を記録する記録部と、上記モータの回転によって上記第1ローラが正転するように上記モータの駆動力を上記第1ローラへ伝達し、且つ、上記モータの駆動力を上記給送ローラへ伝達しない第2伝達機構と、上記モータの駆動力の伝達経路を上記第1伝達機構及び上記第2伝達機構で切り替える切替機構と、を備える。上記コントローラは、受信した印刷データに基づいて、上記給送ローラによって給送されるシートが上記印刷データに係る画像を記録される最後のシートであると判定したことを条件として、上記モータを逆転させて上記第1伝達機構によって上記給送ローラによって当該シートを上記搬送路へ給送させ、当該シートの上記搬送向きの下流端が上記第1ローラに当接した状態で上記切替機構に上記伝達経路を上記第2伝達機構に切り替えさせてから上記モータを回転させる。
本構成によれば、最後のシートが給送された後、当該シートの搬送向きの下流端が第1ローラに当接した状態で、モータの駆動力の伝達経路が第2伝達機構に切り替わる。これにより、モータを回転させても、給送ローラは回転しなくなる。そのため、最後のシートの後に、別のシートが誤って給送されることを防止することができる。
(4) 上記突出部材は、突出先端部に爪部を備える。上記爪部は、上記突出部材が上記突出位置において上記搬送向きの上流へ突出している。
本構成によれば、突出部材に当接したシートの搬送向きの下流端が突出位置の突出部材に沿って突出部材の先端へ向けて摺動した場合に、爪部が当該摺動を規制することができる。これにより、当該シートが突出部材と第2ガイド部材との間の隙間に入り込む可能性を低くすることができる。
(5) 上記突出部材の面のうち、上記突出位置において上記搬送向きの上流を向く面に、シートに対する摩擦係数が上記第1ガイド部材より大きい高摩擦部が形成されている。
本構成によれば、突出位置の突出部材における搬送向きの上流を向く面に高摩擦部が形成されている。そのため、シートの搬送向きの下流端が当該面に当接した場合であっても、当該シートの搬送向きの下流端が当該面に対して摺動しにくくすることができる。これにより、当該シートが突出部材と第2ガイド部材との間の隙間に入り込む可能性を低くすることができる。
(6) 上記突出部材は、上記突出位置から上記退避位置への移動において、上記搬送向きの下流へ向けて回動する。
本構成によれば、突出部材は、突出位置から退避位置への移動時に、突出部材によって搬送向きへの移動が規制されているシートから離れる向きへ回動する。そのため、突出部材の回動時に、当該シートが突出部材に巻き込まれる可能性を低くすることができる。
(7) 本発明に係る搬送装置は、上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの下流にあり、正転することによってシートを上記搬送向きに搬送する第2ローラと、上記モータの正転によって上記第2ローラが正転し、上記モータの逆転によって上記第2ローラが回転しないように、上記モータの駆動力を上記第2ローラへ伝達する第3伝達機構と、を備える。上記コントローラは、シートの上記搬送向きの上流端が上記搬送路における上記第1ローラ及び上記第2ローラの間にある状態で、上記モータを逆転させる。
本構成によれば、後続するシートの搬送向きの下流端が第1ローラに当接している状態で斜行矯正されている時に、第2ローラによって搬送向きへ搬送可能な状態である先行するシートが逆送されることを防止できる。
(8) 上記突出部材は、上記搬送向きと直交する上記搬送路の幅方向において間隔を空けて複数設けられている。
本構成によれば、突出部材が幅方向において1箇所のみ設けられている場合よりも、シートが斜行する可能性を低くすることができる。
(9) 例えば、本発明に係る搬送装置は、上記モータの正転の駆動力が伝達されることによって第1位置へ移動し、上記モータの逆転の駆動力が伝達されることによって上記第1位置とは異なる第2位置に移動可能な移動機構を更に備える。上記突出部材は、上記移動機構の上記第1位置への移動に連動して上記突出位置に移動し、上記移動機構の上記第2位置への移動に連動して上記退避位置に移動する。
(10) 本発明に係る搬送装置は、上記突出位置の上記突出部材より上記搬送向きの上流における上記第1ガイド部材の一部であり、第3位置及び上記第3位置より上記第2ガイド部材との間隔が大きい第4位置に移動可能な移動ガイド部を備える。上記移動ガイド部は、上記モータが正転している状態で上記第4位置に位置し、上記モータが逆転している状態で上記第3位置に位置している。
給送ローラによって搬送路へ給送されたシートの搬送が突出部材によって規制されているとき、当該シートは搬送向きへ進むことができない一方、給送ローラは当該シートを給送し続ける状態となる。本構成によれば、当該状態において、移動ガイド部が第4位置に位置することによって、当該状態のシートを収容するバッファ空間を形成することができる。
(11) 本発明に係る搬送装置は、上記突出位置の上記突出部材より上記搬送向きの上流における上記第1ガイド部材の一部であり、第3位置及び上記第3位置より上記第2ガイド部材との間隔が大きい第4位置に移動可能な移動ガイド部と、上記突出部材を上記退避位置へ付勢する第1付勢部材と、上記移動ガイド部を上記第4位置へ付勢する第2付勢部材と、を備える。上記移動機構は、上記モータの回転によって回動するカムを備える。上記カムは、上記モータが正転している状態で第1向きへ回動し、上記モータが逆転している状態で上記第1向きと逆向きの第2向きへ回動するものである。上記突出部材は、上記第1向きへ回動する上記カムに当接されることによって上記第1付勢部材の付勢力に抗して上記突出位置へ移動し、上記カムが上記第2向きへ回動することによって上記第1付勢部材の付勢力によって上記退避位置へ移動する。
上記移動ガイド部は、上記第2向きへ回動する上記カムに当接されることによって上記第2付勢部材の付勢力に抗して上記第3位置へ移動し、上記カムが上記第1向きへ回動することによって上記第2付勢部材の付勢力によって上記第4位置へ移動する。
上記移動ガイド部は、上記第2向きへ回動する上記カムに当接されることによって上記第2付勢部材の付勢力に抗して上記第3位置へ移動し、上記カムが上記第1向きへ回動することによって上記第2付勢部材の付勢力によって上記第4位置へ移動する。
本構成によれば、カムの回動によって突出部材と移動ガイド部とを連動して移動させることができる。
本発明によれば、ローラの制御の複雑化を抑制しつつ、シートを連続搬送させることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている面を前面23として前後方向8が定義され、複合機10を前方から視て左右方向9が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は互いに直交している。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されている。複合機10の下部にプリンタ部11(搬送装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式でシート12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、シート12の両面に画像を記録するものであってもよい。プリンタ部11の上部には、操作部17が配置されている。操作部17は、印刷の指示や各種設定のために操作されるボタンや、各種情報が表示される液晶ディスプレイなどによって構成されている。
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されている。複合機10の下部にプリンタ部11(搬送装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式でシート12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、シート12の両面に画像を記録するものであってもよい。プリンタ部11の上部には、操作部17が配置されている。操作部17は、印刷の指示や各種設定のために操作されるボタンや、各種情報が表示される液晶ディスプレイなどによって構成されている。
[給送トレイ20]
図1に示されるように、プリンタ部11の正面には、開口13が形成されている。給送トレイ20が、前後方向8へ移動することによって、開口13を介してプリンタ部11に対して挿入及び脱抜可能である。給送トレイ20は、上方が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給送トレイ20の底板22に、シート12が重ねられた状態で支持される。給送トレイ20の前部の上方には、排出トレイ21が配置されている。排出トレイ21の上面には、記録部24によって画像を記録されて排出されたシート12が支持される。
図1に示されるように、プリンタ部11の正面には、開口13が形成されている。給送トレイ20が、前後方向8へ移動することによって、開口13を介してプリンタ部11に対して挿入及び脱抜可能である。給送トレイ20は、上方が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給送トレイ20の底板22に、シート12が重ねられた状態で支持される。給送トレイ20の前部の上方には、排出トレイ21が配置されている。排出トレイ21の上面には、記録部24によって画像を記録されて排出されたシート12が支持される。
[給送部16]
図2に示されるように、給送部16は、記録部24の下方に配置されている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び軸28を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で回転可能に支持されている。給送アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向へ回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または給送トレイ20に支持されたシート12に対して、当接及び離間が可能である。
図2に示されるように、給送部16は、記録部24の下方に配置されている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び軸28を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で回転可能に支持されている。給送アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向へ回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または給送トレイ20に支持されたシート12に対して、当接及び離間が可能である。
給送ローラ25は、後述する第1伝達機構151によって、モータ101(図4参照)の駆動力が伝達されて正転する。これにより、給送トレイ20の底板22に支持されたシート12のうち、給送ローラ25と当接している最上のシート12が、搬送路65へ給送される。
[搬送路65]
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、上方へ向かいつつ後方から前方へUターンするように延びている。直線部34は、概ね前後方向8に沿って延びている。
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、上方へ向かいつつ後方から前方へUターンするように延びている。直線部34は、概ね前後方向8に沿って延びている。
湾曲部33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外ガイド部材18(第1ガイド部材の一例)と内ガイド部材19(第2ガイド部材の一例)とによって構成されている。各ガイド部材18、19は、図2における紙面と直交する方向である左右方向9(幅方向の一例)へ延設されている。外ガイド部材18は、湾曲部33の湾曲外側を構成している。内ガイド部材19は、湾曲部33の湾曲内側を構成している。
直線部34は、記録部24が配置されている位置では所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。
給送トレイ20に支持されたシート12は、給送ローラ25によって湾曲部33を搬送されて、後述する搬送ローラ対59に到達する。搬送ローラ対59に挟持されたシート12は、直線部34を記録部24へ向けて前方へ搬送される。記録部24の直下に到達したシート12は、記録部24により画像を記録(印刷)される。印刷されたシート12は、直線部34を前方へ搬送されて排出トレイ21に排出される。以上より、シート12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に沿って搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上方に配置されている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上方に配置されている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。
キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール56、57によって搬送向き15と直交する左右方向9に沿って搬送路65の上方を移動可能に支持されている。ガイドレール56は、記録ヘッド38よりも搬送向き15の上流に配置されている。ガイドレール57は、記録ヘッド38よりも搬送向き15の下流に配置されている。ガイドレール56、57は、左右方向9において搬送路65の直線部34の外方に配置された一対のサイドフレーム(不図示)によって支持されている。キャリッジ40は、キャリッジ駆動用モータ103(図4参照)から駆動力を付与されることにより移動する。
記録ヘッド38の下面には、複数のノズル39が形成されている。記録ヘッド38は、ピエゾ素子等の振動素子45(図4参照)を振動させることによって、ノズル39からインク滴を吐出する。キャリッジ40が移動する過程において、プラテン42に支持されたシート12に対して記録ヘッド38がインク滴を選択的に吐出することによって、シート12に画像が記録される。
キャリッジ40は、後述する切替機構140の切替を行うために、搬送路65より右方まで移動可能である。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対44]
図2に示されるように、直線部34における記録ヘッド38及びプラテン42よりも搬送向き15の上流には、搬送ローラ対59が配置されている。直線部34における記録ヘッド38及びプラテン42よりも搬送向き15の下流には、排出ローラ対44が配置されている。
図2に示されるように、直線部34における記録ヘッド38及びプラテン42よりも搬送向き15の上流には、搬送ローラ対59が配置されている。直線部34における記録ヘッド38及びプラテン42よりも搬送向き15の下流には、排出ローラ対44が配置されている。
搬送ローラ対59は、搬送ローラ60(第1ローラの一例)と、搬送ローラ60の下方に搬送ローラ60と対向して配置されたピンチローラ61とを備えている。ピンチローラ61は、コイルバネなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ60に押圧されている。搬送ローラ対59は、シート12を挟持可能である。
排出ローラ対44は、排出ローラ62(第2ローラの一例)と、排出ローラ62の上方に排出ローラ62と対向して配置された拍車ローラ63とを備えている。拍車ローラ63は、コイルバネなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ62へ向けて押圧されている。排出ローラ対44は、シート12を挟持可能である。
搬送ローラ60及び排出ローラ62は、モータ101(図4参照)から駆動力を付与されて回転する。搬送ローラ60及び排出ローラ62は、シート12を搬送向き15へ搬送する向き、及びシート12を搬送向き15へ搬送する向きと逆向きに回転可能である。以下の説明において、搬送ローラ60及び排出ローラ62の回転のうち、シート12を搬送向き15へ搬送する向きの回転は、正転と称される。また、搬送ローラ60及び排出ローラ62の回転のうち、シート12を搬送向き15と逆向きへ搬送する向きの回転は、逆転と称される。
搬送ローラ対59にシート12が挟持されている状態で搬送ローラ60が正転すると、当該シート12は、搬送ローラ対59によって搬送向き15へ搬送され、プラテン42上に搬送される。排出ローラ対44にシート12が挟持されている状態で排出ローラ62が正転すると、当該シート12は、排出ローラ対44によって搬送向き15へ搬送され、排出トレイ21上に排出される。
[センサ110]
図2に示されるように、搬送路65における搬送ローラ対59よりも搬送向き15の上流には、センサ110が設けられている。センサ110は、軸111と、軸111を中心に回動可能な検出子112と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ113とを備えている。
図2に示されるように、搬送路65における搬送ローラ対59よりも搬送向き15の上流には、センサ110が設けられている。センサ110は、軸111と、軸111を中心に回動可能な検出子112と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ113とを備えている。
検出子112の一端は、搬送路65に突出している。検出子112の一端に外力が加えられていないとき、検出子112の他端は光学センサ113の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、当該光路を通る光を遮断している。このとき、光学センサ113からコントローラ130(図4参照)にローレベルの信号が出力される。
検出子112の一端がシート12の先端に押されて回動すると、検出子112の他端は上記光路から外れて、上記光路に光が通る。このとき、光学センサ113からコントローラ130にハイレベルの信号が出力される。コントローラ130は、光学センサ113からの信号に基づいて、搬送路65の検出子112が配置された位置におけるシート12の有無を判定する。
なお、センサ110は、上述したような構成に限らず、公知の種々の構成が採用可能である。
[ロータリーエンコーダ73]
図2に示されるように、搬送ローラ60には、搬送ローラ60の回転量を検出するロータリーエンコーダ73が設けられている。ロータリーエンコーダ73は、搬送ローラ60の軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク74と光学センサ75とからなる。エンコーダディスク74には、光が透過される透過部と光が透過されない非透過部とが円周方向に等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。エンコーダディスク74が回転すると、光学センサ75によって透過部と非透過部とが検出される毎にパルス信号が生成される。生成されたパルス信号は、コントローラ130(図4参照)に出力される。コントローラ130は、当該パルス信号に基づいて、搬送ローラ60の回転量を算出する。なお、ロータリーエンコーダ73は、搬送ローラ60以外の回転量、例えばモータ101の回転量を検出するものであってもよい。
図2に示されるように、搬送ローラ60には、搬送ローラ60の回転量を検出するロータリーエンコーダ73が設けられている。ロータリーエンコーダ73は、搬送ローラ60の軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク74と光学センサ75とからなる。エンコーダディスク74には、光が透過される透過部と光が透過されない非透過部とが円周方向に等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。エンコーダディスク74が回転すると、光学センサ75によって透過部と非透過部とが検出される毎にパルス信号が生成される。生成されたパルス信号は、コントローラ130(図4参照)に出力される。コントローラ130は、当該パルス信号に基づいて、搬送ローラ60の回転量を算出する。なお、ロータリーエンコーダ73は、搬送ローラ60以外の回転量、例えばモータ101の回転量を検出するものであってもよい。
[突出部材50]
図2に示されるように、搬送路65におけるセンサ110よりも搬送向き15の上流に、突出部材50が配置されている。図9及び図10に示されるように、突出部材50は、回動可能な回動部51と、上下動可能であって回動部51に当接したスライド部52とを備えている。
図2に示されるように、搬送路65におけるセンサ110よりも搬送向き15の上流に、突出部材50が配置されている。図9及び図10に示されるように、突出部材50は、回動可能な回動部51と、上下動可能であって回動部51に当接したスライド部52とを備えている。
図3に示されるように、回動部51及びスライド部52は、それぞれ左右方向9において間隔を空けて4つ設けられている。4つの回動部51の各々は同構成であり、4つのスライド部52の各々は同構成であるため、以下の説明では1つの回動部51及び1つのスライド部52の構成のみが説明される。なお、回動部51及びスライド部52の数は、4つ以外であってもよい。例えば、突出部材50は、複数の回動部51と左右方向9に長い1つのスライド部52を備え、1つのスライド部52が複数の回動部51に当接していてもよい。
図9及び図10に示されるように、回動部51は、外ガイド部材18によって回動軸51Aを中心として回動可能に支持されている。なお、回動部51を支持するのは外ガイド部材18に限らず、例えばプリンタ部11のフレーム(不図示)であってもよい。
回動部51は、図9に示される突出位置と、図10に示される退避位置とに回動可能である。
図9に示されるように、突出位置の回動部51は、外ガイド部材18から内ガイド部材19へ向けて搬送路65へ突出している。但し、回動部51の先端と内ガイド部材19との間には、隙間Gが形成されている。図10に示されるように、退避位置の回動部51は、搬送路65から退避している。つまり、退避位置の回動部51は、搬送路65へ突出していない。
退避位置の回動部51の突出先端部51B(図10参照)は、突出位置の回動部51の突出先端部51B(図9参照)より搬送向き15の下流に位置する。つまり、回動部51は、突出位置から退避位置への移動において、搬送向き15の下流へ向けて回動する。
図9及び図10に示されるように、回動部51とプリンタ部11のフレーム(不図示)とに亘って、ねじりコイルばね53(第1付勢部材の一例)が取り付けられている。ねじりコイルばね53は、回動部51を退避位置へ付勢している。なお、第1付勢部材は、ねじりコイルばね53に限らず、板ばねなどであってもよい。
回動部51は、その突出先端部51Bから突出した爪部51Cを備えている。図9に示されるように爪部51Cの突出向きは、回動部51が突出位置にあるときに搬送向き15の上流へ向かう向きである。なお、回動部51は、爪部51Cを備えていなくてもよい。
また、突出位置の回動部51における搬送向き15の上流を向く面に、シート12に対する摩擦力が外ガイド部材18より大きい高摩擦材料51D(高摩擦部の一例)が貼り付けられている。高摩擦材料51Dは、例えばフェルト生地やコルクである。
なお、高摩擦部は、回動部51の面に貼り付けられた高摩擦材料51Dに限らない。例えば、回動部51自体が高摩擦材料で構成されていてもよい。また、回動部51が突出位置のときに搬送向き15の上流を向く面に凹凸が形成されることによって、当該面のシート12に対する摩擦力が外ガイド部材18より大きくなるように構成されていてもよい。この場合、当該凹凸が高摩擦部に相当する。また、回動部51は、高摩擦部を備えていなくてもよい。
図9及び図10に示されるように、スライド部52は、プリンタ部11のフレームによって上下方向7にスライド可能に支持されている。なお、スライド部52を支持するのはプリンタ部11のフレームに限らず、例えば外ガイド部材18であってもよい。スライド部52は、上方から回動部51に当接している。スライド部52は、後方へ突出した第1突部52A及び第2突部52Bを備える。第2突部52Bは、第1突部52Aの真下に第1突部52Aと上下方向7に間隔を空けて形成されている。
スライド部52は、図9に示される下位置と、下位置より上方の位置であって図10に示される上位置とにスライド可能である。
[移動ガイド部76]
図2に示されるように、搬送路65における突出位置の回動部51より搬送向き15の上流の湾曲部33に、移動ガイド部76が配置されている。移動ガイド部76は、外ガイド部材18の一部を構成している。移動ガイド部76は、外ガイド部材18によって回動軸76Aを中心として回動可能に支持されている。なお、移動ガイド部76を支持するのは外ガイド部材18に限らず、例えばプリンタ部11のフレーム(不図示)であってもよい。
図2に示されるように、搬送路65における突出位置の回動部51より搬送向き15の上流の湾曲部33に、移動ガイド部76が配置されている。移動ガイド部76は、外ガイド部材18の一部を構成している。移動ガイド部76は、外ガイド部材18によって回動軸76Aを中心として回動可能に支持されている。なお、移動ガイド部76を支持するのは外ガイド部材18に限らず、例えばプリンタ部11のフレーム(不図示)であってもよい。
図3に示されるように、移動ガイド部76は、湾曲部33の右部及び左部の2箇所に配置されている。なお、移動ガイド部76の数は2つに限らない。例えば、湾曲部33の右端から左端に亘って延びた1つの移動ガイド部76が設けられていてもよい。
移動ガイド部76は、図10に示されるバッファ非形成位置(第3位置の一例)、及び図9に示されるバッファ形成位置(第4位置の一例)に回動可能である。
図10に示されるように、バッファ非形成位置の移動ガイド部76の湾曲部33を向く面76Bは、外ガイド部材18の湾曲部33を向く面18Aと共に連続する湾曲面を構成している。
図9に示されるように、バッファ形成位置の移動ガイド部76の面76Bと内ガイド部材19との間隔は、バッファ非形成位置の移動ガイド部76の面76Bと内ガイド部材19との間隔(図10参照)より大きい。また、バッファ形成位置の移動ガイド部76の面76Bは、下位置のスライド部52の第2突部52Bの下面52Dと共に連続する湾曲面を構成している。これにより、移動ガイド部76がバッファ形成位置のとき、面76Bと第2突部52Bの下面52Dとによって区画される空間78が、湾曲部33の一部として新たに形成される。
移動ガイド部76とプリンタ部11のフレーム79とに亘って、ねじりコイルばね77(第2付勢部材の一例)が配置されている。ねじりコイルばね77は、移動ガイド部76をバッファ形成位置へ付勢している。なお、第2付勢部材は、ねじりコイルばね77に限らず、板ばねなどであってもよい。
[移動機構80]
図2に示されるように、突出部材50の後方、且つ、移動ガイド部76の上方に、移動機構80が配置されている。図9及び図10に示されるように、移動機構80は、カム81と、ストッパ82、83とを備えている。
図2に示されるように、突出部材50の後方、且つ、移動ガイド部76の上方に、移動機構80が配置されている。図9及び図10に示されるように、移動機構80は、カム81と、ストッパ82、83とを備えている。
カム81は、プリンタ部11のフレームによって回動軸81Aを中心として回動可能に支持されている。なお、カム81を支持するのはプリンタ部11のフレームに限らず、例えば外ガイド部材18であってもよい。
カム81は、図9において、回動軸81Aから前方へ延びた第1延出部81Bと、回動軸81Aから下方へ延びた第2延出部81Cとを備えている。第1延出部81Bの先端部は、突出部材50のスライド部52における第1突部52Aと第2突部52Bとの間に位置している。第2延出部81Cは、上方から移動ガイド部76に当接している。
カム81は、回動することによって、図9に示される第1位置、及び図10に示される第2位置に回動可能である。カム81は、モータ101が正転している状態で第1向き(図2、図9、及び図10における時計回りであって第2位置から第1位置へ向かう向き)に回動する。一方、カム81は、モータ101が逆転している状態で第1向きとは逆向きの第2向き(図2、図9、及び図10における反時計回りであって第1位置から第2位置へ向かう向き)に回動する。
ストッパ82は、第1延出部81Bの上方に位置している。図10に示されるように、ストッパ82は、第2位置のカム81の第1延出部81Bに上方から当接する。これにより、第2位置のカム81の第2向きへの回動が規制され、カム81は第2位置に維持される。
ストッパ83は、第2延出部81Cの後方に位置している。ストッパ83は、図9に示されるように、第1位置のカム81の第2延出部81Cに後方から当接する。これにより、第1位置のカム81の第1向きへの回動が規制され、カム81は第1位置に維持される。
[駆動伝達機構150]
図4に示されるように、駆動伝達機構150は、モータ101の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62へ伝達する。駆動伝達機構150は、ギヤ、プーリ、無端環状のベルト、遊星ギヤ機構、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。なお、駆動伝達機構150の具体的な構成は、以下で説明されるものに限らず、公知の種々の構成が採用可能である。
図4に示されるように、駆動伝達機構150は、モータ101の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62へ伝達する。駆動伝達機構150は、ギヤ、プーリ、無端環状のベルト、遊星ギヤ機構、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。なお、駆動伝達機構150の具体的な構成は、以下で説明されるものに限らず、公知の種々の構成が採用可能である。
図5及び図6に示されるように、駆動伝達機構150は、第1伝達機構151と、第2伝達機構152と、切替機構140と、第3伝達機構153と、第4伝達機構154と、を備える。第1伝達機構151は、モータ101の駆動力を給送ローラ25及び搬送ローラ60へ伝達する。第2伝達機構152は、モータ101の駆動力を搬送ローラ60へ伝達する。切替機構140は、モータ101の駆動力の伝達経路を第1伝達機構151及び第2伝達機構152で切り替える。第3伝達機構153は、モータ101の駆動力を排出ローラ62へ伝達する。第4伝達機構154は、モータ101の駆動力を移動機構80のカム81へ伝達する。
[第1伝達機構151]
図5に示されるように、第1伝達機構151は、プーリ120〜123と、ギヤ161〜172と、ベルト104、105と、アーム91、92とを備えている。
図5に示されるように、第1伝達機構151は、プーリ120〜123と、ギヤ161〜172と、ベルト104、105と、アーム91、92とを備えている。
プーリ120は、モータ101の軸と一体回転する。プーリ121は、搬送ローラ60(図2参照)の軸60Aの左端部(搬送路65より左方)に取り付けられており、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ベルト104は、プーリ120、121に巻架されている。これにより、搬送ローラ60は、モータ101の正転が伝達されて正転し、モータ101の逆転が伝達されて逆転する。
ギヤ161は、搬送ローラ60の軸60Aの右端部(搬送路65より右方)に取り付けられており、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ギヤ161は、後述するスライドギヤ160と噛合している。ギヤ162は、スライドギヤ160と噛合可能である。つまり、ギヤ161は、スライドギヤ160を介してギヤ162へ駆動力を伝達可能である。
ギヤ163は、ギヤ162と噛合している。ギヤ164、165は、ギヤ163と噛合している。アーム91は、一端がギヤ163に回動可能に支持され、他端でギヤ164を自転可能及びギヤ163の周りを公転可能に支持している。アーム92は、一端がギヤ163に回動可能に支持され、他端でギヤ165を自転可能及びギヤ163の周りを公転可能に支持している。
ギヤ166は、ギヤ165と噛合可能である。ギヤ167は、ギヤ166と噛合しており、且つ、ギヤ164と噛合可能である。ギヤ168は、ギヤ167と噛合している。ギヤ169は、ギヤ168と噛合している。ギヤ170は、ギヤ169と噛合している。また、ギヤ170は、給送部16の軸28(図2参照)の右端部に取り付けられており、軸28と一体回転可能である。ギヤ171は、軸28の左端部に取り付けられており、軸28と一体回転可能である。
ギヤ172、プーリ122、及びプーリ123は、給送部16の給送アーム26(図2参照)に回転可能に支持されている。ギヤ172は、ギヤ171と噛合している。プーリ122は、ギヤ171と一体回転する。プーリ123は、給送ローラ25と一体回転する。ベルト105は、プーリ122、123に巻架されている。
モータ101が正転している状態において、モータ101の駆動力は、搬送ローラ60の軸60A、ギヤ161、スライドギヤ160、及びギヤ162を介して、ギヤ163へ伝達される。モータ101の正転の駆動力が伝達されたギヤ163は、図5における時計回りに回転する。これにより、図5(A)に示されるように、ギヤ164は、ギヤ163周りを図5における時計回りに公転して、ギヤ167と噛合する。一方、ギヤ165は、ギヤ163周りを図5における時計回りに公転して、ギヤ166から離間する。すると、モータ101の正転の駆動力は、ギヤ163から、ギヤ164、167、168〜172、及びベルト105を介して給送ローラ25へ伝達される。このとき、給送ローラ25は、図5における時計回りに回転する。図5における時計回りの給送ローラ25の回転が、給送ローラ25の正転である。
一方、モータ101が逆転している状態において、モータ101の駆動力は、搬送ローラ60の軸60A、ギヤ161、スライドギヤ160、及びギヤ162を介して、ギヤ163へ伝達される。モータ101の逆転の駆動力が伝達されたギヤ163は、図5における反時計回りに回転する。これにより、図5(B)に示されるように、ギヤ164は、ギヤ163周りを図5における反時計回りに公転して、ギヤ167から離間する。一方、ギヤ165は、ギヤ163周りを図5における反時計回りに公転して、ギヤ166と噛合する。すると、モータ101の逆転の駆動力は、ギヤ163から、ギヤ165、166、167、168〜172、及びベルト105を介して給送ローラ25へ伝達される。このとき、給送ローラ25は、図5における時計回りに回転する。つまり、給送ローラ25は正転する。
以上より、第1伝達機構151は、モータ101の正転によって給送ローラ25が正転し且つ搬送ローラ60が正転し、モータ101の逆転によって給送ローラ25が正転し且つ搬送ローラ60が逆転するように、モータ101の駆動力を給送ローラ25及び搬送ローラ60へ伝達する。
[第2伝達機構152]
図6に示されるように、第2伝達機構152は、プーリ120、121と、ギヤ161と、ギヤ173とを備えている。
図6に示されるように、第2伝達機構152は、プーリ120、121と、ギヤ161と、ギヤ173とを備えている。
プーリ120、121及びギヤ161は、第1伝達機構151と共用されている。よって、第2伝達機構152では、第1伝達機構151と同様に、搬送ローラ60は、モータ101の正転が伝達されて正転し、モータ101の逆転が伝達されて逆転する。
ギヤ173は、スライドギヤ160と噛合可能である。つまり、ギヤ161は、スライドギヤ160を介してギヤ173へ駆動力を伝達可能である。一方、ギヤ173は、第1伝達機構151のギヤ162とは異なり、ギヤ163と噛合していない。よって、第2伝達機構152では、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達されない。
以上より、第2伝達機構152は、モータ101の正転によって搬送ローラ60が正転するようにモータ101の駆動力を搬送ローラ60へ伝達し、且つ、モータ101の駆動力を給送ローラ25へ伝達しない。
[切替機構140]
切替機構140は、第1状態及び第2状態に切替可能に構成されている。第1状態は、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達される状態である。つまり、第1状態は、モータ101の駆動力の伝達経路が第1伝達機構151の状態である(図5参照)。第2状態は、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達されない状態である。つまり、第2状態は、モータ101の駆動力の伝達経路が第2伝達機構152の状態である(図6参照)。すなわち、切替機構140は、モータ101の駆動力の伝達経路を第1伝達機構151及び第2伝達機構152で切り替える。
切替機構140は、第1状態及び第2状態に切替可能に構成されている。第1状態は、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達される状態である。つまり、第1状態は、モータ101の駆動力の伝達経路が第1伝達機構151の状態である(図5参照)。第2状態は、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達されない状態である。つまり、第2状態は、モータ101の駆動力の伝達経路が第2伝達機構152の状態である(図6参照)。すなわち、切替機構140は、モータ101の駆動力の伝達経路を第1伝達機構151及び第2伝達機構152で切り替える。
切替機構140は、搬送路65より右方となる位置に配置されている。図7に示されるように、切替機構140は、本体部141A及びレバー141Bよりなるスライド部材141と、スライドギヤ160と、ばね142、143と、支軸144とを主に備える。
スライド部材141の本体部141Aは、左右方向9に延びる支軸144に支持された概ね円柱形状の部材である。また、本体部141Aは、支軸144に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、本体部141Aは、その外面の左右方向9にずれた位置において、スライドギヤ160を独立して回転可能な状態で支持している。すなわち、本体部141A及びスライドギヤ160は、一体となって左右方向9にスライドする。
スライドギヤ160は、モータ101の駆動力がギヤ161から伝達されて回転する。スライドギヤ160は、切替機構140が第1状態のときに図5及び図7(A)に示されるようにギヤ162と噛合し、切替機構140が第2状態のときに図6及び図7(B)に示されるようにギヤ173と噛合する。
スライド部材141のレバー141Bは、本体部141Aの右方に隣接する位置において、支軸144に支持されている。また、レバー141Bは、支軸144に沿って左右方向9にスライド可能に構成されている。さらに、レバー141Bは、上方に突出されている。そして、レバー141Bの先端は、ガイドレール56に設けられた開口145(図8参照)を通じてキャリッジ40に当接可能な位置にまで到達している。
ばね142、143は、支軸144に支持されている。ばね142は、左端がプリンタ部11のフレームに当接され、右端がスライド部材141の本体部141Aの左面に当接されている。すなわち、ばね142は、本体部141A及び本体部141Aに当接するレバー141Bを右方に付勢する。ばね143は、右端がプリンタ部11のフレームに当接され、左端がレバー141Bの右面に当接されている。すなわち、ばね143は、レバー141B及びレバー141Bに当接する本体部141Aを左方に付勢する。さらに、ばね143の付勢力は、ばね142の付勢力より大きく設定されている。また、ばね143は、支軸144の軸周りの向き、具体的にはレバー141Bが前方へ移動するような回転向きに、レバー141Bを付勢している。
切替機構140は、キャリッジ40がレバー141Bから離間しているときに、図7(A)に示される第1状態になっている。このとき、レバー141Bは、図8(A)に示されるように、ばね143に左方へ付勢されることによって、開口145の左側の縁部145Aに当接しており、且つばね143に回転向きへ付勢されることによって、開口145の前側の縁部145Bに当接している。
キャリッジ40によって右方に押されたレバー141Bは、ばね143の付勢力に抗して右方に移動される。これにより、レバー141Bに離間された本体部141Aは、ばね142の付勢力によって右方に移動される。これにより、図8(B)に示されるように、レバー141Bは、縁部145Bから後方へ突出された凸部146と係合する。その結果、切替機構140は、図7(A)に示される第1状態から、図7(B)に示される第2状態に状態変化する。以上より、第1状態の切替機構140のレバー141Bがキャリッジ40によって右方へ押されることにより、切替機構140は第1状態から第2状態へ状態変化する。
図7(B)に示される状態において、キャリッジ40によって右方に押されたレバー141Bは、ばね143の付勢力に抗して右方に移動される。これにより、レバー141Bに離間された本体部141Aは、ばね142の付勢力によって右方に移動される。本体部141Aの右方への移動過程において、図8(C)に示されるように、レバー141Bは、縁部145Bの右方に設けられた傾斜面145Cに沿ってばね142の回転向きへの付勢力に抗して後方へ案内される。図8(C)に示される状態において、キャリッジ40が左方へ移動することによって、レバー141Bからキャリッジ40が離間されると、本体部141A及びレバー141Bは、ばね143の付勢力によって左方に移動される。その結果、切替機構140は、図7(A)に示される第1状態に状態変化する。以上より、第2状態の切替機構140のレバー141Bがキャリッジ40によって右方へ押され、その後、キャリッジ40が左方へ移動することにより、切替機構140は第2状態から第1状態へ状態変化する。
[第3伝達機構153]
図5及び図6に示されるように、第3伝達機構153は、ギヤ174、175と、プーリ124、125と、ワンウェイクラッチ106と、ベルト107とを備えている。
図5及び図6に示されるように、第3伝達機構153は、ギヤ174、175と、プーリ124、125と、ワンウェイクラッチ106と、ベルト107とを備えている。
ギヤ174は、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ギヤ175は、ギヤ174と噛合している。プーリ124は、ギヤ174と一体回転する。プーリ125は、ワンウェイクラッチ106を介して排出ローラ62の軸62Aに取り付けられている。ベルト104は、プーリ124、125に巻架されている。
ワンウェイクラッチ106は、モータ101の正転の駆動力が伝達されたときに、排出ローラ62の軸62Aと一体回転する。一方、ワンウェイクラッチ106は、モータ101の逆転の駆動力が伝達されたときに、排出ローラ62の軸62Aに対して空転する。なお、ワンウェイクラッチ106としては、公知のものが使用される。
以上より、第3伝達機構153は、モータ101の正転によって排出ローラ62が正転し、モータ101の逆転によって排出ローラ62が回転しないように、モータ101の駆動力を排出ローラ62へ伝達する。
[第4伝達機構154]
図5及び図6に示されるように、第4伝達機構154は、ギヤ176、177と、フリクション機構108とを備えている。
図5及び図6に示されるように、第4伝達機構154は、ギヤ176、177と、フリクション機構108とを備えている。
ギヤ176は、ギヤ162及びギヤ173と噛合している。これにより、ギヤ176は、切替機構140が第1状態のときに第1伝達機構151を介してモータ101の駆動力が伝達され、切替機構140が第2状態のときに第2伝達機構152を介してモータ101の駆動力が伝達される。つまり、切替機構140が第1状態及び第2状態の何れの状態であっても、モータ101の駆動力は、ギヤ176へ伝達される。
ギヤ177は、ギヤ176と噛合している。
フリクション機構108は、ギヤ108Aと、第1円板(不図示)と、第2円板(不図示)とを備えている。ギヤ108Aは、移動機構80のカム81の回動軸81Aによってカム81とは独立して回転可能に支持されている。ギヤ108Aは、ギヤ177と噛合している。第1円板は、回動軸81Aによってカム81とは独立して回転可能に支持されており、ギヤ108Aと一体回転する。第2円板は、カム81と一体回転する。第1円板のスラスト面と第2円板のスラスト面とは、当接している。第1円板のスラスト面及び第2円板のスラスト面は、フェルト生地などの高い摩擦係数を有する材料で構成されている。
モータ101が正転しているとき、第1伝達機構151または第2伝達機構152からモータ101の駆動力を伝達されたギヤ108A及びギヤ108Aと一体回転する第1円板は、図5及び図6における時計回りに回転する。また、第1円板と当接した第2円板、及び第2円板と一体に回転する回動軸81Aも、第1円板と一体回転する。つまり、第2円板及び回動軸81Aも、図5及び図6における時計回り(つまり図2、図9、及び図10における時計回り)に回転する。これにより、カム81は、図10に示される第2位置から図9に示される第1位置へ向けて第1向きに回動する。
このとき、図9に示されるように、カム81の第1延出部81Bは、突出部材50のスライド部52の第2突部52Bに上方から当接して、第2突部52Bを下方へ押す。これにより、スライド部52は上位置から下位置へ移動する。このとき、スライド部52は回動部51を下方へ押す。これにより、回動部51は、ねじりコイルばね53の付勢力に抗して退避位置から突出位置に回動する。
また、このとき、カム81の第2延出部81Cは、移動ガイド部76から離れるように後方へ移動する。これにより、移動ガイド部76は、ねじりコイルばね77の付勢力によって、第2延出部81Cに追随するようにバッファ形成位置に回動する。
以上より、カム81は、モータ101の正転の駆動力が伝達されることによって第1位置へ移動する。また、モータ101が正転している状態で、突出部材50の回動部51は、カム81の第1位置への移動に連動して突出位置に回動し、移動ガイド部76はカム81の第1位置への移動に連動してバッファ形成位置に回動する。
なお、カム81が第1位置に到達すると、カム81の第1向きへの回動はストッパ83によって規制される。これにより、第2円板の回動も規制されるため、ギヤ108A及び第1円板は、第2円板に対して空転する。
一方、モータ101が逆転しているとき、モータ101の駆動力を伝達されたフリクション機構108のギヤ108A及び第1円板は、図5及び図6における反時計回りに回転する。また、第2円板及びカム81も、図5及び図6における反時計回り(つまり図2、図9、及び図10における反時計回り)に回転する。これにより、カム81は、図9に示される第1位置から図10に示される第2位置へ向けて第2向きに回動する。
このとき、図10に示されるように、カム81の第1延出部81Bは、突出部材50のスライド部52の第1突部52Aに下方から当接して、第1突部52Aを上方へ押す。これにより、スライド部52は、回動部51から離れるように下位置から上位置へ移動する。これにより、回動部51は、ねじりコイルばね53の付勢力によって、スライド部52に追随するように突出位置から退避位置に回動する。
また、このとき、カム81の第2延出部81Cは、前方へ移動して移動ガイド部76に後方から当接して移動ガイド部76を前方へ押す。これにより、移動ガイド部76は、ねじりコイルばね77の付勢力に抗して、バッファ非形成位置に回動する。
以上より、カム81は、モータ101の逆転の駆動力が伝達されることによって第2位置へ移動する。また、モータ101が逆転している状態で、突出部材50の回動部51は、カム81の第2位置への移動に連動して退避位置に回動し、移動ガイド部76はカム81の第2位置への移動に連動してバッファ非形成位置に回動する。
なお、カム81が第2位置に到達すると、カム81の第2向きへの回動はストッパ82によって規制される。これにより、第2円板の回動も規制されるため、ギヤ108A及び第1円板は、第2円板に対して空転する。
[コントローラ130]
以下、図4が参照されて、コントローラ130の概略構成が説明される。コントローラ130が後述するフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。コントローラ130は、複合機10の全体動作を制御するものである。コントローラ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135、及びこれらを相互に接続する内部バス137を備えている。
以下、図4が参照されて、コントローラ130の概略構成が説明される。コントローラ130が後述するフローチャートにしたがって記録制御を行うことによって、本発明が実現される。コントローラ130は、複合機10の全体動作を制御するものである。コントローラ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135、及びこれらを相互に接続する内部バス137を備えている。
ROM132には、CPU131が記録制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、モータ101及びキャリッジ駆動用モータ103が接続されている。ASIC135には、各モータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力される。これにより、対応するモータが回転する。つまり、コントローラ130は、各モータ101、103を制御する。
また、ASIC135には、光学センサ75から出力されるパルス信号が入力される。コントローラ130は、光学センサ75からのパルス信号に基づいて、搬送ローラ60の回転量を算出する。そして、コントローラ130は、搬送ローラ60の回転量からシート12の搬送量を算出する。また、ASIC135には、光学センサ113が接続されている。コントローラ130は、光学センサ113からの信号に基づいて、センサ110の検出子112の配置位置におけるシート12の先端及び後端を検知する。コントローラ130は、センサ110がシート12の先端または後端を検知したタイミングと、シート12の搬送量とによって、搬送路65を搬送されるシート12の位置を判定する。
また、ASIC135には、振動素子45が接続されている。振動素子45は、不図示のドライブ回路を介してコントローラ130により給電されることで動作する。コントローラ130は、振動素子45への給電を制御し、複数のノズル39からインク滴を吐出させる。
コントローラ130は、シート12に印刷する際、モータ101を制御することによって搬送ローラ60及び排出ローラ62を回転させて、搬送ローラ対59及び排出ローラ対44に所定改行分のシート12の搬送及び停止を交互に繰り返す間欠搬送処理を実行させる。
コントローラ130は、間欠搬送処理においてシート12が停止している間に、記録処理を実行する。記録処理は、キャリッジ40を左右方向9に沿って移動させながら、振動素子45への給電を制御して、ノズル39からインク滴を吐出させる処理である。
間欠搬送処理と記録処理とが交互に実行されることによって、シート12への印刷可能な全領域への印刷が行われる。
[コントローラ130による印刷制御]
上述の如く構成されたプリンタ部11では、コントローラ130によって、シート12が給送されて、給送されたシート12に印刷される一連の印刷制御が実行される。以下、図11のフローチャートに基づいて、印刷制御の処理が説明される。なお、初期状態において、シート12は、図12(A)に示されるように給送トレイ20に支持されている。また、初期状態において、切替機構140は第1状態である。
上述の如く構成されたプリンタ部11では、コントローラ130によって、シート12が給送されて、給送されたシート12に印刷される一連の印刷制御が実行される。以下、図11のフローチャートに基づいて、印刷制御の処理が説明される。なお、初期状態において、シート12は、図12(A)に示されるように給送トレイ20に支持されている。また、初期状態において、切替機構140は第1状態である。
複合機10の操作部17(図1参照)や複合機10と接続された外部機器などから、印刷指示がコントローラ130へ送られると(S10:Yes)、コントローラ130は、モータ101を逆転させる(S20)。ここで、切替機構140が第1状態であるため、モータ101の逆転の駆動力は第1伝達機構151を介して給送ローラ25へ伝達される。これにより、給送ローラ25が正転し、給送トレイ20に支持されたシート12Aが搬送路65へ給送される。また、これにより、突出部材50の回動部51は退避位置に回動し、移動ガイド部76はバッファ非形成位置に回動する(図10及び図12(B)参照)。よって、シート12Aは、突出部材50に阻まれることなく給送されて、センサ110の検出子112及び搬送ローラ60へ到達することが可能である(図12(B)参照)。
一方、モータ101の逆転により、搬送ローラ60は逆転される。そのため、シート12Aの先端(シート12Aの搬送向き15の下流端)が逆転する搬送ローラ60に当接することによって、当該シート12Aの斜行が矯正される。
次に、コントローラ130は、ステップS20において給送されたシート12Aの先端が搬送ローラ60に当接しているか否か判定する(S30)。なお、上述したように、コントローラ130は、センサ110の光学センサ113、及び、ロータリーエンコーダ73の光学センサ75から入力された信号に基づいて、シート12Aの位置を判定する。
シート12Aの先端が搬送ローラ60に当接している場合(S30:Yes)、コントローラ130は、受信した印刷指示に含まれる印刷データに基づいて、給送ローラ25によって給送されているシート12が当該印刷指示において最後に印刷されるシート12であるか否か判定する(S40)。ここで、給送ローラ25によって給送されているシート12は、シート12Aである。
シート12Aが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12でない場合(S40:No)、コントローラ130は、以下で説明するステップS50〜S80の処理を実行する。一方、シート12Aが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12である場合(S40:Yes)、コントローラ130は、後述するステップS90〜S130の処理を実行する。なお、ステップS40の判定(給送ローラ25によって給送されているシート12が当該印刷指示において最後に印刷されるシート12であるか否かの判定)は、ステップS30の後より前のタイミング、例えばステップS20やステップS30と並行して実行されてもよい。
シート12Aが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12でない場合(S40:No)、コントローラ130は、モータ101を逆転から正転に切り替える(S50)。なお、上述したシート12Aの斜行の矯正を実行するため、モータ101の逆転から正転への切替は、シート12Aの先端が搬送ローラ60に当接してから所定時間(例えば数秒)後に実行される。
モータ101の逆転から正転への切替により、搬送ローラ60は逆転から正転へ切り替えられる。これにより、シート12Aは、搬送ローラ対59によって記録部24及びプラテン42の間へ向けて搬送向き15に搬送される。また、当該切替により、突出部材50の回動部51は突出位置に回動し、移動ガイド部76はバッファ形成位置に回動する(図9及び図13(A)参照)。ここで、突出部材50の回動部51と内ガイド部材19との間には隙間Gが形成されているため、突出部材50の回動部51が突出位置に回動しても、シート12Aの搬送向き15への搬送は可能である(図13(A)参照)。
一方、モータ101が逆転から正転へ切り替わっても、給送ローラ25は正転を維持する。そのため、シート12Aの後端(シート12Aの搬送向き15の上流端)が給送ローラ25を通過すると、給送ローラ25によって後続のシート12Bの給送が開始される(図13(A)参照)。
次に、コントローラ130は、シート12Aの頭出しを実行する(S60)。具体的には、コントローラ130は、搬送ローラ対59に、シート12Aが記録部24と対向する印刷開始位置に到達するまで、シート12Aを搬送向き15へ搬送させる。印刷開始位置は、シート12Aにおける印刷領域(印刷データが印刷される領域)の搬送向き15の下流端が、複数のノズル39のうち搬送向き15の最下流に配置されたノズル39と対向する位置である。
次に、コントローラ130は、シート12Aへの印刷を開始する(S70)。具体的には、コントローラ130は、シート12Aの搬送と、キャリッジ40を移動させながらのノズル39からのインクの吐出とを交互に繰り返し実行させる。
ステップS50〜S70において、搬送ローラ対59によってシート12Aが搬送向き15に搬送される一方で、給送ローラ25によってシート12Bが搬送路65へ給送される。給送されたシート12Bは、湾曲部33の外側を搬送される。そのため、図13(B)に示されるように、シート12Bの搬送は、突出位置の回動部51によって阻まれる。以後、給送ローラ25によるシート12Bの給送分は、バッファ形成位置の移動ガイド部76によって形成された空間78に吸収される(図13(B)参照)。
次に、コントローラ130は、シート12Aへの印刷過程におけるシート12Aの搬送によって、シート12Aの後端が搬送ローラ対59を通過して、搬送ローラ60と排出ローラ62の間に位置するか否か判定する(S80)。
シート12Aの後端が搬送ローラ60と排出ローラ62の間に位置する場合(S80:Yes)、コントローラ130は、再びステップS20以降の処理を実行する。
ステップS20においてモータ101が正転から逆転に切り替えられると、突出部材50の回動部51は退避位置に回動し、移動ガイド部76はバッファ非形成位置に回動する。また、給送ローラ25は正転を維持される。そのため、突出位置の回動部51によって搬送を阻まれていたシート12B(図13(B)参照)は、搬送ローラ60へ向けて搬送可能となる。シート12Bは、シート12Aと同様に、逆転する搬送ローラ60によって斜行矯正される。
また、モータ101が逆転されると、排出ローラ62の回転は停止される。そのため、排出ローラ対44によって挟持されているシート12Aの搬送は停止される。
次に、コントローラ130は、シート12Bの先端が搬送ローラ60に当接しているか否か判定する(S30)。シート12Bの先端が搬送ローラ60に当接している場合(S30:Yes)、コントローラ130は、ステップS10において受信した印刷指示に含まれる印刷データに基づいて、給送ローラ25によって給送されているシート12が当該印刷指示において最後に印刷されるシート12であるか否か判定する(S40)。ここで、上述したように、ステップS50におけるモータ101の正転への切替後にシート12Aの後端が給送ローラ25を通過することによって、給送ローラ25によってシート12Bの給送が開始されている。よって、このステップS40において、給送ローラ25によって給送されているシート12はシート12Bである。
シート12Bが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12でない場合(S40:No)、コントローラ130は、ステップS50以降の処理を実行する。一方、シート12Bが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12である場合(S40:Yes)、コントローラ130は、後述するステップS90以降の処理を実行する。
ステップS40において、給送されるシート12Bが当該印刷指示において最後に印刷されるシート12でない場合(S40:No)、コントローラ130は、モータ101を逆転から正転に切り替える(S50)。このとき、シート12Aと同様に、シート12Bは隙間Gを通じて突出位置の回動部51を通過可能である。また、モータ101が正転されることにより、排出ローラ62が正転されるため、シート12Aは、排出ローラ対44によって搬送向き15へ搬送可能となる。この排出ローラ対44による搬送過程において、シート12Aへの印刷は継続される。そして、シート12Aへの印刷が完了すると、シート12Aは排出トレイ21に排出される。また、モータ101が逆転から正転へ切り替わっても、給送ローラ25は正転を維持する。そのため、シート12Bの後端が給送ローラ25を通過すると、給送ローラ25によって後続のシート12Cの給送が開始される。
以後、先行するシート12Aに対するステップS60〜S80と同様に、シート12Aに後続するシート12Bに対するステップS60〜S80が実行される。
以下、コントローラ130は、ステップS40において、給送ローラ25によって給送されているシート12が当該印刷指示において最後に印刷されるシート12であると判定するまで(S40:Yes)、ステップS50〜S80を経てステップS20、S30を実行する処理を繰り返す。
以下、ステップS40において、コントローラ130が、給送ローラ25によって給送されているシート12が当該印刷指示において最後に印刷されるシート12であると判定した場合(S40:Yes)の処理が説明される。このステップS40において、給送ローラ25によって給送されているシート12は、シート12Bであるとして説明する。
この場合、ステップS40の後に、コントローラ130は、キャリッジ駆動用モータ103を駆動してキャリッジ40を右方へ移動させることによって、切替機構140を第1状態から第2状態に切り替える(S90)。これにより、モータ101の駆動力が給送ローラ25へ伝達されなくなる。
次に、コントローラ130は、モータ101を逆転から正転に切り替える(S100)。これにより、上述したステップS50と同様に、シート12Bは、隙間Gを通過しつつ記録部24及びプラテン42の間へ向けて搬送向き15に搬送される。一方、上述したように、モータ101の駆動力は給送ローラ25へ伝達されないため、給送ローラ25は回転しない。そのため、シート12Cが給送ローラ25によって給送されることはない。
次に、コントローラ130は、上述したステップS60、S70と同様に、シート12Bの頭出しを実行して(S110)、シート12Bへの印刷を開始する(S120)。この間、モータ101は正転に維持されるため、シート12Bは搬送ローラ対59及び排出ローラ対44によって搬送向き15へ搬送可能である。そして、シート12Bへの印刷が完了すると(S130:Yes)、シート12Bは排出トレイ21に排出され、一連の印刷制御が終了する。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、モータ101の逆転によって正転する給送ローラ25により搬送路65へ給送されたシート12の先端は、モータ101の逆転によって逆転する搬送ローラ60と当接する。これにより、シート12の斜行を矯正することができる。
本実施形態によれば、モータ101の逆転によって正転する給送ローラ25により搬送路65へ給送されたシート12の先端は、モータ101の逆転によって逆転する搬送ローラ60と当接する。これにより、シート12の斜行を矯正することができる。
また、本実施形態によれば、モータ101の正逆転にかかわらず、第1伝達機構151によって駆動力を伝達された給送ローラ25は正転する。そのため、モータ101の逆転によって正転する給送ローラ25により搬送路65へ給送されたシート12の先端が給送ローラ25を通過すると、すぐに後続のシート12が給送ローラ25によって搬送路65へ給送される。よって、後続するシート12を先行するシート12のすぐ後に続けて給送させることができる。したがって、連続印刷を高速化することができる。
また、本実施形態によれば、突出部材50が設けられている。先行するシート12の先端が搬送ローラ60に当接した状態で、コントローラ130はモータ101を正転させる。これにより、突出部材50の回動部51が突出位置に位置する。突出位置の回動部51と内ガイド部材19との間に隙間Gが形成されている。そのため、搬送ローラ60による先行するシート12の搬送が突出部材50に妨げられることはない。一方、後続するシート12の搬送は、突出部材50によって規制される。その後、先行するシート12の後端が搬送ローラ60を通過すると、コントローラ130はモータ101を逆転させる。これにより、突出部材50の回動部51が退避位置に位置するため、後続するシート12は、搬送向き15の下流へ進むことが可能となる。
また、本実施形態によれば、給送ローラ25によって搬送路65へ給送されたシート12は、搬送路65の湾曲外側の外ガイド部材18に当接しつつ搬送向き15へ搬送される。また、突出位置の回動部51は、外ガイド部材18から内ガイド部材19へ向けて突出している。そのため、当該シート12が突出部材50と内ガイド部材19との間の隙間を通過する可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、最後のシート12が給送された後、当該シート12の先端が搬送ローラ60に当接した状態で、モータ101の駆動力の伝達経路が第2伝達機構1552に切り替わる。これにより、モータ101を回転させても、給送ローラ25は回転しなくなる。そのため、最後のシート12の後に、別のシート12が誤って給送されることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、突出部材50に当接したシート12の先端が突出位置の回動部51に沿って突出部材50の先端へ向けて摺動した場合に、爪部51Cが当該摺動を規制することができる。これにより、当該シート12が突出部材50と内ガイド部材19との間の隙間Gに入り込む可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、突出位置の回動部51における搬送向き15の上流を向く面に高摩擦材料51Dが貼り付けられている。そのため、シート12の先端が当該面に当接した場合であっても、当該シート12の先端が当該面に対して摺動しにくくすることができる。これにより、当該シート12が突出部材50と内ガイド部材19との間の隙間Gに入り込む可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、突出部材50の回動部51は、突出位置から退避位置への移動時に、回動部51によって搬送向き15への移動が規制されているシート12から離れる向きへ回動する。そのため、突出部材50の回動時に、当該シート12が突出部材50に巻き込まれる可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、後続するシート12の先端が搬送ローラ60に当接している状態で斜行矯正されている時に、排出ローラ62によって搬送向き15へ搬送可能な状態である先行するシート12が逆送されることを防止できる。
また、本実施形態によれば、突出部材50が左右方向9において複数設けられているため、突出部材50が左右方向9において1箇所のみ設けられている場合よりも、シート12が斜行する可能性を低くすることができる。
また、給送ローラ25によって搬送路65へ給送されたシート12の搬送が突出部材50によって規制されているとき、当該シート12は搬送向き15へ進むことができない一方、給送ローラ25は当該シート12を給送し続ける状態となる。本実施形態によれば、当該状態において、移動ガイド部76がバッファ形成位置に位置することによって、当該状態のシート12を収容する空間78を形成することができる。
また、本実施形態によれば、カム81の回動によって突出部材50と移動ガイド部76とを連動して移動させることができる。
[変形例]
突出部材50は、上記実施形態のような回動部51とスライド部52とを備えた構成にかぎらない。また、突出部材50は、上記実施形態のような構成に限らない。例えば、図14及び図15に示されるように、突出部材50が上下方向7にスライド可能に構成されたスライド部52のみで構成されていてもよい。この場合、スライド部52は、上下方向7にスライドすることによって、図14に示される突出位置と、図15に示される退避位置とに移動可能である。詳細には、スライド部52は、第2突部52Bがカム81の第1延出部81Bに上方から押されることによって、突出位置へ移動する(図14参照)。突出位置のスライド部52は、その先端部52Cが搬送路65へ突出している。一方、スライド部52は、第1突部52Aがカム81の第1延出部81Bに下方から押されることによって、退避位置へ移動する(図15参照)。退避位置のスライド部52は、搬送路65へ突出していない。
突出部材50は、上記実施形態のような回動部51とスライド部52とを備えた構成にかぎらない。また、突出部材50は、上記実施形態のような構成に限らない。例えば、図14及び図15に示されるように、突出部材50が上下方向7にスライド可能に構成されたスライド部52のみで構成されていてもよい。この場合、スライド部52は、上下方向7にスライドすることによって、図14に示される突出位置と、図15に示される退避位置とに移動可能である。詳細には、スライド部52は、第2突部52Bがカム81の第1延出部81Bに上方から押されることによって、突出位置へ移動する(図14参照)。突出位置のスライド部52は、その先端部52Cが搬送路65へ突出している。一方、スライド部52は、第1突部52Aがカム81の第1延出部81Bに下方から押されることによって、退避位置へ移動する(図15参照)。退避位置のスライド部52は、搬送路65へ突出していない。
移動ガイド部76は回動するものに限らない。例えば、移動ガイド部76は、前後方向8にスライドすることによって、バッファ非形成位置と、バッファ非形成位置の後方に位置するバッファ形成位置とに移動してもよい。
移動ガイド部76の有無は任意である。移動ガイド部76が設けられていない場合、例えば図9の構成において、カム81は、第2延出部81Cを備えておらず、第1延出部81Bのみを備えている。
上記実施形態では、突出部材50及び移動ガイド部76は、モータ101によって駆動された移動機構80によって移動されていた。しかし、突出部材50及び移動ガイド部76の移動は、移動機構80以外によってなされてもよい。例えば、突出部材50及び移動ガイド部76は、それぞれ専用のモータから駆動力を付与されることによって移動してもよい。
上記実施形態では、第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、湾曲した経路である湾曲部33を構成する外ガイド部材18及び内ガイド部材19であった。しかし、第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、湾曲した経路である湾曲部33を構成する部材に限らない。例えば、図16に示されるように、第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、複合機10の後側に設けられたトレイ180から搬送ローラ対59へ延びる搬送路65の直線部35を構成する上ガイド部材181及び下ガイド部材182であってもよい。なお、トレイ180に支持されたシート12は、給送ローラ183によって直線部35へ給送される。
図16に示される構成の場合、突出部材50は軸50Aを中心に回動可能に構成されており、移動ガイド部76は回動軸76Aを中心に回動可能に構成されている。突出部材50は、図16に実線で示されており下ガイド部材182から直線部35へ突出した突出位置と、図16に破線で示される退避位置とに回動可能である。突出位置の突出部材50と上ガイド部材181との間には、隙間Gが形成されている。移動ガイド部76は、上ガイド部材181の一部を構成している。移動ガイド部76は、図16に実線で示されており空間78を構成するバッファ形成位置と、図16に破線で示されたバッファ非形成位置とに回動可能である。
上記実施形態では、コントローラ130は、図11に示されるように、シート12の後端が搬送ローラ60と排出ローラ62の間に位置する場合に(S80:Yes)、再びステップS20以降の処理を実行していた。しかし、コントローラ130は、シート12の後端が排出ローラ62を通過した後に、再びステップS20以降の処理を実行してもよい。
上記実施形態では、記録部24によって印刷されるシート12が搬送されるプリンタ部11に、本発明が適用されていた。しかし、本発明が適用されるのはプリンタ部11に限らない。例えば、スキャナによって画像を読み取られるシートが搬送される装置に、本発明が適用されてもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部(搬送装置)
12・・・シート
15・・・搬送向き
18・・・外ガイド部材
19・・・内ガイド部材
25・・・給送ローラ
50・・・突出部材
60・・・搬送ローラ(第1ローラ)
65・・・搬送路
110・・・センサ
130・・・コントローラ
151・・・第1伝達機構
11・・・プリンタ部(搬送装置)
12・・・シート
15・・・搬送向き
18・・・外ガイド部材
19・・・内ガイド部材
25・・・給送ローラ
50・・・突出部材
60・・・搬送ローラ(第1ローラ)
65・・・搬送路
110・・・センサ
130・・・コントローラ
151・・・第1伝達機構
Claims (11)
- 正転することによってシートを搬送路へ給送する給送ローラと、
上記搬送路に設けられており、正転することによって上記給送ローラによって給送されたシートを搬送向きに搬送する第1ローラと、
モータと、
上記モータの正転によって上記給送ローラが正転し且つ上記第1ローラが正転し、上記モータの逆転によって上記給送ローラが正転し且つ上記第1ローラが逆転するように、上記モータの駆動力を上記給送ローラ及び上記第1ローラへ伝達する第1伝達機構と、
上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの上流に設けられており、上記給送ローラによって上記搬送路へ給送されたシートの有無に応じて異なる信号を出力するセンサと、
互いに間隔を空けて対向することで上記搬送路を構成している第1ガイド部材及び第2ガイド部材と、
上記搬送路における上記センサより上記搬送向きの上流において、上記搬送路に位置する突出位置及び上記搬送路から退避した退避位置に移動可能であって、上記突出位置において上記第1ガイド部材から上記第2ガイド部材へ向けて突出し且つ上記第2ガイド部材との間に間隔が形成されている突出部材と、
コントローラと、を備え、
上記突出部材は、上記モータが正転している状態で上記突出位置に位置し、上記モータが逆転している状態で上記退避位置に位置しており、
上記コントローラは、
上記モータを逆転させて上記給送ローラにシートを上記搬送路へ給送させ、
上記給送ローラによって給送されたシートの上記搬送向きの下流端が上記第1ローラに当接した状態で、上記モータを正転させ、
上記給送ローラによって給送されたシートの上記搬送向きの上流端が上記第1ローラより上記搬送向きの下流に位置することを条件として、上記モータを逆転させる搬送装置。 - 上記搬送路は湾曲しており、
上記第1ガイド部材は、上記搬送路の湾曲外側を構成しており、
上記第2ガイド部材は、上記搬送路の湾曲内側を構成している請求項1に記載の搬送装置。 - 上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの下流にあり、シートに画像を記録する記録部と、
上記モータの回転によって上記第1ローラが正転するように上記モータの駆動力を上記第1ローラへ伝達し、且つ、上記モータの駆動力を上記給送ローラへ伝達しない第2伝達機構と、
上記モータの駆動力の伝達経路を上記第1伝達機構及び上記第2伝達機構で切り替える切替機構と、を備え、
上記コントローラは、
受信した印刷データに基づいて、上記給送ローラによって給送されるシートが上記印刷データに係る画像を記録される最後のシートであると判定したことを条件として、上記モータを逆転させて上記第1伝達機構によって上記給送ローラによって当該シートを上記搬送路へ給送させ、当該シートの上記搬送向きの下流端が上記第1ローラに当接した状態で上記切替機構に上記伝達経路を上記第2伝達機構に切り替えさせてから上記モータを回転させる請求項1または2に記載の搬送装置。 - 上記突出部材は、突出先端部に爪部を備え、
上記爪部は、上記突出部材が上記突出位置において上記搬送向きの上流へ突出している請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。 - 上記突出部材の面のうち、上記突出位置において上記搬送向きの上流を向く面に、シートに対する摩擦係数が上記第1ガイド部材より大きい高摩擦部が形成されている請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
- 上記突出部材は、上記突出位置から上記退避位置への移動において、上記搬送向きの下流へ向けて回動する請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
- 上記搬送路における上記第1ローラより上記搬送向きの下流にあり、正転することによってシートを上記搬送向きに搬送する第2ローラと、
上記モータの正転によって上記第2ローラが正転し、上記モータの逆転によって上記第2ローラが回転しないように、上記モータの駆動力を上記第2ローラへ伝達する第3伝達機構と、を備え、
上記コントローラは、
シートの上記搬送向きの上流端が上記搬送路における上記第1ローラ及び上記第2ローラの間にある状態で、上記モータを逆転させる請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。 - 上記突出部材は、上記搬送向きと直交する上記搬送路の幅方向において間隔を空けて複数設けられている請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
- 上記モータの正転の駆動力が伝達されることによって第1位置へ移動し、上記モータの逆転の駆動力が伝達されることによって上記第1位置とは異なる第2位置に移動可能な移動機構を更に備え、
上記突出部材は、上記移動機構の上記第1位置への移動に連動して上記突出位置に移動し、上記移動機構の上記第2位置への移動に連動して上記退避位置に移動する請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。 - 上記突出位置の上記突出部材より上記搬送向きの上流における上記第1ガイド部材の一部であり、第3位置及び上記第3位置より上記第2ガイド部材との間隔が大きい第4位置に移動可能な移動ガイド部を備え、
上記移動ガイド部は、上記モータが正転している状態で上記第4位置に位置し、上記モータが逆転している状態で上記第3位置に位置している請求項1から9のいずれかに記載の搬送装置。 - 上記突出位置の上記突出部材より上記搬送向きの上流における上記第1ガイド部材の一部であり、第3位置及び上記第3位置より上記第2ガイド部材との間隔が大きい第4位置に移動可能な移動ガイド部と、
上記突出部材を上記退避位置へ付勢する第1付勢部材と、
上記移動ガイド部を上記第4位置へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
上記移動機構は、上記モータの回転によって回動するカムを備え、
上記カムは、上記モータが正転している状態で第1向きへ回動し、上記モータが逆転している状態で上記第1向きと逆向きの第2向きへ回動するものであり、
上記突出部材は、上記第1向きへ回動する上記カムに当接されることによって上記第1付勢部材の付勢力に抗して上記突出位置へ移動し、上記カムが上記第2向きへ回動することによって上記第1付勢部材の付勢力によって上記退避位置へ移動し、
上記移動ガイド部は、上記第2向きへ回動する上記カムに当接されることによって上記第2付勢部材の付勢力に抗して上記第3位置へ移動し、上記カムが上記第1向きへ回動することによって上記第2付勢部材の付勢力によって上記第4位置へ移動する請求項9に記載の搬送装置。
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JP2018068019A JP2019177976A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018068019A JP2019177976A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 搬送装置 |
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ID=68277725
Family Applications (1)
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JP2018068019A Pending JP2019177976A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019177976A (ja) |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018068019A patent/JP2019177976A/ja active Pending
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