JP2017147814A - 積層鉄心の製造方法及び積層鉄心の製造装置 - Google Patents

積層鉄心の製造方法及び積層鉄心の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まり向上を図る。【解決手段】固定子積層鉄心の製造方法は、電磁鋼板Wを打ち抜き形状R1に沿って打ち抜いて、打ち抜き部材を形成する第1の工程と、電磁鋼板Wを打ち抜き形状R2に沿って打ち抜いて、打ち抜き部材30Bを形成する第2の工程とを含む。打ち抜き形状R1は、ヨーク対応領域R1aと、複数のティース対応領域R1bとを有する。打ち抜き形状R2は、ヨーク対応領域R2aと、複数のティース対応領域R2bとを有する。複数のティース対応領域R2bは、電磁鋼板Wの幅方向において複数のティース対応領域R1bの間に一つずつ位置する。ティース対応領域R2bは、仮想直線VLよりも一のティース対応領域R1b寄りに位置する。【選択図】図8

Description

本開示は、積層鉄心の製造方法及び積層鉄心の製造装置に関する。
特許文献1,2は、コイル状に巻回された帯状の金属板(被加工板)であるコイル材をアンコイラーから間欠的に送り出しながら、当該金属板をパンチで打ち抜いて打ち抜き部材を形成する第1の工程と、複数の打ち抜き部材を積層して積層体を形成する第2の工程と、積層体を加工して積層鉄心を形成する第3の工程とを含む積層鉄心の製造方法を開示している。第1の工程で形成される打ち抜き部材は、金属板の幅方向に延在するヨーク部と、ヨーク部から金属板の長手方向に突出すると共に金属板の幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数のティース部とを有する。第1の工程では、打ち抜き部材のティース部が他の打ち抜き部材のティース部の間に位置するように、一対の打ち抜き部材がパンチで打ち抜かれる。
特開2003−235187号公報 特許第5719979号公報
ところで、近年、金属板に対する打ち抜き部材の割合(歩留まり)を高めて、積層鉄心の製造コストを低減することが求められている。
そこで、本開示は、歩留まり向上を図ることが可能な積層鉄心の製造方法及び積層鉄心の製造装置を説明する。
本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造方法は、帯状の金属板を所定の第1の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、金属板の幅方向に延在する第1のヨーク部と、第1のヨーク部から金属板の長手方向に突出すると共に幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第1のティース部とを有する第1の打ち抜き部材を形成する第1の工程と、金属板を所定の第2の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、幅方向に延在する第2のヨーク部と、第2のヨーク部から長手方向に突出すると共に幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第2のティース部とを有する第2の打ち抜き部材を形成する第2の工程とを含み、第1の打ち抜き形状は、第1のヨーク部に対応する第1のヨーク対応領域と、複数の第1のティース部に対応する複数の第1のティース対応領域とを有し、第2の打ち抜き形状は、第2のヨーク部に対応する第2のヨーク対応領域と、複数の第2のティース部に対応する複数の第2のティース対応領域とを有し、第2の工程では、複数の第2のティース対応領域が幅方向において複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、複数の第1のティース対応領域のうち幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ長手方向に延びる仮想直線よりも一の第1のティース対応領域寄りに第2のティース対応領域が位置するように、第2の打ち抜き形状が設定される。
本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造方法では、第2の工程において、複数の第2のティース対応領域が幅方向において複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、複数の第1のティース対応領域のうち幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ長手方向に延びる仮想直線よりも一の第1のティース対応領域寄りに第2のティース対応領域が位置するように、第2の打ち抜き形状が設定される。そのため、第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが、幅方向において近寄る。従って、第2のティース対応領域が仮想直線上に位置している特許文献1,2の製造方法と比較して、幅狭の金属板を用いることができるので、歩留まり向上を図ることが可能となる。その結果、積層鉄心の製造コストを低減できる。特に、アンコイラーから送り出される1つのコイル材の全長は例えば数100m〜数10000m程度の場合もあるので、金属板が幅狭となることにより、歩留まり向上と低コスト化とが極めて効果的に達成される。
本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造方法は、第2の工程の前に、金属板を所定の第3の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、第2の工程において金属板から第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる押さえピンが挿通される第1の貫通孔を形成する第3の工程を更に含み、第1の貫通孔は、他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域との間に位置していてもよい。本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造方法では、一の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが近接する一方で、他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが離間する。そのため、金属板のうち他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域との間の余白領域が比較的大きくなる。従って、第2の工程において金属板から第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる押さえピンが挿通される第1の貫通孔を、当該余白領域に設定できる。その結果、金属板のばたつきが抑制されるので、第2の打ち抜き部材を精度よく安定して形成することが可能となる。
第1の貫通孔は、第2のティース対応領域よりも他の第1のティース対応領域寄りに位置していてもよい。この場合、既に第1の打ち抜き部材が打ち抜かれた後の他の第1のティース対応領域寄りに、第1の貫通孔が位置する。そのため、第1の貫通孔に挿通される押さえピンと、第2の打ち抜き部材を打ち抜くパンチ部との距離が離間する。従って、金属板が押さえピンによってよりしっかりと押さえられるので、第2の打ち抜き部材をより精度よく安定して形成することが可能となる。
第1の貫通孔と他の第1のティース対応領域との直線距離が1mm以上であってもよい。
第1の貫通孔と他の第1のティース対応領域との直線距離が金属板の板厚の2倍以上であってもよい。
本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造方法は、第1の工程の前に、金属板を所定の第4の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、第1の工程において金属板から第1の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる押さえピンが挿通される第2の貫通孔を形成する第4の工程を更に含み、第3の工程において、第1の貫通孔は第2の貫通孔よりも多く形成されてもよい。金属板の打ち抜き加工が進行するにつれて金属板の剛性が低下するが、第1の貫通孔の数が第2の貫通孔の数よりも多い場合、第1の工程よりも後の第2の工程において押さえピンが第1の貫通孔を介して金属板を押さえることにより、第2の打ち抜き部材を形成する際に金属板のばたつきがより抑制される。そのため、第2の打ち抜き部材をより精度よく安定して形成することが可能となる。
第3の工程において、第1の貫通孔は、幅方向において第2の貫通孔と並ぶと共に長手方向において第2の貫通孔とずれた位置に形成されてもよい。この場合、第1の貫通孔と第2の打ち抜き形状との直線距離を大きく設定しやすくなると共に、第2の貫通孔と第1の打ち抜き形状との直線距離を大きく設定しやすくなる。
本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造装置は、帯状の金属板を所定の第1の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、金属板の幅方向に延在する第1のヨーク部と、第1のヨーク部から金属板の長手方向に突出すると共に幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第1のティース部とを有する第1の打ち抜き部材を形成する第1のパンチ部と、金属板を所定の第2の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、幅方向に延在する第2のヨーク部と、第2のヨーク部から長手方向に突出すると共に幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第2のティース部とを有する第2の打ち抜き部材を形成する第2のパンチ部とを備え、第1の打ち抜き形状は、第1のヨーク部に対応する第1のヨーク対応領域と、複数の第1のティース部に対応する複数の第1のティース対応領域とを有し、第2の打ち抜き形状は、第2のヨーク部に対応する第2のヨーク対応領域と、複数の第2のティース部に対応する複数の第2のティース対応領域とを有し、第2のパンチ部における第2の打ち抜き形状は、複数の第2のティース対応領域が幅方向において複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、複数の第1のティース対応領域のうち幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ長手方向に延びる仮想直線よりも一の第1のティース対応領域寄りに第2のティース対応領域が位置するように設定される。
本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造装置では、複数の第2のティース対応領域が幅方向において複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、複数の第1のティース対応領域のうち幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ長手方向に延びる仮想直線よりも一の第1のティース対応領域寄りに第2のティース対応領域が位置するように、第2のパンチ部における第2の打ち抜き形状が設定される。そのため、第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが、幅方向において近寄る。従って、第2のティース対応領域が仮想直線上に位置している特許文献1,2の製造方法と比較して、幅狭の金属板を用いることができるので、歩留まり向上を図ることが可能となる。その結果、積層鉄心の製造コストを低減できる。特に、アンコイラーから送り出される1つのコイル材の全長は例えば数100m〜数10000m程度の場合もあるので、金属板が幅狭となることにより、歩留まり向上と低コスト化とが極めて効果的に達成される。
本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造装置は、第2のパンチ部が金属板から第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる第1の押さえピンと、金属板を所定の第3の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて第1の押さえピンが挿通される第1の貫通孔を形成する第3のパンチ部とを更に備え、第3のパンチ部は、他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域との間に位置するように第1の貫通孔を形成してもよい。本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造装置では、一の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが近接する一方で、他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域とが離間する。そのため、金属板のうち他の第1のティース対応領域と第2のティース対応領域との間の余白領域が比較的大きくなる。従って、第2のパンチ部が金属板から第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる第1の押さえピンが挿通される第1の貫通孔を、当該余白領域に設定できる。その結果、金属板のばたつきが抑制されるので、第2の打ち抜き部材を精度よく安定して形成することが可能となる。
第3のパンチ部は、第2のティース対応領域よりも他の第1のティース対応領域寄りに位置するように第1の貫通孔を形成してもよい。この場合、第3のパンチ部は、既に第1の打ち抜き部材が打ち抜かれた後の他の第1のティース対応領域寄りに位置するように、第1の貫通孔を形成する。そのため、第1の貫通孔に挿通される第1の押さえピンと、第2の打ち抜き部材を打ち抜く第2のパンチ部との距離が離間する。従って、金属板が第1の押さえピンによってよりしっかりと押さえられるので、第2の打ち抜き部材をより精度よく安定して形成することが可能となる。
第1の貫通孔と他の第1のティース対応領域との直線距離が1mm以上であってもよい。
第1の貫通孔と他の第1のティース対応領域との直線距離が金属板の板厚の2倍以上であってもよい。
本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造装置は、第1のパンチ部が金属板から第1の打ち抜き部材を打ち抜く際に金属板を押さえる第2の押さえピンと、金属板を所定の第4の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、第2の押さえピンが挿通される第2の貫通孔を形成する第4のパンチ部とを更に備え、第3のパンチ部は、第4のパンチ部によって形成される第2の貫通孔よりも多くの第1の貫通孔を形成してもよい。金属板の打ち抜き加工が進行するにつれて金属板の剛性が低下するが、第1の貫通孔の数が第2の貫通孔の数よりも多く且つ第2の押さえピンが第2の貫通孔を押さえつつ第1のパンチ部が第1の打ち抜き部材を打ち抜くよりも後に第1の押さえピンが第1の貫通孔を押さえつつ第2のパンチ部が第2の打ち抜き部材を打ち抜く場合、第2の打ち抜き部材を形成する際に金属板のばたつきがより抑制される。そのため、第2の打ち抜き部材をより精度よく安定して形成することが可能となる。
第4のパンチ部は、幅方向において第1の貫通孔と並ぶと共に長手方向において第1の貫通孔とずれた位置に第2の貫通孔を形成してもよい。この場合、第1の貫通孔と第2の打ち抜き形状との直線距離を大きく設定しやすくなると共に、第2の貫通孔と第1の打ち抜き形状との直線距離を大きく設定しやすくなる。
本開示に係る積層鉄心の製造方法及び積層鉄心の製造装置によれば、歩留まり向上を図ることが可能となる。
図1は、本実施形態に係る固定子積層鉄心を示す斜視図である。 図2は、図1の固定子積層鉄心を示す平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、積層鉄心の製造装置の一例を示す概略図である。 図5は、打ち抜き装置の一例を示す概略図である。 図6は、打ち抜き部材を積層させる機構と、積層体を金型から排出する機構とを模式的に示す断面図である。 図7は、打抜き加工のレイアウトの一例を示す図である。 図8は、図7を簡略化して示す図である。 図9は、打ち抜き部材を示す平面図である。 図10は、従来の打抜き加工のレイアウトの一例を簡略化して示す図である。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[固定子積層鉄心]
まず、図1〜図3を参照して、固定子積層鉄心1の構成について説明する。固定子積層鉄心1(ステータ)は、円筒形状を呈している。すなわち、固定子積層鉄心1の中央部分には、中心軸Axに沿って延びる貫通孔1aが設けられている。貫通孔1a内には、図示しない回転子鉄心(ロータ)が配置可能である。固定子積層鉄心1は、回転子鉄心と共に電動機(モータ)を構成する。
固定子積層鉄心1は、複数の打ち抜き部材30(図9参照。詳しくは後述する。)を積み重ねて積層体20(図6参照)を構成し、当該積層体20を加工して得られる。固定子積層鉄心1は、一つのヨーク部2と、複数のティース部3(図1及び図2では12個のティース部3)とを有する。
ヨーク部2は、円環状を呈しており、中心軸Ax囲むように延びている。ヨーク部2の径方向における幅は、モータの用途及び性能に応じて種々の大きさとなりうるが、例えば2mm〜40mm程度であってもよい。ヨーク部2は、複数のヨーク2a(図1及び図2では12個のヨーク2a)と、複数の連結部2b(図1及び図2では11個の連結部2b)とを含む。
連結部2bは、固定子積層鉄心1の円周方向において隣り合うヨーク2aの間に位置すると共に、ヨーク2aの外縁側に位置している。連結部2bは、固定子積層鉄心1の円周方向において隣り合うヨーク2a同士を一体的に連結している。連結部2bによって連結されているヨーク2aの内縁側には、切り込み部4が形成されている。図1及び図2では切り込み部4内に隙間が存在しているが、切り込み部4の側面同士が接触していてもよい。
各ティース部3はそれぞれ、対応するヨーク2aの内縁から中心軸Ax側に向かうように固定子積層鉄心1の径方向に沿って延びている。すなわち、ティース部3は、ヨーク部2の内縁から中心軸Ax側に向けて突出している。図1及び図2に示される固定子積層鉄心1においては、一つのティース部3が一つのヨーク2aに一体的に形成されており、一つの鉄心片5を構成している。従って、図1及び図2に示される固定子積層鉄心1は、12個の鉄心片5を有している。
各ティース部3は、固定子積層鉄心1の周方向において、略等間隔で並んでいる。固定子積層鉄心1がモータとして構成される場合には、各ティース部3には、巻線(図示せず)が所定回数巻回される。隣り合うティース部3の間には、巻線を配置するための空間であるスロット6が画定されている。
ヨーク部2及びティース部3にはそれぞれカシメ部7が設けられている。カシメ部7は、図3に示されるように、固定子積層鉄心1の最下層をなす打ち抜き部材30に形成された貫通孔7aと、固定子積層鉄心1の最下層以外をなす打ち抜き部材30に形成されたカシメ7bとを有する。カシメ7bは、打ち抜き部材30の表面側に形成された凹部と、打ち抜き部材30の裏面側に形成された凸部とで構成されている。一の打ち抜き部材30のカシメ7bの凹部は、当該一の打ち抜き部材30の表面側に位置する他の打ち抜き部材30のカシメ7bの凸部と接合される。一の打ち抜き部材30のカシメ7bの凸部は、当該一の打ち抜き部材30の裏面側に位置する更に他の打ち抜き部材30のカシメ7bの凹部と接合される。貫通孔7aには、固定子積層鉄心1の最下層に隣接する打ち抜き部材30のカシメ7bの凸部が接合される。貫通孔7aは、積層体20を連続して製造する際、既に製造された積層体20に対して次に製造する積層体20がカシメ7bによって締結されるのを防ぐ機能を有する。
[固定子積層鉄心の製造装置]
続いて、図4を参照して、固定子積層鉄心1の製造装置10について説明する。製造装置10は、帯状の金属板である電磁鋼板W(被加工板)から固定子積層鉄心1を製造するための装置である。製造装置10は、コイル状に巻回された帯状の電磁鋼板Wであるコイル材Cが装着されるアンコイラー11と、電磁鋼板Wを間欠的に送り出す送出装置12と、電磁鋼板Wから打ち抜き部材30を打ち抜いて固定子積層鉄心1となる積層体20を製造する打ち抜き装置100とを備える。
アンコイラー11は、コイル材11aを回転自在に保持する。コイル材11aを構成する電磁鋼板Wの長さは、例えば500m〜10000m程度であってもよい。電磁鋼板Wの厚さは、例えば0.1mm〜0.5mm程度であってもよい。電磁鋼板Wの厚さは、より優れた磁気的特性を有する固定子積層鉄心1を得る観点から、例えば0.1mm〜0.3mm程度であってもよい。電磁鋼板Wの幅は、例えば50mm〜500mm程度であってもよい。送出装置12は電磁鋼板Wを上下から挟み込む一対のローラ12a,12bを有する。電磁鋼板Wは、送出装置12を介して打ち抜き装置100へと導入される。
[打ち抜き装置]
続いて、図5及び図6を参照して、打ち抜き装置100について説明する。打ち抜き装置100は、送出装置12によって間欠的に送り出される電磁鋼板Wを順次打ち抜き加工して打ち抜き部材30を形成する機能と、打抜き加工によって得られた打ち抜き部材30を順次重ね合わせて積層体20を形成する機能と、積層体20を加工して固定子積層鉄心1を製造する機能とを有する。
打ち抜き装置100は、図5に示されるように、ベース101と、保持台102と、金型103と、ストリッパプレート104と、保持プレート105と、天板106と、プレス機107と、吊り具108と、パンチA1〜A9と、押さえピンB1〜B11とを有する。ベース101は、ベース101に載置された保持台102を支持する。
保持台102は、保持台102に載置された金型103を保持する。保持台102には、電磁鋼板Wから打ち抜かれた材料(例えば、打ち抜き部材30、廃材等)が排出される排出孔C1〜C9が、パンチA1〜A9に対応する位置にそれぞれ設けられている。排出孔C5,C9内には、図6に示されるように、上下方向に移動可能に構成されたシリンダ102aと、シリンダ102aが通過可能な孔が設けられたステージ102bと、ステージ102bの表面上において水平方向に移動可能に構成されたプッシャ102cとが配置されている。
シリンダ102aは、パンチA5,A9によって電磁鋼板Wから打ち抜かれた打ち抜き部材30が下方に落下するのを防止するため、打ち抜き部材30を支持する。シリンダ102aは、シリンダ102a上に打ち抜き部材30が積み重ねられるごとに間欠的に下方に移動する。シリンダ102a上において打ち抜き部材30が所定枚数まで積層され、積層体20が形成されると、シリンダ102aの表面がステージ102bの表面と同一高さとなる位置にシリンダ102aが移動する。この状態において、プッシャ102cが作動し、積層体20をシリンダ102aからステージ102bに払い出す。ステージ102bに払い出された積層体20は、図示しない加工機によって加工され、固定子積層鉄心1が製造される。
図5に戻って、金型103は、パンチA1〜A9と共に、打ち抜き部材30を成形する機能を有する。金型103には、パンチA1〜A9に対応する位置にダイ103aがそれぞれ設けられている。ダイ103aには、上下方向に延びると共に排出孔C1〜C9と連通する貫通孔が設けられている。ダイ103aの内径は、パンチA1〜A9の先端部が挿通可能で且つ当該先端部よりも僅かに小さな大きさである。
図5に戻って、ストリッパプレート104は、パンチA1〜A9で電磁鋼板Wを打ち抜く際にパンチA1〜A9に食いついた電磁鋼板WをパンチA1〜A9から取り除く機能を有する。ストリッパプレート104は、金型103の上方に位置している。ストリッパプレート104には、パンチA1〜A9に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。各貫通孔は、上下方向に延びると共に、ストリッパプレート104が金型103と接したときに各ダイ103aの貫通孔と連通する。各貫通孔内にはそれぞれ、パンチA1〜A9の先端部が挿通可能である。
保持プレート105は、ストリッパプレート104の上方に位置している。保持プレート105には、パンチA1〜A9及び押さえピンB1〜B11の基端部(上端部)が固定されている。そのため、保持プレート105は、パンチA1〜A9及び押さえピンB1〜B11を保持している。保持プレート105には、天板106側に位置する収容空間105aと、収容空間105aから下方に向けて貫通する貫通孔105bとが設けられている。
天板106は、保持プレート105の上方に位置している。天板106は、保持プレート105を保持している。プレス機107は、天板106の上方に位置している。プレス機107のピストンは、天板106に接続されている。プレス機107が動作すると、ピストンが伸縮して、ストリッパプレート104、保持プレート105、天板106、吊り具108、パンチA1〜A9及び押さえピンB1〜B11(以下、これらを可動部110という。)が全体的に上下動する。
吊り具108は、ストリッパプレート104を保持プレート105に吊り下げて保持する。吊り具108は、長尺のロッド部108aと、ロッド部108aの上端に設けられた頭部108bとを有する。ロッド部108aの下端部は、ストリッパプレート104に固定されている。ロッド部108aの上端部は、保持プレート105の貫通孔105bに挿通されている。頭部108bは、下端部よりも径が大きく、保持プレート105の収容空間105a内に収容されている。そのため、頭部108bは、収容空間105a内において、保持プレート105に対して相対的に上下動可能である。
パンチA1〜A9は、金型103(ダイ103a)と共に、電磁鋼板Wを所定形状に打ち抜く機能を有する。パンチA1〜A9はそれぞれ、打ち抜き装置100の上流側(送出装置12側)から下流側に向けてこの順に並ぶように配置されている。押さえピンB1〜B11は、パンチA1〜A9によって電磁鋼板Wが打ち抜かれる際に電磁鋼板Wを金型103に押さえつける機能を有する。押さえピンB1〜B11はそれぞれ、打ち抜き装置100の上流側(送出装置12側)から下流側に向けてこの順に並ぶように配置されている。
[固定子積層鉄心の製造方法]
続いて、図5〜図9を参照して、固定子積層鉄心1の製造方法について説明する。電磁鋼板Wが送出装置12によって打ち抜き装置100に送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA1に到達すると、プレス機107が動作して可動部110を金型103に向けて下方に押し出す。ストリッパプレート104が金型103に到達してこれらで電磁鋼板Wが挟持された後も、プレス機107は可動部110を下方に向けて押し出す。このとき、ストリッパプレート104は移動しないが、パンチA1〜A9及び押さえピンB1〜B11の先端部はストリッパプレート104の貫通孔内を移動して、金型103のうち対応する貫通孔に到達する。そのため、電磁鋼板WがパンチA1によって所定の打ち抜き形状に沿って打ち抜かれ、電磁鋼板Wの両側縁近傍に一対の貫通孔W1が形成される。(図5及び図7の位置S1参照)。打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C1から排出される。その後、プレス機107が動作して可動部110を上昇させる。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA2に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA2(第4のパンチ部)によって所定の打ち抜き形状(第4の打ち抜き形状)に沿って打ち抜かれ、電磁鋼板Wの中央部分に一対の貫通孔W2(第2の貫通孔)が形成される。(図5及び図7の位置S2参照)。打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C2から排出される。パンチA2による電磁鋼板Wの打ち抜きの際、貫通孔W1内には押さえピンB1が挿通される(図5及び図7の位置S3参照)。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA3に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA3(第1のパンチ部)によって打ち抜かれ、電磁鋼板Wの幅方向において一列に並ぶ11個の貫通孔W3が形成される(図5及び図7の位置S4参照)。貫通孔W3は、電磁鋼板Wの下流側が尖鋭で上流側が幅広の楔形状を呈する。貫通孔W3は、固定子積層鉄心1の切り込み部4に対応する。打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C3から排出される。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA4に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA4によって加工され、電磁鋼板Wの長手方向に並ぶ一対の加工部W4の組が電磁鋼板Wの幅方向において一列に12組並ぶように形成される(図5及び図7の位置S5参照)。加工部W4は、貫通孔又は半抜き加工された凹凸部である。加工部W4が貫通孔の場合、加工部W4はカシメ部7の貫通孔7aに対応する。加工部W4が貫通孔の場合、打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C4から排出される。加工部W4が半抜き加工された凹凸部である場合、加工部W4は、カシメ部7のカシメ7bに対応する。パンチA4による電磁鋼板Wの加工の際、貫通孔W1内には押さえピンB3が挿通される(図5及び図7の位置S6参照)。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA5に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA5(第1のパンチ部)によって所定の打ち抜き形状R1(第1の打ち抜き形状)に沿って打ち抜かれ、打ち抜き形状R1に対応した形状の打ち抜き部材30が形成される(図5及び図7の位置S8参照)。以下では、打ち抜き形状R1に対応した形状の打ち抜き部材30を「打ち抜き部材30A」(第1の打ち抜き部材)という。パンチA5による電磁鋼板Wの打ち抜きの際、貫通孔W1内には押さえピンB4が挿通され(図5及び図7の位置S9参照)、貫通孔W2内には押さえピンB2(第2の押さえピン)が挿通される(図5及び図7の位置S7参照)。
打ち抜き部材30は、図9に示されるように、ヨーク部32と、複数のティース部33(図9では12個のティース部33)とを有する。ヨーク部32は、電磁鋼板Wの幅方向に延在している。ヨーク部32は、複数のヨーク32a(図9では12個のヨーク32a)と、複数の連結部32b(図9では11個の連結部32b)とを含む。
連結部32bは、電磁鋼板Wの幅方向において隣り合うヨーク32aの間に位置すると共に、ヨーク32aの外縁側(ティース部33とは反対側)に位置している。連結部32bは、電磁鋼板Wの幅方向において隣り合うヨーク32a同士を一体的に連結している。連結部32bによって連結されているヨーク32aの内縁側には、切り込み部34が形成されている。切り込み部34は、貫通孔W3の形状に対応している。
各ティース部33は、ヨーク部32から電磁鋼板Wの長手方向に突出すると共に、電磁鋼板Wの幅方向において所定間隔で一列に並んでいる。ヨーク部32及びティース部33にはそれぞれ加工部W4が形成されている。
打ち抜き部材30Aは、保持台102の排出孔C5において積層される(図6参照)。打ち抜き部材30Aが所定枚数まで積層されて積層体20が形成されると、積層体20がプッシャ102cによってシリンダ102aからステージ102bに払い出され、加工機に送り出される。加工機では、ヨーク部32が円環状になるように積層体20を各切り込み部34において折り曲げる処理と、ヨーク部32の両端同士を溶接して接合する処理とが行われる。これにより、固定子積層鉄心1が製造される。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA6に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA6(第3のパンチ部)によって所定の打ち抜き形状(第3の打ち抜き形状)に沿って打ち抜かれ、電磁鋼板Wの幅方向に一列に並ぶ4つの貫通孔W5(第1の貫通孔)が形成される(図5及び図7の位置S10参照)。すなわち、本実施形態では、貫通孔W5の数は貫通孔W2の数よりも多くなるように設定されている。打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C6から排出される。パンチA6による電磁鋼板Wの打ち抜きの際、貫通孔W2内には押さえピンB5が挿通される(図5及び図7の位置S11参照)。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA7に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA7(第2のパンチ部)によって打ち抜かれ、電磁鋼板Wの幅方向において一列に並ぶ11個の貫通孔W6が形成される(図5及び図7の位置S12参照)。貫通孔W6は、電磁鋼板Wの上流側が尖鋭で下流側が幅広の楔形状を呈する。貫通孔W6は、固定子積層鉄心1の切り込み部4に対応する。打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C7から排出される。パンチA7による電磁鋼板Wの打ち抜きの際、貫通孔W5内には押さえピンB6が挿通される(図5及び図7の位置S13参照)。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA8に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA8によって加工され、電磁鋼板Wの長手方向に並ぶ一対の加工部W7の組が電磁鋼板Wの幅方向において一列に12組並ぶように形成される(図5及び図7の位置S15参照)。加工部W7は、貫通孔又は半抜き加工された凹凸部である。加工部W7が貫通孔の場合、加工部W7はカシメ部7の貫通孔7aに対応する。加工部W7が貫通孔の場合、打ち抜かれた廃材は、保持台102の排出孔C8から排出される。加工部W7が半抜き加工された凹凸部である場合、加工部W7は、カシメ部7のカシメ7bに対応する。パンチA8による電磁鋼板Wの加工の際、貫通孔W1内には押さえピンB7が挿通され(図5及び図7の位置S14参照)、貫通孔W5内には押さえピンB8が挿通される(図5及び図7の位置S16参照)。
次に、電磁鋼板Wが送出装置12によって送り出され、電磁鋼板Wの被加工部位がパンチA9に到達すると、プレス機107による可動部110の昇降動作が行われる。これにより、電磁鋼板WがパンチA9(第2のパンチ部)によって所定の打ち抜き形状R2(第2の打ち抜き形状)に沿って打ち抜かれ、打ち抜き形状R2に対応した形状の打ち抜き部材30が形成される(図5及び図7の位置S18参照)。以下では、打ち抜き形状R2に対応した形状の打ち抜き部材30を「打ち抜き部材30B」(第2の打ち抜き部材)という。パンチA9による電磁鋼板Wの打ち抜きの際、貫通孔W1内には押さえピンB9,B11がそれぞれ挿通される(図5及び図7の位置S17,S20参照)、貫通孔W5内には押さえピンB10(第1の押さえピン)が挿通される(図5及び図7の位置S19参照)。
打ち抜き部材30Bは、保持台102の排出孔C9内において積層される(図6参照)。打ち抜き部材30Bが所定枚数まで積層されて積層体20が形成されると、積層体20がプッシャ102cによってシリンダ102aからステージ102bに払い出され、加工機に送り出される。加工機では、ヨーク部32が円環状になるように積層体20を各切り込み部34において折り曲げる処理と、ヨーク部32の両端同士を溶接して接合する処理とが行われる。これにより、固定子積層鉄心1が製造される。
ここで、図7及び図8を参照して、打ち抜き形状R1,R2についてより詳しく説明する。打ち抜き形状R1は、ヨーク部2に対応するヨーク対応領域R1a(第1のヨーク対応領域)と、複数のティース部3に対応する複数のティース対応領域R1b(第1のティース対応領域)とを有する。ヨーク対応領域R1aは、電磁鋼板Wの幅方向に延在しており、複数のティース対応領域R1bよりも下流側に位置している。打ち抜き形状R2は、ヨーク部2に対応するヨーク対応領域R2a(第2のヨーク対応領域)と、複数のティース部3に対応する複数のティース対応領域R2b(第2のティース対応領域)とを有する。ヨーク対応領域R2aは、電磁鋼板Wの幅方向に延在しており、複数のティース対応領域R2bよりも下流側に位置している。
電磁鋼板Wに打ち抜き形状R1,R2の双方が形成される位置S18において、複数のティース対応領域R2bは、電磁鋼板Wの幅方向において複数のティース対応領域R1bの間に一つずつ位置している。複数のティース対応領域R1bのうち電磁鋼板Wの幅方向において隣り合う一のティース対応領域R1b(例えば、図8において中央に位置するティース対応領域R1b)と他のティース対応領域R1b(例えば、図8において下側に位置するティース対応領域R1b)との間を通り且つ電磁鋼板Wの長手方向に延びる仮想直線VL(図8参照)を仮定した場合、ティース対応領域R2bは、仮想直線VLよりも一のティース対応領域R1b(例えば、図8において中央に位置するティース対応領域R1b)寄りに位置している。そのため、一のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとが近接する一方で、他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとが離間する。従って、電磁鋼板Wのうち他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R3が比較的大きくなる。一方、貫通孔W2,W5は、電磁鋼板Wのうち一のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R4は比較的小さくなる。そのため、余白領域R3には押さえピンが挿通される貫通孔W2,W5を設定しやすい傾向にあるが、余白領域R4には押さえピンが挿通される貫通孔を設定することが困難となる傾向にある(図8の二点鎖線で描かれた円を参照)。
貫通孔W2,W5は、電磁鋼板Wのうち他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R3に位置している。貫通孔W2,W5は、電磁鋼板Wの幅方向において並んで位置している。貫通孔W2,W5は、電磁鋼板Wの長手方向においてずれて位置している。
貫通孔W2は、ティース対応領域R1bよりもティース対応領域R2b寄りに位置している。貫通孔W2とティース対応領域R1bとの直線距離D1は、1mm以上であってもよい。貫通孔W2とティース対応領域R1bとの直線距離D1は、電磁鋼板Wの板厚の2倍以上であってもよい。貫通孔W5は、ティース対応領域R2bよりもティース対応領域R1b寄りに位置している。貫通孔W5とティース対応領域R2bとの直線距離D2は、1mm以上であってもよい。貫通孔W5とティース対応領域R2bとの直線距離D2は、電磁鋼板Wの板厚の2倍以上であってもよい。
[作用]
以上のような本実施形態では、複数のティース対応領域R2bが、電磁鋼板Wの幅方向において複数のティース対応領域R1bの間に一つずつ位置している。また、本実施形態では、ティース対応領域R2bが、仮想直線VLよりも一のティース対応領域R1b(例えば、図8において中央に位置するティース対応領域R1b)寄りに位置している。そのため、ティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとが、電磁鋼板Wの幅方向において近寄る。従って、図10に示されるように、ティース対応領域R2bが仮想直線VL上に位置している特許文献1,2の製造方法と比較して、幅狭の電磁鋼板Wを用いることができるので、歩留まり向上を図ることが可能となる。その結果、固定子積層鉄心1の製造コストを低減できる。特に、アンコイラー11から送り出される1つのコイル材11aの全長は例えば数100m〜数10000m程度の場合もあるので、電磁鋼板Wが幅狭となることにより、歩留まり向上と低コスト化とが極めて効果的に達成される。
本実施形態では、貫通孔W5が、電磁鋼板Wのうち他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R3に位置している。そのため、電磁鋼板Wから打ち抜き部材30Bを打ち抜く際に電磁鋼板Wを押さえる押さえピンが挿通される貫通孔W5を、余白領域R3に設定できる。従って、電磁鋼板Wのばたつきが抑制されるので、打ち抜き部材30Bを精度よく安定して形成することが可能となる。
本実施形態では、貫通孔W5は、ティース対応領域R2bよりもティース対応領域R1b寄りに位置している。そのため、既に打ち抜き部材30Aが打ち抜かれた後の他のティース対応領域R1b寄りに、貫通孔W5が位置する。従って、貫通孔W5に挿通される押さえピンと、打ち抜き部材30Bを打ち抜くパンチA9との距離が離間する。その結果、電磁鋼板Wが押さえピンによってよりしっかりと押さえられるので、打ち抜き部材30Bをより精度よく安定して形成することが可能となる。
本実施形態では、パンチA6によって形成される貫通孔W5の数が、パンチA2によって形成される貫通孔W2の数よりも多い。電磁鋼板Wの打ち抜き加工が進行するにつれて電磁鋼板Wの剛性が低下するが、貫通孔W5の数が貫通孔W2の数よりも多く且つ押さえピンB2が貫通孔W2を押さえつつパンチA5が打ち抜き部材30Aを打ち抜くよりも後に押さえピンB10が貫通孔W5を押さえつつパンチA9が打ち抜き部材30Bを打ち抜く場合、パンチA9が打ち抜き部材30Bを形成する際に電磁鋼板Wのばたつきがより抑制される。そのため、パンチA9によって打ち抜き部材30Bをより精度よく安定して形成することが可能となる。
本実施形態では、貫通孔W2,W5が電磁鋼板Wの長手方向においてずれて位置している。そのため、貫通孔W5と打ち抜き形状R2との直線距離を大きく設定しやすくなると共に、貫通孔W2と打ち抜き形状R1との直線距離を大きく設定しやすくなる。
[他の実施形態]
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、電磁鋼板Wの幅によっては、貫通孔W2,W5が電磁鋼板Wに形成されていなくてもよい。
貫通孔W2,W5は、余白領域R3の任意の位置に設定されていてもよい。
貫通孔W2,W5は、電磁鋼板Wの長手方向においてずれずに一列に並んでいてもよい。
本実施形態では、まず、ヨーク対応領域R1aが複数のティース対応領域R1bよりも下流側に位置している打ち抜き形状R1に沿って打ち抜き部材30Aを形成し、その後、ヨーク対応領域R2aが複数のティース対応領域R2bよりも上流側に位置している打ち抜き形状R2に沿って打ち抜き部材30Bを形成していたが、先に打ち抜き形状R2に沿って打ち抜き部材30Bを形成し、その後、打ち抜き形状R1に沿って打ち抜き部材30Aを形成してもよい。
パンチA6によって形成される貫通孔W5の数は、パンチA2によって形成される貫通孔W2の数と同じであってもよいし、パンチA2によって形成される貫通孔W2の数よりも少なくてもよい。
1…固定子積層鉄心、2…ヨーク部、2a…ヨーク、2b…連結部、3…ティース部、10…製造装置、20…積層体、30…打ち抜き部材、30A…打ち抜き部材(第1の打ち抜き部材)、30B…打ち抜き部材(第2の打ち抜き部材)、100…打ち抜き装置、A1〜A9…パンチ、B1〜B11…押さえピン、R1…打ち抜き形状(第1の打ち抜き形状)、R1a…ヨーク対応領域(第1のヨーク対応領域)、R1b…ティース対応領域(第1のティース対応領域)、R2…打ち抜き形状(第2の打ち抜き形状)、R2a…ヨーク対応領域(第2のヨーク対応領域)、R2b…ティース対応領域(第2のティース対応領域)、VL…仮想直線、W…電磁鋼板(金属板)、W2…貫通孔(第2の貫通孔)、W5…貫通孔(第1の貫通孔)。
第1の貫通孔と第2のティース対応領域との直線距離が1mm以上であってもよい。
第1の貫通孔と第2のティース対応領域との直線距離が金属板の板厚の2倍以上であってもよい。
第1の貫通孔と第2のティース対応領域との直線距離が1mm以上であってもよい。
第1の貫通孔と第2のティース対応領域との直線距離が金属板の板厚の2倍以上であってもよい。
[固定子積層鉄心の製造装置]
続いて、図4を参照して、固定子積層鉄心1の製造装置10について説明する。製造装置10は、帯状の金属板である電磁鋼板W(被加工板)から固定子積層鉄心1を製造するための装置である。製造装置10は、コイル状に巻回された帯状の電磁鋼板Wであるコイル材11aが装着されるアンコイラー11と、電磁鋼板Wを間欠的に送り出す送出装置12と、電磁鋼板Wから打ち抜き部材30を打ち抜いて固定子積層鉄心1となる積層体20を製造する打ち抜き装置100とを備える。
ここで、図7及び図8を参照して、打ち抜き形状R1,R2についてより詳しく説明する。打ち抜き形状R1は、ヨーク部2に対応するヨーク対応領域R1a(第1のヨーク対応領域)と、複数のティース部3に対応する複数のティース対応領域R1b(第1のティース対応領域)とを有する。ヨーク対応領域R1aは、電磁鋼板Wの幅方向に延在しており、複数のティース対応領域R1bよりも下流側に位置している。打ち抜き形状R2は、ヨーク部2に対応するヨーク対応領域R2a(第2のヨーク対応領域)と、複数のティース部3に対応する複数のティース対応領域R2b(第2のティース対応領域)とを有する。ヨーク対応領域R2aは、電磁鋼板Wの幅方向に延在しており、複数のティース対応領域R2bよりも上流側に位置している。
電磁鋼板Wに打ち抜き形状R1,R2の双方が形成される位置S18において、複数のティース対応領域R2bは、電磁鋼板Wの幅方向において複数のティース対応領域R1bの間に一つずつ位置している。複数のティース対応領域R1bのうち電磁鋼板Wの幅方向において隣り合う一のティース対応領域R1b(例えば、図8において中央に位置するティース対応領域R1b)と他のティース対応領域R1b(例えば、図8において下側に位置するティース対応領域R1b)との間を通り且つ電磁鋼板Wの長手方向に延びる仮想直線VL(図8参照)を仮定した場合、ティース対応領域R2bは、仮想直線VLよりも一のティース対応領域R1b(例えば、図8において中央に位置するティース対応領域R1b)寄りに位置している。そのため、一のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとが近接する一方で、他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとが離間する。従って、電磁鋼板Wのうち他のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R3が比較的大きくなる。一方、電磁鋼板Wのうち一のティース対応領域R1bとティース対応領域R2bとの間の余白領域R4は比較的小さくなる。そのため、余白領域R3には押さえピンが挿通される貫通孔W2,W5を設定しやすい傾向にあるが、余白領域R4には押さえピンが挿通される貫通孔を設定することが困難となる傾向にある(図8の二点鎖線で描かれた円を参照)。

Claims (14)

  1. 帯状の金属板を所定の第1の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記金属板の幅方向に延在する第1のヨーク部と、前記第1のヨーク部から前記金属板の長手方向に突出すると共に前記幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第1のティース部とを有する第1の打ち抜き部材を形成する第1の工程と、
    前記金属板を所定の第2の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記幅方向に延在する第2のヨーク部と、前記第2のヨーク部から前記長手方向に突出すると共に前記幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第2のティース部とを有する第2の打ち抜き部材を形成する第2の工程とを含み、
    前記第1の打ち抜き形状は、前記第1のヨーク部に対応する第1のヨーク対応領域と、前記複数の第1のティース部に対応する複数の第1のティース対応領域とを有し、
    前記第2の打ち抜き形状は、前記第2のヨーク部に対応する第2のヨーク対応領域と、前記複数の第2のティース部に対応する複数の第2のティース対応領域とを有し、
    前記第2の工程では、前記複数の第2のティース対応領域が前記幅方向において前記複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、前記複数の第1のティース対応領域のうち前記幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ前記長手方向に延びる仮想直線よりも前記一の第1のティース対応領域寄りに前記第2のティース対応領域が位置するように、前記第2の打ち抜き形状が設定される、積層鉄心の製造方法。
  2. 前記第2の工程の前に、前記金属板を所定の第3の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記第2の工程において前記金属板から前記第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に前記金属板を押さえる押さえピンが挿通される第1の貫通孔を形成する第3の工程を更に含み、
    前記第1の貫通孔は、前記他の第1のティース対応領域と前記第2のティース対応領域との間に位置している、請求項1に記載の積層鉄心の製造方法。
  3. 前記第1の貫通孔は、前記第2のティース対応領域よりも前記他の第1のティース対応領域寄りに位置している、請求項2に記載の積層鉄心の製造方法。
  4. 前記第1の貫通孔と前記他の第1のティース対応領域との直線距離が1mm以上である、請求項2又は3に記載の積層鉄心の製造方法。
  5. 前記第1の貫通孔と前記他の第1のティース対応領域との直線距離が前記金属板の板厚の2倍以上である、請求項2又は3に記載の積層鉄心の製造方法。
  6. 前記第1の工程の前に、前記金属板を所定の第4の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記第1の工程において前記金属板から前記第1の打ち抜き部材を打ち抜く際に前記金属板を押さえる押さえピンが挿通される第2の貫通孔を形成する第4の工程を更に含み、
    前記第3の工程において、前記第1の貫通孔は前記第2の貫通孔よりも多く形成される、請求項2〜5のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法。
  7. 前記第3の工程において、前記第1の貫通孔は、前記幅方向において前記第2の貫通孔と並ぶと共に前記長手方向において前記第2の貫通孔とずれた位置に形成される、請求項6に記載の積層鉄心の製造方法。
  8. 帯状の金属板を所定の第1の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記金属板の幅方向に延在する第1のヨーク部と、前記第1のヨーク部から前記金属板の長手方向に突出すると共に前記幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第1のティース部とを有する第1の打ち抜き部材を形成する第1のパンチ部と、
    前記金属板を所定の第2の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記幅方向に延在する第2のヨーク部と、前記第2のヨーク部から前記長手方向に突出すると共に前記幅方向において所定間隔で一列に並ぶ複数の第2のティース部とを有する第2の打ち抜き部材を形成する第2のパンチ部とを備え、
    前記第1の打ち抜き形状は、前記第1のヨーク部に対応する第1のヨーク対応領域と、前記複数の第1のティース部に対応する複数の第1のティース対応領域とを有し、
    前記第2の打ち抜き形状は、前記第2のヨーク部に対応する第2のヨーク対応領域と、前記複数の第2のティース部に対応する複数の第2のティース対応領域とを有し、
    前記第2の打ち抜き形状は、前記複数の第2のティース対応領域が前記幅方向において前記複数の第1のティース対応領域の間に一つずつ位置すると共に、前記複数の第1のティース対応領域のうち前記幅方向において隣り合う一の第1のティース対応領域と他の第1のティース対応領域との間を通り且つ前記長手方向に延びる仮想直線よりも前記一の第1のティース対応領域寄りに前記第2のティース対応領域が位置するように設定される、積層鉄心の製造装置。
  9. 前記第2のパンチ部が前記金属板から前記第2の打ち抜き部材を打ち抜く際に前記金属板を押さえる第1の押さえピンと、
    前記金属板を所定の第3の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて前記第1の押さえピンが挿通される第1の貫通孔を形成する第3のパンチ部とを更に備え、
    前記第3のパンチ部は、前記他の第1のティース対応領域と前記第2のティース対応領域との間に位置するように前記第1の貫通孔を形成する、請求項8に記載の積層鉄心の製造装置。
  10. 前記第3のパンチ部は、前記第2のティース対応領域よりも前記他の第1のティース対応領域寄りに位置するように前記第1の貫通孔を形成する、請求項9に記載の積層鉄心の製造装置。
  11. 前記第1の貫通孔と前記他の第1のティース対応領域との直線距離が1mm以上である、請求項9又は10に記載の積層鉄心の製造装置。
  12. 前記第1の貫通孔と前記他の第1のティース対応領域との直線距離が前記金属板の板厚の2倍以上である、請求項9又は10に記載の積層鉄心の製造装置。
  13. 前記第1のパンチ部が前記金属板から前記第1の打ち抜き部材を打ち抜く際に前記金属板を押さえる第2の押さえピンと、
    前記金属板を所定の第4の打ち抜き形状に沿って打ち抜いて、前記第2の押さえピンが挿通される第2の貫通孔を形成する第4のパンチ部とを更に備え、
    前記第3のパンチ部は、前記第4のパンチ部によって形成される前記第2の貫通孔よりも多くの前記第1の貫通孔を形成する、請求項9〜12のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造装置。
  14. 前記第4のパンチ部は、前記幅方向において前記第1の貫通孔と並ぶと共に前記長手方向において前記第1の貫通孔とずれた位置に前記第2の貫通孔を形成する、請求項13に記載の積層鉄心の製造装置。
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